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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

2015年3月のつぶやきコーナー 

<Twitter代わりのつぶやきとお知らせのコーナー>
通常の記事は、もうひとつ下から始まります
【石紀行】奈良山添村(1)岩屋桝形岩(2)長寿岩と鍋倉渓
  巨石の村の祈りの聖地、そして「地球」と「天の川」にご案内します。

古いつぶやきは、続きを読むにあります。
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Category: つぶやき

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【石紀行】24.兵庫たつの・綾部山古墳~梅と古墳の競演~ 

綾部山古墳4
古墳・墳丘墓紀行を石紀行の中に入れるかどうか、ちょっと悩んでいたのですが、この墳丘墓を見て、入れちゃおうということにしました。飛鳥の石舞台は「石紀行」に入ると思うし、この墳丘墓も飛鳥のものに引けを取らないような気がしますし、いわゆるドルメンの形をとっていますしね。
以前、巨石に嵌る前は古墳が好きで、なんてことを書いていたのですが、まさにこうした墳丘墓は両方を繋ぐキーかもしれません。地球そのものと言ってもいい巨石、その巨石に神が宿り、そしてその石を用いて墓を作る、やがて政治的な意味合いも含まれて巨大な古墳へ。
ちなみに、古墳と墳丘墓はどう違うのかと言うと……古墳は、前方後円墳(または前方後方墳)という形に代表されるもので、1人の首長のための墓ということになっているようです。一方、墳丘墓は何でもあり、と言う感じ。時代も縄文時代・弥生時代からあり、複数の埋葬が確認されることもあります。
でも、縄文時代と弥生時代だって正確に線引きができるものでもないし、古墳だって墳丘墓と正確に線引きできない部分もあるでしょうし。

さて、ご覧いただいたように、見事な玄室を持つ墳丘墓ですが、これは綾部山にある古墳群のうちのひとつです。
綾部山とは……
綾部山梅林8
霞がかっているわけではないのです。これ、真っ白の梅の木なのです。
ピークを過ぎていたので、ピンクや赤など華やかな色の梅はもうほとんど終わっていました。なので、写真は白い梅ばかりになってしまって、少し地味なのですけれど、この中を歩いていると梅の匂いがものすごく香ってきます。
そう、この古墳の魅力は、梅林の中にあるということなのです。
綾部山梅林9
梅林6
山を見上げても、見下ろしても梅。
海と梅林
海の向こうには播磨工業地帯。
綾部山梅林1
梅の木は桜と違って花の密集感がやや低いですが、こうしてものすごい数の木が並んでいると山肌自体が真っ白に見えます。
それでは、墳丘墓の前に、梅林をお楽しみください。
綾部山梅林13
綾部山梅林15
綾部山梅林14
見事な枝振りの古木です。
綾部山梅林16
綾部山梅林11
梅の木の下で寛ぐこともできます。
綾部山梅林6
綾部山梅林2
梅林8
梅林5
梅林7
梅林1
梅林3
『24ヘクタールの広大な綾部山広陵の梅林、ひと目二万本、海の見える梅林として西日本一』と公式HP(綾部山梅林)に書かれています。
歩いても歩いても梅の木。
綾部山梅林菜の花
菜の花も美しい季節です。
綾部山梅林お地蔵さん
この愛らしいお地蔵さんの近くに売店や食堂があり、その先に通称「正玄塚」古墳(綾部山28号古墳)があります。
両袖式横穴式室を持つ全長7m、玄室幅1.8m、羨道の長さは3.5m。
でもぱっと見ると、下の写真のように、地面に石が並んでいるだけなのです。
特に立ち入り禁止の柵もなく、この石の上に登ることも、座ってお弁当を食べることも可能です。
綾部山古墳9
座ってみるに良さそうな石ですよね。石の隙間に穴があります。
綾部山古墳上部の石
少し斜面になっているのですが、その下方に小さな入り口があります。
綾部山古墳―入口
「立ち入り禁止」とは書いていませんが、ちょっと入るに躊躇うような入り口。でも「入らない」なんて選択肢は我々にはありません。羨道の天井は低く狭いけれど、その先には広そうな玄室が見えていたのです。
綾部山古墳7
玄室側から見た羨道です。ここは頭を低くして通りますが、すぐに玄室となり、天井が高くなります。
綾部山古墳6
天井の隙間からは光が漏れてきます。先ほど地上から見えていた穴です。
綾部山古墳5
玄室の最奥部にはかなり大きな石がはめ込まれています。
そう言えば、皆さん、入り口で引き返していっておられました。何人かの人に聞かれたので、そこから入れますよ、と言ったのですが、中を覗き込んでは「やめとこ」と断念される方ばかり。
えっと……別に怖いことは何もありませんよ?
綾部山古墳玄室2
この墳丘墓が一番大きなものなのでしょうか。基本的にこのように奥の壁以外は小さめの石を積み重ね、天井に大きな石を置くという形です。こちらは5-6世紀のものではないかと言うことなのですが……
綾部山古墳玄室3
実は、この綾部山にはこの「正玄塚」の他に「将軍塚」など16基の古墳があると書かれていたのですが、見つけることができたのは2つ、もしくは3つのみ。地図も何もないし、あまり情報もなくて、よく分かりませんでした。
その1つがこちら。
綾部山古墳10
大方の造りは同じですが、かなり小ぶりなようです。天井が崩れていて、中が見えていました。
綾部山古墳13
他に、こんなふうによく分からない形のものもありました。
綾部山古墳1
上から覗くとこんな感じですが、玄室には小さすぎるし、何かほかの目的の石組でしょうか。あるいは最近誰かが何かの目的で作ったもの? やはり解説もないので不明のままでした。埋め戻された墳丘墓もあるようです。
綾部山古墳2
ちょっと消化不良な石紀行ですが、ここからの播磨灘の眺めは素晴らしいですね。お天気が良ければ、小豆島を始め幾つかの瀬戸内海の島々も見えるようです。そう言えば、この古墳の造りは香川県のものにも類似しているのだとか。昔は海は幹線道路のようなものだったのかもしれませんね。
それにしても、梅と墳丘墓。何とも魅力的な組み合わせでした。
そう言えば、以前ご紹介した生石神社、ここからそれほど遠くないのですよ。
え、どんな神社だったか? これを見たら思いだしますよね。
おうこし神社2
もちろん、帰りに寄らせていただきました。石の感じ、よく似ていますか?
ただ、高砂の岩山はかなり特殊な石種らしく(竜山石)、ちょっと肌質が違うかな……

