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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【物語を遊ぼう】18-2.キャラの魅力~探偵役の造形~ 

前回の記事【今更ながら考える、キャラの魅力】の続きです。
今回はこのミス大賞作品「さよならドビュッシー」のシリーズをヒントに考えてみます。

そもそも記事を書きながら考えていたのは、探偵役のキャラの造形だったのです。
いわゆる成長もののキャラ(主人公)は、前回の記事に載せたような「やっぱりこれが王道」という造形であるべきで、物語の最初と終わりでは、何かが変わっている(「成長している」)べきである、というのを読んだことがあります。
確かに、それに逆らう挑戦的なキャラ(どう考えても嫌われるような凄い悪人とか、逆にどこにも欠点がない完璧な人物とか)が主人公になっても、いまひとつ入り込めないと思うのですが、さて、問題の探偵役。

前回頂いたコメントにもありましたが(色々コメントありがとうございます(*^_^*))、探偵役は「謎解き」という仕事をしなければならないので、キャラとして個性はあるとしても、事件の前後であまり「成長する」ものではないのかもしれません。
しかも、謎解きの導き手としてスマートな推理能力が要求されるので、頭が悪いけれど推理力は抜群、なんてのはなし。たまにちょっと間違えることはあるけれど、「俺たちはとんでもない勘違いをしていたのかもしれない」! 作者の目論み通り、読み手をミスリードしつつ、最後は正しい方向に導いてくれるのが「探偵役」。

一方で、ミステリの中では、1本もの、つまり「続編」を考えないものもありますから(結果的に続編ができることはあるとしても)、主人公が事件に巻き込まれて(自分の身が危ないとか)、やむにやまれず探偵役をするというパターンもあります。この場合は「ドキドキ感」が大事で、読み手は主人公目線で事件に巻き込まれる、わけですね。
これ、時々、ダメだなぁと思うものに出会うことはありませんか? このタイプで主人公目線に立てなかったら(例えば、主人公が事件に巻き込まれる理由が「そんなん自分のせいやん」とか「そんなことあり得ない」とかで、初っ端からシラケられたらおしまいですね)、ミステリの構成としてよくできていても、何だかなぁで終わっちゃったり。
でも、今回はこのパターンについては、ちょっと置いといて。

「謎解き」役の探偵。
事件に巻き込まれているわけではなく、少し上から全体を見渡しながら(けいさんの仰るように「俯瞰して」)、読者に事件を紹介し、一緒に謎解きをしてくれる役割(だから、謎解きの時に「実はこっそりあの時こんなものを見つけていたんですよ」って後出しはなしよ! 時々あるけれど卑怯だ~)。いちいち感情や人生における立場まで事件に振り回されない、という立場です。
彼らの存在は、水戸黄門の印籠。
最後に「この紋所が目に入らぬか~」って、事件を解決してくれるんですよね。実はこの「お決まり」があるからこそ、面白いのであって、読むときにはそこに変則を求めているわけじゃないのですけれど、一味違う何かが欲しいのは書き手の欲ってものでしょうか。

最近のライトミステリというものでも、探偵役の属性には本屋、考古学者、霊能者、聖職者、教師、医者、あれこれあれこれ、何でもありって感じですよね。
で、ふと考えたわけです。うちの真、一応職業も探偵なのですけれど、どんな立ち位置になるのかしら、と。
彼の造形、と言えば。

某アメリカスパイ組織のスナイパー(日本人)と某東側国家政治家の大物の孫娘(ドイツ人とのハーフ)という禁断の恋の結果として出生。育ての親は北海道の競走馬牧場経営者の祖父と東京在住の脳外科医の伯父。
(周辺事情はややこしい。でも本人は結構普通の子ども)
小さい頃は外見のせいもあっていじめられっこで、友だちはコロボックルと馬と犬しかいないという不思議っ子。
(でも、両親がいない分、他の家族からは結構大事にされていた)

成長して、工学部の学生となったものの、あれこれあってバイトをしていた探偵事務所に雇われて、その後、バイト先の所長が事件を起こして服役したため独立、探偵事務所を経営するに至る。
伯父は失踪していて(多分死んでいる)、実の父親には色々な疑いと嫌悪を抱いている。
もと家庭教師で現在の同居人、伯父の失踪後親代わりでもあった男(大和竹流=ジョルジョ・ヴォルテラ)は、絵画修復師でレストランの経営者だけれど、元を正せばヴァチカンの警護組織の由緒正しき家系の御曹司。彼との間には複雑な関係がある(いや、恋愛ではないはず)。

外見。あまり大柄ではないと書いていますが、多分170程度(岡田君と同じくらいか。え?)。クォーターですから髪は明るめの黒茶(って?)。目は左は黒くて(茶黒?)、右は碧(みどり)。すごいイケメンではないけれど、野生のヤマネコみたいに印象的な顔をしている。じっと見てたら食い付かれそう?
病気。ちょっとばかりアスペルガーちっくな部分あり(でも、男の子って多かれ少なかれそんなものなんですけれどね)。できることとできないことに差がありすぎるし、社会性は低い。19の時、崖から落ちて意識不明の重体になっている。脾破裂で脾臓摘出後。頭の方は逆行性健忘を抱えている。

