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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

2015年1月のつぶやきコーナー 

<Twitter代わりのつぶやきとお知らせのコーナー>
通常の記事は、もうひとつ下から始まります
【迷探偵マコトの事件簿】(15)マコトのカムイミンタラ(前篇)(後篇)
[雨126]第25章 佐渡に横たふ(3)地方役人の事情(18禁)
[雨127] 第25章 佐渡に横たふ(4)佐渡の天の川

2015/1/31
あっという間に1月も最終日。恒例の?今日の眩暈
頭位の変換による回転性の眩暈はすっかり良くなりました。
歩いた時に少し浮遊感はあるものの、ずっとじゃなくなってきたのでかなり良い感じ。
いつの間にか捻挫もましになって、階段を降りることができるようになってきました。
(足首は90度を保たないと痛いけれど)
が! ここにきて、物事の発端?左手首の腱鞘炎がまた悪化。
病状?はぐるぐる回っております。

古いつぶやきは、続きを読むにあります。
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Category: つぶやき

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【迷探偵マコトの事件簿】(16) マコトのねっとさーふぃん 

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(イラスト:limeさん)
1月の始まりがマコトなら、1月最終日もマコト。
このところ少し話が複雑になっていたので、久しぶりに「しょうもないモード」全開で、短いお話をお届けいたします。どうぞ気楽にお楽しみください。

<登場人物>
マコト:茶トラのツンデレ仔猫。本当はタケルに甘えたいけれど甘えられない。
タケル:ちょっぴりSだけど優しいマコトの飼い主。


【迷探偵マコトの事件簿】(16)マコトのねっとさーふぃん

あのね。
『半にゃライダー』見てる時、こまーしゃるでねこが飼い主の女の人にごろにゃんしてるのを見て、タケルがうらやましそうにするんだ。
ぼくは知らんぷり。
でも、タケルったらライムさんがくれた『抱っこ』の絵を見ては、またちらっとぼくを見るし。

ぼく、あんまり他のねこのこと知らないんだ。
ねこって、やっぱりごろにゃんするのがふつうなのかな……
タケルはもっとねこらしいねこが好きかな……
ねこってふつうはどんなふうにするんだろ……

そうだ! ぼく、ねこのけんきゅうしよっと。
ゆーちゅーぶでねこの動画をみて、おんなじようにしてみたら、ねこっぽいかも。

え~っと。
なになに……
「ねこは、飼い主がパソコンを見てたら、じぶんにかまって欲しくてモニターの前にすわる。」
「しんぶんを読んでいたら、ちょうど読んでいるところにねころぶ。」
……なるほど!
よし! ぼくもやってみよっと!

えっと。タケルはおしごとのおてがみを書いてるとこ。
じゃ、ぼく、ゆ~っくり近付いて、てがみの上にすわってみよっと。
ぬきあし……さしあし……しのびあし~っと。
遶ケ豬√→迪ォ・狙convert_20130627015942
わ! タケルがこっち見た!

……しっぱい。

もっかい、けんきゅうしよっと。
え~っと。ゆーちゅーぶで、『かわいいねこ』をけんさく。
……
わ、これ、いいなぁ。
ねこが、といれっとぺーぱーをぐるぐるぐる~~。

ぼくもやってみよっと。
あ、トイレのドアがあいた!
よし、行ってみよっと。
わ~、といれっとぺーぱーってあんなに高いとこにあるんだ。
じゃ~んぷっ!
……あ、ぎりぎりとどいた!

くるくるくるくるくる~~~~~
しゅるしゅるしゅるしゅるしゅる~~~~~~

わ~~~~~~!!
おもしろい~~~~
くるくるくるくるくる~~~~~
わ~~~~、ねこってこんなんなんだ~~!!

あれ、あれあれあれ~~~~
ぐるぐるになっちゃった~~~
わわわ、しっぽに巻きついちゃった~!

がたっつ!
いてっ!

お~ほしさ~ま~き~らきら~~~☆☆
にゃはは~
☆がいっぱい飛んでる~☆☆☆
ぴよぴよぴよ~~~☆

って、トイレットペーパーがまるまま落ちてきちゃった!
あぁ、びっくりした~
あ、タケルが見てわらってる……
え~っと。
しらんぷり……

ふぅ。こんどは、かしこいねこのけんきゅうしよっと!
ゆーちゅーぶでけんさく。

あ。
これすごいね~。
ニンゲンのトイレでねこがうんちしてる~!
わ~、ぼくもやってみよっと。

えっと。べんきのはしっこに立って……
おしりをおまるの方に向けて……
う~ん、ときばって……

つるっ!
あ!!!!!

ぼちゃん。

……

……タケル、ごめんね。
タケルはぼくをお風呂につれて行ってくれて、ごしごし、ごしごし。
……ごめんね。
ぼく、お水キライだけど、このまんまじゃくさいもんね……

ごしごし、ごしごし。
……ごめんね。
ちらっとタケルを見たら……わらってた。

ドライヤーでかわかしてもらって、ぼく、ふわふわになったよ。
くんくん……あ、せっけんのにおいがする……
せっけんのにおい、ほんとはあんまりスキじゃないんだ。

でも。
せっけんのにおい、タケルのおふとんの中といっしょだ。
ぼくは、タケルの足の近くで丸まる。
それから、タケルがねむった後、ぼくはむっくり起きて、タケルのおふとんの中にもぐり込んだ。
……だって、さむいんだもん。

今日のぼくはふわふわ。
せっけんのにおいはあんまりねこっぽくなくて好きじゃないけど、今日のぼくはタケルのおふとんと同じにおいだから、タケルといっしょにいてもいいよね。

……わぁ、あったかいや。

あのね、タケル……ぼく、ねこらしくなくてもいいよね。
だって、やっぱりぼくにはむずかしいんだ。
だから、ごろにゃんもすりすりもできないけど……

……たまには、いっしょにねてもいいよね?




文中のイラストはlimeさん(小説ブログ「DOOR」)に頂きました。著作権はlimeさんにあります。無断の転用はお断りいたします。クリックすると大きくなります。

ネットであれこれ研究したものの、ずいぶんと勘違いもしているようですが、マコトは今日も一生懸命(^^)
でも、臭いお話でごめんなさい……
明日から2月ですが、今はタケルが買ってきたオニのお面に興味津々のようです……

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Category: 迷探偵マコトの事件簿(猫)

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【雑記・あれこれ】もしも絵が描けたなら…… 

にじ
この間の記事で、「うちの子描いてもらえたら」なんてことを書いておりましたが、それについてあれこれ思うことを。
曲がりなりにも小説を書いている者は、どこかで自分の書いた文章の視覚化を夢見ているような気がします。でも、その「夢の内容」って、絵を描かれる方と、私のような絵を描かない者では、少し異なっているのかもしれない、って思ったりします。

絵を描かれる(しかも小説も書かれる)人って、きっと文章を書きながら、頭の中で視覚化された映像の輪郭がある程度明瞭なのでは、と思ったりするのですけれど、いかがでしょうか。
もしかすると、同じように絵を描かれる方でも、自分で文章を書いて絵も描いて読み手にこんな感じの人なんだよというイメージを伝えたいと思っている方と、絵は描けるけれど自分の作品を視覚化してしまって読者のイメージを固めたくないので敢えて考えない(描かない)ようにしているという方がおられるのかもしれませんね。
そして、ご自身が絵を描かれるからこそ、絵のインパクトをよく知っておられて、他人様の作品のキャラを描くとなると、イメージを壊さないかなぁと、強く心配されるんだろうなぁ、と想像するのです。

ところが、自分で絵を描かない私のような輩は、多分文章を書きながらも、「明確な輪郭」を頭の中に描いていないような気がします。あ、風景は時にはかなり明瞭ですけれど、ここで言うのは、人物の顔についてです。
いえ、そんなことはない、写真のように明確だよって言われる方もいるかもしれませんが、少なくとも私は「ぼや~ん」としています。長年付き合っている、うちのメインキャラ2人にしても、何となくこんな感じ……というだけで、あまりはっきりとイメージを描いているわけでもないのです。
あ、昔、彼らの顔を描いたこともありましたが、その証拠に毎回全然顔が違う……いや、これはどちらかというと技術の問題だったかもしれません。
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(むかし描いた絵。左は竹流、右は竹流がオッチャンになってからの物語の登場人物)

真などは目の印象を描写することはよくあります。彼は「野生」なので(野性的ではない)、目はヤマネコです。でも、ヤマネコの写真を持ってきてこんな顔だよ、というわけではありません。あくまで、書いている私の頭の中でも「イメージ」「印象」でしかないのですね。
竹流に至っては、誰が見てもゴージャスな美形、程度の描写しかしていないかもしれません。彼の場合は、文章で書く時には、外見よりも中から迸るような神がかりなオーラの方が問題……ただ、こんな救世主みたいなオーラを持ちながらも、結構自分の嗜虐性に苦しむこともある、ただのオッチャンになっていきますが……(えぇ、どこか残念な人を書くの、大好きなんです)
マコトはうちのむかし猫をそのままイメージしているので、かなり明確な顔をしていますけれど……って、猫の場合は違うかな。


大好きな原作が映画化されたりドラマ化されたりすると、「イメージが違う!」といって怒っている人もよく見かけますね。
その気持ちも分からないでもないのですが、私は結構、「あ、これもありか」と思っちゃう。
百舌シリーズの倉木なんて、いや~西島秀俊さんは男前すぎるやろ~とか思ったりするし、浅見光彦は今でも榎木孝明さん以外に考えられないけれど、他の俳優さんがやっているのが嫌というのでもないし、あれこれあれこれ。
自分の想像以外のところから降ってきたその人物を楽しんでしまうのですね。

だから、絵を描かない私のような書き手は、きっとこう思っているはず。
絵を描いてもらってイメージが違うってことはない……そもそも元のイメージ自体がぼや~んとしているから……
え? 私がいい加減すぎます?
でも、描いてもらうって、本当にとっても嬉しいんですよね。
私は今結構limeさんにおんぶに抱っこですが(!)、初めてlimeさんが真を描いてくださった時は、小躍りしていました。何だか、私の頭の中の「ぼや~ん」に初めてスポットライトが当たったような感じで。
今でも私のPCの壁絵はリク・春樹・真のスリーショットですし、お尻が引けているマコト(かな?)などは、気に入りすぎて、常に表紙絵にロゴ風に使わせていただいております。
リク・春樹・真
(クリックすると大きくなります。著作権はlimeさんにあります。無断転用お断りします)