さて、奈良の山添村に積み残しの石があるので、次回の石紀行はまた奈良に戻ります。
もう桜が咲くので、梅を先にアップしたかったのです。
また次回も石紀行、お楽しみに!

Category: 石の紀行文(写真つき)

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【雑記・花】百花繚乱2015(2)~サクラサクまで~ 

昨日に引き続き、溢れる春をお届けいたします。
今度はうちの実家の花をメインにお届けいたします。今年中に風景が一変してしまうので、いくつかの木は今年が見納めでもあります。
レンギョウ
レンギョウは垣根なんかにも使われていて、春になったらこの黄色がとても綺麗ですよね。私も地味に好きな花です。
木蓮紅白
こちらは木蓮。木蓮の白はもう終わりかけです。こうして紅白並べるとおめでたい感じがしていいですね。
真っ白な花は夕闇~夜の闇でもぼわっと輝きが残っているように光っていますが、木蓮のように花が大きくて全体が真っ白になる木はその存在感が大きく感じられます。
うちの木は小さいので、かなり控えめですけれど。
枝垂れ桜2015T
うちの枝垂れは八重咲ですが、実家の桜は一重。植木屋さんから仲良く一緒に貰われた姉妹桜です。でも、実家の桜の方は今植えてある場所が生活道路になってしまう予定なので、切り倒されてしまうことになるんです。
だから、この花が最後の花になるのかな。
ピンクこぶし
同じく、今年が最後になりそうな場所に植わっている辛夷(こぶし)の木。春の白の代表として、先ほどの木蓮と並んで辛夷がありますが、このピンクの辛夷もまた素敵だったのですけれど。
次はクリスマスローズです。実家のクリスマスローズは、うちの家に最初に植えたクリスマスローズの子どもに当たりますが、実家の方が今は立派になっています。10年以上たったらうちの株はずいぶん弱ってきているみたいで。
クリスマスローズ2015-6
この濃い臙脂のような色合いは見ていると落ち着きます。
クリスマスローズ2015-1
白はやっぱり一番人気。4月ごろになると、少し緑がかってきて、それがまた色の変化として面白いのです。クリスマスローズって、咲いている期間が長いので、その間に変わっていく色を楽しめるのです。
クリスマスローズ2015-3
例えば、こんなピンクも、少し時間が経つと下のように少し色褪せてくるのです。艶やかな色もいいのですけれど、こうして褪せた色も素敵だと思いませんか? 紫陽花なども長く花が付いていますが、色が褪せてからの方が風流な感じがします。
クリスマスローズ2015-9
そう言えば、クリスマスローズってだいたい下を向いて咲くのですけれど、見た目にはこんな感じ。
クリスマスローズ2015-4
だから、無理矢理上を向けて写真を撮ることもありますが、ちょっとはにかんでいるようにも見えますね。
クリスマスローズ2015-7
たまには、こちらが下から覗き込んでもいいかな。
クリスマスローズ2015-8
こちらは極楽鳥。見事に咲いています。1輪で存在感のある花って、怖いくらい魅力的ですよね。
極楽鳥
さて、桜はどうでしょうか? 今年は少し早く咲いてしまうみたいですが、来週には雨も降るし、週の前半が見ごろ、みたいですね。うちの枝垂れはいつも遅いので、まだ1-2週間はあとになるかしら。
桜もう少し3
夕方、ほんのり白い月と共に桜を撮ってみたら。
桜もう少し5
あともう少しですね。咲き始めの木は全体にぼわっとピンクで、凝縮された桜色が美しいですね。
桜もう少し2
桜もう少し4
夕陽の加減で色合いが変わりますが、何とも言えない色ですね。
桜もう少し1
この待ち望む時間、その色が、春の一番素晴らしい時かもしれません。
この見事な枝垂れも、こうしてみるとただの枝ばかりの大きな木ですが、近づいて見ると、枝の1本1本にいくつもの小さな蕾が付き、1つ1つの小さな蕾は春をぎゅっと固めたみたいです。
枝垂れ桜と飛行機雲
一輪に無限の春が宿る、と詠んだのは誰でしたっけ?
(あ、それは梅の話だったかも)

