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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

[雨33] 第4章 同居人の失踪(4) 

*切り処が微妙なので、勢いでアップしてしまいました。これで第4章が終わります(^^)
って、このお話、38章もあるんですよ。
もちろん、途中でいささか茶化した章が入っているので(回想シーンと言うのか、高校生時代の真と竹流)、実際には35章分くらいでしょうか。
この程度を勢いでアップしたところで、先は長い……適当に端折りながら読んでいただければと思いますm(__)m
*さて、この回は、ちょっと意外な真の過去をお見せすることになるかも…^m^
美和ちゃん視点の続きから入ります。




 記憶を辿るような夢を見た。
 眠ってしまう前に思い出していたからかもしれない。

 秋の終わりの午後、明るい喫茶店の窓側の席で、その男は通りを見ながら椅子に深く座って煙草を燻らせていた。
 明るい日差しを通すと、髪の色は真っ黒ではなく、光を吸い込んで輪郭がぼやけるように輝いていて、煙草の煙が周囲の空気を揺らせている。煙草を吸い込んで、一度テーブルの上の灰皿に戻した指は随分華奢に見えたが、身体を壊して入院していたからだと聞いていた。

 もう半時間以上、美和はその男を離れた席から観察している。
 恋人の北条仁から、北条一家が所有している新宿の空きビルにテナントをいくつか入れることになったこと、そのひとつを調査事務所にしようと思っていること、所長候補は既に決まっていて、ただちょっと決心がつかないみたいだから一押しするようにと言われていた。
『お前、秘書というか、共同経営者として一緒にやれよ。大学で勉強するより、よほどいい社会勉強になるぞ』
 任侠一家の男と付き合っているだけで十分社会勉強している、と美和は思った。仁は意味ありげに美和を見て、一冊の写真集を出してきた。

 その表紙の少年のこちらを真っ直ぐ見つめる目に、美和はどきっとした。
 しかも写真家の名前は、将来の写真家候補の美和もよく知っている名前だった。
『滝沢基、って、あの報道写真家の?』 
 仁は頷いた。
『昔は社会風俗を撮ってたんだ。しかもかなりタブーのな。売春、同性愛、未成年の性、そういった類の。今でこそ世界の戦地を飛び回っているが、それが奴の出発点だ。その写真集はその中でも随分異色で、発行部数が少なかったし、滝沢基が一人のモデルだけを使った写真集を出しているのは後にも先にもそれ一冊だ』
『これが、何の関係?』
 美和が問うと、仁は写真集を開いた。

 その目を見た瞬間に、惹き込まれるような、呑み込まれるような感覚に陥って、思わず息をすることを忘れていた。
 圧倒的な存在感でそこに存在している少年は、今まさに大人になる瞬間を生きているように見えた。
 切れ長で野生的な瞳は真っ黒ではなく、特に右の目は光の加減によっては明らかに碧色に沈んでいる。しっかりとした眉のライン、細めで通った鼻筋、そして扇情的でさえある薄めの唇。その唇が薄く開けられて、碧の目は真っ直ぐにファインダーを見つめている、その時カメラマンはどれほど興奮していただろう。子どもでも大人でもなく、男性でも女性でもなく、あくまでも中性的で年齢も定かでない、人ともつかない神懸りのような存在。それが、一枚一枚の写真から湧き上がるように伝わってくる。誰のものにもならないという緊張感が突き刺さるようで、この被写体となった若者はどこへ行こうとしているのだろうという不安が、見るもののうちに湧き上がってくるのだ。
 これは少年から大人に、あるいは野生の生き物から、良し悪しは別にして人間に変わろうとしていた瞬間の、二度とない時間を残したものだったのだろう。それはカメラマンの力も本人の力も及ばない、時の神秘によるものだ。

 古いレンガの校舎の蔦のはい登る壁にもたれて立っている少年が、うつむき加減から目を上げていく四枚組の写真は、美和にも見覚えがあった。うつむいている少年は泣いているように見える。目を上げたとき、彼は綺麗な碧を帯びた瞳でカメラの方を、いや実際にはその向こうにある命の行く末を、さらにその先にある死すらも受け入れて、果てしなく遠い自分の未来を見つめていた。
 ページをめくると、春夏秋冬の景色をバックにした、やや作り物的な要素のある物語風の写真もあった。秋は菊慈童、冬は雪女、春は梅の精霊、そして夏は太古の昔と思しき草原で風の精を、それぞれモチーフにしているようだった。
 中でも菊慈童は秀逸だった。少年は幻影のような菊の花園を背景に、白い衣をまとい、能の面を手に立っていて、振り返りざまだった。いや、それとも魂になってでも想う相手のところへ会いに行こうとした『菊花の契り』を下敷きにしていたのだろうか。その瞳には凄絶なほどの色気があって、薄く開けられた唇は淡い菊の背景の中で浮かび上がるように赤く、いかにも見るものを誘いこむような妖しい吐息を漏らしているように見える。明らかに彼は、そのファインダーの向こうに誰か、具体的な誰かを見つめているのだと思える。
 薄衣をまとっただけのように見える雪女は、雪の大地に倒れざまにこちらを見上げている。唇には紅を引いて、あたかも愛するものを食い殺したような凄絶な印象を持たせていたが、一転して春の梅の精は、ごく普通の白いシャツとスラックスの上に美しい錦の打掛を羽織った少年が、梅の木の上の鴬に何か語りかけるように手を差し伸べていて、穏やかで優しい光景だった。果てなく広がる夏の景色は、実に自然な光景だった。少年は風の向こうを振り返り、微かに開いた唇が桜の色に染まっていた。淡い茶色の髪は光に溶け入り、細い首筋はまだ少年と大人の狭間で彷徨っているように見えた。

