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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【石紀行】10. 佐賀・巨石パーク(3) 

佐賀・巨石パークの最終回です。
最後の方に、畳みかけるような巨石のドラマが待っている場所と言えるかもしれません。

第13の石:雄神石(オガミイシ)
『男子としての面目を立たせるように強きをくじき弱きを助け、仁義を重んじるように指導した神様と言われている』
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まず大きくそびえ立つのはこの「男子の面目」を立たせた岩。なるほど、男性は大変ですね。でも、かっこいいですよ、この巨石!

第14の石:天の岩門(アマノイワト)
『本来「天の」は朝廷に関係のある事柄で、ここでは高千穂の天の岩門に似て、神いることから名付けられたといわれている』
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今回、もっとも感動した巨石だったかもしれません。
やって来た時間もよかったのでしょう。本当に、あぁ、天岩戸だ、と思いました。
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遊歩道の側から見ると「?」なのですが(多分、上の写真のどこかが天の岩門と雄神石の重なったあたり)、裏に回って登って行って見ると、本当に天岩戸。
表側だけ歩いていると分からないので、少し斜面を登ってみましょう。
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ちなみにこれは真横から見たところです。
ここからはひたすら、光と巨石の共演を、しばしお楽しみください。
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向こうから差し込む陽の光、そして岩の間から覗き見る山の風景、重なり合う巨石がこの形で残されたのには、どこかに神意が感じられます。
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第15の石:神籠石(コウゴウイシ)
『本来神籠石は、山頂の広い区域を囲んだ石垣の意味であるが、ここでは神を守る石のことと言われている』
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こちらもまた不思議な形です。この庇のように突き出した岩はどうなってるの?というような、でも、またこれもそのまま祠というような巨石。
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上は、横から見たところ。下は、別の面から見たところ。
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さらに、中から見たところ。やはり祠の中は神様が宿っていそうです。
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これだけの巨石が山の中にごろごろあると、そりゃいくつかは名前をつけたくなるような形のものがあるだろうね、という気もしますが、それにしても、何か自然や神の意志が働いているとしか思えない……ただ大きいというだけでも感動するのですけれど、その形、そこに人々が祈りを込めた跡、そして何よりも岩に触れた時に思う地球という天体の歴史・息吹。
自然と手を合わせたくなるような姿をしてそこにあるこれらの石たち。
まさに石神様なのですね。

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このあたり、上のように、名前もついていない石もあれこれたくさんゴロゴロ……
ということで、私も名前を付けてみましょう。上の石は「王蟲石」、目玉がついていないけれど。
下の左は「隙間風石」……浮気により夫婦和合にヒビの入った状態の陰陽石?
下の右は……墓石みたいに見えるのですが……?

今回、何故か見落としてしまった第11の石:御座石(ゴザイシ)……神様がこの山頂から佐賀平野を眺められた時、お座りになったことから名付けられた石で、長さ33尺(約10メートル)、幅11尺(約3.3m)の長方形の石で、上部は平面で板敷のようになっていて、悟りを拓くための場所と。
う~ん、何故ぼんやりしていたのか……蚊との戦いに疲れていたのでしょうか??
それとも、悟りを拓くにはまだ早いのかな。
またいつか、この石たちにお目にかかりましょう。
全行程を乙文殊宮まで登山道を行くというのもやってみたいところですし。

他に見ていないのは(少し遠そうだったので……何しろ、熊本の天文台のある宿までたどり着かなければならなかったのです)、第12の石:天神石(天神とは本来、菅原道真公を祀った天満宮のこと。ここでは菅原道真公にあやかって学問の神様と言われているそうです)、第16の石:蛙石(形が蛙に似ている? 弘法大師を祀っていたとも言われいてる)、第17の石:たもと石(仁王門の前にあった石で、邪魔なので飛ばしたらこの場所に落ちたらしい)です。
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山を下ります。


