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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

[雨120] 第24章 宝の地図(1)村上の酒蔵 

【海に落ちる雨】第4節第24章の幕開けです。
今回から章題の他に、副題をつけました。
短編の連載中ですが、こちらも忘れそうなので、そろそろを覚悟を決めて←なんの?^^;
まずは少し空いていたので、思いだしがてらにあらすじを。

新宿にある調査事務所所長・相川真の同居人・大和竹流。
ローマにある教皇庁と深い関係があるヴォルテラ家の後継者であるが、その立場を捨てて今は東京でレストラン・バーとギャラリーを経営する美術品修復師。

大怪我をして入院していた大和竹流の失踪。
その失踪に重なるように蠢いていた人間たちの影が、今となっては静まり返っていた。
代議士・澤田顕一郎、溺死した元傭兵の田安、内閣調査室の『河本』、『河本』の命令で動いている警視庁の女刑事・添島麻子(竹流の恋人)、米国中央情報局に雇われている真の父親・アサクラタケシ。

真はようやく竹流の失踪時、最も身近にいたはずの男に行き当たった。
澤田顕一郎の元秘書・村野耕治の息子・草薙。

竹流が失踪前に関わっていたのは、新潟の豪農・蓮生家の蔵から見つかったというフェルメールの贋作だった。
蓮生家の怪しげな面々、贋作の鑑定に関わったという弥彦の村役人・江田島、フェルメールのことで政財界の大物たちを脅迫したうえで自殺したとされる雑誌記者・新津圭一、口がきけなくなったその娘、新津の愛人で真の恋人でもあった銀座のバーのママ・深雪。

それぞれがそれぞれの事情で事件に絡み、物事を複雑に見せている。
だが、事件の核心はただ一つだ。
「妙に大物が動く割には起こっていることが小さい」
絡み合う人間の欲望の泥沼の中から、真は彼を探し出せるのか。
そして、竹流が本当にしようとしていたことは何だったのか。
彼の本当の『敵』は誰だったのか。

草薙に案内されて、真は、竹流がフェルメールの贋作を描かせていた女・御蔵皐月のアトリエの焼け跡に行き、そこで彼の指輪を見つけた。
竹流がヴォルテラの跡継ぎだというしるしの指輪。その自分の体の一部のように大事にしていた指輪を捨てたというのだろうか。

さらに竹流の足跡を捜して、彼らは再び新潟にやってきた。
蓮生家の火事の真相に近づいた真は、歴史に巻き込まれた蓮生家の過去を知ることになった。
ソ連から預かりものをしていた蓮生家。その宝は絵画や宝物ではなく、神聖な一族の血だったと。
その末裔である千草の決心を感じながら、さらに竹流の足跡を探す真。
そして……

【海に落ちる雨】登場人物紹介はこちら→【登場人物紹介】




 吉川家を辞して、真は草薙が時間を潰しているはずの酒蔵へ向かった。
 三台ばかり停められるようになっている駐車場に車を置き、店の重い引き戸を開けて、土間になった店内に入る。店番の婦人が真の来訪の意を確認して、奥へ誘った。
 小さな間口だったが奥行きは随分あるようで、進んでいくと、木と麹の匂いが辺りを埋め尽くしていく。大きな樽が幾つも並んでいる天井の高い部屋に入ると、草薙が店の主人と思われる恰幅のいい壮年の男性と話していた。

 主人は真を見ると、あんたが相川真さんか、と言った。どういうことだろうと思って草薙を見ると、草薙は頭を掻いて、そもそもお前さんに協力する気なんかなかったのにな、俺も焼きが回ったらしい、と呟いて煙草をもみ消した。
「あんたの同居人が一度、新潟から電話をかけてきたって言ったろう。電話を借りているんで遠距離になるから掛け直せって言われてな、その番号を書いたメモが上着のポケットに残ってたんだよ。まるで呪いか執念じゃないか。ここに来てから、その電話番号の市外局番がこの町のものだって気が付いたんだ。調べたらこの酒蔵だったってわけさ」

