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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

[雨117] 第23章 喪失(4) 

【海に落ちる雨】第23章その(4)です。
竹流の行方を捜して新潟に再びやってきた真。
行先は、竹流が立ち寄った蓮生家(新潟の旧家)。斜陽する旧家には、明らかに異国の女性の血を引いている千草が待っていました。
この蓮生家の蔵を改造した部屋で、以前焼き殺されそうになった真。
その真相が語られます。



すっかり間が空いてしまいました。
もうあらすじなど忘れられているかもしれませんが、真は竹流を捜している、というだけ思いだしていただけたら、意外について行けるかもしれない構成になっています。たぶん。
ちょっと間が空いたら、マコト・タケルって変換されるので、困るなぁ






 上蓮生家の門には鈍い灯りが点っていて、上蓮生という文字が闇の中で道標のように浮かび上がっていた。
『蓮生』という表札に、文字以上の何かが宿っているように見える。
 呼び鈴を押すと、真が来るのを知っていたかのように、間を置かずに蓮生千草本人が答えた。

 千草は、三度目になる応接室に真を迎え入れ、またお連れさんが違いますのね、と言った。そして真の返事を待たずに、手伝いの女性にコーヒーを準備するように言って、真と草薙にソファを勧めた。真の連れ合いが誰であろうとまるで構わなという様子だった。
 蓮生千草は真の内側の何かを確認するかのように、しばらく真の顔を黙って見つめていた。
 やがて何かを納得したように、くっきりと紅を引いた赤い唇の表情を変えた。

「初めてあなたがここにいらっしゃった時、あなたという人はこの家に道を拓くために来られたのだと思いました。もう百年も昔からずっと、この家は行き場をなくし、進むべき道もなく閉塞していた。それを感じたのは、あなたの前に預言者というべき人が来たときでした」
「預言者?」

 真は千草に不思議な印象を覚えた。初めて会ったとき、誇り高い旧家の主の風情を感じ、二度目に会ったときには、何を犠牲にしても欲しいものを手に入れようとする、情念を抱いた女を感じた。そして今、千草はまた別の人間に生まれ変わったように見えた。

「下蓮生の当主は、私に大天使が来たと言いました。あの老人はボケたふりをしているうちに、本当にボケてしまった部分もあったのでしょう。どこかで、あなたの探している人を本当に天からやってきたお迎えだと信じていた気がしますわ」
 お手伝いの女性が、運んできたコーヒーを大理石のテーブルに置いた。その香りは、尖りきっていた神経を鎮めようとするようだった。

 それからしばらくの間、皆がきっかけをつかめずに、あるいは何かを待つように沈黙していた。
 玄関ホールの柱時計の音が時を告げた。それが合図であるかのように、千草が赤い唇を開いた。
「あなたを蔵と一緒に焼き殺そうとしたわけではありません。でも、もしもあなたがあそこで焼け死んでくださったら、この家の呪いが浄化されるような気がしていたのは事実です。あなたが犠牲になってくださったら、私もこの家の過去を許し、真実を葬ってしまってもいいと、そう思っていた。でも、あなたは死ななかった」

「おい、いきなり穏やかじゃないな。縁もゆかりもないこいつを焼き殺すだの、犠牲になるだの、ありえん話だ」
 草薙が千草に食って掛かった。真はその横顔を意外な気持ちで見つめていた。
 竹流にとってこの男は味方ではないはずだ。それでも、どこかで彼はこの男を信じていたのだろうか。だからサンタフェの話などをしたのかもしれない。そして、この男のどこかに、竹流にそうさせた何かがあるのだ。

 千草は微かに唇の端で微笑んだように見えた。千草の目は、草薙ではなく、黙って座っている真を見つめていた。
「あなたがお連れになる方は、どなたも随分とはっきりものをおっしゃいますのね。でもあなたは黙っている。そして、誰よりも真実に近いところに立っている。しかも、あなたは自分が立っている場所を知らないのですね」

