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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

2015年12月のつぶやきコーナー 

<Twitter代わりのつぶやきとお知らせのコーナー>
アルファポリスさんのエッセイ・ブログ大賞にエントリーしています(^^) ⇒【石紀行】

【迷探偵マコトの事件簿】(19) マコト、クリスマスパーティーに行く~誘拐犯をやっつけろ!~
【石紀行】37.福島飯野町・UFOの里の巨石(1)~留石公園の巨石群~
【雑記・小説】さりげない小道具~物書きブログテーマ(4)~
[雨158] 第33章 太陽の破片(1)ラブホテルの廃墟
通常の記事は、もうひとつ下から始まります




古いつぶやきは、続きを読むにあります。
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Category: つぶやき

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【石紀行】37.福島飯野町・UFOの里の巨石(2)~村を見守る石たち~ 

2015年最後の石紀行、引き続き福島のUFOの里・飯野町の石たちを巡ります。
前回ご紹介した冊子『飯野町・巨石探訪』には32の石たちが載っています。
今回の福島の旅、プチお仕事も兼ねて4泊5日、といっても1泊目は泊っただけなので4泊4日、うち1日はお仕事もしていた上に、雨予報もあったので、あれこれこ旅程をアレンジしていたら、こちらの飯野町の石たちを訪ねる時間は1日、しかも前泊が会津東山温泉だったので(途中磐梯熱海温泉の宿に鍵を返しに行かなくちゃならなかったという、おまけつき)、半日余りの時間しかありませんでした。

だから先に宣言。3月に仙台に行く用事があるので、帰りにもう1泊して、こちらの積み残しの石を見に行こうと計画中。それでも全部は回れないと思いますが……なぜそんなに拘るのか? その事情は後でお話いたしますね。
藤加羅立石へ
周囲の景色は、車道、集落、学校、田んぼ……そして田んぼの中には植え込みが。
田んぼの中などにこういう植込みが見えたら、大抵、神社などがあるわけですが、こちらに見えるのは藤加羅神社。
名前通り、杉の古木に藤が絡み付いていました。
藤加羅立ち石の藤
この神社の本尊は蛇だそうですので、この姿からはいかにもって感じですね。
藤加羅立ち石3
この木立の奥に大きな石が見えています。藤加羅立て石です。
藤加羅立ち石2
冊子によると「巨大マグロのとろを刺身に切ったような形の巨石」! 確かに、言われてみればそうとも見えます^^;
藤加羅立ち石5
田んぼの畦道を回りながら、例のごとく、できれば360度の巨石の姿を捉えていきます。
面白い割れ方をしていますね。
藤加羅立ち石4
この方向から見ると、あまりデザインのよくないロボットみたい。
藤加羅神社
神社は東の方向に向いています。弁天様をまつった隠津島神社の方向を向いているそうで、この神社は弁天様がこの地に立ち寄った時に腰を掛けて休んだ所とされています。巨石はこの裏にあるのですが、弁天様の腰かけ石? こちらの本尊は蛇、つまり弁天様のお使い。蛇は、繭をネズミの被害から守ってくれるので、近隣の養蚕農家の方々が参拝に訪れていたそうです。
藤加羅神社2
裏に小さな石がありました。蛇神様を祀っているようです。
蛇神様

