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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

❄20 同行二人 清明の雪 天の鶴群 

 昨日まで泊まっていた寺の前まで来ると、竹流の足が止まった。
 あの縁側の下に酒と煙草を隠していた若者が小さな門のところに立っていて、彼らを見ると、あ、と言って、中に駆け込んでいった。
「和尚さま」
 門の向こうで若者が住職を呼ぶ声が、鳥の声に重なるように聞こえた。それから少しの間を置いて、また彼は戻ってきて、竹流と真を迎え入れると門を閉めた。
 門を閉める時間だったのだろうが、どういうわけか彼らを待っていたようだった。
 住職は風呂と料理の準備をさせていた。それは、まるで二人が帰ってくることを知っていたかのようだった。長い手に捕まれて引き戻されたんだな、と真は思った。道が見えていないものは帰ってくる、と。
 竹流は『藤むら』の女将に電話をして、荷物を預かっておいて欲しいことだけを伝えていた。それから風呂を借りて、あの広間で夕食を頂いた。左官屋が見事に仕上げた龍は、この時間に見ても生き生きと、今にも動き出すかのように見えた。いや、昨夜、この龍は明らかに祇園の庭の小さな池に、子どもと一緒に来てくれたのだ。
 住職は、今日は堂々と酒を持ってきた。
「伏水から作られた酒でございます。私の義理の弟が、杜氏をしておりましてな」
「伏水?」
「伏見の水でございますよ。桃山山陵から流れ落ちた地下水の、柔らかくて強い、名水にございます」
 奨められて、今日は真っ白な磁器の盃で頂くと、口当たりもまろやかな糀の匂いも沸き立つような酒だった。
 酒の苦味、甘味、酸っぱさ、辛さや渋みといったものが、極上のバランスで口の中に広がり、舌の上に乗せている時間のうちにも、味に深みと幅が増すようだった。
「近年は酒造りも大変なようでしてな」
 竹流が自分の盃を空けて、それを住職に渡すと、住職は返杯を断らなかった。
「義理の弟さん、というと」
「私の父は早くに亡くなりましてな、母はまだ赤ん坊の私を連れて、伏見の杜氏のところに身を寄せておりました。母は、以前にもお話しましたかな、巫女をしておりまして、結局その人とは結婚しませなんだ。その杜氏は当時他の女性と結婚しておりましたが、その女性は男の子を生んで直ぐに亡くなられましての。母は後添えにと望まれたようですが、色々と嫌なことを言う者も多くありましての、結局その家を出て行きました。事情はよう知りませんが、母が出て行った後も私はそこに預けられたままで、結局寺に預けられるまでの間、しばらくは杜氏の息子と兄弟のように育ちましたのじゃ。有り難いことに、今でも、弟は私を兄と思うてくれているようです。随分悪さをして、迷惑をかけましたがの」
 真は、しばらく住職の穏やかな小さな瞳を、彼がゆっくりと盃を空けるのを、見つめた。
 人には、それぞれに人生の形、生命の形がある。点ではなく線であると、住職はもう一度真に告げているのかもしれない。
「昭和の始めに、奈良電鉄が京都と奈良の間に鉄道敷設を計画しましてな、陸軍の命令で地上ではなく地下鉄工事を、ということになったようですが、地下鉄など敷いては地下水が涸れるというので、それを高架式に変えさせました。そのように、伏見の地下水は何度も危機に晒されてきた。今も、高層の建物が建つたびに、より深い杭を地下に打ち込むわけでございますからの、これから何十年先にも、これほどに美味い酒が飲めるかどうかはわかりませんの」
 真は今度は手元を見つめ、そして味わうように酒を口に含んだ。
 彼らは、その後も夜更けまで静かに酒を呑んでいた。空気は四月にあるまじき冷たさで、冷え渡るような気配だったが、命の水が彼らの身体を暖めた。あの遠い天空から、何かの大いなる意識がここへ雨となって降りそそぎ、その水滴に湛えられた命の連鎖そのものを頂いているような、そのような酒だった。
 竹流は遠い天を見つめたまま、ゆったりと酒を口に含んでいた。その横顔に真はようやくほっとした。
 外では満月が冴え渡るような光を庭に落とし、龍が臥す姿のような松の幹にも、光の滴を降り積もらせていた。
 寒さも忘れて全ての障子を開け放ち、それからはもうほとんど無言のまま、盃を交し合い、庭の光景を眺めていた。月の光はあの水盤にも跳ね返り、穏やかな風で揺れ動く水面は、光の糸をこの空間の四方へ放つ鏡のように見えた。


