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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

[雨110] 第21章 わかって下さい(少し長い同居の経緯)(11) 

【海に落ちる雨】第21章最終話です。独立した回想章がこれで終わります。
……平穏な部分がついに終わってしまった。
22章からは時代も戻り、本題に戻って、怒涛の展開になります。
正直、本当に書いたままアップしていいのかどうか、まだ迷いはあるのですが、淡々と皆様の評決を(?)お待ちすることになるのかしら。

さて、今回は同居に至る経緯と、そして真が新宿に事務所を持つ経緯も併せて説明されています。
ということは、ビルのオーナー、あのヤクザなお兄ちゃん、北条仁がちょっと顔を出します。
今回の山場?は、自分の事務所を爆破してしまったちゃらんぽらんで危ない唐沢に面会に行った真、そしてその唐沢と仁の会話でしょうか。

「あれには手を出すな。父親は某大国の政治的合法的やくざ組織に雇われている五本の指に入るスナイパーだし、恋人はイタリアンマフィアの跡継ぎだ。ついでに、爺さんにも気を付けた方がいい。現代の宮本武蔵で、しかも熊撃ちの名人だぞ」
……いい得て妙な唐沢の「真を取り囲む人々」評。
本当にこのオジサン、いい線ついています(^^)

切り処の都合で少し長いですが……会話が多いので、するりと読んでいただけると思います(*^_^*)




 かく言う真の方も、東京に戻ったその日から、さっそく竹流のマンションに転がり込むことになった。
 荷物と言っても、家具を移動させるわけでもなかったので、身の回りの着替えと幾冊かの本を詰めたところで、スーツケースいっぱいにもならなかった。

 初日の夜から妙に緊張していた真だったが、病み上がりだからさっさと寝ろと言われただけだった。
 竹流は幾日か真に付き合っていたために仕事がたまっていたのだろう、連日のようにギャラリーで仕事に没頭し、夜はバーやレストランに顔を出し、帰って来てからも遅くまであれこれ書き物をしていた。

 結果として、覚悟していたような出来事は何もなく、真は無駄に大きいダブルベッドの隅で先に眠りに落ち、夜中にそっとベッドに入ってくる竹流の気配を背中で感じ、朝はいつの間にか台所に立っている竹流に挨拶をするだけだった。
 家の中で真に与えられた仕事と言えば、朝のコーヒーを淹れることくらいだ。いちいち薀蓄の多い竹流の指導で、コーヒーだけは合格点をもらえるほどになったが、料理は相変わらず塩の振り方一つ、褒められることはなかった。

 すでに三日目にはすることがなくなった真は、名瀬の事務所に顔を出した。
 名瀬は本当にほっとしたような顔で迎えてくれた。

 大学生の頃、真を唐沢探偵事務所に紹介したのは名瀬弁護士だった。
 失踪した伯父の件で、アメリカから調査にやって来た男たちがいたのだが、その男たちを見て、真の中には危機感が残った。葉子の身を案じて、自分たちの保護者でもあった伯父の親友で内科医の斎藤医師に話したところ、高校時代からの仲間だという名瀬弁護士を紹介してくれた。さらに名瀬が、自分にはアメリカに伝手はないからと紹介してくれたのが唐沢だった。

 その後男たちは二度と現れず、伯父の失踪についても真相が分かったわけではない。唐沢は何かを知っていたのかもしれないが、上手く話をはぐらかしていた。真の方でも、真相に近いものを感じてはいるが、触れたくないものがあったので、もうそれ以上は追及していない。いつか父と話さなければならないのかもしれないが、今はそのつもりもなかった。

 あの時、初めて名瀬に会った時も、真が上手く説明できない部分も含めて、名瀬は真摯に話を聞いてくれた。世の中にはこんな人もいるのだと、何故か安堵したことを思い出す。そのあとで、唐沢に紹介された時には、いささか面食らったが、今となってはそれも間違ってはいなかったのかもしれないと思える。

 名瀬弁護事務所は赤坂の一等地にある。事務所内はベージュを基調に統一された内装で、落ち着いて整然とした空間だ。名瀬はいくつかの企業の顧問弁護士もしていて、顧客は政治家や有名企業の役員がほとんどだった。
 そのような大きな金が動くような仕事をする一方で、少年犯罪にも詳しく、どちらかというと世間ではその方で勇名を馳せていた。元はといえば、顧客の家族、ことに子どもたちが、何某かの事件に巻き込まれることが少なからずあったからだった。

 結果として名瀬が真を気に入ってくれたのには、名瀬らしからぬ不可解な理由がある。真の雇主となった唐沢が、真について、家出少年を探して納得させるならこいつはぴか一だと褒めたからなのだ。
 確かに真には、外見からも性質からも、アウトローたちの中に入り込みやすい面がある。口数は少ないものの、同情以上の何かを相手に感じさせるようで、悩み多き子どもたちが敵意転じて好意を抱いてくれる。自分の事務所の他の者には望めない気配を、名瀬弁護士は真の中に見出してくれたのだろう。