 写真集の副題には『二度とはないこの瞬間を』と書かれていたが、仁の解説では、それはある大手のフィルム会社の宣伝のタイトルだったという。この少年は全く名前を出される事も無く、その一度の宣伝に滝沢基のモデルとして現れて、以後一度も顔を見ないらしい。だが当時、駅の看板にも電車の吊広告にもその少年の写真が並べられて、一時は騒然としていたようだった。滝沢基はその写真を機に日本から消えてしまい、今の報道写真家としての仕事を始めている。
『この写真集、そういう趣味の連中の夜の友になっていたともいうけどな』
 美和にも見覚えがあった四枚組の写真は、フィルム会社の宣伝で町中に貼られていたものだったのだ。その会社の宣伝は、業界ではトップレベルの芸術性で、過去の宣伝写真を網羅したバイブル的写真集が発行されていたからだ。
『しかも、滝沢基は俺と同じ人種でな、モデルともほとんどそういう関係になっているという噂だった』
『って、これ、未成年でしょ』

 仁はにやりと笑った。確かに写真集の中には、あたかもそのことを示唆するような、ベッドの上で撮られたものもあって、これを見た『そういう趣味の連中』が夜のオカズにしていても頷ける。いや、ベッドの上の写真でなくても十分だった。その目と唇を見ているだけでも、その目に自分だけを映し出させ、その唇に自分のもっとも敏感なものを銜えさせたいと思う連中がごまんといてもよさそうだ。もしもこの、まさに人とも思えない神懸りな生き物を、自分の足下に跪かせ、淡く光を躍らせる髪を鷲摑みにし、たっぷりと唾液を零れさせた唇に欲望を銜えさせ、その咽の奥にまで深く挿入し、そして綺麗なラインを描く顎に手を触れたときに、ふとその潤んだ碧の目が自分を見上げたら、と想像するだけで、何度でもイケそうだ。少なくとも男はそう思うだろう、もしもその趣味がなくても。女の美和でさえそう感じたのだから。

『何しろ、当の写真家本人は宣伝のポスターが町中に貼られて写真集が出たときにはトンズラしてしまっていたし、モデルのほうは、まぁ名前も出自も出さないという契約だったようだから、会社もだんまりを決め込んでいたからな。そのモデルを捜せ、ってんで、逆にヒートアップしてものすごい宣伝効果だったわけだ。しかも、その宣伝のタイトルはつまり、誰にでも一生でただ一度やってくる、少年から大人になる瞬間をって意味だ。そのモデル個人、ではなく、一般人誰でも、ってことだと強調していたしな。だが、まぁその印象的な顔、一般人の代表にするには無理があるよな。そそられる』
 仁のちょっと個人的でいやらしい感想に、美和は多少むっとしながら納得した。多分、これをオカズにするような男たちは、まさにその『瞬間』にこの少年を囲い慰み者にしながら写真を撮ったカメラマンという妄想を頭の中で描きながら、無茶苦茶に嫉妬しただろう。この写真集を見た全ての人間が、このモデルとカメラマンの情事を想像し、それを覗き見る悪趣味な気分を味わい、自分もベッドかどこかで自慰をするほどの気分になったはずだ。こんな目が電車の吊広告やら街角の看板からこっちを見ていたら、本当にたまらない気がする。もっとも、それだけに見てはいけない秘密の気配が漂って、目を逸らす人もあっただろうが。
 まぁ、北条仁は自慰なんかしない、多分ちゃっかりその辺で誰かを口説いているだろう。美和はそう思いながらも、誰かを実際抱くのと、誰かを想像しながら一人でするのと、どっちが気持ちいいんだろう、と考えて、自分で気恥ずかしくなった。

『それで、これが何の関係があるの』
『まぁ、行ってみればわかる』
 そう言われて待ち合わせ場所にやってきた。

 随分育ってしまったが、明らかに同じ横顔だった。後で仁に問い詰めたら、本人にはその写真の話はしていないという。ただ、ある人物に刑務所に面会に行った時、堀の外の道ですれ違った瞬間にぴんと来たというから、仁のその道の目は恐ろしいくらい確かだ。
 あの写真に見られるような、男性とも女性ともつかない、どこか中性的な危うい気配はもうどこにもないが、どこか綺麗な野生の生き物を思わせるような顔つきと目のムードはそのままだった。もっとも、さすがに、夜のオカズにされちゃうほどの際どさはもうないかな、と美和は思ってほっとした。もしもあのままなら、歩いているだけで公然猥褻罪に近い。そう考えると、ああいう危うさはある一時期に一気に放出されてしまうものかもしれない。だが、もしもその時間を傍で共有している人がいたら、そのときは本当に大変だったろうな、とも感じた。

