FC2ブログ
07 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 09

コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

NEWS 2013/7/31 学園もの 



ウゾさんから頂いたリクエストのお蔭で、久しぶりに「学園もの」を書いたなぁとちょっと満足し、ふと思い出して本棚を探ってしまいました。
え? あれは学園ものだったの? ホラーもどきじゃなくて? とか聞かないでくださいね。

学園もの、っていう分野があるのかどうかはよく分かりませんが、つまり青春もの?
今私がイメージしているものは、舞台が学校というだけのものなのですが、何か、現代の青春もの・学校ものとはイメージが違うんですよね。
ザッツ青春! 汗が飛び散る! なんてのではなく……

私が漫画から多くの影響を受けた時代、つまり中高生の頃は、学園と言えば、ヨーロッパの香り漂う「ギムナジウム」(ギムナジウムですから、ドイツですね)
そもそもギムナジウムなんて言葉を知ったのは、萩尾望都さんの漫画からでした。
いったいどんな耽美な世界なのか、ちょっと憧れたりもしましたね。
(そして、ついでにヘルマン・ヘッセも読んでみた、懐かしいあの頃)

で、ギムナジウムと言えば、何か事件のにおいが。それもやっぱり耽美な事件が。
『トーマの心臓』は今でも何かが引っかかって、咽喉のへんにつっかえているような物語。
『オルフェウスの窓』は、途中からロシア革命まっしぐらの、最後はもうどう救われるの(救われてないのか)という話ですが、スタートはレーゲンスブルグの音楽学校。ちょっとギムナジウムとは違うけれど、世界観は近いかも。
そう言えば、『オルフェウスの窓』に心酔してしまい、生れてはじめての海外旅行で、わざわざ、ウィーンから一人でレーゲンスブルグに一泊旅行に行きました。

ちなみに、ギムナジウムの語源は古代ギリシアのギムナシオン(gymnásion)…若い男性が身体や知性を磨くための場所とのこと。ちなみにそこでは体育がやはりメインで、なぜか全裸でトレーニングが行われたとか。
「裸で体操をする」"gymnázesthai"からギムナシオンという施設名になったらしいので、かなり肉体派的イメージ。
耽美というより、実はマッチョな世界だったのかも……

で、こうしたギムナジウムの背景には、キリスト教の精神も張り付いていて(少なくとも小説や漫画の中では)、そこに通う学生の年齢(10-19)からくる葛藤・人間関係の複雑さがあり、不思議な印象を私たちに与えてたような気がします。
私もクリスチャンスクールに通っていましたが、底辺に流れる理念があって、その上で学生を育てて行こうとする信念のようなものが、学校の中に漂っていた。あれは、独特な雰囲気だったような。

しかも多感な年ごろ。あれやこれやの葛藤が常にあって、そのころ友達と交わしていた長い長い手紙の束がこの間出てきて、これはもう燃やした方がいいなと思ったりしました。
やっぱり、どんと焼きかしら。

いずれにしても、独特の世界観のイメージを、「ギムナジウム」という単語だけで、ある世代に植え付けてしまった作品たち。
私もその影響をもろに受けた世代ですから、あおりを喰らって、ちょっと今回の学園ホラーもどきは、いささか現実感を欠いた、ミステリアスな学園の物語になってしまったかも。
……七不思議だからいいか。

え、あと6つ書くのかって?
書きませんよ~。あれだけでも書きながら、結構怖かったんですから。
でもね、実はちょっとネタが浮かんでしまったのですよね。
来年の夏かしら?(そんなにブログが続いているかしら? この続きを書くかどうかはともかく、頑張ろうっと)

しかし、学園もの、楽しいなぁ。
味しめちゃったけど、青春の汗飛び散る系の(スポ根?)は書けないなぁ……


スポンサーサイト



Category: 小説・バトン

tb 0 : cm 12