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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【雑記・音楽】2018春の音楽活動~アムランと辻井伸行~ 

コンサートパンフレット
本当ならすでにもう1作アップしているはずだったのですが、先週は月曜日から残念なことになっていて、まるきり覇気がありませんでした。2年前にマイコプラズマ肺炎になったときも、1ヶ月ほどもヨレヨレになっていましたが、今回も似たような症状で。前回は、学会直前に発症して、そのまま行ってしまったので薬を飲めず、1ヶ月以上苦しんだので、今回は反省してさっさとジスロマックを内服してみましたが……弱ってたのか、お腹は緩くなるし、何しても咳は止らないし。1週間経過していますが、今ひとつ不安な状態。
GWは近くの山以外に出かけたのはフェスティバルホールのみだったので、そこでもらったのかしら? もしもただの風邪でこの状態だったら、私ってヤバくない? とちょびっと不安な今日この頃です。

それなのに、5月初めから結構賑やかだった私の音楽活動。
あ、自分自身の音楽活動はちょっと置いといて、まずはコンサートのご報告から。

5/4 葉加瀬太郎・高嶋ちさ子・古澤巌 3大ヴァイオリンコンサート(フェスティバルホール)
こちらは、【サキさん30000Hitお祝い短編】 Hasta mi final~この命尽きるまで~ の「続きを読む」でも書いたので省略。
でも、繰り返して言いますが、楽しかった~(*^_^*)

5/12 シャルル・リシャール=アムラン/オールショパンプログラム「革命」(シンフォニーホール)
誰それ? ですよね。実は、先日、2015年の国際ショパンコンクールのことを書いた本を読んだのです。で、俄然気になたのが、2位になったカナダのシャルル・リシャール=アムラン。コンクールの時に26歳という、コンクール出場者の中ではかなり高い年齢であったそうですが、自然体で完成度の高い演奏を見せていたと。ファイナル(ショパンの2曲のピアノ協奏曲のうちどちらかを弾く)では、ただひとり第2番を選択。ちなみに、これまでファイナルで第2番を弾いて優勝した人はいないそう。曲の長さもわかりやすさも第1番の方がちょっと上なのかな。ちなみに、彼自身は「なぜ第1番を選ばなかったのか」と聞かれて、「弾いたことがなかったから」。あら、そう……この朴訥は感じ、好きかも。
そんなこんなで、興味津々で、チケットを取ったのでした。
歩く姿がちょっとテディベアみたいで、「いい人」雰囲気がにじみ出ているようなステージへの登場。でも、演奏は、すごく理知的だと感じました。これはホールの素晴らしい(しかし、ちょっとタイトすぎる)残響のおかげもあるのかも知れませんが、一音一音の粒が、弱音まで澄んでいてよく届くので、心地よい演奏でした。ころころと真珠が転がっているみたいな、そんな音色。
いきなり、ただいま私が格闘している「ノクターン第20番 嬰ハ短調 遺作(レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ)」からスタートしたコンサート。前半は、4つの即興曲、エチュードop.10-12「革命」、ポロネーズ第6番変イ長調op.53「英雄」。そして、後半がバラード全4曲。有名曲を散りばめつつも、幻想曲4曲、バラード4曲というセットで持ってくることで、ショパンの何かに迫ろうとしているのが理解できるように思いました。
以前、辻井伸行さんのバラードの1番を聴いた時は、ちょっとうるっとして感情的になりそうでしたが、今回は聴いているこちらも、泰然と聴いていられる、そんな印象でした。そしてついつい、後半ではオペラグラスで観察しちゃいました。体格も大きな人なので、手も大きいけれど、左手などは、弾いているのを見てても、動かしているのかどうか分からないような(つまり指のハンマー度がすごいって事ね)。
プロフールを見ると音楽院で後身の指導もされていると。この人は大変よい教育者でもあるのではないかと、そんな気がしました。

実はピアニストひとり、というコンサートに行くことがあまりなかったので、まじまじと聴衆を観察しちゃっていました。
どう見てもピアノを習っていると思われる子どもを連れた両親、音楽関係者と思われる女性のグループ、音楽ファンらしき夫婦、でも意外に目についたのは、相当年配のひとり客でした(男女問わず)。クラシックファンってなんか面白いなぁ。でも、以前よく行っていた頃は、若者のひとりってが結構いたように思いましたが、そういう人は少なかったなぁ。

