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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【迷探偵マコトの事件簿】(15) マコトのカムイミンタラ(後篇) 

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(イラスト:limeさん)
お正月休み。今年もマコトはタケルと一緒に北海道のジィちゃんちです。
北海道の雪原で遊んでいて穴にはまったマコトは、コロボックルのイソポイリワクに出会います。
イソポのじいちゃんが病気! 動けないイソポの代わりにマコトは医者を呼びに森の中へ。
でも、数は数えられないし道に迷っていまいます。そして、空は暗くなってきました!
マコト、どうなる?
【マコトのカムイミンタラ(前篇)】

<登場人物>
マコト:茶トラのツンデレ仔猫。怖がりだけれど、一生懸命。
タケル:ちょっぴりSだけど優しいマコトの飼い主。
ジィちゃん:ジィちゃんだけど、タケルの親友。北海道の浦河で牧場を経営している。
アイヌのジィちゃん:ジィちゃんのオトモダチ。
イソポイリワク:コロボックル。ウサギの兄弟/仲間、という意味。


【迷探偵マコトの事件簿】(15)マコトのカムイミンタラ(後篇)

[SCENE3] マコト、たたかう
さっきまでちっさい太陽がいっぱい、まっしろの雪の上でキラキラしてたのに、お空が暗くなったら、キラキラも消えちゃった。
早くいかなくちゃ。
でも、前に進まない?
う~ん。
せんぷうきがお空から降ってきたみたい。

ぶわっ。
ころん。
わ! 吹き飛ばされちゃった!
ころんころんころん・……
わ~~~~

止まったと思ったら、雪まみれ。
ぼく、またねこダルマになりかけてる。
おひげがびゅんびゅん、いってる。
め、目が開けられない……
雪がいっぱい、ふってきた。
ナイフみたいに雪がつきささる。
びゅん、びゅん。
上からも、下からも、横からも。
あ、歩けないよ……

切り株、切り株、きりかぶ、きりきり……

ぼくはよろよろと一歩だけすすむ。
風がびゅん!!
ぼくはころがる。
ぼくの前はまっしろのまっくろで、何にも見えない。

きりかぶ、きりかぶ、いんさんけ……

昨日、タケルが言ってた。
ホッカイドウはまいなす30度になるんだって……
……まいなす30度ってなんだろ?
こおるんだって。
……こおるって、なに?
ぼく、寒いのか、あったかいのか、わかんなくなってきちゃった……

でも、がんばらなくちゃ。
いそぽが、雪のあなぼこの中でぼくをまってるんだ。
ぼく、きりかぶ、いんさんけ、さがさなくちゃ!
きりかぶ、いんさんけ、どこ……

でも、もう歩けない……
ジィちゃん! たすけて! 
タケル……どこ?
ぼくはころん、ってころがって……また雪まみれになっちゃった。

……あれ? なんか、まっしろだね。
でもなんとなくあったかい。
それに、タケルの声が聞こえるね。ぼくを呼んでる?
わぁ。シャケとイクラとスケトウダラとホッケがならんでる~
ぼく、お馬さんのおせなかに乗って、ゆらゆら~
お馬さん、どこに行くの?
ぼく、ちょっとあったかいよ……
おいでって、お空の上から声が聞こえる……タケルが呼んでるの?

って、そんなはずはない!
だって、ぼく、今は森の中できりかぶをさがしてるんだから!
シャケとイクラとスケトウダラ……は、タケルんとこに帰ってから食べるんだ!
だから、あれはタケルの声じゃなくて、アクマにちがいないんだ。
ぼくはマヨケを持ってるんだぞ! だまされないよ!
いそぽ、待っててね!

ぼくはぶわんぶわんと雪を払った。
いっぱいいっぱいぶるぶるした。
それから、ころんころんしたけど、もいっかい、立ち上がった!
空のせんぷうきにも、よこからふってくる雪にも負けない!
ぼくはお空を見上げた。
あんまり見えないけど、せんぷうきは強くなったり弱くなったりして、時々お空が見えた。

だいじょうぶ。ぼく、毎日、半にゃライダーになるれんしゅう、してたんだもん。
ぼく、前よりずっと強くなってるもん。
ぼくはさけんでみた!

