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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【真シリーズ・掌編】聖夜の贈りもの 

少し早いですが、ミッキーの国ではすでにクリスマスのイベントは始まっているし、もう今週末から降誕節だし、本当に寒くなってきているし、漫画の雑誌などは1か月早いのが普通だし、放っておくとまた【天の川で恋をして】の時みたいに遅くなってしまうので、早々とクリスマスプレゼントをお送りすることにしました。
(長い解説^^;)

真シリーズの掌編ではありますが、全く関係なく、予備知識皆無で読んでいただくことができます。
ある意味では、『バッカスからの招待状』と言ってもいいかもしれません。
(話題が古すぎて、記事を拾いだせない……scribo ergo sumの夕さんが提唱されていた、タイトルから始めよう:神話バージョン……)

さて、聖夜まであと4週間、今日は不思議なバーにご案内いたしましょう。
よろしければお付き合いください。




 今日で終わりね。

 女は、カクテルグラスの縁についた塩を細い薬指でそっと拭うようにして、囁くように言った。朱いマニキュアが黒いバーカウンターを背景に浮き上がる。指先に絡み付いた塩の白さが、薄暗い照明の下で周囲の色に染められて移り変わる。
 悪戯っぽい笑みを唇に浮かべて、女はその薬指でそっと男の唇に触れた。

 カウンターの内側では、背筋をまっすぐに伸ばした中年のバーテンダーが、客の会話などまるきり聞こえていないように、無表情のままゆっくりとしたリズムでグラスを磨き上げている。目を伏せた顔はほとんど上げられることはないが、優しい穏やかな表情を浮かべている。
 カウンターの後ろにあるたった三席のテーブル席は、静かに酒を嗜むカップルで占められている。薄暗い明かりのもとで肩を寄せ合う三組の二人連れの顔は、誰しも秘密めいている。

 カウンターに座るのは、この四週間で見慣れた顔ばかりになった。
 男の隣にはいつも無言で飲んでいる目つきの鋭い中年の男性。その向こうに座るのはおじいさんと孫娘だと聞いていた。そしてカウンターの端にいるのは老いた上品な女性だ。
 誰も大きな声で話すものはいない。それどころか、会話さえ、ほとんど交されることはない。ただ静かに酒を飲み、静かにこのひと時の中に漂っている。
 皆、名前も知らないが、今では会釈をする間柄になり、もしかして古い知り合いだったかもしれないとまで思えるほど懐かしさを覚える顔になっていた。

 そう、金曜日の夜の密会は今日で四週目だった。
 カウンターに置かれたグラスの中で、ブルーの液体が震えている。微かに振動しているのは女の躊躇いなのか、あるいは男のほうの疑心のためなのか。
 だが、これが契約だった。

 男は新宿で調査事務所を経営していた。お世辞にも繁盛しているとは言い難いが、失踪人調査ではそれなりに名を知られていて、ある弁護士事務所の下請けをしているお蔭で、幸い仕事に困っていない。
 女がこの奇妙な依頼を持ち込んできたとき、横で話を聞いていた共同経営者(当の本人は「秘書」と言って譲らないが)は顔をしかめた。
 なんか、やらしいの。先生に色目を使ってる。
 ちょっと憤慨したように「秘書」が言うのももっともだった。普段色恋に敏感とは言い難い男でさえ、依頼人のあからさまに誘うような視線にはさすがに気が付いた。だが、女の本心は、今日に至っても打ち明けられたことはない。

 すれ違う人は、男でも女でもはっと目を見張って振り返るほどの美人だった。化粧はむしろ薄いが、もともとの顔立ちが目立つのだろう、立っているだけで人を惹きつけるような目の力があった。諦念と懸命さの間を行き来する感情を包み込んで、すっと背を伸ばして立っている姿は、舞台の上の女優を思わせた。
 彼女の薬指がそっと男の唇を押し開こうとする。さっきまでグラスに触れていた指先は冷たい。塩の気配で刺激された唇で、その指を銜えてしまいそうになる。

 聞かないという約束だったので、何も聞けない。契約違反になることはできないからだ。聞かないことも仕事のうちだと理解している。
 それでも今日が終わりの日だと思うと、聞いてしまいそうになる。
 何を察したのか、彼女はふっと微笑み、駄目よ、と言った。

 彼女の指が離れていき、男は唇に残った塩を舐めとった。男の、少しばかり日本人離れした横顔と、幾分か明るい色の髪が、薄暗いバーの中で光と影を分け合っている。
 その横顔を、カウンターの端の老婦人が、慈しむような優しい目でそっと窺っている。

 あと一時間もすれば、女は男の隣の席を立ち、店を出ていくだろう。
 そうすれば二度とこの謎は解かれることはない。報酬は前払いされているので、もう男が女を追いかける理由は何もない。プライベートな会話はしないという約束だったから、ここから先は四週間前の他人に戻るだけだ。いや、今でも他人には違いないのだが。

 男はそっとため息を零す。
 彼の前には薄い山崎の水割りが置かれている。あまり酒は強くないのだ。馬鹿騒ぎをするような性質でもないので、酒の席は好きな方ではない。グラスを取り上げて、ほんの少し山崎を口に含んだだけでテーブルに戻す。
 その男の手に、女の手がそっと重ねられた。

 冷たい手だ。会話も動きもないままに、彼女の白い手が重なっている。乾いた手には温度が感じられない。磨かれたカウンターの黒に、オレンジの灯りがぼんやりと浮いている。バーテンダーがグラスを磨く音が、少しずつ遠くなっていく。客は誰も、何も話さない。

