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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

[雨100] 第21章 わかって下さい(少し長い同居の経緯)(1) 

1周年を迎えたブログの再スタートは、やはりこれ。
【海に落ちる雨】もついに100話目になりました。
記念すべき第100話目に、第21章『わかって下さい』を始めることになりました。
行方不明の同居人・もと家庭教師の大和竹流を探している真。二人の間の微妙な関係を紐解く回想章第3弾。
まずは、妹(従妹)・葉子の結婚から、真がトンデモ女のりぃさと恋に堕ちる過程を3回に分けてお送りいたします。
途中、一部18禁がありますが(次回~)、さらりと流してください。

本編を読まれない方でも、ほぼ問題なく読んでいただけると思います。
よろしければお付き合いくださいませ。
1970年代の懐かしい名曲がバックに流れたら、昭和後期のあの不思議なムードが蘇るかもしれません。

なお、登場人物紹介はこちらです。
→→【真シリーズ・登場人物紹介】を読む




 今でも真は時々、三上司朗が唐沢調査事務所の窓から吹き飛ばされた光景を夢に見ることがある。
 その時の事は、今になっても誰に責任を求めるべきか分からない。事務所を吹き飛ばした唐沢の責任はあるにしても、自分もまた、三上の不自由に対して責任があるような気がしている。
 もちろん、一言でもそんなことを言えば、三上は怒るだろう。自惚れるな、と言われそうだ。
 だが、真はどうしても唐沢を憎み切れなかった。当の三上司朗が誰よりも唐沢を庇っていたということもあったが、唐沢に関してだけは、今でも複雑な感情の整理がつかない。

 あの時真は、事務所のあるビルから表通りに出たところだった。その時、二階の事務所の窓から三上が呼びかけてきたので、振り返ったのだ。三上は何かの書類の束を振りかざすようにして、口を開きかけた途端だった。
 その一瞬、爆発音が先だったのか、後方を振り返った三上がその窓から吹き飛ばされた場面を目撃したのが先だったのか、あるいは何かの閃光のようなものが視界を翳めたのが先だったのか、後から思い出しても、ただ記憶が混乱しているばかりだった。
 夢を見ているのではないかと思った。
 次の瞬間には、六本木の路地の一角は、煙と騒然とした気配に包まれた。救急車、と誰かが叫んだ声と、周囲から交錯して襲いかかってくるクラクションの音、意味をなさない複数の悲鳴が、映画の場面のように畳み掛けた。



 富山享志が妹の葉子にプロポーズしたと聞いたとき、来るべきときが来たな、と思ったのが正直なところだった。
 既に気持ちはすっかり冷静になっていたはずだったが、葉子が嫁ぐ前の日、本当はお兄ちゃんのお嫁さんになりたかった、と言ったときだけは、男としてどうともやるせない気分になった。一番幸せになって欲しい人を、しかも決して自分にも権利がなかったわけではないのに、自分の手で幸せにできないという腑甲斐無さは、その場面になってみると、思った以上に辛いものだったのだ。

 真は情けないと思う自分自身を振り切るように立ち上がった。玄関を出てポーチに座り、煙草に火をつける。星が見えたら、と思って空を見上げたが、曇っているのか、あるいは都会の空気のせいか、何も見えなかった。
 明日は晴れるといいのに、と思った。葉子の二十三歳の誕生日で、結婚式だった。

 ひとつ吹かした時、車のドアが開く音と、続いて閉まる音がして、人影が門の向こうに浮かび上がった。真はその気配をただ眺めていた。人影は門の向こうから手を伸ばし、鉄製の門扉を開ける。
 挨拶もないまま、その男は真の横に座った。
「何だよ」
「いや、お前が泣いてないかと思って心配になっただけだ」
 真は答えなかった。
「俺にも一本寄越せ」