次は、青木大石
青木大石の全景
車で走っていたら、道の脇に突然ある、という感じですが、少し入り込むのは難しいくらい草が繁っていました。
青木大石道から
車道から見ると、ずいぶん角ばっているような? 表面には割った痕があり、以前は石垣に使われていたようです。こうした巨石がきちんと祀られているとは限らず、お城や屋敷の石垣に使われるなんてことはざらにあったと思います。いかにも良さそうな石がおおいですものね。もともとはもっと大きな石だったようで、千貫森(UFOの山)とモアイ石とはレイライン上にあるとか。
これだけ石があったら、この町の中にレイラインはいくつでも引けそうですけれど……あれこれ考えると興味深いですね。
*レイライン:石の遺跡、教会や神社など古代遺跡が一定の法則で直線状に並んでいるとされる、その直線配列のこと。1920年ごろ、英国の発明家・実業家アルフレッド・ウォトキンズが提唱。
青木大石横
この山の上の方にもあと幾つか石があるようで、きちんと南北に並んでいるようです。ひとつだけ、斜面の上の方に見えています。
青木大石全景
ちなみにこの町には和台遺跡という、南東北地域最大級の縄文集落跡が見つかっています。遺跡はこのあたり一帯5万㎡に及ぶと推測されており、現在、約200棟もの竪穴式住居跡が発掘されているそうです。和台はもともと「ウワダイ」というアイヌ語から来た言葉。意味は「暖かく住み心地よき小高い原野」。古代から福島は「うつくしま」と呼ばれる素晴らしい国だったのです。

道を走っていると、すぐ道の脇に小さな石が見えます。
くらべ石
くらべ石です。何を比べる?
大正の始めごろまでは願いが叶う石として崇められていたそうですが、今ではぽつんとした路傍の石。でも以前は、願い事を託して、持参した「棒切れ」をくらべ石に当てて、石の高さと幅を比べてぴったり合えば願い事は必ずかなうと言われていました。いつも石の周りには棒きれが散在していたとか(あら、持って帰らないのね)。

この石を通り過ごして、細い道を山の方へ上がっていくと、赤岩稲荷神社があります。
実は……何故か、入口で引き返してしまったのです。
赤石稲荷神社1
鳥居の前に大きな石が見えます。「白蛇石」です。この山(赤岩山)自体が巨石が重なってできており、その名前の由来になっているようです。この鳥居の先には130段ばかり石段があり、巨石と稲荷神社が鎮座している……と分かっていたはずなのですが。
赤石稲荷神社2
この石だけを見て帰っちゃったのです。何でだろう? 今もって理由は不明です。留石公園で巨石たちを見て、満足しちゃったのでしょうか。確かに、巨石を1日にいくつも見ると、疲れちゃうことがあります。特に陽石などで石のパワーが大きいと、もう脳とか体の許容範囲を越えてしまうというのか、お腹いっぱいでこれ以上入らないというのか、集中力が無くなっちゃうというのか。

この時、全く「この上に行かなくちゃ」と思わなかったのです。「これでおしまい」みたいな感じになって、うちの母は「いつもしつこいのに、どうしてこんなあっさりと帰っちゃうのかな」と思ったそうで……自分でも全くよく分かりません。しかもその後で、「あれ? 何か忘れてた!」と一度は気が付いて、引き返そうと思ったのですが、何故か町の中をぐるぐる回って迷子になって戻れず(いや、単に方向音痴だっただけかも……ナビに入れるような目印もなかったので)。
赤石稲荷神社3
もう十分たくさん見たんだから今日はもうやめときなさい(また怪我したら困るから!)、という神様の声でしょうか。「ついで」に見るんじゃなくて、また日を改めて新しい気持ちで見に来てね、ということでしょうか。未だ分析不能の不思議な体験でした。

この町にはまだまだ多くの巨石があり、そのごく一部しか見ていないのですから、きっと遠からずこの場所に帰ることになるのでしょう。
その時は、今回泊まるのをあきらめた某超高級旅館に泊まってみようかしら??
福島県飯野町。巨大縄文遺跡の存在からも、この周囲に多くの石の祭祀場があったとしても不思議ではありません。縄文の時代から石たちは静かに(時には賑やかに)、人々の営みと共に時を過ごしてきたのでしょう。忘れられている部分もあるのでしょうけれど、今でもやはり身近にあって、多くの苦難を乗り越えようとする福島の人々を見守っているに違いありません。


次回もまだまだ福島の石たちが続きます。次も福島市内の石たちです。
今年も石たちを見ていただきありがとうございます。来年もまた、石紀行、よろしくお付き合いくださいませ。

Category: 石の紀行文(写真つき)

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