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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

[雨109] 第21章 わかって下さい(少し長い同居の経緯)(10) 

この物語を読んでくれた友人が、真と竹流の関係はこれだと言ってくれたことがあります。
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まさに、愛情込めて無理やり(?)子猫を連れまわす親猫。この大間への旅はまさにそんなイメージでした。
「父ちゃん、船に酔っちゃうよ~。ぼく、おうちに帰って、おさかな待ってる~」
「船酔いがなんだ。3日で慣れる。男たるもの、自分で飯を手に入れんでどうする!」
(マグロ漁の親爺の船の上にて)
あ、このロゴマークは母子なんでしょうね。なぜか、頑固おやじと情けない息子の構図になってた^^;

そう言えば、こちらも、以前ご紹介しましたが、まさに二人の関係を如実に表しているかも。

せっかく冒険に行こうとしているのに、無理やり連れ戻される仔猫……
心配しすぎて無理やりな母親猫……^^;

さて、今回、作中に出てくるこの名言(?)。
『仕事があって、飯が食えて、贔屓の野球チームがあって、シーズン中は試合に熱くなる、それだけで何となく幸せだ』
何を隠そう、私の名言です^m^
野球も開幕。今年はどんなドラマが待っているかしら。
(昨日はコテンパンだったけど(-"-))

今回を含めあと2回で、長かった回想章も終わりです(*^_^*)




 店の外に出ると、潮の匂いが吹き付けてきた。月の光が冴えて、足元を浮かび上がらせている。
 親爺は先に立って歩き始めた。その背中から、風に乗って、小さなしわがれたよされの唄が聞こえてきた。
 鼻歌などを歌わない風貌の親爺が、今余韻を楽しみ、奥さんが亡くなってからは心に閉じ込めていたよされを、今日その封印を解いて、自分の三味線に合わせて唄ってくれたのだと思うと、妙な感慨があった。

 少し酔ったので風に当たってから戻る、と竹流が親爺の後姿に告げた。親爺は後姿のまま右手を軽くあげて、振り向かずにゆっくりと歩き去っていった。
 真は竹流と並んで海辺を歩いた。秋とは言え、夜になると時折冬の気温を滑り込ませながら、海風が吹き付けている。時折誰かにぶつけてしまいそうになる情動を諭すような温度だった。

「胃、大丈夫か」
 真は頷いた。
 それから大間の暗い海の向こうを見つめたまま、二人で長い時間立っていた。やがて、竹流が何を思ったのか、自分の上着まで脱いで、真に掛けてくれる。
「いいよ。あんただって寒いだろう」
「馬鹿言え。俺は病み上がりじゃないしな」

 真は海の彼方を見つめいていた。暗い闇の向こうに、より暗い島影が微かに波の上で揺らいでいた。
「北海道が、見える」
 もしかして真の網膜に映った懐かしい土地は、幻だったかもしれない。
「帰りたいのか」
 風に一度は浚われて、竹流の声は遠回りして聞こえた。
 真は竹流のほうを見、それからもう一度遠くの暗がりに浮かぶ微かな島影を見やり、随分の間をおいてから首を横に振った。

 帰れないのだ、と思っていた。迎えに来た飛龍を振り切ってから、真には前に進む道しかなかった。たとえその向こうにどれほど過酷な道が待っていようとも、引き返す道は既にない。
 何を察したのか、竹流は真の頭に手をやって、ほんの少し力を入れて彼の方に引き寄せるようにした。
「皆が喜んでくれて、良かったな」
 真はそれには素直に頷いた。
「あの三味線な、親爺の奥さんのものだったんだ。誰も弾かないのに、親爺は去年皮を張り替えてもらいに弘前まで行っていた。家に置かずに、あの店に置いてもらっているのは、いつもあそこで奥さんが弾いていたからなんだ」
 真はただもう一度頷いた。