にゃ~~~~~~ん!!!!(いんさんけかむい~~~!!!!)
せんぷうきがぜんぶかき回していく。
でもぼくは、もういっかい、さけぶ。

にゃ~~~~~~~んんん!!!!!(いそぽを助けて~~~!!!!!)

し~ん。

にゃ~~~~~~~んんんん・……

ぼくの声がお空ではねかえってる。いんさんけ……に聞こえないのかな。
ぼくはもういっかい叫ぶために、力をこめた。

ぶわっつ!!

その時、お空がきゅうにもっとまっくらになって、すっごく大きな黒い天井が降って来た。
わ! わわわ!!!!
何かにつかまっちゃった!!!

ぼくはよこから来る雪の中、お空にういていた。
ぼくのからだは、おっきい足につかまれてる。
って、わ~~~~。
見上げたら、からだは黒くて、おしっぽだけ白い。
でっかいトリ???
でっかいトリって、ねこ、食べる??????
わ~~~~、どうしよう!!!! ぼく、食べないで~~~~!!!
あとでぼくのシャケとホタテとスケトウダラと……分けてあげるから!!!

でっかいトリはぼくを木の上につれて行った。
足でグイと押さえて、くちばしでつつこうとする!

わ~~~~!! ぼく、おいしくないよ!! たしかに、ホッカイドウに来てからオイシイものばっかり食べてたから、前よりちょっとオイシイかもしれないけど! じゃなくて、ねこはおいしくないって『ねこのきもち』に書いてあったよ! たぶん、書いてあったと思うよ! それに、それに、それに、えっと、ぼく、ぼく、いそぽのジィちゃんがびょうきだから、きりかぶを探して、いん、いんさんけ、かむいに会わなくちゃならないんだから~~~!!!

でかいトリはぼくのくびわをじっと見て、それからもういっかい、ぼくをくわえた。
空に飛びあがる。
わ~、いったい、なんなの~~???
空はまだまっ白のようなまっくろなようなかんじだったけど、いつの間にか雪は消えてた。

ぽて。

あれ?
ぼくは、どこか高いところに落っことされた。
いて。
木のえだにひっかかる。
ひらひらって、よこから雪が流れてくる。
ぼくは落っこちないようにヒッシに木のえだにつかまった。

つるっ!
わ!!! 落っこちる!!

と。
何かがぼくのくびわをひっぱった。

ほう。このちびすけはアイヌのくびわをつけている。

声がする。ニンゲンの声とちがって、ぼくにもことばが分かる。
ぼくは目を見開いた。今度はちょっとまるっこいトリ……
丸っこいトリがしゃべった。

カムイチカップ、これはなんだ?

拾ったのだ。食おうと思ったが、お前の名前を叫んだから、お前の知り合いかと思って持ってきた。それに、この首輪が邪魔で、どうにも食えんのだ。

わ。後ろにさっきぼくを食べようとしたトリもいる。

ほう。君はわしの知り合いか? 会ったことはないが。

ぼくはぶんぶん、首をふった。

でも、ぼく、いそぽのトモダチなんだ。穴に落っこちたら、いそぽがいて、いそぽのジィちゃんがびょうきで、えっと、いそぽがいたから、ぼくは落っこちた穴から助かって、えっと、おいしゃさんをよぶから、森の中の29本目の木と18本目の木ときりかぶで、えっと、いん、いんさんけ……かむい!

ふむ。わしがそのインサンケカムイだが、いそぽ、というのはイソポイリワクのことようだな。なるほど、イソポイリワクのじっちゃが病気。では、ちびすけ、少し待っていなさい。

そう言って、いんさんけ……さんは羽根を広げて飛び立った。
わ、羽根を広げたら、さっきの尾っぽの白いトリさんに負けないくらいおっきい。
と、まだその尾っぽの白いトリは、後ろでぼくをナゴリオシソウにじっと見てる。

高まるキンチョー!
だって、さっき、ぼくを食べようとしたって言ったよね?
やっぱり、食べようと思ってるんだよね。
わ。寄らないで。
じっと見てる。
だから、もしかしたらいつもよりちょっとオイシイかもしれないけれど、多分、あんまりおいしくなくて、えっと……『ねこのきもち』に……

と思ったら、またいきなりお空が暗くなった。
まっくらになって、またせんぷうきが降りてきたみたい。
また雪が来るの????
つるっつ!!!
わ~、落っこちる! 