 いずれにしても、この人が上司になるのは悪くないかも。
 じっくり半時間は観察して美和は立ち上がった。
『こんにちは。お待たせしてすみません』
 突然声を掛けると、男は少しばかり驚いたように顔を上げた。遅れたことを責める気配もなく、少し頷くように煙草に視線を戻し、灰皿で揉み消す。痩せているように見えていた指は、それでもしっかりとした骨組みを感じさせる力強い男のものだった。
 色々な話をしたように思うが、ほとんど美和がしゃべっていた。男のほうは気を逸らさない程度に聞いてくれていた。調査事務所の胡散臭い所長が爆破事件を起こした件も、この男自身が有名な弁護士の名瀬に気に入られていて、今はそこで勤めていることも、どうやらエリート集団の中で気詰まりな気分になっていることも、それとなく話の中に折り込んだ。

 それから幾分かプライベートな話にも及んだ。
『最近、恋人と別れたんでしょ。すごく落ち込んでたって』
 男はひとつ息をついた。それから、責めるようではないが、淡々とした調子で言った。
『それ、これから仕事をしていく上で、話さなければならないようなことか』
 触れられたくないのだな、と思って美和は首を横に振った。
『ところで、男の人と一緒に住んでいるって、本当?』
 さらに美和が話をふると、表情を変えずに男は答えた。
『それも、何か問題なのか』
 男は表情を変えなかったが、美和は一瞬どきっとした。一瞬だが、男の目に、写真と同じ強烈な媚のようなものを感じたのだ。勿論、それは美和に対してではないのだが、美和は思わず答えた自分の声が上ずっているのを感じた。
『別に。どういう関係かと思って。もしそうだとしても、別に問題にはならないけど』

 やはり例の写真集が引っかかってしまう。どう見ても男に身体を許しているような色気だったし、それ以来そういう性向を持っているとしてもおかしくはないわけだ。そしてその相手が同居している男だというのは、ありがちな構図だった。さっきの一瞬の目の光を見れば、今でもこの男が、四六時中でなくても何かの瞬間には、誰かを狂うほどの興奮に陥れるようなフェロモンを撒き散らしているとしても頷ける。
『一緒に住んでいる相手がいるのは事実だ。でも、単に大家のようなものだ。それに、そういう趣味もない』
 美和はちょっと拍子抜けして、淡々とした表情を崩さない男をしばらく黙って見つめていたが、やがてにっこり笑ってみせた。
 やっぱり、この人が上司になるのは悪くないかも。
 あの日以来ずっと、美和は真の同居人の大和竹流を、大家さんと呼んでいる。


 夢で思い出すだけでも、強烈な色気だったように思う。仁の話では、あの時は恋人と心中しそうなまでに煮詰まっていた恋愛の後で、その女性が自殺して、本人も身体を壊して入院し、退院後ようやく働きだしたところだと言っていたし、そういう病み上がりの色気があったのだとしても、誰にでもあるような色気ではないと思った。
 色気といっても、女が持つものとは明らかに違う。そういうものに女が惹きつけられるような色気だった。いや、多分、女だけではない。
 それを、今も真はどこかに漂わせているし、こうやって身体を重ねた後でも変わらない気がする。あの喫茶店で彼を初めて見た時から、自分は彼と寝たいと思っていたのだろうか。

 美和はリビングのソファで眠っている真を見つめながら、さて、どうしようかと思っていた。真は身体をいくらか丸めるようにしていたが、ガウンの襟元から覗く首筋の筋肉と鎖骨が、たまらなく色っぽく見えた。それが昨日身体を重ねたからそう思うのか、あるいは彼と同居人の関係を疑うからそう思うのか、美和自身にもよく分からなかった。
 こういうのは、所謂野次馬根性の側面があるのかな、それともミーハー根性? 当事者になるよりちょっと離れて見ているほうがいいというような。
 何とか客観的になろうと考えている自分がほんの少し滑稽な気がした。それから、さしあたって今どうするか、選択肢を思い浮かべる。

 寝かしておいてあげるか、キスしちゃうか、それとももっといたずらして彼のものを触っちゃうか、美和は色々オプションを考えながら、結局とにかく顔を近づけてみた。
 途端に、真の手が美和の髪に伸びてきた。
「起きてたの」
 真は頭を抱えるように起き上がった。
「二日酔い?」
 それには答えずに、真はソファに座った状態で頭を抱えた。美和は横に座った。
「大丈夫?」
 真は頷いたが、あまり良い状況とは言いかねるようだった。美和はちょっと顔を覗くようにした。
「結構しらふだって言ってたけど、やっぱり酔った勢いなのね」
 ちょっとやり込めたい気分で美和がそう言うと、真は顔を上げた。
「ちゃんと覚えてるよ。酒の勢いは借りたかもしれないけど」
「そう? ゴムつけなかったことも? 大家さんとの関係を認めたことも?」

 真はさすがにびっくりしたような顔をした。後半はカマをかけただけだったのだが、美和は真がどっちにびっくりしたのだろうと思い、その真の反応に驚いた。
「つけなかったのは、覚えてる。仁さんと決闘しなければならないのも分かってる。で、何だって?」
 美和は真剣に真を見つめた。真は怪訝そうに美和を見つめていた。思わず、電話を盗み聞きしていたことへの後ろめたさよりも、その姿を見てしまったときの小さな衝撃が言葉になってしまった。
「恋人同士の、電話だよ」
 真はまだ美和を見つめていた。
「電話?」

