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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【石紀行】14.岡山総社・鬼の差し上げ岩~岩屋巨石群(2) 

登っていく
それではこの小さな山の中を歩いてみましょう。鬼の差し上げ岩の裏へと登っていくと、こんな道が続いています。
岩屋地図
駐車場の小さなトイレの前の箱の中に無造作に入れてある案内図がこちら。地図では平坦に見えますが、一応高低差も書かれていて、1周回って40分の道程ということのようなのですが……なぜか私たちはいつも人の倍はかかっている。迷子になったせいもあるけれど、今回は2時間??
それは、やっぱり石と戯れる時間が長いからではないかと思います。休憩したり、座ったり、触ったり、景色を楽しんだり。
さて、まず最初に現れるのは『鬼の餅つき岩』と立札があるこんな岩が木立の間に現れます。
もちつき1
小さくはないけれど、巨大でもない。これが鬼の餅つき岩、なんて誇大広告じゃありませんか。
でもこの岩の前に立っていても景色は開けない。
そう、巨石を巡るようになって分かったこと。それは、「まずは登れ。そこに巨石があるから」
写真では分かりにくいですが、少し「よいしょ」と登る感じの高さ。
もちつき2
この岩に登ってみたら、こんな世界でした。
もちつき3
どんなふうに餅をついたのか? 洗濯岩じゃないの?とかあれこれ思いつつ、二股に割れた巨大な岩の上を恐る恐る歩いてみる。
もちつき500
端っこは結構すとんと落ち込んでいて、落ちたら間違いなく怪我をします。
位置的には鬼の差し上げ岩の丁度上あたりに思えるのですが、形態的には別の岩。
餅つき4
この岩からの景色はこんな感じで、風が気持ちいい。でもちょっと天気が悪くない?
と思いながらもしばらく岩と戯れ、次なる岩へ。
少し歩いたらすぐに『鯉岩』の立札が見えます。
鯉岩1
鯉?????
鯉岩2
鯉岩3
各アングルから確かめました。結論→鯉には見えん。
ところで、後程ご案内しますが、「鯉」には意味があります。
この近くに鯉喰神社というのがあるのですが、そこには温羅と吉備津彦命の壮絶な戦いの伝説があります。
この戦い、なかなか勝負がつかず、命は天からの声に従い温羅を追い詰めます。温羅は矢尽き刃折れて自分の血で染まった川へ逃れたのです。すぐに命は鵜になって、鯉となった温羅を捕食して勝利した、それを記念して「鯉喰神社」が祀られたというわけです。もちろん、鯉喰神社はこの山の中ではなく平野の方にあるのですけれど。
鬼の温羅が姿を変えたのだと思うと、この岩も鯉に見える?

次に現れるのは八畳岩。
八畳岩
登ってみると……
八畳岩500
どうでしょう。この大きさと、見晴らし。蚊にもめげず、すっかりくつろいでしまいました。
八畳岩から
でも天気悪いよ?
更に少し歩くと次の巨石『屏風岩』が現れます。
う~ん。こちらの方が鯉に見えるような。屏風にしては分厚くない?
屏風岩
横に回ってみます。
屏風岩500
更に少し下って見上げる。
屏風岩2
うん。やっぱり屏風というよりは潜水艦みたいですね。あるいは、戦艦大和?

さて、道々にはあちこちに観音様(三十三観音)がおられます。少しご紹介しますね。
岩屋・道の神様
地蔵さん1
お地蔵さん3
お地蔵さん4
お地蔵さん2
屏風岩3
最後のは『馬頭観音』です。
この馬頭観音を南に曲がってすぐ、大きな岩がごろごろしている場所があります。
『汐差岩』という名前は、やはり登ってみてなるほど、と思います。
汐差岩1
遊歩道から見上げるとこんな感じ。もちろん、登ってみます。
汐差岩3
汐差岩500
確かに、波が重なって迫る海のように見えます。なかなか写真では分かりにくいのですが……
汐差岩4
下に降りてみると、こんな感じなのです。
方位岩500
そのまま下を歩いていると、この『方位岩』の立札が見えます。
この大きな岩が方位岩?
『方位岩』とは色々なところで見かけますが、要するにその石を基準にして方位を確認する、たとえば、この石とどこかを結んだら夏至の太陽が昇る、というような石ですね。大きな地図で見たら何かわかるのかしら?
先ほどの『汐差岩』の上を歩いていると、この岩の上にも登れるのですが、この岩の上には不思議な四角の石が。
これ、だったりするのかしら?
傍にはくりぬいたような窪みが?
方位岩1

さて、この辺りで雲行きが怪しくなってきました。もともと曇っていたし、午後からは雨予報だったのですが、少し早めに雨がやって来たようです。
ここで、先を急いでいたのもあってちょっと上がり処を間違えてしまって、道を下ってしまったようなのですね。肝心の岩切観音を見損ねてしまったのでした。
結局駐車場に戻った時には雨がじゃじゃ~。
迷子にならなければぼんやりしていなかったのか、あるいは他のところでくつろぎ過ぎたのか。
でもきっとまたいつか。

こうしてみると、この石たちがこの辺りに住まわっていた人々の歴史に関わってくるのは平安期以降、山岳仏教の広がりと関係しているように思いますし、そこに新しいものが加わり(三十三観音はいつからあるのかしら?)、積み重ねられてきたものと思われます。
でもあの鬼の差し上げ岩だけは、やはりもっと早くから人々の目にとまっていたのではないかと思うのです。
それくらいにダイナミックで圧倒的な石でありました。

さて、次回は、吉備津神社と周囲の古墳へご案内いたします。
大和朝廷側の言い分も聞かなくちゃね。
もちろん、お約束の、宿泊旅館のお食事画像つき!
鬼
でも、やっぱり吉備の国の人たちは鬼が好き、みたいですね。
こちらはその吉備津神社前の売店で出迎えてくれる鬼さん。
水売ってるし……(*^_^*)

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Category: 石の紀行文(写真つき)

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