実は、絵を描かない私ですが、そもそもは確かに視覚人間で、目から入って来るものにものすごく刺激を受けます。
絵を鑑賞することにものすごく情熱を注いだころもありました。レニングラード(当時)では3日間、エルミタージュに通い詰め、毎日ダ・ヴィンチの聖母像の青に魅入っていたこともあります。『海に落ちる雨』のモチーフはフェルメールで、主人公の片割れの竹流(ジョルジョ)は絵画修復師で、失われたフェルメールの宗教画のマリアが、真シリーズの血脈を繋ぐ鍵にもなっています。

それに、高校では美術を選択していたのですが……う~ん。なぜ描かなくなったのか。祖父も父も絵は上手ですし、描けなくはないと思うこともあるのですけれど……でも何だかなぁ、なのです。

DSCN3035_convert_20140126200928.jpg
なんだかなぁにはあまり明確な理由はないのですけれど、もしあるとすると、あれかな?と思うことはあります。
高校の美術の時に、観音菩薩をモチーフにした銅版画を彫っていたのですが、仏像の写真集を図書室で借りて下絵を描いていたのです。そうしたら、先生が、自分で実物を写生したものでないと値打ちがないとか何とか仰ったのですね。
えぇ、ごもっともかもしれません。でも、他の人も実物を自分で写生していたわけではなかったと思いますし、同じように写真から絵を起こしていた他の人のことは褒めたりもしておられました。
そう、何だかなぁ、だったのです。
写真であろうとも、そこから私がインパクトを受けたことは確かだし、そもそも私が今の仕事につこうと思った原因だって、ピュリッツアー賞を取ったあの一枚の写真だったのですし……

なんて、複雑な想いはありまして、絵からは遠ざかっております。
いえ、たまにはね、描いてもいいのかもしれないと思うこともあるのですが……
絵手紙とか旅行先でスケッチもカッコいいから、絵を習おうかなぁなんて思うこともあるのですが……
今は三味線を弾くほうが幸せ(決して聴覚人間ではないのですけれど、和楽器は絶対音感は必要ないし、民謡大好きだし)。
そして、何より、おんぶに抱っこが幸せ(^^)


え? つまり、イメージなんてぼや~んだから、いつもで練習台になるから描いてね~っておねだりなの?
いや、そういうわけではないのですけれど……ごにょごにょ。
むしろ、絵を描かない輩は、「絵を描くのって時間がかかるんだろうな。それに、面倒くさいことに小説を読んで貰わなければならないし、それも申し訳ないし、お礼もできないし……」なんて悩んでいるのです。

Category: あれこれ

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【雑記・小説】長編の主役を狙うキャラたちの履歴書 

ブログのお友だち・八少女夕さんが更にお友だちのところから借りてこられた企画を拝借。その元ネタはふぉるてさんのところだったのですね。そしてTOM-Fさんちでも楽しい記事が。
八少女夕さんの『長編の主役を狙うキャラたちの履歴書』
ふぉるてさんの『履歴書』
TOM-Fさんの『キャラのプロフィール』
うちで狙っているのは……不穏な連中ばかりかもしれません。
ビジュアル的に工夫ができなかったので、地味な記事になっちゃいましたけれど、お楽しみください。




氏名        ムスタファ
生年月日      忘れた
現住所       不定(キャンピングカー)
連絡先       ない(くそじじいの墓場探し中)
職歴        介護(資格なし)、コソ泥、ガードマンその他数限りなし
          【明日に架ける橋】
好きな学科・分野   詐欺・農業
趣味・特技     野菜を育ててスープを作る
本人希望欄     勝ち続けるギャンブラーの話
志望動機      楽して金が稼ぎたい
利用交通機関    キャンピングカー
扶養家族      首から下が動かないくそじじい1人(元有名俳優)
          美人だが気のきつい女(弁護士休職中)1人、うるさいガキ1人


『明日に架ける橋』は、ある感動的な実話をテレビで見て、いやいや、現実はこんなふうがいいんじゃないの?と天邪鬼心がふつふつと湧き出して書いた短編です。この物語の主人公は2人とも「クソヤロウ」ですが、物語はもしかすると結構ヒューマンドラマ、なのかも。
短編ですので、お時間がありましたら覗いてみてください。
【あらすじ】
事故で首から下が一切動かない元俳優の高慢ちきな男・セバスチャンに介護士として雇われたのは、コソ泥で詐欺師のムスタファだった。全く相いれることのない二人の男の人生が交錯した時、ドラマが生まれる??





氏名        玉櫛
生年月日      女に歳を聞く気かい?
現住所       京都・四条河原町近く『奇跡屋』
連絡先       店
職歴        祇園の売れっ子芸妓、置屋の女将、貴石を売る店の経営者
          【奇跡を売る店シリーズ】
好きな学科・分野  三味線・唄・踊り
趣味・特技     店子いじめ
本人希望欄     世界を裏で牛耳る美人占い師が活躍する話
志望動機      若いものに世間の厳しさ、義理人情を教えてやる
利用交通機関    男
扶養家族      可愛い石たち


さて、次に届いた履歴書は『奇跡を売る店』シリーズから、玉櫛ばあさんです。どうやら、店子の探偵事務所を追い出して、主役の座を狙っているようですね。
こちら『奇跡を売る店』シリーズの下敷きは相川真シリーズなのですが、登場人物はまるきり別のものとして読んでいただくことができます。多分、だんだん別のイメージになっていくんだろうな。
もともとは、相川真シリーズをもっと万人に優しく読みやすくしたいと思ったのと、彼らの最後が完全にハッピーではないのでじんわりと幸せな物語に変えてみたかったのと、京都を舞台に探偵ものを書きたかったのと、そして自分により身近な世界を少し書きたかったのと、です。
短編集なので、楽しく読んでいただけると思います(*^_^*)
【あらすじ】
失踪した叔父の探偵事務所の留守番探偵・釈迦堂蓮は、もと小児科医だが故あって医者を辞め、昼間は探偵事務所で、夜はショウパブのホールとして働きながら、訳あって引き取った心臓疾患のある子ども・和子(にこ)を育ていてる。探偵事務所は貴石を売る店『奇跡屋』の2階にあり、ここを訪れる客が持ち込む事件は、石の不思議なパワーに導かれて解決されていく。
石屋の意地悪ばあさん・玉櫛、だらしないが美貌の持ち主の従弟の舟、蓮の元婚約者・小児科医の海、蓮の元家庭教師で仏師の凌雲、蓮の勤めるショウパブの賑やかな面々に囲まれながら、主人公の蓮と可愛げのない和子の疑似親子の関係にも変化が。そして、失踪した叔父の行方は?





氏名        御村紗瑛子
生年月日      一度死んだので思いだせない
現住所       大阪府枚方市天野川のあたり
連絡先       機〇神社にお賽銭を入れて呼んでね
職歴        陰陽師の家系に生まれる。高校生→幽霊
          【天の川で恋をして】
好きな学科・分野  美術
趣味・特技     絵を描くこと
本人希望欄     幽霊が呪いを成就する話
志望動機      生前に叶わなかった恋があるから
利用交通機関    どこにでも現れることができる
扶養家族      なし


時々通りかかる天の川という名前の交差点。枚方市に実在する川・天野川を通りながら、ふと湧いたのが『天の川で恋をして』というタイトル。でも中身のないまましばらく時間が経ち……ある時、ふっと七夕に絡めた物語が浮かびました。
こちら、さえちゃんは、実はあるホラー映画の登場人物がモデル。こちらの短編では幽霊ではありませんし、蘇って主人公の恋路を邪魔したりもしませんが……実は……元のホラー映画では蘇っちゃって、男をさらっていっちゃうんですよ。怖いですね~
【あらすじ】
東京で働く夏海の元に、故郷から幼馴染のゆうちゃんの結婚式の招待状が届いた。大阪枚方の天野が原。ゆうちゃんと夏海、そしてもう一人の少女が恋に揺れながら中学・高校時代を過ごした場所。
過去の悲しい出来事を乗り越えていくピュアな恋と友情の物語です。



さて。よろしかったらこれら短編も楽しんでくださいませ(*^_^*)
でも、なんか華やかさがないなぁ……ムスタファの話はともかく、どなたかうちの子を描いてくれないかなぁ……なんて、ちょっと思ったりしました。
自分ではやっぱり描けないなぁ……絵を習いにこうかしら。
(そんな時間はないな……)

Category: 小説・バトン

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【石紀行】21.宮崎小林市・陰陽石~石紀行初の18禁!?~ 

前回は宮城県の石でしたが、今回は一気に南下して、九州・宮崎県の石をご紹介いたします。
そしてなんと、【石紀行】始まって以来の18禁(?)の石なのです。
え? 石にも18禁ってどういうこと? と思われたでしょうか?
それとも、それはありだよな、って思われたでしょうか。
後者のあなた、もう半分、石ワールドに嵌っているかもしれません(^^)

実は今回ご紹介する石は、私が初めて高千穂の夜神楽に行った年、西都市の古墳群を見て、鹿児島県のお宿に向かう途中、たまたま道路の案内板を見てたどり着いた石なのです。
そう、以前にも書きましたが、石に嵌る前から古墳大好きニンゲンだった大海です。
石を求めていると、時々向こうから飛び込んできてくれることがあります。「ここにいるからおいで」って。
この陰陽石もまさにそのひとつでした。

宮崎県の観光案内サイトによると……
『岩瀬川の支流浜の瀬川にある陰陽石は、霧島火山帯の火山活動による溶岩が川の流れ等によって出来たものと言われている。陽石(男石)高さ17.5m、頭廻り19m。 陰石(女石)縦割り9m、潤いの舌3mの岩。このように対になって男女の性器をかたどっている岩は世界でも珍しい。
近くには売店、歌麿時代に男女結合を見事に描いたいろは浮世絵などが展示されている男女和合愛の資料館、性の歴史館等がある』
たどり着いた時間がもう遅かったので、それら資料館はもうすでに閉まっていましたが、確かに辺りには妖しい雰囲気が漂っていました……

さて、その世界でも珍しい「対になった陰陽石」はこちらです。
陰陽石2
駐車場から降りてくると、まずこの陽石がでん、と目に入ります。……解説は不要ですよね。
そしてぐるりと回ると……陰陽並んだ見事な光景が。陽石(男石)にも陰石(女石)にも注連縄がかかっています。
陰陽石3
かなり西日がきつくて見えにくいと思いますが、分かりやすいイラストが、これらの石の前にある解説の看板に書かれていました。しかし……文章があまりにも素晴らしく(!)『18禁』なのです。したがって、『続きを読む』に隠させていただきました。
そしてこちらは、周囲の怪しい店の一部。
いんよう茶屋
駐車場の近くには陰陽石神社があります。もちろん御利益は「縁結び」ですよ(*^_^*)
陰陽石神社

巨石を巡っていると、もしかして巨石信仰の根本にあるのは陰陽ではないかと感じることが多々あります。また、多くの巨石は陽のパワーが強く、男性的なイメージがあります。
先日ご紹介した山形県の立石寺、もとい山寺。円仁があの場所に東北における天台宗の本山となるべき寺を建てようとしたのは、そこに強い土着の原始的な宗教が根付いていたからだと言います。その土着信仰の根本にあったのは、修験場にあった陰陽石だったのかもしれません。
*参考:【石紀行】19.山形・峯の浦本院跡~もうひとつの山寺を語る巨石たち(とおまけの銀山温泉)~

思えばこの石に出会う前、丁度高千穂を訪れていたのですが、その夜神楽ではこんなシーンが。
夜神楽2
高千穂の夜神楽のラインナップには、イザナミとイザナギの夫婦和合の物語が入っているのです。一説には、夜通し神楽を舞う際、いちばん眠くなる丑三つ時になると、これをやって眠気を覚ますのだとも??

