07 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 09

コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【いきなり最終章】ローマのセレンディピティ(中篇) 

セレンディピティ……「ふとした偶然にひらめきを得て幸運をつかみ取る能力」と定義され、失敗してもそこから見落としせずに学び取ることができれば成功に結びつくという教えだと思われます。
ちょっと「偶然の幸運」みたいなイメージがあるけれど、そもそも「たまたまそこに起こっている出来事」の価値に気づく能力がなければ何にもならない、ってことですよね。
この言葉の語源(『セレンディップの3人の王子(The Three Princes of Serendip)』という童話)によれば……


「王子たちは旅の途中、いつも意外な出来事と遭遇し、彼らの聡明さによって、彼らがもともと探していなかった何かを発見するのです。例えば、王子の一人は、自分が進んでいる道を少し前に片目のロバが歩いていたことを発見します。なぜ分かったかというと、道の左側の草だけが食べられていたためなのです」
これって……要するに常に聡明であれ、ってことですよね。
(引用:WIKIPEDIA)

ということはともかく。
このお話のタイトルに「セレンディピティ」とつけてあるのは、全くの誇大広告です。
でも、私のイメージの中では、ローマという街は「セレンディピティ」が活躍するチャンスに満ちているように見えるのです。道端のその辺、あちこちに転がる遺跡を見ていると……(そんな意味じゃないけど^^;)


さて、今回はこんなお話です。
美女と野獣図書室3
大好きなこのシーンをイメージしながら書きました。
お楽しみください(*^_^*)




 一年の月日は詩織の環境も性質も大きく変えていった。いや、人間の性質など、成人してからはそう変わるものではないだろうから、ただ自分をどう表現するかということが変わっただけなのかもしれない。
 詩織はずっと自分を小さく見せて生きてきた。だが、この街で生きていくには、自分を大きく見せなければならないことに気が付いた。

 それを教えてくれたのはサルヴァトーレだった。
 そのままで君は魅力的だけれど、君のことを人に知ってもらうためには、もっと自分の気持ち、たとえば嬉しいとか、悲しいとか、好きだとか嫌いだとか、大切に思っているとか、そういうちょっとしたことでいいんだから、それを表現して見せなきゃ、と。

 彼は不特定多数の女性にそんなふうに優しい言葉をかけているのだろうが、それでも、詩織には心強い指南書が与えられたようなものだった。このことは工房での仕事に大きなプラスとなっていた。
 もっと自由に! もっと繊細に! しかし、大胆に!
 どっちなんだと思うけれど、これが工房の主人の口癖だった。

 サルヴァトーレの方も詩織の頑張りを見て、これまで以上に好意的に優しく詩織を応援してくれるようになった。言葉の発音を「上流社会風に」直し、上流社会のマナーを教え、着こなしや立ち居振る舞い、ダンスの特訓までしてくれるようになった。
 時には身分が必要ではない公的な場にも連れ出してくれ、詩織のことを皆に紹介し、世界を広げてくれた。
 彼はいつでも詩織の支えだった。

「今度は『マイ・フェア・レディ』みたい」
 初めて出会った時は『ローマの休日』だった。
 踊りながら詩織が呟くと、サルヴァトーレは詩織を抱き寄せた。
「ヒギンズ教授は自分が見出した花売り娘に恋をしてるよ」
 詩織の心臓は跳ね上がった。

 二人の気持ちが接近したのは、ある日曜日のことだった。
 日曜日は皆が教会に出かけて行く。その時間は詩織の自由時間で、給料で手に入れた自転車で博物館や美術館を回っていたが、その日曜日は出かけることができなかった。
 昨日、自転車が壊れてしまって、発掘現場に置いてきてしまったのだ。徒歩やバスで出かけてしまうと、皆が帰ってくる時間に戻って来ることができない。

 仕方なく、詩織はヴォルテラの広い庭の中を歩き回っていた。
 回遊式の素晴らしい庭園だった。小高い丘が作られ、ある方向から見ると、木々や花々はイギリスの庭園のように自由で自然に感じられるように配置され、別の方向からは日本の庭園のように見事に整備して自然を切り取ってあった。水が流れるように設計されたカスケードがあり、丘の脇からはグロットに入り込めるようになっている。

 そしてジャルディーノ・セグレト、隠れた庭。周囲からは見えないように隠された庭は、以前にサルヴァトーレが教えてくれた、文字通り小さな隠れ家だった。
 その日、二面を土塀によって遮られた小さな庭には、先客がいた。
 教会に出かけたと思っていたサルヴァトーレが、土塀に背中を預けて空を見上げていたのだ。詩織に気が付くと、彼は二人掛けの小さなベンチの隣を示した。
 詩織は言われるままに隣に座った。

「教会に行かないの?」
「あれはヴォルテラの当主と次代当主の仕事だからね。特に今日は」
「仕事?」
 サルヴァトーレにしては珍しいことに、言葉は少なかった。

 そう言えば、月に一度、ヴィットリオとロレンツォが特別な正装で教会に出かけていく日があった。その日に限って、サルヴァトーレは教会には行かず、遊びに行っては女中頭からお小言を言われていた。
 もっとも、詩織の目からは、サルヴァトーレは最も教会からは遠い場所にいるように見えた。無神論者ではないだろうけれど、神を信じているようには見えなかった。彼はきっと自分を信じているのだ。自分と、家族だけを。

「詩織は、自分がどこから来たのかってことが気になる? つまり、自分のルーツというのか」
 唐突に尋ねられて、詩織は思わず彼のエメラルド色の瞳を見つめた。いつも詩織を温かく見守ってくれている綺麗な色が、深く沈んで見えた。

 サルヴァトーレ、私はそれを確かめたくてこの街に来たの。
 そう答えかけた詩織の唇に、いきなり暖かいものが触れた。
 サルヴァトーレの手は詩織の頭を優しく抱き寄せ、次には力強く身体を抱きしめてきた。詩織の身体はすっぽりと彼の身体に納まってしまった。
 詩織はそっとサルヴァトーレの背中に腕を回して抱き締めた。

 それから昼過ぎまで、二人で何も言わずに手を握り合ってベンチに座っていた。
 いつも明るく華やかな男だった。よく喋り、よく動き回り、人を明るい方向へ巻き込んでいく。そんな男がただ黙って自分の傍にいる。
 胸の中が、暖かく不思議な気持ちで充たされていった。

 だが、二人の接近に対して、周囲の動きは恐ろしく早かった。
 何をどう聞きつけたのか、まず詩織の父親が東京からすっ飛んできた。
 父親はヴォルテラの当主に「監督がなってない」とか何とか言って食ってかかり、詩織は来た時と同じくらいにあっという間に、訳も分からないうちに東京に連れ戻された。

 東京で、生まれて初めて真正面からの父親との一悶着の後に、「もしもまたローマに行く気なら勘当だ」という言葉を背中に、覚悟を決めてローマに戻った。
 父親の非礼を詫びるため、そして一応は雇用契約を結んでいたのに勝手に破棄してしまったことを詫びるためにヴォルテラ家を訪ねた時、サルヴァトーレはもうそこにはいなかった。