 風が窓を叩くような震えが鼓膜に伝わってくる。微かに、テーブルの上に置かれたコーヒーカップの中の琥珀が揺らめき、シャンデリアの灯りを跳ね返していた。
 自分の立っている場所が、危ういところだということくらいは知っている。

「蔵の中で眠っているとき、夢を見ました。金の髪の女性が枕元に座っていた。僕はその人に首を絞められて、目を覚ました。恐ろしい夢を見たのだと思っていました。でも、もしもその夢を見なかったら、僕は眠ったまま助からなかったかもしれないと思います。床の下から出てきたのは、その女性ですか。そして、あなたは知っていたのではありませんか」
 千草は真の問いかけには答えずに微笑み、真に煙草を勧めた。そのまま草薙にも煙草を渡し、卓上ライターを灯して火をつけてくれる。

「下蓮生の当主が、お迎えが来たと怯え騒いでいたとき、私の中のもうひとつの血が、ついに復讐の時だと言っているような気がしましたの。あなたのお考えどおり、私には異国人の血が流れています。世間で噂されていたように、蓮生には異国の女性が預けられていた時期があったようです。その女性は子どもを産み、その子どももまた蓮生の男の子どもを産みました。それが私です。蓮生の男たちが戦争や病気で亡くなり、脇腹の子どもであった私がこの家の主になりました。下蓮生の当主は、いつも私のことを恐れていました。彼が下蓮生の蔵に火をつけたとき、始めは理由がわからなかった。でも、あなたの探し人が来られて、下蓮生の当主を慰めてくださった。その後から、当主は時々私を見て、自分は子どもだったから助けられなかったんだべ、許してくれ、と呟くようになりました。それで理解しました。下蓮生の当主は、蔵に閉じ込められていた私の祖母、異国の女の幻に怯えていたのだと、だから下蓮生の蔵に火をつけたのだと」

「でも、本当に女性が閉じ込められたのは、下蓮生ではなく、上蓮生の蔵だった」
「おっしゃるとおりです。親族会議の日の夜、当主をこの上蓮生に泊めたのは私です。あなた方がこの家に泊まった日ですわ。あの日、当主が奇妙にこの家を恐れていたので、私は気が付きました。この男は間違いに気が付いたのだろう、おそらくあなた方のお蔭で、と。私はただ、この頃亡くなった祖母が枕元に現れて泣いているのだと、当主に話しました」
 そして、哀れな老人は、この家の因縁に縛られたまま、今度こそ子どもの頃から恐れていた女の幻を焼いて葬るために、蔵に火をつけたのだ。

「あなたは、蔵の下からその女性の骨が出てくると知っていて、火をつけさせたのですか」
「知っていたわけではありませんわ。全て伝承でしたから。でも、本当に祖母の骨が出てきた。もっとも、骨が出てきたところで、既に何の証拠も残されていない今、真実が明らかになるものでもありません。スキャンダラスな物語がまことしやかに語られて、世間が面白がるだけのことです。それでも、私は知りたかったことを知り、自分の来し方に幾らか納得ができた気がしていますの。私が死ねば、この上蓮生の家も途絶えます。私だけが過去の出来事の証拠なのですから」

 真は黙って千草を見つめていた。千草の目には、真と同じように異国の血の色が揺れている。見つめ返してくる千草の強い瞳の光に耐え切れずに、真は視線を落とした。
 真の瞳の左右の色が異なっていることを、千草は見つめているのだろう。異国の女性の血は、真の中で上手く溶け合うことができずに、こうして片方の瞳の上だけに拭えない刻印のように残された。

 真はその瞳のゆえに自分自身を哀れんできたことを、千草の前で恥じた。千草は真と同じような運命を持ちながら、彼女自身を哀れむことはなく、別の形で答えを出そうとしている。
 千草の手がすっと灰皿に近付き、優雅に灰を落とした。透明な厚いクリスタルの上に、砕かれた身体の欠片のように灰が散らばり落ちる。