ところで、この『古事記』の国生み神話の原文はこうなっています。
『其の島に天降りまして、天之御柱を見立て、八尋殿を見立て、これにおいて、其の妹、イザナミに、これを問いて曰く、「何時の身は如何に成る」
答えて教え、「吾が身は成り成りて、成り合わず処、一つ処在り」
そこで、イザナギが、詔して、「我が身は、成り成りて、成り余る処、一つところ在り、故に、我が身の成り余る処、此れを以って、汝の身の成り合わぬ処を刺し塞ぎ、もって、国土を生み成そう。生むは奈何?」
イザナミの命は答えて、「されば、善し」と言った。』

そして、この先、イザナギが「それならば、私とおまえとで、この天之御柱をまわってから逢い、美斗能麻具波比(みとのまぐはひ、すなわち交合)をしよう」ってことになるわけです。
もちろん、神話ですから、あるいは国と国の政治的結びつき、国を興すときには違う能力を持つものが補い合って力を尽くすものである、などの比喩なのかもしれません。でも、ここは素直に男女の営みと思って読んだ方がいいなぁ、なんて、私は思ったりしているのです。

だって、これ古事記の名文……と言いますか、男女の交合の誘い文句として、こんなにユーモラスでエロティックな表現が他にあります? 
イザナミは「成り成りて、成り合わずところ、ひとつ処あり」(私の身体は大体うまく出来上がっているのですが、一か所だけ成り合わないところがあるのです)
イザナギは「成り成りて、成り余るところ、ひとつ処在り」(私の身体は大体うまく出来上がったが、一か所だけ、成長しすぎて成り余っているところがあるのだ)
それで、「我が身の成り余る処を以って、汝の身の成り合わぬ処を刺し塞ぎ、もって、国土を生み成そう」です。
どんなすごい恋愛作家も、まだこれを超える名シーンを書いていないのではないでしょうか。

もちろん、この後、上手く子どもが産まれなくて、女から声をかけたのが悪かったとか、なんとも納得のいかない下りもあるのですけれど、そう簡単には行かなかった、という暗喩は読み取れます。
そして、黄泉の国に亡き妻を迎えに行く下りでは、途中で振り返っちゃいけないのに、振り返ってしまったら、妻の身体(死体ですから)は醜くて蛆もわいていて、びっくりして逃げていったイザナギ……この辺り、「古事記」ってなんてすごい話なんだと思うのです。
高千穂
こちらは神話が今も生きている土地のひとつ、高千穂の観光スポット、高千穂峡です。確かにここは本当に美しい。

話が石から逸れていますが、でも。
土着の古い信仰の根本は「産めよ、増やせよ」ですから、巨石信仰の根本にあるもののひとつは、男女のマグワイ、そしてもうひとつは、自然を相手に農耕や狩りをするための暦であったろうと思うのです。
この陰陽石の不思議なパワー。
ちょっとエッチで引かれたかもしれませんが、神聖な、そして力強い、ニンゲンの魂が脈動しているように思えてなりません。

続きをよむ、ではちょっと表に出しにくいイラストと、観光案内の名文を載せております。

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Category: 石の紀行文(写真つき)

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[雨127] 第25章 佐渡に横たふ(4)佐渡の天の川 

【海に落ちる雨】第25章の最終回です。
佐渡で竹流の足跡を確認したものの、相手は姿を見せない。焦る真の前には深く暗い海、そして空には俳人が詠む遥か昔から横たわっていた無情の天の川。
物事を巨大な亡霊のように包み込んでいた厚い雲が切れたのです。まるで、龍の巣から姿を現したラピュタみたいに、残酷な事実が明らかになるにつれ、天の川の塵のような星の儚い煌めきは、真の心に自分の足元の頼りなさをより強く刻んだことでしょう。
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Category: ☂海に落ちる雨 第4節

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NEWS 2015/1/14 ブログ2歳のお誕生日と100の質問 


本日1月14日は、当ブログの2歳のお誕生日です(*^_^*)
カウンターの存在を知って数えはじめたのが5か月後の6月でしたので、1年と7ヶ月分しかわかりませんが、のべ16000のご訪問を頂きました。
開始時も今も辺境ブログであることは変わりなく、あまり訪問してくださる方が増えるわけでもないのですけれど、少ないながらも、仲良くしてくださる優しい方々に支えられて、何とか2年続きました。
とってもとっても、ありがとうございます m(__)m


何か皆様を巻き込んだ企画を、と画策していたのですが、パワーが足りず……
しかも、ぼや~んと晩御飯を作り、リスボンの番組を見ていたら、記事を書く時間が遅くなって……気が付いたら次の日になってるし。

ということで、今回の企画は、以前からいつかはやってみようと思っていた『小説書きさんに100の質問』です。
色々な方が質問を作っておられますが、今回は【InfinityStory 100の質問配布所】さんからお借りしました。

1. ご挨拶かねて、始めに一言お願いします。
お白洲に引き出された罪人の気分です。
2. お名前(HN)を教えてください。
大海彩洋です。
3. その由来は?つけた理由を教えてください。
大好きなあの人(北海道の某演劇グループの客寄せパンダ……『水曜うんたら』で全国区へ)とあの人(国民的アイドルグループの才能豊かな釣り好き超マイペースリーダー)の名前(漢字・音)をミックスして作りました。
4. あなた自身についてちょっと質問!朝活動タイプor夜行性?
どっちとも言えないかも……何故なら、最近寝落ちして朝早めに目が覚める。歳かしら。
5. 飼ってみたい動物は?
生まれ変わったら、パンダの飼育員になりたい。
6. ついつい食べ過ぎてしまう、好きな食べ物を教えてください。
みかん。手が黄色くなる。
7. お気に入りの画家・イラストレーターは誰?(漫画も可)
う~。まさか、カラヴァッジョ、とかいう答えを求められているのではありませんよね。漫画は竹宮恵子さん。花郁悠紀子さん。今市子さん。他にもいっぱいいらっしゃるけれど、ぱっと浮かばない。 
8. 上記の作家で、あなたのイチオシ作品は?
竹宮恵子さんは以前から何回か書いていますがやっぱり『地球へ…』と『私を月まで連れてって』、『ロンド・カプリチオーソ』、短編は『ジルベスターの星から』。花郁さんは残された作品全て。今市子さんは『百鬼夜行抄』。上の作家さんには入れていませんが、バイブルは『マスター・キートン』と『ギャラリー・フェイク』。
9. 心に残っている映画は何ですか?
タルコフスキーの作品すべて(敢えて言うなら『アンドレイ・ルブリョフ』と『ノスタルジア』)、『ミツバチのささやき』、『ニューシネマパラダイス』、『シンドラーのリスト』。古い映画は切りがないので以下略。宮崎駿作品は、今でも『風の谷のナウシカ』が最高と思っていて、最も心に引っかかっているのは『もののけ姫』。こっそり大好きなのは『うる星やつら』の映画。
10. 好きな音楽・ミュージシャンは?
やっぱり日本の民謡。凄いと思うのは三橋美智也さん。三味線も唄もすごい。世界のいわゆる民謡はどれも素晴らしいと思う。次はクラシック。基本何でも聴く。
11. ライブやコンサートは行きますか?
クラシック(オーケストラとオペラが多い)、三味線、行きます。毎年行くのは、藤井フミヤさん(お礼参りは欠かさない)、嵐(すみません……1人しか見てないかも)、KinKi Kids(親戚のおばちゃん気分)。行ける時には行くのは、B'z(稲葉さんの声はすごい)、イル・ディーヴォ(気分がいい~)。
12. 好きな芸能人(女優・俳優・コメディアンetc)は誰ですか?
大泉洋さん、中井貴一さん、野村萬斎さん(基本は狂言・舞台)、ほか……気になる人は多数。
13. 上記の方が出演している番組・作品(映画・ドラマ・CMetc)でお気に入りは?
『水曜……』『おにぎり……』他みんな(*^_^*)
最近のマイブームは『ミナミの帝王』……あれ? 千原ジュニアさんか……

