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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【雑記・旅】そうだ、京都、行こう。(3)~2015春の特別公開・その1~ 

昨年、京都の旅記事(⇒【そうだ、京都、行こう。(1)】)でご紹介しました石楠花の見事なお寺・志明院さんに、今年もお邪魔いたしました。毎年3月~4月ごろ、清明の季節には訪ねるのですが、もう何年目になるでしょうか。
今年は諸事情で津軽遠征を取りやめたので、代わりに京都行きを1泊2日の小旅行にしました。って、泊りがけで行くような距離じゃないのは重々承知しておりますが……たまにはね。長く京都に住んでいた私には「京都に泊まる」なんて通常はないのですが(たまに飲みに行って帰れなくなるという事態が予想される時は泊まる^^;)、おかげさまでゆったりと時間を使うことができました。

目的は2つ。ひとつは志明院さんに行くこと、もうひとつは春の特別公開をいくつか見ること。おまけは、清水寺に行ったことがないという母に清水の舞台を見せること、と、八起庵さんの鳥料理を食べること。
母の清水寺に行ったことがない、というのは本当かどうか定かではありませんが、というのも、村の旅行とかでしばしば京都には来ているのですが、たいていバス旅行で、一緒に行った人が三年坂や二年坂でお店につかまって時間切れになってしまうからだというのです。
東寺1
さて、旅は東寺からスタートです。新幹線から見える五重塔は、京都タワーと並んで京都のランドマークになっていますね。
東寺は私の大好きなお寺で、特に講堂の立体曼荼羅は何度行っても震えるくらいに感動してしまいます。隙間から差し込む光に細やかな塵が煌めいている時も、静かに瓦屋根に触れる雨の音が聞こえる時も、いつもあの素晴らしい御仏が迎えてくれるのですから。

あ、帝釈天が男前だとか、そういう理由ではないんですよ……いや、でもついつい目が行ってしまいますね。口コミでも「日本一イケメンの仏像」だとも? ぜひ、ご確認ください。⇒東寺のHP
どうでもいいことですが、好きすぎると物語に登場させるのが悪い癖で、大和竹流が初めて京都に来て、この講堂で黙って大日如来を見上げて涙を流していた姿を見て、お茶屋の女将さんがこの男はんの面倒を見ようと思った、というエピソードの舞台になりました。

お庭の新緑が美しいですね。黄色い菖蒲が池に映るのもすがすがしいです。五重塔の前では、ヒラドツツジも見事に咲いています。
東寺2
さて、春の特別公開はこの五重塔の初層内部です。写真NGなので、文字ばかりの記事になりますがご容赦ください。
もう○十年ほども昔に、一度入ったことがあったのですが、記憶がもう曖昧になっていました。もともとはもっと極彩色の空間だったといいますが、柱に描かれていたであろう御仏などは劣化してよく分かりません。それでも四尊の如来、八尊の菩薩が大きな心柱を中心に四方八方をあまねく見守ってくださっているという心地になりますね。この超免震構造の塔を支える心柱は大日如来を表しているそうです。
東寺金堂
こちらは金堂です。「仏」のおられる場所、つまり本殿です。中には薬師三尊がいらっしゃいますが、この薬師如来さんは少し変わった形、つまりよくあるような薬壺を持っていらっしゃらないのです。古い様式だということです。
そしてその北側にあるのが「法」を表す講堂。伽藍の中心にあり、ここにかの立体曼荼羅があります。東寺の中心に、宇宙の中心で万物を照らず大日如来が安置されており、弘法大師空海が最も大事とされた場所です。
更に北側には「僧」の修行・生活の場、食堂(じきどう)があります。これで、仏法僧。
東寺ヒラドツツジ
御影堂(大師堂)の脇に見事に真ん丸なヒラドツツジが咲いていました。うちのヒラドツツジもこれを目指していたんだけれど……う~む。
うちの子↓(でも、他人から見たら不細工でもうちの子が一番かわいいんだ!)
ヒラドツツジ白