 真は黙って煙草を差し出した。竹流が一本抜いて咥えると、真は無言のままライターの灯をともした。竹流は煙草を咥えたまま、真のつけたライターの火に顔を寄せる。
 その瞬間に、驚くほど近くに感じた相手の存在に、真は一瞬感情を突き動かされそうになった。
 竹流はひとつ煙草を吹かして、明日は天気だといいのにな、と言った。

「いつからそこに居たんだ?」
「そろそろ寝込みを襲いに入ろうかと思ってたところだった」
 それから暫くはどちらも黙ったままだった。煙草を一本ずつ吸いきると、間が持たないような気がして、真はちょっと相手に何か言いかけたが、やめた。その気配を察したのか、竹流が神妙な声で言った。
「花嫁が目が真っ赤ってのは微笑ましいが、花嫁の兄貴が目が真っ赤ってのは洒落にならんぞ。何なら一緒に寝て子守唄でも唄ってやろうか」

 声のトーンの真剣さと内容が釣り合わない。全くそんな気はないくせに、と真は思った。もう六年前になるのか、ローマから戻って以来、一度も素面で抱き締めてくれたこともキスをしてくれた事もなく、酔っ払っているときにでもどこかで一線を引いている竹流が、冗談でもそういう言葉を投げかけてくるのは多少癪に障った。
「じゃあ、そうしてくれよ」
 落ち着かない気分になったのと、何となく腹が立ったので、そう言ってみた。竹流は思わぬ反応に少し怯んだように見えた。

「本当に、これでいいのか?」
「何が?」
「今夜のうちに花嫁をかっさらわなくていいのか。今ならまだ間に合うぞ」
 真は、自分は何を苛立っているのだろうと思った。明日の朝起きられなかったら困るし、結婚式で酔いが残っているとまずいだろうと思って、夕食の時にアルコールを一滴も飲まなかったが、やはりビールの一杯くらい引っ掛けておくんだった。
 何処にもこの中途半端な感情をぶつける先がないので、仕方なく煙草をもう一本引き抜いて咥えた。
「まあ、もう十分、今更か」

 竹流はそう言って、真が咥えた煙草を取ってしまった。真が、何をするんだと言いかけたとき、唇に一瞬軽く相手の息遣いが感じられた。真は突然の事に反応もできず、呆然と竹流を見つめていた。
「子守唄は割愛する」
「何のまねだ」
「眠れるおまじない。本当に寝ないと花嫁のエスコートができないぞ。掻っ攫う気がないなら、少なくとも義務はきちんと果たすべきだ」
 言われてみれば、確かにそれは正論だと思った。真は暫く黙ったままで、竹流も何も言わずに座っていた。

 風の音だけが頭の上で舞っている。そうしているうちに少しだけ落ち着いてきた。
 もうここまで来たのだ。今更何をどうしようというのか。いつまでも、妹に面倒を見てもらっているわけにはいかないのだから。
「車に乗るか」
「何で」
「子どもは車に乗ってると寝るからな。少しドライブに行こう。鍵掛けてこい」
 いつものように真が反論する間もなく、竹流は車に戻った。真はしばらく座り込んだままだったが、結局立ち上がり、家の中に戻った。

 座敷の襖を開けると、葉子は横になったままだった。眠っているのかどうか、確かめるのは怖いような気がした。しばらく寝息を数えてから、縁側の雨戸が閉まっていることを確かめて、真は座敷を出た。居間のテーブルの上から鍵の束を取ると、それでも暫く躊躇っていたが、ひとつ息をつく。その時始めて自分が寝巻きだったことに気が付いて、ジーンズとシャツに着替えると、玄関を出て鍵を閉めた。
 真が門を出ると、竹流はテスタロッサのエンジンをスタートさせた。特別仕様のこの車は、エンジンのスタートは淋しいくらいに静かだった。

 高速に乗っている間中、二人とも口をきかなかった。真夜中にも関わらず、相当の車が走っている。前の車のテールランプの散らばりを見つめていると、現実なのか、いつか映画で見たシーンなのか、よく判らなくなってきた。
 深夜ラジオの時間帯で、一昨年レコード大賞を取った『津軽海峡冬景色』が流れていた。春なのに、どういう選曲だろうと思ったが、誰かこういう気持ちの人がリクエストしたのかもしれない。こんな時間にラジオを聴いているのだから、トラックの運転手とか、深夜に仕事をしている人たちだろう。演歌にはどうしても冬が似合う。