 ニューヨークにいると聞かされたが、いつまで向こうにいるのか、何のために行ったのかなど、細かい事情は何も教えて貰えなかった。
 居場所は誰も隠そうとしなかったので、追いかけようと思えば追いかけることができた。だが、ニューヨークまで彼を追いかける足は意外な方法で止められた。

 ヴォルテラ家は詩織を解雇したわけではないというし、工房からも大学からもいつ再出勤するのかという連絡が相次いであった。
 まるで詩織の父親が一人で騒ぎ立てていただけとでも言うように、ローマでの生活が、以前と同じように再開された。
違っていたのは、傍にサルヴァトーレがいないことだけだった。

 囲い込んだ方が二人を見張ることができる、ということだったのか、その事情は勘繰らざるを得なかったが、その後もどこからともなく漏れ来るサルヴァトーレの噂は、詩織の心をきゅっと締め付けた。
 アメリカでハリウッド女優と浮名を流していることを知った時は、やはり自分は弄ばれただけだったのかと思い直した。つまり、詩織が勝手にプレイボーイに片想いをしただけのこと、という図式になっているのだろう。

 でも。
 彼に抱きしめられたときに感じたあの感情は何だったろう。キスと、そして何時間も手を繋いでお互いを感じ合っていたはずのあの時間は。
 初めての「恋」だったので、それが何なのか、詩織には感情の中身を分類するためのデータがなかった。

 だが冷静になって考えてみれば、この家と日本人の小娘では釣り合わない。当たり前だ。
 それでも、詩織はあの無言で手を握りしめてくれた温もりは忘れることができなかった。

 それに、嬉しいこともあった。成田を発つ前の夜、あまり接点が無くなっていた姉の皐月が、一人暮らしのアパートに泊めてくれた。
 姉妹は初めて恋について語り合った。

 姉の恋の話は、詩織も何となく知っていたが、本人から直接聞いたのは初めてだった。
 ずっと前から姉は親子ほども歳の離れた相手を恋していた。父親のバンドのメンバーで、よく家に遊びに来ている人だ。昔、苦しい恋をして、まだその相手を忘れられないでいるし、躁うつ病で苦しんでもいる。彼は今も一人身だが、皐月が恋を成就するのは、年齢差と父親という障壁がなくても難しそうだ。

「こっちには何も言わないのに、詩織には実力行使かぁ。ま、私は仕事に生きるつもりだけど。なんにしても姉妹揃って、もう少しましな相手に恋をしろってとこね」
 成田まで見送ってくれた皐月は別れ際に言った。
「あんたを見直したわ。今度、夏休みが取れたらローマに遊びに行ってもいい? 期待薄だけど」

 言葉通り、皐月がローマに来ることは今は難しそうだった。けれど、時々メールのやり取りをするようになった。
 頑張ろうと思った。姉のように、いつか父親に仕事の面で認めてもらいたいと思った。いつか娘だからではなく仕事人として、シオリにジャケットデザインを頼みたいと言ってもらいたかった。少し分野は違うけれど。

 ジュエリー工房の主人に勧められて、デザインコンテストの準備も始めた。時間があまりなかったので、眠らずにあれこれ考える日もあった。ローマ地下遺跡ツアーの企画・案内状作りも任されるようになった。
 沈んだ気持ちとは裏腹に、仕事は順調に前に進み始めていた。

 屋敷の中では、相変わらず辛辣なロレンツォに対して、少なくとも言い分がある時には口答えもできるくらいにイタリア語も達者になった。
 面白いことにこの家の使用人たちは、主人に対してでも、間違っていることは間違っていると指摘する。そういう風潮はもう何代も前からの伝統のようだった。だから詩織も、当然のようにそれに倣ったのだが、ロレンツォには意外だったようだ。
 少しずつではあるが、この男に自分の努力の成果を認めさせることができていると感じることは、何となく嬉しかった。

 改めて見つめてみると、当主のヴィットリオはもちろんだが、次代当主とされるロレンツォの生活にもまるきり「私」の部分がなかった。家にいてさえも一時も休まる時間がないように何かに追われている背中は、実際の体格からは考えられないほどに、時折驚くほどやつれて見えた。

 そんなある日、工房の帰りに意外な場所でロレンツォを見かけた。
 身をやつしていたので始めは気が付かなかったのだが、少し前を歩くその背中を見て、あ、と思った。

 他意はなかったのだが、自然に後をつけていた。そもそもサルヴァトーレ以外のヴォルテラ家の者が、共の一人もなく歩いているのは不可解だった。しかも彼は次代当主だ。
 ロレンツォは石畳の狭い路地に入っていき、少し遅れて路地を覗き込んだ詩織が見た時には、どこかの家の前に立っていた。やがてその扉が開き、中へ入っていく。
 扉が閉まってからその場所へ行ってみたが、番地のみで名前の表示はなかった。

 その他人目を忍ぶ様子から、愛人でもいるのかもしれないと思った。
 いや、彼は結婚しているわけではないのだから、恋人の一人くらいいて悪いわけでもない。だがあのお堅いロレンツォが、と思うと、意外だった。
 あんなむっつりとした顔をしていながら、本当は、「身分違いの恋」ってやつに身を焼いているのかもしれない。
 ……やっぱり意外過ぎるけれど。

 そんなものを覗き見してどうするのだと思ったが、何となく気になって、工房の帰りにはいつもその道を通るようにしていると、週に一度はロレンツォを見かけるようになった。
 相変わらず彼が入っていく家の主は分からないままだったが、ある日、彼がその家から三歳くらいの子どもと一緒に出てくるのを見た時、詩織は仰天した。
 まさか、隠し子までいるのか。

 そういうことならもう追求しない方がいいかもしれない、と冷静に考えてみたが、詩織はその時の自分の強い感情の揺れ動きにパニックになった。
 でも、そんなはずないじゃない。
 
 だが、ヴォルテラの屋敷で彼の身の回りの世話をする時には、意識をしないではいられなかった。ロレンツォは何も言わなかったが、時折怪訝な表情で詩織を見ていた。
 詩織の仕事に対するロレンツォの苦言は減っていたので、彼との間に会話は少なくなっていた。それが妙に寂しいなんて、奇妙な感情だと思った。

「君」
 ある時、部屋を出ていきかけて呼び止められた。私には詩織って名前があるんだからと思ったが、やむを得ず振り返ると、ロレンツォはいつもの怜悧で感情の薄い表情で詩織を見ていた。
 黒に近い鳶色の髪に深い青灰色の瞳。改めて見つめると、この家の人間はみな、本当に整った顔をしていた。でも、一瞬感じたこのデジャヴは何だろう? この瞳はいつかどこかで見たような気がする。……妙に懐かしい気持ちになった。
「何でしょうか」
「デザインコンテストの作品はどうだ?」
「え?」
「順調に進んでいるのかと聞いている」

 詩織がぽかんとしたままロレンツォの顔を見ていると、溜息をついて立ち上がった彼は、詩織の脇をすり抜けるように部屋を出て行った。詩織が呆然と彼を見送っていると、暗い廊下で立ち止まり、半分だけ振り返る。言葉はなかったが、無言の圧力だけを感じる。
「あ」
 小さく呟いて、詩織は彼の後ろをついて行った。