このあと東福寺の特別拝観に行こうと思ったら、駐車場がないみたいで断念。今回の特別公開では三門を攻めようと思っていたのですが、いきなり躓いちゃいました。そう、京都の町中は車を置いてタクシーやバスもしくは徒歩で動くのが正解。でも、今回は(も)志明院までたどり着くには自家用車以外の方法は困難(タクシーだとものすごく値が張りそう)なので、車で来たのですね。
そこで仕方なく、先にお宿に車を預けて、目的地のひとつ、黒谷さんと清水さんに向かうことにしました。
壇王法林寺
その前に、京阪三条を降りたらすぐそばに檀王宝林寺がありましたので、特別公開の猫さんに会いに行くことにしました。こちらのお寺、招き猫で有名。しかも、御開祖の袋中上人が明に行くことを切望して琉球まで行き、許可を得られずに琉球で滞在・布教することになった関係で、琉球との関係が深く、当時としては珍しい琉球漆器なども展示されていました。こちらのお寺、以前の書院の襖に描かれていたものが屏風に仕立て直されて、「源氏物語絵巻」など大変貴重なものまで見つかっているそうです。
でも私のお目当ては麝香猫さん。尻尾が何故かミツマタだけれど、ふさふさの猫さんでした。こちらの麝香猫さんはお見せできないので、代わりに猫さんのお守りを。えっと、決して猫のためのお守りではないと思うのですけれど、マコトが喜びそう。
だんのうさんお守り

次に向かったのが黒谷さんで親しまれている金戒光明寺。こちらの山門が公開だったのです。
金戒光明寺
京都守護職となった会津藩の本陣となり、新撰組発祥の地とも言われる黒谷さん。境内はお墓だらけ。会津藩士のみならず苗字無き雑兵や婦人も祀られているそうです。
ところでこちらの山門。東山の裾野にあり、上がってみたら景色がとても素晴らしい。といっても、「文化財保護のため」内部はもちろん、そこから見る景色も撮影NGなので、ご想像ください。しかも梯子のような階段を登らなくてはならないので、高所恐怖症の私にはちょっと辛い。ただ、この上に極楽が……と思うので頑張って登るのでした。
初めて「三門」なるものに登ったのは、知恩院さんでした(知恩院・三門)。その楼上にこんな極楽浄土(に至る道)があるのかとまだ若かった私も感動しきりでした。

いつもは見上げて潜るだけの門ですが、上がってみると、天井の低い空間に宝冠釈迦牟尼仏像(通常は仏像の後ろは光背ですが、三門の仏様は丸い輪っかみたいなのを背負っておられ、これを宝冠といいます)や十六羅漢像(お釈迦様のあ弟子さんたち)がずらりと並んでおられます。
天井・柱・壁は極彩色で描かれた迦陵頻伽(かりょうびんが=顔は天女で身体は鳥。素晴らしい声で鳴き、生きている間に見ることがあれば極楽浄土へ行けると言われる)や天女、飛龍(龍になる前の子ども。羽根が付いていて、荒波を潜り抜けて立派な龍になる)が極彩色で描かれていて、まさに極楽浄土。
天井には立派な龍が描かれています。飛龍もですが、水にまつわるものが多く描かれているのは、火災から守るためなのですね(いや、実際には役に立たないとしても……)。

ちなみに、三門? 山門?
もともと寺院は山にあることが多かったので(お寺には〇○山って山号を持っているところが多くありますよね)、山にあるお寺の門、という意味で通常、山門と呼ばれているのですが、ここに仏教的な意味合いを被せると三門となります。
「空門(くうもん)=一切は空と悟ること」「無相門(むそうもん)=あらゆる変化に惑わされない」「無願門(むがんもん)=欲望の対象となるほどに価値のあるものは何もない」という、悟りに通ずる三つの解脱の方法・境地を表わす門(三解脱門:さんげだつもん)を意味しています。
扉がないのは、あらゆる人に開かれているとしているからです。

清水寺2
さて、清水寺まで降りてきました。この舞台の上にいる人々の3分の2は絶対に外国人です。中国人らしき人々が一番で、他にヨーロッパ系の人も沢山。しかも、随求堂の胎内巡り(真っ暗闇の中を壁を伝って歩くところ)にも入ってみたら、後からやってきた異国の集団がやかましすぎて、全然有難くなかった……五感を研ぎ澄まして……なんてとても無理で。
三年坂までの道は、ここどこの国?状態です。いや、もう、日本語が聞こえないよ~。しかも、皆さん、どこかで着物(浴衣)を着せてもらって散策されていました。この日の気温は29度。帯はかなり本格的に結んであったので、暑かったろうなぁ~
帰りに、お約束通り七味を買って、お香のお店で白檀のお香を買って、わらびもちも買って、1日目の行程を終えました。

