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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

[雨78] 第16章 任侠の男(1) / R15 

人物紹介も無事に終わったので、【海に落ちる雨】第3節のスタートです。

失踪した真の同居人・大和竹流。彼の行方を追いかけると、3年半前に政財界の大物を脅迫して自殺したという雑誌記者・新津圭一の事件に行きついた。その男は、真の恋人(?)・深雪と、以前不倫関係にあった。
真は竹流のマンションに戻り、竹流と一緒に姿を消していた寺崎昂司に会う。彼は怪我をしていたが、傷つけたのは楢崎志穂。彼女は新津の後輩で、寺崎が自分の「姉を殺した」と思っているようだった。
志穂に誘われ、ホテルでいくらかの情報を知らされた真は、いきなりヤクザに襲われる……
寺崎昂司は何かを探しに竹流のマンションに現れたのか。もしかすると、室井涼子が竹流から預かっていたというビデオ? ビデオには新津圭一の自殺が他殺であった証拠とともに、新津の娘・千惠子が受けた残酷な出来事が録画されていた。
竹流はどこにいるのか? 自らの意志で姿を消したのか、あるいは何か良くない外力によるのか。
いよいよ、物語は解決編へ移っていきます。
(超いい加減なあらすじ……ものすごい端折り方となっていますが、あまり気にしなくても大丈夫です。まるで、2時間ドラマの最後の30分だけで筋が分かる、みたいな世界に……)

さて、第3節から、ついにあの人が出てきます。
真の事務所の秘書・柏木美和の恋人、仁道組組長の息子・北条仁。
どうぞお楽しみください。





 気が付いたのは、鋭い痛みが胸に走ったからだった。
 目を開けたはずだが、視野に広がるのは、輪郭が溶け合った複雑な幾何学模様だけだった。状況を把握しようと頭が回転し始めたところを、いきなり後ろからぐいと引っ張られる。今度は後頭部と首が引き剥がされるような、受動的で激烈な痛みが走った。

 首を上げた形になると、突然、曖昧だった視界のど真ん中に男のでかい顔が現れて、真を覗き込んでいた。顎から左頬にかけて大きな傷があって、それが男の顔を余計にでかく見せている。

 自分がどういう格好しているのか、頭がまともに働くまでは分からなかった。
 どうやら後ろ手に縛られて、中途半端に上半身が吊り上げられているようだ。足と手の感覚を確かめ、あちこちの痛みはともかく、どこも削り落とされてはいないことを、一つ一つの指を動かしながら確認した。恐怖を飲み込むための手段だった。

 もっとも動かしていると思っているだけで、実際はどのくらい動いていたのかは分らない。しかも、なくなったはずの足の感触はちゃんとあるのだと聞いたことがある。そんなことを一瞬のうちに考えるとは、断末魔という状態だからだろうか。
 動かそうとした指は硬く、痺れているようだった。

「気が付いたか」
 左右の頬骨と顎の間に指が喰い込んできた。顎が外れそうなほど強い力だ。しゃべっているのは、真の頬を掴んでいる男ではなさそうだった。目の前の傷のある男は、ただにやにやと笑っている。
「俺の言うことが聞こえるか」

 返事をしないでいると、いきなり横面を張り倒された。
 返事をしたくなくて答えなかったのではなく、顎を抑え込まれた形でしゃべれるわけがなかった。体が浮いたと思った途端、そのまま落下し、身体の左半分に骨まで到達するほどの激烈な衝撃が来た。
 
 床に叩き付けられた大きな音は、振動となって鼓膜から骨にひびいた届いた。椅子か何かに縛り付けられているようで、転がったのは自分の身体だけではないように感じる。動けない分、床からの衝撃は反動となって余計に大きく響いた。
 幸い、その衝撃で多少は視野がはっきりしたような気がした。
 だが、身体は奇妙な痺れを伴っていて、思うようにならない。

「ちゃんと返事しないと聞こえねえんだよ」
 返事をするもしないも、頭は重くはっきりせず、声を出すこともできなかった。そのまま、身体はもう一度元の位置に戻される。

 真の前には、もう一人、男がいた。顔に傷はないが、浅黒い肌で、目だけが異様に光って見えている。もっとも、自分の目が色を認識できているか、今一つわからない。
「ちょっと聞きたいことがあるんだがな」
 目の前の男の口が動いていた。

「ビデオはどこにある? 絵も、だ」
「何の、ことだ」
 やっと声が出た。だが、自分の声かどうか分らないほど、擦れて頼りがない。
「俺は気が短いんだ。怒らせないでくれよな」