 男は錯覚に襲われる。
 もしかして、この世ではないどこかに迷い込んだのだろうか。
 その時、女の鼓動が掌から微かに伝わってきた。

 四週間だけ、ある店で金曜日の夜を私と一緒に過ごして欲しいの。
 依頼はそれだけだった。始めは、別れた男に新しい恋人がいることをそれとなく知らせたいとか、そういういじらしい話なのだろうと思った。だが、この店にはそれらしい男が訪ねてきたことはない。もしかすると女の当てが外れたのかもしれないが、女は残念そうな気配もなく、悔しそうな素振りもない。

 時々、個人の生活や仕事に関係のないことを、言葉少なげに話す。
 昨日、赤い薔薇の花を一輪だけ買ったわ。
 店には音楽がない方がいいわね。グラスの中で氷が震える音、あなたの息遣い、身体を寄せ合うときの衣擦れの音が良く聞こえるから。
 昔、猫を飼っていたの。雨の日に拾ったねこ。灰色のねこだと思っていたのだけれど、ちゃんと洗ってあげたら、まっ白のねこだったの。
 真っ白で、ブルーの瞳。そう、このブルーマルガリータの色。
 いなくなってしまったのよ。とても大事だったのに、どうして追い出してしまったのかしら。

 女は黒い瞳を、暗いカウンターの上のブルーの光の上に落とす。
 そして言葉は途切れ、女はカウンターの上で、時には膝の上で、そっと男の手に白い手を重ねた。
 一週目はただの仕事と考えていた。二週目には男は亡くした恋人のことを思い出していた。三週目には、男の方から女の手に触れた。彼の方から女性に触れるのは、本当に久しぶりのことだった。

 女はするりと手を裏返し、彼らの掌はカウンターの下で互いを握りしめ合った。乾いて冷めた空気が漂う店の中で、触れあった掌だけが微かに熱を帯び、汗ばんでくる。そのしっとりとした湿度が愛おしく、男は女の指の間を弄った。女も応えるように指を絡め、彼らは掌と指で愛し合った。

 恋人と言えたのかどうか、一年前に亡くした女にはこんな熱はなかった。
 男はその恋人を亡くしてから、女に触れるのが怖いと思うようになっていた。
 身体ではなく、心に触れるのが怖かった。心は簡単に壊れていく。その様を見つめることしかできないのが恐ろしかった。若い男の身体は自然のこととして女を求めていた。だが、男が求めるのは女の身体であって、心ではなかった。女たちはそれを感じると彼の手を離れていった。あるいは壊れていった。男は、女の心を壊しているのが自分だと知っていた。

 恋人を亡くしてからの一年の間に、男の身体の内側に押し込められていた生命の熱は、男の精神を内側から焼いていた。理由は分かっているのに、どうすることもできない熱情。
 今なら、この女が救ってくれるのかもしれない。これは女の望んだことなのか、それとも依頼を受けたはずの男の方が望んだことなのか。
 このままどこかへ行こうと誘うことも考えた。
 だが、十二時の時報が鳴ると女はするりと彼の手から逃れるように去っていった。

 そして四週目の今日。
 男はたった今、唇から離れていった女の手を、少しだけ乱暴に自分の膝の上に引き戻した。女は拒む気配はなかった。そして、先週の金曜日と同じように、指と掌で求め合った。掌で挟まれた小さな空間で、熱が絡まり合う。先週よりも少しだけ高い温度で。そしてもどかしく、指先が求め合った。

 依頼の理由は知りたいと思わなかった。それは契約だからだ。だが男の身体は女を強く欲していた。十二時を過ぎれば、契約は切れる。男は久しぶりに、女との熱く狂おしい時間を望んだ。
 甘いひと時、黒いカウンターの上で揺れるブルーの液体、微かに低い音で交わされている言葉、そして男の内側で高まっていく心の内の熱。

 ふと、今日もカウンターの端に座っている老婦人と目が合ったような気がした。視線を向けた時には、夫人は始めからその場所だけを見ていたように、バーテンダーの磨くグラスの光を、目の中に吸い込んでいた。
 もしもこの先を求めるのなら、女の理由を聞くべきだろうか。それとも知らぬままで、女に癒しを求めることが可能なのだろうか。

 男は目を閉じる。
 身体が自然の理として女を求める時、当たり前に研ぎ澄まされていく一部の感覚が、何かの気配を読み取っている。
 今ここにいる、この空間は現実なのか、あるいは夢幻なのか。あるいは誰かの記憶の中にだけ存在する箱の中なのか。
 身体の内に作り出された細胞、細胞の中の核、核の中に潜む遺伝子、遺伝子のうちに眠る彼の血の意味、そしてその深くに眠る生命の欲望は、この命を未来へ紡ぐことを欲している。

 オワッテハイケナイ。
 命は、必然を生きるものだ。
 その時、十二時の時報が鳴った。



 契約は終わった。男はゆっくりと街を歩いていた。
 ショーウィンドウの中で華やいだ光が踊っている。樅の木の天辺で光る星、色とりどりに輝く大小の球体、様々な模様のプレゼントの包み紙。

 そう言えば、もうすぐクリスマスだ。去年は何が何だかわからないままに過ぎてしまったが、今年は男にもプレゼントを贈らなければならない相手がいた。
 事務所の共同経営者の女の子と、同じく事務所で働いているヤクザ志望の大男と、縁あって彼の同居人のマンションに転がり込んでいる少年院上がりの青年。そして男にとっては父親とも兄とも友人とも言える同居人。

 いや、彼はクリスマスプレゼントなど欲しがるような人間ではないし、この世に持てる物は何でも持っているような男に、今さら贈るものなどなかった。
 それでも誰かにプレゼントを贈るかもしれないと思うことに幸せを感じている自分に、少しだけ驚く。一年前なら、いや、四週間前なら、思いもしないことだった。

 光の前を通り過ぎると、暗い路地裏から風が吹き出してくる。
 考えてみれば、音楽もラジオの音もない、囁きさえも聞き取れないほどのあの店で、何故十二時の時報だけがはっきりと鳴っていたのだろう。
 まるで男の昂った心を鎮めるように、訣別と決断の音が鳴る。

