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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【石紀行】5.阿蘇:押戸石の巨石群(1) 

阿蘇です。実は、この記事をアップする前に他の方が撮られた押戸の写真を見て、少しショックでした……
というのも、景色が大変美しかったので。
私が行ったときは、天気が悪いし、寒いし、せっかくの阿蘇の絶景は枯草の景色だったのです。
というわけで、あまり美しい写真ではありませんが、まずはご紹介いたします。

この石との出会い、それは全くの偶然です。
私としたことが、ノーマークで熊本県を走っていたのです。
実はこの日、黒川温泉から佐賀大和の巨石パークを目指していました。
しかし天気は雨。巨石パークは雨の時は入れないと聞いていましたので、がっかりしながら、阿蘇を走り抜け、とりあえず古墳のあるところを目指しておりました。

阿蘇を走っているとき、ふと、小さい看板が目に入ったのです。
「縄文の石、こちら」というような文字が。

ついに、ついに、石のほうから私を呼んでくれるようになったんだわ!
これは運命の出会いです。(ということにしてあります)
もちろん、巨石パークに振られた私に迷いはありません。

しかし、矢印に沿って走っていくと……だんだんとんでもないところに入っていきます。
林道というのか農道というのか、かろうじて轍のある道を、ひたすらひたすら走り……
やっと何やら小屋のようなものがありました。
押戸登る2
これは遊歩道から見下ろしたところですが、後から聞くと、ここは個人の方が所有される土地だそうで、そこにNPO法人さんが環境を守るべく協力されているのだとか。
絶滅危惧種の植物などもあるそうで、赤牛の放牧地、採草地でもあるとのこと。
少しお邪魔させていただくことにしましょう。
それにしてもこの天気の中、私たち以外にも人がちらほらやってこられるのにはびっくり。

パンフレットをもらいました。全体像はこんな感じ(季節がよかったら、気持ちのいいところでしょう)。
この緑の中に点々とあるものは、巨石です。
巨石群
しかし、この日はこんな感じ。
押戸登る
せっかくの雄大な阿蘇の景色も、どんより。
周囲の風景
丘の上の石たちも寒そう。
押戸歩く
でも、やっぱり巨石は素晴らしい。
押戸太陽石
これがこの巨石群の要となる石、太陽石です。高さ5.5メートル、周囲15.3メートル、頂点の真北には北極星。
NPO法人さんの小屋で磁石を貸してくださいます。どうやら磁気を帯びているようで、方位磁石がクルクル回ります。昔はこの石に登ると雨が降るという言い伝えがあったとか。
太陽石2
太陽石の横から見たところですが、このあたりが一番磁石の動きがおかしい。

こんな石もあります。はさみ石です。
そう、またしてもこの隙間から、夏至の太陽が昇り、冬至の太陽が沈むのです。
はさみ石
面白い言い伝えがあります。嘘つきがこの間を通ると、はさまれるのだとか。
嘘つきは
母も私も、無事に通り抜けることができました。しかしこの隙間、結構狭いです。
下は祭壇石です。この石と夏至・冬至の太陽が昇る道の線上に、下呂のあの金山巨石群、そして日光があります。その線と直角に交わる線を引くと、北側に宗像大社があり(この線を水の道という)、南側に阿蘇山と高千穂神社が並びます(火の道)。いわゆる、レイラインというものでしょうか。
何をどこまで信じるかは私たち次第ですが……
祭壇石
線刻のある石もあります。
線刻
そして、見えますでしょうか。
前回お届けした矢岳巨石群、お祭り広場にあった丸に尻尾が生えた印…尻尾の向きは違うんですが……
シュメール文字
わかりにくいので、パンフレットを見ましょう。
おしと文字
本当に、不思議ですね。

この巨石群、他の日本の巨石たちとは少し異なる印象があります。
それは立地なのですが、日本の巨石はおよそたどり着きにくい山の中や山の上にあって、確かにそこからの眺めはいいのですが、こんなだだっ広い景色の中に石が並んでいるわけではありません。
でもここは、まるでアイルランドかイギリスの丘!
そう、あの巨石文明の遺跡が溢れている国のイメージなのです。
何だか異国のような不思議な光景。
ぜひ、青々とした新緑の季節に訪れてみてください。
季節を間違えると……ただただ寒い場所です。

ということで、なぜ私がこんな季節に来てしまったのか、その謎解き?をいたしましょう(その(2)へ)。



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Category: 石の紀行文(写真つき)

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コメント


NoTitle

景色というのは確かに絶景と言われるものがありますが、
私はあまり絶景と言われるものには感動が涌かないんですよね。
曇って、薄暗い景色で撮った石はそれはそれで趣があり、日常であり、本物という印象があります。そこに当たり前のように存在していて、親しみと荘厳さがある。そういう写真で素晴らしいと思います。

LandM #- | URL | 2013/06/05 18:16 [edit]


LandMさん、ありがとうございます(^^)

確かに、絶景と聞いて行ってみても、自分の中に感動が湧くかというのは、また別のことかもしれませんね。
結構しょうもないことに嵌ったりするし……マンホールとか、ごみ箱とか…^^;
ただ、このごろ、絶景と呼ばれるものの中には、やっぱり人を惹きつけてきた何かがあるんだな、と納得することも多くなりました。

> 曇って、薄暗い景色で撮った石はそれはそれで趣があり、日常であり、本物という印象があります。そこに当たり前のように存在していて、親しみと荘厳さがある。そういう写真で素晴らしいと思います。
ありがとうございます! そう言っていただけると、石も喜んでいると思います(*^_^*)
ただ、この阿蘇の景色……ものすごく寒かったのです。
遮るものは何もなくて、ものすごい風が吹いていて、なだらかな丘陵地なのですが、登れない~~というくらいの風。
驚くのは、そこにぱらぱら人がやってくること。日本人って、本当に、びっくりするようなところに出かけるんだわ、せっかくの旅行なんだからもっといいところに行ったら?(他人のことはいえませんが)とか思ってしまいました…

そして、次は、いよいよカルナックの列石を見ていただけるのですね(*^_^*)
LandMさんがどんな言葉を下さるのか、とっても楽しみになってきました。

大海彩洋 #nLQskDKw | URL | 2013/06/06 04:35 [edit]

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