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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【海に落ちる雨】物語のはじめに←先にお読みください 

相川真を主人公としたシリーズの要になる第2作目。ハードボイルドもしくはハーフボイルド風ミステリーもどき兼大河風壮大なるお伽噺…ただし内容は比較的ハードです。そのため、あちこちに休憩があります。第4節から先には休憩はありません。ものすごい勢いで突っ走ります
*ハーフボイルド:東直己さんススキノ探偵シリーズのスピンオフ(かな?)、ハーフボイルドシリーズから
・第1作とテイストは全く異なり、ファンタジー度は低め(それでも出てくる物の怪くんたち)。本当に同じ人が書いたの?とは言わないでください。本当はハートフルものが好きです。死体もあまり転がしたくありません。痛いシーンも好きではありません。格闘シーンは好きです。18禁シーンは書くけど上手ではありません。

性描写についてご注意願います(18禁):物語の流れ上、そしていささか本筋に関わる事情で、性描写のシーンが複数回(登場回数?は少なくないと思われますが、全体での%は低い)出てまいります。テーマの中心が恋愛ではありませんので、物語全体が18禁というわけではありませんが、18歳未満の方が読まれるにはいささか問題があるシーンが含まれますので、ご注意ください。
各章の見出しに18禁注意の印をつけさせていただいております。と言っても、そこまで来て読むなと言われても…という場合には、18歳になってからお楽しみいただければと思います。また、特に後半では多少暴力(暴行)シーン、格闘シーンなども出てまいります。同様に章題見出しに注意を貼っておきます。18歳以上の方でも、苦手な方は基本的には自己責任で回避いただければと思います。一部物語の本筋に関わる事情で、具体的な描写はなくとも想起させる表現が出てくることもあります。ご了承ください。
・上記について追記:ちなみに、18禁シーンのエロ/色気度は低めです。友人より、私の書くHシーンは実況中継もしくはドキュメンタリーと言われています。本来Hシーンは昼メロであるべきだと思うのですが、淡々と書いてしまうので、逆に期待なさらないでください。なお、格闘シーンは、得意ではありませんが、好きなもので力が入っています。

あらすじ(というよりも事件の発端):以前付き合っていた女性、小松崎りぃさの自殺以降、相川真(27歳)は、保護者である大和竹流(36歳)と同居するようになり、すでに2年半の月日が流れていた。世間では「恋人」疑惑もあるものの、微妙な距離を保ちつつの同居であったが、ある日仕事に出て行った竹流が大けがをして戻ってくる。しかもその後病院から失踪。竹流の周囲に真の知らない男がうろつき、一癖も二癖もある竹流の仕事仲間たちも絡んでくる。一方、真の恋人(というより体の関係)であるバーのママ・深雪まで姿を消し、真の実の父親のことを知っているジャズバーの店長(元傭兵)が水死体で見つかった失踪した同居人・大和竹流、事故死か他殺かわからない元傭兵の死、フェルメールの失われた絵画、ある雑誌記者の死の真相、新潟のある豪農の歴史、大和竹流のインタビュー記事の波紋……事件は糸が絡まりあって簡単には解けない。一体、何がこれらの出来事の中心にあるのか、そして真は同居人を取り戻すことができるのか。

複雑怪奇な?登場人物多数:相川調査事務所のメンバー登場(気の弱いヤクザ志望の若者、元気な大学生の秘書、少年院上がりの若者、他)、バーのママ(真の恋人?)、竹流の恋人の一人である女刑事、元傭兵のジャズバーの店長、謎の事件記者、ヤクザ(調査事務所の秘書の恋人、ただし真に言い寄っている?)、代議士(真のパパ候補?)、竹流の仕事仲間たち、真の実の父親、内閣調査室関係者、真の友人である新聞記者やおかまバーのチーママ、そして竹流の恋人・芸妓の珠恵(タエ)、裏社会の実力者たち、次々と出てくる年齢・性別・個性ばらばらの登場人物たちもお楽しみください。あまりにも多いので、ある程度出そろったら、途中で人物案内が出てきます。

視点:あまりの長さに、真視点だけでは物語を回せませんでした。そこでほとんど真視点で進みながら、3分の1くらいを美和(調査事務所の秘書)視点、そして時々竹流視点を入れて(失踪中ですから)、時々別視点が入ります。よく言えば厚みを持たせたつもりですが、悪く言うと、ちょっと遊び過ぎたかもしれません。でも、たまに真を外から見ると、という遊びをしてみたくなったわけです(海上保安庁のおじさん視点、とか、第5節の『自称親友』富山享志視点とか)。小説の技法上、視点移動はあまり良くないことと文章教室で言われましたが、逆にそれを楽しんでしまえ、という開き直りの小説運びです。美和視点が一番書きやすかったのは、中学高校生の頃の自分たちに近いからかもしれません。

・『清明の雪』の物語の答え合わせみたいなエピソードも出てきます(第4節以降ですが)。ただ、あの時の真は21でしたが、随分可愛かった…それがあれやこれやあって、27の今、あまり可愛くないかもしれません……その場合は、回想シーンの高校生の真でお楽しみください(かなり可愛いです)。ちょっと繰り返しになるエピソードも入っているのですが、改めて、新しい物語の中で鑑賞していただけると幸いです。

