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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【石紀行】20.宮城丸森町・立石~日本一の道祖神~ 

立石2
さて、今年最後にご紹介する巨石になるでしょうか。おまけがもう1回分ありますが、こちらは年明けになりそうです。
今回の東北の旅では、凄すぎる陽のパワーを持つ4つの石に会ってきました。実は他にも幾つかの石を見ているのですけれど、あまりにもこの4つのパワーがすごくて、何が何だか分からなくなっておりました。
海外の美術館に行って、あまりにもすごい絵画を沢山見ていると、途中からお腹いっぱいになって、だんだん感覚がマヒしてくるのに似ているかもしれません。凄いものを見るときは、一気に見ない方がいいかもしれませんね……脳の受け入れる限界を超えている。
え? 4つ? 釣石神社の落ちない巨石と、垂水遺跡と、こちらの立石(たていし)。3つでは?
それがですね、もうひとつはご紹介できないのです。かの湯殿山神社のご神体です。「語るなかれ、聞くなかれ」と言いますので、語りません。でも、やっぱり一言。もしかして機会があれば、ぜひ、訪れてください。
ところで、私は石のパワーは信じていますが、パワーストーンを身につけてはいません。そういうものは持つ人、見る人の心次第でいいと思っているので……でも、今回見た巨石はどれも圧倒的なパワーを感じる陽石ばかりでした。陽石って、こちらがしっかりしていないと持って行かれそうな感じがします。そう考えると、陰石ってやっぱり必要なのですね。
そうそう、まだ宿題になっている、石紀行初めての18禁でまた語りたいと思います。