 体がしっかりしない。どこかがはっきりしてくると、別の部分が曖昧になり、頭痛が激しくなった。はっきりしてきたと思った視野も、単に輪郭が分るようになっただけで、目の前の男の顔は二重にぶれている。
 何か薬を仕込まれたのだろうと、頭の半分で考えていたが、考えはすぐにかき混ぜられて、前後関係はぐちゃぐちゃになる。理屈を並べることは不可能だった。

「あの男から、何か預かっているはずだな」
 こいつらは何を言っているのか。何しろ、真には理解できないことばかりだったので、取り敢えず、意識を落とさないためだけに答えた。
「知らない」

 声ががらがらと咽で嫌な痛みを伴っていた。首筋に冷たいものを感じる。視界の隅に何かが光っている。ナイフのようだった。
「あーあ、また傷が増えるねえ。あと何本くらい傷がついたら死んじゃうのかね」
 後ろからナイフを首に当てている男が、ねっとりとした楽しむような声で言った。

「首は後にしろ」
 目の前の男が命令口調で言い、それを受けて真の耳元に気味の悪い声と息がかかった。
 言葉はよく理解できなかったが、そのまま冷たい感触は胸から腹へと滑ってくる。殴られたのか、単に薬のせいか、十分に目が開けられなかった。

「痛いのは辛いねぇ。どこから切る? 指にする? 耳がいいかな? それとも鼻?」
 ひたひたと、ナイフは単語を追いかけるように身体の部分に触れていく。

「お前ら、誰に頼まれたんだ?」
 途端に、いきなり腹を蹴り上げられた。かわすのは勿論無理だが、腹に力を入れる隙さえなかった。
 一気に、吐き気が胃から食道まで上がってくる。

「誰がお前に質問することを許したんだ? え?」
 もう一度髪の毛を摑まれて、後ろへ引っ張られる。
「お前が喋らなくてもな、お前のこんな姿を見たら、ベラベラ喋る奴がいるかもなあ」
 いかにも汚らわしい息が顔に吐きかけられた。

 真は一瞬に頭がカッとなったような気がした。
「彼は、どこだ」
 今までになく、はっきりとした声が出た気がした。それを聞いて、目の前にいる傷のない男がいやらしく笑った。

「会いたい、会いたいって身体が言ってんだろう」
 傷のあるほうが、首の辺りでいやらしい息遣いをしているのがわかった。唐突に、男の持つナイフが真のスラックスのベルトを裂いた。体にその振動が伝わり、ぐらつく。

「毎日抱かれてやってたのか? さぞかし、寂しいんだろうなあ、ここは」
 何をくだらないこと言ってるんだ、と思った途端、前にいる男が、真の股間に手を突っ込んで、いきなり真のものをぐっと掴んだ。あまりの痛みに真は一瞬叫びを上げた。
 加減を分かってやっているのか、彼の出せる力の限界なのか、あともう少し力が加わっていたら睾丸が潰されている。男が満足そうに笑った。

「こいつは、痛いのもよぉく知ってるだろうなぁ」
 目の前の男は、真の性器を握る指先に力を入れながら、後ろの男に顎で何かを命じたように見えた。
 ナイフは刃を下にして、胸をゆっくり舐めるように降りていく。刃は臍から下にくると、皮膚をゆっくりと裂いていた。

 恐怖というわけではないはずだ。自分に言い聞かせたが、じっとりと冷たい汗が噴き出している。代わりに喉の奥はカラカラになっていた。
「突っ込まれるだけならこいつはいらねぇな。切り取っておいてやろうか。後ろの穴さえ使えたら十分だろう?」

 不意に背中に寒気が走った。こいつらは酔狂で本当にやってしまう人種だ。そう思うと、腹の奥から吐き気がこみ上げてきた。何より、縛られた状況では、事態を好転させるきっかけが掴めない。
「ビデオや絵のことなど聞いていない。彼から預かったものも、何もない」

 案の定、声が掠れて情けなかった。だが、少なくとも口を動かしているうちは、最低限、強がっていられることに気が付いた。

「おまえの使い道はひとつじゃないと言ったろう?」
「だから、そのようにすればいい。つまらないことを抜かしていないで、お前らを雇ったやつのところに連れて行け」
「おまえ、自分の立場が分っていないようだな」

 言葉が終わらないうちに、また椅子ごと吹っ飛ばされた。腹に食い込んできた堅い靴の勢いに、思わず嘔吐した。血のにおいがしていた。

「やくざにもな、そういう手合いは多いんだよ。お前の身体をそいつらに預けてやってもいいんだぜ。シャブ漬けにされて、さんざんマワサれて、死ぬまでケツの穴に突っ込まれるぜ。あるいはソ連行きの船にでも乗せてやるか。あっちの連中のものはでかいぞ」
「お前さんの身体じゃあ、半日もつかねぇ」

