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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【掌編・桜(1)】さくら舞う 

sakura1_convert_20140315162258.jpg
上のイラストは自由にお持ち帰りください、と書かれていたユズキさんの桜です。
桜とパンジーの絵:ユズキさんの『夢の時間』
遠慮なく、お持ち帰りさせていただきました。
そして、以前からいつか書こうと思っていた掌編のイメージを形にしてみました。

桜の木の下には死体が埋まっている、というのはありふれたテーマなのですが、ありふれた中にもオリジナリティが出たらいいなぁという試みでもあります。
実はこの地面から出た腕を掘り出すというシーン、今連載中の『海に落ちる雨』の第5節でも、全く違う形で出てきます。
でもオリジナルはこちらの方なのです。その時は、このシーンで掌編を書くことはないだろうな、と思っていたので、別の形で長編の中にシーンを埋め込んだのです。

でも、ユズキさんの桜の絵を見た時、あ、やっぱり書いてみようと思い、こうして形にしてみました。
少しは掌編に慣れてきたからかな。
ブログを始めて鍛えられたのは、掌編を書くこと、かも。
相変わらず難産なのですが。

テーマは……罪は許されるのか、あるいは罪の赦しはどういう形でやって来るのか、ということでしょうか。
あるいは、自然・生命というものは、人間が思う罪や罰といったこととはまるで違う次元にある、ということでしょうか。
時代のイメージは明治。あんまり深く考えないでください^^;

この桜のイラストはユズキさんがいくつか挙げられたうちのひとつ目です。
実は2つ目の桜のイラストには別のイメージを感じて、また他の掌編も書いてみました。
そちらはまた次回(*^_^*)
ユズキさん、素敵なイラスト、ありがとうございました(*^_^*)

では、『続きを読む』からどうぞ。



男は今夜も寝苦しさのあまり目を覚まし、板の床に敷かれた布団から這い出した。
寛政のころに建てられたという古い家屋は、しんと静まり返っている。
古い名家であったが、今は父も母もなく、姉は三山越えた村へ嫁に行き、老いて寝たきりの祖母も明日をも知れぬ命だ。
栄えた時には十人もの下男・下女を置いていたという使用人部屋も、この冬に最後の下女がいなくなってからは、もう音を立てる者もいない。

男が眠っていた板間の寝所は、庭の廊下に面した障子から入り込む月明かりでぼんやりと浮き上がって見える。
本当ならまだ寒いこの季節、廊下の雨戸を閉めるべきなのだ。
だが、男にはそれができない理由があった。

薄い浴衣一枚の男はぶるりと震え、四つ這いで庭に面した障子に近付いた。
床の板のささくれで膝にちくりと痛みが走ったが、心はもうこの先の庭に向かっていた。
障子には指で開けた小さな穴がある。男が開けたものだ。
男は四つ這いの姿のまま、恐る恐る穴から庭を覗いてみた。
穴からは真正面に大きな桜の木が見える。

丸く切り取られた視界の中で、月明かりに照らされて、桜がぼんやりと真っ白の玉のように浮かび上がっていた。
その白さのために、逆に周囲の闇は濃く深く見える。
男はおぉ!と呻き、見えない力に弾き飛ばされたように後ろへ転がり、尻もちをついた。

冷や汗がじっとりと脇の下を流れている。
しばらく恐ろしげに障子に開いた小さな穴を見つめていた男は、突然我に返ったように立ち上がった。
勢いをつけて障子を開け、裸足のまま縁側を飛び降り、庭に走り出る。
走り出て、前につんのめるようになりながら、男は足を止めた。

やっぱりだ!
やっぱりだ!

