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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【雑記・音楽】2018初夏の音楽活動~チョ・ソンジンとフジコ・ヘミング~ 

2018初夏コンサート
5月に引き続き、6月の文化的活動が終了。というわけで、5月に引き続きレポートです。

6/13 アンドレス・オロスコ=エストラーダ指揮フランクフルト放送交響楽団(ピアノ:チョ・ソンジン)(フェスティバルホール)
一言でいうと、(控えめに言って)素晴らしい! 非の打ち所のない、ものすごい充実した時間でした。クラシックのコンサートって、2時間以上も座って聴いていると、やっぱり時々は眠くなったりぼ~っと意識をあっちへ持っていったりすることがあるのですが(すみません、素人の音楽ファンってこんなものですよね^^;)、そんな一瞬がまるでなかった。
まずは、曲のラインナップを。
・ワーグナー:歌劇「リエンツィ」序曲
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
・(アンコール)ショパン:前奏曲集28-17
・ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調Op.95「新世界より」
・(アンコール)ドヴォルザーク:スラブ舞曲集第1集第8番

初っぱなのワーグナーから、なんだ、このオケ?って興奮状態に入った私は、テンション上がりまくりでそのまま約2時間半弱、交感神経暴れまくりでした。まさにここは「序曲」で、この先のコンサートの内容を予感させる始まりだったのですね。
何回も書いていますが、ただの素人の音楽ファンなので、まるきり耳はよくありませんので、まぁいい加減な事を書いているかも知れませんが、ほんっとに素晴らしかった。あぁ、シンフォニーホールで聴きたかったなぁ。フェスティバルホール、前に比べてよくなったとは言え、クラシックには箱がでか過ぎると前にも書きましたが、贅沢をいっぱい言いたくなるような、もったいなくって有り難い演奏でした。
「新世界より」、何十年ぶりに生で聴いたけれど、第1楽章冒頭のあの宇宙を感じさせるところ、まさに「新世界」を感じました。管楽器が素晴らしい。クラリネット、オーボエ、ホルン、ちょっと鳥肌が立つ音で、息づかいが感じられる音色。つまり、管楽器って人が「吹いて」音を出しているから、音に「息」が色をつけているような気がするのですが、それが感じられるんですね。
そして弦楽器。有名な第2楽章の途中で、各楽器の最前列の演奏者だけが弾くところがあるのですが、そこになってふと気がついたんです。心地よすぎて忘れていたけど、今まで、この人数であのぶれのない音を出していたのか、って。集団で音を出すと、(うちらの津軽三味線なんか特に)これでもか!って分厚い音を押しつけちゃうけれど、(音量がどうというのではなくて)ひとつの透き通った音に聞こえていたんですね。あの数のヴァイオリン・ヴィオラから出ている音には思えない。
こんな美しい第2楽章、かつて聞いたことがあったっけ?
以前どこかで書いた気もするけれど、私が中学生の時、クラシック音楽ってすごいなぁと思ったのは国民楽派の音楽を習ったときからだったのですが(ピアノは習ってたけど、そして、私は最初からベートーヴェン大好きっ子でしたけれど、環境的にクラシック音楽じゃなくて民謡と歌謡曲の流れている家だった^^;)、ドヴォルザークの9番は最も好きな交響曲のひとつ。それが、これまで聴いてきたものとはまた違う、別のすごいものを聴いた気がしたのです。
そして、指揮者のアンドレス・オロスコ=エストラーダ氏(コロンビア生まれ)。あんまり大きな人じゃないのですが、その指揮はダイナミックでいて繊細。すごい指揮者だと思ったら、2021年からウィーン交響楽団の音楽監督に就任が決まってるんだとか。

……実は、個人的にはもうちょっと暴れ馬みたいなところのあるオケの音が好きなので(若杉弘さんが首席指揮者をしていた頃のケルン放送響なんかよい感じでした)、あまりにも洗練されて美しくて優等生な音に、たまに「暴れて~」とか言いたくなっちゃったけれど、ここまで完成されているともう何も言えない。いや、すごいオケでした。次に来日したら、ぜったいに行こ。
マーラーも聴きたかったなぁ。大好きな5番。どうして同じ都市で2つのプログラムしてくれないのかしら。
最後のアンコールのスラブ舞曲がきらっきら、でした。たぶん、何年も忘れられないコンサートになる。

さて、ここまでオケの話しかしてないんじゃないの? と思いましたよね。
そうです。本題はここから? なんです。
先日、2015年(前回)のショパン国際コンクールで2位だったシャルル・リシャール=アムランのピアノを聴きに行ったご報告をしましたが、もちろん、1位のピアニストの演奏も聴かなくちゃ片手落ちじゃありませんか?(なわけないけど) 
実はショパンコンクールのドキュメント本を読んだ時点では、俄然、2位のアムラン氏に興味があったのです(たぶん、書いた人がアムランびいきだった)。もちろん、彼のコンサートは素晴らしくて納得して帰ってきたのですが……今回のソリスト、チョ・ソンジン(1994年ソウル生まれ)を聴いたら、なんか吹っ飛んじゃいました。ごめんなさい、アムランさん。
でも、アムラン氏のピアノも、もう一度でも二度でも聴きたい、素晴らしいものでしたよ。アムランさんのおかげで、その日、コンサートの後、ピアノのレッスンだったのですが、「ノクターン嬰ハ短調」、先生に褒められちゃいましたよ。「どうしたの? 今日、なんかすごく音がいいよ」って。←レベルは低い^^;