さて、前置きが長くなりました。
実は今回の宮城県丸森町にはずいぶんと沢山の石があるようです。
丸森町ってどこ? と言いますと福島県との県境あたりになるでしょうか。そしてこちらには「日本一の道祖神」と呼ばれる大きな石が、山の中腹(天辺?)に立っているのです。
写真でどこまでこの凄さを表すことができるか……
立石3
こちらの巨石、周りにある石も十分大きいのですが、これが大きすぎて他が普通に見えちゃいます。
高さ12.5メートル、周囲25メートル(27と書いてあるものも)の花崗岩。
まわり25m
石に赤い字で「まわり25m」と書いてありました。丸森町の文化財に登録されているそうです。例のごとく、周囲から弥生式土器なども出土しているそうですから、やはり古い時代から信仰の対象であったようです。
やっぱり、大きさは人と比べてみないといけませんね。
人物比較
横に立っている人、分かりますでしょうか。これでこの石のど迫力、感じていただけたことと思います。
では、やはりこの石へのアプローチをご説明しなければなりませんが……実はよくあることですが、現地に行ってみたら、やっぱり異邦人には場所は分からないのです。当然のことながら「観光名所」ってわけでもありませんので。
というわけで、今回は行きつくまでの一部始終、皆様と一緒に再現してみたいと思います。
手がかりがなかったので、とりあえず町の詳しい地図でも見せてもらおうと考えて、公共の資料館らしきものに立ち寄って尋ねてみました。
「あの、立石に行きたいのですが……」
「え?」(絶句)……明らかに予想外の質問だったようです。
「行く」の意味がしばらく噛み合いませんでした。「行く」のは無理よ、って感じで……
「ちょっと前に(どのくらい前の話かは不明)木を切ったし、その前の道をちょっと行ったら見えるから、下から見たら? とても近くには行けないよ」
「いえ、行きたいんです。取りあえず登り口を教えてください」
ということで、地図に印を書いてもらいましたが…・・・・
「いや、一応登り口のあたりに適当に車は停められるけれど……え? どこから来たの? そ、そんな遠くから?」
と、また例のごとく驚かれ……
後でこそこそ「そんな遠くから人が来てくれるんだったら、もっと整備しとかな……」「いや、そんな宣伝していっぱい来てもらっても、車停めるところないし、困るで……」ってな会話をされていました^^;
でもね、ここまで来て山の下から見て納得する大海とその母ではありません。
稲穂
こんなのどかな景色の中、「羽入集会所」という暗号のようなキーワードを求めて車を走らせます。
う~ん。集会所?
立石への道2
思わず行き過ぎてから引き返しました。
立石への道1
角には小さな道案内が……
立石入口
う~ん。これは見えない。
さて、この道を行くと、突然道は途切れました。
立石への道3
途切れたところに民家があったので、丁度住人の方が軽トラで帰ってこられたとことを見かけて、尋ねました。
「すみません~。立石に行きたいのですけれど、この先って行けますか?」
「え?」(また一瞬沈黙)「少し先に車停めれるところがあるから。立石までは車でいけないよ」
はい。登山の準備はできています。
適当に駐車場
これ、テキトウに車を停めるところ、ですね。
火薬庫
前に「火薬庫」があるのです。ちょっと怖い……
馬頭観音
その傍には馬頭観音と書かれた石があります。
クマ出没注意
熊出没注意、の看板の横を入っていきます。
入口立札
かなり年季の入った看板ですね……でも、登山道、とは書かれています。
帰り道3
これは帰りに撮った写真ですが、こんなところを歩いて行きます。雨が降ったら絶対に近づけませんね。
帰り道
すると、写真の真ん中あたり、ぽっかり空いた穴のところに出てきます。
道?
確かに……木は刈ってあったようです。でも草がぼうぼうで、歩道は全く分かりませんでした。草の中に立札が! 足元の草を杖で掻き分け掻き分け、進みます。
登山道
草を抜けると、階段がありました!
この階段、崩れかけていて、かなり急です。登るのはいいけれど、降りるのが大変そう、と思いながら登ります。
階段
途中で少し開けたところに出ました。確かに、木は刈ったようです。
木を切った
そして、最後の登りです。ちらっと、木の陰に何か丸いものが見えていました。
最後の登り
こうして書いちゃうとあっけないですけれど、毎回、石に出会うまでは紆余曲折があります。でも、そもそも観光案内にも書いていないし、常に誰かに聞きながら行きつくのです(たまに、地元の人も知らないこともある^^;)。
さて、後はもう、立石をじっくりお楽しみください。
この石、ぐるりを1周すると、その間に少なくとも4つの違った顔を見せてくれます。
「顔」? えぇ、まさに顔があるのです。
(注:これは全てひとつの立石の、色々な面からの写真です。)
立石1
横顔に見えませんか? 目がありますでしょう。今度は顔を前から見ます。
立石5
中央真ん中あたりの凹みは鼻にも見えます。
立石11
花崗岩なので、剥がれ落ちた部分も少しリアルに見えます。この面は丸くて、柔和な感じがしますね。
立石9
くるりと回ってくると、今度はフクロウ?
立石8
いえ、猛禽類? それともモアイの顔?
立石7
背面は少し斜めに、真っ平らな面になっていました。
龍紋
まるで龍が走っているような紋様ですね。
立石10
こちらはより男性的なイメージです。
まわりの石
大きな石の傍にも幾つか石が転がっています。それぞれ小さくはない石なのですが、立石が大きすぎて……
おひるごはん
そのひとつに座って、お昼ご飯にしました。前泊した遠刈田温泉(蔵王の近く)の山風木(やまぶき)さんでは、出発時に焼き立てパンのお土産を頂きました。それと前の晩に食べきれなかったご飯でおにぎりを作っていただいていたので、一緒にお昼ご飯にしました。
お弁当
置いていたら、すぐに蟻に目をつけられて……急いで食べなくちゃ。
見晴
見晴らしもなかなかです。
周囲の石
顔の側から少し斜面を降りて行くと、他の部分にも石がゴロゴロ、ちょっと王蟲みたいな石が転がっています。
立石を中心にいくつかの方面へ道があるようで、登山口は他にもあるようでした。でも、少し行ってみましたが、どこも草ぼうぼうで、道なのか水の流れた後なのか……という感じ。
やっぱり巨石ファンでなければ、何を好んでこんなところにやって来るのか、って感じなのでしょうか。
でも、この石、ものすごく良い感じです。とにかく、お弁当を持って行きましょう! 最近、どこで遭難するか分からないので、一食分は持って山に入るのですが(だって、あまり人の気配がないので……)、このお弁当を食べるのがまた楽しいです。
そしてまた道なき道を草をかき分けて降りてきました。
丸森町の皆様、ありがとうございました。変な関西人がやってきてごめんなさい^^;
あ、最初に道を尋ねた方からは「立石よりもかかし街道を見て帰ってね」と勧められたので、かかし街道も行ってみましたよ。とってもユニークで楽しかったです。
かかし街道1
ずら~りと、かなりの距離に渡ってかかしが並んでいます。
かかし街道2
こんな可愛らしいのも。
かかし街道3
なんだか素朴で、いいですね。
かかし街道4
手が込んでいるものから、ちょっとオカルト風?マネキンまで、色々あって、面白かったです(*^_^*)
丸森町周辺の石はあと少し残っているので、また次回におまけコーナーでお目にかけたいと思います。
遠景2
そうそう、こちらが「道から見える立石」です。さすがに、あの大きさですから、ちゃんと下からも見えますね。山によくあるタンクなのかと思っちゃいます。

さて、丸森町の立石、如何だったでしょうか。
見る前は、このほかにもいっぱい石を見るつもりだったのですが、この石を見てしまったら、もうお腹いっぱい……大満足で、後は本当におまけになっちゃいました。
やはり整備をしてほしいような、このまま「行く気があるならおいで」風でとどまっていてほしいような。
でもこの石は、もう少し宣伝してもいいのじゃないでしょうか。巨石ファンは絶対楽しめる、パワーあふれる陽石でした。

さて、続きを読む、ではお待ちかね?本日のお宿コーナーです。
今年も石紀行にお付き合いくださいましてありがとうございました。
来年は丸森町周辺の石たちの他に、積み残した石たち、九州の18禁巨石、そしてマルタの巨石神殿もご紹介したいです。
来年の石紀行、予定は広島の宮島、そして前回積み残した岡山の石、そして大分の石リベンジも行けたらいいなぁ。

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Category: 石の紀行文(写真つき)

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