男は声にならない声を上げて、真っ白に咲き誇る桜の木に走り寄った。
今を盛りの花は、風に誘われて、ちらちらと花びらを零す。
だが、男には花を見上げることはできない。
男の視線は、桜の木の前に固定されている。
その男の足元にまで、ちらちらと花びらが舞い届く。

桜の木の前の地面から、棒のようなものが突き出ていた。
棒の先は幾つかに小さく枝分かれしているように見える。
別れた枝は、雲の影に隠れてしまった月の光を探して、空を掴むようだ。

「うお~っ!」
男は獣の呻くような唸りを闇に響かせながら、その突き出した棒に走り寄った。
雲が切れた。
地面から突き出しているものが、月明りでくっきりと浮かび上がる。
それは腕だった。
地面から突き出した腕。

枝と見えたのは、暗い地面の底から這い出し、光を掴もうと鍵のように曲げられた指だった。
いや、掴もうとしていたのは、この地面の下に彼女を埋めた不実な男の着物の裾だ。

男は骨となった腕の傍にしゃがみ込み、懸命に地面を掘った。
叫びながら、掘って、掘って、掘りまくり、穴をより深くした。
指の爪と肉の間に土が食い込む。
指先は裂けて血が滲み出る。
血は土と一緒になって、男の指に拭えない罪の染みを残す。
男は突き出た腕を折り、深く地面に埋め直した。

やがて花は盛りを終え、儚い夢のように花びらを全て地面に落とした。
冷たい冬を雪の下で過ごした地面は、今、真っ白な花びらに埋もれていた。
間もなく春が過ぎ、夏には緑の下草が地面を覆い、秋には枯葉が地面を覆った。
また冬となり、雪が降り積もって、地面を凍らせ、そして春。
桜の花が咲くと、地面から春を待っていたように、あの腕が突き出てきた。

こうして何年も何十年も、同じことが繰り返された。
男はあの腕を、男の犯した罪を、他の誰かが見つけないように見張っていなければならなかった。
迎えた嫁は男の奇行を恐怖し、三年で家を出ていった。
二人の間には子どもはできなかった。
寝たきりだった祖母はいつの間にか冷たくなり、男の知らぬ間に朽ち果てていた。

それでも、毎年、毎年、腕は地面から突き出す。
自分を殺して埋めた男の罪を暴くために。
毎年桜の季節に地面から突き出し、男の着物の裾を掴もうとする。
男は罪に震え、血を流しながら地面を掘り、埋めたはずの女の腕を折り、再び埋め戻す。

やがて、幾年も真っ白の玉のように花を咲かせていた桜の大木は老い、弱った枝は嵐や雪で何度も折れ、ついには幹も腐り果てようとしていた。
数年前からすでに花は咲かなくなっていた。
男もすっかり老い、縁側で立ち上がる力もなくなり、今は最後の春を待っていた。
枯れゆく命は、過去の想いを甦らせる。

幼い時に両親を亡くし、この屋敷に引き取られ、下女としてただひたすら仕えた女。
まだその女と自分の身分の違いなど理解できなかった頃から、男はその女をいじらしいと思い、愛しさを募らせていた。
女の方は幼いうちから既に身分の違いを理解し、男の優しさを受け入れることを恐れ、いつも男から逃れようとしていた。
だが、この家を出ていくことはできない。女には他に頼る人も行く場所もなく、ここを出れば、遊郭に身を沈めるか、野垂れ死にするしかなかった。

両親が隣村の良家から男の嫁を貰うことを決めた年、男は一度も自分を受け入れてくれようとしなかった女を思うままにした。
やがて女は己の身を恥じて家を出ていこうとした。
男は思い通りにならない女を引き留め、地下の穴倉に閉じ込めた。自分のやり方が間違っていたことは理解していたが、この女を離したくなかった。
やがて男の婚儀が近づいてきた時、女が身籠っていることが分かった。
いよいよ耐え切れず逃げようとした女を、男は殴りつけ、殺してしまったのだ。

老いた男は縁側の柱に凭れ、もう咲くことのない桜が咲くのを待っていた。
いや、あの場所に埋めたはずの女の腕が、今年もまた突き出すのを待っていた。
風はまだ冷たかったが、地面の温度は緩やかに上がっている。