 連れて行かれたのは、詩織も入ったことのない扉の前だった。
 そもそもこの屋敷の中には詩織が入ったことのない部屋がいくつもあるのだが、大体何があるのかは分かっていた。ただ、詩織のような下っ端の使用人が不用意に入ることができない部屋がいくつもあり、ここはその一つだった。

 観音開きの重く背の高い扉を押し開け、彼が明かりを付けたとき、予想以上の広い空間と、中二階に当たる部分にぐるりと巡らされたバルコニー状の通路、そこへ登る階段の見事な造形、そして何よりも、二階分はある天井の高さまで壁いっぱいに並べられた本の宇宙が、いきなり詩織の視界を埋め尽くした。
 詩織は口を開けたまま、その宇宙に充たされ、気持ちが震えるのを感じた。

 まさに、与那国の海底遺跡を初めて目にしたとき、ローマの地下遺跡に初めて潜った時の感動と同じものが身体を貫いていったのだ。
 見慣れているロレンツォには詩織のその感動は伝わらなかっただろうが、彼は三百六十度を見回して唖然としたままの詩織の邪魔をしなかった。少し間を置いてから詩織を誘い、本棚の一角へ連れていく。

「この辺りが世界各国に伝わる古い意匠の本だ。参考になるだろう。これはケルトの意匠、こっちはアイヌやインディアン、アボリジニ……考古学書はこのあたり、そっちの棚にはローマ中の教会の装飾の写真、それから」
「あ、あの……」
 ロレンツォは一冊の本を取り上げた。それを手渡してくれる時、彼の指が詩織の手に触れた。

 冷たく乾いた手だった。左の薬指にはヴォルテラの紋章。荊と十字架だ。
 その時、詩織は不意に何かを理解したように思った。
 荊と十字架。これによって、この家の人間と、相川の家の間に横たわる川は深く残酷で、誰一人としてこれを越えることができなかった。
 詩織のような一般人には理解できないが、古い街や古い家、そしておそらくは古から続く秩序を保とうとするあらゆる集団・集合体は、こうして何かを頑なに固持し、自分たちの懐にある人々をあらゆる外力から守りぬく使命を負っている。そのためには自らの命も、良心さえも差し出すのだ。
 そして今度は、この人がこの家を背負って立つ、人柱になろうとしている。

 だが、ロレンツォの表情はいつものように淡々と冷たく、静かだった。この表情は、自らの運命に対して何ひとつ苦悩も苦痛も感じていないと語っているようだった。
「これは古い時代の宝石の加工技術法について書かれている。宝石の性質を実によく記してあるから、君の役に立つだろう」

 その時、本の匂いに混じって、ふと何か不思議な匂いがした。
 オイルのにおいだ。それも特殊なにおい。これ……油絵具だ。

「好きな時に入っていいが、夢中になりすぎて根を生やさないように。それから、夜は寝た方がいい。いいアイディアは眠らずに考えても生まれてくるものではない。トイレ、ベッドの中、通勤の自転車の上、中国の思想家がそう言っている」
 今のは冗談だったのだろうかと思う間もなく、詩織を置いてロレンツォは部屋に戻ってしまった。

 そもそも私がデザインコンテストの準備をしているなんて、どうやって知ったのだろう? もちろん、工房の主人からには違いないが、ロレンツォと主人の間に日常的な接点があるとは思い難かった。
 ならば、わざわざ聞き出してくれたのだろうか。
 いや、単に使用人の動向を確認するのは、屋敷を守る主人としては当たり前なのかもしれないけれど。

 それでも、詩織は嬉しかった。図書室に入れて貰えたことではない。何が、と聞かれても上手く自分の気持ちを言うことはできなかったけれど。
 本の世界は現実の世界と同じくらいに深くて広かった。ここには何でも揃っていた。それにイタリア語を理解できる今では、書かれている内容も相当に把握することができた。

 しばらくの間はあの奇妙なロレンツォの「愛人の家」のことは忘れていたが、何とかデザインの最終案を練り上げて、後は製作にかかるだけになった時、工房の帰りにまたロレンツォを見かけた。

 夕陽でオレンジに染められた石畳の上に、ロレンツォの長い影がくっきりと浮かび上がっていた。
 足元が幾らか頼りない。酔っているのかもしれない。どれほど酒を飲んでいても、屋敷の中では顔にも態度にも出ないロレンツォには珍しい姿だった。
 彼は路地から出て少し歩き、ナヴォーナ広場近くの教会に入っていった。
 何かに惹きつけられるように詩織は小さな教会の前に自転車を止め、それからロレンツォが入っていった扉をしばらく見つめていたが、やがて意を決して中に入った。

 小さなフランス人教会の中には、祭壇に向かって中心を割る通路の両側に木のベンチが並んでいた。三廊式で五つの礼拝堂を持っている。薄暗い堂内でも、天井の白と金は内に光を溜め込んでいるようで、仄かな輝きを失っていなかった。ここは、ある絵を見るために、詩織も何度も来たことがある教会だった。
 薄暗い堂内では、すぐにはロレンツォの居場所は分からなかったが、多分そこに違いないと左側廊のコンタレッリ礼拝堂の方を覗くと、礼拝堂の外の柱に凭れてロレンツォが立っていた。

 ……なんて美しい横顔なのかと思った。
 彫りの深い顔立ちには、サルヴァトーレのような華やかさはないが、無音の音楽がそこに凍りついているような静けさがあった。何かを語りたくても語れない、語るまいと決めている薄い唇も、張り詰めた感情を完全に包み込む頬も。
 その横顔は、どこからか漏れ来る光の加減で、まるで真珠のように見えた。

 暗くても遠くても、身なりを変えていても、詩織は自分が彼を見分けられることに、もうとっくに気が付いていた。冷たく、感情を全く表に出さないこの男の奥の何か。それが詩織には見えていたのかもしれない。

 そうなのだ。
 サルヴァトーレの優しさに流されている時も、いつも詩織の心はロレンツォと闘っていた。仕事を覚えたのも、言葉を覚えたのも、自分自身の仕事で成果を上げたいと思ったのも、全てロレンツォに認めさせたかったからだ。かつて、父親に認められたいと思っていたのと同じように。

 詩織には、サルヴァトーレに会えなくなって初恋の失恋の痛手に苦しむ間などなかったのだ。何故なら、恋ではなく敵対心であったとしても、気持ちは既にロレンツォにどう対処するかでいっぱいだったからだ。
 
 詩織は声を掛けることもできず、何よりも隠れることもできず、突っ立っていた。
 やがて、ロレンツォが詩織の方を見て、また正面に視線を戻したので、詩織は彼の近くまで行き、礼拝堂に視線を向けた。

 小銭を持っていないのだろうかと思ったが、彼が言い出すまで自分の方から聞くことを躊躇った。
 ここにはカラヴァッジョの作品が三点、配置されている。小銭を入れないと灯りがつかない。それで詩織は彼が小銭を持っていないのかと思ったのだが、そういうわけでもなさそうだった。

