FC2ブログ
04 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 06

コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【雑記・本】ブックカバーチャレンジ第2弾~教科書って偉大だった~ 

最近、あることに嵌まっています。
というのか、ちょっとテレビっ子していて、お気に入りの番組がいくつか。
とくに、『岩合光昭の世界ネコ歩きでは、妙な遊び?をして楽しんでいます。
それは「勝手にナレーション」
岩合さんがネコに話しかけながら撮影をしているのですが、岩合さんの声の他にナレーションが入るのです。以前、番組の中でこのナレーションについて舞台裏の話が出ていたのですが、台本があるわけじゃなくて、ナレーション担当の俳優さんとかが自分の好きに言葉をあてはめているんですって。映像見ながら練習もするらしい。
これって、ある有名な司会者さんが、競馬だったか何かの中継の練習を、古い映像見ながらやってたのと一緒や!
で、なぜか自分で「勝手に世界ネコ歩きナレーション」練習中なのでした。

え? いつか、私に『世界ネコ歩き』ナレーションの仕事が降ってこないか、狙ってる? 
いやいや、人生、何があるか分かりませんからね。備えあれば憂いなし? 幸運は準備した者の上に降ってくるとも言いますから(そんなわけはない)。
でもこれって、やたらめったら言葉を入れたら良いというものでもないのですね。書き物といっしょ。端的にうるさくない程度に、でも、ネコへの愛をたっぷり込めて、観る人に心地よく番組を楽しんでもらう必要があるのです。うん。
(って、ここで力説してもしょうがないけど)

生まれ変わったら『ダーウィンが来た!』の撮影隊になろうと決めているけど(なんでやねん)、世界ネコ歩き、ただの旅行番組と違って、ネコを通して見た色んな街の日常の景色、人々の暮らしが垣間見えて、とてもお気に入りです

さらに、以前、休みの日に『マルモのおきて』を一気見してしまって、泣きまくっていたのですが、このGW中にJ:COMで『流星ワゴン』を一気見してしまって、またも大泣き。リアルタイムでは見ていなかったのですが、もう、子どもを出すのは反則やわ~と思いつつ、見切ってしまったやん。
メインは子どもじゃなくて、香川照之と西島秀俊の、もうすでに可愛くない年齢の親子の話なんだけれど、二人とも可愛く見えるという、名優のすごさを感じる、大人のお伽噺でした(原作:重松清)。


話はタイトルの件に戻って。
前回の記事【7日間ブックカバーチャレンジ】には幾人かの方に乗っかっていただき、すごく面白かったです。
いや、もの書きの人たちの挙げる本は、世界観が独特で、その人が書いているもの・世界、時にはその人の生き方・感じ方に影響しているのがそのまま表われているようで、興味深かったです。思わず、プラナリアを想像してしまいました。あの生き物、食事シーンはけっこうえぐいですが、赤いものを食べたら赤くなるというあたり、似てません?
なんだか物書きの正体見たり、な感じがしました(良い意味でね)

で、今回、本を選んでいる中で、この「私にとってとっておきの7冊」には入らなかったけれど、もしこれがあと7冊なら入れてたかも、って本は結構あったのですね。でも、これも言い出したら切りがないので、ある基準でまた新たに選択してみました。

題して『教科書は偉大だった』
って、何のことや? なんですが、私の場合、小学生の時の読書って、そんなに種類は多くなくて、メインは子ども向けの少年探偵団とホームズとルパン、だったのですよね。
でも、それこそ本が壊れるくらい読んだのは『3匹荒野を行く』と『狼王ロボ(シートン動物記)』でした。何回も読んで、何回も泣くという(;_;) その頃から、『ダーウィンが来た!』につながるものがあったのですね。
ちなみに、あとは『リラの花咲く家』(『若草物語』と同じ作者なのになぜこっち?)と『石の花』(ロシアのウラル地方の民話、なんでそんなに好きだっんだろう?)、『誰も知らない小さな国』(思えばこれも真のふるさとが北海道になった理由だ)、そして、こども向けの百科事典。うちの家にあった私の本はそんなくらい。
(以前ご紹介した、じいちゃんの直筆本の方が、多かったくらい)

そういえば、この間、録画した『ダーウィンが来た!』を見返していたら、狼の回が残っていて、狼って一度番いになると、一生添い遂げるから、一方が死んじゃったら、その相手も群れの中で居場所を失って、一緒に死んじゃったりするんだって、あぁ、そうか、あのロボの話はまさにそういう習性だったのかと、思い出してちょっとべそをかいておりましたとも。