Category: ガーデニング・花

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【雑記・花】百花繚乱2015(1) 

山茱萸2015-3
この花が咲くと、春だなぁと思うのは山茱萸(さんしゅゆ)。
山茱萸
朝陽の中では黄金色に輝いて見えますね。
木瓜2015-3
そして、春を知らせる赤は、この木瓜の花。木瓜の木には通常棘があるのですが、こちらの真紅の木瓜には棘がありません。
木瓜2015
木瓜2105-2
アップにしていくと、まるで宝石のようですね。ルビーかな?
というわけで、しばらくブログお花見?、お楽しみください(*^_^*)
土佐水木2015
土佐水木は去年剪定しすぎて、今年は花が少ないのですけれど、また来年に期待。
そう言えば、花の咲く木は、毎年毎年綺麗に咲かそうとするのは難しくて(きっとプロなら可能なんでしょうけれど、素人の手抜きガーデナーには難しいのです)、1年おきにでも綺麗に咲いてくれたら合格、って感じなのです。
だから、今年の主役は誰、なんて毎年主役を変えています。今年は……う~ん。枝垂れ桜が咲いてから考えようっと。
雪柳ピンク2015
ピンクの雪柳。こっちも剪定しすぎて花が少ないのですけれど(雪柳って放っとくと大変なことに……庭を占拠するくらい大きくなる)、やっぱりかわいい。
雪柳ピンク2015-2
仄かなピンクが何とも言えません。数日のうちにこんなに見事になりました。
ピンク雪柳2015-2
次はアーモンド。
アーモンド2015-1
今年は色々な花が一気に咲いたような気がします。気候によるのでしょうか。
アーモンドはうちにある3本の木のうち2本がほとんど満開。木と言っても、全然大きくならなくて、木全体を写すのは恥ずかしいので、花のアップをお楽しみください。
アーモンド2015-2
アーモンド2015-3
花弁の数って大体が5枚なのですけれど、6枚のもあります。
アーモンド2015-3-28
1日待ったら、ほとんど花が開きました。ひとつひとつの花が大きいので、見ごたえがあります。
ちょっとだけ、実も採れます。
椿-炉開き2015
さて、実は我が家に一番多いのは椿の花なのです。お茶をやっていた時、いつもで持って行けるようにと幾種類か植えたのが始めでした。けれど、今年は冬にあまり咲かなくて、何故か今頃頑張っています。上は「炉開き」という名前の椿。名前通り11月ごろに咲き始めるのですけれど、今年は何故か去年の11月ごろに咲いてしばらく花を見なかったところ、春になってまたずいぶんと花をつけていました。
椿-月光
こちらは「月光」。実は花弁は真っ赤なはずなのに、この子は何故か斑入りになっていました(@_@)
実家に帰った時に、綺麗に咲いている月光がありました。本来はこんな感じです。
gakkou.jpg
ちなみに「日光」はこちら。中も真っ赤なのです。でも「日光」はあんまりうまく咲かないのです。花弁がちょっと小さくなっちゃう。あ、手入れが悪いだけかもしれません(@_@)
椿日光
でも、椿は花の少ない季節に咲いてくれるので、貴重なお花です。
椿ピンク
他にも色々な花が満開です。
寒緋桜2105
枝垂れはまだ咲かないけれど、寒緋桜はもう終わりかけです。
エリカ
エリカ(ヒース)の花も、まだ寒い時期から咲いてくれて、今はもう終わりかけています。
これから枝垂れ桜と続いてハナミズキも咲き始めるかな……クリスマスローズはこれからまだ4月いっぱいは楽しめます。
クリスマスローズ白に紫斑点2
ついでに、放っておいたら、花が咲いちゃった野菜^^;
ブロッコリー
これ……ブロッコリーの花なんです^^; 取りあえず、花になっても綺麗ですね(*^_^*)

さて、次回の『花紀行』?は、綾部山梅林にご案内です。ちょっと時期が遅くて、花は終わりかけていたのですが、まっしろの梅が見事でした。こちらの記事は【石紀行】の番外編としてお届けします。その梅林には古墳があちこちに点在しているのです。
春はやっぱりいいですね(*^_^*)

Category: ガーデニング・花

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【学院七不思議シリーズ】番外編・松江ループ(1)始まりは露天風呂 

scribo ergo sumの八少女夕さん企画の【オリキャラのオフ会】、『島根県松江にて』、ついに開幕しています。
夕さん、さすが企画大臣、という楽しい企画、ありがとうございます。そしてサービス精神いっぱいの夕さんは、やはり露天風呂、外されませんよね。
offkai.png