「なぁ、真、親爺の人生は、特に奥さんが亡くなってからずっと、俺が知る限りでは、毎日があんなふうで、漁に出て、採れない日のほうが多くて、酒飲んで、寝て、それだけだ。漁のできない季節も含め三百六十五日のうち、マグロにヒットするのは、僅かに数パーセントかもしれない。漁のできないシーズンにはどうやって食いつなごうか、目の前に道のない日だってあるだろう。でも親爺は毎日、死ぬことなど考えずに生きている。自分の命を、ただ定められた最後の日まで、どれほど寂しくてもただ淡々と生きている。あんなに愛していた奥さんがいなくなっても親爺が死にたいと漏らした事も無いし、親爺が死にたいと思っているとも思えない。生きているだけで、また次の一日を見ることができる、また奥さんを思い出し、手を合わせてやれる一日が延びる、あるいはそんなことさえ考えていないかもしれない。生きるとはそういうことなのだろう。ただ淡々と、目の前に続く道を歩いている。そんな親爺の人生を美しいし愛おしいと思う。だが、俺は、お前がかわいそうだと思っていた女の人生が、本当の意味で可愛そうだなどとは思わない。その気持ちに取り込まれるな」

 真は、自分の頭に置かれたままの竹流の手に、僅かに力が入ったのを感じた。
 その瞬間、真はこの男にやはり全て預けてしまいたいと、本当のところはそういう気持ちだと言って自分をその腕の中へ投げ出してしまいたい衝動に駆られた。
 しかし、結局は何もできなかった。

「帰ろうか」
 真はただ頷いた。
「親爺さん、寝たかな」
「どうせまだ飲んでるさ」
 そう言葉を交わしてから、彼らは海に背を向けて歩き始めた。

 親爺の小屋までの半時間ほどの道のりの間、彼らはほとんど話さなかった。並んで歩くと、時々手が相手に触れそうになった。
 触れかけた手の温度さえも感じるほどの距離だったのに、触れることは許されないのだと思えた。もしも相手が異性だったら、ここでその手を握り締めていたら済むことなのに、と思い、ふと、葉子の手に届かなかった数センチを思い出した。今はそれよりも遠い先にいる相手のようだった。

 しかし、ようやく向こうに親爺の小屋が見えたとき、竹流がいきなり触れかけた真の手を握った。急に縮まってしまった数センチに、真は単純に驚いて立ち止まり、相手を見つめた。
「東京に戻ったら、とりあえず必要な荷物をまとめてマンションに来い」
 何のことかと竹流を見つめていると、真が理解できなかったと思ったのか、竹流は解説するようにゆっくりと言葉を区切りながら言った。
「一緒に住もうと言っている」

 それでも、真は返事もできずに相手を見つめていた。目を逸らすことはできなかったが、言葉もでてこないままだった。
「お前、ほっとくと一人で飯も食えないし、死にそうになるまで病院に行かないし、斎藤先生に監督不行き届きだと言われるのは不本意だし、まぁ、俺も仕事でずっと東京にいるというわけじゃないが、飯くらいは作ってやれるし、俺がいない日は登紀恵さんが来てくれるしな」
 真が相変わらず返事のしようがなく竹流の顔を見ていると、竹流はひとつ息をつき、少しだけ強い語調で続けた。
「イエスかノーか、返事しろ」

 真はほんの少し俯いて、それから竹流が自分の腕を摑んで引き寄せるのに任せた。
「返事しないと、勝手にイエスと取るぞ」
 実はこのとき、真は完全に誤解をしていた。それで一瞬躊躇ったのだが、それならそれでと覚悟を決めた。誤解する素地は十分にあったのだ。

 小屋に戻ると、親爺は布団も掛けずに倒れこむように眠っていた。彼らは親爺に布団を掛けてやり、自分たちの布団を敷いた。
 真はその間に小さな粗末な仏壇の前に座り、暫く小さな木の位牌の前の写真を見つめていた。若く綺麗な娘の時の写真ではなく、そこに写っているのは苦労に苦労を重ねた、年輪を経た皺の深い田舎のおばちゃんだったが、これまでに見たどんな女性よりも飛び切り美しく思えた。真は黙って手を合わせた。
 言葉が心に浮かんだわけではなかった。ただ、何かに導かれるように、何も思わずに手を合わせた。