と思ったら、いきなりまた大きな足につかまえられてた。
今度はなに~~~???? 
ぼく、おいしくないって!!

ちびすけ、名はなんという?

すごく太くて大きな声がした。

[SCENE4] マコトの役割
よく見たら、お空が暗かったのは、大きなはねが広がっているからだった。
白い尾っぽのトリよりも、いんさんけ……さんよりも、ずっとずっとずっと大きい。
ぼくはその大きなトリの足につかまえられて……大空を飛んでいた!

遠くを見たら、まっ白でまっくらな空に切れ目ができて、キラキラがのぞいていた。
わ。太陽だ。お帰り!
ぼくはちょっとだけ、ほっとした。

ぼ、ぼく、マコト。タケルがつけたんだ。

マコト、私はコタンコロカムイだ。アイヌは私をそう呼ぶ。倭人は……私のことを何と言ったかな、そう、シマフクロウ。さっき私を呼びに来たのは私の使いで、インサンケカムイ。私と同じフクロウだ。お前を食べようとしたのはカムイチカップ、倭人の言葉ではオジロワシだ。

カムイなのに、ぼくを食べるの?

ほう。ちびすけ、カムイをどのようなものだと思っている?

えっと……マレナルモノ!

ほほう。分かっておるじゃないか。そう、生きているモノは皆がそれぞれ稀なるものだ。生きているから食うのだ。冬には食べ物が少ないから、小さな動物は我らの大切な生きる糧だ。命はそうやってつながっているのだ。食べることは善いとか悪いとかではない。必然なのだよ。生きるものはやがて死ぬ。それも必然なのだ。カムイには善いも悪いもないし、生も死もカムイのものでありアイヌ(ヒト)のものでもある。

じゃ、ぼく、食べられた方がよかったの?

さて、それもまた生命の理だ。マコト、ただこれだけは確かなことだ。天から下ろされた全てのものには役割がある。食うことも食われることも役割だ。そして、お前の役割は、今は食われることではないらしい。イソポイリワクのじいさんが病気だと聞いた。私がエポタラクルの居所を知っている。つれて行ってやろう。

えぽた、たらくる?

マコト、この森の奥深くにエポタラクルが住んでいる。エポタラクルは森と共に生き、森の薬を研究し、あちこちの村を移動しながら病人を助けている。それが彼の役割だ。彼は常に学ぶために他のコロボックルが近づかないような森の奥深くに分け入り、また皆を助けるために移動しているので、どこにいるのか分からない。だから他のコロボックルたちは彼を探す時は私を頼るのだ。私は森のことは何でも知っている。

ころ、ころ。こぼろっくる?

コロボックル。蕗の下の人、という意味だ。彼らは森の住人だ。さて、マコト、私たちはエポタラクルを見つけたようだ。

えぽたらくる、は、森と共に生きる人。いそぽと同じように髭もじゃのちっさいニンゲンだったけど、本当はこぼろっくる、じゃなくてコロボックルって言うんだって。
えぽたらくるはカバンにいっぱい草をつめ込んだ。それから、ぼくとえぽたらくるは大きなフクロウにつかまって、一気に森の上を飛んだ!

キラキラ。キラキラ。
キラキラの後ろには暗い森。
森にも原っぱにも、いいことも悪いこともいっぱい。
みんな、いっぱい生きてる。
食べたり、食べられたり。びょうきになったり、しんぱいしたり。
けんかしたり、ゆずりあったり、たすけあったり。
キラキラ。キラキラ。
ここがカムイミンタラなんだね。

あ。アイヌのジィちゃんのおうちが見える!
あれ。お馬さんがいない? どうしたんだろ。
あ。トビラのところにアイヌのジィちゃんがいる!

ね。ぼく、いそぽをたすけなくちゃ! あのおうちの近くで降ろして!

大きなフクロウはぼくを降ろすと、アイヌのジィちゃんとあいさつした。
じっとカオを見合わせて、大きなフクロウもアイヌのジィちゃんもうなずいた……みたいな気がしただけだけど。
それから、えぽたらくるをつれて、大きなフクロウは大きな羽音を立ててもう一度空に飛びあがった。
急いでね! いそぽのジィちゃんをよろしくね!

コタンコロカムイ、シマフクロウの神さまは村の守り神。
カムイにもヒトにも、みんなヤクワリがある!