 確かめるように真が呟くのを美和の方も見つめていた。その碧のかかった黒い瞳の色には、見るものを自ずと惹きつけてしまう色気がある。じっと見つめると、写真集で見たとおり、右の目のほうが碧の色が強い。そしてその奥に、あの喫茶店で垣間見た、強烈に絡みつくような際どい媚を見つけることは、難しいことではなかった。
 この目で大家さんを見つめるのだ。
 いくら大和竹流が場慣れしていても、こんなのはたまらないだろう。この目に自分だけを映させ、この唇に自分のものだけを銜えさせ、その身体の中心に自分のものだけを刻みつけ覚えさせたい。自分の中心をその腹の奥に十分に与え、その口からもっと欲しいと甘えるような喘ぎを涎のように垂れ流させたい。支配欲の強い男であれば、絶対にそういう欲求を覚えずにはいられないはずだし、美和の見る限り、大和竹流という男は独占欲や支配欲が強いタイプに見えた。それどころか、真のほうも、明らかに大和竹流に対して、自分の中のもっとも大事なものを差し出してもいいと思うくらいの媚を振りまいているはずだ。だが、もしも、仁の言うとおり、一度でもそういう事になっていながら、そして今ベッドで隣に眠っているのを見ながら、時にはすがりつくように甘えてくるのをかわしながら、その欲求を抑え込むというのは、一体どういう事情で、どれほどの精神力なのだろう。

 勿論、美和の想像力が大仰に働いていることも否定はできない。さっきまで何とかやり過ごそうと思っていた自分自身の感情が、またも思わぬ方向に転がっていく気配を感じて、美和は思わず、どう思考回路を切り替えようかと、一瞬の間にこれまでの全ての経験をひっくり返さなければならなかった。
「なんちゃって。これも妄想よ。夜中に電話かかってきたの、大家さんでしょ」
 ここで煮詰まっても仕方がないと美和は思って、ころっとムードを変えて明るい調子で言った。冗談にしておいたほうがよさそうだと、とっさにそう思った。
「先生、泣きそうに見えたし、何か遠距離恋愛の恋人同士みたいな電話だったよ。会いたいのに会えない、みたいな。ご飯食べたら会いに行っていいですよ。でも、食べれる?」

 最後の質問が終わらないうちに、突然美和は真に抱き締められ、予想外のことにびっくりした。
 真の身体から僅かな発酵したアルコールの甘い匂いがした。
「先生」 
 呼びかけたが返事はなかった。代わりに、真は美和を少し離して両手で顔を包むようにキスをしてきた。美和には、それが本心を隠したいための行動に思えたが、真が舌を口に入れてきたときには、やはり身体が昨日の事を思い出して自然に応えていた。
 随分長い時間キスをしてから、真は額をくっつけたまま唇を離した。美和は離れる真の唇を追いかけかかって、止まった。真の両手が随分と優しく美和の頬を包んでいる。だが、その指先は血が巡っていないかのように冷たかった。
「美和ちゃん、俺は」
 美和はその先がどっちの内容であっても、聞いてはならないような気がした。
「先生、昨夜すごく良かったよ。恥ずかしいくらい濡れちゃった。ね、私はどうだった? やっぱり深雪さんの方がいい?」

 こんなことを言いたいわけではなかったが、自分が言い出したとはいえ、今あの男の話は聞きたくないと思った。真は何を察したのか、言いかけた言葉の先は続けなかった。代わりに、また美和の唇を優しく吸い、軽く音を立てるキスをしてきた。
「すごく良かったよ。愛おしいと、思った」
 その返事の後半を聞いた時には、美和は泣きそうな気持ちになって、真に抱きついた。真の言葉は嘘ではないだろうが、美和は、自分たちがしたことがこの男の気持ちを追い詰めないかと思って心配になった。
 それから随分長い間抱き締めあっていた。
 もしも、多分そういう周期ではないので大丈夫だろうが、子供ができたとして、北条仁が許してくれたとして、その先はどうなのだろう。この人は、本当に私のものになる?

 美和が自分の胸のうちに問いかけた瞬間、電話が鳴った。
 真は暫く動かなかったが、ゆっくり美和から離れると立ち上がる。美和は真が受話器を上げるのを見て、急に別の次元に行ってしまったように感じた。
「はい、大和ですが」
 同居人の苗字を当たり前に名乗っている後姿を、美和は取り残されたような気分で見つめた。
「いえ、どういう意味ですか?」
 真は向こうが話すのを確認するように聞いている。美和はその背中が徐々に緊張していく気配を感じた。
「誰も、見かけてないという意味ですか。いつから? いえ、ここには」
 真の声はいつもより擦れていた。酒のせいなのだろうが、その分切羽詰って聞こえてくる。
「分かりました、すぐに行きます」
 真は受話器を置いて、寝室に行ってしまった。出てきたときには着替えていて、美和の顔を見て、一瞬何か言いかけてとどまった。美和は問いかけた。
「病院?」
 真は弾かれたように頷いた。
「どうしたの?」
「竹流の、姿がないらしい。とにかく、行ってくる」
「え?」
 美和はどう返事していいのか、しばらく真を見つめたままだったが、出て行く真を追いかけて玄関まで行った。靴を履いてから、真は美和を振り返った。
「美和ちゃん、ちょっと澤田の経歴を調べてくれないか。それから、もし事務所に竹流から連絡があったら」
 真は一瞬躊躇ったようだったが、意を決してその先を続けたように見えた。
「俺がつかまらなかったら、二丁目の『葵』というバーのママに知らせてくれ。どこか机の引き出しにマッチがあったと思う。頼んだよ」
 先生、二日酔いは? と問いかける言葉を聞きもせず、真は飛び出していった。 
 美和は暫く玄関でぼーっとしていたが、急に気を取り直して出掛ける準備を始めた。