やがて月明かりの中に、枯れた桜の大木が浮かび上がった。
男にはもう立ち上がる力はなかった。老いて、すっかりやせ衰え、毎年血と土にまみれた指の先は、爪も骨も変形していた。

枯れた木に重なるように、待ち望んだ腕が地面から突き出しているのが見えた。
助けを求めるように男の着物の裾を掴もうとした指は、今もまだ、更に空を目指して伸びている。
細い指が風で揺れているように見える。
男はもう立ち上がれない身体を何とか動かした。
縁側から転げ落ちた男は、地面を這った。

這って、月明りに浮かぶ腕に近付き、男は細い骨の様な姿を抱き締めた。
今では男の方も枯れ果てたような身体になっていた。

冷たい光の中で抱き締めた腕は何も語らない。
何十年も埋め戻し続けた腕は、何十年たっても男の前に現れた。
男は罪に震えながら、いつの間にかこの腕を待つようになっていた。
風がそよそよと耳元を撫でていく。
男は目を閉じて、風と光を感じた。

まだ男と女とも言えない年ごろであった時から、男には女がまぶしかった。
身寄りもなく、一人きりの女は、きっと誰かに頼りたかっただろう。
それでも女は自らの境遇にただひたすらに耐え、言葉にならぬ声で、想いを打ち明けられぬ身体で、男への愛を語っていた。
決して表には出せないことを知りながら、深く深く押し込めた、悲しいほどに純な想い。

男は声を聞いたような気がした。
風が彼を包み、不意に力なき足に力が入った。
男は立ち上がる。
枯れたはずの桜の大木には、枝が大きく張り、全ての枝に光が留まっていた。
光は、木を在りし日の姿に戻した。

満開の桜だ。
大きな白い光の玉。
やがて風が吹き、真っ白な光の玉から花びらが舞いあがった。
幾万、幾千万もの花びらが舞い上がり、舞い散り、舞い狂い、男を包み込んだ。
深く深くひそやかに男を愛した女の想い、その女の真心が風を孕んで男に語りかけていた。
その声は彼を赦すと言っていた。
男は女を殺してから初めて、涙を流した。

女の赦しを感じ、喜んで流した涙ではない。
赦すと言われることほどつらいことはなかった。
赦されることは、身を切り刻まれるような悲痛さを伴っていた。
許されないままで毎年木を見守り、女の腕を待ち、罪に震えて女の腕を埋め戻し続けたことが、男にとっては救いだった。
自分が女を殺した罪びとであること、それを確かめることだけが、男にとって生きる意味だった。
赦されることがこれほどに苦しく悲しいことだと、罪人は今思い知り、その場に崩れ落ち、声もないままに、やがて静かに最後の息を吐き出した。

枯れた桜の大木の前、かつて女を埋めた土の上に、男の骸が横たわっている。
男の顔は泣いているようでもあり、微笑んでいるようでもあり、苦しんでいるようでもあり、それらを全て越えてただ静かになっているようでもあった。
男の腕は、地面から突き出した骨のごとき腕を抱いているように見えた。

いや、それは腕ではなかった。
桜の若木は、細い枝を空に向け、光を捜し、風の匂いを嗅いでいた。
桜には、罪も死もなかった。語る言葉も想いもなかった。
女の骸が土に還り、男の骸が風に流されても、ただ再び咲き、散り、枯れた老木の傍では、自然の理のままに新しい命を育んでいた。






ユズキさん、素敵なイラスト、ありがとうございました(*^_^*)
ひとつめの桜は少しうつむき加減だったので、このような話になりました。
ちょっと悲しいお話だったかなぁ……
自分的には、悲しいというより、時代の中で精一杯生きた人の物語、と思って書いていました。
二つ目の桜のイラストは、ぱっと花が咲くようだったので、また別の味わいのお話になっています。
後日、アップしたいと思います(*^_^*)
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Category: 桜の掌編集(恋愛)

