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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【石紀行】7.交野:磐船神社(2) 

狭いお堂の中を巡るみたいな感じなのかと思っていたら、とんでもありません。
まさに岩場を降りたり登ったり。
所々川の水が流れる上を、岩と岩の間に木で橋が渡してあります。
ちなみにこの橋、かなり足場の悪いところに架かっており、斜めになっていたりで、結構怖いです。
いわふね4いわふね5
この岩に描かれた白い矢印に沿って行きます。広いところもありますが、狭いところもある。かなり体を捻って入り込みます。足がつくところの岩がつるつるになっていて(よく神社などで、撫でられた石の牛の頭とかがツルツルになっているのと同じことですね)滑ります。
いわふね16
上を見上げるとこんな風に空が見えるところも。そしてまた登ったり。
いわふね8いわふね6
下を見れば水の流れる不思議な空間があり、上を見れば、「これ、落ちないんでしょうか」というような岩が頭上にあったり。この岩の複雑な組み合わせ、阪神大震災の時にも崩れなかったということですが、長い時間の中で地震や川の増水などを経てがっちりと組み合わされ、もう崩れようがないバランスになっているのでしょうか。まさに石垣を組んであるようなもの……
いわふね9いわふね7
見上げるとこんなふうに空からの光が見えるところもあります。
いわふね10いわふね15
最後は登って、ようやく外に出ました。上から見ても岩がゴロゴロと川を塞いでいる感じに見えます。
水の力ってすごいものだと思います。この土地は生駒に続く峰になるのでしょうか、生駒の石と同じような質感、山の岩の重い質感が石から感じられます。
いわふね11
400
外の山の中にも岩が多くあり、大きな岩には名前が刻まれています。神様の名前です。
また天岩戸と書かれた岩もあります。(宮崎にもありますが^^;)
いわふね12
御祭神は天照大神の御孫神、日本の国の中心である大和の国(奈良県)に入るべく天の磐船に乗り天降られたといいます。太古は淀川が現在の枚方辺りまで入り江になっていて、大和に至るにはこの入り江から天野川を遡るのが便利だったということ。
大昔の日本の地形、今とはずいぶん違っていたんですね。
そしてその場所に、古の日本の基礎がある。

この岩窟巡りは、鳥居を潜り、階段を下りて深い過去へ遡るような暗い世界に入り、狭い道、危険な岩・橋を渡り、時に水を足元に感じ、時に広い場所に出て、また時々光射す天を見上げ、また登り、降り、そして最後に外の世界、現在へ戻ってくる。

日本の神様、日本人の祖の物語、紐解いていくと、どこに行きつくでしょうか。
私たちの祖先がどこから来たのか? それとも、どこへ行くのか?
『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』
(D'où venons-nous ? Que sommes-nous ? Où allons-nous ?)
ポール・ゴーギャンがタヒチで描いた絵(ボストン美術館蔵)の問いかけが、なぜか思い起こされました。


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Category: 石の紀行文(写真つき)

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コメント


NoTitle

 こんばんは。
面白いです!!!!
僕は 奈良県住まいなのですが 近所の明日香村には 巨石が色々とあって…
唐突に 巨石文化があって あの一帯の文化だけが 切り離されている様な雰囲気を
持っていたのですよ。
日本にも 色々な処に 巨石文化があるのですね 興味深いです 

ウゾ #- | URL | 2013/04/07 18:44 [edit]


ウゾさん、ありがとうございます!

今日はもう、家でまったりしていて、2時間ドラマを2本も見ちゃいました^^;
小説を書く元気はなかったので、石にどっぷり。
自分でも、石の記事を書いている時が一番楽しいなぁ、とか思いながら(^^)

奈良、いいですよね。
明日香は思えば私の石好きの原点でもあります。
ずいぶん昔、初めて石舞台の中に入った時の空気、今でも覚えています。

そうなんです。古代の地形からすれば、大阪湾はもっと内陸に食い込んでいたようでして、奈良も京都も、決して海から孤立していたわけではないんですね。
そして、海岸沿いを見れば…瀬戸内海にも高知県にも、巨大な灯台代わりの石が山の上にそびえている。
隙間からは夏至や冬至の太陽が昇ったり沈んだり。
古代、私たちが思っている以上に、海や川を通して日本も、世界も繋がっていたのですね。
海には、陸は穢れているので上陸しないという民族もいたそうで…
東北の歴史を見ていても、黒曜石や翡翠の交易範囲を見ていても、古代の日本は本当につながっていたことがよく分かって、面白いです。
私たちは学校で、なんと偏った歴史を習っていたんだろうと愕然としたりして…

石は魂の還る場所、そう思いながら触れています。
でも、なによりここ、理屈抜きに楽しいです。

石の記事、楽しんでいただけて、とても嬉しいです(*^_^*)

大海彩洋 #XbDIe7/I | URL | 2013/04/07 19:24 [edit]


NoTitle

こんにちは
大阪の矢岳巨神社をこちらのブログで初めって知りました。
大変な神社ですね。参拝というより探検、登岩ですね。
阪神大震災にも崩れなかったと書かれているのをみて、また驚きました。やっぱり神様が住んでる場所だから大丈夫だったのでしょうかね?すごいとしか言いようがないです。