お話ですからね、少しだけ「かっこよく」書いているのです。
全然かっこよくない、ものすごく平凡な探偵のお話を読んでいたって、何だか楽しくないじゃないですか。少なくとも、生理的に受け付けないキャラが主人公だと絶対に読まない。できるならちょっと「美形」の方がいい。もちろん、小説なので見た目は読み手の想像だから、想像の中で自分の美意識の最低ラインはクリアしていなきゃ。そしてやっぱり、どこか「謎めいた部分」「かなりエキセントリックな部分」も欲しいじゃないですか。

つまり。
あり得ないほど複雑な出生の問題を抱えていて、あり得ないほど複雑な相手と絡んでいる。この辺は「物語」だなぁという感じ。凡人にはあんまりすごい事件は起こらないし……
でも、書いている時は、単に父親との親子葛藤に悩み、社会的には落伍者(いじめられっこ、変なものが見える、大学中退、あげく「探偵」などという胡散臭い仕事をしている)、精神的にはかなり過敏な部分があり、恋愛についても問題が大いにあり。
何もすごいことはなくて、結構みんなそんなもんじゃないの? という感じのキャラなんです。

特殊なスーパー能力は何もない……コロボックルや幽霊が見えたって、それで事件を解決できるわけじゃない(幽霊が「私を殺した犯人はあの人なの!」って教えてくれる話なんて読みたくないですよね)。馬と犬の扱いは天下一品だけれど、馬は東京のその辺をうろついていないし、犬がワンワン吠えて犯人を教えてくれる話を書いているわけじゃない。写真のように風景を覚える能力はあるけれど、それで一発事件解決にはならない。
けれど、ちょっとだけ剣道が強くて、シニカルなムードを漂わせつつも、実は精神的に事件には一生懸命のめり込む(ただのツンデレ、もしくは感情を表に出すことが苦手なだけ)。
なぜ事件に首を突っ込むか。「真実を知りたいから」(これもよくある台詞。でも、何であんたが知りたがるのよ! と思うこともある)なんてカッコいいことは全く思っていなくて、真の場合は「仕事だから」。

つまり、彼の場合。
事件に対しては基本は「探偵役」に徹したいけれど、どういうわけか、気が付いたら気持ちが入り込んでしまっている(親子葛藤に敏感だから?→【清明の雪】)、もしくは、実は自分が事件に巻き込まれている(【海に落ちる雨】)。自身の抱える問題(逆行性健忘)については、実はちょっとした「事件」があって、これについては次作【雪原の星月夜】で語られる。
そう、事件の探偵役もするけれど、実は自分自身も事件の輪を思い切り引っ掻き回している、そんな立ち位置。

あ、いっこだけ、特殊技能があった! 三味線が弾ける!(地味だ……)
いいのかなぁ、こんな探偵で……

そんな中、先日、このミス大賞にもなった「さよならドビュッシー」とそれに続く「おやすみラフマニノフ」「いつまでもショパン」を読みました。
さよならドビュッシー
結果的には自分の中では3作目の「いつまでもショパン」が一番面白かったのですが、それは1作目の「さよならドビュッシー」の「どんでん返し」に最初の部分(火事)で気が付いちゃったからですね。
普通はシリーズものって1作目が一番面白くて(たまに2作目ってこともあるけれど)、だんだんマンネリ化していくのですが(でも、そのお約束展開に安心するのは、私が吉本新喜劇世代だから、かしら。お約束ギャグを待っているのよ)……
ちなみに私、シリーズものは1作目を無事に読み切ったら(1作目の途中で飽きちゃったものもあるので)、大体3作は読んでいます。その後続くかどうかは……だけど。

1作目。「どんでん返し」って何やねん、と興味津々で読み始めたわけでもないのですが、ついつい書き手の立場で読んでしまった。私ならこの書き出し・設定ならこの先の展開はこうする、と思っていたら、内容が大体見えて、そうなると読みながら伏線が出てくるたびに「そうそう」とか思っちゃって。
つくづく、ミステリは読み手に徹しないと面白くないと感じました。しかも3作とも、最初から犯人~裏事情まで読めちゃってたのですが、これは作者さんと私の思考回路が同じ方向性だったから、なのかしら。いや、それはあまりにもおこがましいのだけれど。

3作目はね、スケールが大きかったのです。しかも私の大好きなコンクールという背景で。コンクールのノンフィクションは、すごい昔に中村紘子さんの「チャイコフスキーコンクール」を拝読して以来、なんて面白いんだ! と思っていたのですが、物語にその面白さが生かされていました。
スケールが大きいもの(ハチャメチャじゃなくて)はやっぱり面白いんだなぁと思った次第。
あ、でも、「あとがき」にあるように音楽の分析・描写はすごいのですけれど、ちょっとくどいかなぁと思ったのは私だけ? 申し訳ないけれど、途中から結構飛ばして読んでいました。

