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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【雑記・たまには】音楽の力~フミヤさんのシンフォニックコンサート~ 

フミヤパンフレット
先日、フミヤさんのコンサートに行ってきました。フミヤさんにはいつも驚かされ、刺激を貰い、慰められ、励まされている私ですが、青春の時代(一応^^;)からもう先が短い現在(多分^^;)まで、最も長く応援している人です。
出会いは、当時母のお友だちの娘さん(中学生)がよく遊びに来ていて、勉強を教えてあげたりしていたのですが、当時の私はアイドルにもテレビにも何の興味もなく、テレビは科学系の番組のみ、クラブに一生懸命な頃でした。その中学生がチェッカーズの大ファンで、ある時、コンサートについて行ったのです……

マイクというものが発明されてから、十分な声量がなくても歌を人に聞いてもらえるようになって(それはそれで「ささやき唱法」というものが生まれてよかったと思うのですが)、少々歌が不味くても「歌手デビュー」ができる時代が来て(って、私どんな古い時代の人間……)。
だから、本当に歌が上手いアイドルなんてほとんどいないと思っていて、知識も興味もなかったのですが、あれ? なんてすごい魅力的な声を出す人だろうと思ったのです。まさに吸い寄せられた感じです。
そこから……コンサートに通うようになり、チェッカーズが解散してからもフミヤさんを追っかけて早30年……が経過します。追っかけて、と言っても、今は年に1度、ライブなどに足を運ぶという感じで、私の中では「お礼参り」。
私の青春時代、しんどかった時代を支えてくれたのが彼ら(彼)の歌でした……

何かの拍子にフミヤさんの音楽活動が取り上げられると、すごく嬉しいし、自分も頑張ろうって気になる。
その彼が昨年からオーケストラをバックに歌っているのです。フルオーケストラです。
大友直人さん、山下一史さんが指揮をしてくださって、各都市のオーケストラが演奏する、クラシックファンにも新鮮なコラボが生まれています。

私、一応、某指揮者さんを追っかけていたこともある、クラシック通ではありませんが、クラシックファンの一人ではあります。そもそもは竹宮恵子さんの『変奏曲』に嵌ったのがきっかけでしたが(そう言えば、私が今の職業の中の専門分野を選んだ遠因にもなっていたかも。ものすごい遠因ですけれど)、思えばあの頃、漫画や物語の力は大きかったかも。
びわ湖ホールの友の会会員でもありました(当時、その指揮者さんが御存命の時、音楽監督をされていたのです)。
あまり詳しいわけではありませんが、音を楽しもうって気持ちはいっぱい。
でも、面白いことに、クラシックもチェッカーズも、実はその頃オールディーズなども大好きだったのですが、私の中では同じ畑に咲いている花、って感じだったのです。今や、そこに民謡も絡まっていますが、どれも私の腹の中のリズムにぴったりはまっているわけです(モーツァルトもじょんから節もね)。

その私の中の畑の両端にあったはずのクラシックの世界とフミヤさんのコラボレーション。夢を見るような時間でした。
そうそう、最近は高いところにいたクラシックの世界がポップスの方へ降りてきてくれて、新しい音楽が生み出されるという土壌もできているのですね。私が大好きなIL DIVOもそのひとつの形ですし。
でも、一緒に演奏したらそれでいい、というわけではないですよね。
IL DIVOでも、セバスチャン(唯一のポップス出身)が、オーディションの時、他の3人の歌を聞いて「帰ろう」と思ったって言っていましたし。

本当にフミヤさんはものすごく大変だったと思うのです。だって、フルオーケストラです。バンドじゃありません。少人数のストリングス楽団でもありません。しかもフミヤさんはクラシックの歌い手ではありません。身体を楽器のようにして声を張り上げて歌うということをしてきた人でもありません。
「ただオーケストラをバックに歌えるだけなのかと思っていたら、全然違った」と。

そうなんですよ。オーケストラ。遠い楽器と近い楽器では音が聞こえてくるタイミングがずれていて、どこに合わせていいのか分からないのですね。うちらも三味線の団体演奏の時、いつもこの現象に悩まされます。
「バンドでは電気楽器で音がコードを通してスピーカーから流れているから、きちんとした音が全部同時にリズムと共に流ているけれど、オーケストラは各楽器のタイムラグのためにどこに合わせたらいいのか全然分からない、普通のボーカリストがあそこに立っても歌えないんですよ、驚くくらい」

さらに。舞台を作ること自体にもギャップがあって、特に音響は大変だったそう。生が基本のクラシックに、マイクを使うポップス。どちらが勝っても「気持ちのいい音楽」にならない。
今回のこの試み、もちろん、マイクなど音響の調整も実にうまく行っていたのだと思います。それは舞台監督・音響スタッフさん、そして演奏しながらアドバイスを投げかける大友さん・山下さんの力が大きかったと思います。
スタッフと舞台の上の皆さんが、フミヤさんの声の特性をよく考えてくださって、そこで生まれた調和だったと思います。オーケストラの音が大きすぎず、フミヤさんの声も大きすぎず、見事なバランスで調整してあった。

多分、ポップス・ロックの世界ではそんな微調整は必要ないと思うのですよね。雰囲気・ムード・ノリ・臨場感、そういったものがすごく大切だから、音のバランスよりもどれだけatractiveであるかのほうが優先される。でも、クラシックの、とくにオーケストラはそうはいかない。そもそもホール自体が残響何秒まで計算されて作られているんですから、下手にやるとうるさくてたまらなくなる。そこを繊細に繊細に調整してくださったのですね。