 真は思わず店の主人の顔を見つめた。
 竹流には日本どころか世界中あちこちに知り合いや仲間がいることには、もう驚きもしないが、この村上となると、そしてそれが彼の失踪後の手がかりとなれば、話は別だった。
「竹流はここに来たんですか」
 主人は大きな酒樽の脇から真のほうへ歩いてきた。少し明るいところで見ると、短く刈った白髪交じりの髪に、同じ色合いの口ひげ、それに手の甲にも厳つい熊のような体毛が生えていた。
「何をしに」
「うちのばあさんに会いにきたんだ」

 主人は、俺と話しているよりもばあさんと話したほうが早い、と言って、真と草薙を更に奥へ誘った。
 大きな樽のある部屋の奥は、天井も普通の高さで、瓶詰め作業をしている数人の従業員が手際よく仕事をこなしていた。その先の引き戸を開けると中庭になっていて、急に視界が明るくなった。その向こうが家屋のようだ。
 縁側に赤ん坊を抱いた老人が座っている。
「うちのばあさんと十代目だ」
 主人は真たちにそう言って、老人のほうに歩いていった。
「ばあさん、深雪ちゃんの知り合いだそうだ」

 真は思わず自分の耳を疑った。竹流の知り合いや心を許した友人の中に老人の占める割合はかなり高いと思われるし、この老人もその一人だろうと思っていたのだ。
 竹流には老人に好かれる大きな美点がある。彼は老人たちと共に時を過ごし、彼らの話に耳を傾け、そして彼らの人生や、どんな些細なことであっても彼らが持つ技を手放しで賞賛する。多分竹流にとっても、彼らの傍らは居心地の良い空間なのだろう。それはもしかすると、彼が子どもの頃、敬愛していたという修復師の姿を重ねるからなのかもしれない。
 だが、主人は今、「深雪の知り合い」だと言った。

 その言葉に顔を上げた老人は、穏やかな優しい表情の女性だった。そのまま教会の絵の中に納まっていても不思議ではない、柔和な顔をしている。それもそのはずだった。
 老人は渡邊テレサ詩乃と名乗った。
「深雪は、ここに?」

 出された湯呑み茶碗を間に、詩乃と真は縁側に隣り合って座った。十代目はその母親が預かりに来た。草薙は、俺は酒蔵で主人とまだ話があるんだと、その場を離れた。どうやら幾分か飲んでいるようで、ここの酒が気に入ったと言って、商売の話でもあるような口ぶりだった。
「深雪を、いえ、深雪さんを探しているんです。居場所をご存知ですか」
 詩乃は首を横に振った。

「あなたは、大和さんのお知り合いだそうですね」
「えぇ。彼も行方がわかりません。ここに来たのは、つまり彼も深雪を捜しに来たんでしょうか」
「いえ、捜しに来たというより、深雪ちゃんが私のところに来たら、ここに匿ってやって欲しいと頼みに来られたんですよ。女の子を連れているだろうから、行き場所がなくて困るはずだからって」
 真が最後に深雪に会ったのは、竹流が病院から失踪した翌日だった。その後、深雪の行方は分からなくなっている。竹流は深雪が東京からいなくなったことを知ったのだろうか。

「竹流はどこへ行くか、あなたに話していませんでしたか」
 深雪のことを聞かなければならなかったが、頭が混乱していた。
「弥彦に寄ってから、佐渡に行くのだとおっしゃっておられました。深雪ちゃんとその女の子をここに匿うのは構いませんけど、その後どうするのだと聞きましたら、佐渡から戻ったら迎えに来るからとおっしゃいましたので」
「弥彦に寄る? 竹流は確かにそう言ったのですか」

 詩乃は頷いた。真は焦る気持ちを何とか押さえ込み、もう一度詩乃の顔を見つめた。
「あなたは、深雪が子どもの頃預けられていた施設の方なんですね」
「そうです。もうその施設自体はありませんけれど、深雪ちゃんは時々、私を訪ねてきてくれていました。小さな頃から本当に綺麗な子で、でも施設に来たのはご両親が亡くなられた後でしてね、可哀想に、心も身体も傷ついて、誰も信じることができないようでした。でもあの子は本当に優しい娘でしてね、愛情をもって育てられていたのがよく分かりましたよ」