14. 小説書き以外の趣味を教えてください。
三味線(津軽)、巨石巡り、庭いじり。
15. 生まれ変わったら何になりたいですか?
割となんにでも適応するので、何でもいいけれど、できれば平和な国に生まれたいなぁ。人間なら……記憶力のいい人。それ以外なら、かじぺた家の3匹目の犬。
16. どうして、それになりたいのでしょう。
最近記憶力が減退しているから。かじぺた家の犬は幸せそうだから。
17. コレクションしているものを教えてください。
特になし。
18. 好きな言葉をお願いします。
「汝の足元を深く掘れ、そこに泉あり」。最近のモットーは「最低の努力で最大の効果を上げる」(←願望)。
19. これだけは、勘弁!というものは?
キノコとバンジージャンプ(高い所)。
20. あなたの将来の夢を、教えてください。
考古学者になること……って、将来の方が短いのに……^^;
21. 有難うございます。それでは、本題へ。小説書き歴は何年ですか?
あ、ここから本題でしたか。多分〇十年。でも、間、10年単位で書かなかった時期がある。
22. だいたい...今まで何作くらい書きましたか?
う~む?
23. 小説を書く時に、心がけていること(ポリシー)は?
起承転結と心意気。
24. 今、執筆中の作品について、簡単に教えて下さい。
ブログにアップしているものは省くと、メイン小説・真シリーズの次作『雪原の星月夜』。失踪した女流絵本作家の行方を追う探偵が、自分が記憶を失くした過去までも追及せざるを得なくなる話。
25. 今後書いてみたい作品について、教えてください。
死ぬまでに書くつもり(!)なのは、時代小説。戦国時代を生きた女性と北の国々の話。
26. 目標とする作家は誰ですか。
畏れ多くて目標、なんて言えません。憧れは、池波正太郎先生。
27. どうしてその作家を目標に?
善悪を説かずに、さらりと人生を書く。「人は良いことをしながら悪いことをし、悪いことをしながら良いことをする」……いつもこの言葉が目標。
28. その作家のイチオシ作品は?
『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人シリーズ』……
29. その他に、好きな作家・作品があれば教えてください。
挙げたらきりがないので略。
30. 小説をどれくらいのペースで読みますか?
リアル仕事の忙しさに左右されるので、ペースは決まっていません。
31. 他の方の小説を見るのはネットですか?書籍や文庫?
基本的に紙派。でも、ブログのお友だちの作品はもちろんネット。
32. 小説を読む時に、注目するところは何処ですか?
この間、「このミス」の某作品を読んで、しょっぱなで一番重大な謎に気が付いてしまって、純粋に楽しめていない自分に気が付いた。ミステリーは勘繰らないで読むべきだと思いました。どんな作品でも、人生が書かれているかどうか。
33. 好きなジャンルを教えてください。
ミステリーと時代小説。
34. 苦手なジャンルは?
う~ん。読み始めるのに時間がかかるのはファンタジー。設定に入り込むのに気合がいる。
35. あなたが手掛ける小説のジャンルは何が多いですか?
基本、ミステリー?
36. 将来、書いてみたい・チャレンジしてみたいと思うジャンルは?
時代小説。
37. それはどんな内容ですか?
織田信長にある才能を認められた少女が、信長の死後、激動の時代を生き抜く話。
38. 小説を書く時に、一番楽しい・好きだという作業(プロット・本文執筆・キャラ作成etc)は?
妄想中(執筆中に妄想が広がっていく)。書いた後で自分が一読者になって読むとき。
39. それはどうしてですか?
妄想は自由だから。書きながら妄想が広がるときは、羽根が生えた気分。読むのは単に自分が一番のファンだと思って楽しむから。
40. 逆に苦手だなぁという作業はありますか?
プロットをちゃんと立てること。
41. その理由は何ですか?
面倒くさがりだから。でも、書きながら物語を織り込んでいくのが楽しい。
42. キャラクターを作る時に、心がけていることとかありますか。
短所をどれだけきちんと書くか。小説の中に書かなくてもどんな生涯を送る人物か設定しておくこと。
43. 突然ですが、あなたはキャラクターの中で、誰と一番似ていますか。
え? 美和ちゃん?(メイン小説に出てくる調査事務所の秘書) あるいは、『奇跡を売る店』シリーズの海(主人公のもと婚約者)。
44. お気に入りのキャラクターを教えてください。
え、と。これは主人公2人を外したら怒られそうです。新宿の某調査事務所の所長である真と、イタリア人ながら東京で修復師兼レストランのオーナーとして活躍中の竹流。でも、こっそり、石屋(パワーストーンを売る店)の意地悪ばぁさん(『奇跡を売る店』)。
45. キャラクターの名前はどのようにつけていますか。
割と適当かも……
46. 小説のアイディアが思いつくのは、どのような時ですか?
本を読んでいる時(仕事の本とか、小説よりも科学書とか)。歩いている時。
47. 小説のストーリーを思いつく時、何処から思いつきますか?
本を読んでいる時、ある単語や一文から広がっていくことが多い。この単語(一文)を小説にしたらどうなるかな、という感じ。
48. 小説のタイトルはどのようにつけていますか?
これは一番の悩みどころ。
49. 長編と短編はどちらの方が好き・得意ですか?
書いているうちに長編になる。多分、登場人物の人生をあれこれ考えてしまうから。でも、得意というわけではありません。
50. 文章は一人称or三人称?
基本三人称。三人称を借りた一人称が多い。
51. 小説にテーマソングはありますか?
これは小説が出来上がりかけの頃、映画化されたら(されないけど)エンドロールに何を流そうかと考えてしまう時の楽しみ。
52. どれくらいストーリーを決めてから、書き始めますか?
スタートとキラキラシーンを決めたら書き始める。というよりも、まずキラキラシーン(一番重要な場面、大概ラストに来ることが多い)があって、そこに行きつくためにいくつかのポイントになる要素を決めたら書く、という感じ。旅行のスケジュールを作るのに似ているかも。交通機関と宿泊先と観光ポイントを決めたら、あとはかなり適当。この適当の中に無限の可能性と楽しみがある、という気がしています。時々、宿泊先が変わることもある……^^;
53. 実際にプロットはたてますか?
上記のような適当でもプロットというのなら……ダメですね。書き出すことはあまりない。
54. 参考資料としてどんなものを見ますか。その量も教えてください。
難しい長編ではちゃんと本を探す。短編であまり深入りしない場合はネット。
55. お気に入りの資料は?(サイト名・本etc)
ものによります。
56. 文章力UPのために、何かしていることはありますか。
特にありません。文章を書くのも三味線を弾くのも、筋トレと同じで、書かこと/弾くことでしかそのための筋力は得られないと思うから……時間が欲しい……。あとは本を読む/曲を聴く、って当たり前のことだけ。
57. 初めて小説を書こうと思った「きっかけ」は何ですか?
気が付いたら、小さな手帳(小学生が好きな、メモ用紙を綴ったもの)に書いていたので、きっかけは不明です。
58. 初めて小説はどんな内容でしたか?
『若草物語』みたいな乙女な話だった。その次は、真シリーズの原型となる探偵もの。
59. その作品を思い出すとどんな気持ちですか?
どこに行ったのか、あのノート……怖いもの見たさでちょっと見てみたい。
60. その頃の自分に一言。
その頃の文集に将来の夢は『天文学者か考古学者か小説家』と書いていましたが、そのどれにもなっていませんよ!
61. スランプになることはありましたか?
書きたくない時は書かないし、それで済んでいますので、スランプというほどのものにはなっていません。
62. その原因は?
スランプというよりも、現実の仕事が忙しすぎて……時間がないだけ。
63. どうやって乗りきりました?
時が解決? 
64. 現在スランプ中の人へアドバイスをお願いします。
明けない夜はない? 生きているだけで丸儲け? すべて五分五分? でも、きっぱり一旦筆を置いて、本をたくさん読むのはいいかも。
65. 小説を書く時は、だいたい何処で描きますか?
家。ハリポタ作者さんみたいに喫茶店とかかっこいいなぁ。
66. それはどうしてですか?
え? と、他に選択肢が思いつかない。
67. その作業しているスペースに、これがあればいいのに!と思うものは何ですか?
パソコンと電源があれば十分。あとは辞書。
68. 小説を書く時に、音楽を流しますか?
時によりけり。途中でいつの間にか止まってても気が付いていない。
69. それはどうしてですか?
? 適当にやっています。
70. 小説を書く時に、何か食べたり飲んだりしますか?
コーヒーかそば茶(最近マイブーム)。
71. その理由を教えて下さい。
あんまり意味はないけど……あったほうが……
72. 小説を書く時に、使っているツールはデジタルorアナログ?
以前はアナログ。今はデジタル。
73. デジタルの方はソフト名、アナログの方はノートや原稿用紙のブランドを教えてください。
普通にWord。あんまりこだわりはなくて……。古いノートは今でも大量に残っているけれど、お気に入りのものはいくつかありました。
74. 営業マンになったつもりで...、そのツールのお勧めポイントはズバリ!
う~ん。あまり考えたことはありません。
75. 1作品を仕上げるのにかかる時間はどれくらい?
長さと現実に割ける時間によるので、バラバラです。
76. 目標時間は
長編なら1年以内。短編なら推敲を入れても2週間。掌編は1日。
77. 目標達成のためには、どんな課題クリアしなければいけませんか?
定年退職?
78. 小説書きの友達はいますか?
古くからの友人たちと、ブログのお友だち。
79. いま、一番欲しい小説書き友達はどんな人ですか?
現状満足です。
80. 二次創作はしていますか?
していません。
81. 同人誌を発行したことがありますか?
ありません。
82. 何らかの形で、合作を作ったことはありますか?
昔、中学生とか高校生の頃、やっていました。
83. 合作のメリットは?(体験のない方も想像でお答えください)
自分にはない発想や展開があって、またそれに対応するのが面白い。
84. これから合作をするとしたら、どんなところに注意した方が良いと思いますか?
楽しむことができれば十分。
85. 小説を賞に投稿したことがありますか?
そんなクオリティでは……
86. チャレンジしてみたいコンクール・賞を教えてください。
特にありません。
87. ホームページを持っていますか?
ブログだけです。
88. どんなホームページですか?持っていない方は、どんなホームページを持ちたいですか?
え、っと。できれば1冊でも紙の本がいいなぁ……祖父が作っていたみたいな手作りの紙本。
89. 小説を書くのが好きでよかったなと思ったのは、どんな時ですか?
やっぱり読んでくださる人がいて、コメントを貰った時。面白かったと言ってもらったり、何か励ましの言葉を頂いた時。
90. 小説を書くのが好きで、困ったことはありましたか?
それはないかも……あ、時間が欲しいと思うこと?
91. 小説を書くのを辞めようと思ったことはありますか?
ありませんが……現実に割ける時間には制約がありますよね。
92. 今後どれくらいまで、続けていきたいと思いますか?
書きたいと思っているものを書き終えるまで。
93. 今までの中で一番好評だった、自作の小説はなんですか?
えっと……あるのかしら? 読んでくださった方に教えて欲しいです。 
94. どんなところが好評でしたか?
たまにいいことを言っている? 
95. あなたが考える小説を書くのに「一番必要なこと」とは何ですか?
強い意志と定年退職? じゃなくて、時間?
96. これから小説を書いてみたい!と思っている方に一言。
好きこそものの上手なれ。
97. あなたと同じ小説書きさんに、メッセージをどうぞ。
書きたいことを書ききるまで、お互いに頑張りましょう!
98. あなたにとって、「小説を書く」とは何ですか?
極上の暇つぶし。もうひとつの人生の場所。
99. 今後の意気込みを教えてください。
死ぬまでに真シリーズを完結させる。どうしても書いておきたい時代小説を書く! 中途半端に放っておかない!! あ~でも、お仕事しなくちゃ!
100. お疲れ様でした。最後に一言お願いします。
100って多い……(ばたんきゅ~~)


最近思うのは……いつか、って思っていたらいつまでも書けないし、人生の残り時間を計算すると、このペースで行くと書かないで終わってしまうのかしらって思うので、本気出さなくちゃって……
石もそうなんですよ。見たい石を書き出したら、このペースだと、見ないで終わっちゃうって!
でも、現実は厳しいですね。仕事も、どんどん降ってくるし。降りかかる火の粉はなかなか払えません。

でも、こうして3年目に突入できたのも、優しいコメントを下さる方々、こそっと訪ねてくださる方々のおかげです。
これからもよろしくお願いいたします。

Category: 小説・バトン

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【迷探偵マコトの事件簿】(15) マコトのカムイミンタラ(後篇) 