あ、話が逸れております。
要するに、うちの家はそんなハイソな家庭でもなく文化的環境でもなく、普通に農家系だったので、家には本の類はあまりなくて、友達の家で世界の名作全集的なものを読ませてもらったり、学校の図書館の本を読んでいたのですが。
そんな中で、中学校に入って、学校の授業で習ういわゆる「文学」に新鮮な感動を与えられたのでした。
どうやら当時、私は結構素直なこどもだったらしい。

その中のひとつが夏目漱石『こころ』なのですね。
教科書だけではなく、先生(予備校の先生含む)から教えてもらったり、授業でちょっと話題に上ったものを色々つなぎ合わせて、読書の幅は広がったなぁと思うのです。
そうした学校や予備校で知った世界を少しだけ思い出してみました。


1.『ワインズバーグ・オハイオ』……シャーウッド・アンダーソン
ワインズバーグ
確か、高校生の時に英語の授業でこの中の何編かを読んだのです。なぜか妙に嵌まってしまって、アメリカ文学への道を開いてくれました。結局、マーク・トウェーンもヘミングウェイもいくつか読んだけれど、何故か最後まで記憶に残ったのはこの『ワインズバーグ・オハイオ』。全部英語で読むのはしんどかったので、すぐに訳本を買い(写真左)、本棚にずっと残っていたのですが、カオスな本棚のどこかに埋もれちゃって、で、つい数年前、急にまた読みたくなって、新版を買ったら(写真右)、後から昔の本が出てきたという。
字のサイズ
ちなみに字の大きさはこんなに違う^^;
後から気がついたのですけれど、これもワインズバーグという架空の街の群像劇的物語。前回おまけに挙げた『星々の舟』や『霧笛荘夜話』に通じるものがあるようで、そういう書き方が好きなのかもしれません。

2.『大工よ、屋根の梁を高く上げよ』……J.D.サリンジャー
シーモア
これも、高校生の頃に英語の授業で出てきたのだと思うのですけれど、少なくとも自主的に手に取った本ではない。
そして、やっぱり嵌まりました。サリンジャーは『ライ麦畑でつかまえて』も読んだと思うけれど、何の記憶もない。
でも、このグラース家の一連の物語には、なんだか強烈に惹き付けるものがありまして。
本当なら、この横に『フラニーとゾーイー』『ナインストーリーズ』の2冊が並ぶはずんだけれど、カオスな本棚が……(以下略)
思えば、このシリーズも、一家の物語という意味では共通の手法なんですね(入れ子方式、というの?)。
幸福の絶頂にあったはずの長兄のシーモアの自殺にまつわるもろもろを、次男の(サリンジャー自身とも言われる)バディが語っていくという、なんで、こういう手の話に嵌まるんかなぁ……多感な中学・高校生あるあるですね。
でも、今、改めて読むか?と思うと「?」かもしれません。

3.『アカシアの大連』……清岡卓行
カオスな本棚が……(以下略)
そのため、ブックカバーの写真は撮れませんでしたが、清岡卓行は学校の授業で詩が出てきて(何の詩だったか記憶にない)、詩集を図書館で借りて、そしてこの『アカシアの大連』に行き着いたのでした。
当時、森川久美さんの漫画で『南京路に花吹雪』が大好きで、なんとなく中国ノスタルジックな気持ちになっていたのでしょうか。
戦後まだ35年ほど?、まだ「語れないこと」が多くあった時期、多感な少女だった私(ということにしておきます)は、あれこれ過去に思いを馳せていたらしい。

4.『背教者ユリアヌス』……辻邦生
カオスな本棚が……(以下略)
もしかすると、実家に置いたままかも知れないのですが、いや、これはもう、私一人で嵌まったのではなく、当時の友人全員で嵌まりまくったというバイブル的小説でした。実は、小説そのものを授業で習ったわけではないのです。うちはクリスチャンスクールでしたので、ユリアヌスはまさに歴史的には「背教者」ですから、聖書か世界史か何かの授業で出てきた時に、おそらく先生からこの小説の存在を知らされたのだと思います。もちろん、キリスト教の学校でこの本は禁書である、なんてせせこましい話はなかったと思います。だって、みんなで読んだのですから。
この本は、当時の私たちにとって、ガンダムと同じくらい、すごい影響力だった(比べるのが変?)。
でも、あの時のテンションで今読めるかどうかはちょっとアヤシイので、まだ文庫本は買い直していません。私の読んでいた本は、ハードカバーで、上下2段の文字がびっしりと詰まった重たい辞書のような本でしたしね~。
この勢いで『春の戴冠』を読み、頭の中でヴォルテラ家のイメージが完成したのであった(要するにメディチ家だったのね)。