でも、結構3作とも色んな意味で面白く拝読したのです。ちなみに、探偵役はピアニスト。
で、ちょっと面白いと思ったのは、毎回(3作とも)、語り手は「探偵」ではないのですよ。
語り手、つまり視点は、別の音楽家(もしくは音楽部の生徒、3作とも別の人物)。
だから探偵の造形はその「別の視点」から描かれていて、探偵役の「スーパーぶり」が鼻につかないようになっているんですね。そう、主人公視点がもしこの探偵にあったら、結構嫌味な感じになるかも、と思う部分が、上手くオブラートに包まれている。
実は、この探偵にもハンデがあるのですけれど、それは欠点というよりも、あくまでも「ハンデ」。ある病気を抱えているのですね。

でも病気の類が小説で書かれると、その人物の欠点ではなくて、書きようによっては美点にしかならない(乗り越えようとする姿が美しい、という)。残念ながら現実の世界では美点というわけにはいかないことの方が多いのですが、物語の中では(物語の中だからこそ)、むしろその姿は更なるスーパーぶりに見えて、ち、なんだよ、かっこいいだけじゃん、って思ってしまうかもしれません。
もし、この探偵役視点で物語が書かれていたら、ちょっとイラッとする部分があったかも……どうせあなたはスーパーマンよね、って(何しろピアニストなのに、ある事情で司法関係にむっちゃ詳しい)。

そう、探偵役って、時々俯瞰の立場に立ちすぎて、自分は何も「手を汚さず」、かっこいいことだけ言って、しかもその能力ときたら妙にピカピカ光る……そんな探偵に感情移入はできない、というより、何だかイラッとする、ってことになったりするんですよね。……いや、そもそも探偵って感情移入されるものではないのでしょう。
そこで必要なのが、ワトソン君なのですよね!
いや、ホームズのワトソンは「道化役」ではなくて、あれはあれでかっこいい役回りですけれど。
(私は最近の映画のワトソン君の立ち位置が結構気に入っています。エキセントリックなホームズも)

こちらのシリーズでは、主人公(視点)は探偵以外の音楽家で、音楽の部分では悩んでいたり、それぞれ色んな立場で事件に巻き込まれて困っていたり。つまり、事件以外の部分では、音楽とも真剣に向かい合わなければならなくて、その分音楽の描写に無茶苦茶力が入っているのです(いや、ちょっと入り過ぎで全部読んでいられないのですけれど)。
ある意味では青春スポ根(いや音楽根か)、語り手のキャラ=主人公にとっては成長もの、と言えるのかもしれません。
そう、彼らが立派にワトソン役を務めているのです。

つまり。
「職業的に刑事でも探偵でもない人物が、行く先々でそんなに事件に巻き込まれるものか」という点はさておいて、ミステリ+青春音楽物語、という図式で何かを補い合っている作品、と言えるのかもしれません。
いわゆる多重構造ですね。一見別々のものをコラボさせる。どんな業界でもこの「コラボ」「化学反応」が今はブームなのかも。組み合わせの妙ですね。

じゃ、うちのは。
ミステリもどき(えぇ、あくまでも「なんちゃってミステリ」です)+主人公の人生物語、この2つがコラボする話、かな。むしろ真の人生の中に、彼がたまたま探偵なので事件が絡むだけ、なのかもしれません。
そういう意味では、まったく同じ作りの【奇跡を売る店】シリーズ。血の繋がらない(しかも性格も可愛くない)病気の子どもを育てている主人公。もともと小児科医で、患者の親とできちゃったため婚約者と別れて、医者もやめて、寺に居候しながら元患者の子どもを育てているというへんちくりんな人生。ショウパブのホールをしているけれど、ついでに昼間はたまたま失踪した叔父が残した探偵事務所で留守番をしているから、事件が持ち込まれる(いや、あれは石屋の婆さんのせいか……)。

考えてみれば、ミステリ・探偵ものは、事件が起こってそれを解決する(それはどんな物語も同じなのかもしれませんが)、というお約束があるので、どこかでステレオタイプになってしまいそう。
ステレオタイプ・王道って、実はやっぱり面白いし、笑えるし、泣けるんですよね。捻っても捻っても、王道には勝てない。だから、本当はステレオタイプでいいのだけれど、書いている方としてはどうしても捻りが欲しい。
だから書き手は一生懸命考えるのかも。「オリジナリティが欲しい!」と。でも、それさえもステレオタイプになっていく今日この頃、実は突飛なことを書くよりも、真面目にわが愛する「探偵」を書きこんでいく、物語の中で動かしていくことが一番大事なんですよね。動いてこそ、周囲の人間にもまれてこそ、キャラは生きていく。

……こうして、感情移入相手ではない探偵役に厚みを持たせる試みは、果てしなく続くのであった。
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コメント


なるほどお。探偵さんでしたか。なるほどお。
色々なキャラがあってしかりです。

王道、いいじゃないですか。
王道が描けなければ、オリジナルも描けないと思います。
王道あってのオリジナル。

はじめは何でも模倣から始まるのですよね。
王道というお手本を手がかりに、オリジナルを模索する。かなあ。
幹がなければ枝葉はない、ということで。なんちて。

自分自身は王道大好きですし、道を外さないどんでん返しも大好きです。
どんでん返しが描けるようになりたいなあと実はずっと思っています。
(↑いつになるやらあ ><)