でも、一体なんでしょ。これは理屈じゃないんですよね。久々に「恋に落ちました」。
(前に恋に落ちたのは、お化け屋敷で大野くんの座る椅子ががたって傾いたときだった。そう、恋は理屈じゃない)
恋に落ちると、「次はどこで弾くのだろう」とか、ネットで検索しちゃったりして。あ~、昨日軽井沢で弾いてたんだって。なんて、悔しがってたりするわけです。
ともかく、このラフマニノフの2番は反則だわ。もともと曲自体がロシアのロマンチシズムの極みみたいで素晴らしいのもあるけれど、とは言え、ラフマニノフの協奏曲。オケは容赦なく襲いかかってくるし、重力奏法でがんがん戦わないと負けちゃう~という曲じゃないですか。特に、先に書いたという第2楽章・第3楽章はともかく、後から書いたからか、疾走感が半端ない第1楽章でいきなりソリストが打ちのめされることもあるような曲。

ショパンコンクールの時は21歳、そして今、24歳?の彼の音楽は、まだまだ若いと思うのですが、音がひとつひとつ際立っている爽やかさ・力強さがある一方で、ものすごくなめらかなピアニズムがあるんですね。ソナタなどピアノだけの曲と、協奏曲のようなオケと絡む曲を弾く場合、自ずと弾き方って変わってくると思うのですが、つまり協奏曲では少々ミスタッチしようが、ひとつひとつの音よりも流れの方が遙かに大事だと思うのですが、その協奏曲でこんなに綺麗で音のひとつひとつ取り出して輝きを確かめたくなるような宝石みたいな音を出して(ちょっと粒が明瞭すぎるきらいはあるけれど)、しかも絹みたいになめらかさもあって、アジア人らしい適度な湿気もあって。
弾いているときには、身体を少しオーケストラの方へ傾けて、時に一生懸命オケの音を聴いているようで(いや、実は闘志むき出してガン見してる?)、たまにビクターの犬?思い出していたのは内緒です。そして、右手だけが鍵盤の上にあるときの左手、すっと手のひらを返すような仕草が、なんか音の名残をつかみ取ろうとしているようで、あの手にもやられたかも(←バカ丸出し^^;)。
そう言えば、綺麗な手なんですよ(CDのジャケット見ると)(そして、私は手フェチ。大野くんファンの理由のひとつはあの手の綺麗さでもある)。

去年、同じオケと別のところで演奏したラフマニノフの動画(続きを読むに納めました)を見たら、それも、すごくよいけれど、まだなんか闘ってる感が半端なくて(鬼の形相になってるときが^^;)、でもきっと回数を重ねて進化したのでは。
断然、この日(私が聴いた日)の演奏の方が良かった。若いってすごい。回数を重ねて、どんどん上手くなっていくんだぁ(三味線にもそういう子がいるんですよね)。
ちなみに、先日、バレンボイム氏の『悲愴』を貼り付けておいたら、TOM-Fさんが「髪の毛がはっちゃけててすごいことになってる」と指摘してくださいましたが、いや、弾いているときにはこうでなくちゃね。涼しい顔でしら~っと弾かれちゃ、こっちも感情移入できないし。普段の彼は、控えめで思慮深い印象だそうですよ。
40分あまり、一瞬も目を離せなかった(もちろん耳も)、そんなラフマニノフでした(*^_^*) あの音を箱詰めにしてお持ち帰りして、部屋に置いときたい。まだまだ技術が先走って何かがついてこない面もあるでしょうけれど(てか、この年ですでに完熟していたら困りますよね←それを言うなら円熟。トマトじゃないんだから)、彼は若い。この先まだまだ延びて行くであろう彼の音楽に期待するのでした。

雑談だけれど、昔、初めて片岡孝夫(現・仁左衛門)の『勧進帳』の弁慶を見たとき(私が歌舞伎に嵌まった頃は、先々代の勘三郎さんがまだ生きていた頃。仁左衛門さんも先々代、梅幸さんとの人間国宝そろい踏みが今でも忘れられない)、何だよ、若いな~と思ったものでしたが(えらそ~に)、いや、その人が、今や押しも押されぬ円熟役者。
昔から優男が上手かったんだよな~。あの色気は天性のものもあるだろうけれど、やっぱり役者としての幅と余裕は、年輪が証明するもんですよね。でも逆に、孝夫の時の青臭い弁慶が、今でも忘れられないんですよ。あの時からもしも「私(観る人)が求める全ての要素を兼ね備えた完璧で納得の演技」なんかされてたら、きっと印象になんか残ってなかったと思う。
若くてまだまだな弁慶だったけれど、底知れぬオーラがあったんです。
ソンジンくんを初めて生で聴いて見て、感じたのもそのなんか……オーラかも。

……それにしても、この先、クラシック界はどうなっていくのだろう。上手い人は数多出てくるだろうけれど、カオスだろうなぁ。要するに、聞き手としては自分の好みに合った演奏に出会えるかどうか、ということだけなのかも。
うちの業界でも、今までってレジェンドのような大先輩が支えてきたけれど、今の若い後継者たちは良くも悪くも小粒。確かに技術もあって知識もあって大したものなんだけれど、突き抜けた大物感がないんだよなぁ。時代なのかなぁ。もちろん、それはそれで悪くないんだけれど。
ソンジンくんもアムラン氏もそれぞれいいところがあって、それぞれまだまだ足りないところがあって、で、批評する人はあ~だこ~だ言って、あげくはその人の音楽以外のところにまた、あ~だこ~だ言って。周りがあ~だこ~だ言い過ぎて、若い人の秘めたる大物感をつぶしていかないようにしなくちゃな。
好き嫌いはあるだろうけれど、ど派手なリムジン?だったかを乗り回していたパバロッティは、それでもやっぱり私の中では最高のテノールだったし、お気に入りの女性ヴァイオリニストに肩入れしすぎと叩かれた帝王カラヤンはやっぱり今でも追従する人がいないものすごい指揮者だった。