 だが、それは後からこじつけた理由だ。名瀬は「唐沢がそう言ったから」、ただ信じたのだ。
 どうあっても、一流大学出身の有名弁護士に、あの唐沢のようなちゃらんぽらんで怪しい男の友人がいることは、不思議以外の何ものでもない。しかも、名瀬は唐沢の言葉を他の誰の言葉よりも大事に思っている。
 真には理解できない何かが、名瀬と唐沢の間にもあるのだろう。

「すっかり調子はいいのかい」
 名瀬は黒い大きな椅子に腰掛けたまま、ゆったりとした声で真に話しかけた。
「すみません、色々とご心配をおかけしました」
「いや、三上君に、随分前から君の事を頼まれていたのでね。私としても、君のような優秀な捜査官がいてくれるのは大変心強いよ。勿論、うちで働いてくれるね」
 真はここに来てもまだ躊躇っていた。

 ふと事務所の中を見回すと、すっきりとしたデザインの洒落た事務所の中で、忙しそうにワープロを叩く音やら、軽快に書類を繰っている音が錯綜し、いかにも優秀そうな弁護士たち、あるいは事務員たちが、てきぱきと仕事を片付けていた。
 唐沢事務所のような、雑多で猥雑な雰囲気はここには全く見当たらなかった。
 しかし真は、あの場所で交わされていた下品な会話、ヤニ臭い空気、ソファに放り出されたビニ本やエロ雑誌に競馬新聞、面倒くさそうな所長の態度、事務の女の子のやる気のない間延びした声、そういったごたごたのムードが、これまで自分の感情をを落ち着かせていたのを知っていた。

「少し慣れて余裕ができたら、君が司法試験を受ける手伝いもしよう。唐沢からも頼まれていたしね」
 真はようやく顔を上げた。
「尤も、あいつは君をここに雇ってくれと言っていたわけじゃないんだが、あいつの言うようにしていたら、君も今後身を立てていくこともできないだろう。でも、唐沢が他人のことを心配するなんてのは珍しいことだ。彼が君には本当に申し訳ないと思っていたのも確かだろうし、君を心配していたのも本当のことだ。君が仕事を続けていくのを助けてやって欲しいと、そう頼まれていたんだよ」
 真は暫く名瀬の顔を見つめたままだった。唐沢が自分を心配していたなど思いも寄らないことだった。
「三上君のことは、私も協力したいと思っている。彼には身寄りもないし、そういう意味では当てにならない唐沢だけだからね」

 そういうわけで、ひとまず真はその翌日から名瀬の事務所に雇われることになった。
 しかし、唐沢の事務所と違って品行方正なこの事務所では、真は時々大学に入るまでずっと感じていたあの窮屈な感じを味わっていた。煙草も極力吸わないようにした。もっとも煙草に関しては、竹流がまずは半分に減らせと言ってきたので、三上ではないが、やむを得ず家主の言葉に従っていた。

 これまでは、時には襟なしのシャツといい加減な服装で仕事に出て行っても何の問題もなく、そのままの恰好で町の中に溶け込んで、不良少女や少年たち、チンピラやホステスたちの中に入っていっても何の警戒心も起こさせなかったし、時には法に触れるぎりぎりくらいのことがあっても唐沢は容認していたが(というよりは唐沢自身は十分法に触れていたわけで)、ここでは当然許されそうもなかった。

 勤め始めてからすぐに真は憔悴してしまった。仕事に慣れないからだと言ってみたが、竹流は別の意味で心配してくれていたようだった。
 ある日、夕食後に真が洗い物をしていると(この仕事は当番制だった)、竹流が傍までやってきて、湯を沸かしながら話しかけた。
 夕食後のコーヒーはこの間から暫くは禁止になっていて、胃のためにいいという、竹流自身のブレンドによるハーブティーを強要されていた。初めは飲み込んでいいのかどうか迷うような妙な味だと思っていたが、ようやく慣れてきたところだ。

「仕事、辛くないか?」
「何で?」
「お前があの事務所に馴染めるとは、やっぱり思えなくなってきたよ。高校生の時みたいに暴れるわけにもいかないだろうし、社会は学校よりも一段と厳しいだろうからな」
「別に、なんとも思ってない」
「それならいいけど」
 実際には竹流は真の言葉など信じていないようだった。ずっと後で知ったことだが、そのことでは一度ならず三上に相談に行っていたらしい。

 真はその時、一瞬手を止めて、竹流の方を見た。
「あの、さ」
 竹流は不可思議な匂いのするハーブに湯を注ぎかけていた。健康に良さそうなものは総じて味覚や嗅覚には優しくないものだ。
「何だ?」
「人にはそうやって健康を気遣うようにってまずい茶を飲ませておきながら、あんた、ちょっと飲みすぎなんじゃないのか」

 真が何を言い出すのかと竹流は思ったようだった。
「俺も一緒にまずい茶を飲んでるじゃないか」
「その茶の効果を十分帳消しにして有り余るほど飲んでるように見える。あんたたちヨーロッパの民族は日本人よりアルコール分解酵素が多いんだろうけど、そのうち身体壊すよ」
 竹流は少しの間黙っていたが、やがて意味深に一言、言った。
「誰かさんがあまりにも引っ付くからな」

 真はどう返事をするべきかまだ考えていたが、やがて意を決した。
「それで、」食器を洗い終えてしまうと、真は湯を止めて竹流のほうを向き直った。「どうして何もしようとしないんだ」
「何のことだ?」