けい #- | URL | 2015/05/18 19:50 [edit]


けいさん、ありがとうございます(^^)

はい。探偵、最近色んなパターンが出てきて……みんな一生懸命考えているですよね。でも、それはそれで「またか」と思うような部分もあって、で、考えてみたらパターンはもうある程度出尽くしているのですよね、きっと。
そう言えば、もうずいぶん昔に物語のパターンは全て書き尽くされたというのを読んだことがあります。それどころか、物語の全てのパターンは神話に書き尽くされているというような説も。でも、それでも物語は書き続けられている。
それはパターンがどうとかじゃなくて、ディテールの問題なのかなぁと思います。物語って、パターンも大事ですけれど(どんでん返しも楽しいけれど)、やっぱりディテールがしっかりしていると、説得力があって、ステレオタイプでもそれを感じさせなかったり、どんでん返しなんかなくてもいいんですよね。
だから、愛を込めてキャラのディテールを書き続けているんじゃないでしょうかね~。それが書き手からキャラへの愛、そしてその愛を感じるから読み手も楽しいってことになったら、一番いいなぁ。

うちの話は基本的には王道も王道。だって、真シリーズは『人魚姫』の焼き直しですから(^^)
ついでに、大和竹流の生涯の下敷きは『源氏物語』、真シリーズの最終話(詩織とロレンツォの物語)は『シンデレラ』ですから(^^)
意識して王道にしようというのではなくて、何だか結局そこへ帰っていくものかもしれませんね。
模倣も大事ですね。私など、最初に書いたお話なんてまるきり『若草物語』でしたから^^; いや、模倣しようと意識したんじゃなくて、結果としてそういう話にしかならないんですよ。きっとそれが自分を一番楽しませてくれた物語たちだから、なんでしょうね。
どんでん返しは……ハイリスクハイリターンだという気がします^^; でも憧れますよね。いや、でも気が付いちゃったら、ちょっと微妙? あ、答え合わせの楽しみが残っているか!
王道を極めながら、目指すものへ向かって、お互いに頑張りましょうね~
コメントありがとうございました!!

彩洋→けいさん #nLQskDKw | URL | 2015/05/18 23:56 [edit]


ふむ

あれですよね。

コロボックル猫の方では、真は謎解き役の探偵だから、探偵役をちゃんとやらなくちゃいけないけれど、【雨】の場合は真はオブザーバーとしての探偵ではないですよね。

なんというか、金田一耕助やホームズのような探偵って、もちろん犯人に敵対する立ち位置ですけれど、たとえば「ヒロインAになにかあったら、俺がこの手でお前を!」って話ではなくて、「あとは警察のお仕事です」って引き渡して終わりが基本じゃないですか。

でも、【雨】での真は、竹流に対してはオブザーバーではいられないから、むしろあれはたまたま真の職業が探偵だっただけで、彼は当事者の一人という立ち位置なのかなと思ったりもしました。それが、彩洋さんのおっしゃる「主人公の人生物語」であり「たまたま探偵なので事件が絡むだけ」なんだろうなあと。

あ、でも、「結構みんなそんなもんじゃないの?」は、ないですよ。ないない。真は、特殊です。スペック、生い立ち、見かけ、人から好かれる度、全てにおいてウルトラ特殊ですよ! というか、一つだけなら「誰でも特殊な事が一つくらいはあるからね」ですが、全部揃っているからウルトラ特殊になるんじゃないかと思います。でも、そうだからこそ、彩洋さん自身が、自作の主人公である他のどんなキャラよりも、もっと惚れ込むんじゃないかなあ、そう思います。「結構みんなそんなもんじゃないの?」といったら、たとえば詩織とか、ムスタファとか、そういうキャラの事じゃないかな。

でも、こうやって彩洋さんの手によってミステリー、探偵役というものが整理されて、それを読むと、なぜ私がミステリーというものを書かないのかがわかってきます。どうやら、私は「解決」というものにあまり興味がないらしい……。物語のなかで明らかになった問題や謎を全て解決する事で物語が終了する、明白な「起承転結」にこだわりがなさすぎるのかもしれません。むしろ簡単に答えの出ないようなものに興味があるのかも。でも、ミステリーで解決しなかったら、読者は暴れますよね。探偵が「すみません、わかりませんでした」なんて言いだしたら。

だから、はじめから謎解きの謎が出てこないような作品しか書かないんだなと思いました。あ、「夜のサーカス」は、最終回に謎解きシーンがあったけれど、あれ、説明臭くて自分で書いていて辟易しました。

このシリーズも面白いです。更なる考察、楽しみにお待ちしています。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2015/05/19 04:54 [edit]