そう考えたら、コンクールの審査なんて、本当に大変だろうなぁ。
かのショパン・コンクールの評をいくつか読んで思った。みんな(審査員でさえ)どこかに肩入れして聴いちゃうから、その時点でバイアスが掛かる。これって、何かに似てない? そう、甲子園。どこかのチームのけなげなピッチャーとかに肩入れして見ちゃうんだよなぁ。そして負けると一緒に泣く。「かわいそ~」って。
でも、実は、当の本人は結構図太い面も持ってたりしてね。
ショパンコンクールのファイナルではショパンのピアノ協奏曲のどちらかをやるんだけれど、このオケ(ワルシャワ)がくせ者。どど~ん、と重い音で、しかもものすごくテンポがゆっくりなんだそうな。これにやられちゃうコンテスタントも多いのだとか。
優勝した後のガラで同じ曲(第1番)を演奏したソンジンくんは、「ファイナルの時とガラで弾き方が変わりましたね」と言われて(インタビュアーは優勝して解放されたような素晴らしい演奏だったと言いたかったのかも)、「僕は変わっていませんよ。変わったのはオケです。序奏のところなんか、ファイナルの時は4分もかかっているのに、ガラでは3分だったんですよ」(後でyoutubeで確かめたんだそうな)! いいね、この図太さ、かなりすき。
頑張れ、若者。周囲の雑音なんか意に介さず、突き進め。
つかみ取るべき未来はまだまだその道のずっと先にあるんだから!

6/17 マリオ・コシック指揮スロヴァキア国立放送交響楽団(ピアノ:フジコ・ヘミング)(フェスティバルホール)
さて、こちらはまた奇しくも「新世界より」を立て続けに聴くことになった演奏会でした。が、それは結果論で、実は、何よりも私のピアノの上にかかっているこの版画の作者フジ子・ヘミングを見に行きたい・聴きに行きたいと、それだけでした。
にゃんすきー
彼女は絵も描くんですよね(お父さんは画家)。版画や絵には実際に飼っている猫さんたちが登場しまくるのですが、私が有り難くも手に入れることが出来たのはニャンスキーという名前の猫さんの版画。なにしろ、ピアノを弾くのは「猫たちを食わせるため」と公言されている彼女。
若いときに才能を認められながら、戦争、無国籍(お父さんがスウェーデン人で、日本の生活に馴染めず帰っちゃった)、貧しさで留学中も暖房を入れることも出来なくて風邪から中耳炎などで聴力を失って、プロのピアニストの道を絶たれて、挫折の中、それでもピアノを弾いていた(教師の資格をとって教えていたそう)、それはもう、技術としてのピアノじゃなくて人生としてのピアノですよね。

登場されたとたん、私が思い出したのは、先代の四世・茂山千作さんが舞台に現れた瞬間、それを初めて生で観た時のこと。その時、まだ何も演技が始まってないのに(いや、役者さんにとっては舞台に一歩出たとたんから、もしくは、出る前からが演技だろうけれど)、もう「可笑しい」んですよ。うわ、狂言ってすごい、と思ったら、弟の千之丞さん(あ、もう先代になるのね。童司くんが襲名。狂言を見に行かなくなって久しいけど、また行こうかなぁ)が「あの人はほんとうにすごいというのか、得というのか、舞台に出ただけで観客が笑う」と言ってたから、狂言役者の中でも希有な人だったんでしょう。もう、身体から「狂言役者・茂山千作」という空気がわき出している。
フジコさんが舞台に現れたとたんに思ったのは、そういう、何か特別な人が持つ雰囲気でした。

プログラムは……
・スメタナ:モルダウ
・ショパン:ピアノ協奏曲第1番
・リスト:「ラ・カンパネラ」(もう1曲、ラフマニノフの前奏曲だったかな)
・ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
・アンコールはたぶんスラブ舞曲のどれかだったと思うけれど、済みません、確認できないまま。
あらゆる意味で、4日前のコンサートとは全く異質のものを観て聴いた、という印象。

実は、フジコさんは名古屋で(先日演奏会があったのですね)駅でこけて手を負傷されていたそうで、辛そうな演奏ではあったのですが、でも「カンパネラ」は彼女の気持ちや年輪が刻まれているようでしたね。ショパンの時はあちこち危なげだったですが、よく考えたら御年80代であの姿は本当に偉いものだと思います。
「もう今日は弾けないと思ったけれど。本当に歳はとりたくないものです」ってMCも。分かるわぁ。怪我がね。治らないのよ。それに、本当に身体が反応しないのよ。怪我の一瞬。若い人には分からないだろうなぁ。
オーケストラがちょっと抑えながら合わせてくれてたのもあるだろうけれど、演奏会ってある意味すごいなぁと思いました。普段レコードとか聴いていると、録音の技術でいい状態の音を選びながら作っていくけれど、生ものは本当に色々あるのですね。ただ、こうして目にすることが出来て、それはものすごく刺激的だった。