キャサリン #LkZag.iM | URL | 2013/04/07 20:41 [edit]


NoTitle

磐船神社って、名前だけでそそられるのですが、しかもこんな秘境ワールドになっているとは。

ものすごく大変そうな所ですが、ご同行なさるということはお母様も巨石文明ファンなのでしょうか。

楽な所をだらだらまわるよりも、こういう自然の驚異の中を苦労してめぐる方が、本来的な神道の信仰の真髄に近づくような氣がしますよね。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2013/04/07 21:20 [edit]


キャサリンさん、ありがとうございます

読んでいただいてありがとうございます(^^)
そうなんです。
結構身近にびっくりするようなところがあったりするんですね…
近いと逆に行かないなぁ、と思いながら、ある日思い立って行ってみました。
行く前はそんなにすごいところとは思っていなかったのですが…結構広い場所なのです。
下手すると怪我するなぁ、と思いながら、極めて慎重に、一つ一つの石に挨拶するつもりで巡りました。
本当に、探検ですね。

神様が住んでいるから崩れない……まさにそうかもしれませんね。
あるいは長い年月かけてこのようにバランスが決まって崩れなくなったからこそ、神様がこの場所を選ばれたのかもしれません。
そう言えば、台風が寄ってきている最中に島根県に旅行したことがあるのですが、どう見ても天気図では台風が直撃しそうだったのに、島根の人は『島根には神様がいるから、絶対に来ない。鳥取に行く』と言うのです。
どこから来るんだ!? その根拠のない自信は!?
と思いましたが、本当に台風は進路を変えて、鳥取方面へ……
恐るべし、神様パワー。根拠がないなんて思ってごめんなさい…といたく反省。

チャンスがあればぜひ、参拝してみてください。

大海彩洋 #XbDIe7/I | URL | 2013/04/07 22:20 [edit]


夕さん、再びありがとうございます

そうなんですね、磐船…まさに天の磐船が由来のようです。
道の脇を通る限りでは、そんな深い世界が広がっているようには見えないのですが…
ここ数年、島根県・宮崎県を何度も旅して、天孫降臨の物語に触れることが多くなりまして、神話を見直すようになりました。神話・言霊(万葉集)って、想像でも天皇家だけの歴史でもなくて、本当に日本の国の成り立ちを書いてある歴史なんだなと…。もちろん、正しい解釈をしなくてはならないとは思うのですが…

うちの母は、始めは『お前と旅行したら、墓と石ばっかり』と嘆いていましたが(何せ、初めてのヨーロッパ・イタリアでローマを素通りして田舎町の平原にエトルリアの墓を見に連れて行っちゃったもので…^^;)、このごろはすっかり石・古墳ファンになっています。
しかも、『訳の分からない石』のほうが面白いとまで思っているようで、かつ、私以上に石に執心している気配が見えることも…
多分、嵌っていますね^^;

日本の石は、本当にアクセスの悪い山の中にあることが多くて、しかも神様・ご神体と考えられていることもあって、禁足地で近づけなかったりすることもありますが、これからもできるだけ傍に行って、自然の神々/大いなる者の息吹を感じたいと思っています。
もちろん、いつかはアイルランドに行きたいんですが…!

次回は、マルタのカート・ラッセルをアップする予定です。
また遊びに来てください。コメント、ありがとうございます(#^.^#)

大海彩洋 #XbDIe7/I | URL | 2013/04/07 22:58 [edit]


いやっふ~~~。
石だ~~~。石です。石なんです!!
やはり、石を見るのはこのサイトですね。
この石から覗く光のコントラストは流石の最高さですね。
日本の落ち葉と枯れ木と石の配置も絶妙で、自然さをさらけ出していて良いです。

LandM #- | URL | 2013/09/06 18:19 [edit]


LandMさん、ありがとうございます(^^)

> いやっふ~~~。
> 石だ~~~。石です。石なんです!!
> やはり、石を見るのはこのサイトですね。
そう言っていただけると、とてもとてもとても嬉しいです!!
この磐船神社、細い道の脇にさりげな~くある神社で、ぱっと見た感じではまさかそんな奥深い場所へ入っていくとは思えない、という意外感も手伝って、結構穴場だと思います。
交野は決して都会ではありませんが^^; 大阪からも遠くない、こんなところに、物理的だけではなく心理的にも深い意味合いのある空間が存在していることが、とても面白いです(^^)

> この石から覗く光のコントラストは流石の最高さですね。
はい、よくある胎内巡りってのと同じでしょうか。
真っ暗なお堂中に入って、で、外に出てきたとき光があるということをものすごく有難く感じる、あれですよね。
日本の石は、自然の力を借りて、今の形に収まっている。あるいは、その自然の力を崇拝する、日本のこころみたいなものの反映かなと思います。海外の巨石とは少し違ったイメージです(^^)
9月半ばに、佐賀県の巨石パークに行きます(雨だと入れない(・_・;))。
併せて大分県の巨石群、ストーンサークルを見てこようと思っています。
ちょっと真面目に山登りが必要そうなんですけれど……
またご報告ができると思います(*^_^*)
いつも石紀行をご贔屓にしていただいて、ありがとうございますm(__)m

彩洋→LandMさん #nLQskDKw | URL | 2013/09/07 09:24 [edit]

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