うむ。

とても興味深く読ませていただきました。
ここで気づいたことがあります。・・・実は私は、謎解き探偵ミステリーはあまり好きではなかったと!おお~。
探偵がいて、依頼があって、謎解きがある。そのパターンはもう中学生の時に散々読んで、きっとその時ハマったエラリーを超えることは無いと思うんです。心情的に。
だから今私が読みたいし描きたいのは、何かに巻き込まれてしまってそこからもがき苦しみながら自分の気持ちを確かめたい、健気な人たち・・・なんだろうなあ。

カッコいいスーパー探偵なんかが出てきたらそこで閉じますし、悟った口調で喋るイケメンにも興味が無くて。
そうなんですよね、人間として欠けている部分があって、それを自覚しながらの必死さがいいのですよね。(でも病気物はちょっとダメです。大海さんと同じ理由で^^)

真のシリーズを、私は探偵ものだと思ったことがないんです。
真の人生の物語を、探偵業というたまたま入り込んだ世界を介しながら読んでいる、という感覚で。だからワクワクするんですよね。
そして真という、一言で説明できないこのややこしい人物の魅力が、読者を惹きつけるんだと思うんです。

私も、探偵は出てきますが、たまたま探偵という職業の方が動かしやすいので探偵(調査事務所員)に設定してるだけで。
本当はもっと別の専門職の方がいいんですけど、ほら、でも時間に制約がある職業は謎に構っていられないから(涙)

だからうっかり「ミステリ-ファン」というと、「じゃあ探偵ものとか最後の謎解きとか好きなんでしょ」と思われてしまうのが、ちょっと残念で。
(あ!古畑任三郎は大好きでしたが)

そして、話題のミステリーを読んでいるときの大海さんの気持ちの動き、すごくよくわかります。どうしても作者目線で見てしまうんですよね。
でも私はトリックを見破るのは苦手で、どうにかして頭をからっぽにして、さいご騙されようと頑張ります。
途中で作者の意図が分かってしまった時ほど残念なことはないですもん。
ただ、書き出しの感じとか、キャラのセリフとか雰囲気作りとか。そんなものにはすごく気持ちが行ってしまって。

いずれにしても、自分で物語を書く前と後では、読み方が変わってしまったのは確かです。これは・・・読者としてはマイナスなのかもしれませんね><

ああ、長くなっちゃった。興味深いお話だったのでついつい^^
また語りましょうね。

lime #GCA3nAmE | URL | 2015/05/19 07:19 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

関係ないけれど、コメント管理ページでは、夕さんの「ふむ」とlimeさんの「うむ」が並んでいて妙に面白い……これって、limeさんは意識されたのかしら?
って、前置きはさておき。
あ、分かっていただけましたか! そうそう、コロボックル猫の話も、ちょっと休止している「死者の恋(実は仮題のまま)」のお話も、真がちゃんと「探偵役」をしているお話なのです。だって、いつも自分が巻き込まれていたら、どんな話やねん、職業は探偵と違うんか~ってことになりそうなので、たまには「ちゃんとお仕事」モードのお話も書こうとしているわけで(^^)
で、長いメインストーリーでは巻き込まれまくって壊れています……
実は「探偵もの」を書く時にすごく悩むところで、大好きだった明智小五郎にしてもホームズにしてもポアロにしても、あの時代の「お話」だからいいのだけれど、現実には「警察に頼りにされる謎解きのプロ」なんて立ち位置の探偵、そもそもあり得ないじゃないですか。で、探偵を主人公にするにあたって、リアリティを持たせる方法を模索したわけなのです。いや、主人公の職業を替えればいいって話にもなるのですけれど、それは自分の中ではないな、と思ったのです。
となれば、この主人公が浮気調査や素行調査以外の事件に巻き込まれるのは、自分も読み手も納得する理由・裏付が必要で。それがとんでもない仕事をしている父親であり(失踪した伯父も関係)とんでもない身分の同居人なのですね。そもそも真が唐沢の探偵事務所で働き始めた理由は、最初自分が依頼人として行ったからなんですが(伯父の件で)、そこで唐沢に見込まれたというわけです。唐沢は元外国で傭兵をしていたという経歴の持ち主。真の父親のことを知っている→だから興味津々で真を雇った、という流れに違和感を持たせないための設定なんですね。ちなみに、真の父親の時代は戦後間もなくで、スパイなんてのが日常的な状況。彼が友人のアメリカ人に見込まれたのもそんなに不思議な時代じゃなかったわけです。
一方、真の息子が音楽の道に進むのが唐突ではない、というための伏線が、真の三味線であり、葉子のピアノ。あれこれ考え抜いたわけではないのですけれど、長い付き合いの中で自然に流れができてきたのかもしれません。
う~ん。そうですね~。やっぱり探偵は譲りたくなかったんですよね。この登場人物たちの「職業」や「結婚相手」については、頑なに最初の設定を貫いているのですが、友人が何十年ぶりかに真の話を読んでくれた時、大昔の設定をちゃんと拾って違和感なく物語を進めていると言ってくれました。なんか、そこは変えられないポイントだったのです……ついでに言うと、真の死についても、どうしても譲れないポイントでした。
こんな彼の人生だから、「あとは警察のお仕事です」ってお話にはならなかったんですね……