 ひーっとどちらかの男が笑った。多分、傷のない下品な男の方だろう。もっとも、どっちも下品であることには変わりはない。
 こいつらが、腹が立てば理由などなくても他人を痛めつけることは知っていた。
 頭はようやく回り始めてきたが、まだこの事態から抜け出すための妙案は浮かばない。

 試しに、椅子に縛り付けられたままの手首を捻ってみたが、案の定、余計に喰い込んでくるだけだった。時間を稼いだところで何もできないと気が付くと、身体のあらゆる汗腺が冷たい汗を搾り出した。だが、口は恐怖を認めることを拒否している。

 これが彼に繋がる近道なら、それもいいと、考えを切り替えようと思った。
 しかし、男たちは全ての事情を一気に放り出す残酷さを持っていた。

 髪の毛をつかまれて顔を上げさせられると、真正面に傷のあるほうの男の目があった。口は笑っているように見えたが、目には感情がなかった。

 狂っている、と真は思った。傷のないほうの男の顔はその向こうにあったが、残忍な目つきは同じだった。傷のある男はナイフの刃を舐めて、それで真の頬をぺたぺたと音を立てて叩いた。

 実際には、この男たちにとって、真が絵やビデオの在り処を知っていようといまいと、どうでもよかったのかもしれない。
 ふと身体が浮いたように感じた途端、腹に堅いものが食い込んできて、そのまま床に叩きつけられた。
 背中に亀の甲羅のようにへばりついていた堅い拘束から剥がされたが、手は後ろで縛られたままだった。

 身体を折り曲げることができるようになると、何とか自分自身を庇えるようになったが、男たちの攻撃も容易になった。
 傷のない男が、いかにも改造しましたというような安物の玩具のような拳銃を、傷のあるほうの男に投げて寄越した。傷のある男はひっひっとひきつった蛙のような笑い声をあげてシリンダーを回す。

 中から幾つかの薬莢を抜き出して床に捨てる音が、ひとつ、ひとつ、まさに真の耳の傍で、獲物をいたぶるのを面白がるように、時間をかけて響いた。
 三つ、音がゆっくりと響いた後で、傷のない男の声が頭の上から降ってきた。静かなのに、奥底に残酷な興奮を秘めた声だった。

「映画じゃないからな、上手く弾のないところに当たるとは限らない」
 こいつらは薬をやっている、と気が付いたのはそのときだった。いや、傷のない男の方は、もしかしたら素なのかもしれない。

 撃鉄の上がる音が、いやな尾を引いて頭の中に伝わってきた。傷のある男は、弾を半分捨てた拳銃を傷のない男に渡して、気味の悪い声を立てながら真の頭を仰向けにして床に押さえつけた。

 目の前に銃口があった。口の中に血の臭いが湧きあがってきた。ゆっくりと、傷のない男は拳銃を持ったまま下がっていき、一見冷淡なだけの焦点の定まらないような目で、何の躊躇いもなく引金を引いた。
 思わず目を閉じた。

 左耳元に激しい音と痛みが走った。
 ひーっという高く息を吸い込む音と共に、真の頭を押さえている手が揺れた。
「二分の一は分が悪いねぇ」

 そう言って、ひっひっとまだ笑っている。
 真は息を吐き出した。胸が激しく上下しているのがわかる。
 まだ頭の中には、耳をかすった銃弾の振動が残っている。

「次はどうかな」
 またシリンダーの回る音が聞こえた。
「今度は耳じゃなくて、足にするか? それとも手か」
「あそこにしちゃえ」
 興奮した男の息が頭のすぐ上から降ってきた。

 手。
 耳に飛び込んできた短い単語は、真の頭の中を突き抜けた。

 こいつらなのか。こんなふうに面白がって竹流の右手を抉った下衆どもは。
 思わずかっとなって頭の上を睨み付けた途端、傷のある男が面白そうに笑った。下品な笑いだった。
「いい目だこと」

 そう言うと、男はがっしりと押さえたままの真の鼻を舐めた。吐き気が上がってきた。身体は痺れていて、舌からさえも上手く逃げることができない。何か言ってやろうした唇にも、男の舌が触れ、卑猥な音をたてて舐め始めた。

「この下衆ども」
 何か言わなければ気を失いそうだったのだが、真の言葉は男たちを興奮させただけだった。
 足下に立っていた男がいきなり真のスラックスを膝まで下げた。それから、真の目の前でもう一度シリンダーを回す。
 目は真を見ている。両端の上がった唇を、舌が舐めている。真は息を飲み込んだ。