さて、いちゃついている間に何だかとんでもないことが起こっていたようで…
次回第5章『誰も信じるな』、お楽しみください。
ちなみに、この章題には出所があります…Xファイルのモルダーの部屋に貼ってあるポスター。
TRUST NO ONE
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Category: ☂海に落ちる雨 第1節

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コメント


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すみません。三つまとめての感想で。

ええと、ベッドシーンですが。ちゃんと官能になっているかと。私はここまでちゃんとやらないで撤退しちゃったので、上手ですとか下手ですとか、そんな事を言う権利もないのですが。でも、意外というのか、当然というのか、他のシーンの方が色っぽいです。電話の二人もそうですが、電話を切ったあとの真や、それを見ながらほんの少し前の行為を思い出している美和や、翌朝カマかけつつ勝手に竹流の想いを妄想している美和や。

実をいうと、私、BLにはほとんど興味はない人なのですが、確かに女と男って成就しちゃう分、切なさがものすごい勢いで激減して「どうでもよく」なっていくものなのかもと、妙に納得していたりします。そうか。BLにハマる人というのは、行為にハマるのではなく、この切なさにやられるんだなと。

すみません、渾身のシーンで、この感想……。

さて、竹流が失踪しちゃったので、しばらく萌えシーンはお預けですね。お風邪なのですか。どうぞご無理をなさらずに、週末はゆっくり休んでくださいね。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2013/04/27 04:05 [edit]


夕さん、ありがとうございます

感想を書きにくいところへ、わざわざコメントを残してくださって、ありがとうございます^^;
三つまとめてでも全部まとめてでも、本当に嬉しいです。

私自身は、重要な会話シーンも謎解きシーンも格闘シーンもラブシーンも、ほとんど同じテンションで書いているので、多分あまり色気がないのではないかと思うのです。
すごく平坦で、特にエッチなシーンだから力が入っているとか、表現を工夫しているとかがなくて、だから中身がありきたりになってしまうので、恋愛小説やBLにはならないのですね…
私としては、【樋水龍神縁起】でのみとあたいのシーンとか、無茶苦茶、官能…と言う感じで、いやらしいというよりかっこいいと思いました。あんなふうなシーンが書けたらいいなぁと思うのですが、きっと私には無理…(;_:)
真と美和ではこんな明るいエッチになってしまいまして。
この二人、本当に、会話の延長でこうなってるって感じていただけたら正解かもしれません…だって、美和ちゃんはやっぱり恋人との方がいいにきまってるのですから(ゆりさんと一くん?不毛とかいう表現が忘れられません^^;)。
ちなみにこの恋人の北条仁、第3節に出てきますが、かなり良いです(?)。なぜって、多分【樋水…】の摩利子さん男版みたいで、鬱屈した空気をバシバシ切ってくれるのです(^^)
で、真がこんな明るい健全な?エッチをしているのは多分、この美和ちゃんとのシーンだけ。あとはもう、どろどろで…いやいや、本当にお恥ずかしいことなのですが(;_:)

それがですね、竹流が失踪したおかげで?真が過去の思い出にどっぷり嵌ることが多くなり…特に切羽詰って来てからなおさらで。
だからかえって萌えシーンが増えるかもしれません(^^)
第2節はもう、萌えの詰め込みみたいで(^^)
話(はもう、何の色気もなく、フェルメールがどうたら、雑誌記者の自殺がどうたら、新潟の豪農がどうたら…)が進む傍らで、萌え萌え……美和のことなどほったらかしでして、まぁ、美和ちゃんは開き直ったら強い女なので、しかも真と竹流の関係に対しては『ミーハー的立ち位置』を守るので(私とくっつくより、大家さんとくっついてくれるならいいわ、他はヤダけど、という立ち位置^^;)、ほったらかしにされても自分を変えない、いい子です。この子の役目は中間的ストーリーテラーなので、語り部として2人や事件を見ていてくれるのがお仕事なのです。
また懲りずに、たんまに付き合ってやってくださいませm(__)m