佐賀・巨石パーク。
機会があれば、ぜひ、この巨石たちに触れに行ってくださいませ。
石に触れた時、始めて何かが理解できるのかもしれません……
私ですか? 石に触れる時、ひたすら「幸せ~」と思っています。

そうそう、比較的平易なアプローチで到達できますが、ちょっとしたトレッキングです。それなりの装備で臨んでくださいね。あと、蚊の大群に出会う季節は避けた方が良さそうです(*^_^*)
もちろん、私の石紀行で、行った気になってくださるのも、とても嬉しいです(*^_^*)


次回は、熊本の、夏目漱石の『草枕』にまつわる場所近く、拝ヶ石にご案内いたします。

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Category: 石の紀行文(写真つき)

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コメント


 こんばんは。
本当に… 地球の時間からすれば こーゆー形でこーゆー石が存在しているのは ほんの一時なのでしょうね。
其のほんの一時に出会い 一時と戯れ遊び 祈り 名前を付ける。
凄く原始的でありながら 風流で雅な試みですねーーー

僕ならば… 上の石は 「お腹が痛い」と名付けますね。
お腹を抱えて丸まっている様にみえる。
次は 草枕の場所ですかーー 楽しみです。

ウゾ #- | URL | 2013/11/01 17:57 [edit]


ウゾさん、ありがとうございます(^^)

そうなんですよね。思えば、この天の岩門もよく見れば、上に載っている石が、重みで割れているのですよね。
何年か後には崩れてしまうかもしれませんね。だから、今の姿が見られるのは、今だけかもしれないのですね。
名前を付けるって……確かに、子どもに名前を付けるときのように、思いが込められて、この名前があるんですよね。
で、「お腹が痛い石」! いいですね! それ買った!?
確かに見ているうちにそんな風に見える~
さすがウゾさんです。
コメント&命名コンテストへの参加、ありがとうございました(*^_^*)

彩洋→ウゾさん #nLQskDKw | URL | 2013/11/01 20:56 [edit]


石って地球のあちこちにありますよね、考えてみれば。
川底にも小さな丸い石があるし。
こんな大きな石が山の中に意味の有るような感じで有れば、昔の人は「いきてい行く事が命がけ」だっただろうから、「信仰」と結びつきやすかったのかもしれませんね。
本当に「石」は地球そのものだし、昔の人は自然の恐怖と戦いながら巨石に「神様」を見たのかも。

なんか人間がちっぽけに思えて来ましたよ。

ペチュニア #- | URL | 2013/11/01 22:43 [edit]


ペチュニアさん、ありがとうございます(^^)

そうなんです。地球は石そのものかもしれませんものね。熱すぎるとマグマですけれど(^^)
不思議な力とかを疑いもなく信じているわけでもないのですが、実際に石に触れていると、地球の来し方を感じます。単純に、あれこれ考えるのが楽しいというのか。遺跡を見に行くのが好きなのですが、普通の遺跡よりも、巨石などは訳が分からないところが尚いいのですね(^^)
いつも大きな石ばかり紹介していますが、環状列石などでは、一つ一つの石はかなり小さかったりします。大きさに拘っているわけではなくて、訳の分からなさ(分からないのが好き)と、そこに人々が信仰や想いを籠めてきた跡がある、ということに心を動かされます。
鉱石なんかにも興味はあります。でもパワーストーンとしてそのまんま信じているわけではありませんが…
山の中とは言え、昔は街道だったところもあるんですよね。ペチュニアさんのおっしゃる通り、「生きていくことが命がけ」「旅は帰ってこれるかどうかわからない」みたいな時代。そこに信仰が芽生えるんでしょうね。
まだまだ巨石紀行、続きます。引き続きよろしくお願いいたします(^^)

彩洋→ペチュニアさん #nLQskDKw | URL | 2013/11/01 23:16 [edit]


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# |  | 2013/11/01 23:59 [edit]


鍵コメHさん、ありがとうございます(^^)