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コメント


 こんばんは。
解る 解る 解りますよーーーー 桜の樹の下には屍体が埋まっている。
此の一文 鮮烈で強烈ですよね。
僕も この前の尋青年の話で 此の一文に触れました。

桜が音もなく舞い散るさま 生と死が凄く近くに存在している感覚が 桜の花のイラストによくあっていて素敵です。

ウゾ #- | URL | 2014/03/15 19:26 [edit]


ウゾさん、ありがとうございます(^^)

ウゾさん、受験、お疲れ様(^^)
取りあえずひと段落ですね。後は卒業式に向けて心も盛り上がるところでしょうか?
そして、あの人と同じ高校に通うかもしれない4月が(^^)

桜の下に死体が埋まっているかも、というのはあまりにも使い古されているので、あまり使いたくなかったのですよね。でも結果的にはそうなってしまったので、ちょっと自分でも困っておりました^^;
本当はそこに拘ったつもりではなく、これは木の根元の地面から腕が出ている、埋め直しても埋めなおしてもまた出てくる、という方にイメージがあって、木は松でも梅でも良かったんですが^^;
でも、やっぱり梅や松ではだめですね。そこは桜のイメージの強いところで……^^;
そう、生と死が傍にある、という感覚はまさに日本の民族が持っている感性なのかもしれませんね。
だから、足掻いても足掻いても、やっぱり桜、なのかな(^^)
コメントありがとうございました(*^_^*)

彩洋→ウゾさん #nLQskDKw | URL | 2014/03/15 20:42 [edit]


管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

# |  | 2014/03/16 07:48 [edit]


鍵コメH様、ありがとうございます(^^)

ありがとうございます!
この地面から人の手が出ているという、いかにも横溝正史風な、あるいは大正浪漫小説みたいな風景、何となく浮かんできて、どこかで何かの形でお話にしたいと思っていたのです。
だけど、こんな突飛なシーンを書く能力はなく、結局、今書いている長編の中でぶっ壊れちゃった主人公が再生の過程で幻影を見ているシーンに使いました。
でも、最近、このブログの交流のお蔭で少し掌編や短編を書くことを鍛えられたので、ちょっと書いてみようかと。素敵なイラストを見たので、一気にまとまりました(^^)

でも、手だったのか……実は単に毎年、若芽が出ていただけなのかもしれませんが、男にはそう思えなかったのでしょうね……あるいは、女の手であって欲しいと思っていたのかもしれません。
恐怖でもあり、期待でもあり、そしてどうなっても女と一緒に生きていたかったのかも。
実は究極のラブストーリーなのかもしれないと、また屈折した思いを書いてみたのでした……
結構ブラックな話に思われるかなぁと思いつつ、いささか不安だったのですけれど、後味は良かったと言っていただけて、ほっとしました(^^)

もう一つの桜の方は、まるきり違う、超爽やか青春ものです。もちろん、ラブストーリー(*^_^*)
また、同じ人が書いたの?と言われそうなギャップが……
(あ、ギャップに萌えていただけると有難いかも……って、そんな話じゃないですね(^^))
ぜひ、また読んでやってくださいませ(*^_^*)

彩洋→鍵コメH様 #nLQskDKw | URL | 2014/03/16 08:13 [edit]


美しいなあ

この掌握、とっても残酷で美しいと思います。好きです!
最後の若芽、これがものすごく良い読後感を残しますよね。

満開の桜には、狂気が良く似合います。
なぜでしょうね、日本人のDNAに刻まれてる?
坂口安吾の『桜の森の満開の下』を読んだ時に、これだ!と思いました。
木の下に死体が・・というより、そこに桜があるから、死体ができてしまうような。(桜が悪いw)
私も15年ほど前に、桜と狂気を匂わせた短編漫画を描きました。原稿ごと捨てちゃったのですが、ちょっとなつかしく思い出しました。
素敵なSS,ありがとうございました^^

lime #GCA3nAmE | URL | 2014/03/16 11:06 [edit]