 六分の三が六分の二になったのだから、分はいいはずだと言い聞かせる。命さえ助かれば、耳が片方吹っ飛んでも、片腕か片足になっても、這ってでも彼の所に行きついてやる。

 傷のない男が一旦、銃を構える。銃口がこんなにでかいとは思わなかったと、真正面の暗い穴を見つめる。
 男はゆっくりと屈み、銃口を真の口に突っ込む。真は観念して目を閉じる。
 せめて気が紛れるかと、手首に食い込む縄を捻ってみるが、やはり何の効果もなかった。
 叫びだしそうになっていたのに、もう声が出ない。

 だが、ついに撃つのかと思っていたのに、何の動きもなかった。
 目を開けると、傷のある男の目と口が笑っている。傷のない方の男はゆっくりと真の口から銃口を引き抜き、中から一発の薬莢を取り出す。
 真の視線を確かめながら、薬莢を開けて、中から火薬を出して手の平に載せた。

 ひーっと、また頭の上の傷のある男が笑った。
「少しにしないと死んじゃうよ」
 始め、傷のない男は真の鼻から火薬を吸わせようとしたが、思い立ったように笑って、真の下着を下げた。
 頭の上の男は面白そうに笑い転げるような声を上げた。

 何をする気かと思っていると、頭の上の傷のある男は真の理解不能の頭を助けるように、いかにも楽しそうに言った。
「ヤクよりもよっぽど効くんだよぉ。尻の穴に塗ってやるってよ。興奮して自分からケツを振りたくなるぜ。でも、ちょっとやりすぎると、死んじゃうんだよ」

 息が吸えなかった。傷のある男は今度は真の腰を抑え、傷のない男が真の足を広げさせて、指で尻に触れようとした。
 その途端、痺れて動かないと思っていた足が、この断末魔にようやく気が付いたとでもいうように、いきなり麻痺から解放された。
 火事場の馬鹿力とはまさにこのことだ。何の計画もなかったが、足は見事に男の身体を蹴り上げた。

「野郎」
 最も、得策だったとは限らない。男たちの興奮の火に油を注いだ可能性が高かった。
 彼らは、何かのきっかけを待っていたとでも言うように爆発した。

 いきなり、みぞおちが裂けたのではないかと思うほどの痛みが喰い込んできた。
 意識が飛びそうになる。
 それから何度も、堅く勢いのある攻撃が腹や背中に突き刺さった。蹴られているのだろうとは思ったが、もう目を開けて相手を見ることもできなかった。

 そのうち意識が朦朧とし始めた。相手が頭を殴り始めたら終わりだな、と考えていたが、解決方法は見当たらなかった。
 耳に激痛が走った。それが最後に感じた痛みだった。

 その後は痛みというよりも、身体も意識も膨れ上がるような感じだった。致命傷にならない程度に殴られてゆっくりと死ぬのはあまり気分のいいものじゃないなと考えていた。鼻と口の奥で鉄の臭いがしていた。意識が芝居の舞台のようなものならば、まさに緞帳が下りようとしている時だった。

 その時、突然、頭の後ろのほうで、異質な大きな音が響いた。大きい、と思ったのは、床から直接その振動を感じたからかもしれない。

「何だ、てめえ」
 突然男の怒鳴り声と、慌しい足音がいくつか交錯した。床についた耳の奥で、再び鼓膜が悲鳴を上げた。痛みが戻ってくる。

「そのまま」
 どすの利いた重い声は、聞き覚えがあった。しかし、身体を動かすこともできず、頭の上で起こっている出来事を確かめる術がなかった。ヤクザが他に何人いたのかはよくわからなかったが、今彼らが誰しも硬直しているのを感じる。突然に訪れた静寂は、しばらくの間、続いた。

 意識が定まらないまま、視界を確保する術もなかった。
 助かったのか、状況が悪くなったのかを確認する間もなく、真は誰かに身体を抱き起こされた。
「こうもと、さん」

 何を言うべきか、頭は意味のない回転を繰り返したが、結局何も出てこなかった。
『河本』が真を縛っている縄を手際よく解いた。

 多少視界が得られるようになったとき、さっきホテルで見かけた若いチンピラが、『河本』の背後から、震える手で銃を構えているのが視界の隅に入った。震えているのは自分のほうだったかもしれないが、今ひとつはっきりしなかった。

 しかし、真が叫びかけた瞬間には、チンピラの手から銃が吹き飛んでいた。
 チンピラは衝撃で後ろへ倒れた。すぐに、捜査員らしきスーツ姿の男が何人か、ヤクザを取り押える。

 真はチンピラの銃を弾き飛ばした何かが飛び出してきた方へ、視線を向けた。
 口の中で、お父さん、と言ったかもしれないが、声にはなっていなかったはずだと思った。父の視線は、真に厳しく突き刺さるようで、どこか淡々として、そして寂しげにも見えた。



