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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【物語を遊ぼう】11.つかず離れずが萌え 

『つかず離れず』
この言葉ほど、書いている時にも読んでいる時にも萌えるものはありません。
言い換えれば、物語というのは、この『つかず離れず』で成り立っているといっても過言ではないかもしれませんね……手が届きそうで手が届かない、真実が分かりそうで分からない、そして人と人の間も理解できそうで理解できない、その狭間のようなものの中に、無限の物語があるのです。
今回は、この『つかず離れず』で私が萌えまくった二組のカップル(カップルではないとも言えるけど…それがまた萌え)をご紹介します(*^_^*)


究極の『つかず離れず』ケーススタディ(^^)

【ケース1】Xファイル:モルダーとスカリー

有名な海外ドラマですが、少し古いので一応解説。FBIの奇怪な現象を扱う部署、X-FILE課。そのメンバーは2人で、妹を地球外生命体に誘拐されたという過去を持つ変人のモルダーと、モルダーの見張り役として配属されたいかにもキャリアウーマンという印象のスカリー(でも実は大変敬虔な女性)。
始めはUFOだの謎の生命体だの信じていなかったスカリーだが、奇怪な事件に遭遇するたびに、暴走するモルダーを止めながらも、認めざるを得なくなっていく。

…そしてこの二人、恋人?ということにはなかなかならないのですが、ともに事件を解決していく(というよりも大概事件は解決していない? 振り返ったら変な生き物がまだ生きている…って感じの終わり方ばかり^^;)過程で、信じ合う存在、互いになくてはならない存在だと認識していくのですね。そう、単なる恋人とは少し違う、運命共同体の様な存在。そうこうしていると、スカリーが宇宙人に誘拐されたり、モルダーが行方不明になったり(もちろん宇宙人がらみ)、物理的にも距離があったり…(#^.^#)

でも、気が付いたらいつの間にか、ミレニアム(2000年のNEW YEAR)ではキスしてるし、でもそれまでそんな気配あったっけ? 本当はどうだったの、この二人? いつの間にキスするような関係だったの? みたいな萌え。とは言えその後も、あのキスは実は挨拶代りだったのかと思うくらい発展していないようにみえるし、謎に包まれたまま…
その後、宇宙人の介入でスカリーが妊娠するんだけどどうやら実際の相手はモルダーっぽかったり……そしてラスト、二人きりで逃避行しながら、何だかもう完全に運命を共にする世界へ……この件だけ取り上げると、いかにも『くっつきました』って聞こえますが、とにかく延々とつかず離れずだし、これからだって本当にどうなるのという感じで終わったのです。

恋人同士の域を遥かに超えている深い人間関係(危機的な環境下では恋に陥りやすいから?)、くっつかないまま長々と時間がかかり、くっついたように見えてもちょっと離れて見える…大好きな関係性です。
ちなみに私は、スキナーとドゲットが好きでした(*^_^*)

でも、こうやってあらすじにしちゃうとバカっぽいことに気が付きました。この話、番組を見ると、本当にそんなこともあるかも、と思えるのですが、私の解説能力では『宇宙人?誘拐?ちゃんちゃらおかしいわ』ってことにしか見えない^^; 実は宇宙人と取引しているのはアメリカの政府絡みという裏があって、このFBIの上司たちや政府関係者の胡散臭さがたまらないのですね……このドラマが『アメリカで受けた』のは、曰く、アメリカ国民が自分たちの政府は本当にこんなことをしてそう、と政府を懐疑的に思っているからだとか。確かに、一度エノラ・ゲイ(原爆を制作していたという区域)のそばを通ったことがあるのですが、何とも口では説明しがたい『あるかも』な雰囲気でした。一般人の知らないところで起こっているこわーい事実。

【ケース2】スタートレックヴォイジャー:ジェインウェイ艦長とチャコティ副長

スター・トレックシリーズ(正確には最初のシリーズ『宇宙大作戦』)はもう私の青春そのもの、みたいなドラマでして、スポック博士に乙女心を鷲掴みにされ、ドクター・マッコイの何でも治しちゃう(…って、まぁ、何してるわけでもなく治るのがすごい)技術にうっとりし、カーク船長を含めた、ちょっと中途半端な男三人の友情にほだされ……
でも、今回挙げさせていただくのは、スタートレック・ヴォイジャー。シリーズの中では唯一の女性艦長で、しかも通常の世界/次元から切り離され、宇宙の異次元ともいえる世界に入り込んでしまって、何とか地球に戻ろうとするんだけど異世界から戻る手段が分からないまま流離うという、ちょっと異色の話なのです。
噂では、最初のシリーズ・宇宙大作戦(カーク船長)の頃への回帰のために制作されたともいわれるこのシリーズ(つまり、宇宙大作戦は、地球から宇宙へ出て行った人類が新たなフロンティアを求めて旅するという話だったのが、新スタートレック、ディープスペースナインになって艦隊戦などが登場してきて、宇宙戦争ものみたいになったのが気に入らなかったスタッフがいたのかも)、本当にもう萌えどころ満載でした。

