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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

2016年4月のつぶやきコーナー 

<Twitter代わりのつぶやきとお知らせのコーナー>
【雑記・旅】会津の旅(2)目指せ、ぴんぴんころり!~ころり観音巡り~
【石紀行】41.福島市の巨石(2)~比丘尼石・名もなき民家脇の巨石~



2016/4/24
もっこうばら
職場の引っ越し追込み。PCをWindows10に替えて、設定のし直しをあれこれしてもらって、今日はあさからばたばた。新しい職場には置けそうにない棚を持って帰ってきたり、何も実りのあることができないままに1日が終わってしまった……
ちらっと見てみたら、Windows10、まるきり分からないんだけれど……ちょっと不安。というわけで、まだWindows7でうだうだしている私でした。
ぼたん2016
今年も牡丹が5輪も咲いた。栄養状態超絶悪い庭で、しかも庭園灯のすぐ脇で、しかも私ったらなんの手入れもしていないのに、かれこれ12年? 何が良かったのか見事な色です。
IL DIVO
こんな時に申し訳ないのだけれど、今週初めにIL DIVOのコンサートに行ってきました。と言っても、仕事が終わらなくて、たどり着いたら前半の最後。でも、大好きなAlelujahの最中にたどり着いたので、ちょっと嬉しかった。ウルスのソロコーナーを逃したのは痛いけれど、セバスチャンのHymne à l'amour(日本では『愛の讃歌』で知られる)は良かったなぁ~。じ~~~んとしました。やっぱり4人とも最高(*^_^*) 半分だけれど、聴きながらにこにこしちゃう歌声を120%楽しみました(いい声って、聴いているだけで自然に顔がゆるんじゃうですよ…・・)。


古いつぶやきは、続きを読むにあります。
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Category: つぶやき

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[雨177] 第38章 そして、地球に銀の雫が降る(2)言葉より重いもの 

【海に落ちる雨】はTOM-Fさんご推薦? の診断メーカー「本の感想聞いたったー」(https://shindanmaker.com/608968)から、以下のような感想を頂きました(もちろん、全て冗談ですって。ただ適当に日替わりでランダムに出てくる言葉らしい^^; でもカオスの中から出てくる言葉は、言い得て妙?)。
【海に落ちる雨】
 奥園「泣きっぱなしだった」
 稲崎「青春小説として評価されるべき」
 石木「感動した」
え? 青春小説? 泣く? 出てくるのってアラサー~アラフィフばっかりだけど。
別の日に入れてみたら……
 田島「複雑な話だった」
 横坂「過去の恋愛を振り返りたくなった」
 石木「ばかにしてたけど意外といい」
ちなみに。
【天の川で恋をして】
 横坂「率直に言うとR-18」
 田島「涙が止まらなかった」
 相模「映画化されるべき」
……R-18って……そうだったのか……(実は超純粋なラブストーリー±ホラー?)

さて、ついに再会です。なのに、あの人たちったら、言葉足らずの寸足らずの舌足らず。何やってるんでしょう。
そして、【清明の雪】から引っ張った伏線?、和尚さんの「お見事」な蘇生術(やっぱ陰陽師だったか)も、ガッテン頂くと、嬉しいなぁ。

 登場人物などはこちらをご参照ください。
【海に落ちる雨】登場人物
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Category: ☂海に落ちる雨 第5節

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[雨176] 第38章 そして、地球に銀の雫が降る(1)魔王は獲物を逃さない 

いよいよ本編最終章に突入しました。いったいこのお話を書いたころは何を思っていたのか、どんな本を読んで、どんなニュースを見て、どんなことを感じていたのか、長い年月がたってからこうしてブログにアップしていく過程でその感情を思い出していました。あの「闇」への怒りがあって……その結果としてこの物語が生まれてきたんだなぁと思うと、感慨深いものがあります。
まだまだこの先、主人公たちは心の傷を背負って闘って行かねばならないようですが、ひとまずは最終章の最後の言葉にたどり着くまで、もうしばらくお付き合いください。
あ。孫タイトル、またふざけています。気になさらず……