 微かに粉雪の気配が肩に落ちた。
 北の国では雪虫が来れば冬と知るが、都会の町では人が時を作っている。男もまた、時を先へと刻んでゆかなければならない。

 路地裏に入り、向こうの通りへ抜ける途中にある小さなビルの非常階段に、真っ白な猫が座っていた。いや、もともとは野良猫ながら真っ白だったが、年老いて、その毛にはもう艶はなかった。
「やぁ、レディ」
 老いた猫は男を待っていたようにも見えた。

 レディと名付けたのは、男が時々話を聞いてやっていた浮浪者のゴローさんだった。男がこの街で事務所を開いてから、何となく話をするようになった五十代くらいの男性だ。過去は何も語らないが、もともとは大学の教授だったらしいとかいう噂もある、静かで物腰の柔らかな人だった。背筋をいつもしっかり伸ばしていたが、人を見ると浮浪者を装うように背を丸めた。

 まだ寒い春の夜、通りすがりに花園神社の桜を見ていた時、ゴローさんにばったり会った。ゴローさんは小さく頷いた。
 座って少しだけカップ酒に付き合った。

 女はいるのか、と聞かれた。
 いえ、一年前に亡くしたんです、と答えた。
 ゴローさんは不思議そうに男を見た。
 自殺でした。理由は、今でもよく分かりません。
 桜の花びらが散っていた。男は掌の上に落ちた桜を握りしめた。
 俺が一緒に死んでやれば、彼女は救われたかもしれないのに。
 あの時呟いた声が、ゴローさんに届いていたかどうかは分からなかった。

 そして、ゴローさんは先月、この数本先の路地裏で倒れているところを発見された。すでに息は無く、事件性も疑われず、心臓発作と片づけられた。
 レディも俺ももうお迎えを待つばかりの身さ。
 ゴローさんはいつも少し俯いていて、穏やかな優しい表情を浮かべていた。この世界が厳しいとも辛いとも恨むとも言わず、ただ路地裏を歩いていた。

 だが、お前は生きているよ。女はお前を死へと誘うものではない。手を握ればいい。命が伝わるはずだ。

 ふと、ゴローさんの言葉が風の中で強く聞こえた。
 まるでレディが言葉を運んできたようだった。レディのブルーの瞳が、バーのカウンターの上で揺れていたカクテルの色に重なる。
 懐かしい海の、命の色。

「良かったらいつものように事務所で暖まって行かないか?」
 レディは首を横に振ったように見えた。そのブルーの目は男のことをとてもよく知っている、まるで母親のような深い愛情に満ちた目だった。
 やがてレディは役目を終えたというように静かに立ち上がり、男に頭を下げるような仕草をして、ゆっくりと歩き去っていった。
 男は黙ってその優雅な後ろ姿を見送った。
 風が再び路地を吹き抜けていった。




「私は上手くやれたのかしら?」
 二人はネオンさざめく通りを少し入った狭い路地で向かい合っていた。女は細く白い指にそっと息を吹きかけた。二人の足元を風が行き過ぎた。

「上出来ですよ。あなたはいい女優になれる」
 老婦人の目は光の加減か、青く沈んで見えた。
「理由を聞きたいけれど、きっとあなたは答えてくれないわね」
 老婦人は目を細める。

「そう。説明は難しいの。私はもうすぐこの世界を去っていく。この世とあっちの世界の間を行き来できる時間もあとわずか。ここを去る前に、気がかりだったことを片づけておきたかったのですよ。私たちを思いやってくれた人に別れの言葉を言うこと、その人に生きるとは前に向かうことだと伝えること、それに」
 老婦人の目に若やいだ華が灯った。
「女はいいものよって思い出させてあげること」

 女はふふ、と笑った。老婦人は、さっきカウンターの席から二人に送っていた穏やかで優しい目で女を見つめた。
「さて、あなたにもさようならを言わなくては。もうお行きなさい。道は前に向かっていますよ。それでは、素晴らしい女優さん、ごきげんよう。素敵な聖夜になりますように」
 女は軽く会釈をして、老婦人に背を向けた。その背中にそっと老婦人の手が触れたような気がした。

 女は昔、恋人が嫌うからという理由で追い出してしまった真っ白な猫を思い出していた。女が男に話したことは全て芝居だったけれど、白い猫の話だけは本当のことだった。
 昔雨の日に拾ったずぶ濡れの猫。ミルクをあげて一緒に毛布に包まって眠った。
 あの猫は私を許してくれるかしら。
 でも、もうあの猫にも、あの男にも会うことはないだろう。

 路地を出て振り返ると、そこにはもう老婦人の姿はなかった。女は目を伏せ、最後の台詞を呟いて、今、ひとつの舞台を降りた。
「本当は、いい女優じゃなくてもいいから、もう少しあななたちと同じ時間を漂っていたかったわ」
 そして女は、次の舞台へ向かうために、眠らない街の光の中へ、自らの夢を見つめて歩き出した。

 女が歩き去った路地の向こう端に、白い猫が静かにじっと佇んでいたが、やがてゆっくりと青い瞳を伏せ、光の向こうへ歩き去っていった。
 光の中では、背筋をまっすぐに伸ばした男、目つきの鋭い大きな黒い猫、大きく忠実な老犬と飼い主の小さな少女らが、白い猫を待っていた。彼らは何かを確かめ合うように目を見つめ合い、もう一度愛しい街を振り返り、やがて次の場所へ向かって歩き始めた。
 
 