参加します!って名乗りを上げたものの、アップする段になって大事なお約束を忘れていたことに気が付きました。
そう、松江の観光名所をひとつ、入れなくちゃならないのです。でも私ったら、そもそもうちの高校生ハリポタトリオは何だってこんなところにこんな日に来てしまったのか? からスタートしちゃって、まだArtistas callejerosの4人組と出会った旅館から(正確には露天風呂から?)離れることができていません^^; 
ということで、プロローグですね。
何はともあれ、オッドアイの皆様から「御髪」を頂かなければならないのですよ!
そう、オッドアイ率が高いと聞いて、何とか絡みたい! と思ったので、こんなことになっちゃいました。高校生が会いに行ったら、気前よく御髪を1本、くださいませ。

なお、小説ブログ「DOOR」のlimeさんが参加を見合わされたのですが、キャラだけ勝手に引っ張り出しちゃいましたよ! だって、絡みたいんですもの。
よ、よかったかしら?(ドキドキ、limeさん、怒らないでね。)
春樹・リク・真300
(参考イラスト「バス停での出会い」左から、リク、真、春樹:著作権はlimeさんにあります。無断転用は固くお断りします)

なお、うちのキャラたちのオリジナルはこちらです⇒【学院七不思議シリーズ】



【学院七不思議シリーズ】番外編・松江ループ(1)始まりは露天風呂
~学院の8つ目の謎と闘え!~

「ね、『すごい美人』ってあの人のことじゃない?」
 美味しそうな海の幸・山の幸が並んだ座卓の向こうから、杉下が身を乗り出すようにして言った。食事処の隣の席には外国人二人と日本人二人、というかなり目立つ組み合わせのグループが座っている。日本人一人が女性で、他の三人は男性だ。そして、その紅一点が確かに『すごい美人』なのだ。
 流れるようなストレートの黒髪が浴衣の肩に落ちて、妖艶というのか、神秘というのか、思わずパンフレットに書いてあった露天風呂の光景を想像してしまった。
 僕も見惚れていたことは否定しないけど、と思いながら隣の席をもう一度ちらっと見たら、その『すごい美人』と目が合った。
 わ。どうしよう。
 と思ったら、『すごい美人』がにっこりと微笑んだ。

 ここは島根県玉造温泉の長楽園という高級旅館だ。
 たかだか高校生の僕たちがここにいるのには、のっぴきならない理由がある。僕たち、というのは、聖幹学院高等部二年生の『学院七不思議調査団』三人組だ。
 まずは、自分でも言うのもなんだけど、気のいい級長である僕、富山享志。そして、もうちょっとお洒落でもしたら可愛いはずの、眼鏡の似合う図書委員の杉下萌衣。最後の一人は、野生の山猫みたいに無愛想な僕の『親友(未満)』、相川真。
 もっとも『学院七不思議調査団』なんて、自分たちで命名したわけじゃなくて、いつの間にか新聞部に勝手に記事に書かれちゃっただけなんだけどね。

「もっと具体的に指示してくれなきゃわかんないよな。『すごい美人』とか『左右に異なる光を宿した瞳』とか『五百倍返しの正義貫く猫』とか、『マニア受けする可愛い三人姉妹』とか、曖昧すぎるよ」
 僕が言うと、杉下はきっぱりと首を横に振った。
「大丈夫よ。『神の見えざる手』が働くはずだから。だって、どう考えても高校生です~って私たちが、旅館に辿り着いた途端に『富山様ですね、お待ちしておりました』って案内されるなんて、これは下手なファンタジー小説か夢落ちに違いないわ。とにかく、古文書に書かれた指令通りに髪の毛を集めなくちゃ」
「そんな簡単に見つかるのかなぁ」

 大体、その古文書ってのが怪しすぎるんだよな。古文書の癖に『すごい美人』とか『マニア受けする』とか書いてあったんだから。古文書? いや、あれは『指令』か。
「そこは大丈夫。だって『左右に異なる光を宿した瞳』の持ち主の四分の一は既にここにいるし、それにどう見ても『すごい美人』はあそこにいるし」
 うん、それもそうかもね。杉下の言う通りだ。
 どんな事態になっても彼女は冷静で、的確な判断を下してくれるから安心するよ。いや、杉下だけじゃなくて、相川もこの展開に疑問を持っている様子もなくて、全く動揺していない。いや、彼の場合は動揺していても、外見からは分からないんだけどね。
 え? 僕はどうなのかって? そうだなぁ、まぁ、どんな展開でも相川と杉下が一緒にいたら、きっと楽しいと思うんだ。

 で、何だって僕たちがこんなところにいるのかというと、今僕たちの学院は、いつか映画で見た先負高校みたいに、時間のループに嵌まり込んでいるんだ。そう、僕らはもう何回も4月7日を繰り返していて、4月8日の始業式を迎えることができないんだ。でも、ループの中に嵌まり込んでいる僕たちの大多数は、そのことに気が付いていなかった。
 そのことに最初に気が付いたのは相川と杉下だった。