そうそう、以前から何度か書いておりましたが、いつも物語を書く時には自分にとっての「キラキラシーン」が最初に湧き出してきて、そこに向かってひたすら書くのですが、まさにこの第4節と第5節はすごい勢いで書いていた記憶があります。
今回のキラキラシーンは、シーンじゃなくて、ごく短い言葉なのですが(別に特別な言葉じゃないけれど)……何度も言いますが、この一言を言うのに、ここまでお膳立てしてやらなきゃいけなかったのか? ほんとに、何でもソツなくこなす人だけれど、本気になると肝心の言葉がなかなか出てこないようでして。苦労しました。
その最終章、少し長いのですが、ようやく、京都です! お楽しみください。
あ、初回はまだ新宿にいますけれどね(^^)

 登場人物などはこちらをご参照ください。
【海に落ちる雨】登場人物
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Category: ☂海に落ちる雨 第5節

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[雨175] 第37章 絵には真実が隠されている(5)開かれた扉の向こう 

【海に落ちる雨】第37章その5です。
澤田から(あるいは蓮生家、新津圭一からも)託されたフェルメールの絵を持って真が訪ねたのは、竹流の仲間で恋敵?の葛城昇のゲイバーです。こんな状態で行ったら餌食になりそうだけれど、そこは百戦錬磨の昇が上手くあしらってくれるでしょう。
37章の最終回、この次はいよいよ本編最終章です。静かにラストスパート。

 登場人物などはこちらをご参照ください。
【海に落ちる雨】再開に向けてのキーポイント
【海に落ちる雨】登場人物
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Category: ☂海に落ちる雨 第5節

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【石紀行】41.福島市の巨石(2)~比丘尼石・名もなき民家脇の巨石~ 

 比丘尼石~思わず足を止める道の脇の巨石~
比丘尼石1
本当に道の脇なのです。特に注意をしていなくても、福島市内から福島大学へ向かって走っていると、どうやっても思わず停まっちゃうでしょ、というような道脇。
比丘尼石13
どんな大きさって、人物くらべ写真をご参照ください。何をしているかというと、ちょっと上の方まで上がってみたら、引っ付き虫がいっぱいくっついたので、取っていることろでした。
その引っ付き虫がいっぱいある草むらは、上の方の写真の左側に見えているお社(薬師堂)の上の方。
ちょっと行ってみます。
比丘尼石4
見事にすっぱりと割れた巨石。
比丘尼石11
福島市内には道脇にこんな巨石がどん、と構えているんですね。他にも沢山、地元の人しか知らないような石があるのかもしれませんが、この比丘尼石のように傍にお社が作られて祀られていなければ、道路を整備する時に破砕されたものも多くあると思います。それはもう致し方のないことですが、こうして一部でも残っているというのは有難いですね。
でもこの石は、なぜ比丘尼石という名前なのか、分からないそうです。
比丘尼石10
薬師堂の裏手から脇の巨石を見上げると、道から見ていたよりもずっと巨大な石であることが分かります。でも空間が狭いので、写真に全体像を納めるのは難しい…・・
比丘尼石6
薬師堂の後ろの斜面、草むらの中を上がって上から見ると、割れ石が双子みたいに並んで見えます。
比丘尼石5
巨石の裏手には草むらの中に小さな石仏や石碑がありました。
比丘尼石12
道の脇にある巨石の上にはやはり「山神」と書かれた石が。
比丘尼石2
もう一度降りて行って、下から見上げてみます。
比丘尼石3
本当に、こんな巨石が家の目の前にで~んとあったら幸せだなぁ、としみじみ思いながら、飯野町へ向かって車を走らせました。

 民家脇の名もなき石~再び、思わず足を止める巨石~
道を曲がって少し走ったところ、ほどなく、またまた思わず車を停めてしまいました。
民家脇の巨石1
ちらりと巨石が見えたのです。
民家脇の巨石8
もしかして私道に入り込んでしまったのかもしれませんが……
民家脇の巨石6
多分、道から見えていたのはこんな感じ。福島市内を走っていると、小高い丘、石、それだけで反応しちゃうようになっていきます。福島の市内にはこんなふうにさりげなく巨石があって、ちゃんと祀られているのですから、あ、あの小高い場所はもしかして、と足を止めたくなるのでしょう。
民家脇の巨石5
反対側に回ると、きちんとお社がありました。
民家脇の巨石4
拝殿の後ろに巨石。まさに磐座を祀る形になっています。
民家脇の巨石7
失礼して見せていただくと、このように巨石がお社の屋根に乗りかかるようになっています。
民家脇の巨石3
反対側も、やはり巨石自体が神様の宿るところ。そしてこの石の上にも山神さまの印が。
民家脇の巨石2
家の後ろに巨石。こんなふうに身近に、そっと手を合わせたり、子どもたちの遊び場になったりする石があるって、本当に素敵だなぁと思いながら、巨石を求めてさらに車を走らせたのでした。