 布団に潜り込んだとき、真はしばらくまだ考えていたが、意を決したように竹流に身を寄せた。
 無意識でなく身を寄せた意味を、竹流が理解したと思った。一方の竹流のほうは、随分飲んで気分も良かったのか、半分寝ぼけているようだった。応えるように真を抱き寄せ、多分相手が誰であろうと同じようにしたのだろうが、頭を抱き寄せて耳元にキスをしてきた。
 極上の愛の言葉よりも十分甘い告白に思えた。

 朝になって、親爺が漁に出て行くのを彼らは見送った。親爺が気が付かない程度に掃除をして、買物に出掛け、一宿一飯の恩義とでも言うように、新しい長靴とやや上等の雨合羽を買ってきた。長靴に穴が空いているのを、彼らは来た初日に見つけていた。
 それから親爺が帰ってくるのを待って、三人一緒に竹流が作ったかなり気合の入った手料理を食べた後、彼らは東京への帰路についた。

 親爺はとっとと行けといって、見送りにも出てこなかった。けれども、真には親爺の気持ちが分かるような気がした。竹流の顔をちらりと見たが、竹流は誰かの人生にこれ以上踏み込むことはないのだと言いたげな、厳しく涼やかな、しかし優しい顔で、ただ東北自動車道を行く前の車のテールランプを見つめていた。

 途中、福島県まで戻ってからサービスエリアでコーヒーを飲み、しばらく煙草を吸って休んだ。テレビでは野球のナイターが始まったところだった。
 いつか誰かが、仕事があって、飯が食えて、贔屓の野球チームがあって、シーズン中は試合に熱くなる、それだけで何となく幸せだと言っていたことを思い出していた。

 車に戻ってからエンジンをかけることもなく竹流が言った。
「明日、三上さんのところに見舞いに行こう。それから、お前が入院している間に名瀬先生から連絡があって、お前に会いたいとおっしゃっていた。いくらなんでも、仕事もせずに毎日ぼーっとしてるわけにもいかないだろう。あんまり意地を張らずに雇ってもらえ」
 真は暫く考えていたが、少しして頷いた。

「俺としては、あの怪しい事務所に勤めていられるよりは安心だ。ただ、お前の意に沿うかどうかは分からないし、ゆっくり考えたらいい」
 意に沿わないというのはどういう意味だろうとぼんやり真は考えていた。
「お前が名瀬先生のところのような堅苦しい事務所でやっていけるかどうかは、俺も多少心配なんだ。すでに、アウトローの極限みたいな事務所での勤めに慣れてしまっただろう? それが、司法試験を一発でクリアしたようなお堅い法律家ばかりの事務所でやっていけるとも思いにくい」

 真は正面を見つめていた。サービスエリアの建物の中では、幾人もの人々の動きがそれぞれの人生の一瞬を刻んでいた。
「最悪の場合は俺が雇ってやってもいいが、レストランにしてもギャラリーにしても、お前に向いているとは思えないしな。まあ、それも覚悟しとけ」
 そう言うと、竹流はようやくエンジンをかけた。


 三上はリハビリに入っていて、前よりも随分落ち着いたように見えた。彼らが見舞いに行くと、身体を起こして迎えた。
「リハビリの若い先生がスパルタでな、なにくそ、って毎日思ってるよ」
 それを聞いていた看護婦がくすくすと笑った。笑顔の感じのいい、落ち着いたムードの看護婦だった。美人とまでは言いかねたが、屈託なく、厭味な気配が全く感じられない。

「お前、体の調子はどうなんだ?」
 真は少し頷いた。体の不自由には誰よりも苦しんでいるはずの三上に心配されるのは、情けない気がした。
「随分ましになりました。ちょっとくらいなら、酒も大丈夫になったし」
「俺も早く退院して思いきり飲みたいなあ」
「三上さんは飲み過ぎるから駄目ですよ」
「煙草もやめたしな、飲むくらいしか楽しみも残らないよ」

 真が驚くほど三上はヘビースモーカーだったし、宣言とも取れるその言葉に真は多少驚いた。その三上の言葉に返事をしたのは看護婦だった。
「やめたって、まだ三日目じゃないですか」
「三日やめたらもうこっちのもんだ」
 竹流は、会釈をして出て行った看護婦を見送っている。