「マタイはキリストが死んだ後、エチオピアやペルシャに伝道し、ドミティアヌス帝のもとで石責め、火刑の後、斬首された。カラヴァッジョは何故、マタイを迫害する刺客の横に自分の自画像を描いたのだろうな」
 そう呟いて、ロレンツォは教会を出て行こうとした。

 詩織が付いてこないのを感じると、立ち止まり、振り返った。
「私がこんなところで何をしているのか、知りたかったのだろう」
 詩織は結局彼について行った。
 あの路地の家の扉が開けられる。ついに現実と向かい合う時が来たようだと思った。

 ここにこの男の愛人と隠し子が、などと思って覚悟を決めていたら、扉の先は小さな通路になっていて、そこを抜けると奥は広い中庭だった。
 既に夕刻の闇が建物の壁に囲まれた中庭を支配しつつあったが、その空間は不思議と温かい光に満ちていた。
 中庭の中心には井戸の跡があり、その傍から外階段が上階へ続いている。中庭を取り囲むようにして石造りの建物が並び、二階部分にはぐるりと一周、手すり付の通路が巡っていた。三階から上は、いくつもの窓が並んでいる。
 暖かいと感じたのは、窓からの光だったのだ。

 まるで、あの図書室のようだ。
 詩織は何かに充たされるような不思議な感覚を覚えた。

「ロレンツォ、大丈夫かい?」
 二階の外廊下から、いかにもイタリアのマンマという感じの女性がよく響く声で呼びかけてきた。
「あぁ、ちょっと酔ったんで、涼みに出ていただけだ」
 ロレンツォの声もまたよく響いた。石造りの建物で取り囲まれた中庭だからだろうか? いや、この人は本当はこんなに大きな声を出すのか。
「うちの馬鹿亭主なんか、毎日べろんべろんだよ。おや、誰だい?」
「親戚の娘なんだ」
「そうかい。じゃ、今度一緒にご飯を食べにおいで」

 何とも適当な誤魔化し方だと思ったが、文句を言う立場でもない。しかも、どう見ても東洋人の詩織を親戚だなどと、よくもまぁ信じたものだ。
 だが、そんな適当な言葉でも受け入れてしまう鷹揚さが心地よかった。

 やがてロレンツォは中庭に面した一階の扉をひとつ開けた。
「え?」
「君は、えとか、あとかしか言えないのか。仕事の時は随分と口答えをするくせに」
「あ、えっと……」
 これにどう反応しろというのだろう。

 油絵具の匂いが満ちていた。幾つもの畳まれたイーゼル、大きく平らな台は手作りのようだった。そして、色々な顔料や和紙を始めとした紙類、刷毛や筆、その他詩織には何だか分からない薬品の入った瓶など、修復のための材料がきちんと棚に収められ、整理されている。
 部屋の中心にひとつだけ組み立てられたイーゼルに、絵が置かれている。ラファエロだろうか。あるいは彼の工房で描かれた絵だろうか。愛らしい天使が描かれていた。
 ここは絵画修復のための工房だった。

 後に知ったが、この一階部分は全て工房になっていた。親方らしき頑固な親爺が仕切っていて、若い修復師に仕事を与えている。時には工房総出で教会や美術館にも出かける。
 二階以上には修復師やその家族、あるいは全く関係のない者たちも住んでいた。みなが大きな家族のようで、ちょっとした芸術コミュニティのようになっていた。
「どうして」
「単なる息抜きだ」
「じゃ、子どもは……」
「子ども? 君は何を言っている?」
 それもそうだ。これだけの家族が住んでいれば、子どもも幾人もいるだろう。いや、逆に彼の愛人や子供がいないという証明にもならないが。

 だが、それが単なる息抜きではないことは詩織には直感できた。
 あの日、図書室で彼の指からにおっていた油絵具の匂い。
 きっと灯りなどつけなくても目にも心にも焼き付けてあるカラヴァッジョのマタイ。それを暗がりの中で見つめていた横顔。

 汚れたキャンバスの中から艶やかな天使の姿を甦らせながら、ロレンツォはカラヴァッジョの暗い闇を求めざるを得なかったのだ。
 この人は、荊と十字架に縛られた世界に生きることを運命づけられているのだから。
 運命?
 私は、何故ここに来たんだっけ? 
 そう、過去をつかまえて、自分が進むべき道を知るために来たのだ。
 何かをしなければならないことだけは感じていた。でも、あの荊を解くための剣を、私は持ち合わせていない。

 ある朝、屋敷で聞きなれた懐かしい声が居間から聞こえて来て、詩織は思わず隣の部屋で壁に張り付いてしまった。いや、ここで身を隠しても仕方がないのだが、どうにも見つかるわけにはいかない気がした。
 その声はロレンツォと、サルヴァトーレだった。
 ……いつ戻ってきたのだろう。

「そんなことを言うために戻って来たのか」
「ねぇ、兄さん、僕はこの一年であれこれ考えた。そしてこれが一番いい答えだと確信したから戻ってきた。僕には僕に相応しい仕事があり、兄さんには兄さんにしかできないことがある。兄さんには本気で教皇の楯になることなどできない。他に守るべきものがある人間に、命も良心も全て主君のために差し出すことができるわけがない」
 詩織は心臓が口から出てきそうになっていた。
 サルヴァトーレが何を言っているのか、半分くらいはわかっていたのだ。

「お前はあの子を守りたかったのではないのか? 確かにこの家の人間は、あの子の家の人間の運命を狂わせてきたかもしれない。お前はそれを埋め合わせ、運命を成就したいと願っていたのではなかったのか。時が来たら自分から話すと言って、勝手にニューヨーク行きを決めた。私はお前が、彼女が東京から戻ってきたらここに留まらせるようにと言うから、彼女を留め置いた。そもそも、あの子の父親を呼びつけたのもお前だろう。今こそあの子に事情を話して、プロポーズするならしてやれ」
「兄さん、相変わらず鈍いね。プロポーズする主役も、相手も、取り違えている。言っとくけれど、僕はあの子を恋人として愛しているわけじゃないんだ。もちろん、最初はからかっていただけのつもりだったのが、どこかから心魅かれていたことは認める。あの子は素晴らしい娘になった。でもやはり、僕を変えるほどの力じゃなかった。僕には他に愛するもの、守るべきものがあるからだ。それに、あの子を変えたのは、僕じゃない」

 少しの間、小さな沈黙があった。詩織は自分の呼吸がとなりの部屋に聞こえやしないかと思って、息を止めた。本当は耳も塞ぎたかった。
 やがて、低く抑えた、感情のないロレンツォの声が聞こえた。
「お前は何が言いたい」
「もうそろそろ自分の気持ちに気が付いたら?」
「言っていることが分からん。私はあの子に興味を持っているわけではない。お前があの子を気に入っているなら、いくらでも協力してやろうと思っているだけだ」

 今となっては自分の気持ちに呆然とするしかない。
 詩織は訳も分からず流れてくる涙を拭うことができないまま、工房への道を自転車で走っていた。

 そうだ。あの人が、私になんか興味を持つはずがないじゃない。
 
 ……シンデレラはいい。
 継母や義理の姉たちに苛められたかもしれないが、少なくとも、お城から招待状が届くような身分の家に生まれていたのだ。国中の娘を呼んだなどと書いてあるが、舞踏会に出席するドレスも靴も買えない家の娘に招待状が来るわけがない。もし来たのだとしても、舞踏会に行くことはできない。ぼろぼろの靴と服を、ガラスの靴や素敵なドレスに変えて、かぼちゃとネズミを馬車と馭者に変えてくれるような魔法使いが、全ての女の子の元に現れるとは思えない。

