FC2ブログ
04 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 06

コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【雑記・旅】 そうだ 京都、行こう。(1) 


先日、京都に行って参りました。
毎年、京都の観光地図からはみ出した雲ヶ畑、賀茂川の源流、鞍馬よりも貴船よりもはるかに北、携帯電話も圏外、電気もかなり不安、雪の重みで木が倒れてしまうような山の中を訪ねるのですが、3月ごろにお参りさせていただくことが多かったのです。

以前から、4月の終わりには石楠花が綺麗だと聞いていたのですけれど、上手く時間を作ることができなくて、今年初めてこの季節に訪ねることになりました。
いつもなら、この花の部分は緑だけ、なんですけれど、やっぱり花が咲くと世界が変わりますね。
DSCN4085_convert_20140429162343.jpg
岩屋山という名前の通り、本当に岩の山なのです。
拙作の【清明の雪】では、このお寺・志明院を訪ねて、主人公たちが『自分たちの足元の地形』を思い、『汝の足元を掘れ、そこに泉あり』ってことになるのですけれど(舞台のお寺は、実は詩仙堂と曼殊院がモデル)、まさに自分の立つ地面を思いながら、山を登るのです。

ここは歌舞伎『鳴神』の舞台でもあります。
水の起源、龍神の伝説の残る場所。
司馬遼太郎先生が『街道をゆく』の中で、現代でも魑魅魍魎が住まう、しかし清浄なる気配が漂うと記した聖地。
山門を潜ると、緩やかで長い階段が本堂まで続いています。

龍神が閉じ込められていたという洞窟、そして賀茂川の源流ともなる水の滴る聖地、その場所に設えた舞台。
清水さんの舞台よりはるかに小さな舞台ですが、楓の新緑が光と共にすぐ目の前にあります。
風が通っていきます。

今回は、初めて天然記念物の植栽のある場所にも行くことができました。

何故天然記念物なのかというと、山自体が岩なので、土は岩の上に少ししかない「貧栄養」の土壌。
貧栄養のために木があまり大きくならないことが幸いして、自然に植物が新旧入れ替わり、他にはない植栽となって長い年月変わらぬ姿を保ち続けているということ。

一応、山の斜面に道が作られているのですけれど、その傾斜はかなり急。
登ること10分くらいで更に険しい斜面になります。ちょっと岩登り的な場所を登ること5分。
(と説明を受けましたが、実際にはもう少しかかるのでは?)

そこまで来ると、もう辺りは石楠花がいっぱい。
ミヤマツツジの明るいピンクも霞むくらいの石楠花の白やピンク。
目の高さにも、自分より下の山の斜面にも、見上げる道の先にも。
そして、最後は「石楠花のトンネル」をくぐって行きます。
本当にトンネルなのです。花のトンネルの下を潜るって、本当に贅沢だと思いませんか。

先に登った方が「桃源郷のようでした」とおっしゃっていた石楠花の花園。
DSCN4084_convert_20140501204005.jpg
(こちらは山門前の石楠花です)

頂上にはお不動様がおられます。
そしてその先に、少し地面の岩が露出したところがあって、うねった岩はまさに龍の背のようです。
低い木々の植栽は、風を通してくれます。そして目の高さには咲き乱れる石楠花。

このお寺、山門から先は写真はNGなのですが、だからこそその場の空気を本当に楽しむことができるのかもしれません。
許可を頂いて、少しだけ撮らせていただいた写真。
DSCN4090_convert_20140429162500.jpg
そしてこちらは、樹齢400年の椿。見事な大木です。
(この椿のエピソードは、【清明の雪】の中でも使わせていただきました(^^))
DSCN4086_convert_20140429162419.jpg

さて、お寺を後にして少しだけ山を下ります。
司馬遼太郎先生が「魑魅魍魎が住まう」と書かれていた『結界』との境界線は、小さな橋なのですけれど、この橋のたもとに小さな店があるのです。
DSCN4106_convert_20140429162652.jpg
いつもやっているのかどうか、よく分からなかったお店。
いや確かに、これまで私が行った時は閉まっていたような。
多分、石楠花の季節で、休みの日だったから、開いていたのかしら。
DSCN4100_convert_20140429162614.jpg
お蕎麦を食べました。
間口は小さいのに、奥行きがあるというのは京都のお店のお約束。
写真の右手は縁側のような店の廊下、そして川。
向かいには、やっているのかどうか不明の料理旅館。
DSCN4099_convert_20140429162545.jpg
本当に小さな集落ですが、ここはその外れ。
確かに、今でも「魑魅魍魎さん」が闊歩していそうです。

さて、冒頭の蝶と芝桜は、この後訪ねた大原の里で撮ったもの。
(うぅ。アップしてから気が付いた……蝶々のお腹のところ、やっぱり気持ち悪い(;_:)もともと芋虫だった部分(;_:)写真は一瞬の見事な瞬間だったと思ったのに((+_+)))

この日は、この後、少し南に戻って、東へ車を走らせ、大原へ。
大原も大概京都の外れですけれど、雲ヶ畑に比べたらすごい町に見える^^;

次回は大原をご案内いたします。→【そうだ 京都、行こう。(2)】へ
DSCN4165_convert_20140501204108.jpg

スポンサーサイト



Category: 旅(あの日、あの街で)

tb 0 : cm 10