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(イラスト:limeさん)
お正月休み。今年もマコトはタケルと一緒に北海道のジィちゃんちです。
北海道の雪原で遊んでいて穴にはまったマコトは、コロボックルのイソポイリワクに出会います。
イソポのじいちゃんが病気! 動けないイソポの代わりにマコトは医者を呼びに森の中へ。
でも、数は数えられないし道に迷っていまいます。そして、空は暗くなってきました!
マコト、どうなる?
【マコトのカムイミンタラ(前篇)】

<登場人物>
マコト:茶トラのツンデレ仔猫。怖がりだけれど、一生懸命。
タケル:ちょっぴりSだけど優しいマコトの飼い主。
ジィちゃん:ジィちゃんだけど、タケルの親友。北海道の浦河で牧場を経営している。
アイヌのジィちゃん:ジィちゃんのオトモダチ。
イソポイリワク:コロボックル。ウサギの兄弟/仲間、という意味。


【迷探偵マコトの事件簿】(15)マコトのカムイミンタラ(後篇)

[SCENE3] マコト、たたかう
さっきまでちっさい太陽がいっぱい、まっしろの雪の上でキラキラしてたのに、お空が暗くなったら、キラキラも消えちゃった。
早くいかなくちゃ。
でも、前に進まない?
う~ん。
せんぷうきがお空から降ってきたみたい。

ぶわっ。
ころん。
わ! 吹き飛ばされちゃった!
ころんころんころん・……
わ~~~~

止まったと思ったら、雪まみれ。
ぼく、またねこダルマになりかけてる。
おひげがびゅんびゅん、いってる。
め、目が開けられない……
雪がいっぱい、ふってきた。
ナイフみたいに雪がつきささる。
びゅん、びゅん。
上からも、下からも、横からも。
あ、歩けないよ……

切り株、切り株、きりかぶ、きりきり……

ぼくはよろよろと一歩だけすすむ。
風がびゅん!!
ぼくはころがる。
ぼくの前はまっしろのまっくろで、何にも見えない。

きりかぶ、きりかぶ、いんさんけ……

昨日、タケルが言ってた。
ホッカイドウはまいなす30度になるんだって……
……まいなす30度ってなんだろ?
こおるんだって。
……こおるって、なに?
ぼく、寒いのか、あったかいのか、わかんなくなってきちゃった……

でも、がんばらなくちゃ。
いそぽが、雪のあなぼこの中でぼくをまってるんだ。
ぼく、きりかぶ、いんさんけ、さがさなくちゃ!
きりかぶ、いんさんけ、どこ……

でも、もう歩けない……
ジィちゃん! たすけて! 
タケル……どこ?
ぼくはころん、ってころがって……また雪まみれになっちゃった。

……あれ? なんか、まっしろだね。
でもなんとなくあったかい。
それに、タケルの声が聞こえるね。ぼくを呼んでる?
わぁ。シャケとイクラとスケトウダラとホッケがならんでる~
ぼく、お馬さんのおせなかに乗って、ゆらゆら~
お馬さん、どこに行くの?
ぼく、ちょっとあったかいよ……
おいでって、お空の上から声が聞こえる……タケルが呼んでるの?

って、そんなはずはない!
だって、ぼく、今は森の中できりかぶをさがしてるんだから!
シャケとイクラとスケトウダラ……は、タケルんとこに帰ってから食べるんだ!
だから、あれはタケルの声じゃなくて、アクマにちがいないんだ。
ぼくはマヨケを持ってるんだぞ! だまされないよ!
いそぽ、待っててね!

ぼくはぶわんぶわんと雪を払った。
いっぱいいっぱいぶるぶるした。
それから、ころんころんしたけど、もいっかい、立ち上がった!
空のせんぷうきにも、よこからふってくる雪にも負けない!
ぼくはお空を見上げた。
あんまり見えないけど、せんぷうきは強くなったり弱くなったりして、時々お空が見えた。

だいじょうぶ。ぼく、毎日、半にゃライダーになるれんしゅう、してたんだもん。
ぼく、前よりずっと強くなってるもん。
ぼくはさけんでみた!

にゃ~~~~~~ん!!!!(いんさんけかむい~~~!!!!)
せんぷうきがぜんぶかき回していく。
でもぼくは、もういっかい、さけぶ。

にゃ~~~~~~~んんん!!!!!(いそぽを助けて~~~!!!!!)

し~ん。

にゃ~~~~~~~んんんん・……

ぼくの声がお空ではねかえってる。いんさんけ……に聞こえないのかな。
ぼくはもういっかい叫ぶために、力をこめた。

ぶわっつ!!

その時、お空がきゅうにもっとまっくらになって、すっごく大きな黒い天井が降って来た。
わ! わわわ!!!!
何かにつかまっちゃった!!!

ぼくはよこから来る雪の中、お空にういていた。
ぼくのからだは、おっきい足につかまれてる。
って、わ~~~~。
見上げたら、からだは黒くて、おしっぽだけ白い。
でっかいトリ???
でっかいトリって、ねこ、食べる??????
わ~~~~、どうしよう!!!! ぼく、食べないで~~~~!!!
あとでぼくのシャケとホタテとスケトウダラと……分けてあげるから!!!

でっかいトリはぼくを木の上につれて行った。
足でグイと押さえて、くちばしでつつこうとする!

わ~~~~!! ぼく、おいしくないよ!! たしかに、ホッカイドウに来てからオイシイものばっかり食べてたから、前よりちょっとオイシイかもしれないけど! じゃなくて、ねこはおいしくないって『ねこのきもち』に書いてあったよ! たぶん、書いてあったと思うよ! それに、それに、それに、えっと、ぼく、ぼく、いそぽのジィちゃんがびょうきだから、きりかぶを探して、いん、いんさんけ、かむいに会わなくちゃならないんだから~~~!!!

でかいトリはぼくのくびわをじっと見て、それからもういっかい、ぼくをくわえた。
空に飛びあがる。
わ~、いったい、なんなの~~???
空はまだまっ白のようなまっくろなようなかんじだったけど、いつの間にか雪は消えてた。

ぽて。

あれ?
ぼくは、どこか高いところに落っことされた。
いて。
木のえだにひっかかる。
ひらひらって、よこから雪が流れてくる。
ぼくは落っこちないようにヒッシに木のえだにつかまった。

つるっ!
わ!!! 落っこちる!!

と。
何かがぼくのくびわをひっぱった。

ほう。このちびすけはアイヌのくびわをつけている。

声がする。ニンゲンの声とちがって、ぼくにもことばが分かる。
ぼくは目を見開いた。今度はちょっとまるっこいトリ……
丸っこいトリがしゃべった。

カムイチカップ、これはなんだ?

拾ったのだ。食おうと思ったが、お前の名前を叫んだから、お前の知り合いかと思って持ってきた。それに、この首輪が邪魔で、どうにも食えんのだ。

わ。後ろにさっきぼくを食べようとしたトリもいる。

ほう。君はわしの知り合いか? 会ったことはないが。

ぼくはぶんぶん、首をふった。

でも、ぼく、いそぽのトモダチなんだ。穴に落っこちたら、いそぽがいて、いそぽのジィちゃんがびょうきで、えっと、いそぽがいたから、ぼくは落っこちた穴から助かって、えっと、おいしゃさんをよぶから、森の中の29本目の木と18本目の木ときりかぶで、えっと、いん、いんさんけ……かむい!

ふむ。わしがそのインサンケカムイだが、いそぽ、というのはイソポイリワクのことようだな。なるほど、イソポイリワクのじっちゃが病気。では、ちびすけ、少し待っていなさい。

そう言って、いんさんけ……さんは羽根を広げて飛び立った。
わ、羽根を広げたら、さっきの尾っぽの白いトリさんに負けないくらいおっきい。
と、まだその尾っぽの白いトリは、後ろでぼくをナゴリオシソウにじっと見てる。

高まるキンチョー!
だって、さっき、ぼくを食べようとしたって言ったよね?
やっぱり、食べようと思ってるんだよね。
わ。寄らないで。
じっと見てる。
だから、もしかしたらいつもよりちょっとオイシイかもしれないけれど、多分、あんまりおいしくなくて、えっと……『ねこのきもち』に……

と思ったら、またいきなりお空が暗くなった。
まっくらになって、またせんぷうきが降りてきたみたい。
また雪が来るの????
つるっつ!!!
わ~、落っこちる! 

と思ったら、いきなりまた大きな足につかまえられてた。
今度はなに~~~???? 
ぼく、おいしくないって!!

ちびすけ、名はなんという?

すごく太くて大きな声がした。

[SCENE4] マコトの役割
よく見たら、お空が暗かったのは、大きなはねが広がっているからだった。
白い尾っぽのトリよりも、いんさんけ……さんよりも、ずっとずっとずっと大きい。
ぼくはその大きなトリの足につかまえられて……大空を飛んでいた!

遠くを見たら、まっ白でまっくらな空に切れ目ができて、キラキラがのぞいていた。
わ。太陽だ。お帰り!
ぼくはちょっとだけ、ほっとした。

ぼ、ぼく、マコト。タケルがつけたんだ。

マコト、私はコタンコロカムイだ。アイヌは私をそう呼ぶ。倭人は……私のことを何と言ったかな、そう、シマフクロウ。さっき私を呼びに来たのは私の使いで、インサンケカムイ。私と同じフクロウだ。お前を食べようとしたのはカムイチカップ、倭人の言葉ではオジロワシだ。

カムイなのに、ぼくを食べるの?

ほう。ちびすけ、カムイをどのようなものだと思っている?

えっと……マレナルモノ!

ほほう。分かっておるじゃないか。そう、生きているモノは皆がそれぞれ稀なるものだ。生きているから食うのだ。冬には食べ物が少ないから、小さな動物は我らの大切な生きる糧だ。命はそうやってつながっているのだ。食べることは善いとか悪いとかではない。必然なのだよ。生きるものはやがて死ぬ。それも必然なのだ。カムイには善いも悪いもないし、生も死もカムイのものでありアイヌ(ヒト)のものでもある。

じゃ、ぼく、食べられた方がよかったの?

さて、それもまた生命の理だ。マコト、ただこれだけは確かなことだ。天から下ろされた全てのものには役割がある。食うことも食われることも役割だ。そして、お前の役割は、今は食われることではないらしい。イソポイリワクのじいさんが病気だと聞いた。私がエポタラクルの居所を知っている。つれて行ってやろう。

えぽた、たらくる?

マコト、この森の奥深くにエポタラクルが住んでいる。エポタラクルは森と共に生き、森の薬を研究し、あちこちの村を移動しながら病人を助けている。それが彼の役割だ。彼は常に学ぶために他のコロボックルが近づかないような森の奥深くに分け入り、また皆を助けるために移動しているので、どこにいるのか分からない。だから他のコロボックルたちは彼を探す時は私を頼るのだ。私は森のことは何でも知っている。

ころ、ころ。こぼろっくる?

