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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

におい(臭い/匂い)にまつわる話 

ヴェネツィア

今日は今からボランティアに行くので、年休です(^^)

先日、写真を整理していたら、ずいぶん前にヴェネツィアに行った時の写真が出てきました。
どうやら没写真だったようで、別に保管されていたんですが……

こうして写真に撮ると、麗しいヴェネツィア……
この時(晩秋~冬)、高潮(Acqua Alta)のために、一番低いサンマルコ広場は午前中水没するんですね。
これも、水の都ならではの知恵。
だだっ広い広場に水を引き込むことで、町全体が水没しないように緩衝作用をしているということなんですが…

でも、店の中もホテルの中も、1階は水浸し。
板みたいなので土嚢代わりに水をシャットアウトしているみたいですが、はっきり言ってそれでは無理でしょう……と思うようなもの。
私たちが着いたのは午後だったので、水が引いた後だったのですが、お店では水の掻き出し作業中。
これを毎日やっているのですね……
無駄のような、ある意味、風物詩のような。
で、午前中また水没するから、長靴(ビニールカバー?)を買えと売りつけられ…

はい、翌日、本当に役に立ちました。
午前中に着いた観光客の人たちは大変困っておられました。
路地も膝まで水浸しで、歩けないのです。
広場と大きな通りには、板の歩道が置かれている(橋)んですが。

ヴェネツィアは二度目だったのですが、一度目は早春で、もちろん水没する時期ではないので、特に何事も感じなかったのですが……

そうなんです。
今日のお題?……臭いです。

正直なところ、かなりな臭いです。
ほぼどぶ川と言ってもいいのかもしれない…もちろん、気温なども影響するのでしょうけれど…
そもそも水浸しになるとき、町の地面自体が水没するわけで、残飯や犬や猫のうんちもしかり。
不運な場合はその中を歩かなければならないわけです…
(万が一、御飯中の方、ごめんなさい)
二日間の滞在中には慣れましたが、夜、ホテルのベランダから、潮の匂いとともに悪臭!?が爽やかな風となって吹き込む…みたいな。

Acqua Alta…見ものですが、臭いに敏感な人は辛いかも。

で、思ったんですが、写真って臭い/匂いがないから、この町のあの日のムードって、この美しい写真からは何もわからないなぁ、と。
匂い付消しゴムみたいに、その時のにおいも移って/写っていたら面白いのに。
ハリポタの世界の写真なら、においもついていそうですね。


においと言えば、どんなにおいが好きですか?

私は、実は世の中で最も好きなにおいが、野焼きのにおい。
懐かしいからなのか、よく分かりませんが、今でも野焼きのにおいを嗅ぐと、とっても幸せなんですよね……
親には変な奴、と言われていますが^^;

嗅覚は人間の五感の中で最も記憶と密接に結びついていると言われていますよね。
確かに、視覚や聴覚は、脳がこれまでの経験でアレンジして『像を結んでいる』、つまり脳の回路を通っている間に変換されている可能性があるけれど(よく、テレビ番組でやっている『錯覚』ですね)、嗅覚というのは古い感覚、つまり大脳皮質系をあまり介さない、原始的な脳の部分で感じているもの。
敬愛するカール・セーガン氏の言うところの『エデンの恐竜』(人間の脳の中には恐竜がいる…つまり、原始の脳が人間の脳の中にちゃんと残っているという話)ですね。

とすると、私の野焼きにおい好きは、最も記憶と強く結びついている…
幼少期の思い出のなせる業なのでしょうか。
ずっと忘れていた何か、感覚・感情など説明できないものも含めて、それを引き出すカギのようなものなのかもしれません。

となると、いつかまた、よく似た悪臭を嗅いだとき、美しいヴェネツィアのAcqua Alta、水没した世界で最も美しい広場と言われるサンマルコ広場を思い出すのでしょうか…
(ちなみに、私が世界で最も美しいと思っている広場は、シエナのカンポ広場。ヨーロッパ旅行歴が決して多いわけでもないのに、すでに3回も行っている…一度などは、シエナしか行かなかった旅も…)


ヴェネツィア水没写真、見つけたら、またいずれアップいたしますね。
なかなか見ものです。
でも、やっぱり、『臭いをお届けできないのは残念』。

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Category: 旅(あの日、あの街で)

tb 0 : cm 8   

コメント


NoTitle

 こんにちは。
好きなにおいと言われると… 初夏の雨上がりの むわっとするような甘い 草いきれ 
そして シミがついて変色した 古書の頁を カサカサと繰る時の 黴臭さ。

野焼きは あの パチィとはぜる音も いいですよね。

僕は モロッコのフェズの迷宮 何と無く好きです。

ウゾ #- | URL | 2013/04/16 12:13 [edit]


NoTitle

ベニスは確かに臭かったです。
水道の水も臭く感じました。
あの運河って、よく見てると、ヘンなものが流れていますものね。
鳥の足を見ました。

記憶に残る匂いは、好き嫌いの問題ではないと思いますが、
祖父母の家に一歩入った時の臭い。
おじいちゃんとおばあちゃんの家に来た、と瞬時に感じられる。
あの感じが懐かしいです。

しのぶもじずり #em2m5CsA | URL | 2013/04/16 13:55 [edit]


