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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【旅2017・スペイン】(3)タラゴナの街角で不思議発見!と『悪魔の橋』 

城壁
考古学の道と名付けられた、古い城壁の脇を歩いてみます。ここは一応有料区間になっていて(安いですけれど)、遺跡巡りセット券に含まれているので、歩いてみました。が、気温はぐんぐん上昇中。午前中は雲に覆われていた空も、すっかり晴れ上がってきました。
暑いなぁ~と思いつつ、壁には興味津々。でも、古代タラコ(タラゴナの昔の名前)を囲んでいた城壁の名残……かと思いきや、オリジナルの石はほんの一部なのですね。
壁オリジナルの部分は少ない
近くに「どの石がオリジナルか」という看板があるのですが、この壁の部分でもともとのものは5つくらいみたいです。確認したのですが、正直、解説を見て比べたら分かるけれど、こうしてざっと見て「これか!」って感じは全然しません。つまり、これらの石から年代を知るのは難しいってことなんですね。
太陽の位置関係から、壁は全然日除けになってくれないし、ほんとによれよれになってきました。きっと季節が良かったら良い散歩道なんだろうなぁ~。途中に小さな博物館がありました(前回の街の模型なんかがあった)。
Forum Local 2
町歩きをしながら、次は少し離れたForum Localに行ってみました。
全くノーマークだったのですが、遺跡巡りセット券の中にあったし、ホテルへの帰り道でもあったので。そんなに広くない中に、ローマ遺跡の名残がありました。といっても、残されているのはごくわずか。フォロ・ロマーノなどをイメージすると本当にこじんまりです。道路で2区画に別れていて、歩道橋で繋がっているのですが、興味深いのは、完全に街の建物に取り囲まれていること。写真写りはあまり良くありませんが、現代の生活が垣間見える中の遺跡というのも乙なものかもしれません。
Forum Local3
遺跡巡りも悪くありませんが、街の散歩も楽しいですよね。
家の窓に変な人形が?
まずはアパートの窓。日本ではあまり窓を楽しむなんてことは無いような気がしますが、ペナントで政治的立ち位置を示したり、もしかして地元のサッカーチームのサポーターだったり。そう言えば、窓の旗は汚れたり古びたものはほとんどありませんね。みなさん、どのくらいの頻度で取り替えていらっしゃるんだろう。
見えにくいけれど、このお家の窓には、それぞれに妙な人形がいるんですけれど……??
町の壁に描かれた屋号
壁の所々に、こういうプレートがありました。このお家は床屋さんなのかな。
バルセロナとかにも、通りの壁には馬車用の印があったり、ロンダにも街に貢献した人の家には特別な印があったり、こういう街の印を見るのも面白いけど……なんか分からないものもいっぱい。
街角の牛
お店の入り口には、でっかい牛がいたり。
街角の壁
ずいぶんと賑やかな壁があったり。
町の中色とりどりのポール
壁の絵は、誰かが落書きをする前に描いちゃえ、ということなのでしょうか。車止めのポールにも芸術的な? デザインが。
町の中のポールアップ
出来映えは色々ですけれどね。なんでも、剥げてきたら、次々と描き直すので、いつも同じ模様ではないらいしい。このパンダは上手に描けてるけど、微妙な絵もあったりして。でも楽しいですよね。歴史ある街の中にこんなファンキーなものがあるというのも。
アパートの壁劇場
壁もなかなか良い出来映えではありませんか。
即席メリーゴーランド
不思議と言えば、この即席メリーゴーランド。タイヤが吊ってあって、一応くるくる回っているんですよ。携帯をかけているおっちゃんは、多分このメリーゴーランドの係の人。日本で言うと、テキ屋さん?
市がたっていた
ホテルの近くの通りに市が立っていて(土曜日だったからかな)、その端っこが上の即席遊園地。といってもメリーゴーランドと変な滑り台しかないのだけれど。市は日用品からアクセサリーまで色々。実は少しチーズが苦手な私。いえ、食べないのじゃないのですが、好んでは食べないのですね。実はにおいがちょっとダメっぽくて、スペインの街のあちこちで市場を見たのですが、チーズ屋さんの前に来ると、ものすごいにおいで、ちょっとくら~っと……
即席滑り台
即席メリーゴーランドの隣には即席滑り台もありました。