「あなたは、澤田顕一郎をご存知ですか」
「はい。よく存じ上げております」
「澤田と深雪の家族の間にあったことも?」
 詩乃はまた深い穏やかな瞳で真を見つめて、ゆっくりと頷いた。
 高い空を、鳥が歌いながら横切ったようだった。複雑な影と光が、詩乃と真が座る縁側に模様を描いていた。

「澤田さんは、深雪ちゃんを私たちの施設に預かってほしいと連れてきた人です。いえ、そのずっと前から、私たちが心を病んでいる子どもたちを積極的に引き受けているのを知って、何度か取材にも来らおられました。記者というので始めは警戒していましたが、あの方は弱者には本当に優しい人でした。時々、義憤を感じると見境がなくなるようなところもありましたけれど、信念のある方でしたのよ。深雪ちゃんをここに連れてきたときに、病院に入れるのはあまりにも可哀想だと、全ては自分に責任があることだから、何とかこの子を助けてやって欲しいと、そう言っておられました。深雪ちゃんの学費も生活も、そして私たちのためにも、本当に多くの援助をして下さいました。けれども、深雪ちゃんが高校を卒業するまで、会うことも、名乗ることもなさいませんでした」
「深雪は、いえ、深雪さんは……」

 真が言葉を詰まらせると、詩乃は優しく真の手を握った。皺が刻まれた乾いた手だが、暖かく優しかった。
「相川真さん」
 詩乃は噛みしめるように真の名前を口にした。
「私はあなたのお名前を深雪ちゃんから聞いていましたよ。先生、私はやっと人を愛する気持ちになったと、それは他人を信じて受け入れることだとやっと思えるようになったと、あの子はそう話していました。この愛は叶わないものだけれど、それも含めて受け入れることができるような気がするんだと。以前、あの子をそのような気持ちで愛してくれた人の想いを、あの子は受け入れることができなかった、その時のことを後悔しても始まらないけれど、その人が何をしようとしていたのか、今こそちゃんと知りたい、そんな気持ちになったのはあなたのお蔭なんだと、そう言っていたのですよ」

「やっぱり、深雪はここに来たんですね」
 真は自分の声が震えていることを感じた。
 深雪の想いを、全く知ろうともしていなかった。後悔しているわけではないが、ただ申し訳ないと感じていた。
「はい。私はもう、自分が老いて役に立たないのだと思っていましたが、あの子は私にもう一度女の子を預かって欲しいと言ってきたのです。うちの娘婿はあの通り、豪快な男ですから、事情も聞かずに引き受けました」

「じゃあ、千惠子ちゃんはここに?」
「ご心配には及びません。まだ大人の男性を怖がっているようなところはありますけれど、いずれきっとその心を癒す人が現れるでしょう。深雪ちゃんにあなたが現れたように」
「僕は……」
 真はそれ以上何も言うことができずに、詩乃から視線を逸らした。詩乃は黙って真の手を握っていた。その温度が、手の先から真の身体の奥へ滲みこんでいくようだった。

 この人の前で、自分の心が深雪にはないのだと言えなかった。だが、まるで真の心の内を読んだかのように、詩乃は穏やかな、しかし明瞭な声で言った。
「深雪ちゃんはあなたに応えて欲しいと思っているのではありませんよ。あの子は、あなたのお蔭で救われたけれども、あなたに見返りを求めてなどいないでしょう。あなたは、あなたが求める人をお捜しなさい。私たちはきっとあのお嬢さんをお守りいたしますから」

 真はもう一度詩乃の顔を見つめた。そして、相川真が香野深雪を一人の女として愛するかどうかということは、この女性にはひどく末端の事なのだろうと感じた。神に身を捧げた女性の視点からは、深雪に救いをもたらしたきっかけが大事なのであって、男女の愛が成就するかどうかは神の思し召しに過ぎない、といえるのだろう。そして、今真に救いをもたらしてくれるものは、全く別のものだということを、この女性はちゃんと分かっているのだ。