 この一週間、仕事も忙しかったし、気持ちもこんな状態であまり眠れていないのは事実だった。竹流がそれを知っていたのかどうか、車に乗っていたら眠れる、というのは本当かもしれない。
『津軽海峡冬景色』が『襟裳岬』に替わったときには、真は半分うとうとしていた。襟裳の春は、真の無意識の心を、北海道の牧場にまで運んでいった。

 北海道の冬。決して何もない冬でも春でもない。
 冬にはどこまでも真っ白な大地、遥かな白い地平線まで続くウサギやキタキツネ、エゾシカの足跡。その後ろに続く真自身の足跡は儚く消え行くように見えた。馬たちの嘶きが冷えた空気の中に震え、吐き出す息の白が雪の白に重なっていく。そこには呼吸をしているもの達が持つ生命の温もりがあった。
 春には少し穏やかになった海を越えてくる風、牧場の上を渡っていく雪解けの音、冬眠から覚めた動物たちの足跡、そして一度に咲き始める花たち。

 それなのに時々、自分の手には温度が無いような気がする。
 あの秋の日。牧場の先の丘まで、昴に乗って走っていた。何かに導かれるように走っていたところまでは意識はあったのに、どこからか記憶が無い。
 気が付いた時、病院のベッドの上で、今隣にいる男の哀しい瞳が真を見つめていた。
 あの目を見た時、この世に帰らなければ、と思った。

 今でも時々不安になる。もしかして目を覚ましたのは夢で、やはり自分はあの時死んでしまっていたのではないか。その証拠に、時々自分の身体が冷え切って温度がなくなってしまっているような気がする。それに、以前から必要以上に敏感で、いるはずのないものが見えたりしていたが、あの事故以来、余計にひどくなったような気がする。
 葉子の結婚は真自身が望んでいたことだった。それは、本当ならばあの時死んでしまっていて、もしかして今の自分は仮の命を生きているだけかもしれない、そういう自分の命の不確実さを思うと、誰か確実な人間に葉子を預けてしまえるからだった。

 ふと目を覚ましたときの感情は、まるであの日、帯広の病院のベッドの上で目を覚ました時の再現のようだった。
 この男のためだけにこの世に帰ってきたと思っていた。抱き締めてくれる身体の温もりは、既に体温が失われてしまっている真とは違って、確かにこの世に生きているものだった。
 ずっと心は変わっていなかった。アッシジでこの男に伝えた時のまま、何も変わっていなかった。

 竹流が耳元で何かを囁いたように思ったが、聞き取れなかった。その言葉の語尾から思うと、日本語ではなかったのかもしれない。
 誰よりも愛しているとどこかで確信し始めていた。
 それが、恋人への思いなのか、家族への思いなのか、それ自体はよく分からなかった。けれども、離れていることをこれほど不安に思わせる相手は他にいなかった。この男がこの世からもしも居なくなったら、あるいは永久に会えないほど遠くに行ってしまったら、自分はどうなるのだろうと不安でたまらなかった。初めて東京に出てきたときと同じように、人間の言葉も、生きていくために知っておかねばならないこの世界の仕組みも、何もかも分からなくなってしまうのではないかと、心細かった。真に生きるための全てを教え諭してくれたのは、この男だったからだ。

 あの頃、竹流が彼自身に科している重荷を理解するほどには、真は成熟した精神を持っていなかった。ただ、自分の感情だけで精一杯だった。
「起きたか?」
 真の気配に気が付いたのか、竹流が少しだけ身体を離した。それでも目の傍に相手の呼吸がはっきりと感じられる距離だった。
「何処?」
「横浜」
 深夜ラジオのリクエスト番組はまだ続いていて、その連続性が時間の感覚を失わせていた。カーラジオから流れる哀愁を帯びた歌声が心に突き刺さるようだった。
 なぜ抱いてくれないのかと、喉まで出掛かった言葉を飲み込んだ。あるいは、なぜいっそ殺してくれないのかとまで思った。それはどちらも同じことだった。