マコト、じゃない、真を特殊と言って下さって……うん、ありがとうございます。
彼に関しては「そんな奴おらんやろ」ってのはナシです。そもそもおらんやろ、って話を書いているのですよ。竹流なんてもっと「おらんやろ」かもしれない。でも、隣にはいそうにないけれど、もしかしたら2軒先の家に住んでいるかもしれない、ってのが私の感覚。で、造形は結構特殊なのに、人間関係における気持ちってのはごくありきたりだったりする、その辺が上手く書けていたらいいなぁと思います。

> 結構みんなそんなもんじゃないの?」といったら、たとえば詩織とか、ムスタファとか、そういうキャラの事じゃないかな。
あら。詩織ったらムスタファと並べられちゃいましたか! うふふ。思えばムスタファ、何だかとんでもない奴だけれど、結構使えるやつだなぁ……

夕さんが「解決」に興味がないというは、とてもよく分かります。それは「樋水龍神縁起」を拝読した時に思いましたもん。でも、わたし、あの感じ、かなり好きです。あ、この件は次回の【物語を遊ぼう】で書く予定ですが、「後は勝手にやっておくんな」(鬼平犯科帳で岩下志麻さんが言った台詞だ~)って放置されるの、結構好きなんです。 ミステリーでは確かに、これはないですけれどね。おい、探偵、ちゃんと解決しろよ!って思いますものね。
私は、多分短編は比較的「起承転結」を考えちゃうけれど、掌編は放置型、長編はさらに放置型かもしれません。【海に落ちる雨】なんて、酷いもんです。多分【樋水龍神縁起】に勝るとも劣らぬ、「何も解決してないやん!」(あ、さすがに「犯人」は分かりますけれど)です。真シリーズの物語自体、【源氏物語】と【人魚姫】が下敷きですから何も解決しないんです。「え~、泡になっておしまい~?」もしくは「最愛の女に先に死なれて、世を儚んで出家して雲隠れしておしまい~?」ってな話ですよ。しかも、竹流の最後なんて、真の息子の中に一生懸命真の影を探していたのに、結局、慎一は慎一以外の誰でもないって、ある時ふと気が付くんですね。「あ、真はもうどこにもいないのか」……それが理解できた瞬間に救われたって言って(なんと語った相手はヴィクトル)死んでいく。
ま、こんな身も蓋もない話なので、せめて最後は【シンデレラ】にしてやろうと。あ、でも「いつまでも幸せに暮らしました」じゃなくて「前途多難だけれど、多分幸せに暮らす予定です!」ってことにしてあげたのです。

いや、やっぱりですね、夕さんとのシンクロ、あちこちに感じますよ!
(そのおかげで、いっぱいコメを書いちゃってすみません(@_@))
でも私、答えがなくても、解決しなくっても、ちゃんと彼らの幸せを祈っているのです(って、作者が「祈っている」でいいのか、って話ですよね。えぇ、祈ってはいるのですが、何だか簡単にはいかないのよ!)。可もなく不可もなく、それでいいのですね。えっと、この境地を説明してくれるのは【清明の雪】の和尚さんでした。

> このシリーズも面白いです。更なる考察、楽しみにお待ちしています。
はい! 次回は「解決しない物語」編。考察してみようと思います(*^_^*)
コメントありがとうございました!!

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2015/05/19 22:36 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

夕さんへのコメ返でも書きましたが……limeさん、夕さんの「ふむ」に「うむ」を並べてくださったのでしょうか? なんか2つ並んだコメント管理ページ、ちょっと笑える……(^^)
って、前置きはさておき(2回目)。
おぉ~、limeさんが今更そんな……いや、再発見があってよかったです。そうですよ。limeさんワールドは謎解きじゃないんですよね。まさに心理サスペンス、えっと、ちょっとヒッチコック? な感じでしょうか。いや、わたしホラーは基本的に見ないんですが、その少ない「怖いもの見たさ」経験の大きな部分を占めているのはヒッチコックの「鳥」……あれを見た後しばらくカラスに疑いの目を向けていた私(人類をやっつけて世界征服の野望を抱いているのではないかと)ですが、あのそこはかとな~く怖い感じがlimeさんの物語の中には漂っていて、独特の世界感ですよね。
うん、叙述トリックのどんでん返しがあっても、謎解きじゃないですよね。やられた!ってのともちょっと違う。何だか妙に納得、って感じ……
きっと、巻き込まれて、苦しんで、そこから這い上がりたい、いや這い上がれなくても何かを見出したい、という主人公を書きたい、ってのが私たちにちゃ~んと伝わってくるんでしょうね。