 朝、次の間で眠っていた真は、寒さのあまりに目を覚ました。隣の布団を見ると、まだ竹流は眠っていたが、真が起き出すと彼も目を覚ました。
「ずいぶん冷えるな」
 障子からの気配で、外は不思議な光に充ちているように見えた。彼らは羽織を着ると、次の間からそのまま縁側の廊下に出た。
 障子を開けた瞬間、彼らは外の光景に目を疑った。
「雪?」
 二十四節気では清明と言われる四月の始めだというのに、外は桜がくしの雪だった。雪は、まるで清浄明潔なる春の到来を喜ぶかのように、舞い狂っていた。
 真は言葉もなく、その白い光に充たされた光景を見つめた。傍らで竹流も白く輝くような空を見上げている。
 それは東から差し入ったばかりの清新な春の光と、凍えた季節の最後の名残の雪の、思いもかけない共演だった。
 朝日は低く東の開けた空から庭に差し込み、水盤に光をはね返していた。その光は、この庭に舞い落ちる雪の乱舞で数多の方向へ反射し、見る者の目に不思議な残像を残した。
 時折、春の強い風が大いなるものの意識を乗せて天空から吹き下ろし、庭に舞い込み、光を攪乱した。光となった雪の乱舞は、螺鈿の屑が舞い踊っているように見えた。
 明るい春の雪は天空から季節を運び、過去でも未来でもない、まさに今のこの瞬間を光色に染めていた。
 風の音の中に、かすかに楽しそうな笑い声が混じる。声は、時に風の音にかき消され、時に彼らに近づき、さらに遥か上空へ舞い上がった。
 その声と共に、強い風に煽られて、光の束がある方向へ一気に流れ、そしてまた方向を変え、時に宇宙へ舞い上がり、時に彼らの脇をすり抜けた。
 光の束は、臥龍廊のように美しい曲線を描き、うねるような音をあげた。
 真は息をするのも忘れて、雪と光の乱舞を見つめていた。
「お前には、これが龍に見えるのか」
 竹流がその光景を見つめたまま、呟くように言った。
 真は竹流を見つめた。
 そして、これが龍に見えているのは彼の方ではないのか、と思った。
 真の目にも、昨夜祇園の小さな庭の池に飛び込んできたような、龍の鮮明なそのままの姿は見えていなかった。ただ、清浄な風に舞う雪の流れは、時には舞い散り、時にうねりを作り、彼らの傍を幾度もすり抜けた。
 雪は完全に開け放たれた広間の中にも無遠慮に舞い込み、広間の中のあらゆる銀や金のもので反射し、広間そのものを光の充ちた世界に変えていた。
 真は雪と光の束を追うように縁側から広間の方に少しだけ移動し、何気なく広間のうちを見た。
 その瞬間、真は、広間の天井から龍が姿を消していることに気がついた。
 そこには光が充ちているだけで、あの龍は姿も形もなかった。いや、天井から解き放たれて、今やあの宇宙へ自由に飛び上がったのだと、そう思えた。
 側で呆然と竹流は龍のいたはずの天井を見上げている。見えないものを見つめている横顔には、畏敬の心が光となり、煌めいていた。
 二人並ぶ隙間を縫うように、風となった光が、軽やかな鈴のような音を伴い、すり抜ける。再び光の束と笑い声を目で追い、真は三度我が目を疑った。
 真は竹流の腕を掴んだ。真の視線を追いかけた竹流が側で息を飲んだのが分かった。
 今、彼らの目の前、天井いっぱいに浮かび上がっているのは、光り輝く鶴の群だった。
 あの無造作に天井に貼り付けられていたような螺鈿の欠片は、光を受けて浮かび上がる魔法の仕掛けだったのだ。
 鶴は、広間の宇宙を群なして飛び、極楽があるという西へ向かっていた。
 真は、おそらく竹流も、この庭と広間いっぱいを舞台に古の芸術家が仕掛けた魔法に、息をすることも忘れていた。そしてこの時間が永遠であってくれたらと願った。
 子どもを失ってからの長い年月、絵師はこの天井に想いを込めて、小さな螺鈿を貼り重ねてきたのだ。高価な螺鈿をどうやって手に入れたのかは分からない。貢物を奪い返したのかもしれない。だが、彼はそうすることで、憎しみを、苦しみを昇華しようとしたのだろう。
 大切なものを失い、心が崩れていく時間の何と短いことか、そして、その想いを再び紡ぎ、積み上げていく時間の何と遠大なことか。その想いの深さを乗せて、鶴は西方へ雄大に羽ばたいていた。
 そして、次の一瞬、真は自分の足下で服を引っ張るような気配を感じた。
 本当は光でよく見えなかった。しかし、小さな手と楽しそうな丸い顔が浮かぶような気がした、その次の瞬間、すり抜ける風が小さな体を掬い上げるようにして、外の光の中へ連れ出した。風は雪を様々な形に見せ、衣をたなびかせた顔のない天女や、蛙、四角い行灯、細長い杖(それとも笛?)、丸い南京も、楽しげな声を上げながら飛び抜けていった。
 その光の流れを目で追い、そのまま傍らに立っている、敬愛する父とも兄とも、あるいは心から信じる友人とも、もしかするとこの世で誰よりも愛している恋人かもしれない男を見ると、彼の方も自分を見つめていた。
 言葉を掛け合うことも忘れて、しばらく黙って見つめ合っていたが、やがて嵐のような清明の雪が止んで、朝日だけが静かに庭に差し込む光景に、二人ともが庭に視線を移した。
 それから彼らは、ずいぶんと長い時間、縁側に腰掛けて庭を眺めていた。いつの間にか、それはもとの枯山水の庭に戻っていた。
「古の時代の誰かが、室町時代の絵師が仕掛けたこの魔法に気が付いたんだな。だから広間を改修した。だけど、それは偶然が重ならないと見られない。一生に何度かやってくるご褒美みたいなもので、多分俺たちは、古人にも龍にも、そうは嫌われてなかったということだろう。それともこれが魔法のスイッチだったのかな」
 竹流は羽織の裏ポケットから、祇園の縁側に龍が落としていった螺鈿を摘み出し、見つめる。真はもしかしてこの男は気恥ずかしいのかも、と思った。
「あんたが珠を見つけてくれたからだよ」
 竹流は解説なんてするべきじゃなかったという顔をして、雪の消えた白く光る空を見上げている。真は足元を見下ろした。枯山水の白い砂の下、目に見えない水が地下を下り、あの洞窟に水滴を降らせている。一滴一滴の力は儚いほどに頼りない。それでもいつか、あの空間を水で満たし、この世界を潤し、誰かの悲しみが消えていくこともあるのかもしれない。
「悪かったな」
「何が?」
「女といちゃついてたりして」
 真は思わず竹流を見つめたが、竹流は穏やかな顔のまま、まだ空を見ている。
「俺に謝られても……」
「でも、拗ねてたろう?」
「何とも思ってない」
 竹流は答えなかった。
 静かだった。だが、目を閉じてみれば、様々な音が鼓膜を震わせる。時折吹き下ろす微かな風、風が震わせた枝の立てる音、水盤の底から澄んだ水が湧き起こる音、そして上空に残る雪の気配や、地下に眠る洞窟の天井から落ちる水の音までも、真の耳の中で震えていた。そこに重なるように、謡うような竹流の声が、真の思うよりも遥かに近くで、真の心や身体のすぐそばから、伝わってきた。
「旅びとの 宿りせむ野に 霜降らば
 吾が子羽含め あま鶴群たづむら
 竹流が呟いた言葉を、真は聞き返した。
「龍の巻物に、句が添えられてあっただろう?」
「白楽天の?」
「同じような歌が、万葉集にあったのを思い出したよ。遣唐使人の母が、もう二度と会うことがないかもしれない我が子の旅路を思って歌った歌だ。もしも、旅の空で我が子が寒さで震えているのなら、空を飛ぶ鶴よ、どうかその羽で彼を暖めてやって欲しい、と」
 竹流は徐に真の方を見つめた。
「鶴はそういう鳥だと聞いている。だから諺にもある。焼け野の雉子も、夜の鶴も、親鳥は我が子を、我が身捨てて守ろうとする。しかも、鶴は一方が死んでしまわない限りは、一度夫婦になった契を違えることはないという」それから、竹流はまた庭の方を見た。「そう考えれば、人間は勝手な生き物だな。だから絵師は、一方では龍に、そしてまた鶴に想いを託したんだろう」
「鶴は、春になって北へ戻っていく、いわゆる北帰行の時、飛び立つ直前に西の方を向いて鳴き交わすんだ。それに、もしも、さあ、という時になって、子どもが上手く飛べなかったり、家族が傷ついて飛べなかったりすると、群れごと旅立ちの日を諦めることもある。彼らが飛び立つには、上昇気流を掴まえないといけないから、いつでも飛べるとは限らないのに」
 俯いたままの真の頭に、竹流の大きな手が慰めるように載せられた。鶴は傷ついた子どもを捨てて行ったりはしない、と言った自分の言葉が竹流の哀れみを誘ったと思うと、突然情けなく恥ずかしい気持ちになったが、竹流はまだ記憶の中で舞い散っている雪を追うような視線を庭に向けたまま、静かに言った。
「なあ、和尚さんの茶杓の名前、憶えているか」
 すぐ傍に、覗き込むように真を見つめる青灰色の瞳があった。
「迷悟?」
 竹流は頷く。
「それ仏法遥かに非ず、心中にしてすなわち近し。真如、外に非ず、身を棄てて何くんか求めん。迷悟、我に在れば、すなわち発心すれば、すなわち到る。弘法大師の言葉だ」
 真は竹流の顔を見つめたままだった。竹流が劔と鞘を磨いていたあの夜、住職が何か呟きながら部屋を出て行った、その耳に残る声を思い出した。
「和尚さんは美しい竹の姿を残したいという迷いの心からそう名付けたと言ったけど、迷悟、というのは、迷いだけではなく悟りも自分の中にあるということだ。仏の教え、悟りの世界は決して遥か彼方にあるものではなく、自分の傍にある、善も悪も、光も闇も、全て自分の中にある、と」
 あの茶杓の銘には、迷いだけではなく悟りも含まれていたのだ。真は自分の手を見つめた。この手にあの茶杓の重みが蘇るようだった。
 真の髪に触れている竹流の手は暖かく優しく、やがてその手は頭ではなく真の肩に降りて、二度ばかり軽く叩くと、すっと離れていった。
 ひらり、と名残の雪が落ちてきた。手で受けると、薄くて温度もなく、真の手の平の上ですっと溶けた。竹流がその真の手を見つめたまま、囁きかけるような声で言った。
「これからどうするんだ? 研究を続ける気はないのか?」
「大学?」
「大学でなくても、もしも続けるんなら、俺が何とかしてやるぞ」
「もういいんだ」
 投げやりではなく、心から、振り返るまいと思った。
 今は先が見えなくても、まだ道は続いているのだろう。
 竹流は何とも言わなかった。言わなかったが、思い切ったような顔で、また羽織の内ポケットから何かを取り出した。真はちらりと彼の掌の上を見て、声をのみ込んだ。
 竹流の掌の上には赤いケースが載せられていた。一体いつの間に真の上着のポケットから盗み出したのだろう。
 真が何も言えないでいる間に、竹流は無言のままケースを開け、真が美沙子に贈るはずだった指輪を手に取った。
 そして真の顔を見ることもせず、いきなり大きく肩を引いたと思ったら、庭の彼方に向けて放り投げた。
 真には声を上げる隙も、止める術もなかった。
 指輪は大きく光の孤を描き、最後に旋光を放ったかと思うと、そのまま空で消えた。
 その瞬間、真は突き刺されたような痛みを覚えた。痛みは真の頭の中の特別な引き出しを音を立てて開け、中から飛び出した光の束は、辺りを真っ白に染めた。
 その時真は、もしもこの男に反対されても、辛うじて今自分に残された仕事を続けようと、そのわずかな手応えを見失わないようにしようと、意味はまだ分からなかったが、点を線にしようと、そう思った。そして、いつかは竹流の左の薬指から指輪を抜いて、ここに捨てに来てやろうと、そう願った。