「真」
真も一緒になってその看護婦の背中を視線だけで追いかけていたが、三上の呼びかけに彼に視線を戻した。三上は真顔になっていた。
「彼女の事は気の毒だったな。でも、俺はある意味良かったと思ってるよ。俺が大和さんの立場だったら、その女を呪い殺しかねないと思っていた」
 微妙な三上の言い回しに、竹流は一瞬三上と視線を合わせたように見えた。

「それから、名瀬先生が昨日来てな、お前がどうしてるか心配してたよ。ちゃんと挨拶に行っておけよ。それと」三上はちょっと言いにくそうに言葉を切ったが、先を続けた。「できれば所長にも会いに行ってやってくれ。あの人、あれでいて寂しがりやだからな」
 真は黙って三上を見つめていたが、素直に頷くことはできなかった。

 彼らは暫く他愛のない話を続けていたが、リハビリの時間だといってさっきの看護婦が戻ってく来たのをきっかけに病室を辞した。三上は手の力で意外にも身軽にベッドから車椅子に身を移した。
 病院を出てから、竹流が、ちょっと安心だな、と言った。

「何が?」
「退院してもあてがあるのかな、と思ってな」
「え?」
「えって、お前、気が付かなかったのか」
「何を?」
「さっきの看護婦」
 真はしばらく竹流の顔を見ていた。
「まあ、もっともまだ口説き落としている途中って感じだったけどな。さしずめ、禁煙したら付き合ってあげるとでも言われてるんだろう」

 真にはそこまで見抜けなかったが、その話は本当だった。
 この一ヶ月後に三上が退院したとき、帰る場所の当てなどないと思われていた三上は彼女のマンションに転がり込んだ。理由は、彼自身のアパートは家賃未払いで住めなくなっていることと、住むにしても階段を登れない彼には生活できないということだった。彼女のマンションにはエレベーターがあったわけだが、いずれにしても言い訳だった。

 三上の禁煙は見事に貫かれ、半年後には彼らは入籍して、古い一軒家に移り住んだ。それについての費用を、横浜でジャズバーを経営している唐沢の友人でもある田安隆三が用立てた。妙なところで面倒見のいい田安は、人を雇って三上が車椅子で動けるようなバリアフリーの工事まで面倒を見た。





註:文中に「看護婦」と出てきます。現在はこの呼称は使われず「看護師」が正しいのですが、作品の時代に合わせて「看護婦」のまま使わせていただきました。
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Category: ☂海に落ちる雨 第3節

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コメント


口説き落とす

の、章だったのですね(いや違う?w)
改めて、ここは同居に至るまでの経緯のお話だったんだと気づきました。
ここまで追い込まないと、真はうんと言わないし、竹流は思い切った行動にでられないし。
大海さんの気持ちが分かる気がします。

>「だが、俺は、お前がかわいそうだと思っていた女の人生が、本当の意味で可愛そうだなどとは思わない。その気持ちに取り込まれるな」
ここは、よく言ったと思いました。非情だとも取れますが、同感です。彼女のために、これ以上真が自分を責めても病んでも、何もならないと。びしっと言ってあげる人がやっぱり必要なんですよ。

>『仕事があって、飯が食えて、贔屓の野球チームがあって、シーズン中は試合に熱くなる、それだけで何となく幸せだ』
これは確かに名言です。人の人生、そんなに光り輝かなくって、ささやかな幸せを感じれれば丸儲けですよ。そんな『ほんのささやかな幸せ』を感じ取るために、人は生まれるんだと思っていますから。
欲張っちゃうと、不幸になるんですよね、きっと。
三上さんも前向きな人のようで、真がこれ以上案じることもなさそうだし。
あとは新生活に向かって準備するだけですね。(なんか言い方が・・)
看護婦って、つい言っちゃいますよね。
私としては、女性なのか男性なのかすぐにわかる看護婦という表現のほうが好きなんですが。利便性よりも大事なことがきっと当事者にはあるのでしょうね・・・。

lime #GCA3nAmE | URL | 2014/03/29 17:09 [edit]


(関係ないけど……笑)球春到来!!