ね。アイヌのジィちゃん! いそぽがうまってるんだ!
ぼくはにゃあにゃあ鳴いて、いそぽのいるあたりまでジィちゃんをつれて行った。
ジィちゃんは雪をほってくれる。
あのね、いそぽのいる場所は、ぼく、お空からすぐに分かったんだ。
どうして、って、そこだけキラキラがいっぱいになってたの!

ほって、ほって、ほったら!
いそぽの頭の上の天井がぽっかりと空いた!
わぁ、いそぽ!!

ジィちゃんは心配してお馬さんと一緒にぼくをさがしに行ってくれていた。
また雪が降り始めていた。
帰ってきたジィちゃんと、アイヌのジィちゃんと、いそぽとぼく。
いっしょに小屋の中であったまる。
ぼくはあったかいミルク。
ジィちゃんたちはおさけ。
いそぽの前にもおさけ。

ボクジョウに帰る時、ジィちゃんはお馬さんにぼくといそぽを乗っけて、少しだけ遠回りした。雪でいっぱいの原っぱを通って、となりの森に。
森に着いたら、いっぱいいっぱいいっぱい、ヒゲニンゲン、じゃなくて、コロボックルが出てきた。1、2、3、……、たくさん!!! ヒゲじゃないのもいる!
中からもこもこの毛皮のような服を着て、頭にも、もこもこをかぶったヒゲじゃないコロボックルが走り出てきた。
イソポイリワク!
いそぽが走りよる。あ、きっといそぽのお母さんだね。

あぁ、心配したさ。お前、足は大丈夫だべ。
おらは大丈夫さ。じっちゃは?
あぁ、大丈夫さ。今日はエポタラクルがここにいてくれるようだ。さぁ、今日はまた夜これから、吹雪くかもしれないから、はよ家さ入るだ。

みんな、ぼくに手をふる。
いそぽも、ぼくに手をふる。
ぼく……ジィちゃんの服の中からカオを出してじっと見る。
だって、手をふれないし、しっぽは服の中なんだもん。
いそぽが大きな声でさけぶ。

新しい日が来て、晴れたらあそぼう! 
うん! あたらしい日、晴れたら、あそぼう!

かえりみち。
お馬さんのはいた息が、雲にかくれそうになる太陽の光で、そのままキラキラってこおる。
ダイヤモンドダストって言うんだって。
きれいだね。
ちっさいぼくのはく息も、キラキラこおる。
……何も言わなかったけど、ジィちゃんは分かってくれてたのかなぁ。
ジィちゃんはぼくの頭を何回もなでてくれた。

[Epilogue] ぼく、がんばったよ
夜。お外は雪が降っていた。
ぼくはおなかいっぱい、シャケとスケトウダラとホタテを食べた。
それから、いつものようにタケルのお布団の足元で丸まる。
でも。
ぼくはむっくり起き上がって、タケルが眠っている頭のよこを通って、窓のそばに行く。
外はまっくらでまっ白。雪が降ってるんだね。
森の中はいま、どんなだろう。
アイヌのジィちゃんのおうちは雪にうまっていないかな。
今日はとっても寒いね。
いそぽたちのおうちの中はあったかいかなぁ。

と思ったら! むんず、とつかまえられた!
ぎゃ~~~~! また、ワシとかフクロウとか!
……じゃなくて、タケルだった。
ぼくはムダナテイコウをしてみたけれど、ムダナテイコウはやっぱりムダだった。

……でも。
今日は寒いから。
ぼくはお布団の中で、タケルのうでに頭を乗っけて、タケルにくっついた。
今日だけ、おまけだよ。
タケルが寒いから、ぼく、あったかくしてあげるだけだから。

……

ね、タケル……もう、ねちゃった?
……
あのね、タケル、ぼくね、今日ね……アイヌのジィちゃんちでね、穴にはまってね、それで、いそぽとね、すごくおっきいトリのカムイとね、えっと……ワシとフクロウ? あした、本で見せてね。
それからね、あたらしい日、晴れたらね、いそぽとあそんでもいい?
……あのね、それでね……

……

ぼく……きょうね、がんばったんだよ。

……タケルの手も、ジィちゃんとおんなじ。
ぼくの頭を何回もなでてくれた。

(マコトのカムイミンタラ、おしまい)