 古い物語の男女は、この世で一緒になれないのならばと、共に死ぬことを選んだ。今の世の中で、それほどまでに結ばれない身分違いの恋など珍しいかもしれないが、むしろどれほど一緒にいても、相手と完全に一体になれないことに絶望することはあるのかもしれない。いっそこの世で結ばれないほうが、幻想の中、あるいはあの世では、心で結ばれ続けると信じられたのだろうか。
 人は自由になった途端に、その場所が意外に居心地が悪いことに気が付く。
「少しは眠れたか」
 真は返事をしなかった。ふと、車のデジタル表示の時計を見ると、もうほとんど四時だった。それでも数時間は眠っていたらしい。
「帰ろうか」
 すっと身体を離して竹流がエンジンをかけた。
 真は答えないまま、突然に手をすり抜けた何かの尻尾を捕まえそこなった。ラジオの古い歌謡曲が心を締め付けるようだった。

 これから寂しい秋です 時折手紙を書きます
 涙で文字が にじんでいたなら わかって下さい





因幡晃さんの『わかって下さい』
……名曲だなぁ、やっぱり。
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Category: ☂海に落ちる雨 第3節

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コメント


祝! 100話

ブログの一周年も感慨深いけれど、それと同じくらい思い入れのあることにこの【雨100】が入るんじゃないかなあと思ったりします。(私で言うと、2012年10月30日みたいな。設定上の千年祭の日だったんですけれど、その日は一人で盛り上がっておりました)100話目がちょうど、この真と竹流の関係の本質に当たるようなこの回ですものね。

思うんですけれど、竹流だけじゃなくて真も(何度変換しても最初は「マコト」になる!)あちこちに情を持つ人ですよね。竹流に「殺してほしい」というくらいの感情がある横で、なぜ葉子の嫁入りにそんなに動揺する……。ヴォルテラ家を継ぐってこともあるんでしょうけれど、それとは別に、真がこうだから、竹流も押したり引いたり、超過保護になったり突き放したりせざるを得ないのかなあなどと思ってみたり。

思うんですけれど、人間には「一番大事な人やモノ(自分自身のこともあり)以外は冷徹に切り捨てられる」タイプと「誰(何)に対しても情を持ち、切り捨てられない」タイプがいて、前者に近ければ近いほど、問題の少ない人生を歩めるように思います。でも、それだとつまんないですよね。この二人は、二人とも後者で、だからお互いに対して反対に遠回りになるんじゃないかなあ。

途中での核心に近いこの章、注目して続きを待ちたいと思います。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2014/01/18 07:44 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

ブログ1周年と【海に落ちる雨】の100話目がほぼ重なって、両方で一人お祝いで盛り上がるのどうかと思っていたのですが、夕さんにお祝いの言葉を頂いて、とても嬉しいです!
これでだいたい折り返しなのかなぁというのもあって、感慨深いのです。
そして……そうなんですね! 夕さんも一人で「勝手に記念日」で盛り上がることがおありとは……何だかちょっと嬉しい。そうか、千年祭って収穫記念日みたいな時期なんですね。

100話目。ありがとうございます。まさに夕さんの鋭い御推察通り、真と竹流の関係の本質にますます迫っていきます。私がブログを始めるときにBLに相当するのかと悩んだくらい、濃厚で複雑な関係ですが、別にべたべたしているわけでもないし……BLではないらしいと気が付き^^; 色んな感情の中には正の感情だけでなく、負の感情もあって、相容れないという究極の問題もあって。
色々事件は起こっていますが、結局はこの二人の関係にスポットが当たるのかなぁと思います。
崇高なる理性的精神を象徴する竹流と、ちょっと野生的な衝動を持て余している真。それがこのりぃさとの関係で少し説明できるのかも、と思いますので、ぜひこの「トンデモ女」を堪能してくださいませ。
絶対、夕さんに嫌われるタイプ……^^;