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Category: ☂海に落ちる雨 第3節

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コメント


竹流ー竹流ー。
真を助けてぇぇ!
って、心で叫びながら読んでたぁ。

真が辛いと
胸が鷲掴みにされたように苦しい(;_;)

真、頑張ったね。
痛いの痛いの、いっぱいいっぱい飛んでけぇ!

ako #- | URL | 2013/09/30 02:22 [edit]


んんん (>_<)

常に欲望で動いているような、頭の悪そうなチンピラは、何をやり始めるか読めないですもんね。
(そのくせ、邪な知識はいっぱい持ってる。火薬を真に使うな~ (>_<))
そんな意味からも、真は怖かっただろうなあ。
精神攻撃にはものすごく脆い真だけど、肉体的責めには、反発して更に不利な方向へ行っちゃいそうだから、読者もハラハラ。
その屈しない精神は好きだけど・・・危ないよ。

いったい誰がこの窮地を助けてくれるんだろうと思っていたのですが。
お父さん!?
(武流だったら嬉しかったんだけど、そんな上手くいかないんですよねえ)
お父さん・・・こんな時くらい、息子をぎゅーってしてあげてよお~。

lime #GCA3nAmE | URL | 2013/09/30 18:05 [edit]


akoさん、ありがとうございます(^^)

akoさん、ありがとうございます。
いや~、すみません^^; このあたり、ちょっと遊んでいるかもしれません……
あまりにも静かなシーンが多かったので、ちょっと動きのあるシーンを作ってみよう、と思ったら、こんなことに^^;
後ろをずっと河本氏(の部下)がつけていたので、ほとんど安心しながら読んでいただけるかと思って??
(というのか、早く助けに来いよ!という気もしますが)
そう、竹流は助けに来れる状態ではないのかも……(/_;)
むしろ、真が竹流を助けに行かなくちゃ!
本当に、頑張れ、真、という状態です。
主人公は逆境にもめげずに立ち上がり、敵と闘うのです。たとえ一人になっても……

> 真が辛いと
> 胸が鷲掴みにされたように苦しい(;_;)
でもでも、akoさんにそう言っていただいて、真はきっと辛くても頑張ると思います。
この人、結構肉体的痛いのは平気な方なのですが(そもそも死にかかっていますから)、竹流から格闘技系はかなり仕込まれていますので、実はそんなに弱くないのです。でも、ちょっとよろしくないお薬など仕込まれちゃっていますから、ぼ~っとしているかも。
このぼ~っとしているのが、これから少しポイントで?? 助っ人の登場ということになります。
助っ人にご期待ください!
そして、身体はぼ~っとしているのに、頭ではアドレナリンが出まくっていて、ちょっと追い込まれていくかも。
これから少しずつ追い込まれていく、殺伐とした世界になりますが、最後に竹流の一言が彼を救うはず!!

> 痛いの痛いの、いっぱいいっぱい飛んでけぇ!
ありがとう~~~~、真に伝えときます(#^.^#)
akoさんにそう言っていただくと、本当に痛くなくなりそう!

彩洋→akoさん #nLQskDKw | URL | 2013/10/01 05:23 [edit]


limeさん、再びありがとうございます(*^_^*)

そうそう、チンピラ、困りますよね。このチンピラ、最後の方でもう一度出てきますけれど、すっかり頭が壊れている系の人たちなんですね。そして、こういうチンピラを使っているのは、やっぱりろくでもない人だったりするのですね……
邪な知識! まさにその通りですね……
真も、結構、格闘系は慣れているはずなんですが、今回は自由が利かなくされているので、やられるがまま……
ちょっと可哀そうですが、この「頼りなくて心配!」状態がミソで、助っ人登場と相成ります(*^_^*)
やっぱり、こういう物語って、2人連れがいいですよね。
春樹に隆也がいるように、リクに玉ちゃんがいるように……(頼りになるかどうかはともかく!?)
でも、真の助っ人は、かなり頼りになります(*^_^*)
いえ、決して、隆也や玉ちゃんが頼りにならないと言っているわけでは^^;(^^)^^;
多分ですね、真が頼りないので、助っ人が頼もしいのですね。
(真が頼りないので、助っ人が手を出す、とか、読み違えないでくださいね??)