BL…ですが、実は白状すると、このお話をブログ村でカテゴリに入れるとき、ものすごく悩んだのです。
ミステリーっても、死体が転がる可能性は低いし、本格的謎解きってわけでもないし、きっとミステリーファンに怒られる…
ファンタジーっても、魔法使いも出てこないし、1から造られた作者渾身の王国も出てこないし、まぁ、ちょっとあやかしは出てくるけど、真の錯覚という可能性もあるし、私の中ではあの世とこの世はそんなに遠くない(この世がうたかたなのか、あの世がこの世に続いているのかは置いといて)と言うだけのことだし…
恋愛小説?…いやいや、恋愛は人生の一部として出てくるし、大きな要素であるけれど、あくまでも人生の側面のひとつとしてしか出てこない…
この二人、実は一時的にそういう関係になっていたこともあるので(ってなんか、カミングアウトみたいですが)、もしかしてBLに入れるかって開き直ってみたりもしたのですが、多分これ、BLとは認めてもらえないだろうな、第一その要素は10分の1くらいで、それこそ二人の感情のごく一部、あくまでもある側面でしかないし…
ただ、竹流にとってはそういうわずか1か月の出来事があったので(って、またカミングアウト^^;)、苦しんでいるのかもしれませんが…何せ、カトリックの教えにがっしり縛られた人ですし。
う~ん、すみません、こういうのカミングアウトすると、結構引かれてしまうかも、と思いつつも、一応、先に言っといたほうが…と(;_:)でも実は、この先、そういう要素が結構表に出てくるので、いささか心配でもあります……
でも、本当に、人生において、異性間も同性間も、それぞれ色んな感情があって、私の中ではバランスだと思っていて、あまりにも偏った小説は書けない、ということだけなんですね…

うぅ…夕さんに甘えて、カミングアウトしてしまいました…
嫌いにならずに、お時間のある時にはこの二人に付き合ってやってくださいませm(__)m

大海彩洋 #XbDIe7/I | URL | 2013/04/27 09:50 [edit]


おおお。

なんですか、この回の真の、匂い立つような妖艶さは!!!
R18というなら、二つ前の31話ではなく、こっちでしょう!(注:この感覚には個人差があります)

う~ん、色っぽいです、モデル時代の真の描写。
すぐにも絵にできそうなリアルさで脳裏に浮かんできますが、描いたらRですね(・_・;)
いやあ、参りました。真が、年を重ねてもその表情の節々に、まだ色香がのこっているという美和の感覚、ばっちりわかります。
あんたは、うまいことやったねえ。美和ちゃん、けっこうしたたか。
ああ、私は何を言ってるんだ??

32話の電話のシーン・・・いいですねええ^^
キュンです。
そっちが切れよ・・・。その音声テープ、ありますか?
優しい声だったんだろうな。罪な竹流。
私はそのあとの、「真」・・・という呼びかけが好きでした。
確信犯だろう、竹流!

さああ、竹流さん、いなくなっちゃいましたね。
これから新たな展開なのでしょう。
じわじわ、追っていきますよ。

そして、あの、この真の写真集が、すごく欲しいのですが・・・。

lime #GCA3nAmE | URL | 2013/05/29 22:55 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

いや~、この写真集はちょっと非売品なので…^^;
って、何の話やら。

このエピソードは、多分、真はもう半分忘れてる、あるいは思い出したくないと思うので、あまり誰も突っ込まないんですね。
でも、美和ちゃんも北条仁も、真の自称親友・タカシも、そしておそらく竹流も、こっそり持っている…でも、本人には持っていることはおろか、ちょっと変な形で楽しんじゃった(目だけか、それ以上かは言えません^^;)ことなんか、絶対に言えないでしょうね……
いけない雑誌を隠し持つ中学生か、って気もしますが。
で、将来、もう父の面影なんかこれっぽっちも記憶にない(2歳前に亡くなっているので)息子の慎一が、この写真集を見る、というエピソードが出てきて、それは結構面白い反応です……いやいや、実体なき父親の真実の姿が、いったい何?って話ですよね^^;

そう実は、私のリア友も、『真さんってこんな妖艶な人だったっけ?』と驚いたこのエピソード。
自分としては、誰にだってそういう時期があるんだよ認識なんですが、まぁ、北条仁いわく、一般人の代表にはならないそうで。
ただ、この写真集のころ、まさに惑う14~15歳の、どう大人になろうかって時期で、さらに、いささか見目の良い子供であることは多分、本人は自覚していたと思うので、あ~やっちゃったか、みたいなお話で。
多分、立っているだけで18/R? (確かに、描いたら危ないかもしれません…)
でも、ここ書いている時、もちろん14~の頃のモデル時代?も妖艶って感じがあるのかもしれないけど、美和の目に映った喫茶店での真のほうが、ある意味もっと色気があると思って書いておりました。
ちょっと種類は変わっているけれど、男の色気的な。
でもでも、さらり~と流して、『こっそり』楽しんでやってください。
そう、まさに、喫茶店で30分観察していた美和の目線で^m^
(美和ちゃんは、まさに読者視点なので、そのまま美和の目で楽しんでいただければ…^^;)

写真集と言えば、この頃宮沢りえさんの『サンタフェ』が出て、いやいや、まぁ、ありかなと思ったりしていた記憶が^^;^^;
で、宮沢りえさんと言えば、先のNHK大河『江』で、いやらしいオッチャン風岸谷五朗さん演じる秀吉を親の敵と憎みつつ、あちこちで目で誘っている茶々を演じておられて、あぁ、すごい色香だわ、と思った記憶が。
そう、結局は目、なのかもしれませんね。
目で悩殺する……怖い怖い(・・;)
霊感坊やは意外に怖いかも…で、溺れそうになった竹流はあがいている、ってこんな話だっけ?

