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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【雪原の星月夜】(真シリーズ)登場人物紹介 

この頃少し小説のアップから遠のいていて、何ブログか分からなくなっていると反省。一体、いつになったら小説をアップするのだと思われているだろうなぁ(思ってもらえていたらいいなぁ)……あ、もちろん、そうそう待ってくださっている人はおらぬのですが。
それはともかく、自分でも少し小説気分を盛り上げようと思うので、【海に落ちる雨】の続き、【雪原の星月夜】をアップしようと思います。といっても、まだ途中なのですが、第1節は書き終えているので、これをちまちまアップしても1年はかかりそうですし、その間に続きが書けたらいいなぁ。

まずは久しぶりなので、登場人物紹介から。
人物紹介のロングバージョンについてはこちらで一度書いているので、ご参照ください。
【海に落ちる雨】登場人物紹介
【海に落ちる雨】を読んでいないわ、という方も、どんな人間たちが出ているのか、ちょっと覗いてみませんか(*^_^*) 

【雪原の星月夜】(今のところ、まだ仮題、なんだけれど。このシリーズ、タイトルは基本的に気象関係)では、【海に落ちる雨】からほぼ2年近く経っていて、状況は変わっていますし、何のことか分からない部分があっても、お話の中に答えが散りばめられているので、今回から途中参加可能です!
(あ、でも、ここから読んだら、なんて話だって思われるだろうなぁ……(;_;) 初っぱなから18禁に近いし。……いや、そもそもとんでもない話なので、もう今更ですね)
【海に落ちる雨】からどんな状況の変化があったかは、ここではあえて詳細は書かないことにしますが、ちらちらと片鱗が人物紹介中にあるかも?

この物語には、不思議な娘が出てきます。実は、本人は登場しないのですが、みなが彼女を探しているという。そして、以前にも少し書いたかも知れませんが、このお話、下敷きになった物語があるのです。
『阿寒に果つ』……古すぎて、誰も知らなかったりして(TOM-Fさんは知っていた……)
そして、主人公にとっても、自分の抜け落ちた記憶(逆行性健忘なんです)との対峙が待っています。人を探しながら、自分の過去を探していく、という物語なのかも。
クライマックスは、冬の襟裳岬で、主人公とあの人の「こんなところで何をしてる?」「そっちこそ」の会話かな?(え?)
美和ちゃんと仁の恋の行方、そして真の妻の登場(多分「え?」というタイプですね)、ついでに真が居候しているお寺の副住職(カッパ先生)と家出娘(幼稚園児のあかり。実は【奇跡を売る店】の和子(にこ)はここから派生しました)という、真にとって支えとなる人たちの存在も、お楽しみに(^^)

あ、始めにお断りを。このお話、思い切り昭和なんです。昭和と言っても『三丁目の~』ってほどの昔じゃなくて、昭和の後半、1980年頃。古き良き時代とは言いませんが、少し懐かしい時代にタイムスリップしてください。
えぇ、まだみんな、携帯もスマホも持っていません。




【雪原の星月夜】(相川真シリーズ)人物紹介

<レギュラー陣>
(この物語にあまり出てこないレギュラー陣も書いてあります。名前が時々登場するので…)
今回、主人公以外でメインで動くレギュラーは、北条仁と柏木美和、葛城昇、あたりかな。

相川 真 30歳、新宿の調査事務所所長。元家庭教師と同居していたが、あれこれあって同居を解消、現在は妻と白山にある灯妙寺の離れに住んでいる。19の時に崖から落ちて死にかかっていて、その時の記憶が一部抜け落ちている。今回の物語はその過去との対峙になるかも。
大和竹流 39歳、銀座のギャラリー・レストランのオーナー。美術品の修復師だったが手に大怪我を負い(【海に落ちる雨】)、現在は後進を育てている。本名はジョルジョ・ヴォルテラ(イタリア人)。真の元家庭教師。真との同居解消後、以前にも増して菩薩のように精神的ストイックな状況にあるようす。