「でも、祖母はあなたの枕元に現れ、そしてあなたを救ったのですね」
 真はその千草の言葉を噛み締めるようにして、ようやく顔を上げた。蓮生の男たちの血で穢された高貴な血統の名残を千草の中に見出すことは、難しいことではなかった。
 真は吸わないままだった煙草の灰を一旦落とし、ようやく銜えて、ひとつ吸い込んだ。

 不思議と、千草にも蔵に火をつけた下蓮生の当主にも、怒りの感情は湧いてこなかった。どちらにしても、焼き殺されることはなかっただろうと信じたからだった。もしもあの異国の女性の幻が助けてくれなくても、飛龍は来てくれただろう。いや、あの異国の哀れな姫君は、どうあっても真を救おうとしたに違いない。

 千草は不意に草薙のほうを見た。
「私は、あなたを知っていますわ。もっとも、私が知っているのは、あなたの父親と思われる人の写真だけですけど」
「俺は別に親父のことを聞きに来たわけじゃあない。こいつに付き合って来たまでだ。親爺がろくでもない人間だったことはよく知ってるんでね」

 千草は何故か、ほっとしたように微笑んだ。
「私の母は、父の妾でしたの。子どもの頃、私は何度も、父と他の女と私の母とが同じ部屋で寝ているのを見ました。酷い有様でしたわ。蓮生の男たちは女に対しては獣のようなものです。母の身体には幾つも痣がありました。でも、私の母も黙って泣いているような女でもなかったようです。時々家に出入りする男衆がいると、篭絡していたようですから。村野という親子のことは、父から聞きました。母がその父親のほうとも、まだ中学生だった子どものほうとも関係を持っていたと。お前には淫乱の血が流れていると言われましたから。私の親も、二親ともろくでもない人間だったようですわ」

 そんな親ならば、自分のようにいっそ捨られて二度と顔を見ないほうがましなのかもしれない、と真は思い、灰皿で煙草を揉み消した。
「絵のことですが」
 真が口を開くと、千草は真に視線を戻した。
「あなたは鑑定に立ち会ったとおっしゃいましたね。それは、この新潟で、ですか。それとも東京で?」

「東京です。偉い先生に見てもらうのだと聞きました。別に興味はなかったのですが、時政の息子が興奮して、おばさんも是非行きましょう、というのでついていきました。その頃はまだ彼を養子にするつもりでしたから」
「絵を運んだ業者をご存知ですか?」
「えぇ。江田島道比古という役人が手配したようです」

 千草がわざわざ江田島の名前をフルネームで言ったのには、それが親戚の若者の倒錯した恋の相手であるという嫌悪以上のものがあったのかどうか、真は量りかねた。
「江田島氏が手配を? それは京都の業者でしたか?」
「そうです。以前は北陸で仕事をしていたというので、江田島さんとはお知り合いのようでしたわ」
「寺崎運送という業者ではありませんか」
「いいえ、そんな名前ではありませんでした」

「同じ絵が二枚あったというようなことは?」
「どうだったかしら。もっとも、絵が出たのは下蓮生ですから、私もよくは知りません」
「もしかして、この上蓮生にも絵があったようなことはありませんでしたか」
 千草はしばらく黙って真の顔を見つめていた。
 それからもう一本、煙草に火をつけて、天井に向かって煙を吐き出した。

 やがて徐に立ち上がり、今日はどちらにお泊りですの、と聞いた。村上まで戻ってホテルを探すつもりだというと、もう遅いですから、と言った。焼き殺されそうになった家で泊まるのはお嫌でしょうから、弥生さんにどこかホテルを探してくれるように連絡しましょう、と言って、千草は電話をかけはじめた。

 草薙が意味深な目で真を見た。追求しすぎないほうがいいぞ、というような忠告に見えた。
 上蓮生を出るとき、千草は穏やかな表情で、どうぞお気をつけて、と言った。そして、弥生さんは色々知っていると思いますから、どうぞ彼女に聞いてやってください、と続けて、妖艶に微笑んだ。