「深雪が今どこにいるか、見当はつきませんか」
「新津圭一さんをご存知ですね」
 真は頷いた。
「新津さんは、深雪ちゃんのことを知りたいと、私のところを尋ねてきた人です。何もかもお話しするわけには参りませんでしたけれど、その方が本当に深雪ちゃんを愛してくれているのはよく分かりました。深雪ちゃんは、その方が亡くなられたときから、ずっと自分が何をなすべきか、考えていたのかもしれません。あの子は私にどこに行くかは言いませんでしたけれど、今はただ、あのお嬢さんのためにも自分自身のためにも、成すべきことがあるのだと思っているのではないでしょうか。あなたがお捜しの大和さんは、深雪ちゃんに危険があってはならないから、ここに深雪ちゃんを引き止めてくれるようにおっしゃっていたのです。深雪ちゃんにはそのことを伝えましたけれど、深雪ちゃんは、これは私の仕事なのだと、そう言っていました。大和さんが深雪ちゃんのことを気遣って、何度かここに訪ねてこられたことも、あの子はみんな知っています。深雪ちゃんは、私にこう言いましたよ。逆なのよ、先生、あの人が真ちゃんの本当に大事な人なの、だから、あの人を巻き込むわけにはいかないのよ、と」

 真はまだ詩乃を見つめたままだった。
「相川さん、深雪ちゃんはあなたに会ってから、色んな事を私に話してくれるようになった。それまでは、訪ねてきてくれても滅多に自分の話をしない子だったんですよ。本当は、あの子はあなたに聞いて欲しかったのかもしれません。話せなかったのは、あなたの想う人が別にいて、もしもあの子があなたにあの子自身の苦しみを打ち明けたら、きっとあなたがそれを背負おうとしてしまうだろうと、そうなるとあなたは苦しむだろうと、あなたはそういう人なのだと分かっていたからだと思います。大和さんも同じでしたよ」

 家の奥から、十代目の泣き声が聞こえた。
 家族があり、家業があり、子孫が育まれている光景の中で、深雪も竹流もどんなことを思っていたのか。それを考えると、真は指の先が痺れてくるような気がした。
「竹流が、何を」
「何故、縁もないはずの深雪ちゃんを気遣ってくださるのかと尋ねたら、自分にはただ一人、本当に大事な人がいるが、これからの自分の行く末にその人を巻き込みたくはないのだと、そう話しておられました。そして、深雪ちゃんとあなたがお互いの心の傷を深く知れば、きっと求め合うに相応しい、お互いの傷を十分に癒せる存在になり得るだろうと、だから自分にとって香野深雪という女性の存在は大事なのだとおっしゃってくださったのです。そして、その二人なら、もしかすると千惠子ちゃんも救われるのではないかと」

 あの男は何を馬鹿なことを言っているのだと、途端に無性に腹が立ってきた。
 叔父夫婦の養子になっていれば、短い人生になったかもしれないが、真は北海道でそれなりに幸福に生きていけたはずだった。あの大宇宙と大地の間で、馬たちや犬たちの傍らにいれば、真には苦しみなどないはずだったのだ。そこでは、生も死も、つまり肉体を持っているかどうかは、大した問題ではなかった。真はいつでもあらゆるカムイたちと肉体も精神も同じにすることができたからだ。それを、人生には苦しいことのほうが多くて当たり前だといって阻止したのは、他ならぬあの男自身だ。

 不意に詩乃の手が強く真の手を握った。
「相川さん、深雪ちゃんは強い子です。いいえ、あなたのお蔭で強くなったのですよ。たとえ一人でも、あのお嬢さんを守って生きていくことでしょう。でも大和さんは違いますよ。私にはあの方のほうが、深い傷を抱えていらっしゃるように思えました」
「僕は深雪に何もしてあげていません。それどころか、知らずに彼女を傷つけていた」
「相川さん、何をなす必要がありましょう。あなたの存在があの子を救ったのですよ。神や人が誰かの救いになるのは、言葉によってでも行為によってでもありません、ただその存在に救われるのです」