コロボックル。蕗の下の人、という意味だ。彼らは森の住人だ。さて、マコト、私たちはエポタラクルを見つけたようだ。

えぽたらくる、は、森と共に生きる人。いそぽと同じように髭もじゃのちっさいニンゲンだったけど、本当はこぼろっくる、じゃなくてコロボックルって言うんだって。
えぽたらくるはカバンにいっぱい草をつめ込んだ。それから、ぼくとえぽたらくるは大きなフクロウにつかまって、一気に森の上を飛んだ!

キラキラ。キラキラ。
キラキラの後ろには暗い森。
森にも原っぱにも、いいことも悪いこともいっぱい。
みんな、いっぱい生きてる。
食べたり、食べられたり。びょうきになったり、しんぱいしたり。
けんかしたり、ゆずりあったり、たすけあったり。
キラキラ。キラキラ。
ここがカムイミンタラなんだね。

あ。アイヌのジィちゃんのおうちが見える!
あれ。お馬さんがいない? どうしたんだろ。
あ。トビラのところにアイヌのジィちゃんがいる!

ね。ぼく、いそぽをたすけなくちゃ! あのおうちの近くで降ろして!

大きなフクロウはぼくを降ろすと、アイヌのジィちゃんとあいさつした。
じっとカオを見合わせて、大きなフクロウもアイヌのジィちゃんもうなずいた……みたいな気がしただけだけど。
それから、えぽたらくるをつれて、大きなフクロウは大きな羽音を立ててもう一度空に飛びあがった。
急いでね! いそぽのジィちゃんをよろしくね!

コタンコロカムイ、シマフクロウの神さまは村の守り神。
カムイにもヒトにも、みんなヤクワリがある!

ね。アイヌのジィちゃん! いそぽがうまってるんだ!
ぼくはにゃあにゃあ鳴いて、いそぽのいるあたりまでジィちゃんをつれて行った。
ジィちゃんは雪をほってくれる。
あのね、いそぽのいる場所は、ぼく、お空からすぐに分かったんだ。
どうして、って、そこだけキラキラがいっぱいになってたの!

ほって、ほって、ほったら!
いそぽの頭の上の天井がぽっかりと空いた!
わぁ、いそぽ!!

ジィちゃんは心配してお馬さんと一緒にぼくをさがしに行ってくれていた。
また雪が降り始めていた。
帰ってきたジィちゃんと、アイヌのジィちゃんと、いそぽとぼく。
いっしょに小屋の中であったまる。
ぼくはあったかいミルク。
ジィちゃんたちはおさけ。
いそぽの前にもおさけ。

ボクジョウに帰る時、ジィちゃんはお馬さんにぼくといそぽを乗っけて、少しだけ遠回りした。雪でいっぱいの原っぱを通って、となりの森に。
森に着いたら、いっぱいいっぱいいっぱい、ヒゲニンゲン、じゃなくて、コロボックルが出てきた。1、2、3、……、たくさん!!! ヒゲじゃないのもいる!
中からもこもこの毛皮のような服を着て、頭にも、もこもこをかぶったヒゲじゃないコロボックルが走り出てきた。
イソポイリワク!
いそぽが走りよる。あ、きっといそぽのお母さんだね。

あぁ、心配したさ。お前、足は大丈夫だべ。
おらは大丈夫さ。じっちゃは?
あぁ、大丈夫さ。今日はエポタラクルがここにいてくれるようだ。さぁ、今日はまた夜これから、吹雪くかもしれないから、はよ家さ入るだ。

みんな、ぼくに手をふる。
いそぽも、ぼくに手をふる。
ぼく……ジィちゃんの服の中からカオを出してじっと見る。
だって、手をふれないし、しっぽは服の中なんだもん。
いそぽが大きな声でさけぶ。

新しい日が来て、晴れたらあそぼう! 
うん! あたらしい日、晴れたら、あそぼう!

かえりみち。
お馬さんのはいた息が、雲にかくれそうになる太陽の光で、そのままキラキラってこおる。
ダイヤモンドダストって言うんだって。
きれいだね。
ちっさいぼくのはく息も、キラキラこおる。
……何も言わなかったけど、ジィちゃんは分かってくれてたのかなぁ。
ジィちゃんはぼくの頭を何回もなでてくれた。

[Epilogue] ぼく、がんばったよ
夜。お外は雪が降っていた。
ぼくはおなかいっぱい、シャケとスケトウダラとホタテを食べた。
それから、いつものようにタケルのお布団の足元で丸まる。
でも。
ぼくはむっくり起き上がって、タケルが眠っている頭のよこを通って、窓のそばに行く。
外はまっくらでまっ白。雪が降ってるんだね。
森の中はいま、どんなだろう。
アイヌのジィちゃんのおうちは雪にうまっていないかな。
今日はとっても寒いね。
いそぽたちのおうちの中はあったかいかなぁ。

と思ったら! むんず、とつかまえられた!
ぎゃ~~~~! また、ワシとかフクロウとか!
……じゃなくて、タケルだった。
ぼくはムダナテイコウをしてみたけれど、ムダナテイコウはやっぱりムダだった。

……でも。
今日は寒いから。
ぼくはお布団の中で、タケルのうでに頭を乗っけて、タケルにくっついた。
今日だけ、おまけだよ。
タケルが寒いから、ぼく、あったかくしてあげるだけだから。

……

ね、タケル……もう、ねちゃった?
……
あのね、タケル、ぼくね、今日ね……アイヌのジィちゃんちでね、穴にはまってね、それで、いそぽとね、すごくおっきいトリのカムイとね、えっと……ワシとフクロウ? あした、本で見せてね。
それからね、あたらしい日、晴れたらね、いそぽとあそんでもいい?
……あのね、それでね……

……

ぼく……きょうね、がんばったんだよ。

……タケルの手も、ジィちゃんとおんなじ。
ぼくの頭を何回もなでてくれた。

(マコトのカムイミンタラ、おしまい)




(作者註1)『ねこのきもち』にそんなことは書いてありません。
(作者註2)北海道の家の中はとっても暖かいので、タケルは別に湯たんぽがなくても大丈夫。
(作者註3)小さいフクロウは、大きなシマフクロウの使いと考えられています。
(作者註4)ジィちゃんたちに、イソポが見えていたのかどうかは謎です。お酒はお供え?
    でも、ジィちゃんにはみえるのかな。たぶんね。神は感じるもの。


マコト、大したことしてないかも? せいぜい一生懸命叫んだことくらいかしら?
でも、いつもピンチの時には、みみせんせい(アンパンマン)が、生徒を指導していますよね。
「みんなで声を揃えて…・・・・あ~んぱ~んま~~~ん!!!」
そう、人を呼ぶ。これ、救命ABCの第一(じゃなくてゼロ)です??
あれ? でも、叫んだら、マコトを食べようとしたオジロワシが来たんだった……^^;

ダイヤモンドダストと言えば、やっぱり朝の光の中のイメージなんですけれど、理屈上はマイナス10度以下になると吐く息もそのまま凍ってしまう。冬、ばんえい競馬の馬たちが走るときに吐き出す息のキラキラ……北海道で見たい景色のひとつです。

コロボックルは「蕗の下の人」という意味ですが、すごく小さいと思っていませんか?
北海道の蕗って、秋田の蕗程じゃないかもしれませんが、結構大きいんです。ってことは、コロボックルも、そんなに小さくはないのかも??(自論)

エポタラクル(アイヌ語で医者)のイメージは、インディアンのシャーマンです。ある本に書かれていた言葉。今、多くの西洋医学・薬学の研究者が彼らのところに来るそうです。
「多くの人間が薬草について教えて欲しいとやってくる。だが、誰一人として、森と共に生きる方法を教えてくれとは言ってこない」
何かを忘れていないか。マコトの足りない頭では意味は分からないけれど、懸命に生きるものは全てカムイなのかもしれません。

カント オロワ ヤクサクノ アランケプ シネプ カ イサム
真シリーズ【海に落ちる雨】の全編で流れているイメージは、このアイヌの言葉です。マコトもまた、そんなことを感じてくれていたのかもしれませんね。数はかぞえられないけど。
「天から役目なしに降ろされたものは、ひとつもない」

シマフクロウもオジロワシも絶滅危惧種。
カムイではあともうひとつ、サルロンカムイ、すなわちタンチョウがいます。
(ツルじゃないよ~。タンチョウは渡らないのです。鶴は渡り鳥)
真冬の朝早く、釧路でタンチョウを見に行ったことがありますが、素晴らしい光景でした。
人とカムイ、そしてどのような民族も共に生きていける地球でありますように。

マコトの冒険にお付き合いいただき、ありがとうございました。

Category: 迷探偵マコトの事件簿(猫)

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[雨126] 第25章 佐渡に横たふ(3)地方役人の事情~18禁~ 

 始め、真は自分が魘されているのだと思った。身体に何かが纏わりついていて、愛撫されているような不気味な感じがしていた。眠っているのではなく、ずっと地面を這い回っているような感覚だった。仰向けに寝転んだまま、真は首から胸を、自分の手で撫でるようにして汗を拭った。夢に魘されていたのか、魘されるにしても夢の内容がわからなかった。
 静かだった。だが、時折、頭の下の方から衣が擦れあうような音が響いてくる。
 真は固くなったままの身体を何とか起こした。ふわりと白檀の香りが漂っている。
 あぁ、と猫の唸るような声が、確かに聞こえた。
 真が眠っている部屋は、六畳ほどの間で、水屋棚と端に寄せられた机以外にはなにもない。豆電球が頼りない影を作りながら、宇宙線のような微かな波動でも感じているかのように揺れていた。
 あぁ、とくぐもった声が再び耳に木霊した。真は浴衣の袷から手を挿しいれた。胸はじっとりと冷たい汗を搾り出している。夢を見ていた記憶はないし、いつものように妙なものの気配を感じているわけでもない。
 本当に猫でも庭にいるのだろうと思った。
 布団をめくった時、もう一度溜息のような声が聴覚のどこかを刺激した。庭のほうからではない。
 真は一瞬また耳を澄まし、ゆっくりと身体を起こした。隣は座敷のはずで、仏壇があるだけだった。そっと襖に近付き、一度息をついて、音がたたないように襖を少しだけ開けた。
 座敷は真っ暗で、何も見えない。真が開けた襖の隙間から、豆電球の微かな灯りが畳の上に細い線を描く。細かい空気の粒子がちらちらと光を跳ね返しているだけだ。何の気配もないことを確かめると、真は襖を半間分ほど開けて立ち上がった。
 目が慣れてくると、真の右手に、扉が開けられたままの仏壇と床の間がぼんやりと浮かび上がる。奥は雪見障子のようだった。左の奥は襖になっている。真はもうひとつ息をつき、座敷に入り、まず一番手前の半間ばかりの襖を開けた。そこだけは開き戸のようだった。
 きぃ、と微かにきしんだ音が身体に響く。それほどの音でもなかったが、真は身体を縮めた。覗いてみるとその先は廊下になっているようだった。柱を隔てて、更に四枚の襖が並んでいる。もうひとつ広間があるのだろうと思った。
 手掌に汗をかいていた。頭のどこかが、ガンガンと痛みを訴え始めた。耳には音とも振動ともつかない気配が流れ込んでいる。荒い息遣いと衣が擦れる音が意味するところは明らかだった。それでも、もう逆らい切れないような何ものかに押されて、真は襖に手を掛けた。