 あるいはいっそ、眠り姫を助けに行く王子になれるなら、どんなにいいだろう。荊を引き裂く剣と、塔をよじ登りドラゴンと闘う勇気が私にあったのなら。

 ヴォルテラの家は何のためにあるのか。
 さすがに二年間もここに住んでいれば、主人が何のために働いているのか、気配を察することができた。民族も文化も歴史も宗教も異なる国から来た詩織には言葉にするのは難しいが、それでも敢えて言うのなら、この家は教皇庁の外堀なのだ。もう何時とも分からない昔、教皇庁を守るために作られた。たとえ自らの命と良心を悪魔に差し出しても、教皇を守るためだけに。表に示されるこの家の外見は、ただの蜃気楼だった。

 ……相川の家ってどうなってるのよ。そんな因果な家の主たちに恋するなんて、こんな因縁があるだろうか。運命に弄ばれているとしか言いようがない。
 しかも、うちの家系には神社の神主さんの娘がいる。お寺に住んでいた先祖もいるし。……笑えないけど。

 運命を交錯させながらも、逆にその運命によって共に生きることを阻止されてきた二つの血脈を、この長き時を経て結びつける力など、私にあるわけがない。
 それに、そもそも彼は、何もできないこんな小娘など眼中になかったのだ。

 でも。
 自分には何もできないことを知ってから、ようやく心を言葉にすることができるなんて。
 ……私はこんなにも、ロレンツォのことが好きだったんだ。

(後篇へ続く )




花男なら、ここでこの曲が流れるところですね(いい曲だなぁ~)
この「愛してるよよりも大好きのほうが君らしいんじゃない」を思い出して、書き換えたところがありまして……詩織の気持ち、始めは「ロレンツォを愛している」だったんだけれど、う~ん、ここは「好き」だよなぁ、と。

恋愛小説って、こんな細かいところ、大事なんですよね。
(このデリカシーがないから、恋愛小説が書けないんだな、私)

冒頭のシーンは『美女と野獣』に出てくる図書室。
実は私、『美女と野獣』のお話が大好きなんです。エロール・ル・カインの絵本は宝物。
アニメでは野獣がベルにこの図書室をプレゼントするんですよね。
こんな図書室、プレゼントされたら、もうそれでノックアウトですよね~ 
(そんなことあるわけないって!)

本当は最後まで一気に読んでいただきたいシーンですが、長いので切りました。
図書室のシーンと中庭のシーンのシンクロ、ちょっと気に入っています。


そして、ロレンツォが入って行った教会はサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会。
ナヴォーナ広場の界隈、大好きなんです。何しろ、ベルニーニの彫刻を追いかけてローマの街を歩いていたもので。
カラヴァッジョはやっぱりいつか書きたいテーマ。もちろん、修復師の「彼」に絡めてです。
カラヴァッジョマタイの殉教
ロレンツォが見ていた(いや、お金入れないと電気がつかないのです、ここ)「マタイの殉教」

では、最終話もお楽しみに(*^_^*)
もしかしたら、あの猫も登場するかも??

(作者註)→どうでもいい情報です。
*1 神社の神主の娘=初代真の嫁・舞
*2 お寺に住んでいた先祖=初代真
*3 なぜ青灰色の瞳に詩織がデジャヴを感じたか……曽祖父の家にあるんです。初代真と初代ジョルジョの写真が……(撮ったのは美和)
関連記事
スポンサーサイト

Category: ローマのセレンディピティ

tb 0 : cm 8   

コメント


うふふ

「美女と野獣」の図書室は同じものを思い浮かべましたよ。
そういえば、あの映画の最後の返信のシーン、大好きだったな。
あ、そうか。23の背中は、あの野獣から来たんだ、いま氣がついた。

それと、お金を入れないといけないカラバッジオ。
行きましたよ。母がどうしても行きたいというので、一緒に行きました。
ガイドブックに「お金を入れると数分間電灯がつく」とあったので、「そうだよね、こんなに暗くちゃよく見えないよね」と小銭を探してごそごそやっていたんです。で、さあお金を入れようかと思った途端、ぱっと、真っ暗になったんです。そう、それまでは誰かの入れたお金で電灯がついていた状態だったのですね。その思い出のせいで忘れがたいものになりました。

トトは外見が竹流だけれど、ロレンツォは瞳が竹流なのですね。そして、絵画に対する情熱も。見かけと、中身の違いでしょうか。詩織は自分の気持に氣がついて……。

しかしですね、彩洋さん。このお話、本当に私にはものすごいデジャヴなんですけれど! もちろん、彩洋さんをはじめとして、他の方はまだ読んだことないけれど、私の方は完結している、あの小説に……。

さて、次回は後編ですね。あの大河ドラマの最終回がどうなるのか楽しみです。分厚い本を最後のページから読む感じ?

そして、「ローマ」ですね。「夜のサーカス」にするか「ルドちゃん&ロメオ」にするか悩み中です。少々お待ちください。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2014/11/06 07:38 [edit]


おっと

なぜか勝手に前後編の二話構成だと思い込んでいた私は、中編の文字に愕然(笑)

更新、お疲れ様でした。
ああ、なるほど「サブリナ」ですね。妙に納得しました。もっとも、「サブリナ」は未見ですので、ボガードといえばバーグマンなんですけどね。
お兄ちゃん、役目を果たすには優しすぎるんだろうな。人も良さそうだし。弟くんの方が、チャラチャラしながら裏ではクールに仕事しそうな気がします。
兄弟の会話、読んでいて悶えました。なんか、いいなぁ(遠い目)
まあ、今回はしーちゃんもがんばりましたね。あんな不確かな状態で、それを頼りに家を飛び出すなんて、芯の強さを感じます。ま、シロウト探偵はダメダメでしたけど。

さて、運命の大河はどこに流れ着くのか。次話が楽しみです。

TOM-F #V5TnqLKM | URL | 2014/11/06 21:53 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

> 「美女と野獣」の図書室は同じものを思い浮かべましたよ。
わぁ、そうですか。嬉しいです!!
私、あの映画はほんとよくできているなぁと思っているのです。
ディズニーらしく、お姫様はなよなよしていなくて結構男前な女性ですが、そんなところもよくて。
特にあの図書室のシーンは素晴らしいですよね。こっちまで、一瞬に野獣に恋をしそうなくらい(?)