 何回目かの4月7日、入学式の後で休み時間にトイレに入ったら、相川が追いかけてきた。そして誰もいないのを確認すると、僕にそっと近づいて耳打ちしたんだ。
『級長、僕たちは時間を繰り返してる』
 ちょ、ちょっと距離が近いよ。僕はドキドキした。てか、何かニンニク臭くない?
 いや、これは絶好のチャンスかも。
『あ、あのさぁ、相川。もうそろそろ返事をくれてもいいんじゃないかな。ほ、ほら、親友になりたいから名前で呼び合おうって……え? 今なんて言ったの?』
『だから、時間を繰り返してるんだって。多分、杉下さんも気が付いてる。さっきすれ違った時、後で富山くんを連れて図書館に来てって言ってたから』
『と、時をかける少女、ってこと?』
『残念ながらラベンダーのにおいじゃなくて、ニンニクなんだけど』

 図書館に行ったら、床に大きな五芒星が描いてあって、杉下がその真ん中に座っていた。相川と僕を見ると、杉下は相川と目配せを交した。次の瞬間、彼女は五芒星の一角にそっと粉を吹きかけ、同時に相川が僕の腕を引っ張った。相川と僕は五芒星の中に飛び込んでいた。一瞬消えたように見えた五芒星の一角は、すぐに元の形に戻った。
 五芒星の中に入ってみると、外から見るよりもずっと広かった。しかもニンニクや唐辛子や胡椒、ヨモギ、それに見たこともないハーブらしきものがいっぱい敷き詰めてあって、かなりややこしい臭いがしていた。
『やっぱり、相川君も気が付いていたのね』
『五芒星か。考えたね。さっきの粉は胡椒とニンニクのブレンド? どうやら奴らは臭いもの、においのきついものは苦手のようだね。トイレの中だけは奴らの気配がないんだ。だから級長とも話ができた』
 相川ってそんなに長い文章が喋れたっけ? いや、感心するのはそこじゃないか。

『奴らって誰だよ?』
『それは分からない。でも学院に棲みついている『何か』よ。私たちを時間のループの中に閉じ込めようとしているの。実は昨日、というのか、昨日の今日というのか、図書室に来てみたら、この場所だけものすごいニンニクのにおいがしたのよ。で、これはもしかしてって思ってとにかく魔除けになりそうなものを持ってきて、五芒星を描いたわけ。で、今日の今日、ここにやって来たら、五芒星の真ん中にこの古文書みたいなのが落ちてたの』
 そう、その『古文書』っぽい巻物を広げると、いきなり陰陽師の話みたいに巻物が浮き上がって、声こそ聞こえなかったけれど、文字が光り始めたんだ。
 ……ニンニクの臭いと共に。
 内容はどこかからパクったんじゃないかと思うんだけどね。

「えっと、もう一回指令内容を確認しとくよ」
「さすが級長。確認は大事よね」
「違うよ。何だかまだ混乱してるんだ」
 こういう時に活躍するのは、相川のものすごい記憶力だ。一度見たものは、網膜に写真みたいに取り込まれちゃうんだって。
 相川は自分の出番だと気が付いたように、にらめっこをしていたのどくろから顔を上げた。
「おはよう、幹学院七不思議探偵団の諸君。今回の君たちの使命は、この学院を時間ループから救うことである。2015年4月8日の松江に往き、霊の宿りし髪の一筋を集めよ。左右に異なる光を宿した瞳の持ち主、四名の髪を束ね、性格はともかくすごい美人の髪の光る一筋で結べ。マニア受けする可愛い三姉妹と縁結び、五百倍返しの正義貫く猫に導かれて神籬を越え、御霊宿りし洞穴に納むべし」

 う~ん、やっぱり意味不明だ。しかも、古文書なのに『ループ』とか『マニア』とかって何だよ。しかも、締めくくりは、どこかからパクったとしか思えない台詞だったんだ。
「例によって君もしくは君の仲間が捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この古文書は自動的に消滅する」
 で、読み終わったら、本当に古文書もどきにぼって火がついたと思ったら、一瞬先には消えちゃったんだ。『殺されたら』って穏やかじゃないよね。
 でも、そんな具合だから、多分杉下の言う通り、超ご都合主義展開が待っているに違いない。

「問題は、どうやって『すごい美人』と四人の『左右に異なる光を宿した瞳』の持ち主の髪の毛を手に入れるかよね。四人のうち一人は相川君だとしても、あと三人もオッドアイの人間がこの松江に集まってるものかしら。しかも、『マニア受けする可愛い三姉妹』と縁を結ぶってどういう意味かなぁ」
「何よりも誰があの『すごい美人』に声かけるんだ?」
 僕が聞いたら、相川と杉下が同時に僕を見た。

 え? 僕? いや、それは無理だよ。
 すみません、その御髪、一本頂けますか? って? それって、変態じゃないか。
「女性はお風呂上りに髪を梳かすから、その櫛を狙ってもいいんだけれど……」
「あ、それいいね」
「何かあの人には通用しないような気がするのよね。コソ泥みたいな真似」
 相川は僕と杉下の会話には興味がないような表情で、隣の四人組をじっと見つめていた。

 翌朝。問題の4月8日。
 相川を誘ってもう一度露天風呂に行く。男女別の浴場もいいんだけど、朝の大きな露天風呂の解放感は何とも言えないよな。とにかく今日これからの作戦を考えなくちゃ。
 僕はちらっと相川を見る。相川は隣で大人しく湯船に浸かっている。
 夜は湯気のせいで、混浴露天風呂にやって来る人の姿形を確かめることなんてできない。いや、別に見たいってわけでもないんだけれど、じゃなくて、えっと女性に興味がないわけじゃないんだけれど、でも、何てのか、学生としての本分が……
 僕は結局相川から目を逸らした。
 華奢なのかと思ったら、結構しっかりした身体をしてるんだ。それもそうだ、毎日竹刀を振るっているっていうんだから。

