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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【雑記・本】 科学は暗闇を照らす1本の蝋燭 



私がまだまだ若かりし頃、今みたいに科学番組は多くなくて、この番組を見た時は本当に衝撃でした。
カール・セーガン博士のCOSMOS……
宇宙、生命の起源、人類へ繋がる道……今ではありがちな内容ですが、あの頃は本当に科学的・知的好奇心を満たしてくれる唯一の番組だったかもしれません。

カール・セーガン博士は、「ホンモノ」の科学者さんたちからは宇宙のセールスマンと揶揄されていましたが、私は一般の人々に科学の面白さを宣伝して回ってくださった功績は大きいと思います。
ちなみに私、セーガン博士が京都に来られた時、講演を聞きに行きました(*^_^*)

博士の本は、今でも私の宝物で、いずれも何度も読んだ跡があります。
これは博士の晩年の本ですが(遺作は公私ともにパートナーであったアン・ドルーヤンとの共著)、日本語と英語のタイトルは結構違う印象。

日本語:人はなぜエセ科学に騙されるのか
英語:The Demon-Haunted World~Science as a Candle in the Dark~


邦題って、内容を端的に表しているとも言えるけれど、もうちょっとかっこよく言って欲しいと思ったりします。
この本では、科学する心=懐疑する精神と不思議さに驚嘆する感性があれば、とんでもないエセ科学話には惑わされないということが書いてあるのは確かなのだけれど、それにしても。

さて少し言葉を拾ってみます。

「権威者の言うことは信用するな」というのは、科学の偉大な戒律のひとつである。権威ある人物の意見が、目を覆うような間違いだったというケースはあまりにも多い。科学の世界では、権威があろうとなかろうと、何かを主張するからにはきちんとそれを証明しなければならない。

科学がいざなう先にあるのは、ありのままの世界であって、世界はこうあって欲しいという願望ではない。

科学が上手くゆくのは、エラー修正機能が組み込まれているからだ。科学には問うてはいけないことなど何もない。聞くのがはばかられるような微妙な問題もなければ、冒すべからざる神聖な真実もない。科学は、新しいアイディアに対して心を開くと同時に、どんなアイディアも疑いの目で厳しく調べ上げ、それによって価値あるものとそうでないものを選り分けていくのだ。ここでは頭の良さも人柄の良さも関係ない。誰であろうと、専門家の厳しい批判の前で自説を証明しなければならないのだ。

科学は精神性と矛盾しないばかりか、深いところでは精神性を生み出す源だ。人が空間と時間の中で自分の位置を認識する時、あるいは生命の複雑さや美しさや精妙さを理解する時、そこには喜びと謙遜の入り混じった感情が生まれる。


科学は決して特別なことではなく、日常生活におけるあらゆることに関わっています。
だからこそ、我々はもう少し疑い、検証し、確かめていく姿勢を忘れないようにしなければならないんですね。
私たちの生活を便利にしてくれている科学のありがたさはしみじみと感じつつも、これは本当にいいものか、よく問いかけてみないといけないのだと思うのです。


また機会があったら、少しずつ、言葉を拾っていきたいと思います。

おまけです。夏の色をお楽しみください。
まずは百日紅、三色。
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ハイビスカスと、ヘブンリーブルー(朝顔)。
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リアル仕事が忙しくて、ゆっくり推敲する間がなく、【死と乙女】と【海に落ちる雨】がちょっと遅れていますが、明日~明後日、またアップしてまいります(*^_^*)

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Category: 本(ご紹介・感想)

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コメント


面白そう

確かに(笑)もっとタイトル、かっこよくできなかったのだろうかと思いますね。
でも、逆に「なんだ?」と、手に取る人が多いかもしれないですが。
カール・セーガン博士は、知りませんでした。
物理学者ではなくて、科学者・・・なのですね?(物理学も広義の科学なんでしょうか)
でも、きっと興味深い話が詰まっていそうですね。
また、機会があったら、ぜひ内容を紹介してください^^
まだ、お忙しい日が続くようですが、どうぞ無理のないように、更新していってくださいね。

・・・私は最近どうも眠い病が・・・。
いつの間にかうたた寝していて、この時間に目が覚めて・・・という日々が続いています。
いかん。修正しなければ。

lime #GCA3nAmE | URL | 2013/09/11 03:36 [edit]


 こんにちは。
うん 科学を普通の人に説明できる科学者 貴重ですよ。
どうしても専門性の高い分野は 専門の人物だけで固まり 閉鎖性が高くなりますからね。
こーゆー人物が好奇心を育て 次世代を育てているのかもと思いますね。

うん… でも研究費を稼ぐために テレビタレント擬きになっていたりする研究者 結構いますからね。
あれは 気の毒と言うか 痛々しかったりする。
本人も 研究稼ぎの為と割り切っているといいのですが… 割り切れない人物は辛そうで 見ているこちらも辛いです。

ウゾ #- | URL | 2013/09/11 14:56 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