 竹流はそう聞き返しながら、意味を察したのか、その先の言葉を呑み込んだように見えた。二人とも暫く沈黙したまま向かい合っていた。真は視線を落としたままだった。
「そういう、つもりじゃなかったのか」
 竹流が何も答えないので、真は長い間をおいてから顔を上げた。竹流は、慌てて言い訳を思いついたかのように、するりと言った。
「やっぱり、女しか抱けない」

 真は暫く竹流の顔を見つめていた。それから、急に何かに安堵したような、了解したような気分になった。
 ずっと緊張していた状況から突然解かれて、長年の勘違いからも開放されたような変な気分になった。相手にその気がないのなら、それはそれでよかったような気持ちになった。

 実際は、そう言われてしまった真は、かえって無防備に拍車をかけられたようになった。
 もともと誰よりも安心できる親の揺りかごにいるような気分だったのだ。相手に性的な欲求がないと思った途端、それはそれでいいと思えて、ますます精神的に開放された。
 そうなると、やっと飼い主に馴れた野良猫が今度は今まで失われていた温もりを過剰に求めるように、無意識の状況では相手にやたらとくっつくようになっていた。
 時々、真自身、そのことに気が付いていたが、竹流がどう思っているのか、一度も確認したことはなかった。


 正月が明けてからしばらくは、雑用程度の仕事しかしていない真でも忙しく使われていたが、一月の終わりになると少し落ち着いてきた。不安定な気分は変わらなかったが、少しは仕事に慣れたのかもしれない。
 身体の方もすっかり元に戻っていて、毎朝、隅田川沿いをランニングするようになった。同居人の手前、また身体を壊して倒れるわけにもいかないと思っていた。

 少し余裕が出てきた真は、名瀬のさりげない心遣いもあり、ようやく決心をして暫くぶりに唐沢の面会に出掛けた。
 気にはなっていたが、親戚でもない人間の面会には色々と面倒な側面があり、何となく足が遠のいていた。それを察したのか、名瀬が唐沢への差し入れを真に頼んで、手続きをしてくれた。

 以前、三上に頼まれて唐沢の面会に行ったとき、唐沢は喜んでくれたようにも見えなかった。それなのに、唐沢が自分の事を名瀬に頼んでいたなどという話を聞かされて、かえって面映い気分になっていた。
 それに、真のどこかにまだ、三上の身体のことでは唐沢に対して複雑な感情も残っている。名瀬もそのことではどう思っているか分からない。唐沢に面会したいなどと、真の方から名瀬に頼むわけにもいかなかったのだ。

 唐沢の起こした事件は、被害者である三上が加害者の殺意を否定したため、殺人未遂事件とはならなかった。だが勿論のこと、建物を破壊して保険金を掠め取ろうとした詐欺としては立派に罪に問われ、これまでの色々と怪しげな余罪も積もって、五年ばかり刑務所に入っていることになった。

 実際には唐沢には面会に来てくれるような身寄りもいなかったし、せいぜいやってくるのは怪しげな人物ばかりだった。その中に実は警察のブラックリストに名を連ねている人物が二人ばかりいて、そのうちの二人目が二度目の面会に来たのも、丁度真が二度目の面会に来た日と同じだった。
 親族でもないはずのその男が一体どうやって面会の許可を手に入れたのか、真には今もって謎だった。
 犯罪と正義は裏表の関係にあって、その距離は恐ろしく近いのかもしれない。

「名瀬先生から差し入れを言付かって来たので」
 別に面会に来たことを言い訳する必要もなかったのだが、何となく照れくさい気がして真はそう言った。
 唐沢はちょっと身を乗り出すようにして真を見た。
「ちょっとやつれたんじゃないのか。名瀬は人使いが荒いだろう」
 人のことは言えないと思うけど、と真は思った。

 とは言え、自由気ままにやらせてくれる分、唐沢は気楽な上司だった。本人が飲んだくれでちゃらんぽらんな部分を持っていたから、部下に生真面目さを求めることはできなかったのだろう。
 名瀬の事務所に勤め始めてから、そんな唐沢のことがしばしば懐かしく感じる、などと言って唐沢を喜ばせる気はさらさらなかったが。
 いや、あるいは過剰に生真面目にやったところで、人生が大きく良い方向へ変わるとは思っていなかったのかもしれない。一生懸命に生きて何かを積み上げても、戦争や貧困、社会の動きに全てを崩壊させられた時代に、この男もまた生きてきたのだ。

「俺は、お前に仕事を世話してやってくれとは言ったけどよ、あいつんとこで雇ってくれとは言ってなかったんだがな。あいつは人を見る眼が無い。お前があんな窮屈な事務所で実力を発揮できるわけがない」
 それはある意味事実だったし、唐沢が真をそのように理解していることも驚きだった。
「それで、ついに彼氏と一緒に住んでんのか」
 真は唐沢が何を言い出すのかと思った。

「まあ、妹も結婚したし、足枷もなくなったわけだしな」
「いえ、あの」
「俺に言い訳することはないさ。まあ、一緒に住むと何かと相手に腹の立つ面も見つけちまうだろうけど、夫婦生活ってのは我慢の連続だ。けど、たまには本心をぶっちゃける必要もあるぞ。こういうのはだな、小出しにするのがいいんだ。まとめて出すと、修復不可能なことになっちまうからな」

