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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【物語を遊ぼう】18-1.今更ながら考える、キャラの魅力 

ミステリーとキャラの関係についてちょっと考えていたら、最近は「キャラミステリー」なんて呼び方もされる分野があるそうで……でも、よく見てみたら、単に本の表紙がイラスト付きで本屋で手に取ってもらいやすい、一見ライトノベルっぽいミステリーのこと……(なのかな?)
いわゆるライトノベルにおける「萌え系」「仮想世界もの」とは少し違っている、軽めのミステリーというもののようですが。

でも、よく考えてみたら、古くからミステリー界(探偵界?)には魅力的なキャラが沢山いたし(ポアロ、コロンボ、ホームズ、明智小五郎、金田一耕助……)、ちょっと渋みがある独特なキャラたちだけれど、ある年代の者にとっては十分に「萌え系」かつ「キャラミステリー(私の中では「キャラを楽しむミステリー」という意味合い)だったのですね。

なぜこんなことを考えているのかというと。
ミステリーって筋立てが一番で、上手い組み立てのミステリーを読むと惚れ惚れするなぁと思うのですが、ものすごく後から読み返したときに、どんな話だったか、犯人は誰だったか、ちっとも覚えていないということがあったり(酷い時は、途中まで読んでから、あれ、これ、前にも読んだわ、ってことが……。もしかすると、私の記憶力がひどすぎるだけ?)。

一方で、どこかに引っかかるキャラが登場しているとそれはしっかり覚えていたりします。ストーリーかキャラか、って以前にも記事に書いたことがありますが(【物語を遊ぼう】14.物語はストーリーかキャラか)、結局忘れられないのは「キャラ」なんですよね。

もちろん、読み手によって、感動のポイント、記憶の回路に違いがあると思うので、皆が皆、同じとは思いませんが、私はどうもキャラで記憶する、という回路なんだなぁと。
書き手としては、ストーリーテラーでありたい、と思うのだけれど。

キャラが立っている、という言葉はあまり好きではないので、素直に魅力的と表現したいと思いますが、魅力的なキャラってどんなものか、ちょっとググっただけでもいっぱい出てきます。
大筋をまとめると。

・完璧な人間ではなく、欠点があること。逆に、普段はダメダメでも何か1つすごい能力があって、最後にすごい力を発揮する。(ちなみに、その能力は「そんなんありか~?」という超人的・意外性のあるものがいい。ありきたりではインパクトがなさすぎるし、読んだときの爽快感がない。そしてその「そんなんありか?」の違和感を感じさせないための裏付けを書けるかどうかが作者の力量?)
・「萌える」要素があること。男性だと「メイド」「妹」「巫女」? 女性だと「王子様」「美少年」「一匹狼」?、状況設定では「ツンデレ」「幼馴染」「同窓会」「同性愛要素(友情でもいい)」……?
・ギャップがあること。例えば、外見と中身にギャップがある。または「凡人」(読者が親近感を覚える部分)と「超人」(読者が理想とする何かがあること)の部分を併せ持っている。この「隙間」に物語が生まれ、葛藤が描かれる。
・読み手が、キャラとの間に人間関係を築いていけるような人物、つまり「成長」「変化」ののりしろが必要。

いずれも「さもありなん」ですが、ここで心配なのは、あまりにもステレオタイプだと「またか」ってことにならないのかってことですよね。すごい能力をもっている人物が欠点・不幸な病気を背負っている、とか、ドジで平凡な女の子(でも眼鏡を外したらけっこう可愛い)が健気に頑張る、なんて、何だか食傷気味になってしまわないかしら、と。
でも、以前、逆に「徹底的に嫌われる人間を主人公にする」という挑戦をしたとしか思えない小説を読んだことがありますが、やっぱりその人物には全く魅力を感じず、感情移入もできず、読後感もいまひとつだった。

う~ん。あまりにも突飛なことを考えず、ステレオタイプも悪くないのかも。
凄い美形でなくても書き手にとって「美」の要素があって、悩みは多いけれど健気に頑張っていて、ちょっとツンデレで感情はあまり表に出さないけれど想いは深くて、時々熱血漢になったりして、ついでにどこかに水戸黄門の印籠要素を持っている。
あるいは、もう「とにかく可愛いから許しちゃえ!」キャラを書きたいときは、人間だと腹が立つだけだから、猫にしちゃうとか。
……そんなキャラでいいよね。

結局は、記憶に残っているキャラ=お気に入りのキャラも、そんなに突飛な人物ではなくて、「(性格は別にして?)健気に頑張っている」ステレオタイプのキャラなんですよね。
やっぱり、書いている自分が「萌える」ことができるキャラでないと、ね。
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Category: 物語を遊ぼう(小説談義)

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