さて、次回は「リベンジ飯野町」です。
10月の終わりに一度訪れた福島。今度は3月に半分お仕事で仙台に行ったので、「どうしてもこの前見損ねた巨石に会いたい!」という思いが強くて、強行軍で福島市を予定の中に入れました。
というわけで、2度目の飯野町、またまた素晴らしい巨石に会ってきました。
次回、リベンジ飯野町。またまた素敵な巨石をご紹介いたします。

Category: 石の紀行文(写真つき)

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[雨174] 第37章 絵には真実が隠されている(4)歩きにくく豊かな脇道 

【海に落ちる雨】もいよいよ終盤。第37章その4です。ワンシーンなので切り処が無くて、今回は少し長いのですが、その分次回(37章最終回)はかなり短い(けど、濃い?)。
今回は、澤田のところに会いに行く真です。これでようやく、一通り決着がつきます。
次回が第37章最終回で、第38章がついに本編最終章。ラストスパートですね。おまけの終章がくっついていますけれど(いや、おまけというよりも結構大事?)。まさかこのまま京都に行かずに終わったら怒るよね^^; 
安心してください、行きますよ!(多分)

 登場人物などはこちらをご参照ください。
【海に落ちる雨】再開に向けてのキーポイント
【海に落ちる雨】登場人物
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[雨173] 第37章 絵には真実が隠されている(3)ひとつの結末 

【海に落ちる雨】第37章その(3)です。
深雪との会話の後半。深雪の心の動き、そして未来への決意も確認してやってください。
これが深雪と真が直接会話を交わす最後になるのかな(実は人生の中では、あと一度触れ合い? があるのです。手紙だけれど)。この後、ニアミスシーンは残っていますが、それは置いといて……
そもそも未練たらたらなのは真の方? そう言えば真って、美沙子の時も未練たらたら、思えばりぃさにだって、未練というのか後悔というのか……過去を引きずるタイプだったか。いや、でものど元過ぎれば、かもしれません。
ま、本命は別にいるし??(言い過ぎだ)

 登場人物などはこちらをご参照ください。
【海に落ちる雨】再開に向けてのキーポイント
【海に落ちる雨】登場人物
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[雨172] 第37章 絵には真実が隠されている(2)愛は心に沁み入る 

【海に落ちる雨】第37章その2です。
格闘シーンや追込みシーンなどのクライマックスはもうないのですが、感情的にはまだまだクライマックスで、今丁度犯人の告白シーンみたいなところに差し掛かっているのかもしれません。もっとも、深雪も澤田も犯人、というわけではありませんが。
始めの頃、この物語には重複構造がいくつかあると書いたことがあるような気がします。
この物語では、疑似親子というのがやたらと出てくるのですが、その代表は澤田と深雪ということになるかもしれません。年齢的には親子じゃないけれど、三上と唐沢だって、ある意味疑似親子のようなものかもしれません。いや、一番の疑似親子は竹流と真なのですけれど。
深雪と澤田、其々の答えの行く末を見守ってやってください。
深雪と真が開けた扉の中には……?
長いので2回に分けてアップいたします。

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【海に落ちる雨】再開に向けてのキーポイント
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【雑記・花】さくら・さくら~我が家の庭もすっかり冬から春へ~ 