そして、オーケストラですね。
ほんとに申し訳ない。客席にはきっと、私のように「一度、フジ子・ヘミングを見たい」という輩がいっぱい居たんでしょう。私がもっとも愛する『モルダウ』の最初の部分で、いきなり後ろの席のおばちゃんが「スメタナやんな」とか言うし。いや、この曲はここなんよ。この冒頭の弦の響き、向こうから水が湧き出してくるようなこの静かな響き、ここが大事なんよ。静かに聴かせてくれ~! と叫びそうになったのは私だけではないはず。
しかも、『新世界より』では、楽章の間に拍手が起こるし。時々、間違えて拍手する人がいても、大概、第1楽章の終わりでやっちゃっても、回りの雰囲気に気がついて第2楽章からはやらないってことが多いのですが、なぜか、当たり前のように、私の周辺でも毎回拍手してるし。ああいうとき、どうしたらいいんだろう。
民謡でもジャズでも、他の音楽なら、盛り上がったところで、曲の途中でも拍手しまくって、その拍手が演奏家を鼓舞してまたいい演奏が聴けるってのはありますし、クラシックだけそんなこと言われてもって人もいるかも知れないけれど、いや、これはだめなんよ。歌舞伎で大向こうのプロじゃない人が、とんちんかんなところで「○○屋!」ってやっちゃうようなもので、流儀に反してるのよ。
例え楽章の終わりに間があっても、そこは演奏家は集中しているのよ。次の楽章へ向けてイメージをつなげているのよ。拍手しちゃだめ~!
若い頃、もちろんクラシックは聴く一方で曲の細かいところなど覚えていないし、曲によっては「じゃんじゃかじゃん!」って気前よく終わったような後にさらにコーダがあったりして、拍手のタイミングに困ったことがあって、それでいつも、コンサートで聴く予定の曲は予習していったものでした。最後の部分は覚えていくという。だって、やっぱり演奏する人への配慮も必要だろうと、若い駆け出しクラシックファンとしては、素人なりの努力もしていたのです。
いや、そんなことを他人様に要求しているわけじゃないけれど、聴く方にも流儀・たしなみってものが……
う~ん、ごめんなさい、オケの皆様。色んな意味で集中力を欠くコンサートになっちゃいましたよね。

でも、そこはさすがにプロ。第3楽章と第4楽章の間になると、もう、指揮者もオケの皆さんもしら~んぷり。そして、このオケは面白いことに、『モルダウ』よりも、フジコさんに合わせながら抑えるように演奏していた『ピアノ協奏曲』のようが、そしてさらに『新世界より』の第1楽章の方が、それよりもっと第2楽章の方が……というように尻上がりでした。第4楽章はよかったなぁ。あ~そうそう、これがスラブの音だわ、と思える高揚感がありました。なんか懐かしい音とテンポとリズムのある『新世界より』だった。
フランクフルト放送響の『新世界より』は本当に異次元の新世界だったけれど(素晴らしかったけど。なんか、宇宙の彼方から地球に呼びかけている感じ)、こちらの『新世界より』はやっぱり草のにおいがしたわ。私が中学生の時から大好きだった、ドヴォルザークの世界。アメリカから故郷に呼びかけている。
ふたつの『新世界から』はまったく空気感が違って、どちらも本当に楽しめました。

予定コンサート
次の文化的活動の予定は秋。またまたご報告いたします(*^_^*)
続きを読む、からはソンジンくんのラフマニノフをどうぞ(^^)

【追記】TOM-Fさんが曲目に興味を示してくださったので。
・アシュケナージ指揮アイスランド交響楽団
  セグルビョルンソン:氷河のノクターン
  ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(ピアノ:辻井伸行)
  ラフマニノフ:交響曲第2番
…またまたラフマニノフの2番だよ。攻めるなぁ(^^) 

・フランツ・ウェルザー=メスト指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  モーツァルト:オペラ『魔笛』序曲
  モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調(ピアノ:ラン・ラン)
  ブラームス:交響曲第2番 ニ長調
…泣くほど高かったチケット(;_;) 1ヶ月以上悩んで、でも、ウィーンフィルのブラ2とラン・ランのモーツァルトの誘惑に勝てなかった。ラン・ランのオレンジ転がしにちょっと興味津々。そういえば、ソンジンくんはラン・ランの代役でベルリン・フィルと共演したのよね。

・ヴァレリー・アファナシエフ
  ベートーヴェン ピアノソナタ『悲愴』 『月光』 『テンペスト』 『熱情』
…一度聴いてみたかったピアニストシリーズ。しかも怒濤のベートーヴェン。弾く方も大変だろうけれど、聴く方も覚悟がいるな、これ。『熱情』の前に熱出さないように聴かなくちゃ。私の中では『テンペスト』の中には全てが入っていると思うので(30-32番のあの世界の濃縮)、そこで倒れるかも……
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Category: 音楽

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【旅2017・スペイン】(13)バルセロナ・タパスツアーと夜のサグラダ・ファミリア~その2・タパスと夜景~  

前回の記事「タパスツアー」その1に一部写真の内容に誤認がありましたので、書き直しました。ついでに少し写真を追加。
そして、今回の記事、自動保存設定にしていたのに、なぜか上手く保存されずに記事がぶっ飛んでしまいました。しょんぼり。
気を取り直して、再度書きます……


さて、ついにタパスの時間がやって来ました!
タパスの皿
ツアーでは3つのお店を、その時々でセレクトして連れていってくださいます。
タパスのお店では、こんなふうにカウンターのところにタパスが並んでいて、自分で取りに行くというシステムのところも多くあります。日本の串屋と同じで、爪楊枝や皿の数が課金システムになっているみたいです。飲み物は別に注文。
タパスの店
こちらのお店は青い扉が印象的なカジュアルなお店。ガイドブックに載っているところではなくても、ぶらっと入ってもそんなに当たり外れはないと思うのですが、こうして連れて行ってもらえると色んなタイプのお店に出会えてよいですね。

そう言えば、これまで行った国の中で、どこで何を食べても美味しいと思ったのはフランスでしたが、よく考えたら、パリは素通り、ほとんど海辺の田舎町にいたし(素材が美味しい)、後半の南フランスでは現地の日本人ガイドさんをお願いしていたので外れなく美味しいものにありつけていただけかも知れません。
ちなみに日本人ガイドさん、ちょびっと贅沢ですが、母と一緒だったので言語の不自由なく説明してもらえるからサンタフェで初めてお願いするようになってから、嵌まりました。ものすごく楽。それに親切で、何でも聞けるし、特にレストランとか困らなくて助かります。それで、今回の旅でも、一人きりだったのに南スペインでお願いしちゃったら、本当に楽しかったです(^^)/

それはともかく、スペインのご飯、総じて美味しいというのか、抵抗なく受け付けるというものばかりでした。カジュアルなお店も多くて取っつきやすい。それにスペインの方々は親切で、イタリア人ほどやかましくないので居心地がいいと感じる日本人観光客は多いのでは。(でも、やかましいの、嫌いじゃない^^; だって、イタリア語が分からなくなったら関西弁でしゃべっていても、大概困らない……テンポが似てるのかな?←ほんまか?)