                                                 (了)

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Category: ❄清明の雪(京都ミステリー)

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コメント


NoTitle

ひと息にここまで読みました。
信じられないことですが、昨日まで26℃もあったというのに、現在、雪が降っています。それも本格的に。「清明の雪」の奇跡と彩洋さんとの縁を深く感じる晩です。

登場人物に魅力を感じます。ううん、そういう言葉で語りたいのではなくて、もっと別の表現はないのでしょうか。真と竹流という二人の主役はもちろんのこと、住職や京都の職人さん、それにお寺にやっかいになっている不良少年、おねえさんの目をかすめて竹流を誘惑している彼女に至るまで、それぞれの生身の人間としての人生が見えて深いです。

主役二人の関係、恋愛とも親子ともつかない、たぶんそれすらも超えるような愛情に、それでも時おりよぎる恋愛に近い、なんともいえない感情、非常に強く入り込みました。単純にそっちに行ってしまうよりも、髪を洗ったり、暖めてもらったりという何でもない行為が、なんてエロティックに感じるのか。

それに、京都と、石と、神社やお寺、修復という仕事に関する緻密で深い愛情が全編に溢れていています。まさに、一文字一文字に魂を込めて書かれているのが、伝わってきました。ううん、これまたうまい言葉が見つかりません。

ブログで読んだ小説で、ここまで非の打ち所がないのは、はじめてですね。
これで、真と竹流ワールドへの足がかりが出来ましたので、引き続き読ませていただこうと思います。

素晴らしい作品をありがとうございました。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2013/04/20 05:46 [edit]


夕さん、ありがとうございます!!!!!

わぁ、びっくりしました!! こんなに勢いをつけて読んでいただけるとは…感激してしまいました。
本当にありがとうございます!!!!!!
時々、振り返ってページを開いてみたら、なんとも読みにくくて申し訳ないなぁと思っていたのですが…本当にありがたいです。
しかも、もったいないくらいの感想を頂き、恐縮ですm(__)m

スイスも春の気候はそんなに変動するものなんですね…
春の不思議な天気、あったかくなったと思ったら、雪や雹・霰が降るちょっと幻想的な光景が見られる頃合い。花冷えとか、桜隠しの雨とか、昔の人は本当に豊かな言葉を持っていたなぁと思いながら、書いた物語です。
しかも、暦を表す言葉の妙。この『清明』という単語にぶつかって、ちょうどその時読んだ万葉集の歌(竹流が最後につぶやいていた)と重なった途端に、物語が出来上がってしまいました。
でも、薀蓄というよりあれこれ考えていたことを詰め込みすぎて、そして京都ラブを詰め込みすぎて、ちょっとごてごてしてしまったなぁと思っていたのです……
途中から、観光案内書を書いている気分になってまして^^;
特に、志明院と、そして祇園の町の華やかさ(女性の雅ですよね。夕さんの書かれる女性にも、このみやびがあっていいなぁ、といつも思っているのです)、私が好きな京都の二極がうまく出ていたらいいなぁ、と思っています。

でも、たくさん書いて、たくさん読んでいらっしゃる夕さんに褒めていただけると、本当にちょっと自信が持てて、嬉しいです。ありがとうございます。

これを書いている時、実は『みんな(読んでくださっている人)、竹流に惚れてくれ~』と念じながら書いていました。
この人、本当はややこしい人なんですが、色々の感情を押し込めて修行僧、というイメージで書いています。時々吹き零れますが…
人生最後まで『問い続ける』というのがこの人のテーマなので(【海に落ちる雨】始章:アレルヤでちょっとヒントが)、死ぬその時まで申し訳ないけれど、戦っていただこうと。

そして真は…もう私にとっては傍にいすぎて自然すぎる友人、という感じでして、でもこの人の立ち位置は竹流にとっての『答え』なのですね。彼は自分が『答え』なので『問い』が分からないという立場。
人としての英知が竹流ならば、人としての自然(じねん)が真。世界や自然を知恵で制するという考え方と、自然に任せて是も非も受け入れようとする考え方と、きっとどこまでも相容れないんだろうな、と思いながら…どこに行きつくのだろうと、書きながら考えています(話の行きつく先は決まっていますが、意味づけは…まだ不明のまま)。

髪を洗う、には出所がありまして…^^;
ニューヨーク恋物語、きょんきょんと田村まさかず氏。確か、ベランダかどっかでそんなシーンがあって…あれ、色っぽいよね~と友人と会話していたことがきっかけのシーンです。
下手にキスしたりするよりも、よほど萌えるシーンが書きたい、というのが拘りだったのですね(^^)
着物を着付けるときに、相手の腰に腕を回す、というのも、自分で結構萌えてました^^;^^;
最近は手だけでどこまでエロティックなシーンが書けるか、とか変な挑戦をしようとしてみたり。
あるいは、【同行二人】のシーン、哲学の道を二人で、少し距離を置いて歩いている、こういうシーンが一番、自分の中では好きだったり。

でも、本当に嬉しいです。分かりにくい小説で申し訳ありません…そんな中でも、私が書いた超端役の人物まで、思いめぐらしてくださった夕さんに感謝いたします。
実は左官屋さんと紙漉き職人の爺さん、つまり職人さんというのが、もう大好きでして…(^^)
途中まで男ばっかりでむさくるしい、と思っていて、女性を出したら、急に華やいで嬉しかったり。

【海に落ちる雨】は超長くて、本当に申し訳がないのですが、じわじわとまた楽しんでいただけたら、嬉しく思います。

私も、お勧め通り、【樋水龍神縁起】第2話に突入して読ませていただいています。何だか、途中なのに懐かしいような気持ちになっています。【百鬼夜行…】でもち姫さんを『見える猫』と書いていたのですが、その時まだこの夕さんのお話を読んでいなかったのに、同じ言葉で……確かにこういうテーマ・エッセンスは色んな小説で使われているからなのかもしれませんが、私としては、夕さんが素敵だと思って描かれている世界と、自分が素敵と思った世界が近いからだと思って、ものすごくうれしく思っています。お寺とか神社好きも、まるで裏表みたいに寄り添った世界感のような気がして。
また、コメント書かせていただきますね!