桜1
病を押して? 少しだけお花見散歩に。本当なら1日ハイキングを兼ねて公園をいくつか巡るところ、もう絶対無理なので、一番車を停められる確率の高い、神戸・須磨の奥須磨公園に行って参りました。
でも、その前に。我が家のお庭で冬から春にかけて咲いた(咲いている)花たちをご紹介。だって、桜を先に出しちゃったら、何だか見劣りしちゃう気がして。
寒アヤメ
まずは、まだ2月の寒い季節の花から。
吹く風がまだまだ冷たい朝、ふと足元が妙に明るいなぁと思って見たら、いつもこの寒菖蒲が朝日に輝いています。他に、この季節に咲いてくれるのはこちら。
エリカ
エリカの花です。でもこの2つの花だけでは、まだ春は遠いなぁと思うのです。
マンサク赤
我が家の「春告花」はこの金縷梅(まんさく)の紅。でも、毎年思うのですが、ちょっと赤が地味なので(木の色と区別がつかない)、咲いて随分経ってから「あれ? 咲いてた?」ってことになっちゃう。
マンサク黄
少し遅れて黄色い金縷梅が咲きます。春と言えばやはりこの色ですね。
梅2
昨年植えた小さな梅の木。少しだけ花が付きました。こんなに小さい花なのに、夜、風向きでふわっと匂いが来たりするのです。
さて、今年に関しては、椿が咲き始めるのが妙に遅く、そしてこの気候のおかげで一気に咲いたような気がします。
月光
この椿は月光(卜伴椿)。赤い花の真ん中の唐子弁が白です。一方、唐子弁も紅いのが日光(紅唐子)。
日光
それでは春の花たち、どの順番だったか分からなくなっちゃったので、一気に参ります。
春の黄色と言えば、レンギョウが目立つような気がしますが、こちらの山茱萸(さんしゅゆ)の黄色が私のお気に入り。
山茱萸2
そして、土佐水木。枝をばんばん切ってたら、花が付きにくくなっちゃった。今年はあんまり切らないでおこうと思っても、夏が過ぎたら暑苦しくてがっしり切りたくなっちゃうんですよね。
土佐水木
赤の代表選手はこちらの木瓜の花。この木瓜には棘がないので、扱いやすいです。
木瓜
そしてピンクは……桜は少し先として、桃の花。確か照手桃だったと思うのですけれど。
源平桃
まだもう少し寒いうちに咲く桜は寒緋桜。桃色の花が咲き始めると、いよいよ春も本番。
寒緋桜
そして雪柳。
雪柳3
え? 白じゃないのかって? う~ん、確かに白く見えるんですけれどね。
雪柳2
一応ピンク雪柳なんです。
下は、なかなか大きくならないけれど、それなりに花をつけてくれるアーモンドの花。今年は2本ともまずまず咲いたかな。
アーモンド
利休梅の白は毎年ほっとします。
利休梅2
そして、ここ数日でようやく開き始めた我が家の枝垂れ桜。
枝垂れ桜
ただ今年は少し花が少なそう。気候なのか、去年咲きすぎたのか……あんまり怖いくらいに咲くと、次の年は時々お休みすることもあるようなので、静かに見守ります。
足元では、今年は何故かたくさん花をつけた中国春蘭。
中国春蘭
そして、クリスマスローズたち。
クリスマスローズ5
クリスマスローズ4
クリスマスローズ1
クリスマスローズ2
この花が咲くと、一気に庭全体が華やかになりますが、実際にはクリスマスローズは下を向いて咲くので、写真を撮るのはちょっと難しかったりします。
変わり映えもないけれど、毎年一生懸命咲く花たちを少しだけご紹介させていただきました(*^_^*)
え? 写真のサイズが遠慮がち? うん……なんかね。
クリスマスローズ6
あ、ひよさんも来てくれます。
ひよさん
この頭ぼさぼさ感はヒヨドリで間違いないですよね、limeさん。

さて、それでは桜コーナーに参りましょう。青い空に桜ならコントラストも見事でいい写真になるのですが、今日は曇り空。でも「花曇り」って言いますよね。そう、この桜の季節、暦では曇り空が多くて、何となくすかっとしない空の下、花で曇っているようにも見えるからこそ生まれた素敵な言葉。今日のテーマは「花曇り」です(開き直ってる?)。
桜3
以下、桜の写真ばかりなので、記事を畳んでいます。お時間がございましたら、お付き合いくださいませ(^_^)/~
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Category: ガーデニング・花

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【雑記・旅】会津の旅(2)目指せ、ぴんぴんころり!~ころり観音巡り~ 

福島駅のわらじ
福島駅ではこんな巨大な草鞋が迎えてくれました。福島わらじ祭りは、1970年に始まった福島市羽黒神社のお祭り。人々の健脚を祈ります。比較的新しいお祭りみたいですが、この信仰には原型があって、信夫三山暁まいりという江戸時代からの民間信仰に根があるそうです。