『海に落ちる雨』124と125は現時点で限定公開になっています。
125の最後の一部は、切り処の都合でそちらに入ってしまったのですが、今回のシーンと繋がっているので、上記に再掲しました。主人公の後半の心情には大きく係っていますが、124と125は読まなくても話自体は繋がります。
もっとも……パスワードは比較的簡単で、主人公の誕生日です。
(→参考click:【第25章に向けて】
何はともあれ、続きをどうぞ。だんだん皆が正体を現してきます。

18禁にしていますが、実はそれほどのシーンではありません。ただし自己責任でお入りください。
-- 続きを読む --

Category: ☂海に落ちる雨 第4節

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【迷探偵マコトの事件簿】(15) マコトのカムイミンタラ(前篇) 

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(イラスト:limeさん)
お正月休み。今年もマコトはタケルと一緒に北海道のジィちゃんちです。
でも、今年はマコトに大冒険が待ち受けていました。
カムイミンタラ。「神々が遊ぶ庭」もしくは「ヒグマが沢山出るところ」? 
幸い冬なので、熊は冬眠中。でも、冬の森の中は危険がいっぱい。
小さなマコトの大きな冒険、お楽しみくださいませ(*^_^*)

<登場人物>
マコト:茶トラのツンデレ仔猫。怖がりだけれど、一生懸命。
タケル:ちょっぴりSだけど優しいマコトの飼い主。
ジィちゃん:ジィちゃんだけど、タケルの親友。北海道の浦河で牧場を経営している。
アイヌのジィちゃん:ジィちゃんのオトモダチ。


【迷探偵マコトの事件簿】(15)マコトのカムイミンタラ(前篇)

[SCENE1] マコトの冬休み
今年もぼく、タケルといっしょにホッカイドウ。
ホッカイドウはすっごくあったかいよ。
……おへやの中はね。
でも、ぼく、おそとも大好き。
だから、ジィちゃんがお出かけするときはいっしょについて行くの。
ジィちゃんのおしごとはお馬さんのおせわ。
だからお休みはないの。

でもね、ジィちゃん、今日はオトモダチのところにお出かけなんだって。
ぼくもついて行っていいの?
って、ジィちゃんをじっと見てたら、おいでって!
やった。
ぼくとジィちゃん、去年、いっしょに宇宙人をやっつけてから仲よしなんだよ。
ジィちゃんのエサシオイワケに、ぼく、オハヤシもできるし。
う~、にゃんにゃん!

今日お出かけするのはちょっとだけお山の中なんだって。
雪にうもれちゃう!?
ジィちゃんは、足につける、たいらなカゴみたいなのを出してきた。
カンジキっていうんだって。
これをはいたら、雪の中にしずまないで歩けるの。
ねこ用はないのかなぁ。
ねこだって、歩いたらしずんじゃうのに。
ウマ用はあるんだって! じゃ、ねこにも作って!

ジィちゃんのオトモダチはアイヌみんぞく、なんだって。
ねこにも、ぼくみたいなトラもようとか、ミケとか、ブチとかいるみたいに、ニンゲンも少しずつチガウ……みたい。タケルはニホンジンじゃないし。
でもねこはねこだし、ニンゲンはニンゲンだよね!
なんかよくわからないから、そういうこと!

きょうはさむいけれど、雪が止んだので、キラキラできれい!
まっ白なぼくじょうに、いっぱいちっさい太陽がおちてきたみたい!
ぼくはジィちゃんの服の中に入れてもらって、しゅっぱつ!
お馬さんのおせなかは、とっても高いね。
でも、ぼく、もうなれたよ。コワくないもん。

ぼくはジィちゃんの服からカオを出して、お外を見る。
キラキラ、キラキラ、まっしろで目がいたくなっちゃった。
あ! 何かうごいたよ!
ぼくはジィちゃんを見る。
マコト、あれはエゾシカだべ。この世に生きるものはすべてカムイだ。神さまだ。かみ、というのは「まれなるもの」という意味だ。あの小さなシカも、このウマも、お前も、みんな「まれなるもの」だべ。
カムイ。
何だかふしぎなヒビキだね!

あれ、ジィちゃん、これなに?
ジィちゃんの服の中のぽけっとに、何か入ってる。
ぼくはごそごそとのぞいて見る。
わ。
ちいさいカンジキが4つ!
これどうしたの、ジィちゃん?
ぼくが首を出して、ジィちゃんのカオを見たら、ジィちゃんはいつものこわいカオのままだったけど、ちょっとテレたみたいにとおくを見た。
これ、ねこのカンジキだよね!
ぼくのカンジキ? ジィちゃん、ありがと!!

ジィちゃんのオトモダチは、クマだった!
宇宙人のつぎはクマ??
ぼくはびっくりしてジィちゃんの服の中にもぐりこむ。
それからそっとカオを出してみた。
わはは。
クマがわらった!
じゃなくて、クマみたいにおっきなヒトだった。おひげもすごいの。

ぼくはあったかいミルクをもらう。
ジィちゃんとオトモダチはおさけ。
ねこはおさけをのんじゃだめだよ。
ぼく、お正月にまちがえてビール飲んじゃったら、ソーランぶしをおどっちゃった!
イロリでは小さなお魚を焼いてくれる。
ぼくは冷めるのを待って、はぐはぐ。

ジィちゃんたちは、時々ぽつぽつとお話をする。
ぼくはおうちの中をたんけん。
おっきなお魚がくろくなってぶら下がってる。
おっきな目玉のついた、お布団みたいな服がかけてある。
アイヌのもようはマヨケなんだって。
アクマが入って来ないように、ソデとかエリにもようを描くの。
でも、これ、布団基地にしたらかっこいいだろうなぁ。

ジィちゃん、ぼく、お外に行ってみてもいい?
ジィちゃんとぼくはイシンデンシン。
ジィちゃんがトビラを開けてくれる。
わぁ。キラキラ。オトモダチの小屋のまわりは雪だらけ。
お馬さんがじっとぼくを見る。
とおくに行っちゃいけないよって。
うん。ぼく、ちょっと見回りに行ってくるね!
あれ、ジィちゃんが呼んでる。なんだろ?
だいじょうぶ。ぼく、すぐ帰って来るから。

[SCENE2] イソポイリワク
ジィちゃんのオトモダチのおうちのまわりにはひろ~い原っぱと、後ろには木がいっぱい生えてる。大きいねぇ。ボクジョウみたいに広いよ。
まっ白でキラキラ。木の上にもキラキラ。
お空はとっても青い!
白と青、とってもキラキラ。

あ、何かうごいた!
しっぽふさふさの茶色いの!
あ、むこうには白いまるいのがいるよ!
あ、こんどはエゾシカ!
青いお空をトリがとんでる。
トウキョウのトリよりおっきい!
白い雪はいっぱいキラキラ光る。
みんな、カムイ!
茶色いふさふさも、白いまるも、エゾシカも、お空のトリも。
ぼくも、ちっさい太陽のキラキラも、みんなカムイ!

わ~い!
っと!!!

ずぼっ……!!!!!

あれ~~~??????????????

ぼくはいっしゅんまっしろになった。
まっしろ? まっくら?
あたまをぶるぶる振ってみる。

穴に落っこちたみたい!
わぁ、どうしよう!
タケル~、どこ~~~!?
って、今日はタケル、いなかった……

上を見たら、丸いお空が見える。
ジャンプしてみる?
じゃ~んぷ!
どて。
あとちょっとだけど、届かないよ!!

よし、もういっかい。
じゃ~んぷ!
どて。
……だめだ。
でも、足の下が、なんだかぶよぶよしてる。
ぼくは下を見てみた。

え?

……

ぼくは目をぱちぱち。
ぼくの下の目玉もぱちぱち。

いっかい目をつぶって、開けてみる。
……やっぱり、いる!
ぼくの下の目玉も、いっかい閉じて、また開いた。
うわ。生きてる!

ぼくの毛はぜんぶ逆立っちゃった!
おひげはキンチョーしてぴーん。
ぼくの下のおひげは……けむくじゃら!
アイヌのオトモダチみたいだ!

おい。

だれかしゃべってる!!
ぼくは上を見る。丸いお空しか見えない。

おい。

わ~。げんちょう、とかいうやつ???

ハラの上ではねたら、いたいべ!

え?

……

あ、あの。もしもし。もしかして……しゃべったの?

しゃべるも何も、ハラの上ではねるんじゃないべ。ただでさえ、あちこち痛くてたまらんに。

……えっと。どうしてここで寝てるの?

寝てる? じょうだんじゃないべ。落っこちただ。オレとしたことが……

そう言ってから、小さいヒゲニンゲンはじっとぼくを見た。
わ。ぼく、おいしくないよ! たぶん!!

おまえ、ひまだべ?

ひま……? ぼく、いつもけっこう忙しいんだ! 今だって……!
え~っと。何してるんだっけ? え~っっと、見回り!

ちょっと頼まれてくれねぇか。
ヒゲニンゲンはぼくが忙しいのもムシして、しゃべりかける。
……そりゃ、まぁ。聞いてあげてもいいけど。

じつは、じっちゃが病気だで、医者を呼びに行くとこだったベ。けど、あなぼこに落っこちてしまって、足を痛めたらしい。おまえ、おらの代わりに医者さ、呼んできてくれんか。

ジィちゃんがびょうき! いしゃ! えっと、あ、ぼくのジィちゃんじゃなくて、君のジィちゃん?
ぼくはちょっとあたまがぐるぐる。
うん、ぼく、呼んできてあげてもいいけど、でも、どこに?
それより、どうやって穴からだっしゅつするの??

ヒゲニンゲンはせまい穴ぼこの中で、よっこらしょと起き上った。
ぼくと、ヒゲニンゲンでいっぱいいっぱいのあな。
わ。小さいニンゲンだ。でもおジィちゃんみたい。

おらはトシヨリじゃないべ。ま、いいさ。おらの肩に乗るべ。

そっか。きょうりょくしたら、できるね!
ぼくはヒゲニンゲンの肩の上に乗っかった。
ちょっとじゃんぷしたら、穴から出れそうだよ。
それで、ぼく、どこへ行ったらいいの?