ジェインウェイ艦長はストイックでかっこいい女性艦長なんだけど、どこかに少し女性の弱さを持っている、でも普段はそんなことはおくびにも出さない。地球には夫が待っている。そして副長のチャコティ。インディアンの血を引く、もと反政府軍のメンバー。言わないけどね、時々ぶつかりながらも(結構好き勝手言っていたかな…)艦長を尊敬し、実はちょっといい雰囲気までいってるんだけど……しかも地球にいるジェインウェイ艦長の夫は、もう妻の宇宙船は行方不明で帰ってこないと聞かされていて他に女性ができていたりするんだけど(たまに次元が交錯するんですね…でも地球に帰還するまでは信じたくないのでしょう…というようなエピソードがあったと思うのですが、私の妄想?)……くっつきそうでくっつかない。

不倫はだめという意識(番組制作上の…)や上官と下官の恋(それはまぁ、有名な映画もありましたよね)という垣根がありながら、チャコティは途中から絶対艦長を女として見てると思うんだけど、あぁ、もうどうなの、どうせ地球には帰れないわよ、くっついちゃって!と思ういちファンを無視して、何故か全く別の女が登場。

実は、この異次元には『ボーグ』という全体意識の一部として生きている種族がいます。つまり個としての意識を捨てて、全体意識に同化され、集団のためだけに生きているわけですが(これは結構怖い話で、昆虫の世界、宗教の世界みたいな…)、その中のひとりにセブンという、元地球人で幼いころに両親と共にこのボーグに同化した女性が出てくるのです。色々あってこの女性はボーグから切り離され、大人になってから突然『個』として生きていく運命を背負わされる。でも『個』として生きてきたことがないので、人格自体が真っ白。ここで、人類・『個』としての彼女を教育したのが艦長なんですね。そしていつしかセブン(⇒人間としての名前はアニカ)とチャコティが恋に落ちる。

というよりもアニカは艦長なんですよね……教育を受けていく中でアニカの中に艦長の思い、思考過程や人柄までもが移っていく、チャコティは艦長の代わりにアニカを愛するようになったのか……
う~ん、でもファンはもう何だか不完全燃焼。セブンはいい子なんだけどね。


……こうして、実ったのか実ってないのか分からない、恋のような恋でないような二人のイライラするくらい長い関係。くっつかないのは寂しいけれど、くっつきすぎても欲しくない、いっそこのままの方が、と思ったりもする。このどっちなのか分からないうちが結構良かったりもする。
そんなところに萌えるのは、きっと私だけじゃないですよね。
もちろん、ハッピーエンドになってくれてもいいのですが、多くの場合、くっついたようなそうでもないようなまま終わっていく、製作者の心理は一体何なのでしょう??
(私が睨んだところでは、みんな、つかず離れず関係に萌えているから!のはず(^^))


長くなったので二つだけにしてみましたが…他にも今市子さんの漫画、『幻月楼奇譚』の鶴来升一郎と与三郎なんかも、いいなぁと思っているのですが。

皆さんのご存じのつかず離れずの萌え物語、ぜひ教えてください。

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コメント


NoTitle

うん、すごくわかります。
つかず離れず萌え。
どれか例をあげるというより、私が思わず引き込まれていく漫画やドラマは、すべてそういう雰囲気があります。
私が、恋愛ものの小説が苦手なのは、すべて最終的に答えが出てしまうからなのかもしれない・・・と、今、思いました。
離れたくても離れられない。でも、恋愛感情とは、言い切れない。そんな微妙な人間関係は、男女間問わず、とても深い人間愛を感じさせられて、味わい深いです。
うん、朝からなんか、熱くなってしまいました。
では、行ってきます(って、なんで出勤の挨拶^^)

lime #GCA3nAmE | URL | 2013/04/15 08:02 [edit]


limeさん、ありがとうございます

お帰りなさい(って、なんで帰宅時になっている?)

この【物語を遊ぼう】シリーズ?を始めた時、このテーマを一番に挙げようかと思っていたくらい、私の中では大きなテーマでして……(^^)
すごく分かると言っていただいて、とても嬉しいです。

誰かと話していると、やっぱりハッピーエンドに落ちてほしいという意見が多数の中、どうも私は『そんな簡単にくっついて終わるなんてありえへん』派でして、あまり仲間を見つけられないままここまで来ました…^^;
わたしにこれを植え付けたのは『キャンディ・キャンディ』と『人魚姫』なんですが…^^;
でも、中途半端なの、本当に好きなんです^^;^^;
だからこのケース1・2にはもう、だだ嵌りしまして……もちろん、宇宙ものや宇宙人ものが好きだったせいもあるかもしれませんけど…

2人の人間が、本当にものすごく信頼し合っていて(信頼しすぎて憎みそうなくらい…)、魂はもう完全にその相手のものなんだけど、現実の義務やしがらみを振り切れない、ある時にはその義務を遂行しようという志を優先することもあって、関係性は現実には進展しないのに、心では深く深くなっていく感じ…これが堪りません(^^)
そして、実はそういう相手が一人とは限らないんですよね。その関係性は必ずしも陽とは限らなくて、たまには陰の部分もあったり、相手が変われば、あるいは時間がたてば同じ相手であっても、それが変化していく。
こういうのが物語の妙ですね。

いえ、決してハッピーエンドが嫌いなわけではないのですが…
『いつまでも幸せに暮らしました』←あり得ない!と思うだけで……
でも、色んな意味でlimeさんが同じあたりを目指していらっしゃる気がして、嬉しいです(^^)←思い込みかもしれないけど^^;

大海彩洋 #XbDIe7/I | URL | 2013/04/15 23:37 [edit]

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