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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【石紀行】10. 佐賀:巨石パーク(1) 

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さて、今年9月、熊本出張と夏休みをくっつけて、集中的に九州北部のいくつかの巨石を巡ってきました。
そこで、【石紀行】はしばらく集中連載となります(^^)
ラインナップは佐賀・巨石パーク→熊本・拝ヶ石→大分・佐田京石→大分・八面山

さっそく、まずは佐賀の巨石パークにご案内いたしましょう。

そうそう、こちらは前回の高千穂夜神楽紀行の際に、帰りに寄るはずだったのが、雨のため断念した経緯があります(こちら、雨天時は入れないのです。危なすぎる)。
そう言えば、その時、いじけながら阿蘇の山の中を走っていて、あの押戸の巨石に遭遇したのでした。
寒かったぁ~。でも、黒川温泉は幸せだったなぁ~

さて、巨石パーク、ってどんな楽しい所なんだろう!と名前で勘違いしそうですが、要するに巨石が山の中にごろごろある、という場所で、道程は例のごとく「ぷち登山」です。
またの名前を「世田姫石神群」。

世田姫(もしくは與止日女)と言うのは、九州北部の土地の神様のようですが、神功皇后の妹、あるいは豊玉姫命(海神の娘)と同一であるという説もあります。
いずれにしても、肥後国以外の伝説には出てこないということで、土地の神であろうと考えられているようです。

『肥前風土記』(730-740年ごろ編纂)によると、この嘉瀬川の上流にある巨石群は、肥後国一の宮として栄えた與止日女神社の御神体として祀られたものとされています。
かつて下流の魚たちは、毎年この川を遡り、世田姫に参拝する習わしがあるといい、これを捕えて食べると祟りがあると伝えられています。

さて、山の中に入るまでがこんなに分かりやすい巨石群も珍しいかもしれません。
これまでご紹介した巨石群は、まずその場所(の近く)にたどり着くまでが大変。目印がないことがほとんどで、迷子になりつつ、そして近隣の人に尋ねても「?」ということもあり、苦労して辿り着いたこともありましたが、ここはもう迷子になることなどありえない好立地。
と言っても、電車・バスで辿り着くのは大変そうです。車では佐賀大和のインターを降りて北上。道の右手にでん!と「巨石パーク」と碧の文字で書かれた巨石が立っています。

そのすぐ先に「道の駅 大和」というのがあって、地元の市場のように賑やかでした。
ところで、こちらはその道の駅で食べたソフトクリーム。干し柿味。う~ん、「ほしがき!」と言う感じではなく、極めてマイルドな味わいでした。
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さて、この巨石パークの入り口を入ると、細い道を上がって行くと、途中に受付?のような小屋があります。ここで駐車料金300円を払います。すると、下のような案内図がもらえます。
車はもう少し先の登山口まで行くことができます。
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さて、石をご案内する前に、今回の石巡りの教訓。
実はこれまで9月までに休みを取ることができなくて、石を見に行くのは大概11月ごろだったのです。というわけで、あることに気が付かなかったのです。

それはスズメバチとクマバチ、そして蚊の大群

登山やハイキングをする人には当たり前のことだとも思いますが、ちょっと迂闊でした。虫よけスプレーを持っていくことと、黒い服を着ないことと、そしてできればこの季節=夏は避けることを、お勧めします。
だって、石の上でゆっくり寛ぐことができないんですもの。

え~っと。写真を撮るのに立ち止まったら、わ~ん、わ~ん、と蚊に取り囲まれ(本当に写真に写るくらい)、立ち止まったら刺される!状態でした。おかげで、さっささっさと歩き続けることができたのですが……
スズメバチは、実はこの巨石パークに来たときには「知らぬが仏」で、まったくノーマークでした。あとで、大分の山に上がった時にネットでチェックしていて、「あ、そうか!」と。
幸い、今回は全くハチ類には会いませんでしたが……
ちなみに、この巨石パークのところでは「クマバチに注意」だそうで。

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では、気を取り直して、巨石パークに入りましょう。全行程およそ2時間ほど。少し離れたところの石を見に行くとなると、もう少しかかるようです。
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この山道の中に、名前の付いた巨石が17
本当はこのうち14の石を見るつもりだったのですが、蚊に苦しんでいる間に、肝心なひとつを見落としてしまいまして、結局13の石を見てきました。