プライベートツアーでなくても、今回のような日本人ガイドさんのツアー(オプショナルツアー)はネットでも色々と探し当てることが出来ます。日本人ツアーはあんまり、って人もいますが、やっぱりガイドブックで自分の力だけで回るのは限界がありますよね。もちろん、それも旅の醍醐味なのですが、若くて時間がある旅行ならまだしも、年取ってもう二度と来そうにないし、時間は効率よく使いたい、なんて時には重宝します。ガイドさんはたいてい現地在住の人なので、色々土地の情報も聞けるし。私は今回、ツアーの翌日にその1で教えてもらった石鹸屋さんに行ってお土産を買い、市の博物館にも行ってみました(^^)/
(書き直したら、余談が長くなった……)
ビールを注ぐ
こちらのお店では、お兄さんが見事なビール注ぎの技を披露してくださいました。
タパス
ちょっと写真がボケていますが、トップの写真にあるようにこちらのお店に並んでいる、パンの上に具を載せてあるのは、フィンガータパスでピンチョスといいます。ちなみにタパスとは、タパ=小皿の複数形。小さいコロッケみたいなのは、本当にコロッケ。ポテトと挽肉のコロッケはトマトソースもよく合います。
タパスの店2
2軒目に連れて行ってくださったのは、ちょっとお洒落な雰囲気のお店。お店の外のテーブル席は大人気で既にいっぱい。でもお店の中もなかなかお洒落ですよ。
ワインの壁
ワインのディスプレイも見事ですね。ツアー料金には各お店で飲み物も1杯ずつ含まれているので、こちらではシャンパンを頂きました。小エビのフリットも美味しかったですが、こちらの豚が何とも美味。
豚
そして最後に連れて行っていただいたお店は、生ハムが売りのお店。
タパスの店3
南スペインでも生ハムを注文しましたが、そこでもやっぱりお皿にめいっぱい生ハムが並んでいて、これを食べきるのは無理!って量でした。どうですか、この生ハムの迫力。
生ハムの皿
こちらでは、パン・コン・トマテの食べ方を伝授いただきました。焼いたパンやバゲットに、まず生のニンニクをがりがりとこすりつけ、更にトマトもこすりつけます。そしてオリーブオイルを好みで垂らして食べます。これと生ハムでもうご馳走ですね。
パンコントマテ
付け合わせには、ちょっとあっさり目のポテトサラダ。こちらもパンに載せて食べましょう(o^^o)
タパスの皿2
壁にはこんなふうに、生ハムの原型が。
壁にかかった肉

そして、夏の長い日が傾き、ようやく辺りが暗くなってきました。サグラダ・ファミリアまでは少し距離があるので、タパスを楽しんだボルン地区からはタクシー移動です。タクシーを降りたら、いきなりこの幻想的な景色が。
夜のサグラダファミリア
こうして夜に見ると、ちょっと蟻塚みたいですね。
夜のサグラダファミリア2
でも何だか分からないけれど、やたらと写真を撮ってしまうのです。ただ、撮っても撮っても、後から見たら同じような写真なんですけれど。例のごとく、池の反対側から見てみます。そして例のごとく、全部は入りません。あまり後ろに下がる空間もなく、あんまり下がったら池が写らず、広角レンズでもあればよかったのですが。でも、なかなか写りはよいですよね。
夜の逆さサグラダファミリア
仕方が無いから、正位のサグラダ・ファミリアと逆位のサグラダ・ファミリアを別々に撮って並べてみましょう。
なんか、タロット占いみたい。サグラダ・ファミリアの正位と逆位にはどんな意味があるのかな。
夜のサグラダファミリア5
夜のサグラダファミリア3池に映る
あれ? ちょっとズレちゃった。どうでしょう、この逆さサグラダ・ファミリアのくっきり度。ガイドのKさん曰わく、夜と早朝は静かで鳥が池で遊んだりもしないので、池の面が凪いでいて、特にクリアな姿が映るのだそうです。
夜のサグラダ・ファミリア2
いつまでも見ていて飽きませんが、これでタパスツアーはおしまいです(o^^o)
帰りはホテルまでタクシーでホテルまで送迎つき。無事に楽しい行程を終えました。Kさん、楽しいツアー、ありがとうございました。あ、こんなところで言っても聞こえませんね。それでは、もしこれを読んで興味を持ってくださった人がいたら、バルセロナに行くときにはこのツアーを利用してみてください(^^)/

ここでひとつお断り。旅記事と言えば、やっぱり美味しいグルメ情報も書いておいてほしいですよね。しかし、このスペイン旅行、美味しい記事はこの後、ロンダのご飯のみ(@_@) なぜなら、この後、私のお腹が壊れちゃったのですね。
原因には思い切り心当たりがあります。連日、体温以上の気温。暑くて観光中に、スタンドバーやカフェに入って、美味しくて冷たい野菜ジュースなどをやたら飲んでいたのですね。野菜ジュースやフルーツジュースは、氷や水がくせ者。水は硬水だし、合わない人はあわないですよね。しかもお腹があまり強くない人には危険性大。
そこで、お勧めなのは、旅行1週間前からのビオフェルミン予防投与。もちろん旅行中も続けるといいですね。私、今回の旅ではちょっと油断していました。やはりしっかり用心してかかったほうがよさそう。