(作者註1)『ねこのきもち』にそんなことは書いてありません。
(作者註2)北海道の家の中はとっても暖かいので、タケルは別に湯たんぽがなくても大丈夫。
(作者註3)小さいフクロウは、大きなシマフクロウの使いと考えられています。
(作者註4)ジィちゃんたちに、イソポが見えていたのかどうかは謎です。お酒はお供え?
    でも、ジィちゃんにはみえるのかな。たぶんね。神は感じるもの。


マコト、大したことしてないかも? せいぜい一生懸命叫んだことくらいかしら?
でも、いつもピンチの時には、みみせんせい(アンパンマン)が、生徒を指導していますよね。
「みんなで声を揃えて…・・・・あ~んぱ~んま~~~ん!!!」
そう、人を呼ぶ。これ、救命ABCの第一(じゃなくてゼロ)です??
あれ? でも、叫んだら、マコトを食べようとしたオジロワシが来たんだった……^^;

ダイヤモンドダストと言えば、やっぱり朝の光の中のイメージなんですけれど、理屈上はマイナス10度以下になると吐く息もそのまま凍ってしまう。冬、ばんえい競馬の馬たちが走るときに吐き出す息のキラキラ……北海道で見たい景色のひとつです。

コロボックルは「蕗の下の人」という意味ですが、すごく小さいと思っていませんか?
北海道の蕗って、秋田の蕗程じゃないかもしれませんが、結構大きいんです。ってことは、コロボックルも、そんなに小さくはないのかも??(自論)

エポタラクル(アイヌ語で医者)のイメージは、インディアンのシャーマンです。ある本に書かれていた言葉。今、多くの西洋医学・薬学の研究者が彼らのところに来るそうです。
「多くの人間が薬草について教えて欲しいとやってくる。だが、誰一人として、森と共に生きる方法を教えてくれとは言ってこない」
何かを忘れていないか。マコトの足りない頭では意味は分からないけれど、懸命に生きるものは全てカムイなのかもしれません。

カント オロワ ヤクサクノ アランケプ シネプ カ イサム
真シリーズ【海に落ちる雨】の全編で流れているイメージは、このアイヌの言葉です。マコトもまた、そんなことを感じてくれていたのかもしれませんね。数はかぞえられないけど。
「天から役目なしに降ろされたものは、ひとつもない」

シマフクロウもオジロワシも絶滅危惧種。
カムイではあともうひとつ、サルロンカムイ、すなわちタンチョウがいます。
(ツルじゃないよ~。タンチョウは渡らないのです。鶴は渡り鳥)
真冬の朝早く、釧路でタンチョウを見に行ったことがありますが、素晴らしい光景でした。
人とカムイ、そしてどのような民族も共に生きていける地球でありますように。

マコトの冒険にお付き合いいただき、ありがとうございました。
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Category: 迷探偵マコトの事件簿(猫)

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コメント


わあ

マコトにお遣いなんてできるかな……なんて思っていたら、何と素敵な大冒険をしちゃいましたね。
ハリーポッターよりも壮大で神秘的な映画のシーンをみてるみたいでした。
ああ、わしかフクロウに浚われちゃった~と心配したけど、彼らもカムイ。マコトの役割をちゃんと分かってたんですね。
(食べられる役割じゃなくてよかった)
そして、イソポはコロボックルだったのかあ~。
私も、小さな妖精みたいなものをイメージしていました。
でもそういえば、私の兄(14歳年上)が北海道に旅行に行った時、コロボックルの木彫りの人形をお土産にくれたんだけど、ひげもじゃのおじさんでした(^^)(私は8歳くらいだったかな)
その時、アイヌ民族という人たちがいることを初めて兄に聞いて、北海道には、日本じゃない神話みたいな国があるんだな、と、感動した記憶が鮮明にあります。

マコト、短い冒険の間に、いろんなことを学んだのですね^^
明日の朝になったら、タケルにいっぱい話してあげてね。
タケルはもう、ぜんぶわかってるかな?
今日は仲良く、一緒にお布団で寝ましょうね^^
素敵なお話、ありがとうございました。
ああ、私もタンチョウ、見に行きたいな・・・。

lime #GCA3nAmE | URL | 2015/01/12 21:25 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