うちの真がリクや春樹と被るのはそういう部分かな。真は、なんというのか、自分の父親がヒトゴロシだと思っていて、その血が自分の中で流れている、自分も何かの拍子にそういうことを平気でするような人間になるかもしれない、ってことに怯えているんですね。それが【海に落ちる雨】の今後の展開なのですが、一方で彼の逆行性健忘の中身にも通じるものがある。実際に、たま~にこの人、ちょっと暴走しているんですよね。いや、みなまで語りませんが、被害者になる怖さもあるけれど、彼の場合、加害者になる怖さに怯えている感じなのかもしれません。でもね、外から見るよりも、中は熱いんですよ、多分。だって、一応「愛」があるから!(って、そんな断言していいのか?)
探偵もの、をちゃんと書ける能力があったら書いているかもしれないなと思うのですが、少なくとも謎解きは私には無理。でも、物語を組み立てていくのはやっぱり楽しいですよね! このややこしい人物の造形が、色んな物を含んでいて、父親との葛藤も、母親への不信も、自分の中にある残虐性も(野生としての必然性?)、恋や愛に対する臆病な部分も、でもそれでもたった一つのものを信じて生きている、そんな姿が上手く書けていたらいいなぁと思います。

> 本当はもっと別の専門職の方がいいんですけど、ほら、でも時間に制約がある職業は謎に構っていられないから(涙)
わ、これこれ。そうですよ! そうなんですよ。2時間ドラマとかで、事件に首を突っ込む女将とか医者とかを見ると、おい、本職の方、しっかりやれよ!って思いますよね~。だから謎解きにかまけていられる時間がある自由業、もしくはリタイアしている人物なんかが必要なんです。逆に、どうしても謎に関わりたいなら、ちゃんとその職業の人を主役にしてほしいと思ったりします。やたらめったら事件の起こる学校とか(どんなけ殺人犯がいるんだ~ってことに)、通いたくないですよね……

うん、ミステリーは絶対に書き手視点で読んじゃだめですね。
分かってるのですが、創作モードに入っていると、そうなっちゃうんですよね。もちろん、中には違う発想の作者さんもいるのでしょうけれど、いや、初めから「私ならここのエピソードは後半でこう使うな~」とか自然に考えちゃう時点でアウトですよね。
書き出し、本当に大事です。要するに「困ったら死体を転がせ」ってやつですが……本当に難しいですね。私、藤原伊織さんの「てのひらの闇」の書き出し、結構好きなんです。死体じゃなくて、主人公が転がってる^^;
いやいや、「ミステリー」って奥深いですね。探偵の意味合いも奥深い。自分たちが目指すミステリー、それはただ探偵ものというのじゃなくて「物語」としてのミステリー、これからも紡いでいきたいですね!(私が目指すのは「なんちゃってミステリー」?)

えぇ、語りましょう!
コメントありがとうございました!!

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2015/05/19 23:22 [edit]


むむ (笑)

王道、ステレオタイプについては、ほんとうに悩ましいですね。
自分のオリジナル作品といっても、意識するにしろしないにしろ、下敷きやモチーフになっているものがあるわけですし。キャラとストーリーが切り離せない以上、どちらも既製のものの組み合わせであったりアレンジであったりするしかないのかな、とも思います。
だから、たくさん本を読んで物語に触れているほど、先が「読めて」しまうこともあるんだろうな、とか思ったりします。まあ、私に関していえば、まだその域に達するほど読書できていませんけど(笑)

そんなわけで、ミステリーといえばクリスティの有名作品くらいしか知らないのですが……。
探偵ってなんでそんなとこに注目するかなぁ、というくらい良く見たり憶えたりしていますよね。その注意力のあり方こそが、彼らの能力(魅力)なんだろうなと思います。
しかし、考えてみれば探偵役って、キャラとしては極めて特殊ですね。
物語の当事者ではないのに、物語に必須の存在。謎という闇に光を当てて、なにかを浮かび上がらせ、読者にそれを提示するという役回りなんですよね。
む、難しいっ。やはりミステリーとか、書けそうもありません。

目下、こっそりと御作「海に落ちる雨」を拝読中ですが、いやすごい作品ですね。
いずれまたコメントを書きに伺いたいと思いますが、いろんな意味で(気持ちよく)圧倒されています。ふう……。

TOM-F #V5TnqLKM | URL | 2015/05/20 18:11 [edit]


TOM-Fさん、ありがとうございます(^^)

あ。「むむ」で来られましたか!(って、そこがメインじゃないはずなのに……1人受けちゃっています。笑いを届けてくださってありがとうございます(^^))
え、と。そうですよね。謎解き役の探偵って特にステレオタイプになりやすいんですよね。彼らって「やらなければならないこと」があまりにもはっきりしていて、しかもおバカちゃんではできないので(多少はちゃめちゃでも)どこか光る推察力を持っている人物で……属性はあれこれ工夫されてバリエーションは出てきていますが、芯のところは似通ってしまう。でもね、やっぱり探偵自身の人となりが書きこまれていると、ちょっと興味が出てきたりして、やっぱりディテールって大事だなぁと思うわけです。