> 精神攻撃にはものすごく脆い真だけど、肉体的責めには、反発して更に不利な方向へ行っちゃいそうだから、読者もハラハラ。
> その屈しない精神は好きだけど・・・危ないよ。
おぉ、さすがlimeさん。まさにその通りです。
危険を引き寄せるのは、もうほとんど才能みたいなものですね。
だから主人公になりえるのですけれど。
平穏無事にリスク回避する主人公だったら、話が進みませんものね^^;
真は多分、自分の体に対してはあまり執着がないのですよね。
それが困ったもので、最後に登場する大物が……(多分、なんたること!と思われるかも……)
しかも、結婚後も……(あぁ、もう節操のない話だわ)

> いったい誰がこの窮地を助けてくれるんだろうと思っていたのですが。
> お父さん・・・こんな時くらい、息子をぎゅーってしてあげてよお~。
はい、それが、お父さんだったのですけれど、今回の場合は、実は『河本』さん。
この、いかにも役人という感じの男の、ちょっと照れた愛情表現(愛情、というのか、武史への思慕かも!?)が気に入っちゃって、今後も登場と相成った河本氏。
このお話、だんだん、おっちゃん率が上がっていくのもミソかもしれません。
平均年齢高すぎ??
お父さんは……こんなやり方しかできないのですね。
息子はもう自分の手を離れている、でも……(言いたいけど、先の話なので、またまたお楽しみに!)

いつもありがとうございます(*^_^*)

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2013/10/01 06:11 [edit]


あらあらあら

主役だから死んだり鼻そがれたりはしないとは思っていたけれど、痛かったです。
こういう痛いの書けない〜。知識もないけれど、そもそも筆が躊躇してしまう。あ、だからR15なんだ。今ごろ納得。

確かに「清明の雪」と較べて痛かったりドロドロだったりが多いかも。同じ人、同じキャラの作品とは思えない感じですね。あ、どっちがいいとかではなくて、技術的にどっちもいけるんだ、すごいなあ、という感じです。

ヤクザって、紳士なおじ様もいるって聞きますが、本質的にはこういうチンピラ、暴力的で理不尽な世界なんだろうなあと思います。やっぱり関わらずに生きていきたい所です。

それはそうと、助けにくるのって、やっぱりいつもちょびっと遅いですよね。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2013/10/02 04:49 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

あぁ、すみません! やっぱり痛かったですか……(・_・;)
う~む。やっぱりまずかったですね……
実は、格闘シーン、大好きなんです。
いえ、これはちょっと一方的になっているので、格闘と言うより暴行になっちゃっているのですが……
一時ボクシングをしていたこともあって、格闘技には興味津々でして、あれこれ描写してみたくなったりして。女性が書く物語にはあまり格闘シーンは出てこない印象があるのですが、精一杯書いてみたというのか。
でもあまり、男性の書くハードボイルドみたいにかっこよくならないし、実際に痛さではあれほどに鮮烈にはならないように思います。参考にしているのが、ちょっと痛すぎるハードボイルドかもしれませんが……
物語の性質上、ちょっと痛いシーンが時々出て来ちゃいます。
でも、実はこれはまだましかも。もう少し、痛いというよりも、苦しいシーンが出てきます。
苦しいけれど、そこからどう這い上がるかという話でもあって。

【清明の雪】は、自分の中では、とても自分らしい話だと思っています。
普通に書くと、あんな感じになります。
無理して甘々に書くと、【天の川で恋をして】みたいな感じ。
何も考えなかったら、【マコトの事件簿】?
で、頑張って、最大に苦しい話を書いたら、【海に落ちる雨】になるという状況でして、この話と【清明の雪】は裏表(陰陽)の関係になっています。
読後感は、多分意見が分かれるところかな、と思うのですけれど、痛いシーンほどにはしんどくないかも、とも思います。ちなみに、ずっと痛いシーンと言うわけではないのですけれど。

でも、自分でも、もうここまでのもの(痛い、と言う意味でも、長いという意味でも、苦しくてと言う意味でも)は書けないと思ったりもしています。何だか、自分の苦しいのとか、あるドキュメンタリー本を読んでの怒りとか、あれこれをぶつけすぎちゃって、そのぶつけることのしんどさとかを考えると、かなりしんどかったんですねぇ……
痛いの、実は得意ではないのです。表現って難しいですね。何だかこれを書いている時、自分のことも追い込んでいたかもしれません。
でも、皆さんの反応を見ながら、多分オリジナルを少しずつマイルドにしていかなければならないかも……
オリジナル、結構、痛いかもしれませんので……もっとも、直接にシーンはあまり出てこないのですが。
中身は辛いけれど、またこの先も読んでいただいて、ご意見を頂ければ、とても嬉しいです。

> ヤクザって、紳士なおじ様もいるって聞きますが、本質的にはこういうチンピラ、暴力的で理不尽な世界なんだろうなあと思います。やっぱり関わらずに生きていきたい所です。
はい。本当に上の方の方は、一般の人と並んでいても分からないようですね。
でも、やっぱり切った張ったの世界なんでしょうね。
> それはそうと、助けにくるのって、やっぱりいつもちょびっと遅いですよね。
お約束ですからね~~。絶対、ヒーローは一回は危機に陥りますよね^^;