@物語はここまでです。以下は蛇足。
真シリーズなら、あの男を出せ、という声がありそうなので(というよりも期待して)、以下は全く余分なシーンです。



 路地を出ると事務所に上がる階段がある。その階段の前で男は足を止めた。
「俺を凍えさせる気か?」
 階段には思わぬ男が座っていた。長身に見合うだけの長い脚を投げ出すようにして階段の隅に座っていても、浮浪者には見えない。
 粉雪が天から舞い落ち、彼の肩でふわりと溶ける。暗く沈んだ青い瞳の中に、ゆらりと街の灯りが映り込んでいる。
 命の青。海の深い色合い。

「こんなところで何をしているんだ?」
「見れば分かるだろう? 待ってるんだ」
「何を?」
「お前だよ」
「何で」
「何となく」
「意味が分からない」
 男は呆れたように言って、階段を上がる。階段に座っていた長身の男も立ち上がり、コートの尻の汚れを払い、後ろをついてくる。
 色々な感情の渦の中心にいるくせにその自覚のない人間と話すのは、何とも苦しいものだ。しかも今日のように、中途半端に放り出されたようなたまらない夜は尚更だった。

「今年のクリスマスイヴは、ふたりだけで過ごそうと考えてたんだ。その計画を早く話したくて」
「ますます意味が分からない」
「伊豆の旅館とか」
「女に刺されるぞ」
「どの?」
 男は階段の途中で立ち止まり、追いかけてきた長身の男に向き直った。
「あのな、俺は大丈夫だ。単に仕事でこの時間になっただけで、迎えに来なくてもいい」
 長身の男は意にも介さぬように微笑む。

 風が階段を駆け上る。
 こんなに冷え込むとは思わなかった。首筋に落ちた雪がひやりと冷たい。
 その首に、ふわりと温かいものが巻かれた。長身の男が首に巻いていたマフラーだった。途端に、身体を包む空気の色が変わった。
「早く帰ろう。それから、クリスマスイヴの件は本気だけど」
「無理だよ。どうせあいつらがおまけについてくる」
「じゃあ、旅館を貸し切るか」

 クリスマスに誰かのためのプレゼントを考える。そして、皆で一緒に温かい場所で過ごすのは悪くない。
 親に捨てられた男と、異国から来た男、父親に虐待され続けて刺してしまった青年、ヤクザの情婦、天涯孤独の気の弱いヤクザ志望の男、あるいはゲイバーのチーママやホスト崩れの優男、そんな連中が集まって馬鹿騒ぎをする。
 男はふと自分の手を開いてみた。この手でつかみ損ねたものを、今また手繰り寄せ、今度は手を離さないようにと願う。
 そう、きっと今年は、暖かく幸福な、そして少し賑やかな聖夜になるに違いない。





さて、お楽しみいただけましたでしょうか。
いや、つまんなかったですね。
どこからどこまでが非現実か? それはもう、皆様の頭の中で適当に遊んでいただければと思います。
何だか【幻の猫】その2にみたいになっちゃった。

イメージしていたカクテルは、ブルー・マルガリータ。
ちょっと際どい色っぽいシーンは、手だけでエッチができるかというような試みをしたことがあって、その男女バージョン(え?もうひとつは何だったの?って……聞かないで^^;)。
でも、18禁でなくていいだろうと思って、タグは貼っていません^^;
女は女優の卵さん。少し自信を無くしていたところだった。きっといい女優さんになるでしょう。
竹流はまだちょっと、真が自殺した女(本編でももうすぐ、最後の回想章で出てきます)のことで落ち込んでいると思っているので、例の過剰な過保護を発揮しています。この男、本当に好きな相手は絶対束縛するなぁ。そうでもない時は全然だけど。

実はもうひとつ、バーのお話があるのですが、こちらは際どすぎて、このブログでは載せられません^^;
バーでの会話はとても好きなのですが(真が全力で三味線について語っている珍しいお話)、前後が際どくて……18禁をふたつくらいつけたいくらい恥ずかしいもので……
気が変わったら(もしくはご希望により、もしくは読んでも嫌わないと言ってくださったら??)、いつか日の目を見るかもしれませんが……^^;^^;^^;

それでは皆様、良き降誕節を(*^_^*)



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Category: ☆真シリーズ・掌編

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コメント


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# |  | 2013/11/27 17:46 [edit]


鍵コメHさん、ありがとうございます(^^)

さっそく読んでいただいて、ありがとうございます m(__)m
まだまだクリスマスには早いのですけれど、降誕節は今週末からなので、いいことにしています(^^)
自分でも、書いていて恥ずかしかった手のシーン!!
でも、バーの雰囲気の中ではこんなのもいいかしら、と思いまして。
死んでしまった人たち・猫たちが生きている人間の背中をそっと押してくれる、そのイメージを物語にしてみました。この「男」も「女」も、まだ暗い場所を歩いているのです。でもその暗闇の中でも、自分でも知らず知らずのうちに傍にいる人を大事にして歩いてきたのですね。レディもゴローさんも、そのことを知っていて、だからこそ背中を押しに、この降誕節に、この世から消えてしまう前にあいさつに来てくれた、そんな暖かいお話をお届けしたかったのですけれど。
なかなかうまくまとめられなくて、ちょっと中途半端ですけれど、少しでも伝わったなら嬉しいです(*^_^*)
読んでくださって、本当にありがとうございます。

彩洋→鍵コメHさん #nLQskDKw | URL | 2013/11/27 20:28 [edit]


こんばんは~。

素敵なお話しでした。
大人の雰囲気で、お店の雰囲気やカクテルの選択、塩の扱い方、とてもとても素敵です。思わずペロリと唇を舐めてしまいそうです。(彩洋さん、ずいぶん通ってますよね?)
こういう雰囲気、憧れてしまいます。
謎の依頼をした女、さらにその女に謎の依頼した老婦人、年老いた真っ白な猫、彼女らの謎の関係は、本文からは推測するしかないですね。でも、サキの想像通りの関係だったら良いんですけど。
素晴らしいクリスマスがやってきますように。
サキはクリスチャンじゃぁ無いですけど思わず祈ってしまいます。