「それでも、誰かさんに操をたてるか」
 真は顔を上げた。草薙がふと笑った気がした。
「お前さんは、女をちゃんと愛することができる男だ。俺はそう思うけどな。それでもあの男を選ぶというなら、その先は地獄かもしれないぞ」
 真は息をひとつ吐き出した。
「覚悟はしている」

さて、次回は草薙とマコトの、じゃない、真のちょっと際どい会話をお楽しみくださいませ(^^)

おおみしゃん、ぼく登場するの?
いや、君の出番はないよ。
あぁ、びっくりした……(あのおじちゃん、ちょっと怖そうなんだもん)・・・・・じゃ、またね!
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Category: ☂海に落ちる雨 第4節

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コメント


彩洋さん、こんばんは♪

いや、ようやく『海に落ちる雨』が更新されましたね!
続きを早く読みたいと、ずっとこの時を待ち焦がれておりましたよ!!

とと、本題に入る前に、手の具合はいかがですか?この時期、庭仕事をしていると蜂に刺されることがあるんですよね~(→o←)ゞ
その痛さたるや、言葉にならないものがあります。写真で拝見した彩洋さんの指の腫れ具合が本当に痛々しくて涙しそうでした。
しかも、指を怪我すると執筆にも多大な影響がでるんですよね~(>_<)
お仕事も多忙を極めていらっしゃるようですし、ついでに梅雨明け早々の猛暑となっておりますし、くれぐれも無理されずご自愛くださいませ。
一日も早いご回復を、心よりお祈り申し上げております☆

さて、更新されたお話を読み終えた今、本当に久しぶりに真と会えたような気がしていますよ(笑)でも、どんな展開があって真と草薙が新潟までやってきたのかはちゃんと覚えてました(笑)
といいますか、彩洋さんの小説は物語の骨子がしっかりしていて世界観が明確なため、しばらく間を空けて続きを読んだとしても、記憶に残る既読のお話が巻物を紐解くようにするすると脳裏に蘇ってくるんですよね。
これは本当にすごいことだとあらためて思いました。

今回の流れは、魔性の女、蓮生千草と真の会話が主でしたが、ただ単に話をしたのではなく、二人それぞれの出自ないし、生まれながらの異端児として辿ってきた内面の葛藤が端々に織り交ぜられていてとても読み応えがありました。
草薙さんの存在も、独特の香りを持つスパイスのようで、良い意味での緊張感を漂わせてくれたと思います。

これからの展開がますます楽しみです!
無理のない範囲で、どうか更新を続けていってくださいね。
いつも心ときめく素晴らしい小説を読ませてくださり本当にありがとうございます(*^_^*)

三宅千鶴 #- | URL | 2014/07/26 23:52 [edit]


待ってました

こんばんは。

ええ〜、そんな動機での未必の故意? 探されちゃダメな秘密を守るためだと思っていました。それは、草薙の文句も当然かも〜。もっとも、犠牲になったお祖母さんをいじめた人に似ていたとか、完全にとばっちりな理由でも嫌ですけれど。

でも、ってことは、この家の秘密が竹流に近づくための核心ってわけでもないのでしょうか。もどかしいなあ。ちゃんと後は追っているようだけれど、近づくとまた遠のく蜃気楼みたいな状態ですね。一体どこにいるんだろう。慎一の物語があるので死なないことだけはわかっているので、私自身はちょっとは安心していられるんですが、真の方はその保証もないわけですものね。ものすごい不安と戦っているのでしょうね。

次回、弥生さんがちゃんとヒントをくれるといいんですけれど!