この先に森が見えるベ。入口からまっすぐ行って、29本目の木を右に曲がって、18本目の木を左に曲がって、まっすぐ行ったら、切り株があるべ。その切り株から3本目の木にのぼったら、インサンケカムイがくるべ。

い、いんさん? け?

ちびすけ、急いで行ってくれ。おらはイソポイリワク。イソポイリワクのジィちゃんがびょうきだと言えば、すぐ村へ飛んでくれるべ。はよ行け。

い、いそぽ。い、い、いりわく!
ぼくは穴から飛び出した。雪の向こうに森が見える。
歩きかけたらずぼって、はまりそう。
えっと、そうだ、カンジキ!
え? でも、いそ……いそぽ、はどうするの?
ぼくは穴にもどった。

ね、いそ……いそぽ! だいじょうぶ?

穴の中から声がする。
おらはだいじょうぶだべ。はやく!

う、うん。
ぼくはいちもくさんにジィちゃんのいる小屋にもどった。
ジィちゃん、ぼくのカンジキ!
でもにゃあにゃあ鳴いても、家の中のジィちゃんには聞こえない。
どうしよう。

その時、お馬さんがひひ~ん!っておっきい声でさけんでくれた。
トビラが開く。
わぁ、ありがと!
ぼくはジィちゃんにいっしょうけんめい説明する。
あのね、ジィちゃん、穴に落ちてね、それで、穴の中にヒゲニンゲンがいて、それでオイシャさんを呼びに行くからね、ぼく、カンジキ、いるの!

ジィちゃんはよく分からなかったみたいだけれど、ぼくの足にカンジキを4つ、つけてくれた。
うん、ジィちゃんとぼく、イシンデンシンだもんね!
それから、アイヌのジィちゃんが、ぼくにちっさい首輪をくれた。
あ。お布団とおんなじ、もようがついてる。
アクマゲキタイのもようだ。もうひとりのジィちゃん、ありがと!
ジィちゃん、ぼく、シメイがあるんだ! だから、行ってくるね!

ぼくはカンジキでイッショウケンメイ歩いた。
うんと、これもけっこう歩きにくいんだね。
でも沈まない。
いそぽ。待っててね!

森の入り口についた時、空が暗くなり始めた。
いそがなくちゃ!
1、2、3、……、8、9、10、20、1、2、……
29本目だね。
あれ? 右だっけ? 左だっけ?
……左!
18本目。
1、2、3、……、10、18!
あれ? 切り株なんてないよ?

……お空は真っ暗になっていた……

(つづく)[マコトのカムイミンタラ(後篇)]


マコト……数は数えられないのでした。
暗くなってきた寒い北海道の森の中で、迷子になったようです!
アクマが出るかも!
後篇お楽しみに!!

Category: 迷探偵マコトの事件簿(猫)

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[雨125] 第25章 佐渡に横たふ(2)屈服~18禁・R~ 

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Category: ☂海に落ちる雨 第4節

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2015/1/1 新年のご挨拶(=^・^=) 


みなしゃま~、あけましておめれとーございましゅ~!
じゃあね~~~
(おい、何だ、それだけか。ちゃんと最後までご挨拶しなさい。)
(ジィちゃんと、ひっく、あしょびに行くら~)
(ジィちゃんは待っててくれるから)
(やら~。あしょびに行く~。ひっく)
(お前、なんか飲んだろ?)
(にゃに~? ひっく)
(おまえ、まさか間違えて酒を飲んだな。)
(しゃっぽろび~る~。らいじょうぶ~。ぼく、あいさちゅ、しゅる~)
(いや、もういいから)
(やら~)

えっとね、きゅっ、きゅっ、きゅうねんちゅうは、と~ってもお世話になりやした~!
(なんで突然、渡世人?)
今年も、ひっく、よろしくでしゅ。
えっと、ぼくはまたホッカイドーでしゅ~。
おんましゃんに乗って、ちょっと遠くも行ったらよ~。
れね~、ちっちゃいへんな生き物とおともらちになったら~。
ころ、ころ、ころ・……なんらっけ? わすれちゃった~。
(コロボックルか? お友だち? なんで?)
ヨウカイのせいだにゃ~
アサ起きれないのもヨウカイのせいら~
しゃっぽろび~るもヨウカイのせいら~
(昨日、紅白見たな。何でも妖怪のせいにするんじゃない!)
え~っと、ほっけ~! しゃけ~! スケトウダラ~! ホタテ~! いくら~! は~、ろっこいしょ~! ジンギスカ~ン! や~れん、しょーらん~~~!
(しまった、踊り出した。みなさん、ちょっと失礼)


(気を取り直して)
みなさん、明けましておめでとうございます。タケルです。
実は新年早々、未年にちなんでジンギスカンを食べていて、いつの間にやら酒を飲んでしまったようです。ついでにソーラン節を踊り始めて、目を回してしまいました。
というわけで、代わりに私がご挨拶申し上げます。
いつもマコトがお世話になっております。舌足らずで手前勝手に語っているようですが、皆様が読んでくださるお蔭で何とかここまで続けさせていただいております。
今年もさらにいっそう、ご贔屓のほど、よろしくお願いいたします。
え? 相変わらずだるまさんが転んだか、と? えぇ、まぁ、いい距離感ですよ。でも最近は、寝たふりしていたら、こっそり寄ってきます。だから時々捕まえてぎゅ~ってしてやると……逃げます。逃げられなくて慌てふためいている時の顔が、何とも可愛いですよ。
(大海註:そこはかとなくSなタケル……)
では、皆さま、今年もよろしくお願いいたします。

え? 予告編をしておけ、って。
あ、酔っぱらう前に撮った映像があるそうです。


(ジジジ……予告編映像です)
マコトでしゅ。ぼくね、あのね、えっとね、え~っと……
あれ? なんだっけ?
……
わすれちゃった。
ま、いいか。
えっとね、ジィちゃんがね、ぼくをお馬さんに乗っけてくれました。
それでね、お山に行きました。ジィちゃんのおともらちのところに行ったの。
アイヌのおじいちゃん。
ジィちゃんとおじいちゃんはね、だまっていっしょにおしゃけ飲んでるらけなの。
でもね、ぼく、とってもあったかい気持ちになったよ。
でね、おじいちゃんちにね、ちっさい生き物がいっぱいいたの。
ぼくと同じくらいちっさいの~。
(タケル註:マコトの見栄です。マコトよりは大きいはず)
ぼくね、おともらち、いっぱいできたよ~。
けどね、ぼくにもジィちゃんたちにも見えるけど、他の人には見えないんだって。
なんでだろ?
次回、マコトのカムイミンタラ、お楽しみにね!
(タケル~、ぼく、じょうずに予告、できたよ~)


まだ編集してないらしくて、余計な部分がありますが、伝わったでしょうか。
次回作は、コロボックルと友だちになったマコトの物語。アイヌ民族の方と触れ合って、また彼らの世界に生きる神々と触れ合うことで、マコトの足りない頭ですが、精一杯、何か考えていたようですよ。
カムイミンタラ、というのはアイヌ語で『神々が遊ぶ庭』という意味とされますが、『ヒグマがよく出るところ』とも言われます。いえ、ヒグマもシャケもタカもフクロウも、生きとし生けるもの全てカムイですからね。
さて、マコトの北海道の冒険。次回作をお楽しみに!


(むっくり)
みなしゃん~、あけましておめれと~、は~、ろっこいしょ~、ろっこいしょ~
(もう挨拶終わったよ、マコト)
ヨウカイのせいら~~~~(ばたんきゅ~)


はい。大海です。今年もマコトにご挨拶をさせようと思ったら、なんと、酔っぱらっていました。
ネコや子どもにお酒飲ませちゃ、絶対にダメですよ。
さて、昨年は大変お世話になりました。
マコト同様に手前勝手な物語を書いてアップしておりますが、読んでくださる皆様方には本当に本当にお礼を申し上げます。
以前から書いておりますが、なかなか万人受けするエンターテイメントなお話は書けないのですが、年末のご挨拶(って、きっと年始に読んでくださる方が多いはず。年末年始のご挨拶、ぶっ続けになってごめんなさい)にも書きましたように、書きたいことがあるから書いているのだなぁと思います。
仕事もかなり忙しいので、新作はなかなか書けないことが多いのですけれど、これからも地味にお付き合いいただければと思います。
本当は小説を読んでいただけるようなブログに、と思っていますが、小説はやっぱりなかなかとっつきが悪くて(それなりにいいこと書いているな~と自画自賛するときもあるのですけれど、「魅力的な見せ方」が苦手で、とっつき、悪いですよね^^;)、ただ、雑記などで一生懸命な気持ちだけでも伝わったらいいなぁと思っています。
だから、雑記だけでも、遊びに来てくださいね。

そして今年も、石紀行、行きますよ!
こちらは小説以上に時間と投資(石を見るのはタダなのですが、やっぱりグルメ情報など楽しい旅情報も必須ですから(^^))と気合いが入っていますから、これからも皆様に「巨石の魅力」を押し付けて?いきたいと思います。もしも皆様の近隣に、人知れず巨大な石があって注連縄なんてかかっていたら、ぜひとも情報提供してくださいね!

今年の予定(大概半分しかこなせないのですけれど)
・新年早々には『人喰い屋敷の少年』を終了予定。真シリーズの昭和感を楽しんでいただける短編。これからも時々短編であの時代を懐かしみたいと思います。
・今年の冬と春にはウゾくんの『百鬼夜行に遅刻しました』完結予定。お待たせしています。冬は忍冬(スイカズラ)。この物語は生き死にの物語なので、次回はまた答の出ない話です。サクラちゃんの死の謎、そして春にはウゾくんの謎も解けるはず。
・『死と乙女』の続きをアップ予定。元原稿はあっさりとしているのですけれど、書き始めたら、クラシック音楽のあれこれにかなり深く入り込んじゃって膨らみ過ぎて、話が進まない……でも、慎一の真摯な音楽への心が伝わったらうれしいです。
・『海に落ちる雨』は粛々と続行です。ここから雪崩の展開に付き合って下さる方がいるのかどうか、本当に恐る恐るのアップです。
・できれば短編を幾つか書きたいけれど……これは難しいかな。
・ひそかに画策していること……こちらもすでに元原稿はある、ロックな青春物語『終わらない歌』のデジタル文字化……


というわけで、今年も捕らぬ狸の皮算用から始まりました。
1月14日は当ブログのお誕生日。2歳になります。相変わらず辺境ブログですが、できれば小さな企画をしたいなぁ。
現実の仕事次第ですけれど。
改めまして、今年もよろしくお願い申し上げます。
*年末のご挨拶の雑記→【雑記・小説】書きたいことがある


癒し画像、再アップします。「マコトとトモダチ」みたいな2匹です。

Category: NEWS

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