こちらへコメントは初めまして(*´∀`*)

素敵な物語ありがとうございました~。ちょっと怖かったけど、でも男が涙を流すシーンは、頭の中で「きっとこんなイメージ」て思うような場面が浮かんできて、一緒にもらい泣きしちゃったです><
罪の幻を見続け、一生をかけて自分の罪と向き合って逝った男は、ただの殺人者で罪人、という一言では片付けられないものがありました。
物言わぬ手という存在が、どれほど大きな存在感を醸し出しているのか勉強になりました(*´∀`*)

でも、毎年ポキポキ折られてる桜も、毎年気合で生えてくる根性が立派です(・ω・)☆

とても面白かったです! もうひとつの物語もたのしみにしています(^ω^)

ユズキ #mQop/nM. | URL | 2014/03/16 16:57 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

ありがとうございます!
これはイメージとしては大正浪漫の時代ですよね。
なんとなく、泉鏡花などをイメージしていたのかもしれません。
桜の木の下(何の木でもよかったんだけれど、やっぱり桜かなぁ)から突き出している腕の光景。
それから、男がそれを掘り起こそうとしている光景(ここではもう一度埋め直そうとしている)。
それがなんだか頭の中にあって、いつか書こうと思いつつ、あまり長い話だと気持ち悪いホラーになりそうだったので、できればさらりと流したい、しかもできればあまり怖い話じゃない方が(自分としては)いいなぁと思っていたのでした。
短くしたら何となく骨と皮だけの話になってしまったけれど、これ以上詳しく書いたら気持ち悪いし……^^;

そもそも毎年毎年、若芽を出したのに、ポキポキ折られた桜も可哀そうですが、ま、男には腕にしか見えなかったんでしょうね。
でも、やっぱりそこだけ栄養が良かったから、毎年若芽が出たのかしら?
(って、こ、こわい……^_^;)
パッと咲いて1週間で散ってしまうから、そしてあまりにも美しいから、死と結び付けられたのでしょうけれど、昨日記事にアップした河津桜は1か月も咲いているので、そうなると、意外にたくましく美しい花、という印象に変わりますねぇ。花って不思議(*^_^*)

> 私も15年ほど前に、桜と狂気を匂わせた短編漫画を描きました。原稿ごと捨てちゃったのですが、ちょっとなつかしく思い出しました。
お、それは気になります。
ぜひ、掌編を起こしてみてください(*^_^*)
コメント有難うございました!

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2014/03/18 01:28 [edit]


こんにちは

拝読しました。

妖艶ですね、映像が浮かんでくるようです。

「桜」というキーワードから繰り広げられる狂気かつ不可思議な独特の世界に思わず引き込まれました。

掌編 ぜひ続けてください。

期待しています。

尾道貴志 #- | URL | 2014/03/18 01:35 [edit]


ユズキさん、ありがとうございます(^^)

す、すみません^_^;
せっかくの綺麗な桜のイラストだったのに、ちょっと怖い話にしてしまってすみません。
後から、う~ちょっとユズキさんに怒られちゃうかも、と思って後悔しておりました。
もっときれいな話を書いてよ~と言われそう、とビビっていたのですが、優しいコメントをいただき、ちょっとホッとしました。

この男の罪は常に愛とともにあったのですね……でも、ちょっと執着しすぎちゃったのかも。
それゆえに自分の手で殺してしまって、でも離れられずに、他の誰をも受け入れられずに孤独に死んで行っちゃうのですけれど、罪の意識だけが唯一男の生きる意味で、結局そういう形で愛を貫いたという見方もできる……そういう生き方を書いてみたかったのです。
もう今ではありえないけれど、古い時代ならあったかもしれない、一途なイメージ。

> 物言わぬ手という存在が、どれほど大きな存在感を醸し出しているのか勉強になりました(*´∀`*)
す、すみません。よく考えたらチョー怖いのですけれど、なんだか懐かしい様な不思議なイメージになっていたなら嬉しいです。でも、本当はただの桜の若芽だったのかもしれないのに……毎年ポキポキ折られて……「えぇ~、またぁ?」って桜も思っていただろうなぁ ……^^;
ユズキさんのおっしゃる通り、根性ですね!