そして、記事は違うのですが、指の虫さされ、本当にお氣の毒です。
スイスで、虻みたいなのに肘を刺されて、「膝か!」とつっこみたくなるくらいに腫れたことがあるんですが、あの熱を持って痛くて、不安だった氣もちを思い出しました。私は普段はまったく薬を飲まない人なのですが、あの時だけは抗アレルギー薬を服用しました。もし塗り薬でどうにもならないなら、飲んだ方がいいかも……。もちろん、お医者さんか薬剤師さんが判断してくださるでしょうけれど。

一日でも早く治りますように! 
(あ、コメ返は完治後で結構ですので……)

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2014/07/27 02:22 [edit]


私も夕さんと同じく、そんな理由で! と思ってしまいました。
もっとも、千草にはもっと複雑な思いがあったのかもしれませんが、「大事な主役に何をする」という感じでした。
真、ここは怒っていいよ(笑)

上蓮生と下蓮生と、絵の関係、そして放火。この辺りはずいぶんすっきりと理解できました。
この千草という女性の本心はまだ謎だらけだけど、どのみちすっきり理解できるとは思えない感じの人だし。
(美人かもしれないけど、お友達にはなれそうもない><)
お祖母さんの魂が真を救おうとしたというのを、このリアルな物語の中でスッと挟んでおられますが、そこは無理なく、ああそうなんだと感じられるのが、この話の魅力ですよね。
非現実を、リアルな物語にどうやって溶け込ませ、読者に違和感を抱かせないか。それって意外と難しいんですよね。
(私のRIKUの場合はもう、端っからリアル感の希薄な物語だったから(笑))

それにしても、竹流にはまだしばらくたどり着かないんでしょうか。早く真に、竹流を返してあげたい~。
と、思いながら、続きを待っています。

lime #GCA3nAmE | URL | 2014/07/27 10:45 [edit]


千鶴さん、ありがとうございます(^^)

千鶴さん、ありがとうございます!
お待たせいたしました。考えてみれば書きあがった作品なのに、さっさと更新しろよって自分でも思うのですけれど、いちいち立ち止まってしまうのですね……書いた時の熱があまりにもすごくて、後から何度も見返しているのですけれど、それは自分と数人の友人に読んでもらうためだけのことで、こうして公開となると、さらにもう一度読み返してからでないと……と言っても、もし自分で引っかかっても、今更書きかえれないだろうなぁ……
ということで、お待ちくださってありがとうございます!
千鶴さんや数人の読者さんの温かいコメントで持っております。改めてお礼申し上げます。

そしてそして、手のことを心配してくださってありがとうございます。
今日はその問題の木を避けて他の部分の手入れをしております。(今は暑すぎていったん休憩中)
でも、ちょっとその巣を覗きに行ったら、後ろに偵察隊?のような蜂が・・・・・恐るべし、蜂。
やっぱり市役所に電話かなぁ。小さい巣なんだけれど、5匹くらいいそうなんです。
昨日一生懸命冷やしたので、今日は少し腫れが引いています。でもまだ左右差が結構ある^^;
本当に、温かいお言葉、ありがとうございます!

そして。久しぶりの真、楽しんでいただけたでしょうか。
思えばこの頃、猫のマコトに乗っ取られたかのように真の影が薄くなっておりましたが^^;、ようやく真打ちの登場です。そうそう、この「殺されそうになったけれど、まぁ、仕方ないなぁ」みたいな生命の執着心の薄さ、まさに影の薄い?主人公みたいですけれど、健在です。
そして、間が空いたのに、筋を覚えてい下さってありがとうございます(*^_^*)
分かんなくなったら登場人物紹介を確認してくださいね!
いや、一見ややこしそうに見えて、実はそぎ落としたら内容のない話だからかも!