うん、なんだかサキもクリスマスプレゼントで書きたくなってきました。
彩洋さんのような雰囲気はとても出せないですけど……。

山西 サキ #0t8Ai07g | URL | 2013/11/27 23:01 [edit]


サキさん、ありがとうございます(^^)

後から読み返してみたら、結構分かりにくい話でしたね……それなのに読んでいただいてありがとうございます。ちょっと謎めいた雰囲気ながら、温かい世界が皆さんの頭の中に広がってくれたらいいなぁと思いながら書いていました。
大人の雰囲気は……何もかも想像の域を出なくて^^;
カクテルとか、実はあんまり詳しくはないのです。洋酒系、苦手で。
でも、バーの話を書くと、どうしても調べざるを得なくて、お酒の種類を選ぶときはやっぱり色から入ります。色が世界を決めているような気がして。
塩は……いつもあの、縁についている塩、しょっぱいなぁと思いながら舐めていまして^^;
現実は全然色っぽくないので、色気のアイテムに使えて、自分としては結構楽しかったです。
書きながら思い出していたのは、草原で水を探すときは、塩を置いておくとサルが塩を食べに来て、そのあと水のあるところに走っていくので、それを追いかけていく、という話を聞いたことがあって、そんなことを思い出しながら書いていました……実は色気どころか、って感じですよね^^;
でも、バーの会話、雰囲気、書いているととても楽しいです。

登場人物たちの関係は、はい、きっとサキさんの想像された通りだと思います(*^_^*)
いえ、どんな想像も、きっと当たっているような気がします。
ある日、もう一度そのバーを訪ねて行ったら見つけられなかった、というシーンも書こうと思って、やめました。あるかもしれないし、ないかもしれないし。それもまた、クリスマスの奇跡に相応しいですものね。

今週の日曜日から降誕節ですね。私はその日、三味線を叩いているけれど、よいクリスマスが来るのを祈りながら叩くことにします(って、何だかムードがないなぁ)。
サキさんの、クリスマスプレゼント物語、ぜひ読みたいです(^^)
ちょっとSFチックな暖かい話になりそう。
コメントありがとうございました(*^_^*)

彩洋→サキさん #nLQskDKw | URL | 2013/11/28 06:15 [edit]


 こんばんは。
確かにきわどい表現はありますが やさしい童話ですね。
散りばめられた謎は 謎として… あまり追求するのは 野暮って感じで。
謎は謎として楽しみたい掌編です。

うん 確かに大海さんらしい バッカスからの招待状でもありますね。
楽しませて頂きました!!!!

ウゾ #- | URL | 2013/11/28 19:03 [edit]


豊醇ですね~♪

こんばんは、彩洋さん♪

今回はまた素敵なお話を読ませて下さりありがとうございました!
「聖夜の贈りもの」というタイトルにふさわしく、こんな奇跡も聖夜にはありかもしれないと思わせるような、心がじんわり温まるお話でしたね。

今回も最初の一行目から痺れてしまいました。なんという艶のある書き出しなんでしょう!まさに豊醇なカクテルを舐めて楽しむ感覚を、文章で味わってしまいましたよ!

雰囲気のあるバーのカウンターに座る謎めいた男女。さらには不思議だけど違和感のない客たち。彩洋さんの巧みな描写が紡ぎ出す世界がもう直に見て取れるようで、その美しさに酔わされてしまいました。

それにまあ、この男女の間に漂うアンニュイな情熱、と申しましょうか、ある意味大人の駆け引きが何とも艶でたまりませんね~。
とくに「彼らは掌と指で愛し合った。」の一文に究極のエロスを感じて三宅は完全にノックアウトされてしまいましたよ(笑)

謎めいた女、謎めいた依頼、謎めいた猫、そして謎めいたラスト。すべてが謎のまま進んでいくのですが、読み終えたあとに違和感は全くなく、読者はそれぞれが望むラストを最終行に見ることができるように思いました。
骨太でスケールの壮大な長編だけでなく、こういう洒落て小粋なお話が創作できるだなんて、やはり彩洋さんは凄すぎます!(@@;)!

本当に面白かったです。
何よりも心に残る素晴らしい聖夜の贈りものを、一足早く(笑)いただいたようでとても嬉しかったです♪本当にありがとうございましたm(__)m
ところで、他にもバーが舞台となるお話があるそうですが、ぜひとも読ませていただきたいです!いやもう絶対に読みたいです!

と、最後にお願いを残して(笑)今夜はこのへんで失礼いたします。またお邪魔させていただきますね~(o・・o)/~

三宅千鶴 #- | URL | 2013/11/29 00:11 [edit]


続き物ではなくて、読み切り短編だったのですね。
こういう、なぞをいっぱい含んでいながら、すべて語らないというのが、大海さんらしいなと思いました。
そして、やはり女性が色っぽい^^
真の雄を発動させるには充分な色気です。なにか深い秘密がありそうでいて、実は善意の第3者の仕掛けたものだったというのが、いいですね。
この老婦人・・・だれなのかな?真の事を知ってる誰かですよね。

とにかく真は、知らぬ間に暖かいプレゼントをもらっていた…と思っていいのですよね。ちょっと、魚は逃がしちゃったけど。
この年の聖夜は、真も少しだけ、温かく過ごせたらいいですね。

最後に出てきた同居人さんに、真は何をプレゼントするのかな?
うーん、なんか、想像できない。プレゼントを渡す、真・・・の図。すごく照れそう。

lime #GCA3nAmE | URL | 2013/11/29 01:21 [edit]


ウゾさん、ありがとうございます(^^)