町歩きを終えて、タラゴナに来て一番観たかった『悪魔の橋』に向かいます。
夕方(といっても、日の入りは21時台なので、全然真っ昼間)にホテル近くの広場からローカルバスに乗ります。バス停は分かりやすくて、あらかじめ教えてもらっていたバスに乗って、バス停の数を数えていたのですが……実はアナウンスのバス停の名前を聞き取れなくて、「降ります」ボタンを押すのもよく分からなくて(押してもランプとかつかないし、押してあるのかどうかも分からない)……でもあるところで、「絶対この人、私と目的地が同じだわ」と思われるお兄ちゃんがいたので、えいやっと付いて降りました。
結果的には野生の勘は正しかったのですが、やっぱり運転手さんに「ラス・ファレラスについたら教えてね!」って言っとくべきですね。そう言えば、イタリアでシエナ郊外のサン・ガルガノやトゥスカニアのバジリカ・サン・ピエトロに行ったとき、バスの運転手さんに教えてねって言っておいたら、バスの乗客がみんな聞いていて、着く前から「姉ちゃん、サン・ガルガーノやで~」「姉ちゃん、あの丘の上がバジリカ・サン・ピエトロやで~」って大合唱してくれたのを思い出しました。
ローカルバスは、古い町から郊外の街まで行くのですが、途中ちょっとバイパスのようなところを通ります。ラス・ファレラス(悪魔の橋)はこのバイパスの脇、公園の中にあるのです。
ラスファレラスバス停
バス停には「悪魔の橋(Pont del Diable)」と書かれています。このバスは巡回バスなので、タラゴナの街からここまでは10分ほどで着くのですが、帰りはこの同じバス停から乗って、一度郊外の街を回って帰っていくので(バス停は反対車線にはない)、少し時間がかかります。しかも、タラゴナの街に入ってから降りるところがよく分からん(出発したバス停には着かない)^^; 街に入ったら、迷子にならないところで適当に降りようと思って乗っていましたが、そもそも狭い街なので、あまり困ることはありませんでした。それに何だか世間一般みたいな雰囲気を味わえるのもいいですよ。
「ローカルバスで自力で行くのは大変?」と聞かれたら「全然大丈夫!」と言えると思います。当初は「橋は公園の中にあって、ちょっと歩かないと行けない」と聞いていて、いささか不安だったのですが、特に安全面で問題があるような場所でもありませんでした。
公園入り口
バス停からちょっとだけ道を引き返し、少し坂を登ったら、すぐに公園の入り口です。駐車場もあって、ほとんどの人は車で来ているようです。
ラスファレラス公園の中
木々は茂っていますが、暗くて不安な感じはありません。散歩している家族連れ、犬の散歩をしている人などもぱらぱらといます。
地図を見ながら歩いてもわけ分かりませんが、「悪魔の橋、こっち」という案内板もあるし、何よりも、目的物はでっかいので、見落とすことはありません。適当に歩いていたら……見えてきました。
悪魔の橋1
ローマ時代の水道橋です。この水道橋が乙なのは、上を歩けること。
実は高所恐怖症の私、ここで一抹の不安を覚えていたのですが、行ってみることに。
ところで、もうすっかり空は真っ青になっています。写真的にはすごくいいのですが、あつい~!
橋は下から見ても迫力があるし、少し離れて見てもいいし、上を歩いてもいいし。
ラスファレラス橋
上を歩くためには橋のはしっこまで足元が少し悪い坂(整備はされていません。滑りやすい土なので気をつけて)を登ります。私は上の写真の右手の方の低木が点在している坂道を登っていきました。後で写真をよく見たら左手の方には道らしいところが……ま、いいか。
ラス・ファレラス2
ドローンで上から写真が撮れたらいいんだけれど、橋の上、通路っぽいの分かりますか? 橋の端っこから歩き始めるところはこんな感じ。
ラスファレラス橋の上を歩く
ドキドキして行ってみたら、この通り道は意外に深さがありました。両脇の壁が腰の高さよりもまだ深いし、何より壁の幅が結構あって、私の身長では下をのぞき込むことはできません。そう、高所恐怖症にも優しい(?)のです。
もちろん、ここは本来なら水が流れるところ、つまり水路なのですね。
太陽が高くて日差しがきつくなってきたので、影とのコントラストも艶やかです。で、橋の上を歩きながら自分の影の写真を撮ってみたら……
ラスファレラス橋の影
影にぽちっと飛び出ているのが私の頭の影……ちっちゃい(^^;)
ラス・ファレラス1
反対のはしこっまで水路を歩いて、改めて下に降りてみました。
ラスファレラス橋と人
橋の下に何人か、さらに橋の影の中に上半身裸で立っている人がいますが、これで橋の迫力が分かるでしょうか。
この水道橋、紀元前2世紀のローマ時代に建てられたもので、もともと35kmもあったとか。今残っている部分は、高さ26m、全長217mで、スペインでは2番目の大きさだとか。
ところで、この公園の中に、何とも不思議なものが……
悪魔の木
一体どうなっているんでしょうか。もちろん、宿り木ではありません(密度が全然違うのです)。周囲の木々はこの背後にあるような感じで、薄い緑で、枝も細め。葉もぎっしりというようなタイプのものではありません。その木に引っかかっているように見える、深緑のどっしりした木の枝の部分(塊)、よく見ると、塊の下部の中央には切り取られたような幹っぽい部分が見えているんです。でも、周囲を見回しても似たような木はありません。
どこから飛んできたの? それとも悪魔の仕業? 悪魔の橋だけに、悪魔の木もあるのかしら?
謎が謎を呼ぶ、不思議発見コーナーでした(未解決)。

次回からはいよいよガウディのオンパレード。
まずはタラゴナからバルセロナに移動中に立ち寄ったコロニア・グエルからです。
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Category: 旅(あの日、あの街で)

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