柏木美和 24歳、某女子大大学院生、ジャーナリズムの勉強中。真の事務所の共同経営者(自称・秘書)。明るい元気娘だったが、今回は恋人の身辺問題で大波乱の幕開け。
北条 仁 40歳、真の事務所があるビルのオーナー。美和の恋人で、仁道組(ヤクザさん)次期組長……どころではない模様で、なにやら不穏な動きの中にいる。

高遠賢二 23歳、もともといいとこの坊ちゃんだったが父親を刺して少年院に入っていたことがある。真の事務所に出入りしていて、いつの間にか真が最も頼りにする存在に。自称、真の弟子。
宝田三郎 26歳、ヤクザ志望で仁の舎弟になりたがっているが、気が弱くて性格的に向かないと言われて断られ続け、今も真の調査事務所に勤めている。事務所の掃除担当? 天涯孤独だが、仲間想いの一面も。

葛城 昇 竹流のもと仲間で、ゲイバーの店長。同性愛者で、竹流のことをずっと想っていたが、現在はかなり危ない橋を渡っている模様。
イワン・東道 竹流もと仲間で、ボクシングジム会長。無愛想で厳つい男だが、竹流に深い恩義を感じていて、昇のことを弟のように思っている。

相川 舞 真の妻。過去に真の調査対象だったことがある不良娘(当時の言い方では「スケバン」ってやつですね)。世間的には悪妻と思われているが、実際のところは?(多分「良い妻」ではない)
室井涼子 竹流の恋人の一人だったが、今は関係を絶っている。一方、真にとっては初恋の相手であり、現在深い付き合いにある。ブティックを経営している。
東海林珠恵 竹流の妻といってもいい女、祇園の芸妓。

井出幸之助 新聞記者、真や美和にとっては飲み仲間。お調子者だが信念がある。
唐沢正顕 真の元上司。調査事務所を経営していたが、今は服役中。かなり危ないおっさん。
三上司朗 唐沢の部下、真の先輩。調査事務所の爆破事故で下半身不随となり車いす生活をしている。妻は看護師。

篁美沙子 真が高校~大学時代に付き合っていた彼女。ひとつ年上で、なかなかお似合いのカップルだったのに、若すぎて真がはっきりしなかったために、結局フラれた。
小松崎りぃさ 真が大学中退後、唐沢調査事務所に勤めていたときに付き合っていた女。精神的にかなり壊れていて、自殺している。

高瀬 大和家の執事。竹流が絶大な信頼を寄せている。
名瀬 真の事務所を下請けに使っている弁護士。少年事件で有名。
斎藤宗彦 相川功(真の伯父)の親友で、循環器内科医。真の主治医でもある。

『河本』/ 香月 もと内閣調査室長代理。前回の【海に落ちる雨】で失策があり、その地位を追われた。とは言え今も同様の下部機関の裏方。いかにもお役人だが、大学時代、真の父親・相川武史の後輩であり、慕っていた。
福嶋鋼三郎 もともと警察組織にいたようだが現在は裏社会のフィクサー的存在。【海に落ちる雨】で真の敵とも味方ともとれる行動をしているが、根は相当の悪人。自分の人生は先の戦争で終わったと思っている。
チェザーレ・ヴォルテラ 現ヴォルテラ家の当主。竹流の叔父。ヴァチカンに仕える家系のゴッドファーザー。 

*真の親戚関係
相川(富山)葉子 真の従妹(真が功に引き取られていたので、兄妹として育っている)。真の親友と結婚し、現在一女の母。ちょっと素っ頓狂なところのある不思議娘で、お兄ちゃんのお嫁さんになるのが夢だったけれど、「兄には竹流さんがいる」ので諦めたらしい?
富山享志 真の自称親友。某貿易会社の御曹司。天然ボケ系で「いい人」。彼が主人公の物語は【学園七不思議シリーズ】
相川 功 真の伯父、育ての親。脳外科医。失踪している。
相川武史 真の父親。某米国国家組織のスナイパー。息子とは親子の縁を切らざるを得ない状況にあり、滅多なことでは連絡を取り合うことはない。真は今も父親に対してはいい感情を抱いていない。
相川弘志 真の叔父。北海道・浦河で牧場を継いでいる。いかにも田舎のあんちゃん。妻はアイヌの女性。
相川長一郎 真の祖父。剛健で頑固なじいちゃん。兄弟で競走馬の牧場を経営している。
相川奏重 真の祖母。そのじいちゃんを密かに尻に敷く、たくましき女性。民謡歌手でもある。