そしてもうひとつ、大阪の人間はどうやらしつこい?というのがよく表われるのが、アンコールの時。あまりにもしつこいので、アムラン氏、3曲も弾いてくれました。多分最後の1曲は予定に無かったと思う……他の日のプログラムに弾く予定の曲だったみたいから、急遽追加してくださったのではと思います。3大ヴァイオリンコンサートでも、あまりにもアンコール(カーテンコール)に呼ぶので、高嶋ちさ子氏が「もう1曲やります?」って言ってましたし。
ちなみに、アンコールの1曲目はエチュードop.10-3「別れの曲」でした。日本人用?

5/13 ヴァシリー・ペトレンコ指揮 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団(ピアノ:辻井伸行)(フェスティバルホール)
最初に、終演後のことを書くのも何ですが、指揮者のペトレンコ氏にサインを求めるファンの長蛇の列に驚きました。CD買ったらサインがもらえるよってやつですが……ただの野次馬的な人も一部いると思いますが、そういう人たちでも思わずCD買ってサインもらおうっと!と思えるような見事な演奏でした。ペトレンコ氏は42歳でしょうか。背も高くて見栄えもするし、豪快な部分と繊細な部分と、見事にバランスの取れた指揮でした。
あまり予備知識なく行ったのですが、素晴らしいチャイコフスキーだったなぁ。第4番、最初のファンファーレがもう良くも悪くも「チャイコフスキー!」なんですが、一方で弱音は森の奥の湖の前に立って耳を澄ましているような美しさで、弦のピチカート連発部分で、チェロから第1ヴァイオリンまで音が移動してくるところなんか、鳥肌が立つようでした。

順番が逆になってしまいましたが、前半は辻井伸行氏のピアノ。
これも豪華なラインナップで、ラフマニノフ『パガニーニの主題による狂詩曲』(最近どこかで見たなぁと思ったら、八少女夕さんの最近のプレイリストに入っていた(^^))、チャイコフスキー『ピアノ協奏曲第1番』。
久しぶりに生で聴いたチャイコフスキーの1番。この曲は、そう言えば、献呈しようとした相手に見せたら「演奏不可能」と言われたらしいけれど、ベートーヴェンも「今は弾けなくてもいつか誰かが弾いてくれるだろう」的な譜面を作っていたし(当時のピアノの楽器の性質も今とは随分違っていたのもあると思いますが)、作曲家って、ほんとに……(@_@)
それはともかく、この曲聴くと、気が大きくなるのはいいことなのかどうか……しみじみ、ピアノがオーケストラをねじ伏せるのが大変な曲だなぁと思う(いや、ねじ伏せなくてもいいけれど、途中でやられそうになるじゃないですか。チャイコフスキーやってる時のオーケストラって、どこか容赦ない。バレエ曲だとそうでも無いのになぁ。編成の問題?)。
第3楽章に向けて、掛け合いに乗っていくのが見えて、聴き応えありました。

それはともかく、辻井伸行氏を聴きに行くのは3回目になります。実は、彼のコンサートはピアノソロの時が一番聴き応えがあったのです。もちろん、オケが一緒で悪いことはないのですが、ピアノの音をよく聴きたいなぁと思ってしまう。個人的には彼のラヴェルやドビュッシーが何とも心地いいもので(そう言えばアンコールは『月の光』でした)。水が跳ねているのが見えるような、そんなピアノで。
何より、彼のコンサートは箱(ホール)が大きいのが難点(人気がありますからね)。ピアノは齧り付いて聴いた方がいいなぁ(かつて、アシュケナージを最前列で聴いて足しか見えなかったけれど、音はやっぱりすごかったなぁ。実はピアノの下って、すごい響きがいいんですよね)
あ、ラフマニノフ、よかったです。第17変奏から第18変奏に移るところ、いつ聴いてもよいのですが、この曲一度聞くと、しばらくの間、「ラ」「ミ」が頭で響く……(主題はラドシラ)。
ついでにオーケストラのアンコールが『ここは素晴らしい場所』でした。どど~ん、という曲じゃなかったのがよかった(チャイコフスキーの後でほっとする(^^) いや、私は嫌いじゃないけれど、チャイコフスキーって嫌う人はとことんだからなぁ)