ところで。世界宗教用語辞典(中経出版)によると、「わらじ」ってのが宗教用語で載っています。いわく、
『藁で作った履物。神社や村境などに大きなのを下げておく風習があるが、そのわけは、悪霊がこれを見て、こんな大きなものをはく者がいると思って逃げていく、というのと、遠方から来る神を歓待するとの、二つの意味があるという。他所からの移転者が、保証人として頼む家を草鞋親といった。またとりあえず最初に働かせてもらうのを「草鞋脱ぎ」という。これは旅で汚れた濡草鞋を脱ぐの意。寺の仁王門には祈願のために草鞋を掛けておく風があるので、仁王を草鞋大王ともいう。山伏がはくのは「八つめの草鞋」といい、八葉.華を踏むの意がある。』
鳥追観音仁王門わらじ
ありました。仁王門に大わらじ。実はひとつではありません。
鳥追観音山門
鳥追観音さんの仁王門は巨大な草鞋だらけ。
中田観音山門
中田観音さんの仁王門にも巨大な草鞋。
立木観音仁王門
立木観音さんは? 雨がすごくて、しかもその時には草鞋のことに意識が行っていなかったので、後からの写真では、ちょっと発見できず。
草鞋との因果関係はともかくとして、この3つの観音様、会津の「ころり観音」として知られているのです。3つとも巡ったら、長患いをせずにぽっくりとあの世に逝けるというので、この歳になると妙に有難さを感じる……(え?)

世の中には時々他分野の人から見たらちょっと不思議な学会・研究会・シンポジウムがありますよね(先日アップした【しあせわについて~懺悔の値打ちもない】にも『幸福論シンポジウム』なんてのを書いたけれど、いや、そんなん無いやろと思っているけれど、あったりして)。私は先日「イワクラ学会」に入会しましたが、他の人に言ったら「なにそれ?」って不思議がられました。
医学分野では『日本抗加齢医学会』(2001年~)、別名、アンチエイジング学会というのがあり、そのテーマは「ぴんぴんころり」(私は学会員ではありません)。……あれ? ちょっと違うのかな?(曲解? でも会員さんがそう言ってたんだけれど)
つまりは加齢関連疾患の発症確率を下げ健康長寿をめざす、いや、たとえ病気があっても精神的には健康で、寝付いたりせずに人生を希望を持って生き抜いて、大往生を遂げよう、というのがテーマっぽい。顧問の重鎮はかの聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生でいらっしゃいます。

今、要介護の高齢者が増え、社会が様々な問題を抱えるようになっていますが、やはり昔から人々は病と死への恐怖を克服するために腐心してきたのですね。そんな中、お参りしたらぽっくり死ぬことができる、という信仰の形は全国あちこちに見られます。
でもこんなふうに、3つの観音さんを巡ったら満願成就ってのは、会津だけではないでしょうか。
というわけで(?)、雨の中、満願成就目指してお参りしてきました。