 唐沢からそんなまともな、まるでどこかの結婚式で聞くような言葉を聞かされると妙な気分だった。いや、そんなふうに感心している場合ではない。大体、夫婦ではないのだ。
「で、夜の方はどうなんだ? ようやく想いが通じ合った仲なら、一日たりとも我慢はできんわな。けど、あんまりやりすぎるとケツの穴は緩んじまうし、痔になって座れなくなるぞ」
 呆れて声も出ない。
「ご心配なく。向こうにその気はないようですから」

 まるで自分の方はその気があるような言い回しをしてしまってから、真はそのことに気が付いて、慌てて言葉を付け加えようとしたが、唐沢の言葉に遮られた。
「坊主、大人の男ってのはな、いろいろ複雑なんだよ」

 時々真は思う。唐沢というのは深い井戸の様な男だ。あまりにも深くて何も見えない、だが、もしかしてこの底には何かがあるのかも知れない、ある日気になってどうしようもなかったので、下まで降りてみた。だが、やはり何も見つからない。それでも何か気になって仕方がない。

 それが唐沢だった。実際には、本当に何もないのかもしれないのだが。
 そう言ったら、唐沢は答えるだろう。
 人間とは、所詮そういうものだ。生きているうちは何か深遠な世界があるような気もするが、死んじまって焼かれたら灰しか残らない。それがいいんだよ。

 唐沢は、その後も面会時間いっぱいまで下ネタを連発した。刑務官に睨まれても全く気にせず、いつものように真をからかうだけからかって、すっきりしたようだった。

 真が面会を終えて刑務所を出た後、堀の脇で、背の高い顔つきの厳つい男とすれ違った。一瞬相手と目が合ったので、真は何となく会釈をするように俯いて、そのまま歩き続けた。
 勿論、真はその男とこれから人生のある部分を共有し、ある意味では、自分の最後の運命まで決めることになろうとは思ってもみなかったが、何か不思議な感じがして、すれ違った後も振り返りたいような衝動に駆られたのを、踏みとどまった。


         * * *

 その男のほうは足を止めて振り返り、刑務所に面会に来るには似つかわしくない若者が去っていく後姿を見つめていたが、やがて、納得したように刑務所の扉に向かった。
「調子はどうだ」
「まあまあだな」
 引き続きやってきた特別許可の面会人に、今日はどうしたことやらと立会いの刑務官も思ったようだった。

「エロ雑誌は差し入れちゃ駄目だとよ。厳しいねえ」
 男は分かっていることを敢えて嫌味ったらしく言って、勢いよく椅子に座った。もちろん、刑務官に聞こえるように言っている。
 この男の言動にはいくらか立会人も緊張しているように見えた。

 長身の厳つい顔つきの男だが、どこかに不思議な人懐こさがある。だが、気を許してしまったら、何かとんでもないことに巻き込まれそうな、そんな気配もある。
 どういう立場の人間か、下っ端の刑務官は聞かされているのかいないのか、むっつりとした顔のままだった。何にせよ、唐沢には不可解な人脈があって、時々訳の分からない面会の許可が下りる。

「相変わらずむさ苦しいところに、むさ苦しい男に面会に来ちまったよ。しかし、来る途中にいい目の保養をさせてもらったな」
「へえ?」
「かわい子ちゃんに会っちまったよ。久しぶりにど真ん中のタイプだ」

 唐沢はしばらく相手の顔を見つめていた。この男の好みのタイプと言われれば、まさに心当たりがあったのだ。
「どんなむさくるしいのに面会に来てたのやら」
「そりゃあ、こういう顔のむさくるしい男だ」
 唐沢が自分を指したので、大概驚いて面会人は唐沢を見つめた。

「しかしな、あれには手を出すな。父親は某大国の政治的合法的やくざ組織に雇われている五本の指に入るスナイパーだし、恋人はイタリアンマフィアの跡継ぎだ。ついでに、爺さんにも気を付けた方がいい。現代の宮本武蔵で、しかも熊撃ちの名人だぞ」
 俺は熊か、とぼやいた後で、面会人は気を取り直したように身を乗り出した。

「あんたの知り合いか」
「うちの社員だ、いや、正確には社員だった」
 男は口笛を吹いた。刑務官が顔をしかめる。
「そりゃ驚きだ。あんたのようなとんでもなく危ない男になど、縁遠い相手に思えるがな」
 唐沢は鼻でふん、と息を吹き出してから、何かに思い当たったように自分も身を乗り出した。

「そう言や、御曹司よ、あんた新宿にビル、持ってたろ」
「それが何だ?」
「あの、人の居つかないビルの一室、貸せ」
「自分の事務所を爆破するような輩には貸せんね」
「俺じゃない、あのかわい子ちゃんに貸してやれ」
「どういうことだ」
 面会人の声が変わったのを、唐沢は満足げに受け止める。