彩洋さん、こんにちは♪

いよいよ待ちに待ったペナントレースが始まりましたね!
虎の子ちゃんたち、昨日は残念な結果でしたが、今日はがんばってくれているようです。
地元ソフトバンクは順調な滑り出しなので、今はタイガースの応援に熱がこもります。なんとなく、出来の悪い子ほど可愛い、みたいな感じで心配なんですよね~(^_^;)

それはともかく、
『仕事があって、飯が食えて、贔屓の野球チームがあって、シーズン中は試合に熱くなる、それだけで何となく幸せだ』
は而して名言ですね~!
ほんと、私にとって小説と野球がない人生なんて考えられない。至福の幸せをもたらしてくれるのもその二つだけ。
その人生、寂しくない?とかたまに訊かれますが、「すっごい幸せです」と本気で思えるからきっとほんまもんの幸せなヤツなんでしょう(笑)ま、幸せの基準って、人によって大きく違うものなんですよね~(^_^;)
何はともあれ、阪神が勝ってくれると、筆の運びも良くなるんですよね(笑)

さあ、小説に話を戻すと、ようやっと竹流は真の首根っこをくわえて巣穴に連れ帰る決心をしたようですね。まさに、あのクロネコヤマトのマークのように(笑)

この二人の会話を聞いていると、なんとも不器用でもどかしくて、今時の中学生カップルでもこんなに初々しくないぞ、とかニヤニヤして考えてしまいます(^_^;)
竹流、ほんっと真に甘いな~。
一方で真、なにやら誤解が生じているようですが、それが今後にどう影響していくのか、続きがますます楽しみですねo(^o^)o

新年度になってさらに慌ただしい日が続きますが、どうか無理のない頻度で更新もがんばってくださいね。
こちらに掲載してくださる小説を読むのが、野球とともに何よりの幸せと元気の素です。
いつも素敵な小説を読ませてくださり本当にありがとうございます(*^^*)

三宅千鶴 #- | URL | 2014/03/29 19:28 [edit]


鬼の居ぬ間に……

うわぁ、こんなに重要な章が連続投下されていた!
前回の分は、書いていただいた稔とのバトルで津軽びとと三味線について予習したので、その重要さが心にしみました。

「言葉少ないけれど重要なメッセージは伝わっている」が前回と今回のお話の要なのかなと思いました。酒飲んでマグロ捕まえているお爺ちゃん。その爺さんと竹流の言葉少ないけれどわかりあえている具合。爺さんと亡くなった奥さん。たぶん彼女の三味線は、真のそれと同じように雄弁だったのでしょうね。真と竹流、それに三上と看護婦さん(看護師になってから日本にいないので、看護師っていい方がしっくりしませんね)。みんな必要最小限すらも満たしていないほどの寡黙さなんだけれど、ボディランゲージだったり、三味線だったり、酒の酌み交わし、網の引き具合などわずかなもので想いが伝わっているんだなと思いました。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2014/03/30 04:07 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

あはは、そうかも。「口説き落す」……^^;
いやもう、この辺りは、竹流の行ったり来たりのあれこれややこしい気持ちが絡まっておりまして^^;
上手く言えませんが、大事なんだけれど、誤解を恐れずに言うと愛しているんだけれど(恋愛ではないかもしれませんが)、でも可愛い子には旅をさせろとも言うし、もしくは、大事すぎて拘束してしまうかもしれない自分が怖い、という面もあったりで、複雑なんですね(^^)
でも、やっと、「しょうがない、引き取るか」って感じになったみたいで。
しかもこの言い訳臭い口上が彼らしいというのか。斎藤先生に監督不行き届きと思われるのは不本意だし、とか。
本当に何でもスマートな人なのに、真相手だとこうなってしまうあたりが面白いんですけれど。

もともとは、自分に対してはものすごく厳しい人で、他人に対しては比較的寛容。その人が、りぃさという存在を受け入れられなくなったのは、自分の大事な人間の生命を脅かしたから、ですね。実は竹流は、彼女に対しては憎しみを抱いていたと思われます。
その事実が発覚するのは、ラストの方なのですが……竹流の独白をお持ちくださいませ(^^)