> そっちが切れよ・・・。その音声テープ、ありますか?
> 優しい声だったんだろうな。罪な竹流。
> 私はそのあとの、「真」・・・という呼びかけが好きでした。
> 確信犯だろう、竹流!
あ、確かに、音声テープ、欲しいかも!
それはもう、めいっぱい優しい声ですよね。多分、女にもこんな声を聞かせたことがあるかどうかってくらい、そして、おっしゃる通り、意識してますね。呼びかけるときも…
あとで、添島刑事が言っております。『高い壁』だと。
これは明らかに、真包囲網……害虫を近づけないための見えない堀を真のまわりにせっせと築いている、確信犯的行為でしょうね。
困った人だなぁ…

> さああ、竹流さん、いなくなっちゃいましたね。
> これから新たな展開なのでしょう。
> じわじわ、追っていきますよ。
はい、あちこちで退屈もさせると思うのですが(何しろ真はあれこれ巻き込まれていますので)、2人のエピソードと同時に、絡む人々それぞれが事情があって巻き込まれていますので、その事情を楽しんでいただければと思います。そしてその事情の中のどれが、竹流のもとへとつながっているのか…
ぼんやり~と探し当ててくださいませ(^^)

いつも本当にありがとうございますm(__)m

大海彩洋 #nLQskDKw | URL | 2013/05/30 06:56 [edit]


ちゅうちゅうのけいです(何の話?)

代議士との話は意外な展開でしたね。
自分のことをそれほどまでに知っているなんて、驚いてしまいますよね。竹流のことはどれほど知っているのかはあまり語られませんでしたが、侮れないですね。知っての上での誘い。簡単には返事できないですよね。

とその後で、何でしょう、真くん・・・
美和ちゃんはかわいいけどね。
美和ちゃん、任侠の彼女ということで、いけいけ姉ちゃんふうなのかと思っていました。ごめん。超うぶい。

と、その後の電話へ・・・
何でしょう。もう、言葉では表せないですね。
二人の人物史が絡まっていて、積みあがっていて、さらに出来事がこれでもかというくらいにあがってくるわけで・・・

真の瞳がぱっと明るくなる日は来るのでしょうか、大海さん。
いえいえ、じりじりと追っていきます。
だって、何ですか。今度は失踪だなんて。またいなくなっちゃうのですか。何てことだ。
真についていきます・・・

けい #- | URL | 2013/11/08 19:03 [edit]


けいさん、ありがとうございます(^^)

ちゅうちゅうのけいさん、ありがとうございます(*^_^*)
(何の話やら^^;)
しかも、ちょっと鋭いところに突込みが……
何故か、真のこと(正確には真の父親のこと)をよく知っている人物に絡まれている。
このことは少し関係があります。自分は蚊帳の外と思っていたんでしょうけれど。
さて、誰がどれだけ知っているのか、実は全部わかっている人はほとんどいません。
皆が少しずつ知っている。何を知っているかは人それぞれなんです。
そして、ちょっと探り合っているのかもしれませんね。

そうそう。色んな所で書いていますが、真と美和って、ハリーとハーマイオニーですね。
恋人のようで恋人でない、でも切っても切れない関係。
でも、あの二人がくっつかないのはやっぱり詐欺に思える……まぁ、ロンが浮いちゃったら困るし…かなぁ?
美和の見せ場?はこの後かしら。真の父親に啖呵を切るシーン。
美和は私の(私たちの)代弁者みたいなものですから。
任侠の彼女ですけれど、どうやらこの無邪気に言いたいこと言っちゃう爆弾娘なところが任侠の男の気に入ったみたいで。

そして、電話のシーンを注目してくださって、ありがとうございます(^^)
何べんも書いていますが、このシーンがこの話の中で一番のラブシーンです(と私は思っているのですが)。
このね、「そっちが切れよ」……もう、君らって、中学生??って感じですよね。
実際にキスしたりHしたりするよりずっといちゃいちゃに見えるような気がします。

> 真の瞳がぱっと明るくなる日は来るのでしょうか、大海さん。
どうでしょうか。あるかなぁ。あると言えばあるし、ないと言えばないし。
きっと色々なことや、色々な思いが、上がったり下がったり、明るくなったり暗くなったり、いつも同じということはないのがこの二人の関係なので、ほんとうに幸せなときもあったと思うけれど、常に不安と裏表だったとも思います。
そうそう、そう言えば、けいさんの【夢叶】を拝読して、やっぱり小説って、前向きで明るい話の方がいいなぁと思ったのですよね……一方でこの話にはぱぁっと明るいってのはあまりなくて、反省した者の、今更変えられないので、このままです^^;
でも、幸せなところもいっぱいあるかも……最後にどう思っていただけるか、本当に心配ですけれど、ゆっくりお付き合いくださいませ(^^)

いつもありがとうございます(*^_^*)

彩洋→けいさん #nLQskDKw | URL | 2013/11/08 21:40 [edit]


ドラマチックですね~♪

彩洋さん、こんばんは!