 朝日が湯の面でキラキラとはねている。その光に照り返された相川の髪が、この世のものじゃないくらいに綺麗だった。
 う~ん、なんだかなぁ。僕ときたら、何をドキドキしてるんだか。いや、そんな趣味はないぞ、うん。
 と思ったら!
 なんと、一人で朝風呂に来たらしい『すごい美人』と目が合ってしまった。
 わわわ。
 僕は慌てて目を逸らして、今度は相川と目が合ってしまった。相川は何を狼狽えてるのと問いかけるような顔をしている。それからふと顔を上げて『すごい美人』の方を見た。
『すごい美人』はにっこりと微笑んですっと立ち上がった。
 僕は完璧にノックアウトされた。

 露天風呂から出て朝食会場に行く途中、ロビーで相川がふと足を止めた。
 相川が注目している先を見ると、一人の青年がソファに座って絵を描いている。時々コップの水に指先をつけて、その指先を筆代わりにしている。
 相川は何かが気になっているのか、じっと彼を見つめ、それからその青年の方へと歩き始めた。僕は慌てて後を追う。
 相川は青年の傍で立ち止まり、彼が描いている絵を覗き込んだ。
 青年は全く気が付いたようでもなく一心不乱に絵を描いている。その姿のほうが素晴らしく美しい絵のようだ。
 あれ? 
 僕も思わず絵を覗き込んだ。

 スケッチなのかな。でも、水彩色鉛筆でこんなに自由な色が生まれるなんて。まるで魔法だ。
 そうなんだ。そこに描かれていたのは、右目が碧、左目が黒。相川と全く同じ目の色をした、オッドアイのトラ縞の仔猫の絵だった。
「あ、『左右に異なる光を宿した瞳』の猫」
 思わず声を出してしまった。絵描きの彼が顔を上げる。
 へぇ、僕にとって『綺麗』と言えば相川のことだったけれど(これには賛否両論ありそうだけどね。その、普通の基準から言うと、相川は特に美形ってわけでもない。でもこっちをじっと見る山猫の目ってとっても綺麗だと思うんだ)、この絵描きさんは全くもって『美形』という言葉がぴったり当てはまる。

「この猫、どこかで見たのですか?」
「八重垣神社だけど」
 美形の絵描きさんは相川の問いかけに答えてから、少し不思議そうに自分の描いた猫と相川の顔を見比べた。うん、確かに見比べたくなる気持ちも分からなくない。
 とら猫と山猫? いや、そんなことじゃなくて、目の色が同じ。それに何となく雰囲気が似ている?

「リク」
 その時、フロントの方向から声がした。偉丈夫な女性と何だか情けないムードの男性が立っている。彼らは青年絵描きさんの方を見ていた。呼びかけられた青年絵描きさんは急いでスケッチの道具を仕舞った。そして、今描いたばかりの猫の絵をスケッチブックから千切ると、相川に差し出した。
「これ、あげる」
 そう言って立ち上がり、仲間の待つ方へ歩きかけてから急に立ち止まった。

「そう言えばどこかで会ったよね。……幻のバス停だったかな」
 相川を見たら、相変わらずの無表情で絵描きさんを見送っていた。
「知り合いだったの?」
「さぁ」
「でもさ、まさか四人の『左右に異なる光を宿した瞳』の持ち主のうち一人は猫ってことはないよね」
「かもね」

 朝食会場に行くと、ぶすっとした顔で杉下が待っていた。
「おそ~い。お腹すいちゃったよ」
「ごめん」「ごめん」
 僕と相川は同時に謝って、何となく顔を見合わせた。
 杉下はテーブルの上に観光パンフレットを置いていた。そしてその一ページを開いて、僕たちの前に差し出した。僕たちが露天風呂でのぼせている頃、勤勉な杉下は松江の観光情報誌を熟読していたようだ。

「八重垣神社よ」
「え?」
「縁結びって言うから出雲神社かなぁと思ったんだけれど、出雲市じゃない? で、調べてみたら松江市にも縁結びの神社があって、結構女性には人気なのよ。例の『マニア受けする可愛い三姉妹』と縁を結ぶ場所。三人も女性がいたら、絶対縁結び系の神社に行きたいって誰かが言うはず。それからね、神籬を越えたところに洞穴があるって、まさに神魂神社にそんなところがあるのよ。だから終着点はそことして、問題はどこで残り三人の『左右に異なる光を宿した瞳』の持ち主を探すかってことなんだけれど、オッドアイってやっぱり外国人に多いと思うの。ってことは、やっぱり外国人に会えそうな名所よね。松江城、宍道湖、堀川遊覧船、武家屋敷、小泉八雲記念館……でも外国人が喜ぶとしたら桜の名所かもしれないわね。『すごい美人』も外国人と一緒だったし、名所は押さえると思うのよ。ちょっと、富山くん、何デレデレしてるの?」