さて、ご一緒に、山に上がりましょう。
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道はこんな感じです。ちょっと滑り落ちそうな場所などもありますので、足元注意。
色々学んで、今では杖と登山靴は必ず持って行っていますので、怖いものなしです。ちなみに、この巨石パーク、当たり前ですが、雨天時は入れません。
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石に向かって真っすぐ上る道もあるのですが、今回は少しゆったり目の迂回路(というほどゆったりではない)を辿り、滝を二つ見ていきます。
石神の滝と、烏帽子の雫
どちらもこれから巡る石を髣髴させる、素敵なネーミングですね。
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こんな風に、山から沁み出してきて、小川や滝になって流れ落ちていく水って、本当にいいですよね。

歩いている道すがらに巨石がごろごろ……名も無き石たちにも魅せられます。
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こんなふうに、石に木の根が……・
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そして、どれがそれ?とか言いながら、探していると。
ようやく17の石のうちのひとつが見えてきました。

第1の石:神頭石(ジトウセキ)
『形が神様の頭に似ていることから名付けられ、永く眺めているとご先祖の顔が見えてくる不思議な石と言われている』
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う~ん。顔が見えてくるようにも思えないし、頭にも見えないのですが、何とも不思議な石です。一周回って見ると不思議さがよく分かります。
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斜面にあるので、大きく側面となる面が3つあるのですが、それぞれ岩肌が違うのです。
いかにも山の石という面、何故かぼこぼこした面、そしてつるんとした面。
百面相とは言いませんが、確かに一つの石の中に色んな世界が見えるような気がしました。

それにしても、蚊の大群!
さて、ここから以下、造化大明神までは、斜面にそう遠くないところに点在していて、ちょっと見上げればそこにある、という位置関係。順番に見ていきましょう。

第2の石:道祖神石(サヤノカミイシ)
『本来、道往く人たちを守る神様と言われ、ここに来た人たちの交通安全の守護神。高さ23尺(約6.97m)、幅25尺(約7.75m)、上部は平面で長さ8.4m』
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二つの小さな石が手を合わせるように見える、その上に大きな石。道祖神というにはあまりにも迫力がありますが、道しるべにはもってこいの石、という気がします。
何だか、おいで、こっちだよ、と言ってくれているような石ですね。

登って行きましょう。下は名もなき石。名もなき石がすでに巨石ですものね。
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第3の石:御舟石(ミフネイシ)
『神代の昔、大海原を石神様が当地への航海に使用なされた舟と言われている』
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この石は大変わかりやすい形です。確かに舟と言われたら舟だね、という形。
この辺りには他にもごろごろ石があり、名も無き石も結構曰くありげに見えてしまいます。もちろん、石にはそれぞれストーリーがあるのでしょうね。
そう、この巨石パーク、石に物語を感じ、それを伝えてきた歴史を感じられて、興味深いのです。
ちなみに、一応石の傍には、標識みたいなのがあるのですが、ちょっと分かりにくい位置関係に置いてあるので、たまに惑います。

この御舟石の周囲にはゴロゴロと巨石が集まっています。
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第4の石:兜石(カブトイシ)
『武将が戦いのときにかぶったものに似ていることから名付けられ、武将の肉体は滅びても兜と大和魂を今も残している』
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これもまたそれと分かる形をしています。形からあれこれ想像して、それにまつわるものとして祀る。
これって、星座にも通じるものがありますよね。

第5の石:龍の石(リュウノイシ)
『龍が天に昇る姿に似ていることから名付けられた。大願成就の神様と言われている』
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これは、御舟石の後ろにあります。手前にあるのが御舟石です。
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龍の頭だけなのかなぁ?
龍というと長い姿を想像しますが、これは何ともずんぐりしている。でも、大きな石が山の斜面を這い上るように見えるので、迫力があります。

ところで、記憶が曖昧なのですが、もらったチラシにはなかったのですが、標識に『亀石』と書かれていたのを見たような??
確かに、亀の頭に見えるよね~と言っていたのですが、自分たちで勝手に名前を付けていただけかしら?
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第6の石:造化大明神(ゾウカダイミョウジン)
『天地万物をお作りになった神様と言われ、世田姫を祀られており、與止日女神社の上官として明治の中頃まで毎年11月20日祭典を執行されてきた。男神石・女神石から成り、一見屋根の形をなし、その下は洞窟にして人の通行が自由である』
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こちらは、巨石というよりも祠です。石が重なり、完全な祠の形になっています。
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下は潜れるようになっていて、まさに神社の中、神の域という気がします。
中に人がいるの、見えますでしょうか。
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反対から見ると、こんな感じです。

さて、第6の石まで来ました。クライマックスはまだまだ先です。
続きます。明日もお楽しみに!!


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Category: 石の紀行文(写真つき)

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