> とても面白かったです! もうひとつの物語もたのしみにしています(^ω^)
はい、こちらは打って変って、爽やか青春物語。同じ桜でもイメージが違う世界をお楽しみいただけたらと思います(*^_^*)
コメントありがとうございました。また遊びに行きますね(*^_^*)

彩洋→ユズキさん #nLQskDKw | URL | 2014/03/18 01:42 [edit]


尾道さん、ありがとうございます(^^)

こんにちは。時々ブログを拝読しておきながら、読み逃げになっていてすみません!
いつもスマートな作風に羨ましく思っていました。
どうやったらこんなふうにすきっとまとめられるんだろうと、いつも感心しております。
掌編の書き方が今一つよく分かっていない私は、何となく試行錯誤のまま書いています。
続けていると、少しは上手になるものでしょうか……
でも、書くことさえしなかった1年少し前からすると、成長したかもしれません(^^)

このお話は、木の前の地面から身体の一部が出ている死体、というちょっと妙なイメージがあって、長編で使ったシーンなのですが、今回は掌編に仕立て直してみました。
励ましのコメントを頂いて、とても嬉しいです(^^)
掌編って、アイディア勝負って気がするのですが、そのアイディアがなかなか降って湧いてきません^^;
尾道さんはどうされているのだろう……
また教えてくださいね!
コメントありがとうございました(*^_^*)

彩洋→尾道貴志様 #nLQskDKw | URL | 2014/03/19 06:11 [edit]


ちょっと怖いけど、とっても美しくてロマンチックですね。
こういう美しい小説、私も書けるようになりたいです><

短編小説は、その短さゆえに必要最小限のことだけしか書かれていませんが、その分読み手の想像力を掻き立てる力がありますね。光景が目に浮かぶようで、そんな短編の素晴らしさを実感しました。
素敵なお話、ありがとうございましたw

ゆーき #- | URL | 2014/03/21 17:20 [edit]


ゆーきさん、ありがとうございます(^^)

以前からイメージしていたシーンを物語に仕立ててみました。
はい、ちょっと怖いのですが、私の筆力では真面目に短編の長さにするとボロが出そうなシーンなので、掌編でごまかしました^^;
ホラーを書く人ってつくづく尊敬します。
もちろん、私は怖すぎると読めませんけれど(;_:)

> 短編小説は、その短さゆえに必要最小限のことだけしか書かれていませんが、その分読み手の想像力を掻き立てる力がありますね。光景が目に浮かぶようで、そんな短編の素晴らしさを実感しました。
ありがとうございます(;_:)
でもこれは、これ以上書けないわ~という逃げ姿勢^^;
本当はもっとしっかり描写しなければならないんですよね……難しいです。
ただ、あれこれシーンや情景を想像していただけるのはとても有難いです。
お気に入りのシーンなので、ちゃんと形にできて良かった(*^_^*)
怖いけれど、これは究極の恋愛小説??

読んでくださいましてありがとうございます!
次作、ほのぼの爽やか青春恋愛ものもよろしければお楽しみくださいませ(*^_^*)

彩洋→ゆーきさん #nLQskDKw | URL | 2014/03/23 16:44 [edit]


え、ホラー? いえ、ファンタジーっすか大海さん、と思ってしまった浅はか者です(-_-;)

人の思念って、何でも目の前に映すんですよね。
けれども、いったい誰が誰を許し、赦すんだろう、解放するんだろう。そしてそれはいつ。
そういった点では、この男は幸せだったんだろうと。

桜はこの男のこのひと時を受け入れてやるために、1年をかけて準備をしてやっていたんですね。何年も。
いやあ、悠久です~。

結局男を最後に許し、受け入れたのは男自身の心ではないかとも思ったりしました。

けい #- | URL | 2014/04/02 11:11 [edit]