あ、興奮して、長くなり過ぎた…(>_<)

大海彩洋 #XbDIe7/I | URL | 2013/04/20 10:16 [edit]


携帯からコメントを書くのは苦手なうえに
書きたいことがまったく整理されてないのですが…。
どうしても、読み終えた熱いままの想いで書きたいと思ったので
書かせてください。

まずは、ありがとうございました。

私はどうも、小説を読む時は
登場人物の誰かに入りこんで読む癖?があるみたいで^^;

はい、お察しの通り
私は(女版)真になっておりました。
(おこがましいですね、ごめんなさい><)

でも、真の気持ちというか…
ほんの少しだけど、凄くよくわかるんです。
(すでに日本語がおかしいのは熱いせいです(笑))
真のように、私に特別な何かが見える(感じられる)わけではないです。
うまく言えないんですけど。
想いとか、感情とかに身体中が支配されて、息ができなくなる。
人の哀しみや苦しみが
自分の心に乗り移って
身が裂かれる想いがしたり。
そうゆうの…わかります^^;

だから真が涙を流す場面では
私にとってはごく自然でしたし、心が震えてしかたなかったです。


あああ…書きたい事がありすぎてどうしたらいいんだろう(>_<)

えっと、えっと。
小説を書かない私がこんな事言ったら申し訳ないのですが
表現力が素晴らしいなって。
何度も読み返したくなる文章がたくさんあって
実際何度も何度も同じ部分を読み返したり。(笑)

登場人物が、それぞれみんな何かしら抱えていて
(現実も誰もがみんなそうですもんね)
あ~、もうみんな抱きしめてあげたい!って思ったり。
(…ぁ、迷惑ですか><)

真と竹流、真と和尚様、竹流と和尚様、その他ありとあらゆる会話の中に
それはそれはたくさんの想いが込められいて。
凄く深くて、私の琴線に触れっぱなしで…。

読んでいて自分自身の事で改めて気づいたこと、
自分が抱えていたモアモア(モヤモヤより弱い感じ(笑))が
まるで公式でも見つけたかのように
すんなりと受け入れる事ができ
今、何だか晴れやかな気持ちです。

ぃゃ、もぅ、なんてったって和尚様LOVE♪(…ぇ?笑)

謎解きも、幻想的な世界を壊すことなく
納得のいく解明がされていてすっきり♪

小説の中で
真と竹流と一緒に歩いた道を
実際に私も歩きたくなりました^^

最後にぎゅぎゅぅーっと
いろんな愛が詰め込んであって
なんかもぅ、本当にありがとうございました!

最後の最後に真が示した強い意志。
私忘れないです。

ごちゃごちゃたくさん書いちゃってごめんなさい(>_<)

でももしかしたら
「あ、あとね?あとね?」って
また明日書き込みに来ちゃうかもしれないです^^;

ako #w7E8CPEA | URL | 2013/04/26 01:35 [edit]


akoさん、ありがとうございます!!!

本当にもったいないようなお言葉、それに素敵な詩をありがとうございます!!!!
2人に、というのか特に真には、しっかり詩の心を読み取らせなくちゃ!!と思いました。
何よりも、こちらこそありがとうございます。
こんな長い、詰め込みすぎでパンクしそうなお話を読んでいただき、モアモアが晴れたなどという嬉しいお言葉を頂き、もう感謝にたえません(;_:)嬉しいです(*^_^*)
それに、このちょっと突拍子もない真に入り込んでいただいて(女版!…それって何だか面白いと思いました(^^))…この人に入ったらきっとお疲れになったのではないかと…^^;
感情がジェットコースターのような人ですから、本当に困ります。で、ジェットコースターなのに、表に出すときには、その出すための閾値/ハードルを無茶苦茶上げているので、外に出せずに内にこもっていくという、本当に困った子なのですが…
うぅ・・・そんな風に言っていただいて、本当に嬉しいです。

akoさんのように、言葉を選んだり、洗練された行間なども何もなく、書くだけ書いたという感じのお話。しかもブログ小説にあるまじき読みにくさで、ただただ申し訳ないです(;_:)
抱きしめてあげたいというお言葉、とっても嬉しいです。
そして、和尚さんLOVEも(^^)…私も、和尚さんLOVEで書いておりまして、あまりにも気に入ったので、本来は出てこないはずなのに、次作のラストのほうで重要なお仕事をしていただきました(^^)
この和尚さんなら、きっとそうしてくれると思って…

ぜひ、彼らが歩いた道を歩いてみてください。
ちなみに和尚さんのお寺(名前は出ておりませんが、頭の中では龍泉寺と呼んでおりました)、モデルは詩仙堂と近隣にあるいくつかのお寺を合わせたものです。
私は、2人が哲学の道を歩いているシーンが(自分で^^;)好きで、並んで手を繋がせたいくらいの親心もありながら、先に竹流が歩いて、そのあとを真が追って、後ろにいる真が止まると自然に竹流も止まって…この同行二人のシーンに、結構いろんなものを注いじゃいました。
ここだけ、章題と内容が合っていないのです。このシーンの章題は『見返りの阿弥陀仏』じゃなくて『同行二人』。わざとなんですけど…それだけ思い入れが深くて、流れるように最終章に入りたかったのです…。

ぜひ!
『あとね?あとね?』を書きに来てください!!!
本当にありがとうございました!!

大海彩洋 #XbDIe7/I | URL | 2013/04/26 21:09 [edit]


雪が降りました。
寒さを感じつつそれさえも受け入れてしまう美しさ。
絵師さんの闘魂の仕掛けと鶴の群れと共に印象深いです。

真と竹流。わけ有り、どんなわけ有り? と探りつつ進みましたところ、何という膨大なわけ有りでしょうか。

二人の会話がもちろん口先だけのものではなく、言葉面(ことばづら)を追うものではなく、ぶつかり合い、探り合い、理解し合う。魂の投げ合い、投げるだけでなく、魂を受け入れる。どんだけ相手のことを思いやっているのか、深い、という表現だけでは表現しきれない深さで。読んでいる方も、文章から理解するのではなく、読んだところから湧き立つものを理解するというプロセスがあったりして。脳の普段使わないような感覚的な部分を動かせって感じでした。イミフコメですみません。ちゃんと語れない自分が情けない。でも何と言うか、語ったり、書き記したりするものではないんですよね、この読後感は。

真の精神が凄く高くて、それに体がついていっていないような感じで、生きているだけで精一杯のようで・・・。竹流がそばで守っていても、この人も真に常に課題を与えているようで。この先も大変そう。おいしいもん食べて、体力つけてね。