<【雪原の星月夜】登場人物>
神路 月(昴) ティーン向けのカリスマ童話作家。モデルのような容姿で不思議な魅力がある。今回の物語は彼女の失踪から始まる。しかも、真の伯父・相川功と何らかの関係があるよう。
池内 暁 神路月の恋人。大東組の構成員でもある。真の事務所にまだ発刊されていない月の童話の本を送ってきた?
芝田音緒 神路月のマネージャーで、池内暁の従妹、かつ元恋人だった。大東組組長・大東松吉の孫でもある。月の失踪に関係しているのかどうか?
新庄龍和 大東組の若頭。かなりヤバい男。月を探しているよう。
古塚 警視庁・四課(当時)の刑事。本人もやくざみたいだが根っこは正義感が強く、もともと真の剣道の好敵手だった。

 まだまだ出てきますが、登場する度に追加していきます(^^)/


予告:【雪原の星月夜】 第1節

1.月の船
2.霧の港
3.プラネタリウム
4.君恋し
5.昴
6.暁闇
7.運命の輪
8.魂の帰る道



「天の海に 雲の波立ち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ」
 竹流が耳元で囁くように歌う。震えるような吐息は、三十二音の言葉が語られる間に、天の海が凪いでいくように静かで穏やかなものに変わっていった。
「柿本人麻呂だったっけ」真は確かめ、自分の声が、うちに押し込んだ感情よりも遥かに穏やかであることに、不思議に安堵した。「日本の古代の人麻呂なんて名前の人が、宇宙を歌ってるってのは、やっぱり今考えても不思議な感じがする。宇宙は古代から変わりなくそこにあるのに、人はひとつの人生の中でどれほど大事なものを失っていくんだろう」
 十代の若者のようにセンチメンタルなことを言っていると考えて、真は自分で自分の言葉を貶める。それでも竹流の声は暖かく、柔らかく、真の汚れていないどこかを包み込むようだった。

「俺が、何であの店にそんな名前をつけたか、話したかな」
「いや」
「『天の海』、『月の船』、『星の林』……この歌を教えてくれたのは功さんだよ。日本の古代の歌人の歌だ、洒落てるだろうって。あの人が居なかったら、俺は深く人を信じることをやめてしまっていたかもしれないと、今でもそう思っている」
 竹流は今でも、真の伯父の功に心の底から感謝しているのだ。だから、功が息子として大事にしていた真のことを気に掛けているのだと、全ては功への恩義に報いるためだったと、そのように聞こえる言葉を、真は耳の中でしばらく持て余していた。そして、福嶋の事務所の奥にある彼の私室で手に取った、功の本の重さを思い出し、右の手をひとり、握りしめた。
 迷い苦しみながらも真を育ててくれた功の手は、いつも真の前に幾千万もの星々を映し出して見せてくれた。本の中にも、書斎の天井にも、不安で潰れそうになっていた心のうちにも、確かな軌跡を描いてくれた。
 功の『宇宙力学論』、あの本を福嶋のところに残してきたことを後悔した。意地を張るものでなかったのだ。本当なら頼み込んででも、あの本を受け取って来るべきだった。

 
またまた万葉集から歌を引っ張り出してきてテーマにしています。柿本人麻呂のこの歌、とても古代に詠まれた歌とは思えませんよね。いえ、そうではなく、古代から変わらず人々は宇宙を見てきたのですね。

・【清明の雪】のテーマとなった万葉集の歌は、
「旅びとの 宿りせむ野に 霜降らば 吾が子羽含め あま鶴群たづむら
でした。こちらは遣唐使の息子を想って母が詠んだ歌でした(^^)


こちらを週1でアップしながら、時々他の物語の始末もつけていきます。
まずは、マコトかな。それとも慎一かな。
あ、この度、もしかすると、竹流もマコトを飼うかも?(さみしいから? トニーは大和邸から離れそうにないし、半分野生化してるし)
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Category: ☆登場人物紹介・断片

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