> 今回の流れは、魔性の女、蓮生千草と真の会話が主でしたが、ただ単に話をしたのではなく、二人それぞれの出自ないし、生まれながらの異端児として辿ってきた内面の葛藤が端々に織り交ぜられていてとても読み応えがありました。
ありがとうございます。千草って、なんてことするんだ、って感じでもあるのですけれど、きっと多くは語らないながら背負った何百年かの想いと、異国と日本の国に挟まれた血の葛藤みたいなものがあって、ずっとこの重いものを捨て去りたいと思ってきたんだと思います。
何かを待っていたのかなぁ。発展的な考えがありそうでいて、やはり生まれも育ちもすごい片田舎出し、風習にも縛られていたと思うし。その中で精一杯抗っていて、そこへ不意に異質なもの(まれ人)が現れた……
何かが起ころうとしている気配を感じていたのかもしれません。
その辺りの葛藤、書けば面白いと思うのですけれど、もうこれ以上脇道には関わっていられなくて。

次回はまた真と草薙の応酬?でお楽しみください!
いつも本当にありがとうございます!!

彩洋→千鶴さん #nLQskDKw | URL | 2014/07/27 14:09 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

いつもありがとうございます!
すっかり更新が遅くなっていたお話にもこうしてコメントを頂き、本当に感謝しております。
思えばこのお話、夕さんと数人の読者さんのおかげで更新できている、というようなもの。
今回ちょっと間が空いたので、いささか不安だったのですけれど、しみじみありがたく思いました。

そして! はいそうなんですよ。本当にね。ひどいですよね~~
生まれてからこの方、千草ってこの田舎町では異端者でありながら土地と家に縛られざるを得ない人。
しかも助けてくれる人は誰もいない、ものすごい閉塞感の中で生きてきたんでしょうね。
そして、それが当たり前だと思っていた中で、色々なことが起こり、異質なもの(旅人=まれ人)がやって来たんです。きっと、彼女はこの家を叩き潰すチャンスを狙っていたのかも・・・・・本当に真を焼き殺/すつもりだったのか、あるいはそうでもなかったのか。
そもそも、もっと仁を引き留めておくこともできたわけで(いいコトしてたんですからね、眠らせるとか)、いいタイミングで仁を蔵に向かわせたのは彼女かもしれませんし??
でも、これは皆様の想像にお任せします(^^)

> でも、ってことは、この家の秘密が竹流に近づくための核心ってわけでもないのでしょうか。もどかしいなあ。ちゃんと後は追っているようだけれど、近づくとまた遠のく蜃気楼みたいな状態ですね。一体どこにいるんだろう。慎一の物語があるので死なないことだけはわかっているので、私自身はちょっとは安心していられるんですが、真の方はその保証もないわけですものね。ものすごい不安と戦っているのでしょうね。

こうして深々と想って下さって、本当にありがとうございます!
このお話、枝葉が多いですから、惑わせております。すみません。
確かに真、ずいぶんと大人しいけれど、内心ではもう揺れ揺れです。
そのあたり、もう少し進むとちょっと大変な感じに。その辺りの追い込まれた真もお楽しみに!
(って、ほんと、Sな発言)
でも、こういうお話なんですね……そうそう、もどかしいのは何より私の更新が遅いからかも!
(自分が長編はまとめ読み派なので、この話も、本当はまとめ読みして、枝葉を振り落していただきたい気がしています。夕さんの「森の詩、」絶対まとめ読みしたいんですよね。)

> 次回、弥生さんがちゃんとヒントをくれるといいんですけれど!
弥生ちゃん、ただのゴシップオバサンですから^^;
でも、自分たちにもちょっとこんな時代があったかなぁ、なんて思いながら楽しみつつ書いています。

> そして、記事は違うのですが、指の虫さされ、本当にお氣の毒です。
> スイスで、虻みたいなのに肘を刺されて、「膝か!」とつっこみたくなるくらいに腫れたことがあるんですが、あの熱を持って痛くて、不安だった氣もちを思い出しました。
ええ~~~、夕さんにもそんなことが!
それは大変だったでしょう!! 
でもお互い顔じゃなくて良かったですよね!
はい。私も今は取りあえず抗ヒスタミン剤を飲んでいます。効いているのかどうかは不明だけれど。
こういう虫系事故?はもうある日突然やってくるので、本当に気をつけなきゃですね。
今日は熱中症対策をしながら、休み休み庭仕事をしています。
本当に、30分も庭にいたら干からびそうです。

というわけで、忘れずに真を追いかけてくださることに、心から心から感謝しております。
次回は草薙と真のやり取りです。またお楽しみに!
コメントありがとうございました!

