【物語を遊ぼう】1. はじめまして:まずは自己紹介
そもそも、73年前に亡くなった私の祖父が作家志望で、家には手作りの和綴じ本に墨で超達筆な字で書かれた紀行文や雑記が残されていました。小説があったかどうかは定かではないのですが、すっかり本の魅力(それも装丁から自分で作るという)に魅せられた幼い私は、ちゃっかり小学校の卒業文集の将来の夢に「小説家・考古学者」と書いていました。今は全く違う仕事についていますが、まだまだどちらも可能性があるのでは、なんて思うこともしばしば。しかし、現実はそんなわけにはいきません。
しかし小学校5年生の時にはすでにノートに何やら小説らしきものが…しかも、それは「明智君」なんて世界のお話でした。そう、江戸川乱歩からすべてが始まったと言っても過言ではありません。一方で、乙女チックな物語も結構好きで、若草物語の二番煎じものを書いたりもしていたものです。何故か当時書いた小説もどきの中に、侍ものがあるのは謎ですが…。ついでにお伽噺・童話・児童小説も大好き。あばれはっちゃく、王様シリーズなどは今でもバイブルです。でも一番のバイブルは『モチモチの木』。いつかラストであんなぱあっとした光が灯る物語が書きたいです。でもやっぱりおしっこの時はじいちゃんを起こしちゃう落ち付きで。
中学に入ってからは、友人たちと一緒に沢山小説もどきを書きました。オリジナル一直線でしたが、中には二次小説のようなものも(主人公はツタンカーメンの奥さん、アンケセナーメンだったりしましたが)。本当に楽しかったなぁ。
それからは、手書きノート、ワープロ(書院)の時代を経て、こっそり誰にも見せる予定のない小説を書いてきました。小説を読むのは大好きだけど、時々自分が面白く読める話は自分で書いた方がいいのか?などと思ったりしながら。
しかし20年もたったある日、二次小説をいっぱい書いている中学時代からの友人に見つかり、オリジナルを読んでもらう機会を得ました。時々感想やらダメ出しをもらうようになり、それが結構励みになることに気が付き、さらに『ブログで小説』なんて時代が来たので、便乗するのも悪くない気がしてきました。
この長きにわたる時間の中で、私の物語の主人公としてずっと居座っている人物がいます。世に出す、とまで格好のいいことは言いませんが、この二人の物語をやっぱり書いておこうと思う今日この頃です。
それが、初めましての小説『清明の雪』の二人なのですが、実は主人公の片割れ相川真は、私が小学生の時から書いていた小説の主人公だった「明智君」の流転した姿。名前はその頃から相川真のまま。だから、職業も探偵でなくてはならないのだ!なんて具合に、設定は大きく変わっていません。しかもこの物語、父親の代からひ孫の代まで続いていて、すっかり大河ドラマです。相川家は父親はスパイだし、息子はピアニスト、孫は小説家でひ孫はロックンローラー、やしゃ孫は考古学者。主人公二人は男同士なのでさすがに結ばれるというわけにはいかないのですが(白状すると、少し恋愛感情は絡んでしまいます…でもBLとは言えないのが辛い)、このやしゃ孫の代にようやく2つの家系が、国も時代も乗り越えて結ばれる、気の遠くなるお話。まさに『われても末に逢わんとぞ思ふ』です。
多分、私が生きている間には終わらないなぁ。他にあれこれ、書きたいこともあって。
ちなみに『清明の雪』の二人の時代の底辺に流れている物語の原型は『人魚姫』なんです。お魚なのに人間の王子様に恋をするとややこしいことに…という話。そしてラストのやしゃ孫の物語の原型はオードリー・ヘップバーンの『麗しのサブリナ』…やっぱり物語の王道はお伽噺、と今でも信じています。そしてさらに触発されたのは、映画では『ドクトルジバゴ』、小説ではトルストイの『戦争と平和』…大河になってしまったのはこの2つのせいですね。大河と言えば、今でも私のナンバーワンは『獅子の時代』。
でもってミステリーが大好き。物語を考えると、なぜかミステリー風になっていきます。そう、あくまでも『風』ですけれど。どんな日常のこともミステリーだと思うんですね。『じっちゃんの名にかけて』謎解きをしていくのが物語。だから、私の書くものはみんな広義のミステリーであり、広義のお伽噺だと思っています。
とはいえ、目指しているのは『鬼平犯科帳』だったりする? 無人島に行くときは『鬼平犯科帳』と決めています。そう、人情もの、時代物、大好きなんです。
長くなったので、またいずれ。
よろしければ、お付き合いくださいませ。よろしくお願いします(*^_^*)
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Category: 物語を遊ぼう(小説談義)
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コメント
ようやく
ようやく自宅PCで見ることができたので、足跡を残します。
全体についての感想などは、どこにコメントするのいいのか
悩んだ挙げ句、小説そのものよりは、
雑記の方が近づきやすい気がしてここにしました。
ときどき遊びに来ますね。
saya #- | URL | 2013/01/20 18:38 [edit]
sayaさん、ありがとうございます
ようこそお越しくださいました。
確かに、小説が読みやすいように工夫されたテンプレート(Novelテンプレートさん、お世話になります)なので、逆に日記的なものはどうしたらいいのかしら、と悩んでいます。
どこかに欄外を作ることはできそうなので、また検討しますね。
本当に完全に手探りで格闘中です。写真の縮小の仕方がわかって石の写真がいっぱい載せれて嬉しい。
そのうちイラストなんかも?と思ったけど、もう何年絵など描いていないことか。
どんどん思い付きなど、コメントくださいませ。
さみしいので…^^;
大海彩洋 #- | URL | 2013/01/21 20:53 [edit]
初コメントです
limeさんのイラストを見せていただいて、私のブログの訪問者リストを見ていましたら、大海さんのブログを発見しましたので、やってきました。お邪魔します。
私も高校生のころから小説を書いています。いくつもいくつものシリーズを持っていまして、大河小説になっているのもありますから、大海さんとちょっと似てますね。もっとも、私の知る限りでは祖先に作家志望とかいう人はいませんが。
小説もまたゆっくり読ませていただきます。
まずはご挨拶まで。
あかね #- | URL | 2013/05/14 10:27 [edit]
あかねさん、ありがとうございます!