さて、この翌日。
教えていただいた石鹸屋さんでお土産の石鹸を買い込み、市歴史博物館に行ってみました。
ヨーロッパの古い街の多くは、地下に古い時代の街があって、時代が変わると、その上に新しい街が築かれてきています。だから家の地下を掘ったら遺跡、という状態(で、時々ゴミ捨て場に利用されていたりする)。
で、古い町に行ったら、とりあえず地下に潜ってみたくなるのですね。これまでに潜った中で感動したのはマルタの地下遺跡。ローマでも幾つかの教会の地下に潜ってみたらエトルリアの遺跡、なんてところがあります。噂では、いまどきは、ローマの地下遺跡の発掘も進んでいるとか。規模でびっくりしたのはナポリの地下遺跡。普通の家みたいなところを入って行ったら、そこは地下遺跡なのですね。大きな規模になると、遺跡が地下の貯水槽になっていたりしますし、ナポリの場合は、戦争中の防空壕に使われていたとか(ムッソリーニに対する落書きもあった)。
で、こちらの市歴史博物館も地下遺跡がありますよ、とKさんに教えていただいたので、行かない手はない。
バルセロナ地下遺跡
地上階には展示物も色々ありますが、やはり地下1階のローマ時代の遺跡は圧巻ですね。結構広い空間です。
バルセロナ地下遺跡2
このあたりは浴場だったかな。色んな温度の浴槽があったそうです。排水路なども道の脇にちゃんと作られていたので、やはりローマというのはすごい文明だったのですね。
バルセロナ地下遺跡4
ワイン製造工場、オイル製造工場などもあって、豊かな生活が感じられます。
バルセロナ地下遺跡3
モザイクや壁画も残っていました。なんだかポンペイみたいです。
バルセロナ地下遺跡5
博物館の中では、バルセロナの歴史を映像で見ることができます。言葉が不要の良くできた映像で、結構見入ってしまいます。
壁画
博物館の出口は、なんとあの「王の広場」のコロンブスがイサベルに謁見するために上ったと思われる階段のところ。
えっと、ついでに、トイレ事情。実はお腹の具合のよくなかった私は、お手洗いにお世話になりましたが、こちらの博物館も綺麗なおトイレでした。あ、写真も撮ってみるんだったな。
お時間がありましたら、是非、歩くだけでも楽しい博物館ですから、訪れてみてください。あ、ガウディで忙しいですよね……色んな旅の楽しみ方がありそうです。

さて、予告編ふたつ。
実は、バルセロナから行ける近郊の観光地、モンセラットが抜けているのですね。
モンセラット
写真を見ていただいて、あ、いかにも大海が好きそうだ、と思われたかもしれません。そう、こちらは、石紀行でご案内予定です。何しろ、ガウディよりも先に計画に入れたところですから(なのに、石に夢中で、黒いマリア様には会えなかった……)。
そして、次回からは、スペインの旅は南スペインに移ります。南スペインは時間が限られる中、行きたいところを挙げて、旅行会社に無理に予定を組んでいただきました。どうしても見たいもの、結構距離が離れていたのを無理矢理……その最初がメスキータです。これを見るためだけに立ち寄ったコルドバ。どうぞお楽しみに!
メスキータnew-long

Category: スペインの旅2017

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【旅2017・スペイン】(12)バルセロナ・タパスツアーと夜のサグラダ・ファミリア~その1・魅力いっぱいのゴシック地区~ 

バルセロナカテドラル外観
バルセロナレポートの最終回は、バルセロナのタパスツアーと夜のサグラダ・ファミリアです。
バルセロナでは、仕事の会場に顔を出したり、お友達と観光に行ったり、あちこち行ったり来たりでしたが、交通機関で重宝したのは地下鉄でした。噂ではスリが多いとか、乗り場で待っていたら、何か服に引っかけられたり、囲まれたりして注意をそらされた後に気がついたら財布無かったとか、あれこれ噂を聞いていたのですが、要するに「ぼ~っとしていたらいけない」ということでしょうか。鞄は必ず身体の前、口は押さえておくとか、いかにも「私は気をつけているわよ、あんたの手には引っかからないわよ」というオーラを出しておくことが何よりも必要なのです。といっても、知り合いがスリには遭っているので、全然大丈夫だったとは言えないのですが、その人も、小分けにして持っていたので、大事には至らず、だったようですけれど。

さて、問題は夜です。海外で夜に出歩くのは、行ったことのない街だとやっぱりちょっと気を遣います。集団で移動して、同じホテルに帰るのならいいのですが、どこかで一人になるとちょっと不安。ちなみに、私が行った7月のバルセロナ、夜は9時近くまで明るかったので、夜と言ってもほとんどお昼みたいな明るさで、実際に夜歩かなくてはならなかったのはフラメンコを見に行った時くらいでした(フラメンコ記事は、グラナダのフラメンコと合わせて後日ご報告(^^))。それも、人通りの多い大通りを歩いて帰れたので、問題なくホテルに帰り着きました。
ちなみに、その大通りが、私が行った1ヶ月後にテロのあった大通り。安全についてはもう、どこにいても簡単には大丈夫と言えない時代になってしまっているのかも知れませんが。