そして、そう、あの変身、というのか、王子に戻るシーンですよね!
実は私、あそこには一言言いたいのです。映画ではベルが変身しちゃった王子の目を見てそれが野獣の本来の姿だって気が付くようになってるんですけれど、私が原作の中で最も萌えた台詞がないんですよ。
ベルったら、すっごい美形の王子を目の前に「私の愛した野獣さんはどこ?」って聞いているんですよね~
この美形の王子じゃない、私の愛したのは野獣よ~みたいなこの台詞、外見になんか惑わされないわってのに萌え萌えだったのもので……
でも、シーンとしては本当に綺麗ですね(#^.^#)

> あ、そうか。23の背中は、あの野獣から来たんだ、いま氣がついた。
え? え? え? 23は野獣じゃないですよね。そこそこ男前?
夕さんのイメージの中の背中……広くて大きな背中ってことかしら。

> それと、お金を入れないといけないカラバッジオ。
あはは~~~。そうそう、そうですよね! 私も同じでした!
消えてから初めて「点いてたんか~?」と。あれ、暗すぎますよね。絵を傷めないためかもしれませんが……それにしても……教会の中だからあんなものかしら、と後で思いましたが。いや、何より、カラヴァッジョの絵が暗すぎるという説も??
マルタに行った時にも大聖堂でカラヴァッジョの絵を見ましたが、あの部屋も大概暗かったなぁ……

> トトは外見が竹流だけれど、ロレンツォは瞳が竹流なのですね。そして、絵画に対する情熱も。見かけと、中身の違いでしょうか。詩織は自分の気持に氣がついて……。
うふふ。そうなんですね。でも、このサルヴァトーレ、最後は大活躍です。
でも、ちょぴっと謎が残されちゃいました。また次回もお楽しみに!

> しかしですね、彩洋さん。このお話、本当に私にはものすごいデジャヴなんですけれど! もちろん、彩洋さんをはじめとして、他の方はまだ読んだことないけれど、私の方は完結している、あの小説に……。
え、え、え。あの小説、と言えば、今連載中のあの小説でしょか?
それとも別のお話の第○部? うわ、気になる。発表された時に「ほんとだ~」ってなるのが楽しみです。

> さて、次回は後編ですね。あの大河ドラマの最終回がどうなるのか楽しみです。分厚い本を最後のページから読む感じ?
はい、最後までよろしくお願いします。
そして、ほんとだ。言い得て妙ですね。私がよくやる「あとがき」を読んじゃうってやつ^^;
それはそれで楽しい。
この物語の本質を、最後にあの猫がたった一言でぶった切ってくれます。
そちらもお楽しみになさってくださいませ!

> そして、「ローマ」ですね。「夜のサーカス」にするか「ルドちゃん&ロメオ」にするか悩み中です。少々お待ちください。
わ~~~~い。どちらも楽しそう~~~
楽しみに待っております。でも、たくさん書かれてお疲れになられているでしょうから、ほんと、ごゆっくりで(^^)
コメントありがとうございました!!!

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2014/11/07 00:07 [edit]


TOM-Fさん、ありがとうございます(^^)

> なぜか勝手に前後編の二話構成だと思い込んでいた私は、中編の文字に愕然(笑)
あ、それは私のせいなのです! 始めに、前後編でお届けします、って書いて、後から後篇が長くなりすぎたので、3話になりました~ってご報告を……
あれこれ付け足していったら、長くなっちゃたんです。
どうも、エピソードをスパッと切るコツが分からなくて。短編って、やっぱり難しいですね。

> ああ、なるほど「サブリナ」ですね。妙に納得しました。もっとも、「サブリナ」は未見ですので、ボガードといえばバーグマンなんですけどね。
そうそう、ボギーにバーグマン、美しすぎる世界ですよね!
私は大学生のころ、今はもうあまり見かけないいかにも場末っぽい映画館(祇園にあった)によく通って、3本立て白黒映画を見ていました。そこでボギーに夢中になり……^^;
白黒映画の美しさに完全にやられて……でも3本立てなので5-6時間かかるんですよ。で、もう途中から頭痛と吐き気で死にそうでした(狭いところ、空気の悪いところにいると、すぐ頭痛が。当時、梅田の地下街も歩けなかった…・・)
サブリナもその中で見て、おぉ~、これぞシンデレラストリー! これ、おいし過ぎるぞ!と思ったのでした。何って、兄弟とシンデレラ、この3人の立ち位置が(^^)
ぜひ、お時間があったら見てください。途中で変わっていくオードリーが美しい!

> お兄ちゃん、役目を果たすには優しすぎるんだろうな。人も良さそうだし。弟くんの方が、チャラチャラしながら裏ではクールに仕事しそうな気がします。
> 兄弟の会話、読んでいて悶えました。なんか、いいなぁ(遠い目)
おぉ。なんと読みが深い。そうそう、この弟、かなりの策士です。チャラチャラしているように見せかけているのかも。こちらもラスト、ぜひ、お楽しみください!
そして、兄弟の会話に悶えてくださってありがとうございます!
そうそう、もう兄弟葛藤大好きなんです。高校生のころ友人と共作で書いていた、いい加減な壮大ファンタジー「アンケセナーメンその生涯」も萌えどころは神の子3兄弟でしたし^^; 真シリーズの出発地点も、真の父親の3兄弟の葛藤なんですよ。
この兄弟は……あんまり出て来ない会話で、どんなに思い合っているか、伝わったらいいなぁと思いながら書いていました。伝わっているでしょうか。ヴォルテラの兄弟って、ジョルジョ(竹流)の時もそうですが、仲良しなんですよ。ま、下敷きがマフィアなので、血の絆は強い。でも実は……(わわわ、お楽しみに!)

> まあ、今回はしーちゃんもがんばりましたね。あんな不確かな状態で、それを頼りに家を飛び出すなんて、芯の強さを感じます。ま、シロウト探偵はダメダメでしたけど。
はい。でも書きながらヒロインって難しいなぁと思いました。
あまりも出来過ぎだと共感を持てないし、あまりにもダメダメだとまたこれもイラッとするし(書いている私が…・・)、何とかその中間処でがんばれていたらいいのですけれど。

> さて、運命の大河はどこに流れ着くのか。次話が楽しみです。
はい、最後にこの大河の総評を、あの茶トラ猫が、たった一言でぶった切ります!
そちら(エンドロール)もお楽しみに!!
コメントありがとうございました!!!

彩洋→TOM-Fさん #nLQskDKw | URL | 2014/11/07 07:11 [edit]


こんばんは~。

サキは空港のシーンで始まる物語が大好きです。
飛行機好きということもあるのですが、空港の出発ロビーの雰囲気がとても好きなんです。特に国際線の雰囲気は素敵です。
彩洋さんの描かれる空港ロビーは、サキをお気に入りのその場所へ行った気分にさせて、物語の中へそのまま誘い込んでくれます。
でもヒロインの彼女、この高揚するような雰囲気からは1人浮き上がっていて、切り離されている。何があったんだろう?そう感じさせながら物語は過去へと遡り本編が始まる。
おぉ、素敵な始まり方です。