いや、数が数えられない時点でもうダメでしたね^^;
おつかい、というよりも、ほとんど偶然の成せる技でたどり着いただけという感じもしますが、頑張る気持ちだけはいっぱいあったみたいです。予定よりフクロウたちがよくしゃべったので、ちょっと最後を急ぎすぎちゃいましたが、その辺りはもうあんまり書くとくどいし、ということでスルーしました^^;
あ、実は、フクロウにつかまって飛んでるシーンは、ハリポタの『秘密の部屋』でフェニックスにつかまって飛んでいるシーンをイメージしていました。う~む、さすがlimeさん、鋭い……
オジロワシもフクロウたちもマコトを見ても「ウマそう」って感じだと思うけれど、でもこれはファンタジーなのでいささかご都合主義でいいことにしちゃいました。
今回の目的は「マコトが頑張ったこと」と「最後におまけの甘えん坊」を書くことだったので、それは達成したかな。

はい、イソポはコロボックルでした(^^)
うちにはコロボックルの木彫りの人形とかありますが、しっかりヒゲニンゲンです(^^)
佐藤さとるさんの『誰も知らない小さな国』ではもっと可愛らしいコロボックルでしたね。でも、やっぱりヒゲニンゲンがいいな。おじいちゃんっぽいけれど、おじいちゃんじゃない。きっと若者でも髭付なんですよ。
妖精かぁ。そうですね。なんだかケルトみたいだなぁ。

私はこの間どこぞかの政治家が「日本にはもうアイヌ民族はいない」と言った発言に対して呆れ果ててものも言えなくなりました。……アイヌの言葉は確かに使われる機会が少なくなっていて、言葉が消えるということはその民族にとってどれほどのことだろうと思うと(特にアイヌはケルトと一緒で文字を持たないし)話すことはできないけれど、アイヌの言葉を少しだけでも覚えておこうと、真シリーズにもあちこちに言葉を書いてみたりしています。
真の叔父さんがアイヌの女性と結婚しています。真の従妹にあたる女性が民族問題を扱う研究者になったりします。次作の中でそんなさりげないエピソードを入れていたりします。
自分は何かができるわけでもないけれど、彼らが守ろうとしているものに敬意を感じています。

マコト、きっと今日の冒険は冒険ですごく頑張ったけれど、次の日には半分くらい忘れてそう……
でも半にゃライダーの練習もしていたみたいだし、布団基地も覚えてるし、数はちゃんと数えられないかもしれないけれど、ちょっとだけ成長しましたね。
タケルにいっぱい話したいことがあるみたいだけれど……伝わるかな……
今日は仲良く一緒におねんね、です(*^_^*)
皆さん、お待ちかねの?ごろにゃん、なマコトでした。あ、意地は張ってるみたいですけれど。自分がごろにゃんしたいんじゃなくて、タケルが寒いからって。

> ああ、私もタンチョウ、見に行きたいな・・・。
はい。冬の釧路は素晴らしい。私は道東が大好きで……冬の阿寒湖も釧路も、本当に素晴らしいと思います。でも寒い^^; 朝もやの中、川を歩くタンチョウを見ると、本当に感動です。
いつか見に行ってくださいね(*^_^*)
コメントありがとうございました!!

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2015/01/13 00:02 [edit]


こんばんは。

マコトシリーズはやっぱり楽しいです。
でも北海道に親戚の家があるってとても羨ましいです。
だってあの大自然の中に気軽に長期間滞在できる。それを想像するだけでもワクワクしますよ。
マコト、いいよなぁ。深い雪の中で遊べて、しかも冒険でしょ。遭難かな?
不思議な冒険ですが、アイヌの伝承がベースになっているのですね。
大自然と共に生きる。この基本精神は現代の文明社会とは相容れないと思うのですが、本当はこちらの方が本流なのではないかと考えたりします。
ただし生きていける人間の数はグッと少なくなってしまうのでしょうが……。
アイヌ語の名前。これだけでも別世界に来たような雰囲気ですが。その不思議の世界で展開された不思議な冒険物語。
彩洋さんのマコトモードの語り口に乗せられて楽しませていただきました。
おやすみ、マコト。

山西 サキ #0t8Ai07g | URL | 2015/01/13 20:28 [edit]


サキさん、ありがとうございます(^^)

マコトシリーズ、楽しんでいただけて何よりです。
もともと「しょうもない」がモットーだったのに(マコトが自分のしっぽ追いかけてるとか、半にゃライダーの練習してるとか、そういう感じのをもっと書きたいのだけれど……)、ちょっと真面目で長めになっている気もしますが、トーンとしては明るく、読んでくださった方が元気になってくださったらいいなぁと思いながら書いています。