では、ガウディとは無縁のバルセロナ観光、行ってみましょう。
トップの写真は、バルセロナのカテドラル。この区域はバルセロナでも最も古いゴシック地区で、ローマ時代まで歴史が遡られます。この地区の中心となるのがこのカテドラルで、元々はロマネスク様式の大聖堂が立っていたそうですが、13世紀の終わりに現在のゴシック様式の大聖堂に建て替えられ、完成までに150年かかったそうで、しかも、ファザードは1408年の設計図を元に20世紀になってから付け加えられたんですって。
サグラダ・ファミリアの着工が1882年、もし噂通り、ガウディ没後100年の2026年に完成するとしたら、144年間。要するに、サグラダ・ファミリアが特別ってわけでもないのですね。恐るべし、ヨーロッパの大聖堂たち。
バルセロナカテドラル
私が参加したののは、VELTRAの「タパスツアー3軒のバル巡りとサグラダ・ファミリア夜景観賞」だったのですが、これはなかなか楽しいツアーでした。ツアーガイドはバルセロナ在住の日本人のKさん。
待ち合わせがカテドラル前のhotel colon前だったので、少し早めに着いてカテドラルの中に入ってみましたが、入ってから「しまった!」と思いました。あんまりゆっくり鑑賞している時間が無かったのです。後で写真を見てもその荘厳さが感じられるもので、サグラダ・ファミリアとは趣が全く違っていて、歴史の重みみたいなものを感じる空間。ツアーでも少し中に入ってくださいましたが、これはもっと時間を取って見に来るのだった。バルセロナ滞在中、学会場と観光地巡りでスケジュールがタイトすぎた私……まさかゴシック地区がこんなに魅力的なところとは思いませんでした。

Kさん曰く「日本人はガウディで忙しいから、このあたり、ゆっくり見ないでしょ」(!) そうでした。忙しかったです(しょぼん)。次にバルセロナに来ることが万が一あったら、ゆっくりこの辺を散策したいと思います。
そして、これからバルセルナに行く人に伝えたい。ガウディは確かに魅力的ですが、このゴシック地区は楽しい! 問題は迷子になること必至の迷路のような路地。でも、夏は21時くらいまで明るいし観光客だらけなので、そんなに危険な印象はありませんでした。バルセロナの初日の夜に、是非ともこのタパスツアーに参加していただいて、一度案内してもらったら(バルの場所は全然覚えてないけど)、何となく地図が頭に入るので、自分で歩くのに不都合はないかも。
バルセロナカテドラル内部
それにしても何度見ても魅力的なカテドラルの中。横には回廊もあって、ガチョウさんが13羽。聖女エウラリアが13歳で殉教したことにちなんでいるとか。ガチョウの写真撮ったはずなんだけれど、どこかに紛れちゃってるみたいで発見できない……
カテドラル正面
そうそう、たまたま写真撮影中のカップルがいました。結婚式じゃなくて、多分、旧所名蹟でウェディングドレスで写真を撮るってやつだと思われます。御覧の通り、観光客だらけ。
カテドラルの脇の道
カテドラルの右手を進むと、自治政府庁と市庁舎が向かい合っているサン・ジャウマ広場へ抜ける道に入っていきます。その正面にちょっと近代的な建物があり(カタルーニャ地方およびバレアス諸島建築家協会の建物)、壁にでっかい落書きが!
街角ピカソ
バルセロナの幼稚園児が描いたんじゃありませんよ。誰あろう、ピカソの壁画なのです(落書きじゃなかったですね)。描かれているのはお祭りの時に出てくる、日本で言うと御神輿とか山車に相当する巨大人形や、民族舞踊を踊る人たち、馬に乗った人々。
今回、ピカソもダリもミロも素通りしてしまいましたが、街角にはミロデザインのマークがあったり、オブジェもあったりで、飽きないバルセロナの町歩きです。
街の景色
さて、先ほどの路地を入って行きましょう。実はこの辺りは13~14世紀には貴族や富豪の館が並んでいたという高級住宅街。渡り廊下にその名残があります。この辺りの路地の陰には、時々こんなふうにギターを弾いているおじさんなどがいたりして。
街角のギター弾き
歌っているお兄さんもいます。周辺の壁でいい感じに音が響く、なかなか乙なステージですね。
歌う人
路地を入って行ってカテドラルの裏側を見ると、何だか年季が入っていて、渋い色合いになっています。
カテドラルの裏
丁度この辺りだったと思うのですが、お屋敷の中庭に入れるところがあって、ここら辺にも貴族や富豪の屋敷跡のイメージが。こうした建物の多くが改装してショップになっていたりしています。
どこかの中庭
ここの中庭(前庭?)の外側にはポストが残っています。ツバメとカメ。これも私のダメダメ記憶力のせいで、何の謂われだったか忘れちゃいました。えっと、カメのように確実に、ツバメのように素早くお手紙を届けます?的な? 
で、このカメを撫でると……う~ん?
ポストのカメとツバメ
丁度カテドラルの裏手になる辺りに観光名所のひとつ「王の広場」があります。この広場は、コロンブスが新大陸発見の報告のために女王イサベルに謁見したという場所。この階段、コロンブスも上ったんでしょうか。ここは市の歴史博物館の出口になっています。タパスツアーのおかげで土地勘を掴めたので、翌日、少し散歩をしたときに博物館にも入ってみましたので、後ほどご報告。
王の広場
そんな古い歴史の跡は現実味があるようなないようなですが、下の写真はもっと生々しい歴史の傷跡です。
どこをどう歩いたのかよく分からないのですけれど、小さな広場があった辺り(Pi広場かな?違うかも)、壁に残る銃弾の跡は、スペイン内戦の時のものです。
スペイン戦争の銃弾痕
こうして見ると、歴史ってどこかに必ず印を残していくんだなぁ。
ものすごく近い歴史の話としては、先頃、独立派が選挙で勝利したカタルーニャ。サン・ジャウマ広場近くのこのアパートを見上げると、「あの旗を掲げているのは独立派のお家だよ」って教えていただいていた矢先の出来事。
アパート
自分は独立派ですよって、こうして政治的立場を明確にしているのですね。
市庁舎
さん・ジャウマ広場で向かい合って建っている市庁舎と自治政府庁。これは市庁舎の方だったかな。こういう広場を目印にしておくと、迷子になったときに便利です。
自治政府庁のサンジョルディ
街にはこうして守護聖人であるサン・ジョルディのレリーフや彫刻があります。聖ジョルジョ、ドラゴンを退治した聖人ですね(ちょっと思い入れのあるサン・ジョルジョ。うちの大和竹流ことジョルジョ・ヴォルテラはこの守護聖人の日4月23日生まれで、聖人の名をとって名付けられました。)
サンタマリアダルマル教会
ボルン地区へ入っていくと、またひとつ教会があります。サンタ・マリア・ダル・マル教会。
13世紀から15世紀頃に、地中海貿易が盛んだった時代、この辺りが海と陸の境界だったそうです。当時の航海は命がけですから、無事をサンタ・アリアに祈ったという教会。
カテドラルの裏門
こちらの門には、荷物を背負った労働者のマークがあって、確か、労働者たちがお金を出して云々な話だったような。そうそう、ガイドのKさんはいっぱい色々教えてくださったのですが、その時に書き留めていないと覚えていられない残念な記憶力。
私の記憶力はともかく、この教会が労働者のための教会であることは間違いないようですね。
サンタマリア内部
内部は随分シンプル。カタルーニャ・ゴシックはこのシンプルさが特徴だそうです。その中でステンドグラスの色が映えますね。
サンタマリア内部ステンドグラス

