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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

NEWS 2013/4/12 実のひとつだに/山吹 

今日は利休梅と山吹。
利休梅2利休梅3
まずは利休梅から。
てっきり利休が好んだ花なのかと思ったら、日本にやって来たのは明治時代。
バラ科の落葉低木です。
この花のいけていないところは、冬はただののっぺらぼうの枯木。
春になったらいきなり葉と花がぼんっと開く感じなのですね。それはすごく素敵な春の景色です。
でも、花そのものは華やかというよりは比較的清楚な花なので、茶人が好み、いつの間にか、利休には何の関係もないのに、利休梅という名前に。

まるで北国みたいに一気に花咲いてしまった花たち。
今年の山吹は、咲くのが早すぎるような気がするけど……
山吹1
山吹2
上は、黄色の山吹。実はよく見かけるのは八重山吹ですが、うちの八重はまだ開いていませんでした。
この山吹は一重の山吹。実は結構探して手に入れた山吹。
八重のほうが人気があるのか、なかなか一重は売っていなくて、見つけた時はるんるんで購入。
一重のほうが何だか清楚で、凛として見えるから好きなのです。
下は白の山吹。でも実は、黄色の山吹(ヤマブキ属)とは属が違う(シロヤマブキ属)ので、別物なんです。
花弁の枚数も違いますし、この白のほうは実をつけます。

山吹は実をつけないと言われますが、属が違うので、実をつけるんですね。
実をつけると、後拾遺和歌集の兼明親王の歌『七重八重 花は咲けども 山吹の実の一つだに なきぞ悲しき』の歌が成立しないけど……^^;

さて、有名な故事。
室町時代の武将、太田道灌が越生で突然のにわか雨に遭って、農家で蓑を借りようと立ち寄った時、娘が出てきて一輪の山吹の花を差し出した。蓑を借りようとしたのに、花を渡された道灌は憤慨。
後でこの話を家臣にしたら、それは後拾遺和歌集の歌に掛けて、山の茅葺きの貧しい家で蓑(実の) ひとつも持っていない、ということを山吹の花に託して伝えたものだと聞かされる。
古歌を知らなかった事を恥じて、それ以後道灌は歌道に励んだといいます。

山吹は万葉集にも結構歌われていて、本当に古くから日本で愛されてきた花なんですね。


愛される、というと、今回のBOSSのコマーシャル、いいですねぇ。
「この惑星の住人は、誰もが、勝利者になれるわけではない。ただ…」
「この惑星には、愛されるという勝ち方もある」

どこかで読んだ話ですが、昔、高校野球を取材に来た外国人記者がある監督に質問をした。
『日本人はなぜ高校野球にそんなに一生懸命になるんだ』と。
球児とは縁も所縁もない大人までが熱狂しているのが滑稽に見えたらしい。
『高校野球というのは、負けることを学ぶ/知る場所だからだ』

必ず勝つとは限らない、勝ち上がれるのは1チームのみ、ほとんどが敗者になるのが分かっている、その中で自分の100%をぶつける球児たちの姿、その背景までも含めて日本人は愛しているのだと。
それを聞いた外国人記者は、全国を回って球児たちを取材するようになったのだとか。

もちろん、競技というのは何でも、勝ち残れるのはtop 1 だけですが…
確かに、高校野球はそれぞれの県を背負って?来ているからかもしれませんが、勝ち負け関係なく、スポットライトをきっちりあててますものね。
負けるにも美学があるということなんでしょうね(もちろん実際には、戦争となると話は複雑ですが)。
もともと『負けた者好き』の国民性もありますし(判官びいき)。
平家物語、源義経……
そう考えると、日本人ってやっぱり不思議な感性を持っているのかもしれませんね。
怨霊とか祟りを恐れて、それを祀ることによって怖さを封じ込めようとしたり…


横道に逸れたけれど、歌にまつわる故事。
むかしの人は、古歌や故事をよく学んでいましたよね。
イタリアでは小学生がダンテの神曲を必ず学ぶのだとか。
日本でも国語で古文はやってるんだけど、何だかすっかり忘れてしまったなぁ…
もう一度自分の足元を見つめなおすために、沢山の故事を学び直したいような気がしました。
……温故知新といいますし。