まずは鳥追観音さま。徳一大師が平安初期大同2年(807)に、会津の西方浄土として御開創された観音霊場・如法寺です。
ここでクイズです。猿を探してください。
かくれさる
のがれさる (2)
あんねいにくらしさる
上から順番に『難より隠れ去る(襲ってくる難=鷹から身を隠す猿)』、『難より逃れ去る(鷹が猿を見失って、猿は難を逃れた)』、『安寧に暮らし去る(手枕で丸くなって心安らかに眠っている)』。左甚五郎(日光東照宮『眠り猫』で有名)作と伝えられる『隠れ三猿』です。
鳥追い観音堂の高い軒の梁のところにあるので、かなり見にくくて、知らなかったら通り過ぎてしまいます。3つとも見つけることができたらハッピーになれるかも? 牡丹の蕾が花開くように幸運が開き「福マサル」といわれています。お寺の方が解説してくださいます。
上2つは簡単ですね。でも、三匹目の猿はなかなか見つけられませんね。「心が曇っている(迷いがある)と見つけられない」という噂。……曇りすぎて「あれかな?」と思った後でも「猿に見えない、騙されてる」とか思う自分が一番曇っている……
そもそもこのサルたち、すごく高いところにあるので、写真だからアップにしていますが、実際に見るともっと小さい感じ……
(クリックすると答え画像がアップになります)
かくれさるAのがれさる (2)AあんねいにくらしさるA
鳥追観音境内
門から観音堂まで歩きます。途中で可愛らしい小僧たちが迎えてくれます。
鳥追観音小僧
(大きさが色々になってしまってすみません)
鳥追観音本堂
こちらが観音堂。雨に濡れた屋根もちょっと風情がありますね……写真で見ていたら(..)(結構な雨だったのです……)
堂内の写真を撮ってもいいですよと言われたので、撮らせていただきました。
鳥追観音堂内
こちらの観音堂、なんだかちょっと違和感があると思って、後から解説をじっくり読んだら……そうなんですよ、正面が門を向いていないのです。つまり門を入って歩いていると、観音堂の側面に着く、という。
これは東西向拝口という構造で、「東口から入り、参拝したら戻らずに西口から出る」→「観音様の導きで人生を全うし、やがて西方浄土へ安楽往生が叶う」という鳥追観音の御誓願を示しているそうです。全国でも珍しい形だとのこと。そう言えば、さざえ堂も、上がったら別の道から降りる構造、ですよね。
鳥追観音抱きつき柱
堂内を鳥追観音様正面から拝ませていただきます。
この両脇の2本の柱は、それぞれ「善女柱(向かって右)」と「善男柱(向かって左)」。信心を持って抱きついたら、死の床に際しても苦しまずに成仏できると言われています。
Wikiには面白いことが書かれていました。「「ころり」とは心臓疾患や脳疾患などの突然死を意味するものではない。」ま、そうですね。要するに長患いしない、苦痛を味わうことなく、家族にも迷惑をかけずに極楽往生できるという信仰。
この抱きつき柱は、3つの観音様の全て、堂内にありました。写真が撮れたのはこちらだけだったのですが、しっかり抱きついておきましたよ。
鳥追観音
行基作と伝えられる正観音像。大変柔和なお顔で、心穏やかになることができます。
鳥追観音なで観音
で。こちらは? 何だか不思議なこの仏さまは「身代わりなで仏」。撫でて病苦なく過ごせるように祈ります。

さて、次は立木千手観音さま(金塔山恵隆寺)。雨の中を歩いて行きます。
立木観音境内
こちらはもう、行ってみてください、と書き記すことにします。ご本尊の立木千手観世音菩薩立像は国指定重要文化財。その迫力はその場に立ってみないと分からないかもしれません。
この「立木」ってのはどういう意味かというと、床下にちゃんと根があるという、まさに立ったままの木で仏像を彫ったということなのです。こちらの立木千手観音の身丈は8.5メートル。
立木観音
撮影は禁止なのですが、パンフレットの写真から掲載させていただきました。実はこちらの観音様がどんな形でお堂に納まっているのかというと……頭の上はすぐに天井なのです。観音像の大きさに対して建物が小さすぎるという感じ。そして仏像があまりにも大きいので厨子や宮殿の中に祀って扉をつけることができなかったので、扉ではなく斗帳という大きな垂れ幕が掛けられているのです。まずは仏様を彫って、それからお堂を作ったということなのですね。
御堂の中に入ると狭い空間だなぁと感じますし、斗帳のために観音様は見えないのです。そこで少し拝観料を払いますと、「じゃあ」という感じで、いきなり斗帳を揚げてくださるのですが……すごい演出効果です。自分と観音様、そして観音様の周りの二十八部衆との距離と言ったら、まさに触れる距離なんです。もちろん触っちゃダメですよ!
二十八部衆
立木観音様の周りには左右14体ずつ、かなりよく色が残っていました。何回もうろうろして拝ませていただきました。会津のお寺ではこうした斗帳が多くみられるそうで、そのおかげで時代を経ても比較的良い状態で仏像が守られていたとされます。
立木千手観音
これが観音様・二十八部衆がいらっしゃる立木観音堂。やはり国重要文化財で、この見事な茅葺屋根に感動しますよね。