伏線張りまくりで、自分でもエピソードを全部拾いきったのかどうかわからなくなっております。もしも「これ、どうなってる?」というようなことがございましたら、ご指摘くださいませ。

・やはりあまりの長さに、途中作者の息切れ防止の回想章が挟まっています。これも小説ではあまりやってはいけないことですが、コーヒーブレイクとしてお楽しみください。分かりやすいので飛ばして読んでいただくという方法もあります。ただ、主人公2人が積み上げてきた時間・軌跡が、この物語の大きなテーマですので、決して無駄な章ではないと思っています。
・同様に、始章邂逅『アレルヤ』『銀の雫、降る』は飛ばしていただいても何ら問題はありません。主人公2人の幼少期、邂逅を書いたものです。先を読んでいただいて、2人に興味を持っていただいた時点で引き返していただいて、エピソードとして読んでいただいても構いません。

始章について
・『アレルヤ』は『清明の雪』での大和竹流の躊躇がなんだったのか、答えの一部が分かっていただけるような幼少期のエピソードであろうと思います。章題はレナード・コーエンの歌『アレルヤ』から取りました。ブルースの名曲ですが、ただ、発売時期はこの『雨』よりもずっと後。その後、色んな人が色んな歌詞、言語で歌っています。レナード・コーエンは渋い声(だみ声?)で、歌というより詩を詠むように語るのですが、これが何とも言えません。単なるハレルヤではなく、暗さと含みと、そして微かな希望の光、という感じの曲です。実に色んなバージョンがあるので、歌詞も、まるで日本の民謡と同じで、決まった歌詞がなくバリエーションに富んでいて、恋愛だったり、世界についてだったり、要するに、「みんな、思うことを語れよ」って感じなのかもしれません。お勧めは、声も併せて聴いてほしい大好きなIL DIVOのスペイン語の曲です。私の愛聴CDです。
モア・ベスト・オブ・レナード・コーエンモア・ベスト・オブ・レナード・コーエン
(1997/11/01)
レナード・コーエン

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プロミスプロミス
(2008/11/26)
イル・ディーヴォ

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・『銀の雫、降る』は『アイヌ神謡集(知里幸恵)』から取りました。愛読書のひとつです。
「シロカニペ ランラン ピシュカン コンカニペ ランラン ピシュカン」=「銀の雫 降る降る まわりに 金の雫 降る降る まわりに」(梟の神の自ら歌った謡より)
アイヌ神謡集 (岩波文庫)アイヌ神謡集 (岩波文庫)
(1978/08/16)
知里 幸恵

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・友人の勧めで、「それぞれの親との関係がよく分かるように」ということを目的に書いています。実はこの物語の底辺に流れているのが、親と子の葛藤でもあります。『アレルヤ』に出てくる教皇さまはピウス12世がモデルです。本名は本当です。そして予言された『三代後の異国の教皇』は、私の中で最初で最後の(つまりローマ教皇という存在が私の中で意味がある最初で最後の)教皇がヨハネ・パウロ2世。正確には4代後なんですが、1世は教皇になってすぐお亡くなりになっておられるので。実は私、わざわざヨハネ・パウロ2世のお墓にお参りするためだけに、ローマに行ったことがあります(目的地はマルタ。巨大な石の神殿、地下の石の遺跡を見るために。その帰りにわざわざローマに寄りました…^^;)。
・真の方は極めて単純です。書いちゃうとただのよくある苛められっ子の話なので、あんまり書きたくなかったのですが…。実の父親がスパイ、という話については、あの戦争直後の時代では『ありうる』話に過ぎなかったという私の認識です。例えば『スパイ』の物語が同人誌に書かれちゃったりするようなことは、事実東洋のマタハリと言われた川島さんの話でもあったわけで、割とオープンだったと思われます。ただ、真にとって子どものときから実の父親は『わからない』=『怖い』存在だったというのが伝われば、と思いました。
萌えシーンを暴露:竹流=ジョルジョがローマを出奔するとき、慕っていた上級生に、教会の中庭で髪を切ってもらうシーン。実は友人が『ニューヨーク恋物語』で髪を洗うシーンが色っぽいという話をしていたのです(古い…ほとんどの人がついてこれないのでは??)。髪を触る行為は色気があっていい、というので気に入って時々使っています。『清明の雪』にも主人公二人が髪を洗いあいっこするシーンが出てきます。


第1節について
この『海に落ちる雨』はヨハネ・パウロ2世が即位して直後(半年位)の話です(これは後で気がついたのですが)。つまり竹流は『予言』が成就されるなら、ローマに帰って教皇にお仕えするタイミングなわけです。そういったことも少し、底辺に流れています。
萌えシーンその2:真と竹流の夜中の電話。自分で書いてて萌えました。山場?は竹流の「そっちが切れよ」…君らは中学生か高校生か?って感じの、このラブラブ電話。そう、恋しくて恋しくて電話が切れない、だからそっちから切ってくれ、ってシーンでした。このシーンの醍醐味は、実は第三者が見ていたってことでもあるのですが…本編でお楽しみください。色々な台詞を書いても、本当に力の入ったセリフって、実はとっても短くなるんですね。
ただ一言「そっちが切れよ」…

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Category: ☂海に落ちる雨 始章

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