 深雪を抱いていたときにだけ感じていた何かは、彼女の心の深いところに触れていたからだとでも言うのだろうか。もしそうなのだとしたら、そして相川真という人間を作り上げ、誰よりも真を知っているはずの男が、彼女こそ真が愛するべき女なのだと言っていたのだとしたら、真が感じていたのは、深雪に対する愛だったとでも言うのだろうか。
 愛という言葉が、自分の中で薄っぺらく感じてしまうのは何故なのだろう。
 俺は、深雪がいなくても生きていけるが、あの男がいなければ生きてはいけない。それは、呼吸する空気がないのと同じようなことだと、真は思った。

(つづく)




limeさんちに書いたコメントで頂いたお返事の中に「雨」はもっとハードだろうし、というのがあって……あわわ、となってしましました。この章が最後の穏やかなシーンかも。
まだあれこれ迷っていますが、結局もとのままアップするのかなぁ。
ほんと、少ないながら読んでくださる方々に引かれるだろうなぁと思いつつ。
主人公、今までかなり受け身でしたが、追い込まれていくと野生の本性を表すんですね。
見守ってやってください。
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Category: ☂海に落ちる雨 第4節

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コメント


待ってました!

彩洋さん、こんばんは♪

ようやっと(笑)、「海に落ちる雨」の新章が始まりましたね!
続きを読ませていただくのを、首を長くしてお待ちしておりました!

風情のある酒蔵で、草薙の導きで真が出会った老夫妻から、竹流のみならずまさか「深雪」の名前が出てくるとは、これは意表をつかれましたよ。

これまで謎に包まれたような女性だった「深雪」の内面が、老女の語りで少しだけ見えてきたように思いました。ただ、こんなにも深く自分を想ってくれていたのだとわかっても、真が望む存在はやっぱり「あの男」しかいないってあたりが、哀しいくらい切ないですね。
人の心は理屈では説明できないものなのだと、今回の詩乃さんの語りを真とともに耳にしながら深く感じたことです。

お話はこれからさらにハードになっていくのですね?
どんな地獄が展開されようとも、最後まで真の旅についていきますよ。
では、次回の更新も楽しみに待たせていただきますね♪

三宅千鶴 #- | URL | 2014/10/19 23:32 [edit]


千鶴さん、ありがとうございます(^^)

はい。お待たせしていてすみません! そして、待っていてくださってありがとうございます!
短編を書いてしまってから、と思っていたのですが、千鶴さんからのコメ返を拝読して、やっぱり早く再開をと思いました。いつもありがとうございます。
本当はまだ迷っていて、少し書き換えるかどうかなど悩んでいたりするのです。でも、部分的に書き直したりすると流れが止まってしまうような作りなんですよね。
で、もうあきらめてそのまま行くかと。
何だか私って思考がばらばらなんですね。ほんと、恐ろしい。
でも、これ以上放っておくと忘れられそうなので、前に進めてみることにしました。

少し短めにシーンで切っています。私の書くシーンって、何だかひとつひとつが長いのと、セリフも長いんだなぁと思いました。もう少しシンプルに余韻を残せたらよかったのですが。
この酒蔵のシーンのイメージは、以前埼玉に住んでいた時によく行った福島の酒蔵をイメージしながら書いていました。
そうそう、こうやって忘れられていた人(!)が少しずつ顔を出していきます^^; エピソードが拾われていく段階に入りましたので、忘れていらっしゃる人物が出てきたら登場人物紹介でご確認くださいね。

深雪、という女性は、真が惹かれてしまう女性像なのかな、と思いつつ書いていました。その辺りは理屈ではないのだろう、と。竹流ったら本当に大らかというのか、それでいいのか、って感じですが、彼は彼なりにあれこれ考えていたようでして。
真は別に恋愛対象として竹流を捉えているわけではないのですが、逆に女性についても恋愛対象と思っているのかどうか、その辺りの感覚は「必要」か「必要ではないか」という極めて原始的な感覚なので、これが伝わるのかどうか……と思いながらいつも書いていました。
この詩乃さんという人は、久しぶりのピュアな人物ですね。ほんと、ドロドロな人ばかりなので、たまにはこうしてピュアな人も出しておきたいなぁと(^^)

> お話はこれからさらにハードになっていくのですね?
> どんな地獄が展開されようとも、最後まで真の旅についていきますよ。
そう言っていただけると、とても有難いです。続きもまたよろしくお願いいたします。
コメント、ありがとうございました!!!