けいさん、ありがとうございます(^^)

え~っと、ホラー?かな? ファンタジー? う~ん(・・?
実は、ものすごい勘違い話、というだけのお笑いとも言えたりする?
自分で書いておきながら、いまひとつよく分かっていません^^;
頭の中にあったのは、桜の木の下から腕が出てて……一生懸命埋めるんだけれど、また出てくる……
あるいは、腕が出ているので引きずり出そうとするのだけれど、出てこない……
そういうイメージだけでした。
えーっと、そういうわけで、皆様が好きに解釈していただけたら、ということにしましょう!
短いので説明をことごとく省いた(私にしては)ので、分かったような分からないような余韻を残していますが、書き終えてから、これはやっぱり恋愛小説なのね、という点では自分でも納得しました。
罪が赦されるかどうか、それは本当に答えのない命題ですけれど、抱えて生きていくしかないのでしょうね。
う~ん、でもやっぱり、単なる勘違い話?^^;
暗闇ではシーツも幽霊に見える、ってやつですよね^^;^^;

> 桜はこの男のこのひと時を受け入れてやるために、1年をかけて準備をしてやっていたんですね。何年も。
> いやあ、悠久です~。
あ、そう言っていただけると、なるほど、ちょっといい感じのキャッチコピーになりそう。
「あなたのために、1年かけて新しい腕を用意しました」……(・・?
やっぱりホラー??
> 結局男を最後に許し、受け入れたのは男自身の心ではないかとも思ったりしました。
けいさん、やっぱり深いですね~
そうですよね。うんうん。自分がどう思うか。自分を赦したから、彼はようやくこの世の繰り返しから解放されたのかもしれませんね。
皆さんがあれこれ素敵な解釈してくださって、この折られまくった桜も喜んでいるに違いない(*^_^*)
コメントありがとうございました!

彩洋→けいさん #nLQskDKw | URL | 2014/04/02 23:31 [edit]


月明りでくっきりと浮かび上がる桜、そして地面から突き出した腕。
異様な光景が頭の中に鮮明に浮かび上がってきて、ちょっと退いてしまいます。
でも死体が埋まっているとしても不思議に思わない桜の怪しさには、たっぷりと刺激を受けてしまいました。
地面を掘る男の鬼気迫る描写は凄かったです。サキまで爪先が痛くなって来るようです。
女はどんな気持ちで生きていたのだろう?恐怖と憎悪、諦め、そして愛情もあったのだろうか?
男はどんな気持ちを持っていたのだろう?これは愛情、欲情?
毎年生えてくる腕は男のどんな気持ちの象徴なんだろう?
サキは考え込んでしまいますが、答えは出てきませんでした。
赦すと告げられて苦しむ男の最後の様子に、そして男の心に咲く満開の桜の様子に、男が女に抱いていた気持ちの不条理を感じてしまったのでした。

でもその桜は自然の理のままに新しい命を育んでいた。というラスト、妙に感動しました。冷静に考えれば桜は桜として生きているのですから。

山西 サキ #0t8Ai07g | URL | 2014/04/05 19:17 [edit]


サキさん、ありがとうございます(^^)

そう言えば……私って、時々サキさんを引かせてしまっているような気がしました^^;
す……すみません^^; 
きっとこういう怪しい世界観、中学生のころに江戸川乱歩や横溝正史に毒されたんですね、私^^;
時々、こういう怪しい(妖しい?)世界、書いてみたくなってしまいます。
でも、人間の世界って、こういう暗い部分もあるのかなぁと思ったりしています。暗いのか美しいのか分からないけれど……
それにこの物語は、印象としては江戸時代~明治の、まだ生まれによって人の存在意義、人生の在り方が定められていた不自由な時代。人の命の重さも今のようには重く考えられておらず、意のままにならない、そういう印象で書きました。
だから男の愛情も、女の想いも、こんな形にしかならなかったのかもしれません。
多分、今の常識では測れない、色々な不条理があったんですよね。
平均寿命なんて20-30歳代くらい? ほとんどが乳幼児期に感染症で亡くなったりしていたでしょうし。
そんな中であっても、花は自らの理の中で生まれ、枯れていっていたんですよね。
これは詩に近い散文のイメージで書きました。本当は【桜の恋人】の方もこんな風にあっさりと書きたかったのですが、長くなってしまって^^;(ボートに拘りすぎた……)