こちらこそ、初めまして。
というのか、実は時々ブログにはお邪魔させていただいていたのですが…
そうなんです。あかねさんの『森』が綺麗な色をしているとは思っていたのですが、あまりにも大きな森で(^^)どこから入ろうか、ちょっと片足を突っ込んでは戻り、また別のところへ一歩進んでは戻り…の状態でした^^;
すごい、こんなにたくさん書いて、しかも本当に色々な種類のものを書いておられるブロガーさんがおられるんだ~すごい~とずっと思っておりました。どのタイミングでコメントを書かせていただこうか、と思いつつも、もう少し拝読してから、と周囲をクルクル回っていて…
来ていただいて、そしてお声をかけていただいて、本当に嬉しいです。
これもlimeさんのイラストのお蔭ですね。limeさん、ありがとうですm(__)m
>私も高校生のころから小説を書いています。いくつもいくつものシリーズを持っていまして、大河小説になっているのもありますから、大海さんとちょっと似てますね。もっとも、私の知る限りでは祖先に作家志望とかいう人はいませんが。
あぁ、そうなんですね。同じような方がいると、何だかとても嬉しいです(*^_^*)
でも、わたしにはいくつものシリーズっていうのがなくて、本当に馬鹿の一つ覚えみたいなんですが。
いえ、正確にはいくつも、ではなくて、いくつかシリーズは持っているのですが、いや、持っていたのですが、若気の至りでファンタジーとSFのあいのこのようなものを書いていたこともありまして、今ここに……つまりこんなにもすごいファンタジーを書く人がいっぱいいる中へは出すことなどできませんでして…
ただ、メインで書いている小説はずっとこの大河ドラマ??だったのと、これを(ちょっとだけでも)ひと様に読んでいただきたくてブログを始めたので、バカの一つ覚えみたいなブログですみません^^;
先祖は……まぁ、明治とか大正とかの人ですから^^;
しかも私が生まれる30年も前に亡くなっておりますし…
でも、祖父の作った本(自分で装丁している)は私の宝物です。祖先から繋がっている、という気がするので、きっと私の小説は4代分の大河ドラマになっているのかも…(@_@)
> 小説もまたゆっくり読ませていただきます。
> まずはご挨拶まで。
ありがとうございます。ぜひ、また遊びに来てくださいませ。
limeさんのイラストほど、素敵な奴じゃないじゃないか!と言われないかとドキドキですが…^^;
あかねさんのところにお邪魔すると、もう何だかすごすぎて、あっちいったりこっちいったりになっておりましたが……私の方も、これを機に、どこかの道から森の中へ入り込みたいと思います。
コメント、本当にありがとうございます(*^_^*)
大海彩洋 #nLQskDKw | URL | 2013/05/15 01:03 [edit]
拍手コメR様、ありがとうございます(^^)
わ、来てくださったのですね。
ありがとうございます(^^)
纏まりのないブログで、本当に恐縮ですが、たまに遊びにいらしてくださいませ。
更新は今のところ、毎日ではなくても2日に1回くらいはと頑張っていますが、飽きっぽいのですぐ飽きるかも^^;
私もRさんくらい発想力が豊かだといいのですが、なかなか思いつくのに時間がかかってしまって。
こちらこそ、勉強させていただきます(^^)
あとがき、いいですよね。私はついついあとがきから読んじゃって、ネタバレとかあっても割と平気なんです。むしろネタバレで、面白いかどうかを判断しちゃったり。
でも、最終的に気に入るかどうかは、やっぱり内容次第なんですよね……
そう言えば、雑誌も結構、後ろから読むことが多いなぁ。私って変??
何はともあれ、よろしくお願いいたします(*^_^*)
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