彩洋→千鶴さん #nLQskDKw | URL | 2014/10/20 07:30 [edit]


続きだ^^

真、だんだんと(やっと)竹流への本当の気持ちを実感しながら、動くようになってきましたね。
深雪への気持ちは心の安定のための人間愛であって、竹流への愛は、身を亡ぼすかもしれないけれど本当の愛情なのだと気づいた・・・のは、今なのかな。もう気づいてたのかな。
でも、竹流のほうが今回は、余計な気を回して、真の気持ちから逃げているような。正直じゃないのは竹流のほうなのですよね。

この詩乃さんも、すごく徳の高いひとですよね。深雪も含めて、しみじみ人間愛にあふれてる。こんなにみんなに思われてるんだから、幸せになってもいいはずなのに。真~。
(作者の陰謀?)(って、私もよく言われるから)

でも、じわじわ竹流に近づいてるのは確かですね。この章の終わりの予感。
続き、心して読みますからね。
真がどんな野生の行動に出るのか、ちょっとドキドキしながら。

lime #GCA3nAmE | URL | 2014/10/21 07:31 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

すみません^^; 短編の方、時間を空けないようにアップしようとしていて、でもそのためには少し時間が必要だったので、先にこちらをアップしました。というよりも、あまりにも空きすぎていますものね。最近、雑記ブログになっているのも不味いと思い。
まとまった時間が全く取れないので、じっくり校正と確認をする間がなくて、ほんと、ダメダメな私です。
リクエスト短編の方、少しだけ、お時間を下さいませね。

真は多分、自分の気持ちはちゃんと分かっていると思うのですが、あまり表には出していませんでしたよね。はい、limeさんのご指摘通り、ちょっと開き直って来たというのか……
あぁ、でも、やっぱり恋愛じゃないので、ほんと野生の本能に過ぎません。それも多分分かっている。
必然、なのですね。いないと困る。マコトがタケルがいないと困るのと、ほぼ次元は一緒。
深雪に対しては、多分「女」というものへの根源的な依存・憧れ、そしてついでに子孫を残したいという雄の本能みたいなもので動いていると思われます。竹流の方は、そういうレベルではないのですよね。
愛、じゃなくて……何だろ? でも、「惚れた相手が悪かった~」^^;
多分、前からちゃんとわかってたと思います。真は野生の勘で理解しているので。でも問題は、頭で割り切ろうとするあの男のほうですね。理性が許さないので、認められないんでしょうか。
そうなんですよ! limeさんのおっしゃる通り、「正直じゃないのは竹流のほうなのです」! だからこの話は、竹流にたった一言言わせるためだけに書いた……

limeさんと同じで、私もほんと「どうしようもない奴」を書きすぎる傾向にあるので、たまには「本当に偉い人」を混ぜとかないと、バランスが取れないんですよね。悪人ばかりの話になってしまったら困るし……なので、たまに詩乃さんのようなピカピカの人が出てきます。そう、現実にもたまにいますよね。こんな素晴らしい人…・・
このお話は人物の多様性が売りでもあるので、色んな人を楽しんでいただけたら幸いです。

> こんなにみんなに思われてるんだから、幸せになってもいいはずなのに。真~。
> (作者の陰謀?)(って、私もよく言われるから)
わはは~。そうそう、作者の陰謀?? やっぱりlimeさんとは通じるものが……(ぶつぶつ……)

> でも、じわじわ竹流に近づいてるのは確かですね。この章の終わりの予感。
> 続き、心して読みますからね。
> 真がどんな野生の行動に出るのか、ちょっとドキドキしながら。
はい、ありがとうございます。まさにじわじわ近づいています。
また続きもよろしくお願いします(*^_^*)
いつもありがとうございます!!!