あ、akoさんが満天星の詩を書いてくださるかも…!?
よりたくさんの星に見える写真なども一緒に載せておきまする。
どうだん3
追記:本当に書いてくださいました(;_:)(*^_^*)……感激です!
ぜひ読んでください!4/13の記事です→(akoの落書き帳)
akoさん、本当にありがとうございます。
星の子、ぽこぽこ顔を出しそうで楽しい(*^_^*)

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Category: ガーデニング・花

tb 0 : cm 4   

コメント


NoTitle

 おはよう御座います。
確かに 日本ぐらいだとか 「フランダースの犬」が 妙に有名なのは。
海外では 敗者のみじめな人生の 何処がいいのだと 評価が低くて 映画化された時も 
其の儘エンドと ハッピーエンドバージョンと 二通りの終わり方をつくり 国によって 
何方を取るか変わったとか…

ああっ 古事記だったかなぁ…
ある人の夢に 知らない家がよく 現れる 普通現代の感性ならば 夢見ている方が 
其の家を好きと 解釈すると思うのですが 
古事記では 家の方が 其の人に恋していると 謳っているのですよね 面白いです。

ウゾ #- | URL | 2013/04/13 08:20 [edit]


ウゾさん、ありがとうございます

おはようございます。
そうですよね。でも、日本でも『フランダースの犬』はアニメでやった時、『あんな悲しい報われない(考えてみたら踏んだり蹴ったりですよね、ネロ…)話を子供に見せられないから、ラストを変えろ』と投書がものすごく来たのだとか。
でも、番組製作者は、それでは『フランダースの犬』ではないというので、原作通りのラストで断行したらしいです。
あっぱれです。
ディズニーなんか、人魚姫の話をすっかり変えてしまいましたものね…
わたし的にはアンデルセンの『人魚姫』が好きで(アンデルセンの失恋から生まれた話らしい)、ちょっと納得いかなかったのですが、アニメ自体はキャラも良くて、さすがディズニーと思われる素敵な話になっていたので、まったく別の話と思ってみています。
『ごんぎつね』も好きなんですよね…悲しいラストだけど…あれは異種生命の間の魂の流通共鳴を表したものなんだとか。

その家の夢の話も…多分、家に心があるとする感覚はものすごく東洋的なんでしょうね。
そして、人と人だけでなく、ものと人の間にも魂の交流があると思う、それは人→ものの一方向ではなく、もの→人の方向へもあって、双方向性であると感じるのでしょうね。
中国の話なんかでは、よくもの(花瓶とか香炉とか)が人に恋をする話が出てくるから、そこから来たのかなぁ?

そして、勝者と敗者も同じように、ただの勝ち負けでなく、魂の交流がある、そのことに美しさを感じる国民性なんでしょうか…
だから、マジンガーZも負けて終わったのか…(しかし、小学生の私には衝撃的だった…)
だから、阪神ファンという人種が存在するのですね…
そう言えば昔、浦和レッズが弱かったころ、阪神ファンの気持ちが分かると言われたことがあったなぁ(負けても負けても好き)。
絶対わかるもんか、年季が違うねん!阪神ファンを舐めんなよ、と思いました^^;
あれ、何の話だったっけ??

大海彩洋 #XbDIe7/I | URL | 2013/04/13 09:30 [edit]


NoTitle

ビックリしたッッ!!
なんとも嬉しいプレッシャーをありがとうございました♪
ぃゃ、ホント嬉しかったです♪

悩みに悩んで
やっぱり星の子が顔を出した時に見つけやすいように
花がアップになってる写真を使わせていただきました^^
イメージ崩してないといいんですけどッ(>_<)
でもとっても楽しく書かせていただきました♪
ありがとうございました^^

ako #G5P3Ad7M | URL | 2013/04/13 12:59 [edit]


akoさん、ありがとうございます!!

読んでまいりました!コメントも残してきました!
多分宵闇くらいに満天星躑躅を見たら、宵の明星の星の子が出てきてくれるのかなぁ(#^.^#)
本当に素敵な詩、ありがとうございました(^^)

大海彩洋 #XbDIe7/I | URL | 2013/04/13 13:33 [edit]

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