書いてみて分かった。私、評論家の才能0ですね。
そうそう、今回、シンフォニーホールとフェスティバルホールに連続で行ったわけですが。
先だって書きましたように、私、体調不良で結構咳が出そうで困っていたわけです。で、問題はシンフォニーホール。
この残響2秒の素晴らしい音響のホール、開演前に「飴の包みなどを開ける音もよく響きますので、ご注意ください」ってアナウンスがあるんですよ。
ステージの音がよく響くって事は、客席の雑音もよく響くって事で、これだけの人が入ってるんだから、当然、雑音はあるわけで……ステージの音は響かせて客席の音は吸収してしまうって離れ業はできないだろうし。空気の乾燥に弱い人とか、風邪気味の人には辛いシンフォニーホールなのでした。
そもそも、座席数が違うので比べるのはどうか、なのですが(シンフォニーホールは2階までで1704席、フェスティバルホールは3階までで2700席)、建て替えの後でフェスティバルホールもなかなかよくなったと思うのですが、クラシックを聴くには、ちょっと大きすぎるんですよね(私が友の会に入っていたびわ湖ホールも1700-1800席、兵庫芸術文化センターの大ホールで2000席)。
でも、チャイコフスキーなら大丈夫だな。あと、マーラーも。でも、今回思ったのですが、弱音、すごく綺麗に響いていました(2階席だったのですが)ので、許せるかな。

それから、もうひとつ。
やっぱり、オーケストラは「見に行く」ものですね。いや、もちろん、「生で聴く」のは「録音を聴く」よりいいのですよ。そうではなくて「見に行く」のです。クラシックなんて興味ないわとか、興味あるけれど何を聴いたらいいのか、なんて人こそ、見に行って欲しい。
私、初めて行ったのが、なぜかスロヴァキアフィル。その時、何に感動したかというと「弓がそろって動いてる~」だったという^^;(←バカ丸出し) 
でも、こういう視覚的な面白さってあるんですよね。その時から(正確には中学生の音楽の時間から)、今も、『モルダウ』が大好きで、この曲が私がクラシック音楽に嵌まったきっかけだったかも。

もちろん、「生で聴く」と、オーケストラの音って、聴く位置でこんなに違うのかというのにも感激します。少しヴァイオリン寄りで聴くのが聞きやすい気がするけれど(もちろん、一番いいのは真ん中、12-15列辺りなんでしょうかね。歌舞伎は8-10列目の真ん中、少しでも役者さんに近づきたい人は花道横を)、コントラバスの前で聴くと、別の曲みたいに聞こえるのがまた面白いのです。あれだけの大所帯ですから、場所によって音が聞こえてくる大きさも違うし耳に到達する時間差もあって。ある意味、それが音の厚みなのですけれど。当たり前の話ではあるけれど、そのことを体感する面白さがあります。

で、オーケストラの「見所」ですが(あくまでも、個人の意見です^^;)。
何より、気になるのは、後ろの方に控えている、いつ登場するのか分からない、シンバルの人やトライアングルの人。出るところ間違えたりしないのかな、とかドキドキして見てたり^^; 登場回数でお給料とか違うんかしらと考えたりとか(大阪の人間って…)。弦は人数が多いからいいけど、数の少ない管楽器の人たちは外したら目立つよな~ってじ~っと見つめてみたり、弦楽器の楽譜は2人にひとつですが、あのめくる側の席(客席から遠い方)になるかどうかはどうやって決まるんだろ、とか考えちゃったり。前の方に座っていたら、時々閑そうな瞬間のチェロの男前の人と目が合ったり。2階席などから見ると、弦楽器の弓の動きが美しかったり。
そうです、オーケストラはぜひ「生で見に」行きましょう!

次は、6月に2015年ショパンコンクールで優勝したチョ・ソンジン氏とフランクフルト放送響。こちらも楽しみです。
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Category: 音楽

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