さて、町歩きで楽しいのが、お店のショーウィンドウですね。
ぶぼ
ツアーで一緒だった若い女の子たち(といってもツアーはその2人組の女の子たちと私だけ)はさすがによく研究しています。「この辺にチョコレートの……」とガイドのKさんが言いかけると「Bubo」とちゃんと知っていました。私は「?」ですが、こちらはスペインを代表するパティシエのひとり、カルレス・マンペル氏のお店。チョコレートが有名だそうで、実はここでお土産に買ったチョコレートコーティングのナッツ、ものすご~く美味しかったです(私はKさんお勧めのマカダミアナッツを購入)。
普通、コーティングのチョコレートの部分って薄いじゃないですか。それが、半端ない分厚さにコーティングされているのです。こちらは真夏に持って帰ったにも関わらす、日本に帰っても原型を留めていました(結構真夏のチョコレートは賭けなのですが、これは正解)。
buboのケーキ
でも、こちらの美味しそうなチョコレートケーキ、実は購入してツアーの後、ホテルに帰って開けてみたら……すでに溶けた雪だるま状態になっていました。連日体温くらいの気温でしたからね……・それでも美味しかった(^^)
toketa.jpg
見るに堪えないので小さく……(^^;) えっと、上質なチョコレートなんですよね。うんうん。
ちなみに、店内でも食べることが出来るので、美味しそうなものは迷わず、その場で食べましょう!
buboのケーキ
気を取り直して、楽しいショーウィンドウ。まずはお菓子屋さんです。ディスプレイがどこもすごいんだけれど、これって単に飾ってる様な気がするのですが(だって、店の中でもこのお菓子に手を伸ばして取るのは無理そう)。
お菓子屋さん
お土産物屋さん。こういうのって、飾ってあるのを見るだけで楽しいですね。
店のショーウィンドウ2
精巧な人形もあったりして、どこかで見たような人たちのフィギュア。
店のショーウィンドウ
同じ人形でもちょっと毛色の違ったものもあります。それはこちらのたばこ屋さんをのぞいてみたらありました。
煙草屋
女の子が齧り付いて見ているその先にあるのは……
うんがつく?
サッカー選手や各国首脳陣。なんか変な感じがしませんか? みんなちょっと中腰で、しかも後ろを向いているのが分かりやすいと思いますが、そう、みんなお尻をめくっている……(クレヨンしんちゃんではありません^^;)
アップにするのは控えますが、お尻の下に渦巻いた茶色いものが。つまり、う○ちをしているのですね。これって幸運の人形だそうで、有名人はみんなこの餌食になること必至らしい。
日本語でも「うんがつく」って言うけれど、スペインでも同じなのでしょうか。……あれ? そんなスペイン語かしら?
さて、トイレに行ったら石鹸で手を洗いましょう^^;
石鹸屋さん
というわけで、こちらは石鹸屋さん。この色とりどりの素敵な石鹸、いっぱいお土産にしちゃいました。いろんな香りがあるのです。一番よかったのは白いのでジャスミンの香り。1年前に購入したものですが、まだ香っています。
ろうそく屋
ろうそくのお店は幾つか見かけましたが、上の石鹸屋さんはシンプル派で、下のようなお洒落な形のろうそくを売っているお店がやはり目を引きました。
店のしるし
これはマンホールではありません。お店の前にはこのような印が地面にはっ付けられているのです。もちろん、全てのお店というわけではなくて、由緒正しきお店のみ。それぞれのマークは、お店の種類のようですね。要するにこのマークがあるお店に入ると間違いないということでしょうか。

さて、少しずついい感じの夕暮れになってきましたね。
下町の通り
そぞろ歩きでお腹も空いたところで、ボルン地区界隈でタパスにありつきます。
下町の通り2
記事が長くなったので、タパスとサグラダ・ファミリア夜景は次回に(o^^o)
それにしても、もう1年近く前の事なんだなぁ。って、記事にするのが遅すぎますね。懲りずにまた続きを見に?遊びにいらしてくださいませ(^^)/
次回日曜日に更新予定です。
土産物屋の軒先

Category: スペインの旅2017

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