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2014/10/21 20:22 [edit]


こんばんは〜

もどかしいなあ。なに譲り合っているんだよ、竹流も深雪も、と思いながら読んでおりました。それもこれも真が(またマコトになった!)大事という言葉では表現でき尽くせないほど大切だからなんでしょうけれど。

このテレサというのは、ハーフではなくて洗礼名なのですね。
ガイジンだと、うちの団長ロマーノのように「うちは生粋のカトリックだから」とか豪語しておきながら、ああいう怪しさ全開でロクでもない信者もいますが、日本人で、しかもこういう田舎の方で信仰を持つと、かなり聖人に近い所に到達なさる方がいらっしゃいますよね。

でも、ここにきて、ようやく真が(マコトよりも)素直になってきているのが感じられました。「別に好きってわけじゃないし」みたいなポーズを保てるのは、元氣に寝込まん間を作ってくれている姿を確認出来ているからなのですよね。真にねこまんまを作ってくれる日はいつくるのか。ううむ。短編も氣になりますが、こちらも続きをお待ちしています。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2014/10/22 04:21 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

あ……譲り合ってたんですね、そうかぁ→書いていて気が付いてなかった私……
そうですよね。何だか譲り合っている? 竹流はそもそも譲るような人じゃないのに、どうしちゃったのでしょうか。やっぱり「予言が成就されるなら、ローマに帰って新しい教皇にお仕えする」という切羽詰った状況になってきたからなのでしょうか。
深雪は、新津氏の死の真相をはっきりさせるまで、新しい男に心を開くわけにはいかなかったのですね。
この二人(真と深雪)のその後は、ラストの方で二人の気持ちが結構ちゃんと繋がっていくと思うので(くっつくかどうかは別にして)、またお楽しみに!
人の心って、ほんと、ままなりませんよね。

> このテレサというのは、ハーフではなくて洗礼名なのですね。
はい。マザーテレサのイメージで書いておりました。幾人かの知っているクリスチャンの方のイメージを混ぜ込んでいます。重要な役割だけど、あまり出て来ない、でも控えめなのに強い印象を残せたらいいなぁと。
そうそう、ガイジンだと……ってのは分かります。生粋のカトリックだから、と、とりあえず祈れば神様が許してくれる系の感覚でいるタイプの人っていますよね。逆に日本だと、なまぐさ坊主ってのがありますし。
どっちもどっち? ロマーノ団長、確かに怪しさ全開のカトリック教徒ですね。イタリアにはいっぱいいる……スリをしておいて、見つかったら祈る!

> でも、ここにきて、ようやく真が(マコトよりも)素直になってきているのが感じられました。「別に好きってわけじゃないし」みたいなポーズを保てるのは、元氣にねこまんまを作ってくれている姿を確認出来ているからなのですよね。真にねこまんまを作ってくれる日はいつくるのか。
おぉ、まさにその通りですね。
熟年夫婦も同じですよね。毎日元気で近い場所にいるから、文句も言えるし喧嘩もできるし、でもいざ遠くに行ってしまったら。
あはは~、でも「ねこまんま」^^; やっぱりねこまんまですね。
そうそう、真は割と早起きなので、朝ご飯前に走りに行ってしまう人。帰ってきて玄関開けたら、ねこまんまお味噌汁の匂いが……って生活なのですよ。その生活が今は奪われているんですものね。不可抗力で。問題は、この不可抗力の根源がどこにあるのか、ってことなのですけれど。この根は深いので、ねこまんまを作ってもらえる日は……この後、年単位で戻ってこないのかも……(あわわ)
何はともあれ、マコトも、じゃなくて、真も(マコトの呪い? 先にどうしてもマコトに変換される……)自分の気持ちはそもそも分かっているんですけれど、人に聞かれたらポーズをとってしまうんですよね。いえ、分かっているけれど、あれこれあって、素直に認められなくなっていた、ってのが正確かな。だって、竹流ったら、煮え切らないものですから。う~ん、でも、これは恋愛関係ではないのですね。だから尚更ややこしい。
いつも見守ってくださってありがとうございます!!

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2014/10/22 21:07 [edit]

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