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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

NEWS 2013/4/21 満開の躑躅/鬼平の言葉 

つつじ
ほぼ9年前のうちの躑躅です。
躑躅は年々小さくなる、とは言われておりますが、おそらくこれがこの躑躅のピークのころだったのかもしれません。
時は過ぎていく…しみじみそう思います。
躑躅2
これは2階から見たところ。


さて、今日は何かの拍子にふと思い出した鬼平の言葉をかみしめながら、仕事に行きたいと思います。

盗賊改めの密偵、おまさがある男を見かける。
男は大工であり、実は自分が手掛けた大店の見取り図を盗賊に売っている。
近頃は鳴りを潜めていたが、実は死の病・結核を患っていた。
そして同じように胸の病を抱える女と出会い、二人で静かに余生を送りたいと願う。
そのために必要な資金を、今手元にある大店の見取り図を売って得ようとするのだが。

女は、男からそのことを打ち明けられ、男にいう。
そんなことをして得たお金で幸せになんかなれない。
だが、男は自分が先に死んだあと、女に金がなくては辛い思いをさせてしまうと思い、決心して見取り図を売りに行く。

仲買人は、信頼のおける盗人(というのも変ですが、つまり、犯さず殺さず、貧しきからは奪わずの3原則を守る盗人)に渡りをつけてくれようとするのだが…
売りに行った先の盗賊は、代が変わっており、急ぎ働きをするあくどい男に変わっていた。
仲買人は殺され、その盗賊のかしらは直接男を呼び出し、殺して見取り図を奪おうとしている。

女は神社で、男が悪いことをしないようにと祈り続けている。

おまさはある程度の動きを掴みながら、鬼平に報告する。
本当は報告するかどうか躊躇っていたのだが、仲間にいわれて報告に行った。
そして、男も女も胸を患っていること、先はそれほど長くないのではないかと思うと、お縄にするのが辛い、もしかして見逃してやれたらとも思う、と心の内を打ち明ける。また、女がどうやら真心をもって男と接していることも伝える。
おまさがそれほどに迷っている姿を見た鬼平の言葉(正確ではないかもしれませんが)。

さて、許すか許さないか、それを決めなくてはならない。
一旦許すと決めたら、ここまで、というのはない。

男だねぇ。許すと決めたら全部許す。そう言ってるわけです。

そしてどうなったか。
鬼平の妻、久栄は、すべては女にかかっていると言っていたのですが、まさにその通り、女はついに盗賊改めにやって来た。
愛しい男を売るのはつらい。でもその男が悪いことをするのは見ていられない。
しかし男はあくどい盗賊に呼び出され、すでに殺されかかっている。
そこへ内偵を進めていた盗賊改めが乗り込んで、あくどい盗賊一味はお縄になる。

男にはもちろん、これまでの罪状があるのだが(多分、極刑に相当する並みの)、鬼平は見取り図を焼き、自分の懐から金を出して男に渡し、籠をふたつ頼んで、男と女に好きなところへ行けというのです。

籠に乗る男の表情は少し微妙な感じで、これがまた鬼平犯科帳っぽい。
女は男を売ったわけで、それをどう感じたのか。
女の真心を受け入れたのかどうか、さて、少し気になるラストではあるけれど、女を思って再び悪事に手を染めようとした男の真心もまた、嘘ではなかったわけで。

それはともかく、時々こうして、空海の言葉並みに鬼平の言葉を思い出す私って……
ま、今日はこれを心に留めて、少々のことあっても、許すと決めたら許す?と思って仕事しようっと。
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Category: あれこれ

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