今回の宿泊は『晴鴨楼』さん。川端五条近くの大正レトロな雰囲気の素敵なお宿です。玄関からサロン~喫茶室まで窓を開け放つと風が通って、いかにも京都の風情です。
晴鴨楼2
泊まったお部屋は本館で(新館もある)、もちろん古い建物ではありますが、雰囲気はとても素敵でした。全体の造りが、京都らしく入り組んでいて、他にもずいぶん泊まっている人がいたと思うのですがとても静かでしたよ。川端通りが近いので少し車の音は聞こえてきますが。
晴鴨楼1
一方で、水回りは新しくしてあって、洗面所もお手洗いも、部屋のお風呂も綺麗でした。大浴場もあって、京都のこじんまりお宿にしてはなかなかの大きさで(高野槇かしら?)、大変気持ちのいいお風呂でした。
晴鴨楼3
晴鴨楼4
どれも小さく見えますが、お魚などはかなりの厚みがあります。特に鰆は随分と厚いのにしっかり味も浸みていて、とても美味しくいただきました。デザートもボリュームがあって、女将さんがつけられたという梅酒もおいしかった(*^_^*)
あ、でもやはり外国人率、こちらでも高かったですね。ヨーロッパ人風(スペイン語かイタリア語か、ラテン系の言葉っぽいのが一瞬聞こえたので)若い男性2人連れが大浴場から出てきたので、うん、日本の裸の付き合いもなかなかワールドワイドになってきたと思ったのでした。
あさごはん
朝ごはんまで美味しくいただいて、コーヒーもお部屋に届けていただいて、さて、2日目の京都散策に出かけます。

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Category: 旅(あの日、あの街で)

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コメント


こんばんは。

ああ!京都で一泊、素敵ですねぇ。京都で泊まると、早朝の京都が巡れますもの。是非とも早朝の京都、訪れてみたいものだと思っています。
彩洋さんは京都で生活されていたんですよね。毎日、早朝の京都がそこにあったんですよね。羨ましいです。
写真で拝見したところでは最高の天気だったみたいだし、サキの目にしたことも無い寺院を巡っておられます。いいなぁ。特にねこさんのお守り。(そこか!)
そしてレトロなお宿と素敵な料理、サキはあまり多いと残してしまって申し訳ないと思うことがあるのですが、こんなに素敵な料理なら完食してしまうかも・・・。その2もあるのですか?
ずいぶんとお忙しそうなのでコメントは遠慮していたのですが、あまりに楽しそうだったので、つい・・・
お邪魔しました~。

山西 サキ #0t8Ai07g | URL | 2015/05/04 21:59 [edit]


29℃?!

こんばんは。

あ〜、それは夏というのでは。
そうか、日本はそういうことに。

ともあれ、お母様との京都旅行、いいですね。
お宿も厳選し、眺める所も選び抜いて、いいですね。
三年坂でつかまっちゃって、というのはよくわかるなあ。
そういえば、私はあそこでスイス人の団体につかまり(スイス方言に反応したのがまずかったのか)、即席で通訳をする羽目になりましたっけ。でも、そんなに混んでいなかったのは、普通の平日だったからかしら。

旅館のお食事は、一つひとつが小さく見えるので「楽勝」と思いますが、実は結構な量を食べることになるのですよね。ああ、とっても美味しそう。

ガイジンが、こういうお宿に泊るのかあ。正座は大丈夫なのかなあ。(私は、もうできない体になりました・笑)
続き楽しみにしています。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2015/05/05 03:43 [edit]


サキさん、ありがとうございます(^^)

サキさんも決して遠方じゃないので、京都に泊まることなんてまずはないですよね。私ももちろんそうなのですが、たま~に有馬温泉に泊まるのですよ。そうしたら移動時間が不要なので、時間がたっぷりあって気持ちもゆっくりできるし、サキさんの仰る通り、朝の景色が見られるんですよね。
近くでも泊まってみたら、また別の景色が見られるかもしれませんよね。
早朝の京都はいいですよ。北白川に住んでいる時、毎朝仕事場まで小1時間くらいかけて歩いていたのですが、特に朝の鴨川はやっぱりとってもいいです(^^) 哲学の道を散歩道にしていましたが、季節ごとに姿を変える道、とても素敵ですね。
京都には片泊まりの宿も多いし、ゲストハウスも多いので、安く泊まることも可能。ぜひ、サキさんも(^^)