何だか狼狽えてしまって、自分でもよく分からないコメ返になってしまった……(・_・;)
またいつなり、「痛い」ことについてのご意見も頂ければと思います。
R15に禁18に、色々忙しい話ですみません……

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2013/10/03 02:05 [edit]


ふたたび

私はこのハードな展開を、この物語らしくていいな、と楽しんでいます^^
こうならずに、先に進まないよなあ・・・と。
私が好きなジャンルが一部、大海さんと重なっているからでしょうね。
でも、ブログで思い切ったシーンを書くときは、躊躇しますよね。このシーンで、今まで好感を持ってくれていた読者さんが、離れていかないかなあ・・・とか。
(私はけっこう、毎回なんですが^^;)
でも、できればマイルドにならずに、とことん物語を追求して欲しいです。
私は、こういう、主人公が暴行にあってしまうシーンは、肉体的な苦痛なら、食いついて成り行きを見てしまうほうなんですが、逆に「清明の雪」のように、精神的に主人公が落てしまうほうが、辛かったりします。人それぞれなのですよね^^

で、男が痛い目にあってるのは平気でも、女性が痛い目にあってるシーンは、ささっと、斜め読みをしてしまいます。なんだか、ダメなんですよね。(男ならいいのかって・・・?うん・笑)
「RIKO」シリーズが苦手なのは、緑子自身が暴行を受けちゃうからで・・・あれがなかったら好きなのに。でも、蓮が仕返しされるシーンは・・・なんかすごくドキドキしてしまいました。あれはどのシーンよりもR18だなあ・・・と。
(読まれてなかったら、ごめんなさい)

更に男性作家的な(花村さんのブルース的な)ハードなシーンとか、そんなのもいいなあとか、人様のブログでいろんな妄想もしつつ、・・・このあとの話も、楽しみにしています^^(って、どんだけ長いコメ・・・)

lime #GCA3nAmE | URL | 2013/10/03 19:28 [edit]


limeさん、ありがとうございます(*^_^*)

とてもとても励みになりますm(__)m
まだ悩みながらではあるのですが、時々読み返すと、う~ん、これはまずいな、と思ってみたり、いやいや、でもこのハードな展開の先にあのラストシーンの一言が生きるのだ、と思ってみたり、あれこれ惑いつつ公開しています。
実はここまではまだまだ小手調べでして。
この先、もっとハードで……きっと引かれるだろうな、と半分は覚悟しているのですが。

自作製本では気にならないのですが、やはりネット上ではどなたが見るのか分からないですものね。
ちょっと不快に思う人もいるかもしれないとか考えると、悩んじゃうのです。
同性同士の関係とかに関しては、ある程度ネット小説上では市民権を得ているように思いますので(読みたくない人はいるでしょうけれど、それは自ら避けていただくことにして…)いいのですが、何気なく読んでいていて出てくる残酷なシーンは、ちょっと引きますよね。
いえ、実際私が読んだ本には、普通に読まれている中にも、もっともっと残酷だったりハードボイルドだったりする作品はあるので、それに比べたらこの話など「ヘ」のようなものなのですが、展開的には「追込み系」なので、ほっとするところはあまりないという気がします。

でも、この話、そもそも読んでくださるのはごく少数の方々ですし、数からすればあまり大きな問題にはならないのかもしれませんが……逆に少ないながら読んでくださる人に、嫌な思いをさせるのは辛いかも……と。
かく言う、ハッピーエンド好きのわが友人(最初の読者)は、「痛くて読み返せない」と言っていましたし^^;
でも、その傍らで、「もっとたくさんの人に読んでもらいなさい」ともアドバイスしてくれたので、好き嫌いは別にして、ちょっと楽観したりもしていたのですが……

そうなんです。こうならずには先に進めない、まさにその通りで。
limeさんに嗅ぎつけられてしまった??のは確かに、好みのものに重なっている部分があるからなのでしょうね(^^)
実はlimeさんの作品を拝読していて、多くの読者さんがlimeさんの魅力的なキャラたちに惹かれて、そしてlimeさんのシンプルなのに鮮やかな表現に魅力を感じておられるコメントとか拝読して、うんうん、とうなずく一方で、本当はlimeさんがもっと書き込みたかったんじゃないかと思われる、まともに表現しちゃうと引かれるような残酷な・辛い・しんどい場面が後ろにあるのを感じていました。
(って、勝手に言ってますが……全然、そんなことない!かもしれませんね。好き勝手解釈なのです)
でも、実は、お話の背景に結構怪しいやつらがうごめいていますよね。書き込んだら、結構ハードな人たち。
そしてlimeさんは、読者さんのことを考えて、その辺りは書き込みすぎずにさらりと流しておられる。
読者さんたちはlimeさんのご厚意で、その気配を感じながらも気持ちよく読めている……