そして……個人的名言にも反応してくださいまして、ありがとうございます。
これはどこかで使おうと思っていたのですが、普通にはチャンスが無く、ついつい自作の中で公開?
家でテレビを見ながらビールの缶を開けて(めったに家で酒は飲まないのですけれど)、試合を楽しむ、もしくはスタジアムでビール飲みながら観戦……(どっちにしても野球観戦には要ビール(^^))、この幸せは何とも言えません。私、実は、野球は一人で見に行けるんですよ。嵐のコンサートは一人では行けないのに(フミヤのコンサートやお芝居は平気ですけれど)。一人で野球場に来てビール飲む○○歳の女……う~む、世間的にはどうなのだろう。

> これは確かに名言です。人の人生、そんなに光り輝かなくって、ささやかな幸せを感じれれば丸儲けですよ。そんな『ほんのささやかな幸せ』を感じ取るために、人は生まれるんだと思っていますから。
> 欲張っちゃうと、不幸になるんですよね、きっと。
うん、本当にそうですね。足るを知る、といいますものね。

三上は複雑な人です。すでに自分の人生は戦後のある時期に終わっていると思っていて、今は余りの人生。
だから何があっても受け入れる、その本当の人生の時に受けた恩は何があっても忘れない、と思っている人。
前向きなのか、というと、実は微妙なのですけれど、ある意味では、諦念ののちの前向きなのかもしれませんね……この夫婦、また最後の方に出てきます。その時、また二人の行く末を見てやってください(*^_^*)

いつもありがとうございます(^^)
次回は回想章最終回。また怪しいおっさんの会話をお楽しみくださいませ(^^)

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2014/03/30 10:54 [edit]


千鶴さん、ありがとうございます(^^)

はい、またシーズンですね。毎年この時期は盛り上がります。
しばしば途中で盛り下がりつつも^^;、楽しみですね。
上がったり下がったり、その揺れが楽しいのですが、勝って欲しいけれど、いい試合かどうかの方が問題で……
若手もどんどん出てきたし、いい試合をしてほしいですね。
私も、パ・リーグの試合も好きなのです。ファンサービスがいいですよね。花火も上がるし??
近くにオリックスの球場があるので、たまに帰りにボ~ッと見に行きます。昔、城島さんがソフトバンクにいて、小笠原さんが日ハムにいた時、この二人の大ファンだった私は、地味に通い詰めたものです(*^_^*)
甲子園は一人でも観戦に行くことがあります。球場で飲むビールが美味い^^;

> 『仕事があって、飯が食えて、贔屓の野球チームがあって、シーズン中は試合に熱くなる、それだけで何となく幸せだ』
> は而して名言ですね~!
ありがとうございます!
いやまさか、ここに受けてくださる人が複数おられるなんて^^;

> ほんと、私にとって小説と野球がない人生なんて考えられない。至福の幸せをもたらしてくれるのもその二つだけ。
> その人生、寂しくない?とかたまに訊かれますが、「すっごい幸せです」と本気で思えるからきっとほんまもんの幸せなヤツなんでしょう(笑)ま、幸せの基準って、人によって大きく違うものなんですよね~(^_^;)
> 何はともあれ、阪神が勝ってくれると、筆の運びも良くなるんですよね(笑)
同感です!

> この二人の会話を聞いていると、なんとも不器用でもどかしくて、今時の中学生カップルでもこんなに初々しくないぞ、とかニヤニヤして考えてしまいます(^_^;)
> 竹流、ほんっと真に甘いな~。
> 一方で真、なにやら誤解が生じているようですが、それが今後にどう影響していくのか、続きがますます楽しみですねo(^o^)o
やっぱり?? 私も、実は読み返してみて、この人ら、もしや中学生カップル??とか思っておりました^^;
書いたのはもう何年も前で、今は手直しをしながらアップしていっているのですが、この回想章は特に若い時に書いたので、中身が初々しい……かも。
竹流などは、他の人相手なら実にスマートな人なのですが、真相手だと、初めての子どもみたいに、どうしていいのか分からない状態^^; 仕方がないので、クロネコヤマト??
真の誤解は、あまり大した落ちにはなりませんが、少しは楽しめるかもしれません(*^。^*)
竹流、バカだなぁ……とか思うかも。でも、まぁ、一度小さな修羅場をくぐった後なので(そうなった後で、突き放してしまっているので)、こういう表現しかできなかったのかもしれません。
同じ相手に二度目の恋、今度こそうまくやりたい、って感じでしょうか(って、ちょっと違うか^^;)。