確かに、2人ともあちこちに情をもっていますねぇ。そうなんですよ。一直線に竹流とくっついてしまえって話ではなくて。もしかして2人がラブラブな同性同士で、家族との関係で失望とか苦しみはあったとしても、最後は結婚できる国に行って結婚したらハイおしまいって話ならいいのですが……そもそも、真にも竹流にも、ものすごく大事なものは他にもあるのですね……死ぬならいっそ、と思うんだろうけど、かと言って捨てられないものはごまんとあって。
う~む。やっぱり夕さんは鋭い、というのか、人生経験だけでなく感じるポイントが見事でいらっしゃるなぁ。
ただ二人で幸せでした、というのでは済まないろいうのを、夕さんのお話からもいっぱい感じるので、きっとそれが私にとって夕さんのお話が居心地がいい理由なのかも……

> 思うんですけれど、人間には「一番大事な人やモノ(自分自身のこともあり)以外は冷徹に切り捨てられる」タイプと「誰(何)に対しても情を持ち、切り捨てられない」タイプがいて、前者に近ければ近いほど、問題の少ない人生を歩めるように思います。でも、それだとつまんないですよね。この二人は、二人とも後者で、だからお互いに対して反対に遠回りになるんじゃないかなあ。
……この部分、切り抜いて置いておこうっと!

続きもよろしくお願いいたします m(__)m
あ、それにしても。夕さんのPCにもマコトウィルスが……そうなんですよ。何度変換しても最初は「マコト」になるんです。あの子、最近やっぱり顔を出し過ぎだな~
ご迷惑をおかけしますが、真もマコトもよろしくお願いします(*^_^*)

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2014/01/18 10:15 [edit]


100話目!

決して1話が短いわけじゃないお話で100話目。書籍にすればここまででも3冊くらいになるのではないでしょうか。
本当に大作ですよね。シリーズ全部ひっくるめたら膨大な執筆量。そしてまだ中盤なのですよね。
すごい!と思うと同時に、一緒に人生を歩んでいくような物語を持っておられることが、うらやましくもあります。
これを描くことは、大海さんの人生の一つの課題のようなものなのかもしれませんね。

葉子の存在は、真にとってはとても重要なものだったのでしょうね。愛しているというより、命がけで守るべきものを手放す寂しさのような。騎士の役目を下ろされるような(ちょっと違うとおもうんだけど)
その真の横に、竹流が居てくれてよかったです。
やはり、真の精神安定剤のような気がします。竹流は。
溺れすぎると危険だけど。竹流にとっても、ね。
ラジオの曲で、この時代の雰囲気がじわじわと実感できました。
昭和歌謡って、ちょっと女が男に依存しすぎてて、ツッコみたくなることが多いんですが、そういう時代だったのか、いやもしかしたらその歌詞を作る男性の、願望が浮き彫りになっているのか・・とか、考えながら聞いてしまいます。(ひねくれてるんでしょうね^^;)
でも、男女間じゃなくても、この世で添い遂げられないのならばいっそ・・・という感情は、けっこうくるものがあります。(親子心中は、もってのほかですが!あれは本当に許せません)
あ、また脱線しました。
この章で、まだはっきり見えてこなかった真の過去や心情を読めることを楽しみにしています。
あの事故のことも、語られるのでしょうか。

lime #GCA3nAmE | URL | 2014/01/18 10:29 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

limeさん、ありがとうございます! はい、そうなんです。自作のとじ太くん製本にすると、2段構えの製本でここが3冊目の後半部分です。本当に、ただただ長くて申し訳ありません……
limeさんみたいに、短くてもきゅっとエッセンスの詰まった物語が書けたらいいのになぁと思うのですけれど、推敲すると長くなる私の場合には、もうどうすることもできません(T_T)
どうして長いのか、この章を区切るときにじっくり見てみたのですが、どうやらワンシーンが長いことに気が付きました。まるで映画の長回しですね。シーンが切れない……カメラがずっと回っている……状態。
次の真とりぃさの初めてのシーンも、もう少し短くしようと思ったけれど、切るところがなかった……
死ぬまでに、真の人生は書いておいてやりたいと思っていのですけれど、なぜか、息子やひ孫に先を越され……そのうちひ孫もこのブログに登場するかもです。