わぁ、やっぱり際どかったですか。……ですよねぇ?
実は書きながら、これは禁18か否か、ちょっと悩みました。
で、ウゾさんを思い浮かべつつ、うん、大丈夫だと(^^)
私の中で中学生の基準=ウゾさん^^; ウゾさんが許容してくださいそうならOKみたいな。
謎のような、謎ではないような、でもぼんやりとこの時間を漂って欲しい、というような、そんな世界を書いてみようと思いました(*^_^*) 官能的というよりも幻想的と感じていただけたなら、嬉しいなぁと……
でも、大した謎でもなかったですね^^;
最初はもう少しあれこれ書いちゃおうと思ったのですが、どうとでもとれるように答えは書かないでおこうということにしました。答って言っても、複数あるとは思うのですけれど。
しかもバッカスからの招待状、というよりも猫の招待状、でしたね(*^_^*)
バッカスからの招待状なら、どんちゃん騒ぎのほうがよさそう……
コメントありがとうございました(*^_^*)

彩洋→ウゾさん #nLQskDKw | URL | 2013/11/29 07:12 [edit]


千鶴さん、ありがとうございます(^^)

いつもながら褒め上手の千鶴さん……能天気に舞い上がってしまいそうになります(^^)
あまりおだてないでくださいね^^;
勢いで書いてしまってから、う~ん、意外につまらない、と思って悩んでいたところでした……
というのか、あちこち言葉足らずだなぁと思ったり。
でも、書きすぎないのもまたいいかもと思って、もうこのままです。
本当は、白い猫と女の下りとか、白い猫と男の関係とかもっと書けばよかったかなあと思いつつ、でもこのあっさり感も余韻があっていいことにしよう!と開き直りました。
男なんて「いつものように事務所で暖まっていかないか」の一言で、普段からこの猫さんを事務所にお客人として迎えていたような特別な関係なのよって、理解してもらえたかどうかとか、後から気になったりして。
これって、どのくらい分かってもらえたのか、聞いてみたい気もするのですが、それは野暮って気もするし^^;
しかもタイトル。ありふれ過ぎて困ってしまって・・・・・
危うく【猫の恩返し】にするところだった^^;……雰囲気ぶち壊しのまんまタイトルってやつですね^^;

ちょっと言葉足らずで、だめだめでしたね。過不足なく書くって難しいなぁ。
過不足なく書けて、スラスラ読んでもらえたら一番いいのですけれど。
でも、余韻、という言葉でお茶を濁そうっと!

手だけでエッチの原型は、実は真と竹流のシーンだったのです。
真が結婚してから後の話(今執筆中!の【雪原の星月夜】の中に出てくる)ですけれど……
そっちの方がかなり具体的なので、そっちは禁18かしら……手だけでも18タグいるかしら、とか、また悩みそう^^;
塩のシーンは、なんとなく思いついたのですけれど、書きながらしょっぱくなっておりました。
実はあのグラスの縁に塩がぬってあるの、昔は苦手だったのです。でも、最近は嫌いではありません。
で、あれって、ちょっとなめる感じが色っぽく書けたらいいなぁと思ったのですけれど、難しいです……
エッチもしない、キスもしない、でも色っぽい……憧れです。

でもでも、取り敢えず楽しんでいただけたみたいで、こちらこそ嬉しいです。
【海に落ちる雨】が重くて長いので、たまにはこんなさらっとさくっと、っていうのも載せてみようと頑張ってみました。また気分転換に時々掌編にチャレンジしてみようと思います(*^_^*)

> ところで、他にもバーが舞台となるお話があるそうですが、ぜひとも読ませていただきたいです!いやもう絶対に読みたいです!
これがですね。ちょっと読み返してみましたが、やっぱり恥ずかしすぎて^^;^^;
時系列としてもかなり先の話(真結婚後で、尚且つもうすぐ子どもが生まれる)なので、いつか、追いついてから考えます。因みに意外に長い話だった……
バーの会話も長いし、人間関係が意外に複雑だし、ついでにあんなこととかも描写が長いし……(@_@)
でも、実は起承転結まではいかないけれど物語の作り・小道具使いなどは、自分でもいいなぁと思っているのです(自画自賛^^;)。でもって、これは友人の書いている作品の二次小説系なので、友人とも相談しなければなりません^^;^^;
またいつか・・・・・・・・・・・
丁寧なコメント、いつも本当にありがとうございます(*^_^*)

彩洋→千鶴さん #nLQskDKw | URL | 2013/11/29 18:41 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

そうなんです。短いものを書いてみました。
掌編って、難しいですね。真シリーズを読んでいなくても読めるような、単純明快でほわっとする話を書こうと思ってチャレンジしてみました。真の話でこういうシーンの切り取りはいくらでも思い浮かぶのですが、シーンとしては良くても、お話としての起承転結もないというのはなんだか気持ち悪くて、これまでアップしていなかったのですけれど、クリスマス企画だからいいか!と開き直って、載せてみました。

しかも、語らなさすぎ??でしたね。
後から読み直してみて、ほんと、愛想のない、わかりにく話だと反省しました。
でも、みなさんが自由に想像して楽しんでいただける余地がある方がいいかな、と思うことにしました。
タイトルもですね、実は【猫の恩返し】にするところでした^^;
あ、それはあんまりだ、と一瞬で書きなおしましたけれど。
ついでに、真はもう一度このバーを訪ねてみようとするかもしれない、そんなシーンを書こうかとも思ったのです。でもどうしても見つけられない……という。
けどそれも蛇足かなぁと思って、ばっさり削り……削りすぎたら骨っぽくなっちゃった^^;
いつもlimeさんがおっしゃる通り、過不足なく書くのは難しいですね。

老婦人は実は善意の第三者ではなくて、第二者?
多分、白い毛皮のコートを着ていたと思われます^^;
真の事務所に何度も入れてもらっていて、きっとそっと真の不安な気持ちとかに寄り添ってくれていたんでしょうね。若い男なのに、なんで女の影がないの!ってな感じで。
(この人(あ、人ではないか)にとっては、美和ちゃんはお子ちゃま。もしかしたら尻尾とか触られて嫌だったりしたかも。いや、真は美和ちゃんのいない時に事務所に入れていたのかな??)
そしてこのバーテンダーさんも……真の知っている人のはずなんですけれど、どうして気がつかなかったのかな?? 真は女に夢中になりすぎていたのでしょうか??