そしてそして。和尚さんですよ。LOVE!!
いつでも「ただいま」と言って帰れるところにいて欲しいです。
京都に行ったら探しちゃいそうですよ。

素敵なお話でした! 
遅読ではありますが、頑張って次章に進みます。
二人のその後と更なるわけが語られるのですよね。
楽しみです^^

けい #- | URL | 2013/09/22 15:19 [edit]


けいさん、ありがとうございます(^^)

本当に、もったいない感想を頂き、恐縮しておりますm(__)m
現実的ではないこととか、実際に可能不可能とか、あれこれ考えてしまったりもしつつ、ファンタジーでもいいや、と開き直って書いたラストシーンです。
大好きな『モチモチの木』で、主人公の男の子がラストに木に明かりが灯っている!と思うシーンがあるのですが、常にあのシーンを目指していまして……あちこちにいっぱい仕掛けながら、2人の複雑な気持ちが昇華されたらいいなぁと思いながら書きました。
そう、実はタイトルがネタバレなんですよね、この話^^;
でも、謎解きがメインではなくて、それを越えた何かが伝わればいいなぁと思いながら書いていました。
けいさんの世界に雪を降らせることができたなら、とても幸せです……あれ? もしかして、そちらは冬??
あ、本当に雪が降ったんでしょうか^^;??
京都の冬は本当に底冷えがするのですが(床に電気カーペットを敷いていても役に立たない…)、その寒さの凛とした感じ、お寺の世界に映しながら描いていたのですが、なかなか文で伝えるのは難しくて、試行錯誤していたのですけれど、本当に寒いのに美しいのですよね。まさに、絵巻の世界です。

> 真と竹流。わけ有り、どんなわけ有り? と探りつつ進みましたところ、何という膨大なわけ有りでしょうか。
いえいえ。わけ有り、というのか、わけ有りに自分らでしている、といのか^^;
この次の作品に出てくる、真の調査事務所の自称秘書・美和がこの二人を称して、「兄弟、友人、親子、恋人。どれがいちばん近いかといえば親子」と言っていますが、基本的にはそういう関係なのかな、と思います。
多分、こんなこてこての人間関係、今の世の中では受け入れられないかも、と思いながら書いているのですが……多分、成就しない関係(同性の恋人だから、ではありません……^^; 西洋的叡智と東洋的自然(じねん)のぶつかり合いだから…)なんでしょうね。この家系、4代先でやっと結婚しますけれど、常につかず離れずの関係になっていきます。
音楽関係者が多いので、けいさんのお話のように、音楽のお話も出てきて……いつか田島くんとかとコラボできたらいいなぁ、なんて。ちなみに、息子(ピアニスト→指揮者)、孫娘(童話作家)、ひ孫(ロック歌手~ヴォーカルグループにも参加)、やしゃ孫(考古学者→ヴォルテラ家の長男のところに嫁に行く)、という感じです。
この長い長い葛藤の原点が、真と竹流なのですが、けいさんに深く深く深く感じていただいて、しかも、魂のぶつかり合いを感じていただいて、感謝にたえません。
魂のぶつかり合いなので、実は、プラスの関係の時ばかりじゃないのです。時にはまったくマイナスの関係の時もあって、それもこれも皆含めて、繋がっているという、その複雑さをひっくるめて描きたいと思っています。
でも……・解説するよりも深く、思いを巡らせていただいて、もう言葉もありません。
ありがとうございますm(__)m

> そしてそして。和尚さんですよ。LOVE!!
> いつでも「ただいま」と言って帰れるところにいて欲しいです。
> 京都に行ったら探しちゃいそうですよ。
おぉ、ありがとうございます!!
そうなんです、この話の中で、和尚さんは常にプラスなんですよね。
でもこの方も、あれこれあれこれ乗り越えて、今に至っている。
だから懐は大きく深く、どんとこい系。きっと、真が想像した通り、あやかし達を操っているに違いありません。きっと、京都のどこか、名もなきお寺に住んでいます……(*^_^*)

> 遅読ではありますが、頑張って次章に進みます。
> 二人のその後と更なるわけが語られるのですよね。
> 楽しみです^^
ありがとうございます。ここから先は、本当にまったりゆっくり、進んでください。
結構ハードな展開になっていますし……この二つの物語は陰陽の関係なので、本当に裏表みたいです。
でもどちらもあって、初めて立っているという感じです。
まずは、始章。二人の幼少期から出会い、お楽しみいただければ幸いです。
この竹流=ジョルジョの幼少期、友人に勧められて書いたのですが、思った以上に楽しい作業だったことを思い出します。ちょっと時代が古めかしくて……イタリアの少し古い時を感じていただければ、と思います。

私も、じわじわ、田島くん、そして花園君を追いかけていきますね。
本当にありがとうございます(*^_^*)

彩洋→けいさん #nLQskDKw | URL | 2013/09/24 22:59 [edit]


はじめまして♪

突然の書き込みを失礼いたしますm(__)m
三宅千鶴と申します。

先日から度々こちらのブログをご訪問させていただき、管理人様のユーモアと知性が溢れるエッセイを愉しく拝読させていただいております(*^_^*)
話題豊富なお話ばかりで、本当にいつも読み耽ってしまいますよ。

さて、今日はいよいよ小説を読ませていただこうと気を引き締めて(笑)やってまいりました。
ラインナップには面白そうな作品が盛りだくさんで、どれから読もうかとワクワクしながら迷ったのですが、カテゴリの最初となっていた「清明の雪」を選ばせていただきました。
大好きな京都が舞台になっていたのも理由の一つなんですが、読み始めから私の勘は間違っていなかったことを実感いたしました。

読み始め、最初の一行目から、格調高い文体が織り成す物語の世界に引きずり込まれたように思います。情景がそのまま眼に浮かぶような素晴らしい文章の力ですね。寸分の狂いもなく、鮮やかに美しい文章というものを、久しぶりに読ませていただいたように感じました。

そして、丁寧でありながら歯切れの良い展開に導かれ、気がつけば最後まで読み進めておりました。最後の一行を読み、どうしてこんなにも面白い小説をこんなにも早く読み終えてしまったんだろうと後悔したほどです。

読ませる文章の筆力もさることながら、登場してくる人物描写がまた素晴らしいです。心にトラウマを負いながら、迷い、手探りしながらでも自分の生き様を見つけようとする真。そして、彼を見守りながら、自身も心に様々な葛藤を飼う竹流。実に魅力的な主人公らを軸にして配される、住職をはじめとした多くの人生模様を抱えた人物たち。まさに、小説の中の人物らが織り成す美しいタペストリーを見せていただいたようでした。

そのほかにも、胸に残る言葉や、見事な情景描写の数々が随所に散りばめられていて、大海さんの奏でられる文章シンフォニーに心から酔わせていただきました。

もっと書きたいこと、お伝えしたい感想は山ほどあるのですが、いかんせん今の作品を堪能したあとの興奮状態ではとても書ききれないようです(^_^;)
本当に素晴らしい小説でした。読ませていただき、心から感謝申し上げます。

また、続きの連載も始まっているようですし(真さんと竹流さんのその後がすっごく読みたいです~!!)、ほかの作品も楽しみに今後もご訪問させていただきたいと思っております。どうぞ今後ともよろしくお願いいたします(*^_^*)

三宅千鶴 #- | URL | 2013/11/03 17:57 [edit]


千鶴さん、ありがとうございます(^^)