そうそう、北海道に親戚! いいですね。住むのは大変そうだから……たまに遊びに行く感じで。
もともとの真シリーズの設定が、真は東京で生まれていますが、1か月ほどで北海道の浦河のおじいちゃんに引き取られて、以後小学校の終わりまで牧場で育っているのです。
竹流は真のおじいちゃん(超ガンコなじいさん)となぜか馬が合ってしまって、真そっちのけでじいちゃんと飲んでは語り明かすんですね(主に歴史談義)。彼らはまさに「親友」関係。
マコトシリーズの裏設定は真シリーズなので(??)、「タケルと北海道のジィちゃんが親友」という設定だけこっちに持ってきました。
北海道は真の故郷と決めてから、自分にとっても心の故郷的な場所です。政治や民族問題やら色々と抱えているけれど、それでも素晴らしい世界ですね。
あ、今回のは冒険じゃなくて……確かに遭難かも^^;^^;

自然との共存というのは難しいですね。サキさんの仰られるように、都会・文明社会は多くの人間が生きる場所を提供しようとしているけれど、自然に生きるなら「文明の便利さに守られている安全・快適」ってのを手放さなければならないんですね。ここまで来てしまったら引き返せない部分は多いのですけれど、せめて賢くありたいですね。
アイヌの世界観、またアメリカのインディアンの世界観は、自分の感覚にものすごく近くて、ほっとします。でも現実生活の中では、その精神世界からは遠ざかっているような気がします。
アイヌは文字を持たないので、大事なことは全て伝承で伝えられていますよね。言葉は地域によってずいぶん違うようなので、言葉を残していくのはとても難しいでしょうけれど、せめて世界観は残していきたいですね。あ、でも、思えば地名にはアイヌの言葉が残っているんですよね。

> 彩洋さんのマコトモードの語り口に乗せられて楽しませていただきました。
> おやすみ、マコト。
ありがとうございます。マコトモードになると、基本3歳児の感性になっていますが……時々小賢しいマコトでした。半端な知識を持っているからなぁ……おバカ部分とちょっと賢い部分をミックスするのが楽しいです。
サキしゃん、読んでくださって、ありがとです。おやすみなしゃい……ZZZ......
(マコト、寝ぼけてご挨拶でした。)
コメントありがとうございました!!

彩洋→サキさん #nLQskDKw | URL | 2015/01/13 23:53 [edit]


ほっ

こんばんは。

マコトの自力では、もう、絶対に辿りつけないと思っていたから、「そういうワープがあったか!」と嬉しくなりました。でも、始めからそれを狙って「食べられちゃう役割」になっても困るものね。

一瞬、本当に「ねこのきもち」にはそう言う事が書いてあるのかと信じちゃいそうになりました(笑)そりゃ、書いてないよね、ニンゲン向きの本には。

そうか、シマフクロウはアイヌでは格の高いカムイなのですね。そして、アイヌのお守りつけてくれたアイヌの爺ちゃんにもありがとう。

二人の爺ちゃんに、いそぽは見えていたんじゃないかなあ。ニンゲンの真にも見えたんだから、きっと他にも見えるニンゲンはいますよね。いそぽはお酒を飲むんだ。そうかそうか。

ムダナテイコウはしなくていいよ。今日はものすごく頑張ったからね。ホタテやシャケもご褒美だけれど、タケルのなでなでが一番のご褒美だよね。

そういえば、去年ロカルノの鷹匠パークでワシミミズクが飛ぶのを見てすごいなあと思ったのですよ。思っていたよりもずっと大きくて、たぶんシマフクロウと同じくらいありますよね。鳥が飛ぶ姿は、とても神々しくって、人間が神様や神様の使いだと思うのは当然だなあと思いました。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2015/01/14 05:03 [edit]


こんばんは~(^0^*)ノ

ハラハラドキドキだったけど、
とっても楽しい冒険でした(^^*)
晴れた、あたらしい日に
みんなで遊ぶ小さき人たちと、カンジキを付けたマコト・・・
そんな風景が目に浮かびます(^v^*)
良いなあ~~マコトは
コロボックルと遊べて・・・・・・・
羨ましい~~~!!!
ネコになったら一緒に遊べるかなあ??
もちろん、味は美味しくないですけど!!(笑)