「今、あいつは名瀬んとこで働いてるんだがな、さぞかし窮屈な思いをしてるだろうよ。ほれ、ああ見えて、俺の事務所に馴染んでたんだ。家出少年少女も、しがないチンピラも綺麗なホステスも、そりゃあ、あいつには懐いてるのが随分いてなぁ、それがあのご立派な名瀬弁護事務所でございます、ってなところでやっていけるわけないだろ。あいつに部屋貸して、調査事務所させてやれ」
「させてやってください、だろうが。堀の中にいて、偉そうな口を利くなんぞ、あんたはほんとに懲りねぇな」
「そう言うな。だが、きっと新宿なら流行るぞ。あの通り、人を惹きつけるし、それに人捜しの名人だ。あんたも時々観賞するにはいいんじゃないか」

 だが、男もついに話に乗ったようだった。
「そりゃあ、いい話だ。まぁ、風俗店の取り締まりのせいで空き部屋ばっかりだしな。ついでにうちのコレに」と言いながら男は小指を立てた。「秘書をさせるか。よそでバイトさせて変なのに言い寄られても困るしな」
「あんたが一番危ないんだよ。秘書をつけるんなら、家賃はタダにしろ」
「馬鹿言え。どこにそんな話がある。金じゃなくて身体で払ってもらうのはありだけどな」
「どうせ空いてるんだろ。しかもあんたんちは別に金には困っていない。事務所のオーナーはあんたがすりゃいい」
「ほぉ、やくざにオーナーさせて、そんな店が流行るもんか」
「そりゃ分からんぞ。意外性で受けるかもしれんし」

 男は不意に、まじめな顔で唐沢を見た。
「あんたがそんなふうに気に掛けてやるなんて、珍しいじゃないか」
「別に、気に掛けてるんじゃないさ。まあ、ちょっとした罪滅ぼしだ」
「罪滅ぼし?」
「こっちの事情はいいって事よ。それより、真剣に考えろ」
「一度デートして寝てから考えるかな」
「馬鹿言うな、手ぇ出すんじゃないぞ。いくらあんたがこわーいやくざでもな、あいつは平気であんたの腹に風穴開けるような連中に囲まれてるんだぞ」
「障害があればあるほど燃え上がるね」

 それから更につまらない、というよりも下品な世間話をして、ついでに刑務官の顔色を面白そうに窺ったうえで、男は立ち上がった。
 帰り際に、唐沢はもう一度、男に事務所の件を念押しした。

「じゃあ、かわい子ちゃんに早速連絡してみよう。どこに行きゃいいんだ?」
「名瀬のとこに行きゃ、会える」
「おい、ヤクザが品行方正が売り物の弁護士事務所に顔を出せってのか?」
「あんたにそんな遠慮があるとは思えん」
「冗談じゃない、幾ら俺でも時と場合は選ぶさ。道でナンパするかな」
「馬鹿言え。しつこいが、手ぇ出すんじゃないぞ」
「分かった、分かった。恋人がイタリアンマフィアなんだろ。報復は厳しそうだ。で?」
 それで、唐沢は思い当たったようだった。

「銀座の『かまわぬ』って名前のレストラン、知ってるか」
「そりゃ勿論」男は、答えて即座に口笛を吹いた。「イタリアンマフィアの跡継ぎって、あそこのオーナーか。それは面白い。是非ともお近づきになりたいと思ってた相手だ。恋敵にするにも相手に不足はないしな」
「言うんじゃ無かったよ」
「いや、大いにその気になってきたぞ」

 この男が北条仁だった。勿論、唐沢のこの申し出に彼は一も二も無く乗った。
 いかつい顔つきだが、男臭い豪快な気配を持っていて、その辺りの女たちの憧れでもあった。一度で捨てられてもいいから抱かれてみたいというのが、その界隈のホステスたちの評だった。しかも、彼の相手は女だけではなかった。
 彼らは皆、北条仁がどういう男だか知っていたが、彼はその豪快さと屈託の無さと、意外にも人情に厚いところと律儀なことでは、どんなやくざもかたぎも敵わないと思われていた。

 付き合っている女も男も複数いたが、恋人だと公言している相手は一人だけだった。
 東京でも有名な女子大の学生で、ジャーナリズムの勉強をしている写真家志望の女の子で、まさに女の子といってもいいような相手だったが、十六も年上の北条仁を完全に尻に敷いていた。北条仁とは女がらみのいざこざで知り合い、公道のど真ん中でこの厳ついやくざの男をひっぱたいたのが彼女だった。
 曰、北条仁の一目ぼれだった。

 北条仁は、さっそく彼女に電話をして、相談があるからと言って名瀬弁護士事務所に電話をするよう頼んだ。


(第21章 わかって下さい(少し長い同居の経緯) 終了)






次回からは、第22章『死んだ男の息子』です。
ハードボイルドもどきに戻っていきます。
次章の山場は、再びの唐沢と真の会話、そして、怪しげなバーでの格闘??