NoTitle

野焼きの匂いですか!すごくマニアックなようですが、よくわかります。
田舎に住んでいた頃の記憶が、ぶわ~っと広がりそうです。

本当に、匂いって記憶に直結していますね。
懐かしすぎる匂いを嗅いだ時は、記憶にむせて、めまいがしてきます。
自力で思い出すのが、難しい記憶ですが。

私は、なんだろう・・・。
ペンキの匂いと、油絵具の匂いでしょうか。
クラクラするほど、きます。

あと、アイスクリームの、ストッカーに顔を突っ込んだときの匂い。
・・・あまり、大人になったらしませんね^^;

蚊取り線香も、ぐっときます。

lime #GCA3nAmE | URL | 2013/04/16 18:45 [edit]


ウゾさん、ありがとうございます

アラブ系は独特のにおいがありますね。
あちらの飛行機自体が全体にそういうにおいだと聞いたことがありますが…
確かに町自体に独特のにおいが漂っている……
エキゾチックと思うか、合わないと思うかは人ぞれぞれなんでしょうね。

古書のにおいは私も好きです。
古いけれど、『学生時代』の歌を思い出しました。
秋の日の図書館のノートとインクのにおい~
うーん、やっぱりにおいですよね。記憶に刻まれるものって。
そして土のにおいも、いいですね!

においの世界って、本当に果てしないという気がしました(^^)
コメント、ありがとうございます。嬉しいです(*^_^*)

大海彩洋 #XbDIe7/I | URL | 2013/04/16 20:32 [edit]


しのぶさん、ありがとうございます

しのぶさんもヴェネツィア/ヴェニスのにおい体験されましたか。
気にならない人は気にならないみたいなのですが……
私も最初行ったときは気にならなかったんですが(自分も貧乏な格好だったから?)、二度目はこの高潮にぶつかって……ちょっと参りました。
そうなんですよ!あの運河。本当に色々浮いていますよね!
私は、絶対にこの運河には落ちたくない!と思いました^^;

そしておじいちゃんとおばあちゃんの家のにおい……
うん、わかります。独特の、昔のにおいみたいな…
うちは、祖父母の家は五右衛門風呂に大きな土の土間、屋根裏に藁、という世界だったので、しのぶさんが下さったコメントを読んで、それを思い出しました。

こうやって皆さんの記憶のにおいをお聞きするの、楽しいですね。
自分も一緒に記憶の旅に出ているみたいです。
コメントありがとうございます。嬉しいです(*^_^*)

大海彩洋 #XbDIe7/I | URL | 2013/04/16 20:40 [edit]


limeさん、ありがとうございます

蚊取り線香、私も結構好きです!
庭の手入れには欠かせない蚊取り線香、お尻にいくつかぶら下げていくのですが、部屋に戻ると衣服に香をたきしめたようになっています(*^_^*)
これ、ある意味、野焼きに近いにおいなんですよね……

ペンキと油絵具はlimeさんならでは、ですね。
そういう、人となりを表す、その人の世界を感じられるにおいの記憶、素敵だなぁと思いました。
でも、アイスクリームは!? バニラですか???

大好きなKinKi Kidsの歌に、人込みであなたと同じにおいを感じるとついていきそうになるって歌詞がありますが(剛くん作詞)、本当に、においにはそういう強烈な作用があるんでしょうね。
フェロモン?
人間以上ににおいを感じる生物って、どんな世界に生きているんだろうと思いました。

コメント、ありがとうございます。嬉しいです(*^_^*)

大海彩洋 #XbDIe7/I | URL | 2013/04/16 20:47 [edit]


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# |  | 2013/04/17 23:29 [edit]


加納さま、ありがとうございます!

鍵コメでいただきましたが、お言葉に甘えまして、そのままお返事させていただきますね!

すみません!せっかくのベニスへの夢を壊してしまったかも……
ベニスの商人、ベニスに死す、を始めとして、数々の名作の舞台になった町。
確かに、町の造り、干潟に建築物を建てる方法、この干潟が豊かであり、ここに町がつくられた歴史的背景などは、もう本当に世界でも屈指の、そして独特な魅力があります。
が!
いかんせん、運河は実際にはちょっとどぶ川に見えます…
ここに落ちて死ぬのはいや~、というくらい、……な感じです。
ゴンドラはディズニーシーで乗ったほうがいいかもしれません^^;

しかし、リアルベニスを舞台にした加納さんの小説、読んでみたい~
キャストはやっぱり武器ちゃんと政治家さんで(*^_^*)

干したてのお布団ににおい、いいですね!
陽だまりのにおい、ですね。初夏の萌え木のにおい、っていうのは表現も素敵です(*^_^*)
こうやって皆さんの好きなにおいをお聞きしていくと、何だか、世界には本当に色んなにおいがあるんだなぁと思います。
それに、私も水を含んだ土の匂い、好きです。特に春の土の匂い……
> ちなみに私の好きなにおいは…と考えてみましたが、
> 干したてのお布団の匂いや、夏の夕立の匂い(焼けたアスファルトに雨が落ちた時の匂い)が好きで、どうも太陽が好きっぽい…と気づきました。
> 冬から春へ変わる時の風の匂いとか、初夏の萌え木の匂いとか、そういうのも好きです★

コメント、ありがとうございました。
私も、加納さんちにコメントを書こうとして、下書きしているうちに何度も寝てしまって^^;
春眠暁を覚えず…でして。
また近々お伺いします!

大海彩洋 #XbDIe7/I | URL | 2013/04/18 23:39 [edit]

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