5.『安乗の稚児』……伊良子清白(詩)
こちらは、予備校の授業で出てきた詩。多分、ほとんどの人が知らないと思いますが……
この『安乗の稚児』を初めて読んだとき、まさに雷に打たれたような衝撃でした。
う~ん、もう、これは私のなんとなくの原風景です(これは、藤原新也氏のある写真にもつながっている)。
貧しい村なので父ちゃんも母ちゃんも仕事に出ていっていて、稚児一人、小籠に座って恐れも知らずほほえんで海を見ている、って情景。しかも「反響(こだま)する心と心」……側に居ない両親との心の繋がりと教えられた気がしますが、今は、こどもは海と心を通わせていて、一人この世界に産み落とされて、やはり一人大自然と対峙しているという、そういう印象で読んでいます。
この詩のシーンを見たくて、安乗まで行ってきましたよ。
そして、後からこの詩人は先輩であると知って、またもや、背中がぞわ~っとしました。

6.『隠された十字架』……梅原猛
隠された十字架
これが授業で聞いたものかどうかは、実は定かではないのですが、私が寺社巡りを始めたきっかけになった本。
そして、今、文字になって残っている歴史は疑え、という視点を教えてくれた、これこそバイブルかも。歴史を一方向(後に権力を得た者が作った歴史)からだけ見てはいけないという考えは、まさに後に網野史学に嵌まった根っこを作ったかも。

7.寺田寅彦随筆集
寺田寅彦
こちらは古い随筆集がどこかにいっちゃって、新しく買い直しました。
これも多分、予備校の国語で出てきたんだと思います。ほんとに、昔の理系人間って、文学にも精通していたんだよなぁとしみじみ思います。短いエッセイばかりなので、時々拾い読みしている。

実はこの後に、私が一時真面目に何かを掴もうとして読んでいた、謎の哲学書類を挙げようと思ったのですが、なんか、もう今となっては海馬のヒダの奥深くに挟まってそのまま腐ってるみたいで、内容も何にも覚えていないので、この辺で置いておきます。
予備校の英語の先生が、学生運動やってた人で、哲学好きで、すごく影響を受けたんですね。もう一人、言語学を得意分野にしている英語の先生もいて、なぜかジャック・デリダを英語で読まされていたという。それ、受験に役に立ったのか?って話ですが、いや、何の役にも立たなかったけれど、個人的には、人生の一コマにすごく重い駒を残したかもなぁ。

代わりに、見つけましたよ!
COSMOS.jpg
伝説の映像作品、COSMOSの豪華本。しかもこちらのセーガン博士、ジュピターがガス惑星であるという解説をされているところ。
宇宙から人体の不思議まで、本当に世界を広げてくれた番組でした。
そして、なぜか、この本を見つけた同じ箱の中に入っていた、竹宮恵子さんの豪華本。
けーこたん
なんと直筆サイン入り。サイン会に行ってもらったんですよね~。
そうそう、やっぱり自分の創作の原点の数十パーセントはけーこたんから来てるのかもなぁ。
そうするとやはり、漫画シリーズもしないといけないかしら? 敢えて外したミステリーとSFも膨大な数だけど^^;
ちなみに本棚を探ってみたら、すごい数だけど、内容覚えてない話も多いのがミステリー。途中まで読んで、「あ! 私この犯人知ってるわ!」ってこともしょっちゅうある^^; 
余談ですが、SFは、ほぼ全部読んだのはロバート・ハインライン。『月は無慈悲な夜の女王』が大好きで。でも、友人たちと一緒に嵌まったのは『デューン砂の惑星』でした。これ、私らにとっては古典だけど、わりと最近?映画になってましたよね。砂虫がえぐかったような記憶が。
カオスの本棚
おまけのカオスな本棚。
え? 綺麗ですか? それはね、下半分が写ってないからよ
3面のうち2面のそれぞれ半分しか写っていないけれど、これ、本が2重になってて、奥に何の本があるのかもう分からない。このミニ書庫には小説はありません。
寝室とミニ書斎にも大きな作り付け本棚がありますが、そっちも大概なカオス。小説や漫画や、ちょっとだけ仕事に絡んだ本も。
仕事の本は基本、職場にあるので、あまり家にはないのでした。

というわけで? 第2弾、おしまいです。
読んでくださってありがとうございます。
スポンサーサイト



Category: 本(ご紹介・感想)

tb 0 : cm 10