ではちょっとだけ、唐沢の名調子をお聞きください(*^_^*)

「怖がる必要はない。死体を見るまで信じる必要はないさ」
なんて真を励ましつつ……
「お前の彼氏に聞いてみろ。お前のことをどう思っているのか、な。しかも、お前さんだって満更じゃないはずだ。身体も心も、命も、捧げてもいいと思ってるだろ。殴られたって蹴られたって、首を絞められたって、あるいは死ぬまでケツに突っ込まれてもいい。銜えろと言われたら銜えるし、飲めといわれたら何だって飲む、ケツを拭けと言われたら拭くくらいどうってことはない。そういう二人の間のことは、他人の誰にも理解はできない」

ほんと、身も蓋もない……・^^;
下品なおじちゃんですみません。いえ、決して私は普段からこんなことを考えているわけではありません^^;
何はともあれ、お楽しみに!
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Category: ☂海に落ちる雨 第3節

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コメント


唐沢って

楽しいおっちゃんなんですね(って、そこ?)
そうか、そういう経緯があって、真は仁の貸ビルで事務所を持ったのかあ。
でも、唐沢と真の話を聞いてると、ずっとこのおっちゃんに傍に居てもらったらよかったのに、なんてことも思います。仁より安心かも(笑)
それにしても、真は緊張してたんですね、竹流との同居。
竹流は実のところどうだったのでしょうね。
きっと真剣に、真を助けたいと思っての同居だったのでしょうけど。
真自身が、そう思いながら同居したってところが、少し切ない。でも、そうじやないって分かってからの、子猫的な真はきっと、可愛かったんだろうなあ・・・と、竹流の心境になってみる^^

収まるところに収まったところで次章ですね。
次は、竹流の失踪にシーンはもどるのでしょうか。
あれ? 唐沢登場?さらに過激になって戻ってきましたか?
次回も楽しみにしています。

lime #GCA3nAmE | URL | 2014/03/31 08:06 [edit]


どっこいかも~?

って、竹流の不器用さと真の(良い意味での)無頓着加減が、ってことです(^_^;)

あっと、定番のご挨拶がまだでした!
彩洋さん、こんにちはヽ(^0^)ノ
第21章の最終話がアップされたことを知り、駆けつけさせていただきました!

で、さっそくお話について。
傍から見ていると、いやこの二人の会話を聞いていると、肉体関係の有無はどうあれ切り離して存在するのは不可能な魂の片割れ同士であるのは間違いないのに、ともに認めようとしないのは、もうほんと、見ていてモヤモヤ~(´Д`)
このモヤモヤがどうにも嬉し恥ずかし楽しすぎて、周囲は近所のおばちゃんたちよろしく、二人のことを世話焼きたがるのかもしれないですね。もちろん、私もその一人です(笑)

きっと、唐沢のおっちゃんも、気分的にはそんな世話焼きおばちゃんの類なのかな?
深い井戸のような男……言い得て妙です。こんな掴みどころのない男がたまに、
「人間とは、所詮そういうものだ。生きているうちは何か深遠な世界があるような気もするが、死んじまって焼かれたら灰しか残らない。それがいいんだよ」
なんてセリフをさらりと吐くから、胸にズンと響くじゃないですか。
こういうところが、彩洋さんの巧さであり、人間描写のセンスの光る部分でもあるんですよね~!

回想章はここまでで、次章からは本編に戻ってハードボイルド復活なんですね?
緊迫感溢れるストーリー展開がまた始まると思うと、もうそれだけでワクワクと胸が高鳴ります。
次章のスタートを楽しみに待たせていただきますね♪

今回も素敵な小説を読ませていただき本当にありがとうございました(*^_^*)

三宅千鶴 #- | URL | 2014/03/31 13:21 [edit]


北条兄ちゃん登場!

標題とは全然関係ないですけれど。

なんか、このシーンの真はマコトとシンクロするなあ。いくら安心したからってそんなにひっついて、竹流ちょっとかわいそう? それとも引っ付かれて嬉しいのか。でも、猫に引っ付かれるほど単純に喜べないよなあ……その氣がないわけでなし。

でも、なんでしょうね。なんだかんだいって真はみんなに面倒見させちゃう天才ですね。どいつもこいつも、先回りして手を差し出しているんだよなあ。いいなあ、私もその才能ほしい……。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2014/04/01 04:12 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

そうなんですよ、楽しいおっちゃんでしょ(*^_^*)
なんて言っている場合じゃありませんが、このお話を書くとき、各種オッチャンをいかに魅力的に書くか、をあれこれ模索しておりました。もともと私の話では、おっちゃん率が高いのですが、これはエンターテイメント(一応^^;)なので、むさくるしくてもいいけど魅力のないオッチャンは却下、って(意味のない)こだわりで書いておりました。
中でも一押しが唐沢です。

唐沢のコンセプトは、本気で危ないし他人に迷惑だけれど(自分の事務所を爆破するなんて)、なぜか憎み切れないオッサン、という感じです。
時代も時代で、この人は少年(こども)時代が戦争の時代、しかも本人の性格が戦争向きの勝負師。もしかしたら戦争中に本当に怖い目にあって、どこか焼き切れちゃったのかもしれません。だから破壊的な部分がある。某国の外国人部隊に行っちゃったり、傭兵になったりしていて、自分の危なさもわかっていて、あわよくば死んじゃおうと思っていたと思うのですが、何だか生き残っちゃった。