そして、この日、そうなんですよ。春じゃなくて夏だよね? って気候でした。天気はとても良くて、そちらは良かったのですが、暑かったぁ~。2日目は結構山よりにいたので、それほどでもなかったのですが、1日目の東山界隈は暑かったです(@_@)
ただ、お寺巡りのいいところは、必ず涼しくなる、という点でしょうか。暗くて涼しい(^^)
京都のお寺って、有名どころはともかく知らないお寺ってそれこそ山のようにありますよね。でも、こうして特別公開などの際に知ることができて、とても有難いと思います。ただ……お値段が(~_~;)
猫さんお守り、いいでしょ! そうなんですよ。猫グッズがあれこれ売っていて妙に楽しいお寺でした。特別公開がなかったら、ただ本殿の前でお参りして帰るだけの場所となるわけで、印象にも残らないと思うのですけれど。招き猫がいっぱいいて、猫の金太郎飴も売っていました。
が、やっぱりこのお守り、いいですよね。

旅館のお料理。うちの母も最近多いと残してしまうのですが、それでもほとんど食べていましたので、サキさんもいけるかも。ひとつひとつがこじんまりと作ってあるので、そんなに食べたっけ?って感じになるのです。でも、実は結構な量だったりしますよね。ただ、京都のお料理はやっぱりひとつひとつ、見た目にも楽しめていいですよね。
コメントはいつでもとても嬉しいです。お気を遣って下さってありがとうございます。サキさんもあれこれお忙しいと思いますが、お暇な時にはコメントお待ちしています(^^♪ 
お優しいサキさん(;_:) 気を使って下さって、ありがとうございます(*^_^*)

彩洋→サキさん #nLQskDKw | URL | 2015/05/05 09:44 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

そうなんですよ。確かに「夏」と呼びますね。久しぶりに京都の暑さをちょびっと思いだしました。でも、気温はともかく湿気がそれほどでもないので、京都の夏を10年以上も体感していた身としては、全然大したことないわ~と思いましたが……ただ、朝夕との気温のギャップにやられますよね。
ただ、この日、全国的に暑かったみたいで、大阪も28度とのこと。うん、確かに春の気温じゃないですよね。
いや、しかし京都の夏は34度+湿気、という感じなので、窓開けない方が良かった!って感じではあります。

以前から一度泊まってみたいと思うお宿が俵屋さん。でも1泊5~6万するのですよ。町家の1棟貸しというのも魅力的ですが、人数がいないと何だかなぁ、だし。でも近場にも泊まってみるものですね。あれこれ発見があります。
確かに、私はあんまり時間が限定された旅行には行かないので分からないのですが、母などはバス旅行が多くて、結構周りの仲間の誰かの意見に従わざるを得ないようで、まさかの清水の舞台見たことない!でした。三年坂はつかまるようにできてますしね^^;
時間があればゆっくりお店を吟味して(ひやかして?)歩くのも悪くないなぁと思います。

> そういえば、私はあそこでスイス人の団体につかまり(スイス方言に反応したのがまずかったのか)、即席で通訳をする羽目になりましたっけ。でも、そんなに混んでいなかったのは、普通の平日だったからかしら。
あら、そんなことが。でも、ありそうです。各国の言語が聞こえてくる、確かに日本語の方が珍しい光景でした。でも、以前はこんなに混んでいなかったと思うのですよ。この場所から外国人を引いたら、3分の1くらいなるのかしら? もっと減るのかも?
そして旅館のお料理。京都のお料理はかなりこじんまりと作ってあるので、見た目はかなり小さいのですが、いや、厚みはあるし、量的にはかなりのものだと思います。でも気が付かずに食べて、後で苦しい~ってことに? でも、美味しかったですよ(*^_^*)
部屋のタイプは色々で、椅子のテーブルもあったから座って食べるのかしら? いや、ガイジンさん、最近結構日本の文化にお詳しいので、正座はしていなくても座卓は平気かもしれませんね。私も正座はご遠慮したいです^^;
コメント、ありがとうございました!! はい、後半もまたアップいたしますね(*^_^*)

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2015/05/05 10:25 [edit]

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