はじめまして、千鶴さん。ご訪問、ありがとうございます(*^_^*)
実は今日、ふと見ると、すごい数の拍手が……千鶴さんだったのですね!
ありがとうございます。こんなに一気に読んでくださって、ただただ感謝にたえません。
無茶苦茶読みにくかったと思いますが……それにも耐えていただいて、しかも最後まで……
有難くて、どうしたものやらと思いましたが、残念ながら何も出せませんでして……^^;

この【清明の雪】は、何年も何年もいじくっていたので、すっかり原型がないのですけれど、たまに読み返してみると、それでも粗が目について……特に冒頭はシーン自体が何度も変わっていたのです。
今でもまだ「この冒頭ってインパクトがなさすぎるかなぁ」「もっと切れるのじゃないか(余分なシーンがあるような気がする)」「(逆に)説明が足りないかなぁ」……悩みすぎてハゲそうだったので、ここしばらくは放置しています^^;
千鶴さんも京都好きでいらっしゃるのですね。私も、大好きで、というよりも京都殺人案内(藤田まことさんの2時間ドラマ)に嵌りすぎて、大学を京都に決めたという^^;いきさつもあり、ここには好きなお寺のイメージをミックスして詰め込んでしまいました。
出来上がってみたら、結構独りよがりで……ずっと一人で楽しんできたので、どうしても読者さんの立場を考えないで、読みやすさとかを追求しないままブログに載せてしまって……まだまだ勉強することがいっぱいです。

でも何より、主人公二人を気にかけてくださって、とても嬉しいです。
大事な友人を2人、皆様に紹介している気持ちなので、この二人のワールドに入って頂けるだけで本当に嬉しいのです。解決した謎、謎のままの謎、色々ありますが、少しでも何かが心の中に残ってくださったらありがたいです。特に和尚さんが!?
こちらこそ、拙い作品をこんなに一生懸命に読んでくださって、本当にありがとうございました。
今日はとても嬉しい日になりました(*^_^*)

続きはまた、まるきり毛色の違ったものになっているのですが、よろしければお付き合いくださいませm(__)m
また他のエッセイなども楽しんでいただけているようで嬉しいです(^^)
石は特にライフワークでもあるので、時々お付き合いくださいませ。

コメントのお礼を何と書けばいいのか分からないままで、中途半端なコメ返になってしまってすみません。
嬉しくて、ちょっと舞がっている感じでまとまりがつかなくて……(^^)
千鶴さんのブログにも実は何度かご訪問させていただいているのですけれど、まだ入り口でうろうろしておりました。またじっくりと読ませていただきたいと思います。
あ、リンクを貼らせていただきました。よろしくお願いいたします。

彩洋→千鶴さん #nLQskDKw | URL | 2013/11/04 00:17 [edit]


美しい…

なんと今日は雪が降っているといます…!

ここにたどりつくまで、ふたりの重い過去に苦しくなる場面もあり、切なくなったりしてました。。もしや、二人をもっと知るために、ここを読む前に読むべき物語があったのでは??と思ったり^^;でも、気になって読んでしまいました!><

大海さんに最後が!…とうかがっていたので、どうなるんだろう?と、とてもわくわくしていました^^というか、わくわくどころじゃないですよ!!

心が洗われるというんでしょうか。ただただ、美しい。。本当にキラキラしていて…いいなあ、文章でこんな表現が描写ができるなんて。

大海さんは私のこと良く言って下さいましたが、いやいや私は断然こんなふうに書きたいですー!!

小説ブログなのに紙の香りがして、想像の世界の筈なのに目の前に春の雪が見える…。ここには、大海さんの書く小説には、確かな『手触り』というか『感触』があるんですよね。感動をつかめる『感触』が。

なんだか今すぐ京都にいきたくなりました!でも、それはもちろん無理で(苦笑)、こうなったらあとがきにあるモデルになった舞台を堪能しなくては!!

rurubu1001 #- | URL | 2014/02/05 00:24 [edit]


rurubu1001さん、ありがとうございます(^^)

コメントありがとうございます! そして、お返事が遅くなってすみません!
今日は大雪です。でも、春の雪じゃなくて、本当の大雪……
雪が降っても当たり前の地域ではないので、バスも動かず、車はスタッドレスじゃないし、家の中に閉じこもり、屋根に落ちてくる雪の音にビビり……^^;
春の雪とはずいぶん違っていますね。

あぁ、しかも、もう最後まで読んでくださったのですね。
本当に、ありがとうございます! このrurubuさんのコメントを読ませていただいて、うるうるしております。ちょっと読み返してみたら、あんなに一生懸命に書いたのに、何だか読みにくくてあまりいい文章ではなくて、情けない気分になりましたが、それでもこんな風に暖かいお言葉を頂いて、とても嬉しいです。
何度でもお礼を言いたい気分です。

> ここにたどりつくまで、ふたりの重い過去に苦しくなる場面もあり、切なくなったりしてました。。もしや、二人をもっと知るために、ここを読む前に読むべき物語があったのでは??と思ったり^^;でも、気になって読んでしまいました!><
わぁ、本当にありがとうございます!
2人の過去については、【海に落ちる雨】の始章に答えがあります。
もしよろしかったら、またお暇なときに、ちょっと二人に会いに来てやってください m(__)m
この始章は、長い長い【海に落ちる雨】を書き終えてから最後に書いたものなので、まだ文章がましです^^;

最後のキラキラシーン、楽しんでいただけたでしょうか。
もう、話がでかくなってきたら、とりあえずキラキラしちゃえ!みたいな収拾の仕方ですみません……
これ、何だか、某小説(映画になった)で、どこか森の中で少年少女がいて、蛍がいっぱい飛んでいて、女の子のスカートにも蛍が……というやつを思い出しておりました。いえ、実際読んだことも見たこともないのですけれど、何だか、ワンシーンで話を収めてしまおうという収拾方法^^;
わくわくしていただけたというだけで、本当に嬉しいです。
読み返せば読み返すほど、何かが足りないのですけれど、でも、こうして楽しんでいただけたというのをお聞きするだけでとても嬉しいです。
ありがとうございました。

いつか、京都に来て、あの素敵な山奥のお寺を訪ねてみてください。
あるいは、和尚さんのお寺を探してみてください。
実在はしないけれど、モデルのお寺は沢山ありまして……中でも、一乗寺の詩仙堂は一番のモデルです。
このお話を読んでくださった人が、いつか京都を訪ねてくださって、もしかしてここかな、なんて想像と現実のはざまで楽しんでいただけるととても嬉しいです。

勿体ないお言葉を、本当にありがとうございました(*^_^*)
私もまた、ゆっくりお話を拝読にお伺いしますね!!!!!