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2014/07/27 14:33 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

> 私も夕さんと同じく、そんな理由で! と思ってしまいました。
あ、やっぱり! 本当にすみません。
千草って、きっと偏狭な場所で、異質分子としての自覚がありながら、突破する方法を持たずに育ってきて、ずっと違和感の中にいて……そこに、あれこれ事件が起こって(火種のある家だから、だけれど)、突然外界から旅人=まれ人がやってきて大きく揺れ動いたんですよね。それでも異界からの侵入者に対しては始めは警戒し、徐々に「この啓示はホンモノかも」と思って、ついに……あれあれ、本当だ、主人公に何をする!ですね^^;
でも、運命を試したかったのかも……
ま、選んだ相手は(霊感持ちで)正解でしたよね。って、そんな問題じゃないか。

> 真、ここは怒っていいよ(笑)
生命への執着心、本当に薄いですよね、この人。

> 上蓮生と下蓮生と、絵の関係、そして放火。この辺りはずいぶんすっきりと理解できました。
> この千草という女性の本心はまだ謎だらけだけど、どのみちすっきり理解できるとは思えない感じの人だし。
> (美人かもしれないけど、お友達にはなれそうもない><)
色んな人が色んな思惑で動いていて、その一人一人の役割は物語の中では小さいのです。でもその連鎖反応が恐ろしい、というのがこの話の主題なのです……ひとつひとつ読み解いて理解してくださって、本当に嬉しいです。
あ、千草とはお友達にならなくていいですよ!!
(何だか怖そうだから)

> お祖母さんの魂が真を救おうとしたというのを、このリアルな物語の中でスッと挟んでおられますが、そこは無理なく、ああそうなんだと感じられるのが、この話の魅力ですよね。
> 非現実を、リアルな物語にどうやって溶け込ませ、読者に違和感を抱かせないか。それって意外と難しいんですよね。
> (私のRIKUの場合はもう、端っからリアル感の希薄な物語だったから(笑))
ありがとうございます!
この話、そうなんですよ。幽霊とかお化けとか出てくるのですが、できるだけ、「そういうことあるかもしれない」範囲からはみ出ないようにと思っています。 中身はしっかりリアル感があるけれど、おどろおどろしい、横溝正史チックな世界。たぶん、「昭和」なんですよ。しかもバブルの一歩手前の時代だったりする。昭和の昭和らしい掴みどころのない感じが出ていたら嬉しいです。幽霊含めて^^;
RIKUはね、そういうワールドだから、リクの精神的世界と考えても違和感がないから、あれでいいんですよ!
うちの場合「お化けが解決しました」ってのが一番まずいんですけれど、実は最後に出てくるんだなぁ……いや、出てくるっても真のシックスセンスかもしれません。そう、出てくるのは『清明の雪』にも出てきたあの人……竹流を救うために……あれ、ネタバレかな? いや、どうでもいいことなんですけれど。

> それにしても、竹流にはまだしばらくたどり着かないんでしょうか。早く真に、竹流を返してあげたい~。
> と、思いながら、続きを待っています。
もうすぐ、です。多分……早く返してあげたいけれど、返して上げたら今度は本妻との戦いが待っている??
何はともあれ、こんなに間が空いてしまったのに、こうして忘れずに読んでくださって本当にありがとうございます。limeさんと数人の優しい読者さんのおかげでこのお話はもっているのです。とても感謝しております。
次回もお楽しみに!
草薙、何をする!って話ですけれど(^^)^^;

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2014/07/27 15:29 [edit]

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