詩織の家族関係やバックボーンが語られていきますが、サキは少し疎外感の様なものを感じています。
この物語の主要な人物はもっと大きな物語に繋がっていて、それぞれの人物がずっと大きなバックボーンを持っていると感じるのです。彩洋さんは単独でも読めるように解説を入れる等、配慮されているのでちゃんと読み進めることができますが、もっと大きな背景や事情が隠れていて、物語をちゃんと読んだ方の印象とは違っているんだろうな……とウジウジしてしまいます。
あ、でもとても面白いですよ。サキが事情を知っているのでグズグズ言っているだけなので、気になさらないでください。
詩織が反発する理由が分かるような気がします。父親は背中の大きな人ですよね。家族もみんな大きそうですし、そういう家族からさりげなく保護され配慮されることに対する反発?これが新しい事に挑戦するエネルギーになることはよくわかります。上手くいくかどうかは別の問題ですけれど。
この反発心、そして自分のルーツを知りたという願いがこの物語を動かすエネルギーになっていて、一見落ち着いて沈殿しているように見える世間をかき混ぜていく……そんな予感がしました。
詩織がローマの空港に到着したシーンはすごく既視感に見舞われました。
まったく設定は違うのですが、うちのコズミを思い出してしまったんですよ。状況がよく似ています。
でも、詩織の心境の描写、素敵です。ジェットコースターの比喩や空の表現や、さすがだなぁ、こう書くんだな、なんて勉強になってしまいました。
そして、ここに変身シーン、憎いなぁ。
ローマの休日、そしてマイフェアレディーって言われると確かに、でもこういうのは分かっていてもやっぱりドキドキワクワクしてしまいますね。
日本人が籠りがちな殻を自力でぶち破る詩織の果敢な挑戦は、とても痛快でした。ヴォルテラ家の庇護のもとではあるんですけど、詩織の努力や才能もたくさんあったのだろうなと思います。
ヴォルテラ家の宿命やヴォルテラ家と相川家の不思議な関係や、そんなこんなが少しづつ理解できてくるにつれて、ロレンツォやサルヴァトーレのそれぞれの苦悩が伝わり、詩織の心の揺れと重なってなお一層引き込まれていきます。
詩織とサルヴァトーレの隠れた庭でのシーン、サキは単純ですからこれ絶対運命の出会いだ、とか思ってしまうんですけど、そんなに単純じゃないですね。
なぜこんなに周囲の反応が過敏になってしまったのかわかりませんが、その後のサルヴァトーレの行動とか謎が多いです。
その一方ロレンツォも目が離せなくなってきました。詩織に対してどんな気持ちを持っているのか、図書室でのシーンなど(美女と野獣ですか)、どう見ても普通じゃないですよね。サルヴァトーレとは全然違っていて興味深いです。サルヴァトーレの発言も気になりますし。彼は兄の代役を申し入れているんだろうか?それはロレンツォの気持ちを考えてのことなんだろうか?詩織の気持ちはどんなふうに変化していくんだろうか?などと疑問が次々と湧いてきます。
今現在、後編の発表はありませんので待つ以外にありません。
サキは『麗しのサブリナ』のストーリーを知りませんので推測することもできませんが、変に調べたりしないで知らないままで後編に臨みたいと思います。
その方がずっとドキドキできそうです。

彩洋さん、分厚い物語を書かれますねぇ。
サキの作品のなんと薄っぺらいこと。自己嫌悪に陥ってしまいますよ。

山西 サキ #0t8Ai07g | URL | 2014/11/07 19:38 [edit]


中編^^

>なぜ青灰色の瞳に詩織がデジャヴを感じたか……曽祖父の家にあるんです。初代真と初代ジョルジョの写真が……(撮ったのは美和)

ああ、そうか。そうだったんですね。
この話を読み始めて、単純な私はすっかりサルヴァトーレが恋の相手だと思ってたんですが、そうか、彼なんですね。

あと気になったのは
「確かにこの家の人間は、あの子の家の人間の運命を狂わせてきたかもしれない。」というセリフ。
本編ではまだそこまでの話にいっていないのかな。この後、真たちに何が起こるのかも想像できてたのしいです。
カラヴァッジョ、私も大好きです。
宗教的な背景を知らなくてもこの人の光と闇には人の心を掴んで離さない迫力があります。
特異な人生を歩んだ人でもあるようですね。
大海さんがいつか彼の話を書かれるのを楽しみにしています。

lime #GCA3nAmE | URL | 2014/11/08 10:35 [edit]


サキさん、ありがとうございます(^^)

わぁ、サキさん、こんなにも心の籠もったコメントを頂き、本当に恐縮しております。
一生懸命読ませていただきました(*^_^*)
空港で始まるシーン、そう言えば、サキさんのお話、交通機関関係が舞台のものが多いですよね。舞台が現代でも、SFでも。印象的なのはトロッコだったけれど、地味に阪急電車も私のツボでした。
空港はドラマに満ちていますよね。あの何とも言えない祭りのような?ざわめきとか、昂揚感とか、私も好きな場所ではあります。期待と不安、その両方がまじりあっている感じが何とも言えないからです。そう、両方があるからいいんですよね。一方では何か足りない。
あ、でも、何だか今回「短くまとめよう」として、ちょっとシナリオちっくにあれこれ端折ったので、そのシーンを十分に書けていたかどうか、少し不安です。
いつもの私なら、この倍の文字数を使うシーンなのですが、読んでいただきやすいように目一杯端折りました。そうしたら少し薄っぺらくなって、ちょっと心配していました。
でも、少しでもイメージが伝わっていたら、とても嬉しいです。

過去の部分に関して、本当に申し訳ない、と思っています。
きっと読んでくださる方々は「???」ってところがいっぱいあるだろうなぁと思いながら書いておりました。そう、読者さんを置いてきぼりにしてはいけない、ってよく言われるのに、本当に申し訳ない感じです。
でも、これはこれでいいのかなぁと開き直ったりもしています。エンディングはオープニングでもある、という都合のいい解釈で^^; これでヴォルテラ家のイメージを掴んでいただけたら、なんて、都合のいいことを思っていたりもして。

バックボーン、本当にすごく重そうに見えますが、実はまぁ、よくある「ややこしい高貴な家柄」程度に思っていただいていたら、この話は十分かなぁ……でもこうして、サキさんが少しうじうじしてくださったのは、ちょっと嬉しいかも。いえ、長い話だし、あまり穏やかじゃないシーンもあるので、読んでくださいねとは言えないのですが、何となくでもイメージを抱いてくださったら本当に嬉しいなぁと。
それにですね、きっと「ちゃんと読んだ人」はいないんですよ。だって、ヴォルテラ家の中身に関しては、私はノート10冊以上書いていますが、それはまだ公表していないんです。もちろん、その気配は『海に落ちる雨』の中にかなり書いておりますが、ローマを舞台にしてシーンとしてきちんと描かれた部分はまだデジタルの文字にもなっていません。手書きの……アナログのまま。
だから、疎外感なんて感じないで、ふわっとイメージだけを持って下さったらもう本当に充分です。
というのか、こんな人まかせなお話をちゃんと読んでくださって、本当にありがとうございますm(__)m
相川家は、もう、タダの、ちょっと芸術家が多い、普通の家ですので(多分^^;)、これからもあちこちに登場すると思いますが、またたまにお付き合いくださいね(*^_^*)

