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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【雑記・小説】さりげない小道具~物書きブログテーマ(4)~ 

花束
(花も素敵な小道具になりますね)
本当はlimeさんのネタ(あちゃ~って思ったこと)に追従しようと思ったけれど、あちゃ~が多すぎてまとまらなかったので、ちょっと別の話題を。
【物語を遊ぼう】4. 『京都殺人案内』:小道具の使い方で一度触れたテーマなのですが、今回もう一度触れてみることにしました。再掲みたいになっていて、すみません(..)

お話の中で小道具を使うってのは、その人物や場所のイメージをくっきりさせるのに役立ちますね。
前回の記事で触れた、『京都殺人案内』の音川音次郎刑事がいつも折り畳み傘を持ち歩いているのは、本当にさりげなくてカッコいいのです。その理由はある回で語られましたが、その後は何の説明もなく、でもどんなに回が重ねられても彼は傘を持ち歩いている。それを見咎めた視聴者さんが「なんでだろ?」と思われても説明はない。
そのおかげか、うちのブログの検索ワードで、時々「京都殺人案内、折り畳み傘」ってので来ていただいているようなのです。何でこの人、いつも傘を持ち歩いてるのよ? って思われたんでしょうね。

あんなふうに小道具を使いたいわぁ、といつも思うのですけれど、なかなかうまくいきません。
あの傘の事情を知ると、音川さんの人間味が理解できるし、それに知っている者には見るたびに「よしよし」と思わせて悦に入る?という効果も出していて。

大きく考えると、服装や外観というのも、ひとつの小道具ですね。例えば、怪盗ルパンやシャーロック・ホームズ、金田一耕助など名探偵には何某かの服装・外観の特徴があります。これがその人物を構成する一要素としてお話の中で生かされている。
ヒーローものや魔法使いものでは変身グッズがそれにあたるのかな。『ひみつのアッ子ちゃん』のコンパクトなどは、もう定番中の定番。あれが無いと始まらないし、魔女たちの箒もそうですよね。妖怪ウォッチが流行ったのは、やっぱりあの小道具ですか。
あるいは特殊能力も小道具の一つかも。エスパーたちの登場するお話ではその特殊能力で人物が浮かび上がります。「アムロ、いきま~す!」みたいな。
落語では『はてなの茶碗』がウマい話だなぁと何回聴いても面白いんだけれど……あれは小道具が主役。

私の理想は、小道具はやっぱり小道具だから、大きな顔をしていていはだめ。こっそり、端っこの方でちらちらと見え隠れしていて、お話の中で何の要にもならないけれど、でもやっぱり気になって惹きつけられるもの。さりげなくその人物やシーンに寄り添っている、そしてその人の人となりを説明している。
水戸黄門の印籠は小道具中の小道具だけれど、ちょっと厳つすぎる小道具。変身道具と同じように、ちょっと多くを語りすぎる。

前回も書きましたが、うちの場合は、ジョルジョ・ヴォルテラ(大和竹流)の指輪がその小道具かもしれません。
この指輪が彼の人物像を説明もしていて(ある家系の後継者)、他の人物たちとの関係に障害になっていたりする。家を継ぎたくないと思っているなら捨てればいいのに、どうしても捨てられないシガラミであり、絶ち切れない家族や国への想いの象徴でもある。何かあると、これがふっと顔を出してくる。そういう感じ。

でもやっぱり、音川さんの折り畳み傘には届かないなぁ。傘って、そういう意味では結構いいアイテムかもしれません。ある時にはなくちゃ困るけれど、普段は無用の長物。それだけに、何かの瞬間だけふいっと表れていい仕事をしてくれる。
「小道具」ですからね、主張してはだめで、こそっとそこに在る感じ。あぁ、難しい。

時々、本当に小道具が上手く使われていて「くぅ~」と唸らせられるお話があるけれど、書くほうとしてはまだまだ精進が必要ですね。
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Category: 小説・バトン

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