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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【石紀行】43.福島飯野町・UFOの里の巨石(4)~いつかまた・赤岩~ 

赤岩山前の巨石2
引き続き、福島県飯野町の巨石です。
前回、1日かけて飯野町の巨石巡りをしているとき、なぜかここで引き返してしまった赤岩に戻ってきました。この山を再訪するために戻ってきたと言っても過言ではない場所です。
『神社の鳥居手前に重ね餅のような巨石があり、鳥居より91段の石段を登りつめたところに観音堂、さらに43段登ったところに赤岩稲荷神社があります。』
この看板を読んだはずなのに、なぜか「さ、帰ろ」となってしまったのはどういうことか、今でもよく分かりませんが、リベンジ飯野町の闘志を持って5ヶ月ぶりの再訪となったのでした。
その時の顛末はこちらに→【石紀行】37.福島飯野町・UFOの里の巨石(2)~村を見守る石たち~
赤岩鳥居
でも今日はなんだか「お帰り」と言ってもらっているようで、鳥居の向こうの階段も明るく感じます。
赤岩山前の景色
鳥居を背に振り返るとこんな景色です。3月の南東北の景色はまだまだ冬の気配を引きずっていますが、畦に水仙が咲き始めていました。
赤岩・水仙
鳥居の先に見える階段を上り、途中にある観音堂(大悲閣)に手を合わせます。
大悲閣
このお堂の左方向にまだ階段が延びています。
大悲閣~稲荷神社
赤い鳥居の先に赤岩稲荷神社がありました。
赤岩稲荷
ところで、どこも「赤くない」ですよね。看板の説明によると、次のような伝説に基づく名前のようです。
『その昔、八幡太郎義家が木幡山(二本松市)から石を投げて、落ちたところがここ赤岩山だそうです。その石が、落下して岩に当ったときに大きな火花が出て、 あたり一面の岩が赤く輝いたことから「赤岩」と呼ぶようになったと言われています。この赤岩稲荷がある赤岩山一帯は、巨石が重なってできていると 言っても過言ではなく、地下深くは巨大な岩盤になっているのが確認できます。
昭和37年から43年まで、町道の維持管理に敷き砂利を生産するために、町営の砕石場が置かれました。連日、 岩を爆破して採石した場所が現在もむき出しになっており、岩盤の様子がよくわかります。』
稲荷大神
赤岩稲荷神社の拝殿です。本殿はやはりこの背部の岩場でしょう。ところが……
稲荷社の右手
拝殿の右手に回って見上げると、上がっていけなくはないのですが、道がちゃんとあるわけでもなく。
稲荷神社奥の岩
左手から見ても「山頂まで登れる」ようには見えず。少なくとも、冊子にあるような「積み重ねられた巨石」らしきものの姿もありません。せめて写真で見た景色を少しでも、と、神様に「はるばる2度目の訪問です。少しお邪魔させてください」とお願いして、山に登らせていただきました。
稲荷大神右手星つき
ちょうど星印の辺りです。
oinarisann.jpg
そこに至るのはちょっと難しいのですが、ちゃんとお参りのできる足場がありました。紙垂も新しそうで、きちんと手入れをされているのが分かります。2月にはお祭りがあると書かれていたので、今もここは大事にされているのだろうなと納得し、手を合わせます。
おいなりさんお社
奥の方の穴は狐さんの住処にもなりそうです。そっと覗いてみましたが、今は雨宿りする神様もいないようです。
稲荷大神奥の穴
さて、山頂に至る道はあるのでしょうか。拝殿の左手に戻ってきました。
稲荷大神左手
途中までは行けそうなので上がってみます。先の方の地面に丸っこいものが見えていて、近づいてみると……
地球が埋まっている?
見事な丸みを見せてくれる巨石の一部です。地面に埋もれている部分はいったいどうなっているのでしょうか。きっとまん丸で、地球が埋まっているに違いないと、名も無き巨石としばらく戯れます。
が、この先には道がありません。もしかして元々はあったのでしょうか。以前にここを訪れた方のブログや、冊子の写真にも「山頂近くの人為的に積み重ねられた巨石」が載っていましたが、斜面は決して緩やかではなく、足場も悪く、繁った木々で進むことはできませんでした。木々の先にメンヒル状の岩は見えているのですが、重なっているようには見えませんでした。これが精一杯の視界。
赤岩山山頂はどこ?
後から考えてみると、もしかして他に道があるのかもしれませんが、周囲を散策するだけの残り時間もなく、またまた名残惜しくこの地を去ることになったのでした。
『胎内くぐりができる巨石や、人為的に重ねたような石碑状の巨石が頂上付近にそびえ、赤岩の象徴と言えます。また、 稲荷神社のお仕えとも言える狐が住むには、格好の場所で、方々に狐の出入りする穴が確認できます。』
冊子の説明文に「なるほど!」と言えるすべてをなかなか見せてくれない赤岩山。今回は少しだけ奥まで覗かせてくださった赤岩の神様は、お前、まだまだだな、と再々訪を待っていて下っているのでしょうか。
もしかして地球
でも、今回、お気に入りの岩を見つけました。いえ、私にとっての赤岩山の象徴? きっと全部が見えたら「丸く収まる」けれど、埋もれた部分を見ることは簡単ではない、この地球の一部のような丸い岩。見えるようで見えない、分かるようで分からない、そんな巨石たちが魅力的に見えるのは、やはり地球から生まれ出て、雨も風も受け入れながら、土に埋もれても木々に埋もれても、そこでじっとその場所を見守ってくれているからなのですね。
狐たちがこの小さな丸い地球の上で遊んでいる姿なんかも想像しながら、赤岩を後にしました。
重なったお餅のような巨石まで戻ります。この巨石の脇には大きな桜の木があります。
サクラ咲け
いつか満開の桜を見に戻りたい、この木を見上げながらそう思うのでした。
もしかして、山頂への道をご存知の方、是非ご教示ください!


次回は、飯野町巨石の最終回、豊作岩・くじら岩・方位岩です。
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Category: 石の紀行文(写真つき)

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