そして、次回、回想章最終回、お楽しみに!
いつもありがとうございます(*^_^*)

彩洋→千鶴さん #nLQskDKw | URL | 2014/03/30 11:21 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

お帰りなさい! ポルトの旅、今年も楽しまれていたようですね。
毎年同じ場所に行って、まるで自分の別の故郷のように感じる、何だか素敵な旅行だなぁと思いました。
私にとっては、やっぱり毎年GWの津軽、かしら?

そう、この部分は長い第21章の中でクライマックス(地味だけど)かもしれません(*^_^*)
多分、シーン的には「老人と海」コーナーが。そして大筋に関わる部分としては、やっと竹流が同居に踏み切ったか、というところで。
漁師小屋を改装したような海辺の飲み屋で、三味線の皮、大丈夫か、という疑問を抱きつつ、きっとゆるゆるに皮が張ってあるんだろうな、と思いつつ書いておりました。三味線シーン、こちらはちょっとあっさりになっています。稔と真のバトルは濃厚に書きすぎたかなぁという気もしているので、次回はこの間くらいで書けたら、と思います。夕さんみたいなさりげないのにしっかり書かれている、伝わってくるシーンの書き方、学ばねばと思っております。

でも、 「言葉少ないけれど重要なメッセージは伝わっている」と言っていただいて、ほっとしました。
ちょっとあっさり過ぎたかなぁと思っていたので、こうして読み取ってくださると、本当にほっとします。
爺さんと竹流、多分、竹流は何度も泊まりに行っているけれど、別に会話はないんだろうなぁ。ただ、一緒にいる。
竹流って、女といるよりも、年寄りといるのが好きな人なので、時々顔を見て、一緒に過ごして、それで安心しているのかもしれませんね。でも、腕に覚えのある老人が好きだから、その技を見たいのが一番かも。この爺さんなら、マグロの銛突き?
あ、でも女も好きだと思うけれど(^^)
看護師、最近は慣れましたが……男性が増えてきたので、こういう呼称になったのですけれど、それは時代の流れなんですね。ある意味、男女平等でいいのだろうと思います。見ていると、すごい女社会で、少数派の男性大変そうではありますけれど(^^)

いつもありがとうございます(^^)
次回はいよいよ21章最終回。お楽しみに(*^_^*)

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2014/03/30 11:48 [edit]


開幕

われらがドラゴンズは……。

……まあ、勝負事というのは最後に立っていたやつが勝ちなんだ。うん。

ポール・ブリッツ #0MyT0dLg | URL | 2014/03/30 16:57 [edit]


ポール・ブリッツさん、ありがとうございます(^^)

ポールさんはドラゴンズですか!
いえ、決して敵だとかは思っていません^^;(^^)^^;
うちは親の代からの阪神ファンで、親子三代で甲子園に行きます。
まぁ、洗脳ですね……^^;
でも、実は、個人的に好きな選手がパ・リーグにいたりした頃は、近くの球場に一人、通っていたりもしました。
野球自体を見るのと、スタジアムの雰囲気(スタジアムで飲む酒?)が好きで、高校野球も行くことがあります。

> ……まあ、勝負事というのは最後に立っていたやつが勝ちなんだ。うん。
そうなんですね。たとえ僅差でも、1位と2位なんですよね。
勝負の世界、厳しいです。
そこに惹き付けられるんですよね。
コメントありがとうございました!
今年はどちらかが、某頂点球団をぶっ潰せるといいですね(*^_^*)

彩洋→ポール・ブリッツさん #nLQskDKw | URL | 2014/03/30 17:21 [edit]

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