> 地面を掘る男の鬼気迫る描写は凄かったです。サキまで爪先が痛くなって来るようです。
ありがとうございます(^^) 短い文章だから、さらりと流してもらおうとも思ったのですけれど、引っかかってくださって、ある意味嬉しいです。この爪が痛くなる感じ、時々、庭仕事で土を掘っている時に、実感しておりまして^^;^^;
実はこのシーンは、今アップしている【海に落ちる雨】の中にも出て来まして……多分、多くの方の目には触れることはなさそうなので……ちょっと別の形で出してみたかったのです。何でだろ? 気に入っているのかも。
あ、誤解を招きそうですね。こんなシーンばかりが好きなわけではないのですけれど^^;

> でもその桜は自然の理のままに新しい命を育んでいた。というラスト、妙に感動しました。冷静に考えれば桜は桜として生きているのですから。
うんうん。ありがとうサキさん。桜はただ、桜として咲いて、散り、生れて消えていくものなんですよね。人がどんなふうに生きていても、桜には違う摂理がある。書きたかった一番はそこだったので、くみ取っていただけて、うれしいです(*^_^*)
コメント、ありがとうございました!!

彩洋→サキさん #nLQskDKw | URL | 2014/04/05 23:31 [edit]


幻想的ですね

初めまして。掌編を拝見しました。
時代は明治、大きな邸に住む男一人。
そして庭の桜の木の下に埋められた愛する女。
不気味な内容ではありますが、読み進むうちに幻想的な美しさを感じました。ハラハラと散る桜の花が何とも言えぬ美しさを呼び起こします。
男は老いるまで女のことを考えていました。
女もきっと彼を愛していたのでしょうね。
地面から突き出たいたのは腕ではなく、桜の小枝だったのですね。
素適なお話をありがとうございました。
桜のイラストも素敵です。v-87

さやか #QOvcH0So | URL | 2015/05/14 14:01 [edit]


さやかさん、ありがとうございます(^^)

さやかさん、こんにちは、はじめまして!
そして、拙い物語を読んでくださってありがとうございます。昨年書いた作品で、コメントを頂いたので久しぶりに読み返してみたら、何だか酷い文章だなぁとつくづく反省しました(毎回のことなのですけれど^^;)。
この作品は「赦されることが救いとは限らない」というイメージを物語にしてみたのですけれど、そこに「桜の下には死体が」というよくあるステレオタイプなイメージを重ねたら、こんな話になりました。
時代が時代なので、人間にとって死がもう少し身近だったと思います。だから、身近に死体があるというイメージは描きやすかったような気がします。今の時代はその辺に死体が埋まっていたら大事ですものね……

でも、書いているうちに、どんなに桜の花が儚いイメージだとしても、それは人間が勝手につけたイメージで、じつは桜にも生命の力強さがあるはず、と思うようになりました。いえ、うちの桜の木などをみると、毎年、たった1~2週間ですが、見事な花を咲かせて、そしてふと気が付いたらどんどん幹も太くなって、儚いどころかしたたか!と思ったりして。
じゃあ、明るく幸せな桜の話を書いてみようと、次の物語が生まれました。もしもよろしければ、この物語と対になる、現代の恋人たちの物語もお楽しみいただければ嬉しいです(*^_^*)
コメントありがとうございました!! とても嬉しく思います。

彩洋→さやかさん #nLQskDKw | URL | 2015/05/16 01:36 [edit]

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