先週から第1節を読ませてもらっています。
流暢に語られる物語の世界にどっぷしはまってしまい、どこかでこの「面白い!」とワクワクする気持ちをお伝えしなければと思いつつ、読む方に夢中でこんなにもコメントを書くのが遅くなってしまいました。
ほんとにごめんなさいです(;_;)

いやしかし、竹流が巻き込まれた事件を中心に進められていくこのお話はマジ面白くて夢中になってしまいますよ。
いろんな登場人物が、それぞれに抱えるいろんなエピソードを重ねながら織り上げていく、まさに大河ドラマの如き大作ですね。

あまりにも多くの人物が出てきてしまうと、枝葉が多くなりすぎて先が見えず、読者の集中力が途切れてしまうことって、長編小説を読んでいるとよくあるんですが、彩洋さんの作品の場合、人物も設定もすべて配慮されてベストに絡み合っているので一気に読み進めることができます。これって、ほんとにすごいです。
やはり、人物たちにそれだけの魅力があるからこそ、これだけのボリュームのある物語を牽引していけるのだろうと、読みながら何度も感心しました。

で、真と美和ちゃんの健康的な(笑)エロの後で交わされる、真と竹流の電話トークの方が限りなくエロスを感じてしまうのは何故なんでしょうね(笑)
こういうのって、好きですよ。なんかもう、照れるくらい胸がキュンとなりますね~(//∇//)

さあ、お話は竹流の失踪から新たな展開をしていきそうですね。明日からは続きとなる第5章を、楽しみながら読ませていただきま~す。

いつも最高に面白い小説を読ませて下さり本当にありがとうございます(*^_^*)

三宅千鶴 #- | URL | 2013/12/18 00:00 [edit]


千鶴さん、ありがとうございます(^^)

千鶴さん、ありがとうございます! お返事が遅くなってすみません(>_<)
この長々としたお話に付き合って下さることにまずはお礼を申し上げます。
というよりも、まさにこのコメントに書いてくださっている通り、長い物語の弱点をバッサリと切ってくださって、本当に身につまされました。
そうなんですよね。長すぎると、飽きられてしまう可能性が高いのですよね。
> あまりにも多くの人物が出てきてしまうと、枝葉が多くなりすぎて先が見えず、読者の集中力が途切れてしまうことって、長編小説を読んでいるとよくあるんですが、・・・・・
このくだり、本当にそうだ、と公開しておいてなんですが、今更う~~む、と唸る次第で。
そう、公開しながらも、自分であれこれ迷いのある作品でもあります。

このお話は、そもそも紙ベースを想定して書いていましたので、ペラペラめくることで、欲しい情報を拾い読みしていく感じをイメージしていたのです。それがPCの画面だと、スクロールしたりクリックしたりしないければなりませんので、さらさらと立て板に水的に読めないのですね。
これが読者さんを飽きさせる大きな問題になるんだろうなと思ったりしていて、いえ、もちろん、本当に面白いお話はメディアを選ばないとは思うのですけれど、何しろ素人小説ですので……
だから、いつもこの【海に落ちる雨】だけは、公開しながらも、途中で何回も萎えるのです。
内容も内容だし、長いし、複雑だし、読んでくださる人がいたとして面白いのかなぁとか思ったり、いつも迷いながらアップしています。
もう少しさらりと読める、ブログに相応しいスマートな作品だったらいいんですけれど……

でも、千鶴さんに「面白い」と言っていただけると、ちょっと安心しました。
(千鶴さって、本当に褒め上手ですよね……)
突っ込みどころ満載のお話ではありますが、よろしければ突っ込んでいただいて、内容は複雑ではありますが、基本エンターテイメント娯楽小説風なので、楽しんでいただけたら幸いです。
そうそう、そうなんです。色んな登場人物のエピソードが絡む辺り、本当に「大河ドラマ」なんです。しかも、大河ドラマと同じように、主人公以外のエピソードは何故か拾いきれずに放置されたりして、え、あれってどうなったん?って……ことの無いようにすべて拾ってあるはずなのですが、その辺りは最後まで読んでいただいて判定していただくことになるのでしょうか……
「面白かった」と最後に思っていただけることを願いつつ……

> で、真と美和ちゃんの健康的な(笑)エロの後で交わされる、真と竹流の電話トークの方が限りなくエロスを感じてしまうのは何故なんでしょうね(笑)
> こういうのって、好きですよ。なんかもう、照れるくらい胸がキュンとなりますね~(//∇//)
そうなんですよ。この電話場面、多分、物語最大のラブシーンと思っています。
なにが「そっちが切れよ」だよ、あんたは高校生か? とか、書きながら何度竹流に突っ込んでいたか。
これを聞いたら(見たら)、もう本当に、「この二人はしかたがないな」って気がすると思います……^^;
何をする仲でもないはずなのですけれど。(少なくとも今は……)
長くて、ややこしくて、本当に読者さん泣かせの大変なお話なのですけれど、あちこちに拾って面白いエピソードを振りまいてあるつもりです。少しずつ楽しんでいただけたら大変うれしいです。
何より、読み始めていただいて、本当に嬉しく思っています。
ありがとうございます(*^_^*)
また私も『雨リグ』の続きを読みに参ります。
コメントありがとうございました(*^_^*)

彩洋→千鶴さん #nLQskDKw | URL | 2013/12/20 06:11 [edit]

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