 露天風呂の彼女を思い浮かべて、ついつい目が宙を彷徨ってしまった。僕は慌てて咳払いをして、さっき手に入れた新しい情報を杉下に伝えた。
「でも、うち一人は猫かもしれないんだよね」
 相川が美形絵描きさんにもらった猫の絵を杉下に見せた。
「わ。びっくり。相川君そっくりね」
「猫だよ」

 それから僕たちはチェックアウトのために一旦部屋に戻った。
 時計代わりにテレビをつけたら、この時代に人気らしいヒーロー番組をやっていた。あまりの人気のために、平日にも毎朝、古いシリーズを再放送しているらしい。
 そして、今まさにクライマックスに差し掛かった画面から聞こえてきたのは……
『あなたには五百倍返しにゃ。それが私の流儀なんでにゃ』

 五百倍返し? 僕たちはテレビ画面にくぎ付けになった。
 そう、そこに映っているのは、まさに『正義貫く猫』とその相棒、真面目な顔なのに何となく笑っている風の不思議な男・満沢だった。そして、テロップには、にゃんと! じゃなくて、なんと!
「大人気の『半にゃらいだー3』の満沢とナオキが本日4月8日、松江にやって来る!」

 とにかく時間がないんだ。今日、4月8日中に、指令にあったことを果たさなくちゃ。
 いや、それとも、時間は永遠にあるのだろうか? このループから抜け出すことはできるのかな。



なんだか話をややこしくして墓穴を掘った感がなくもない……((+_+))
実は彼らが高校2年生というのは1968年なのです。そして筒井康隆さんの『時をかける少女』は1967年の作品。あの時代にあの作品。やっぱりいつまでも残る物語って、オリジナリティとセンスが半端ないのですね。

ところで……
皆さん、ご存知ですよね。『スパイ大作戦』……(一抹の不安が……あ、ミッションインポッシブルの方が知られてる? トム・クルーズだし)

ちなみに……
前書きのlimeさんのイラストに書かせていただいた掌編→『幻のバス停での出会い』掌編
コメキリ番10000を踏んでイラストリクエストをお願いしちゃったのでした(*^_^*) limeさん、その節はありがとうございます(*^_^*)(*^_^*)

Category: 番外編・オリキャラオフ会in松江

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NEWS 2015/3/18 少しばかり迷走…… 

未来科学館1
先日、まだ若いころにお世話になった方の退官記念パーティに関東地方に行って参りましたが、少し時間があったのでお台場の日本未来科学館に寄ってみました。
プラネタリウム、と思って予約を取ったのですが、いかにも星空解説というようなものではなくて、映像を楽しむシアターになっていて、ちょっとイメージとは違っていました。やっぱり昔ながらのプラネタリウムの方がいいなぁ。
上の写真はホールになっている場所なのですけれど、面白いのはこの床部分。人がいっぱいいてカメラを向けにくかったので、ちらっとしか写っていませんが、床の所々にラグみたいなのが敷いてあって、寝転べる状態なのです。一応ほとんどフラットな椅子もあるのですが、数が少ないので、結構な数の人がラグの上に寝転んでいました。
いや、これはお子ちゃまを連れてきて疲れたお父様には有難い空間に違いありません。
未来科学館2
カミオカンデの模型があったり、しんかい(潜水艇)の模型があったり、宇宙ステーションの模型もあったり、なかなか楽しめる空間でした。日曜日だったので、すごい人で結構疲れちゃったけれど。
「で、カミオカンデって何?」
「えっとね、ニュートリノがね……つまり、宇宙の謎を解き明かすのよ!」
(聞いた方も、聞かれた方もよく分かっていない、カミオカンデ^^;)
2015-3-17プレゼント
そして昨日は、実はお誕生日。最近はもう誕生日と言っても普通の1日に成り下がっていたのですが、夜結構遅い時間にピンポ~ン。
近所に住む、仕事がらみの知り合いの方がやって来られて「お誕生日でしたよね~」
うわ、びっくり。
おばあちゃまが作られたイカナゴのくぎ煮をもってきてくださいました! さっそくビールで乾杯していただきました。美味でした(*^_^*) いっぱいあるので、しばらくは食卓が潤います。
シーズンですよね。そう言えばジムのインストラクターの方がおっしゃるに、「さすが兵庫県」と思うことのひとつが、この季節になるとプライベートレッスンのキャンセルの理由。「すみません~、今日イカナゴ貰ったので、焚かないといけないから行けませ~ん」
……一緒に、薔薇のシロップを頂きました。有難いことです m(__)m


BGMは大好きなドヴォルザーク。いわゆる国民楽派、後期ロマン派。思えば中学生の時、音楽の時間にスメタナの『わが祖国』の『モルダウ』を聴いて、なんじゃこれは、と思ったのがクラシックってそんなに難しいものじゃないんだなと感じた初めてのことでした。それまでの私ときたら、音楽と言えば民謡と演歌しか知らないぞ、という状態で^^; 
今でも『モルダウ』を聴くとわくわくしたり、泣きそうになったりします(パブロフの犬?)。
ドヴォルザークのこの8番と9番(『新世界より』)はやっぱり名曲ですね。