葉子は、始めの頃、ただ可愛い妹キャラだったのです。でも何か物足りなくて。
で、ある時、今市子さんの漫画の中に、すっごい素っ頓狂な妹が出てきて、あ、これだ!と。
両親がいなくて兄妹2人なのですが、兄に自分が選んだぴったりと思われる女をあてがおうと、自分の友人をやたらと家に呼ぶんですが、兄は全く脈なし。実はこのアニキ、男にしか興味がなくて。で、今度はそれに気が付いた妹は、自分のお気に入りの男友達をあてがおうと……結果的にはこの男友達とアニキは上手くいくのですけれど、アニキもちょっと悔しいので、妹には内緒にする、という落ち。これ、深刻な話じゃなくてコメディで、妹は脇役なのですが、面白くて。そうか、これだ!と。
両親がいない家庭はすごく寂しかったんですね。だからこの妹、「家族再生」を狙って、自分をないがしろにしない相手をアニキにくっつけたかったという。
まさに葉子も、どうしたらアニキと生涯離れずにいられるかを模索→その結果、アニキの親友と結婚する、そしてアニキには自分も大好きな相手をくっつける。でも、自分以外の「女」は許せないし、竹流王子なら願ったりかなったり、と真剣に模索したようです。
コメディかもしれませんが、彼女は真剣です。多分^^;

真は、そんなあれこれは分かっていませんので、limeさんのおっしゃる通り、騎士のつもりでしたので、ちょっとがっくりしているんですよね。好き勝手にしていた癖に、それでも「家に妹がいるから」ちゃんとおうちに帰り、頑張ってきた、という面があって。
で、今は、急に一人ぼっちになった感。妹よりもアニキががっくりしているんですよ。

真にとっての竹流が精神安定剤かどうか……「溺れすぎると危険(お互いに)」が正解かもしれませんね。
あるいは、なぜか「腰が引けているマコト」の絵が正解かも。
limeさんの読みはきっと正しい^^;

この昭和歌謡をカーラジオで聞きながら横浜へドライブ。
このシーンが書きたくて、この章がスタートしたのです。
私の中のバイブルは、『北の国から』……あのドラマで、確か五輪真弓さんの『恋人よ』が使われていたんです。で、その曲に絡まったシーンが、後になっても曲と一緒に思い出されちゃうという。
でも、突っ込みたくなるの、わかります。
いやいや、そんなに女は可愛くないぜ、っていうの。それを覆したのは、80年代アイドル世代ですよね。
でも、この話、70年代の演歌が妙に似合うんです^^; 
真と竹流の関係なんて、ある意味、演歌を地で行ってるような気もします。
物語の後半にもあれこれ曲が出てきます。またまたお楽しみに!『女のみち』とか……^^;
心中物は、本当に、ないない、と思うのですけれど、歌舞伎で道行きなんか見ていると、やっぱり泣けてくるんですよね~

> あの事故のことも、語られるのでしょうか。
あぁ、あの事故のことは、次作の『雪原の星月夜』のテーマなので、今回はまだチラ見だけなのです。
でもいつかまた、お話する日が来ると思います。
そうそう、あの事故のこと、思い出したくないのは竹流なんですよね。
あの時感じた「真を失うかもしれない」恐怖を、彼はもう二度と味わいたくないのです……たとえ思い出すだけであっても。

何はともあれ、limeさんの優しさをお借りしながらこのお話は何とか続けてアップしております。
これからおよろしくお願いいたします m(__)m

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2014/01/18 13:01 [edit]

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