いつもありがとうございます(*^_^*)
そうですね、仰る通り、まさに石神様です。
ここは祀っている神様そのものが石神様である、と書かれていて、次々と巨石が現れるのを見ていると、ただの石と言えばそうなのですけれど、ずっと昔に人々がこの石たちを見出し、わざわざこの山の中まで入ってきて、祈りをささげてきたことに、重みを感じます。
写真だけでも、目の前にあるような気持ちになって頂けたのだとしたら、とても嬉しいです。
これらの石は、何よりも触れることができる、というのが良いような気がします。
仏像とか、お顔を見ることができても触れることはかなわないことが多いですけれど、石たちは触れてみると、見るのとは違う感覚が芽生えてきます。
もちろん、山の中で突然巨石が見えるときの感動は、ちょっと言葉にはしにくいものがあるのですけれど。
(で、石ばかり見ていたら、こける……^^;)
天の岩門は見事に、周囲の景色の中に溶け込んでいました。
光があって初めて完成する石の姿、という気がしました。
石の名前……何でもあり、ということで!
きっと石も、どんとこい!と思っているに違いない、ということにして……^^;
コメントありがとうございます(*^_^*)

彩洋→鍵コメH様 #nLQskDKw | URL | 2013/11/02 06:48 [edit]


迫力~

まさに、クライマックスにふさわしい石たちですね。
これ、見る時間や、角度や、天候で、ものすごく印象が変わるのですね。
上の逆光の写真、とても美しいです。
自然界の作る光と影のアートですね。
昔の人に神を思わせるのは、大きさよりほかに、この美しさも大事だったのかもしれませんね。

神籠石の、あのバランス、素敵すぎる。
小説だったらぜったいあの下で雨宿りさせるな。
「王蟲石」!認可しましょう(笑)ぴったり。
その下の右側は、水牛の背中にしか見えないなあ。
楽しい石紀行、ありがとうございました。
おまけの記事も、あとで読ませてもらいますね^^

lime #GCA3nAmE | URL | 2013/11/02 10:18 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

> まさに、クライマックスにふさわしい石たちですね。
そうなんですよ! この巨石パーク、かなり面白いです。
トレッキングとしてもなかなか面白いと思われますし、そんな中に石が点在していて、まるでアスレチックですよね。オリエンテーリング?
アクセスがいいので、秋のスポーツシーズンにはいいかも。

> これ、見る時間や、角度や、天候で、ものすごく印象が変わるのですね。
> 自然界の作る光と影のアートですね。
> 昔の人に神を思わせるのは、大きさよりほかに、この美しさも大事だったのかもしれませんね。
さすがlimeさん、そうなんですね、神の造ったアートですね。
多分、見る時間によってかなり印象は違うのだと私も思いました。
丁度午後の日射しが強い時間帯、もちろん森の中は光が遮られているのですが、こういう場所で突然光が射し込むと、ちょっと感動的なのですね……
そして、4枚の写真で感じるのは、光が強い時はやっぱり影も強いということ。
また別の季節、別の時間にも訪れてみたい場所でした。

> 神籠石の、あのバランス、素敵すぎる。
> 小説だったらぜったいあの下で雨宿りさせるな。
ありそう! 友達以上恋人未満の二人が……(^^)
ちょっといじけて山の中に入っていった隆也を追いかけて春樹が…・とか(確か、九州の大学ですよね?)
あるかも~~~
あるいは迷子のマコトを探して、タケルがやっとこの石の下で震えているマコトを見つける!とか。

> 「王蟲石」!認可しましょう(笑)ぴったり。
ありがとうございます! でもウゾさんの「お腹が痛い」にやられちゃった気が……
> その下の右側は、水牛の背中にしか見えないなあ。
あ、そうかもしれません。なるほど。
石って、じっと見ていると色んな顔が見える。確かに神頭石に書かれていた通りかもしれませんね。

まだまだ九州の石、続きます。
次回からは単発2回、その後大分の不思議な山の上にご案内いたします(*^_^*)
コメント、ありがとうございました!

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2013/11/02 11:50 [edit]

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