ただ……ファンの贔屓目を100%引いても、フミヤさんはすごかった。
ドキュメンタリー番組でこの舞台裏をやっていたのですよ。フミヤさん、舞台監督らスタッフのところに挨拶に行った時、本当に一人で行ったそうです。
「身一つで来ました」
長年ヴォーカリストとしてやってきているので、自分のスタイルを貫いてきて、もちろんそれを理解してくれて一緒に世界を作り上げてきたバックがいるわけで、通常なら自分のスタッフ(舞台監督、音響・照明チーフ)を引き連れてきて、あれこれ注文をつけてくるのだろうとスタッフは思っていたそうです。
それが本当に一人でやってきた。まるきりの門外漢なので、すべてお任せします、よろしくお願いします、と。

そして……フルオーケストラをバックに、かなり緊張もされていたと思いますが、素晴らしいパフォーマンスだった。
クラシックの歌手のように歌うことが求められていたわけじゃないんです。「フミヤさんの歌」が求められていて、でも一方ではこれまでのようにバンドをバックに歌うように歌ったのではダメだと思われたのでしょう。
マイクを通しているとはいえ、フルオーケストラが目一杯の音を出す瞬間には声が聞こえなくなるのでは、と思っていましたが、声はちゃんと楽器の中に埋もれてしまわずに、聞こえていたのです。
ええ、フミヤさん、もちろん深酒をやめて節制生活されていたそうですし。

言葉のひとつひとつが、本当によく聞こえました。あ、フミヤの歌の歌詞って(もちろん、何度も聞いてきた曲ばかりだけれど)、こんな意味だったんだと、これまでにも何度も私たちを励ましてくれた歌詞だったけれど、また新しい発見と想いを連れてきてくれた。
ポップスの強み、それは「言葉が皆に分かること」だからよりいっそう「言葉を大事に歌うのだ」と。
そして彼は言ってくれましたね。「今回のことで思った。もっと歌が上手くなりたい」
シンプルで、すごい言葉だと思いました。

前半はオーケストラとの調和を探っているようにも感じました。それはそれで、心地よかったのですが、最後の数曲になると、フルオーケストラをバックにしたフミヤさんがものすごく大きく見えた。あ、小さいですけれど^^;
一緒に行った人は、ピアノをずっと習っているクラシック畑の人で、フミヤさんのファンでも何でもない後輩だったのですが(フミヤ初体験)、「藤井フミヤはすごい」と言って、その声を絶賛してくれました。何でみんなすぐにスタンディングオベーションしないの? 2,3回くらいしてもいいくらい良かったんじゃないの、と……いや、普段のコンサート、ずっと立ってるから、座った状態から立つタイミングを掴みかねてるんじゃない?と^^;

ラストの曲、『夜明けのブレス』、最後の部分ではマイクを外して、生声だったのです。これは大友さんの案だったそうです。フミヤの生声を聴衆に聞かせたい、という。
私は実は天井席にいたのです。3階の相当後ろの方。そこまで、一音一音、全て届きました。
前半7曲、後半8曲、それだけを歌った最後の最後に、割れることも掠れることもない明瞭な声でした。

君のことを 守りたい その全てを 守りたい 君を生きる 証にしよう 誰のためでもなく……
(作詞:藤井郁弥、作曲:鶴久政治『夜明けのブレス』)

後半に向けて、どんどん声が伸びていっている気がしましたし、この歳になっても衰えることのない声に、新しいチャレンジに身一つで乗り込んでいく勇気とその努力に、一ファンとして嬉しく誇らしく、そして再び誓ったわけです。
「どこまでもついて行く! チビでデブでハゲでも構わない!」
(チビだけれど、今のところデブでもハゲでもありませんけれど、これはチェッカーズ時代にも彼がコンサートで「俺がチビでデブでハゲのオッサンになってもみんなついてきてくれるのかな」なんて言っていたので)

はい、もちろん、私はもう途中からうるうる泣いていました。
音楽ってやっぱりいいですね。理屈なしに素晴らしいけれど、その背後にある色々なものをひっくるめて、心躍る世界、明日への活力です。
フミヤさん、大友さん、大フィルの皆さま、素敵な時間を本当にありがとうございます。
でもやっぱり最後に、叫ばして下さい。
 フミヤ~、かっこいい~~!!!

あれ? 本当はもうちょっとあれこれ話を膨らますつもりだったのに、フミヤさんでいっぱいいっぱいの記事になってしまった。【雑記】のどのコーナーに入れるか、迷ったのですけれど、何しろ、今更フミヤさんに「アイドル」なんて失礼だと思ったのですけれど、でもやっぱり私にとっては永遠のアイドルなんですよね。
……ということで、今回はお開きです(*^_^*)
文字ばっかりの記事ですみません(>_<)
終わらない歌3
(2代目真を描いた下手な絵……実はイメージモデルはフミヤさんでした。って、そんな下手なもの載せるなって^^;)

今も必ず 世界のどこかに 夜明けの街があり
僕らは繋がり 生きてる 愛するために
(作詞:藤井フミヤ、作曲:藤井尚之『夜明けの街』)

『藤井フミヤシンフォニックコンサートダイジェスト』:発売されたCDとDVDの宣伝ですが、いい感じに超短くダイジェストになっているので、是非一度ご覧ください。

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Category: たまにはアイドル

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