とか何とか、書き切っていないことで、自分でもあれこれ蛇足を楽しんでおります。
真にとってはようやくのあったかい聖夜になりそうですね。
いや、正確にはどんちゃん騒ぎ??
実は、真はこの依頼の頃に、深雪と会っているのですね。まだ寝てないけれど。
で、このエピソードの後で、彼女を口説きに行くはず。やっと、自殺した女(りぃさ)の呪縛から逃れようとしているところです。竹流では、余計に呪縛に^^;^^;
真からのプレゼント……絶対、色気も工夫も何もないはず。
美和ちゃんにピンクのマフラー、宝田くんに緑のマフラー、賢ちゃんに白いマフラー、竹流にブルーのマフラー^^;^^;^^;
> うーん、なんか、想像できない。プレゼントを渡す、真・・・の図。すごく照れそう。
ほんとだ。そして、みんなに馬鹿にされそう^^;
いつも楽しいコメント有難うございます(*^_^*)

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2013/11/29 19:06 [edit]


バッカスからの……

そういえば、あの企画、終わりの期限もなく。っていうか、もう一つ書くと宣言したのはどこへ行ったのか、まあいいや。

猫は秘密や謎にふさわしい存在ですものね。青い瞳と雪のような塩が冷たく輝くブルー・マルガリータ。モチーフがひとつひとつぴたっと嵌まって、大人の聖夜ってこんなかんじなのかなあと思わせます。

竹流が側にいてくれただけでなく、こんな風にサポートしてくれる人(?)たちがいて、真はこっちの世界に戻ってきたのですね。

それと、あれですね。本当のR18シーンよりも、こういうほうが色っぽいというのは真実ですね。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2013/11/30 07:49 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

そう、あの企画! ずっと気になっていたのですが、本当は『幻の猫』の後、フィレンツェで再会編にてどんちゃん騒ぎ、と思っていたのですが、何故かこんなしっとりとした話に……
バッカスからの招待状なら、やっぱりどんちゃん騒ぎですよねぇ、きっと……
(その時はまた、蝶子たち、お借りしなくちゃ……いや、何より、稔とセッションを! 嫌がりながらも(唄は苦手だとか言って)小原の前弾きが始まったらきっと唄っちゃう真……)
夕さんのもうひとつ、いつかまた出てくる?
夕さんのバーのお話、好きなんですよね……いつかそのうち。終わりの期限はないですものね。
(でも期限がないと、いつまでも書かない^^;)

この話の笑えるところは……実は、この猫さんたちや死んじゃった人、そして舞台女優が聖夜に相応しい演出をしてくれているのに、真ったらふつーにイヤラシイ男になっているところだったりして、と書きながら思っていました。いや、やっぱり野生なので、頭はもうやることを考えている……こういう大人の雰囲気の場面にはなんて似合わないのか…・(こんな身も蓋もないこと言ってすみません、しかも、主人公なのに、こんなにけちょんけちょんに言ってごめんなさい^^;)
この、真がある女に入れあげちゃってあの世に連れて行かれそうになっていた話、もうすぐ本編でも出てきます。と言っても、この原因を作ったのは他ならぬ竹流なんですけれど……!
そして、本当に女に対しての恐怖を払い去ったというのか、突き刺さっていた釘が抜けたのは、【雨】の中に出てくる深雪のお蔭なんですね。

> それと、あれですね。本当のR18シーンよりも、こういうほうが色っぽいというのは真実ですね。
そうですね。うん。書いていても、ちょっと照れちゃいました^^;
これはきっと、人の目がある、こっそりやっている、という部分でも色っぽさが倍増するのでしょうね。
2人だけの部屋でやっていたら、別になんてこともないシーンかも(と言うのか、2人きりなら、そんなまだるっこしいことしないですね^^;)。
コメントありがとうございました(*^_^*)

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2013/11/30 08:33 [edit]


薄暗いバーに静かに佇み、酒を飲み交わす面々と、怪しげなムードが頭の中に鮮明に浮かんできました。

そして女性は本当の依頼者じゃなくて、仕掛け人の一人だったのですね。やられました。

私だったら、女性が密会を頼んできた理由が気になるし、電話番号くらい聞くかな。笑。
そこを聞かないところが、プロらしくて、かっこいいところで、このお話のムードに合っています。

彩洋さんは「語らなすぎ」と思われたようですが、むしろ、そこがいい味を出している気がしました。

真シリーズはまだ全く読めていないのですが、読み切りとして充分楽しむことができました。
大人のクリスマスストーリーを読ませてもらいました。
ありがとうございます。

ヒロハル #- | URL | 2013/12/24 14:29 [edit]


ヒロハルさん、ありがとうございます(^^)

わ、こちらを読んでくださったのですね!
ありがとうございます(*^_^*)
ちょっとあやしいムードのバー、きっと翌日にはもう見つけることができないんだろうな。
真のことをご存じで無い方でも楽しんでいただけるようにと思って書いたので、それなりに楽しんでいただけたようでほっとしました。
説明が少なくて独りよがりになりやすいので、いつも気を付けているのですが、上手くいっていたでしょうか。
真って、本当に、実はちょっとだけ節操のない奴でして……なんというのか、手当たり次第というのではなくて、感覚が「動物的」なんです。だから、こんな風に誰とも知らぬ女にふらふらと……^^;