真に対しては、父親のことを知っていて、もしかしたら誰かに真を高く売り飛ばそうと思っていたのかもしれませんが、いつの間にかなんだか可愛くなってきちゃった。真は全然かわいくないのですけれど、可愛くないのが可愛くて。
だから、limeさんの「唐沢と真の話を聞いてると、ずっとこのおっちゃんに傍に居てもらったらよかったのに、なんてことも思います。仁より安心かも(笑)」は正しい評価です(*^_^*)
う~む。実は唐沢みたいなわけのわからないの、みなさんには受け入れられないと思っていたのですが、意外にも受けている……しかもlimeさんもさすが、私がまだ書いていなくて、意図せぬところまで読み取ってくださって……
真にとっては唐沢は探偵業の先生ですから、ほんと、傍にいてくれてもよかったのですけれど(*^_^*)
またいつか、真の修業時代、唐沢とのツーショット話を書いてみようかな、と思っています。

> それにしても、真は緊張してたんですね、竹流との同居。
馬鹿ですからね~、てっきりそういうことかと思っていたようで^^;
真は多分「どっちでもいい」というのか「するならするし、しないならしないでいい」って人任せなスタンスなのです。う~ん、うまく言えないけれど、竹流相手だと真の意思などどうせ踏みつけられるので……^^;

> 竹流は実のところどうだったのでしょうね。
どうだったのでしょうね^^;
これは先の、珠恵さんとの会話をぜひ、お楽しみに。
そう、忘れちゃいけない、実は何重もの三角関係があるのでした(*^_^*)
真って、どこかはマコトなんですね。しかも、ひどい。相手のことなんぞ何も考えず、取り敢えず、自分が納得したら、無意識にひっつく。起きてたら絶対しないけれど。
竹流からすると、可愛いというより、この野郎、かもしれません^^;^^;

> 収まるところに収まったところで次章ですね。
> 次は、竹流の失踪にシーンはもどるのでしょうか。
はい、戻ります。いよいよ問題の展開になるのですけれど、う~ん。
取り敢えず、じわじわと始めてみたいと思います。
またよろしくお願いいたします m(__)m

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2014/04/01 20:31 [edit]


千鶴さん、ありがとうございます(^^)

「竹流の不器用さと真の(良い意味での)無頓着加減」
なるほど、本当に言い得て妙な言葉をいただき、ありがとうございます!
竹流は「わかっている人」なので、追い詰められると不器用になっちゃうんですね。そもそも、彼のコンセプトは「ものすごくカッコよくてスマートなのに、どこかに致命傷的にダメなところがある」という人物。
誰に対しても優しくする人だけれど、自分が本気になったら相手を泥沼に引き込むのが怖くなって、ものすごく慎重になる。不器用なのは、真に対して本気だからかもしれません。でもこの本気は、恋人への本気というよりも、わが子相手って感じなんですけれど^^;

一方の真は、基本コンセプトが「精神的自然児」なので、もう本当に無頓着ですね(^^)
「わかっていない人」なんです。でも、これもそれも、竹流が相手だから成立しているのですね。どういう形に収まっても、多分、この段階では納得していたと思います。
でも、一度はまったら大変なことに……(いずれそうなるのですけれど)

人と人との関係って、ちょっと距離があった方がうまくいく、っていう話ではないのですけれど……ものすごく濃厚な人間関係を書こうとしていて、ただその距離の取り方を間違えると、すごくつらい時もある。辛いけれど、またそれを乗り越えたら平穏な時もある……上がったり、下がったり、それが人生ですね、きっと。

そして、そんな二人を、世話焼きおばちゃんのように見守ってくださってありがとうございます!
そうそう、今や私が、KinKi Kidsの二人を親戚のおばちゃんとして見守っているように(なんか違うかも^^;)、そんなふうに千鶴さんに思っていただいて、彼らもとっても嬉しいと思います(*^_^*)
第4章後半に、友人に大うけした二人の会話があるのですが、多分千鶴さんにも気に入っていただけるかも……
「君たち、真剣だと思うけど、それはもうお笑いだよ」って感じの超かみ合わない会話なのです。どこでどう曲がったら、そんなに噛みあわないのかと……^^;

> きっと、唐沢のおっちゃんも、気分的にはそんな世話焼きおばちゃんの類なのかな?
間違いありませんね(*^_^*)
真のことは、多分始めは、高く売り飛ばそうと(ン?)していたみたいですけれど、いつの間にか可愛くなっちゃって(*^_^*)
そして、この唐沢を気に入ってくださってありがとうございます。
「無茶苦茶なのに、どこか憎めない男」「危ないのに色気のあるおっさん」をコンセプトに登場しました。
シーンは短いのに、忘れられない人ってあたりも含めて、ゆっくりまた楽しんでくださいませ(*^_^*)

> 回想章はここまでで、次章からは本編に戻ってハードボイルド復活なんですね?
> 緊迫感溢れるストーリー展開がまた始まると思うと、もうそれだけでワクワクと胸が高鳴ります。
はい。実は、あまりにハードなので、友人に泣かれちゃいました。
そのままアップするかどうか、いささか迷っていますが……多分、そのまま行くかなぁ。
いずれにしても、お楽しみに! またよろしくお願いいたします(*^_^*)
いつも心優しい素敵なコメント、ありがとうございます(*^_^*)

彩洋→千鶴さん #nLQskDKw | URL | 2014/04/01 20:56 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