彩洋→rurubu1001さん #nLQskDKw | URL | 2014/02/08 11:19 [edit]


読ませていただきました

「清明の雪」読ませていただきました。
一言で言うと、凄い、です。

京都を舞台にした宝探しミステリー小説を装いながら、その読後感はまるで哲学書を読んだような重厚感がありました。
大海彩洋さんの博識ぶりにも驚きますが(ブログ記事でも驚いていますが)、読み進める度にその知識と思想が洪水のように押し寄せてきて、途中からはもう気落ちよく押し流されていました。
いくつもの印象的なシーンがありますが、芦原で紙漉き職人と作業をするシーン、水源をたどっていってお大師さま(?)と出会うシーン、庭の底の窟に潜るシーン、そして哲学の小路をたどるシーンが好きです。それと、花街のいろっぽいシーンも。観光案内というもの、頷けますね。
ラストのキラキラシーン、軽薄なキラキラではなく、ほんとうに美しかったです。庭の雪、照り返しにきらめく天井画、そこに現れるもうひとつの願いをこめた画。この目で見てみたい、そう思いました。

不動明王を探し、龍の絵の謎を追いながら、古代の親子に起きた悲劇と主人公の真の親子関係が絡み合っていく物語は、とても読み応えがありました。ただ者でない感が半端ない竹流と、底知れないタヌキっぷりの和尚、この二人ががっちりと脇を固めているので、真の特別な心が生み出す不思議な出来事の数々も、落ち着いて読み切ることができました。見事な配役だと思います。
修行僧、紙漉き職人、左官、花街の女性などのサブキャラたちも、光っていました。

真と竹流、男性同士の恋愛にも似た関係は、最初はすこし抵抗感がありましたが、大海彩洋さんの絶妙な筆の運びにまんまと乗せられて、最後の指輪を投げるシーンでは妙に納得してしまっていました。
全編を通して描かれる、もう一人(?)の影の主人公である「水」も、とても印象に残っています。お茶、和紙、川や泉、豆腐、そして雪。いつも、どこかに水の気配を感じました。
この小説は、たいへんな力作ですので、読み手にも一定以上の受け皿が要求されていると思います。私の乏しい知識と感性では、完全に力負けしてしまいました。書かれていることのどれほどが理解できたか怪しいものですが、それでもなおとても充実して心地良い読後感を味わっています。
とてもいい作品を読ませていただき、ありがとうございました。

TOM-F #V5TnqLKM | URL | 2015/01/22 20:28 [edit]


TOM-Fさん、ありがとうございます(*^_^*)

わぁ、どうしましょう。ありがとうございます!!
自分で言うのもなんですけれど、推敲の段階で結構な難産だったので、こんなに素敵なコメントを頂き、感無量です。実は元のボリュームはこの倍近くあったのです。それをばっさりとあちこち切りまくり切りまくり、半分に減らして、であまりにも骨っぽくなったので、アップの段階でまた少し肉付けして……かなり右往左往しただけに、とても嬉しいです。
随所に京都ラブをチラつかせておりますが、最も多感な、そして自分の足で動ける、興味津々の時期を過ごした時代の京都の思い出とか想いとか、いっぱい放り込みすぎてちょっとやりすぎたかなぁと思ったりしているのですけれど、楽しんでいただけたようで、何よりです。
学生時代~20代って本当に、いっぱしの哲学者気分で哲学の道を歩いたりしていましたし、お寺に行っては瞑想(迷走?)していたりもして……哲学の道~銀閣寺~詩仙堂は私の大事な散歩道だったので、その辺をイメージしながら書いておりました。

水の話は、京都でも水フォーラムがあったりなんかして、自分の仕事とはほとんど関係もないのですが、いつもいつも気にかかっていたことでした。全編に「水」をチラつかせていたこと、常に水が流れいてるような物語を書きたいと思って書いていたこと、TOM-Fさんにその「水」が影の主人公と気づいていただけて、感無量です。そうなんです。これは水の話だったんです。
ちょっと、これも詰め込みすぎた感が無きにしも非ずなのですが……

シーンのことですが、私が力を入れて書いていたシーンを、ことごとく印象的だと取り上げてくださって、とても嬉しかったです。紙漉き職人さんとのシーンは、職人の渋さがでたらいいなというのと、真がその仕事を見ている、そして最後に仕事を終えて煙草を吸っている、というのが、なんとも自分でも気に入っています。
志明院の水源で(多分)弘法大師に出会うシーン、こちらもTOM-Fさんが取り上げてくださって、嬉しいです。「我々はどこへいくのでございましょう」と彼が言うのは、まさに読んでくださる方に、そして自分にも問いかけた言葉でした。
庭の底に潜るのは、好きな言葉「汝の足元を深く掘れ、そこに泉あり」をそのまんまシーンにしました。
そして! わぁ、哲学の道を辿るシーン、嬉しいです! ここは、私の中のクライマックスでした。最後のキラキラシーン、もちろん大事なのですけれど、実はクライマックスはこの哲学の道だよ、と自分では思っていたのです。
ここだけ、章題の『同行二人』がずれているのです。19章のラストの哲学の道を歩くシーンが『同行二人』なので本来は19章にこのタイトルをもって来るべきだったのですけれど、そのまま20章に突入だよ!って感じで、20章の章題に『同行二人』を入れたのです。なんてことはないのだけれど、この2つの章はがっしりくっついてクライマックス。この哲学の道を歩くシーン、クライマックスらしく、もっと長いシーンにしようと頑張ったのですけれど、もうこれでいっぱいいっぱいでした。本当に10行もない。でも、同行二人なんです。真にとってはお大師さまは彼ですから。
ただ、これは映像にしたらきっと美しい、と思っておりました。ワンカットで説明なし。
この後のキラキラシーンも、自分で言うのもなんですが、映画で見たいわぁと思っていたりして。この目で見たいと言って下さって、本当に嬉しいです。文章を書いた醍醐味、これを実際に見たいとか食べたいとか言ってもらえることですものね。ほんとにありがとうございます。

実は、竹流が京都に囲っている嫁(と言っていい女)・珠恵とも一緒にこの道を歩いていますが、その時はちゃんと隣り合って、驚く彼女に手を差し出して、手を繋いで歩いてるのです。でも真相手じゃね……
うん、と。そうなんです、この二人の恋愛関係?みたいなのは、美和ちゃん(真の事務所の秘書)に言わせると「恋人、親子、友だち、兄弟。どれが一番近いかと言ったら親子」という関係です。これが男女だったら、私の筆力では恋愛にしか見えないし、書きたかったのは「血よりももっと濃い、愛よりももっと濃い」魂の関係だったのです。だからそこには、必ずしもプラスの感情だけではなく、マイナスの感情も入ってくるのですけれど。
抵抗のある中、騙されて読んでくださって、TOM-Fさんの懐の深さに感謝いたします。
あ、でも、真は高校生~大学生のころ、これが恋愛感情?って誤解していたと思うので(何しろ、女の子と付き合っていましたが、「恋愛って何かわからん」状態で、結局振られましたので^^;)……でも、本音は「親にはぐれまい」とする子どもに過ぎませんでした。
あれこれ、伝えにくいところをぐいっと越えて読んでくださったこと、重ね重ね感謝申し上げます。

「ただ者でない感が半端ない竹流と、底知れないタヌキっぷりの和尚」
この表現、戴きまする(^^) そうそう、底知れないタヌキっぷり。和尚人気が意外にも高くて、自分でも驚いているのですけれど、物語って「導師」が必要なんですよね。作者が迷走しやすい場合は特に……^^;
そしてサブキャラたちにも、心を割いてくださってありがとうございます(#^.^#)
祇園のシーンは、途中まで書いて、この話、女っ気がなさすぎる!このままではできそこないのBLみたいだわ(私自身はBLを否定しているのわけではないのですけれど、私が書くと色気がなさ過ぎて「できそこなう」のです。男女の恋愛でも同じなんですけれど……色気がない)、と気が付いて、一度寺から出しました。それに祇園の家の庭に龍が飛び込んでくるシーンをどうしても書きたくて。やっぱり女性が出てくると、セリフひとつでぱっと華やぎますね。ミネちゃん、困った子ですけれど、結構お気に入りです。