そう言えば、ピアニスト慎一シリーズの相川慎一は、正確には人生の前半しかピアニストじゃないのですね。プロとしてピアノをやっていけなくなって挫折した彼を迎え入れたのはチェコの庶民歌劇団(舞踊団?)。そこの歌姫と、彼女の夫で片腕を事故で失くしたヴァイオリニストが、慎一をもう一度音楽の世界に戻すきっかけになるのですが、そのエピソードのキーになるのはチェコの国民楽派の音楽なのです。
もともとオペラには親しんできた彼(ピアノの息抜きがオペラのスコアを読むこと=舞台を妄想すること、という子でした)は、新たに指揮者・音楽監督としての道を歩むことになりますが、そうなってからは逆にまたピアノが彼の支えになっていく。
オヤジ(初代の真)は民謡しかやってなかったのに……^^;

というわけで、今日もまたお仕事に勤しみます。
今週末にはいくつか小説もアップする予定です(*^_^*)
拝読した皆様のお話のコメントも書きに行く予定(*^_^*)

今日のお庭の花たちは、これが開き始めたら春という寒緋桜と、去年根切りが上手くいっていないかと心配しながら地に降ろした梅。ちょっとしか咲いていないけれど、いい匂いです。よく見ると、カマキリの赤ちゃんがいる。
寒緋桜
梅2015
今日も良い1日でありますように!

Category: NEWS

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【雑記・ガーデニング】クリスマスローズが咲いた 

クリスマスローズ4
私の手入れの悪さにも関わらす、花は時が来たら咲いてくれます。逞しくて可憐。
いや、でも手入れが悪い分、花が小ぶりなのですけれど、咲き始めの花たちをご紹介したいと思います。
クリスマスローズ3
この白が、夕やみの中では一番映えます。
クリスマスローズ2
ピンクも可愛いです。
今の花たちは12年前に植えた花の株と、その子どもたちです。古い株になったものは、随分と小さくなりました。もう少し良い土だと違うのかもしれませんが、10年以上も忘れずに花を咲かせてくれるのは嬉しいですね。
でも、クリスマスローズの写真を撮るのはちょっと難しいのです。なぜなら、彼らは基本的に下を向いて咲くので、大体こんな感じになっちゃう。
クリスマスローズ6
だから、たまにせめて横を向いている子とか、背の高い子を選んで、花がこっちを向いてくれるようにして撮るのです。
今はまだ2月で、まだ花が柔らかいので余計に難しい。4月ごろにはずいぶんと育って花や茎が堅くなってくるので、少し撮りやすくなります。
他の花たちもご紹介。
枝垂れ梅
早咲きの枝垂れ梅。こちらは鉢植えなのですけれど、何故か梅もアーモンドも地に降ろしたものよりも鉢植えの方がよく咲くような気がします。土が合っていないのかなぁ。桜だけは地に降ろして12年以上経過して、毎年ますます立派になっていっていますが、アーモンドは鉢植えの方がよく花が付いています。といっても、あんまり大きくはならないのですけれど……西宮の東洋ナッツさんの敷地のアーモンドは見事なので、日本の気候が全然ダメということはないと思うので、やっぱり土かしら。
馬酔木
馬酔木は綺麗に咲きましたね。
猫柳
猫柳は可愛い……こぶしも木蓮も蕾が膨らんでいます。去年剪定しすぎたので、土佐水木と金縷梅(まんさく)は少ししか咲きそうにないけれど、山茱萸がたくさん蕾をつけていてもうすぐ開きそうです。
寒アヤメ
ひっそりと足元に咲く寒菖蒲は、うちでは春一番、というよりも冬のさなかに咲きます。ある日朝陽の中で青い花が咲いているのに気が付いて、あ、春はそんなに遠くない、と思うのです。
デンドロビューム
家の中には、法事で頂いたデンドロビュームと何かのイベントで残った花を貰ったもの。花があると華やかでいいですね。
カーネーション2
というわけで、3月になりました。
仕事に追われいてまとまった時間がないので雑記ばかりになってるなぁ。でも、春の始めの記事としては華やかで良かったかしら?
これから次々と花が咲く、素敵な季節ですね。

そうそう、仕事から帰ってきて『風立ちぬ』を観ました。
う~ん、という感じ。飛行機の好きな人にはいいお話なのかもしれませんが、何だかあまり盛り上がらないまま終わってしまった。同じ飛行機ものでも『紅の豚』とはずいぶん違って、メッセージがよく分からなかったんです。同じ分からない感じでも『もののけ姫』の「分からないけれど(解決できないけれど・答えを持っていないけれど)迫ってくる迫力みたいなものはないし。いえ、別に悪くはないのですけれど……いつの間にか宮崎アニメに「壮大さ」を求めすぎていたのかしら。内容の割に長すぎる気がしたし。
逆に、物議をかもした「妻の病床での喫煙シーン」は、何も具合悪いとは思いませんでした。何をそんなに問題視したんだろう? 最近、色んなことに過剰反応しすぎじゃないのかしら?
綺麗だなぁと思ったのは、即席の嫁入りシーン。離れへの渡り廊下を歩くシーンは素敵でした。

Category: ガーデニング・花

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