かじぺた #- | URL | 2015/01/14 20:23 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

はい! そうなんですよ。私も書いている途中で、まさに「マコトの自力では、もう、絶対に辿りつけない」と思ったので、ワープを使っちゃいました。一応、マコトが頑張って叫んだから、ということにしておきましょう。っても、叫んだらオジロワシに食べられそうになったのですけれど。
でも、萎えそうになる気持ちをいっぱいに膨らませて、頑張りましたね。
そう言えば、真も場合も「真の自力ではたどり着けない」ことがいっぱい。いつも誰か助っ人がおりますね。やっぱり彼らは……^^;
『ねこのきもち』、通販でしか買えないんですよね。タケルは愛読しているようです。う~ん。オジロワシとかフクロウ用の本には、美味しい食べ物の捕り方、とか書いてあるのかも。「ねこはあんまり美味しくない」って書いてあるかな?

> そうか、シマフクロウはアイヌでは格の高いカムイなのですね。そして、アイヌのお守りつけてくれたアイヌの爺ちゃんにもありがとう。
はい。こっそりとジィちゃんたちはマコトを見守ってくれていたみたいですね。
そう、きっと見えていましたよね。子どもの時には見えていても、大人になったら見えなくなる、って常套解釈ですが、ジィちゃんたちは別格かも。でも、「見える見える」って騒がずに、静かに見守ってるんですね。
シマフクロウはコタン(アイヌの村)の守り神なので、一番人間にとって身近で偉大なカムイなのかもしれませんね。確かに、羽根広げたら、ものすごくでかいし、迫力ありますし、いかにも守ってくれそう。
何はともあれ、マコトは色々と学んだみたいです。
いそぽ。酒を飲むのかな? お供えみたいなもの?
そして、今回は夕さんリクエストにお応えして?マコトのゴロニャンを書いてみました。それでも、なかなか素直じゃないので、これで精いっぱいなのですけれど。でも冬って、好きな人が身近になる季節ですね。

> そういえば、去年ロカルノの鷹匠パークでワシミミズクが飛ぶのを見てすごいなあと思ったのですよ。思っていたよりもずっと大きくて、たぶんシマフクロウと同じくらいありますよね。鳥が飛ぶ姿は、とても神々しくって、人間が神様や神様の使いだと思うのは当然だなあと思いました。
ミミズクとかフクロウって大きいですよね。羽根がでかいし、身体も大きい。近くで羽を広げているのを見たら、すごい迫力だろうなぁ。
そう、思えば、鳥って鳥型恐竜のまま進化してきた、すごい奴らですよね。神様の使いと言えば、ガルーダ。フェニックスにしても、人間が空を飛ぶものに強い憧れと敬意を抱いていたことが分かりますよね。
マコトの冒険を応援してくださってありがとうございました!
コメント有難うございました!

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2015/01/16 01:34 [edit]


かじぺたさん、ありがとうございます(^^)

わぁ、かじぺたさん、ハラハラドキドキしてくださって、ありがとうございます!!
本当に、大冒険でしたね! でも、心から「マコトの自力では絶対にたどり着けない」と思いました^^;
それでも、協力したら、とか、取り敢えずだれか呼んだら、食われそうになりながらもなんとかなりましたね。良かったぁ……って、書いている自分が言ってどうするのやら。
「晴れた、あたらしい日」楽しい時間が待っていそうです。

そうだ、マコトのカンジキのことを、後半はすっかり忘れてました。
いや、最初に書いたときには確かにカンジキの描写があったのに、なぜか忘れ去られている……
コロボックルとカンジキを付けたマコト! 確かに絵になりますね~ ありがとうございます!!
いやいや、かじぺたさんは、ねこにならなくてもコロボックルと遊べますよ!
そのお料理の腕を持ってしたら、コロボックルはイチコロかも??
ねこになったら、オジロワシに狙われるかもしれないし……^^;
かじぺたさんに読んでいただけて、マコトはとっても嬉しそうです(*^_^*)
何でも自慢したい年頃のようで。
また、次作(ハイツになるか、不明ですが)をお楽しみに!
コメント有難うございました!!

彩洋→かじぺたさん #nLQskDKw | URL | 2015/01/16 01:54 [edit]

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