多分、私は中学生だったような??
あまり定かな記憶ではないのですが、雑誌NEWTONを愛読していた頃だったような……
カール・セーガン博士の専攻は惑星科学なのです。コーネル大学の天文宇宙科学科教授でした。
物理学者とも言えるかもしれません。
COSMOSは宇宙の起こりから、生命の起源、あれこれ本当に幅の広い分野を取り込んだ番組でした。
パッへルベルのカノンや、ヴァンゲリスの天国と地獄、曲の選択も洒落ていた記憶があります。
もちろん、30年ほど前のことですから、内容的には今では古いものもありますが、一般の人が科学を身近に感じられるようにしてくれた、本当に素敵な番組でした。

> ・・・私は最近どうも眠い病が・・・。
> いつの間にかうたた寝していて、この時間に目が覚めて・・・という日々が続いています。
実は私も……いつの間にかうたた寝してしまっています^^;
どうもぐっすり眠れていない気もするし。
変な時間に目が覚めるのって、困りますよね。
お互い、健康には留意しなければなりませんね^^;
コメントありがとうございました(*^_^*)

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2013/09/12 01:25 [edit]


ウゾさん、ありがとうございます(^^)

そうですよね。私のお気に入りの番組TEDでも、科学者はもっと一般人にわかるように話してほしい、という主張がありました。うん、専門外だと締め出さないでほしいし、逆に専門外だから分からないと思い込まないでほしいと思うのです。
そういうことを、とても端的に示した番組でした。内容的にはあれから四半世紀以上経っているので、新しい知識で刷新されて古くなっていることも多いと思うのですが、科学を学びたいという心、科学を面白いと思う好奇心は、今も昔も変わっていないようです。
次の世代に夢を繋いでいく、とても大切なことですよね。

そうですね。日本では研究者が自由にできるお金なんてほとんどありませんから、テレビにも出たりするんでしょうね。COSMOSは純粋な科学番組(NHKスペシャルみたいな)なので、出演していた人がタレントもどきのことをするわけではなかったのですが、関係のない番組であれこれ思わぬことをさせられるのは、本当に大変でしょうね。
そう言えば、かのエジプト学者さんも、タレント活動でお金を稼いで、またエジプトに行って掘っているそうですものね。本当にもっと政府も研究や学問にはお金を出してくれたらいいのに。
無い袖は振れないのかもしれませんが……^^;
ただ、こういう真摯な番組を通して、子供が将来の夢を見出すきっかけになるかもしれない、ということは素敵なことですよね。
コメントありがとうございました(*^_^*)

彩洋→ウゾさん #nLQskDKw | URL | 2013/09/12 01:51 [edit]


鍵拍手コメPさん、ありがとうございます(^^)

ありがとうございます(*^_^*)
実はこの百日紅三点セットは、実家のものなのです。
うちの百日紅は何故か1年おきにしか咲かなくて、今年はお休みの年なのです。結構な老木だからでしょうか……あるいは私の手入れが悪いのか……
仕方がないので、葉っぱを楽しんでいます^^;
それにしても暑かったので、花たちは大変だったと思います。Pさんの花たちはお元気そうですよね……やはり手入れの違いかしら^^;
いつもコメント、ありがとうございます(*^_^*)

彩洋→鍵拍手コメPさん #nLQskDKw | URL | 2013/09/12 01:58 [edit]


カール・セーガン博士ですか。懐かしいなぁ(遠い目)
「COSMOS」は、単行本で読んだ記憶があります。ですが、なんといっても彼の著作のナンバーワンは「コンタクト」ですね。
あれは、すごい本でした。科学とは、宗教とは、神とは……人類はこの宇宙で孤独な存在なのか。
すごく昔に読んだ本なのに、いまだに忘れられない一冊です。

TOM-F #V5TnqLKM | URL | 2013/09/13 19:40 [edit]


TOM-Fさん、ありがとうございます(^^)

もしやもしや、同世代人……でしょうか^^;
これ、調べたら、1980年でした。あらら、歳が分かるなぁと真剣に思ったりして。
私は、セーガン博士が「COSMOS」の番組の中で、自分の指を薔薇の棘でちょっと刺して「私にとってはちょっとしたキズですが、私の体の中では大変なことになっています」と言って、血管や凝固についての人体の不思議を語り始められる下りに、もう惚れ惚れしちゃいまして。
あの番組の印象は、鮮烈でした。
「コンタクト」は彼の想いが詰まった作品ですね。作家としても彼が素晴らしいということを証明したと言えるかもしれません。あの手この手て科学を「悪霊渦巻く世界の闇を照らす蝋燭の光」としての科学を伝えようとした科学者。あれこれ言われても、今でも何度も作品を読み返してしまうのは、そのコンセプトに魅かれるからだと思っています。
それにしても、実は誰も知らないのではと思って書いたのですが、TOM-Fさんが反応してくださって、無茶苦茶嬉しいです。で、きっと、私よりかなりお若いですよね??????

彩洋→TOM-Fさん #nLQskDKw | URL | 2013/09/14 09:32 [edit]

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