詩織は、自分が何かを自力でできる人間とは思っていない、ちょっとマイナス思考の女の子だったのですが、サキさんの仰る通り、日本を出ていこうとした時点で、もう何かを吹っ切っていたのかもしれませんね。
彼女の父親は「ぶっ飛びすぎ」、プラスへもマイナスへも極端な人なので、そんな血が少しは彼女にもあるのかもしれません。この親があまりにも飛んでいるので、周りももう慣れるしかないというのか……^^;
でも、ずっとどこかで「いつかは」と思い続けていたんですよね。
レオナルド・ダ・ヴィンチ空港に着くまでは、準備の忙しさに流されてて、で、ローマの空港で初めて開き直ったのかも。私も旅行の時はいつもそうでした。何というのか、異国への旅行って、いつも飛行機が飛び立つときもワクワク感より不安の方が大きくて……で、異国の空港に着いた時に、初めて開き直る、という感じ。初めての異国への旅は、メインがイタリアの約1か月のバックパッカーだったので、あれでかなり鍛えられました。今はまた、外国へは出不精になっていますが。

詩織は日本では表にエネルギーを出さずに暮らしていたと思うので、異国で初めてエネルギーを表に出すことを学んだのかもしれませんね。しかも相手はイタリア、ローマ。もう上がったり下がったりが当たり前の国。
実は私、その1か月の旅行中の1週間をローマですごしたんですよ。多分、詩織のジェットコースター感覚は、私のあの時の気持ちだったかも。
でも、お姫様に変身するチャンスはありませんでしたけれど^^;

そうそう、この兄弟の関係にもご注目下さい。きっとね、思い合っていて少しもどかしいのかもしれません。
実は、運命の出会いは複雑だったのです(^^)
周囲の反応が早急で複雑だと感じたのは詩織だけだったのですが、事情があったのですね。
でも、ちょっと伝わりにくいように書いちゃったのですけれど、この時、サルヴァトーレは悩んでいたのです。いわゆる、" to do or not to do"ってやつですね。
それなのに! いや、サキさんのコメント、ドキッとしました。そうそう、サルヴァトーレの行動、謎が多いですよね。答えは後篇で!(と言ってごまかす^^;)
そして、ロレンツォ。彼の場合は簡単です。自分の人生は既にこの家と教皇にすべて捧げると決まっているので、今更誰かに深く魅かれたりなどしないように自分の感情をコントロールしていたのですね。
実は、このお父さん、ヴィットリオも若い頃、同じようなことで悩んでいて。だから息子の気持ちがものすご~くよくわかるんです。でも息子の方は運命だと受け入れてくれちゃってて。思い合う親子だからこそ、言い出せないところもあったりして。で、サルヴァトーレは? 答えは後篇で!
(いや~、サキさんの分析、本当に鋭くて、ドキドキしました。でもほんと、ありがたいです)

あ、そうかぁ。コズミ……宇宙ちゃんですね。
少し似たところを感じていただいたのだとしたら、それも嬉しい。私もまたシスカの世界にも行かなくちゃ。
そうそう、サキさんのお話、全然薄っぺらくありませんよ! 舞台設定とか、イメージとか、本当に大きな世界です。設定の自由さも、羨ましいと思うのです。細かいところに拘っておられるのもよく分かるし。SFっぽい世界って、自分が1から作るだけに、設定の細かいところに拘らないと、物語自体が成立しなくなりますものね。
うちの場合は、単に、こねくり回した年数が長いだけで……きっとサキさんの物語もだんだん深くなっていくのだと思います。それをまだこれから楽しみに待っていますね(*^_^*)
とても嬉しいコメント、ありがとうございました!!!

彩洋→サキさん #nLQskDKw | URL | 2014/11/09 22:40 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

> >なぜ青灰色の瞳に詩織がデジャヴを感じたか……曽祖父の家にあるんです。初代真と初代ジョルジョの写真が……(撮ったのは美和)
はい、そうなんですよ~
美和はもうこの二人の関係については、読者さん方の興味をすべて引き受けてくれて、率先して「探偵」をしてくれていますから! そもそも美和の登場自体が「私たち(つまり外野)」代表。
で、カメラマン志望なので、この二人を被写体にして(美味しい被写体^^;)狙ってましたからね! 危ない素敵な写真のコレクションがいっぱいあったと思われます。
で、ちょっとシリアスなことではありますが、真の死後、美和と死者たちの間にはあれこれわだかまりが残ってて、彼女はずっと写真を仕舞いこんで(見たくなかった)いたんですね。でも捨てることもできなくて。それがある時、父親のことを知りたいって、慎一が訪ねてきて、真の死後初めて彼らの写真を見る、というシーンがあるのです。この時に、写真の一部が慎一の手元に行っているんですね。
どんな写真かといいますと……美和は隠し撮りもしていましたが(際どいものもあったかも?)、こちらは多分モデルたちにかなり注文つけて撮った写真と思われます。瞳の色が分かるくらいですからね。
ちなみに。実は、2代目真の嫁・えみかは美和の血縁なのです。絡まる、絡まる(*^_^*)

> この話を読み始めて、単純な私はすっかりサルヴァトーレが恋の相手だと思ってたんですが、そうか、彼なんですね。
えへへ。『麗しのサブリナ』のまんまなのです。いや、ボギーがかっこよくて(*^_^*)
でも、詩織ったら、本当は始めからロレンツォを意識しているのですよね。ただ、空港での出会いが……混乱のもとに。これ、真面目に長編で書いたら、相当に紆余曲折しますね。

> あと気になったのは
> 「確かにこの家の人間は、あの子の家の人間の運命を狂わせてきたかもしれない。」というセリフ。
> 本編ではまだそこまでの話にいっていないのかな。この後、真たちに何が起こるのかも想像できてたのしいです。
うお >゜))))彡
こ、このあたりは、え~っと^^;^^; そうですね。『海に落ちる雨』でまた……
でも、多分、この兄弟がよく知っているのは、二代目真と二代目ジョルジョのことかもしれません。
あぁ、この辺りも相当ややこしくて。BLじゃないけれど、初代よりも二代目同士の方が関係としてはあけっぴろげでした。でも、二代目ジョルジョ(つまりヴィットリオの弟、ロレンツォとトトにとってはおじさん)もヴィットリオも、姉(ヴィットリオにとっては妹、盲目)が一番大事な人で……ううむ。こちらも『終わらない歌』シリーズでいつか。ちなみに二代目ジョルジョは病死しています。

> カラヴァッジョ、私も大好きです。
> 宗教的な背景を知らなくてもこの人の光と闇には人の心を掴んで離さない迫力があります。
> 特異な人生を歩んだ人でもあるようですね。
> 大海さんがいつか彼の話を書かれるのを楽しみにしています。
おぉ……そうですよね。どこまでも深い闇と、闇の中の密やかな光。それが彼の絵でしょうか。ローマで殺人を犯してマルタに逃げたカラヴァッジョの絵を、マルタでいくつか見るチャンスがあったのですが……逃亡先のマルタでは、庇護者のおかげでずいぶん大作を描いていますよね。う~ん、不思議な境遇です。
この逃亡劇に絡めて、真と竹流を使いたいのですが、まだイメージしかありません。
いつかそのうちに!
コメントありがとうございます!!

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2014/11/09 23:28 [edit]

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://oomisayo.blog.fc2.com/tb.php/529-46c5ffe7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)