夕さん、またまた鋭いご指摘、ありがとうございます(^^)
そうなんです、真って他人にうまく甘えられないのですが、その分、子どもの時から、馬と犬にはべっとり。
多分会話も成立していたと思われます。寂しかったら、馬小屋で寝るという人でした。
でも、それだけに、本気で心を許しちゃったら(そんな人は生涯でただ一人しかいなかったのですが)、あのマコトの甘えん坊キャラ炸裂になってしまうのです。

あ、でも、次作はマコトがタケルに拾われた時のお話の予定。最初はマコトもタケルに唸りまくっていた、というお話で……少しずつ打ち解けていく姿を書きたいなと思っています(^^)

意識のある状態では絶対甘えない人なので、寝ているときはとんでもない、という超勝手な真。
しかも、今回の場合、「あ、しなくていいのか。じゃ、ゆっくり寝よ。他のところじゃ安心して寝れないけれど、ここは馬小屋みたいに居心地がいい」→「寒いなぁ……。あ、こっち、ぬくい。昴(馬の名前)かな、飛龍(やっぱり馬の名前)かな……あったかい」って程度の感覚^^;
馬じゃありませんよ、それは……って感じです。
竹流は、そう、ほんとに可哀そう^^; 多分、このあたりのことは、また第4節後半で、珠恵さんとの会話でご確認ください(*^_^*)

> でも、なんでしょうね。なんだかんだいって真はみんなに面倒見させちゃう天才ですね。どいつもこいつも、先回りして手を差し出しているんだよなあ。いいなあ、私もその才能ほしい……。
うぅ。夕さん、これはもう、核心をついています。
真のキャラコンセプト「一人で放っておくと、ずっと一人でいる。一人でいるのは平気。人に合わせて社会で生きていくための努力も、人と打ち解けるための努力も、あまりにも何もしないので、周りがついつい気になって手を貸してしまう」という感じなのです。
寂しいというメッセージを送れない人。だけど、本当に誰にも見えないところで寂しがっていないあたり、確診犯です。人の気を惹く術を、ちゃんと使っている、ある意味恐ろしい……^^;
こんなやつですが、これからもよろしくお願いいたします m(__)m

いつもありがとうございます(*^_^*)

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2014/04/01 21:16 [edit]


深い井戸のような男、のところにうおーきましたあ。
(いつもながらのイミフですみません><)
真を取り巻く人々って、本当にすごいなあと。

そして、みんな真のことをよく分かっている、表には出さないのだけれど、よーくわかっている、ところがまたすごい。
真がわかりにくそうで実はよくわかりやすい人だからかもしれないのでしょうか。(ってわかるにくいっ><)

ああ、よく寝ている真。てか、くっついていたのね^^
くっついちゃえ運動のモデルでしょうか・・・ちゃうっ(-_-;)

最後の最後に出てきた仁・・・くぅ~最後かい。ここで多くは語るまい・・・

けい #- | URL | 2015/06/07 20:06 [edit]


けいさん、ありがとうございます(^^)

「深い井戸」に反応していただいて、ありがとうございます!!
はい、まさに唐沢ってそんな男……ここのミソは、実は井戸の底には何もなかったって部分なのです。何もないんだけれど、井戸は結構深い……何かあるんじゃないかと思わせる、そんな男です。このオッチャンは、つかみどころがないというのが魅力。でも絶対信じちゃいけない男です^^;
えっと、確かに真を取り巻く連中、ちょっととんでもない奴が多すぎるような気がしてきました。真って、どうやらあんまりまともな人間には相手にされないらしい……そう考えたら田島くんなんかとっても羨ましいなぁ~。いっぱいいい人に囲まれていて……ん? もしかすると、これは作者のS度の表れか??
真って、確かに分かりにくいということが分かりやすいって人間かもしれません(って、わかりにく!)。でも気になる人はとことん気になるようで、それ以外の人はあまり近づかないようにしようと思うのかも。興味津々な連中は、真をよく観察しているのかなぁ? そう考えたら、級長はすごいかも。まるきり分からないくせに、全てを受け止めている……恋の力かしら?(注:怪しい関係ではありませぬ)

えっと。よく寝ている時は……うむ? くっついていた? えっと、このくっつくは例の「くっついちゃえ運動」とは別のくっつくですね^^; そうそう、例えるならマコトです。マコトはタケルにデレデレしたいけれどできないので、ちょっとだけ足のところにくっついて寝ています。お布団の上で。で、真の場合も、無意識にくっついている時が一番平和なのかもしれません。色っぽい理由はなくて、単に動物の子どもが親にくっついているのとかわりがありませんしね~一人で寝るときは丸まっています(警戒中)。
「くっついちゃえ運動」も鋭意、静かに活動中です?
そして仁は、物語を回想シーンから元に戻すよ!という合図みたいな登場でしたね。これがまぁ、同居と事務所独立の経緯だったということで、お楽しみいただけましたでしょうか。この章、割と楽しく書いておりました。特にマグロ漁が……(チガウ!)
充電中の貴重にお時間に読んでいただいて、そしてコメントありがとうございました(*^_^*)
けいさんの充電が早くマックスになりますように(*^_^*)

彩洋→けいさん #nLQskDKw | URL | 2015/06/08 02:24 [edit]

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