一方で、私はあまり抑えずに書いちゃってるな、と思っていたのです。
書いちゃうんでけれど、今までは自分一人で書いていたので、何の問題はなかったのですけれど。
多分、limeさんも公開ということがなければ、マイルドではなくもっとすっぱりと書きたいのに違いないとか、思ったりしていたのです。勝手に……^^;

そしてですね、そうなんです。
実はこの話は、頭の中に構想がずっとあって、書き始めてから途中長い間放置していたのです。
それは筋立てがあまりにもハードだったので、どうしたものやら、と思いまして。
で、その間に【清明の雪】を書きました。こちらは反動で、というよりも、私が無理をしなければ、こういう系統の話になるという典型が、この【清明の雪】でして、苦しまずにつらつら書いちゃった。
あ、長い話を切るのには苦しみましたけれど……^^;
お、でも、精神的には追い込んでいましたね。すみません^^;

> で、男が痛い目にあってるのは平気でも、女性が痛い目にあってるシーンは、ささっと、斜め読みをしてしまいます。なんだか、ダメなんですよね。(男ならいいのかって・・・?うん・笑)
> 「RIKO」シリーズが苦手なのは、緑子自身が暴行を受けちゃうからで・・・あれがなかったら好きなのに。でも、蓮が仕返しされるシーンは・・・なんかすごくドキドキしてしまいました。あれはどのシーンよりもR18だなあ・・・と。
> (読まれてなかったら、ごめんなさい)
いえいえ、ここはもうばっちり、limeさんとの共通認識を感じております。
女は血は平気だけど、殴る蹴るはダメなんですよね。
ジムの会長が言っていました。女の人って、やっぱりいざという時に「殴る!」という方向にはいかないんですって。純粋に筋力の問題は大きいようです。
だから女の人が暴行を受けるシーンは一方的になるからダメなんでしょうね。
男同士で殴り合ったりするのは、まぁ、一方的に弱者というのでなければ、シーン的には見ていて楽かもしれません……とか言ったら、男性に怒られそうですが。

しかも、limeさんが気配を感じられているのにはどきっとしました。
実は、中断していたこの作品を再開して書き始めることができたのは、花村さんの「ブルース」と柴田さんの「聖なる黒夜」のおかげだったのです。
もっと残酷系の表現をしている本も読んだのですが、そちらはただスプラッタだったり、あまりにシーンがしんどすぎて、これはやっぱり無理、私には書けないわ、と思ったのですが、「ブルース」や柴田さんのRIKOとか麻生さん絡みの話とかを読んで、あ、そうか、ここまではありだわ、読めるわ、ということは書いてもいいんだわ、と思ったのです。
男性同士の関係に関しては、これは男性に怒られそうですが、男女関係を書くのと同じノリで書いてしまっています。昔から普通にあったこと、春画にもギリシャの壺にも描いてあるんだからありだろう、特に嫌悪することでもなかろう、程度の。単にすごく目くじらを立てない、という感じです。同じくらい男女のシーンや関係も書いていますので、気にならないという程度の。
でもこれは、男女関係とは少し違うものだろうとも思うんですよね。少なくとも私の書くシーンはそういう感じです。
真が第5節で言っておりますが、アドレナリンがどの方向へ行くかだけの話だろうと。「戦う」ことと同じ、肉体のぶつかり合い的な……食うか食われるか的な感じ。
なので、私はBLが書けないのです。Hしてても食うか食われるかの格闘シーンと同じノリになってしまって、甘い関係にはなり得ないので。(二次小説はもっと無理で……私って想像力が貧弱なんでしょうね)
特にあま~いベッド上の会話が無理。しながら会話でいちゃいちゃとか、そんなシーンはほぼ不可能で……
もうひとつ、絶対に書けないもの、それは喘ぎ声……(あぁ、何だか節操のないコメ返……禁止ワードで引っかかるかしら^^;)
あ、でもこれは、男女でも同じかも。美和と真で精一杯です。
あれは、美和ちゃんのおかげで、比較的ほのぼのにできたかな。
このあたりは、友人たちの書くものを読んで、満足することにしています。

あ、ちなみに、もちろん私もイチオシは練です(*^_^*) 結構どっぷり嵌りました。
うぅ、長すぎた。時間があったらlimeさんとゆっくり語り合いたいですね。

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2013/10/04 09:34 [edit]

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