そして最後に、中田観音様(普門山弘安寺)。
こちらは全体的に少し地味な印象だったのですが、会津の偉人・野口英世のお母様のシカさんが大変信仰されていた観音様なのです。
中田観音
結構な雨の中で写真を撮っていたらちょっと斜めになっちゃった。
中田観音2
金銅造十一面観音立像のお顔は見えませんが、静かな落ち付いた印象でした。
この三観音様、どちらにも抱きつき柱があって、抱きついて心願すれば望みは叶うとされています。もちろん、ちゃんと抱きついておきました(^^)
さて、シカさんですが。
息子の清作の火傷は自分のせいだと、必死に働いて、学校に行かせたシカさん(ちなみに夫は酒と博打で働かず)。清作が苛められたりして勉強が嫌になって逃げ帰ってくると、心を鬼にして追い返していたシカさん。結局、偉くなった野口英世はアメリカに行っちゃって、青い目のお嫁さんが出来ちゃって、日本にはほとんど戻ってこれませんでした。シカさんの中田観音様への信仰は強く、毎月17日午前1時頃になるとはるばる猪苗代から歩いてきて月詣りをして、英世の無事を祈っていたと言います。
このシカさん、畑仕事や荷運びの仕事をしていましたが、村の産婆のクマさんが年老いて跡を継いでくれないかと言ってきたとき、すでに三十代(後半?)だったでしょうか、後を継ぐ決心をします。息子が医師として立派に働いているのだから、その母親として恥ずかしい人間にはなりたくないと考えたのです。でもその頃から、産婆さんには資格が必要になって検定試験を受けなければなりませんでした。シカさんは文字が書けなかったのですが、一生懸命勉強して、試験に合格し、生涯に二千人以上の赤ちゃんを取り上げたと言います。そのほとんどが安産で、これもすべてお産の時に観音様にお祈りしているからだと言っていたそうです。
一生懸命、灰に書いて勉強した文字で書いた英世への手紙。「ドカはやくきてくたされ」という有名な手紙からは、強い気持ちで息子を育て、そして自らも立派に人のために働き、それでも息子に会いたい母親の弱く切ない想いがひしひしと伝わってきますね。
大正4年9月15日、ようやく故郷に帰ってきた英世がシカさんと小林先生と3人でお礼参りをされた時の写真が堂内に残されていました。

さて、ころり三観音、巡ってきました。無事にころりと逝けることになったかなぁ? その割にはマイコプラズマで恐ろしくしんどい今日この頃。あ、まだころりまでは時間があるのかな? いやその前に、庚申の虫が何か閻魔大王にチクったのかしら?
最後に。
いや、季節が良かったのか(秋、新米シーズン!)、コメが異常に美味しくて! 福島のお米が美味しいのは分かっていたのですが、泊まったいずれのお宿で食べたご飯も美味しかったです。コメだけでも食べ続けられそうな……
というわけで、石紀行でご紹介したお宿(会津東山温泉向瀧さん)以外のお宿もご紹介。
まずは土湯温泉のはるみや旅館さん。
はるみや旅館部屋
10月の末、少し肌寒くなった季節、暖かい炬燵スペース付き、左手の障子の向こうは半露天風呂です。こちらの貸切渓流露天風呂がなかなか良かったです(^^)
はるみや晩御飯2
コメと酒。本当に全てが素朴ながらも美味い!
はるみや旅館朝ごはん
朝ご飯もこの充実感でした。

そしてもう一つ泊まったお宿が、磐梯熱海温泉の守田屋旅館さん。
守田屋さん1
こちらはちょっと現代風の洒落たお宿で、公共スペースも充実していました。小さな図書室から好きなハーブティーを選んで持って行けたり、コーヒーをゆったりと飲めるスペースがあったり。
守田屋さん2
お部屋はこじんまりでしたがやはり半露天風呂付き。この蜜がいっぱい入った林檎も美味しそうでしょ(^^) そして何よりも飛露喜! しっかりと酒の味がしながらも飲み口がものすごくいい。是非とも福島に赴いた際にはお試しください(あれば)。
守田屋さん4
いや、決して八少女夕さん向けにやたら目ったらご飯写真を載せているわけではありませんよ(^^) でもね、本当に美味しかったです(晩御飯と、下の写真の右下だけ朝ご飯)。
守田屋さん3
さて、福島の旅、まだ石紀行が残っています。しかも、ついこの3月にまた福島に行って、前回見残してきた石をいくつか見てきましたので、そちらも引き続きご報告いたします(^^) 乞う御期待!

Category: 旅(あの日、あの街で)

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