と、あれこれ嬉しくて書き散らしてしまいました。
TOM-Fさんの心籠もるコメント、とても嬉しかったです。
本当にありがとうございました!
そしてなんと、自分がニマニマしながらTOM-Fさんの作品を拝読していたのと重なっていたことにも感謝。偶然にしても何とも不思議なタイミングでした。
いや、あれこそTOM-Fワールドですよ! あれこそTOM-Fさんにしか書けません。私もいっぱしの天文部員になった気持ちになりました。あ、でも、器械音痴なんです……

彩洋→TOM-Fさん #nLQskDKw | URL | 2015/01/24 11:56 [edit]


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# |  | 2016/06/18 23:19 [edit]


鍵コメCさま、ありがとうございます(^^)

わぁ、ありがとうございます。きらきらシーンを確信していただけましたか!
C様にとって、ちょっとだけ心に残るきらきらだったらうれしいです。

C様が読んでくださっていたので、私もちょっとだけ過去を懐かしみながら?自作を顧みて、あちこち粗が目立つなぁ、でもあのときはこんな想いで一生懸命書いていたなぁ、とか思ったり、こんな読みにくいものを読んでくださる皆さんには、本当に感謝だなぁと思ったり。そして、皆様が楽しんでくださったならいいなぁと思いました。
でも、TOM-Fさんに、読む人を選びますね、という意味のことをおっしゃっていただいて、あぁ、本当だなぁと思いました。C様もそう思われたということですから、確かなんですよね。うん、書いているときは必死で気がつかないものなのですね。昔ノートに書いていた『Eroica』(竹流もといジョルジョの人生後半の物語)なんて、もっと選んじゃってるかも、とまたまた反省です。
う~ん、書いているときはかなり楽しかったのですけれど(切り落としていくときはだいぶ苦しみましたが)、どうやら思考回路がわかりにくくできているみたいです…(;_;) そのわかりにくいのを耐えて読んでくださる皆様って、やっぱり優しくて我慢強くて、うん、かけがえのない方々です。少しでもきらきらシーンで、その苦痛に?耐えてくださったことへのお礼ができていたらいいなぁ~

心理描写って、実はとても難しいなぁと思っています。あまりにも書き込みすぎると、読者の鼻についてしまって、せっかくその人物を掘り下げて興味を持ってもらっても、そして気持ちに入り込んでほしいと思って書いていても、逆に読者に敬遠されちゃうようなことにもなりかねない。だから私は避けているわけではないのですけれど、その加減が上手ではなくて。
C様の心理描写は巧みですよね。鼻につくわけでもなくて、一歩離れたところからその人物を見ていたら、いつの間にか引きつけられていって、でも必要以上に入り込むのではなくて、ちょうどいい距離から見ていることができる。一人称でないから、その距離を崩さなくてすむのだと思います。
あ、そうそう、一応ミステリー扱いなので、心理描写に傾いていられない(だって、ばれちゃう)ってのもあるのですけれど。
妄想癖、大事ですよね。Imaginationこそ世界を救う??
あ、私が書いている具象は……京都の場合が細かくて、それ以外はいい加減かも。京都の具象って、それ自体がすでに一部妄想? 隣の次元とか、少し前の時代とか、なにか「今」とはずれた世界のような気がします。

そして。真と竹流、二人のことに想いを巡らせてくださってありがとうございます。
二人には、それぞれ役割を与えていました。何回も書いているので今更ですが、西洋的叡智と東洋的自然(じねん)。どちらも人間にとってはあり得る姿で必要なものであり、それぞれ必ずしも相容れないわけでもなくて、でも究極のところは理解できないもんであったり。それから、竹流に与えた意味合いは「問い」であり、真は「答え」。この「答え」の始末に負えないところは、自分が「答え」であることを知らないってところ。「問い」の方は認識していると思いますが。
お互い、本気でぶつからないとやられちゃうので、ぶつかり合っているのでしょうか。
舞台を京都にしたのは、自分が一番書きたい町だったからなのですが、自然に二人が溶け込んでくれたので、よかったなぁと思います。京都って、かなり複雑な町。その複雑さが面白いのですが、けっこう怖い部分もあったりして、それを全部「水」で丸め込んだ?みたいな話になってしまっておりますが、C様が物語の流れの中で彼らの心情や存在に思いを巡らせてくださって、そしてその舞台を感じてくださって、とてもうれしかったです。いや、間口が広いというよりも、あれこれ詰め込んだらまるでおもちゃ箱みたいな話になってしまった^^;
いろんな風に読めると指摘していただいてありがとうございます。でももしかして、要領を得ないというのか、気が多いというのか、まとまりがつかないというのか……だからそもそも自分でもジャンルで迷ったのかも。私の中の宇宙……かなり多重構造でやっぱりまとまりがつかないんだわ……なんだか、暴露してしまったみたいでちょっと恐縮しております。
それが次の『海に落ちる雨』ではさらに多重構造になっておりまして、真と竹流の関係と室町時代の親子どころではない、もう何でもかんでも重なって、どうとでも読めるし、好きに読んでください、という、まさに人任せのいい加減さ。たぶんそういう絡み合っている関係性、一言では言い表せない複雑さがものすごく好きなのかも……その関係性が時々外力で揺らいだり、隣に影響して後は知らんぷりだったり、自分も一緒に巻き込まれたり。世の中って面白い、人生って面白いって感じられたらいいなぁ、

このお話の女性の立ち位置、実はすごくいい加減で、寺の中のことばかり書いていたら、どうにもむさ苦しくなってきて、私自身が書きながら祇園の灯りが恋しくなったのでした(^^)
竹流のいうタエ(珠恵)は、次作で出てきますが、竹流にとっての理想を絵に描いたような女性。でも、芯が強くて、竹流が東京に来ないかとプロポーズしたのに、あっさり却下したという人です。理由は彼女の中で「竹流<祇園の町」だったみたいで? 男よりも祇園の町が自分を守ってくれると知っていたんでしょう。このシリーズに出てくる女性たち、男よりずっとたくましい人ばかりかも。
真と女性に関しては、こちらも『海に落ちる雨』でいろんなこの人の一面が出てきて、その中に女性たちとも絡みもたくさん出てきますので、ぜひまたこの人を読み解いてやってください。あ、珠恵との直接対決もあったりして。

鍵コメにしていただいて、お気遣いいただいて本当にすみません。でも全然、すごくありがたく心にしみるコメント、ありがとうございました。
感想って確かに難しいですよね。でも、こんなつもりで書いたんじゃないのに、ってことは全くありません、というよりも、すでに書いた先から、そのときの「つもり」を半分以上忘れてしまっていて、読んでくださった方のコメントを拝読して、あ、そういう風に読んでくださったんだとうれしかったり(というよりも、そうそう、そうなのよ、そういうことを書きたかったのよ、と自分の手柄のように思ったり……でも実は深く考えていなかったり)。
こうしてコメントをいただいて、そしてそれにお返事を書いていると、また自分でもこのお話が愛しくなってきます(そして、ちょっとだけ恥ずかしい。う~ん、もっとうまく書けなかったのか~と残念な部分が多くて)。
コメント、本当にありがとうございます。そして、最後までこの小さなミステリーにおつきあいいただいて、本当にうれしいです。貴重なお時間を使ってくださって、ありがとうございます!!

彩洋→鍵コメC様 #nLQskDKw | URL | 2016/06/25 00:46 [edit]

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