> そして女性は本当の依頼者じゃなくて、仕掛け人の一人だったのですね。やられました。
はい。でも白い猫さんは、彼女にも魔法をかけたのだと思うのです。
昔、捨てられてボロボロだった時に拾ってもらったお礼、かな?
だから、彼女は仕掛け人でもあり、仕掛けられた人でもあり……

> 私だったら、女性が密会を頼んできた理由が気になるし、電話番号くらい聞くかな。笑。
> そこを聞かないところが、プロらしくて、かっこいいところで、このお話のムードに合っています。
あ~、そうそう、そうです。電話番号くらい聞いたら良かったなぁ。
って、それじゃあお話になりませんね。でも、ヒロハルさんが書かれたら、電話番号を聞いたうえでお話をまとめられそうな気がします。私がそれをやると、ただのスケベ男の話に……^^;

> 真シリーズはまだ全く読めていないのですが、読み切りとして充分楽しむことができました。
> 大人のクリスマスストーリーを読ませてもらいました。
> ありがとうございます。
こちらこそ、拙いお話を読んでくださってありがとうございます。
バーの話、あれこれ思いつくのですが、筆が追いつきません。またそのうち、どこかのお店のカウンター席にご案内できたらと思います(*^_^*)
こちらのクリスマス短編に落ちをつけてしまわないといけないので、ちょっとクリスマスに遅れますが、またヒロハルさんの所のお話を読みに参ります!
コメントありがとうございました(*^_^*)

彩洋→ヒロハルさん #nLQskDKw | URL | 2013/12/24 23:42 [edit]


ふふふ。こちらから。
発表された当時に、お、さすがクリ企画、と思ったのですが、ぴゅーっと速読するのみでゆっくりできませんでした。やっと帰ってこられた、なところです。

幻想的でした。
謎、ではないですな、私的には。とまた勝手なことを(-_-;)
黒いカウンターに朱いマニキュア。オレンジの灯りがちょっとだけセピア感をかもし出していて。
色がとても素敵。グラスの青がブルーマルガリータで、ネコの話につながり、白に流れてブルーに戻る・・・くぅ~~(なにが言いたいん?)

指と掌でしていること、感じていることと、頭の中で考えていること、思っていることが、触れ合うような合わないような。二人が視線を合わせていたとしても、本当の意味で合わせていたというのではなかったんだろうなあと勝手に妄想したり。

その後が風と光の語るふわふわとした世界。そんなのもありね、と妙に納得。すべては時空に収められた特定の世界、のような。実は、時計、止まってる? とか思いました。

で、再び動かしたのはあの方。ふふふ。いつもどおり、華麗な登場でした。多くは語るまい。素敵なお話でした^^

けい #- | URL | 2013/12/29 17:42 [edit]


けいさん、ありがとうございます(^^)

けいさん、とてもお忙しそうな12月、何とか乗り切られたようで良かったです(^^)
そしてようやく『夢叶』が再開されて、喜んでおりまする(*^_^*)

さて、こちら、早々にアップしたクリスマス企画でしたが、真を主人公にしながら、ちょっと酒場の不思議な雰囲気を楽しんでいただけたらと思って書いてみました。
短編に収めようと、いちいち説明したがる自分を抑えて抑えて書いたら、何だか中途半端な感じになってしまったのですが、どのくらい伝わったのか、ちょっと心配したりして……
始めは思わず『猫の恩返し』ってタイトルにしようかと思ったくらい(V)o¥o(V)
でも、かえって語らなくて良かったかなと思っています。
謎ではなかった、と言っていただいて、ほっとしました(*^_^*)
しかも、けいさんの視線が色に注目してくださっていたのは、ちょっと嬉しい。
短編を書く時は、結構小道具に拘ることがあるのですが、今回はカクテル・ブルーマルガリータ。
その色の世界になるようにと書いていました。
触れていただいて、ありがとうございます(*^_^*)
指と掌のシーン……実は、書きながら最も萌えるのが、こういうチラ見みたいなシーンだったりして。
変な企画(自分内企画^^;)で、Hシーンを直接書かずにどこまで想像してもらうか、あるいは手だけでHに書けるか、みたいなことを真面目に考えていたことがあって^^;

> 指と掌でしていること、感じていることと、頭の中で考えていること、思っていることが、触れ合うような合わないような。二人が視線を合わせていたとしても、本当の意味で合わせていたというのではなかったんだろうなあと勝手に妄想したり。
これは参りました。もう、本当にそんなところまで読み取っていただいて、ひたすらに恐縮です。
これは幻想の世界なんですよね。現実の世界で、ちゃんと視線を合わせるべき、手を繋ぐべき、肌を合わせるべき相手がいるのです。そうなんですよね。
うんうん(と、他人様から頂いた感想で納得する^^;)。
時計、止まっていましたね。

> で、再び動かしたのはあの方。ふふふ。いつもどおり、華麗な登場でした。
あれれ・・・蛇足にまで反応していただいて……
嬉しいので、やっちゃいけない解説を。
この時期、真は付き合っていた女が自殺して、ちょっとくちゃくちゃになっていて。
あまりにも心配した竹流の提案で同居を始めたんですが、竹流は例のごとく、過剰な過保護を発揮しているところでした。
小学生じゃあるまいし、26にもなっている男を仕事場に迎えに来るって、どんなん^^;

そして、クリスマスは……
伊豆の温泉で、事務所のメンバーも誘って、楽しく過ごしたようです(*^_^*)
お読みくださいまして、ありがとうございます(*^_^*)
今年はいっぱいお世話になりました。出会いに感謝です!

彩洋→けいさん #nLQskDKw | URL | 2013/12/31 00:29 [edit]

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