物語の王道は、うん、私もあんまりダメだとは思いません。王道をどうアレンジするかは大事かもしれませんが、「物語の全てのパターンはすでに神話に書き尽くされている」と聞いた時、うん、なるほどね~と思いました。そうそう、どんなプロが書くものだって、パーフェクトなオリジナルなんてもうあり得ないんですよね。下敷きになっているもの、私も公言しておりますが、ばっちりあります。
でも、王道で、展開まで分かっているのに面白いってなんでしょうね。
某5人組アイドルグループのMJが主役をやっていた某『花より〇子』ですが、最初反発し合っていた男女が、惹かれあっていることに気が付いて、でも身分違い(!)という壁が立ちはだかっていて、さらに男性と身分の釣りあいそうなライバル出現、もう諦めようって思う女の子が彼からプレゼントされた土星の形のネックレスを川に捨てちゃった後で、やっぱり好きだって気持ちに嘘はつけないと必死で捨てちゃったネックレスを探すシーン。いや、分かっちゃいるのに、テレビを見ながらボロボロ泣いちまった私(あれは宇多田ヒカルのFlavours of Lifeもいかんなぁ)……
王道、強し、です。逆に、オリジナリティを目指してすごい突飛な挑戦しているものが必ずしも面白いわけじゃない、ってのは不思議ですよね。
やっぱりその「王道シーン・エピソード」への持って行き方、キャラの書きこみなど、ディテールが大事なんですよね。愛情を込めて書きこまなきゃいけませんね。

あ、ディテールで思い出しましたが、『フェアリーテイルズ・オブ・エーデルワイス』を拝読しておりますが、いやぁ、エミリーの描写、いいですね~。それこそディテールですよ。蝶子に勝るとも劣らぬ女王様キャラ、ちょっと嵌りそうです。服装の描写も行動の描写も生き生きしている。起こっている事件はとんでもないけれど、何より人物がしっかり書かれているので、すごいなぁと思いながら拝読しております。

本格ミステリーを書く人は大変ですよね。このトリックどこかで見た、とか言われちゃったりするんだろうなぁ。ま、なんちゃってミステリーにはどうでもいいことですが。
「探偵ってなんでそんなとこに注目するかなぁ、というくらい良く見たり憶えたりしていますよね」←そうそう、そうなんですよ。いや、まぁ、作者が練った伏線ですからね。読者が気が付かないことでもちゃんと拾ってて当たり前なんですけれどね、しかもそうでなきゃ解決できませんしね(^^) いや、もうほんとに……(^_^;)
だから、真の場合は2パターンあって、本当に探偵役に徹しているパターンと、思い切り巻き込まれて困っているパターン……後者の場合はもうとんでもないことになっていきますが……^^;

> 目下、こっそりと御作「海に落ちる雨」を拝読中ですが、いやすごい作品ですね。
> いずれまたコメントを書きに伺いたいと思いますが、いろんな意味で(気持ちよく)圧倒されています。ふう……。
う。ありがとうございます m(__)m
でも、ちょっと恥ずかしい……この先の展開にはもうビビったら1章くらい思い切りぶっ飛ばしてもらっても(RRRRRRR)影響はありませんので、えぇ、本当に(@_@)
『清明の雪』とは陰陽で対になる物語。『雪』が陽なら『雨』はどっぷり陰です。ほんと、申し訳ありません……
こちらもちょっとドキドキしながらエミリーに翻弄されています。いや、次のオフ会までにはがっしり拝読してちょっかいを出したいと思います(って、すごい怒られそう(@_@) えっと、でも誰が来てくださるんだろ?)
「むむ」のコメントありがとうございました!!

彩洋→TOM-Fさん #nLQskDKw | URL | 2015/05/20 19:58 [edit]


こんばんは。

タイトル通り物語で遊んでおられますね。
真の人となりが垣間見えて、とても面白かったです。
凄く複雑な設定ですね。よくこんな人物を考えつくなぁと感心しています。
シスカも相当複雑な設定を組んだつもりでしたがまだまだでした。
スパイ組織のスナイパーでしょ!大物政治家の孫(しかもドイツ人とのハーフ)でしょ!禁断の恋でしょ!これだけで、もうワクワクものですが、この後の育ての親がまた捻ってますね。このおじいちゃんが次のオフ会で絡んでこられるのかな?叔父さんもただ者じゃないですね。脳外科医だし、しかも失踪、多分死んでいるなんて。
そして失踪した叔父さんの代わりがあのヴォルテラ家の御曹司?
凄すぎますよ、凄すぎ、こんな経歴を持った探偵なんて、不思議な事件に巻き込まれて当然だと思います。ところが彩洋さんは真にスーパー能力を与えなかった。
こういう考えに考えられた設定が物語に深みを与え、展開をどんどん面白くしていくんだろうなと予想しています。まだこの作品サキは読んでいないですから。その上、彩洋さんが細かく書き込まれている真の風貌もとても素敵です。野生の山猫の印象でオッドアイ?ね!素敵に決まっています。
でも、ここまで凄いとサキにとって逆に入り込むことは難しいかも、俯瞰で眺めるパターンになるかもしれません。一応探偵役だし自分で創り出したキャラではないので、遠慮が出てしまうのかな。
今日この記事を読んで、ぜひ読んでみたいなと思いましたが、まだですよ!まだまだ・・・サキには時間が必要です。じっくり読み進める前にやっておかなければならないこともありますし。

そして【奇跡を売る店】シリーズについても書いていただいてとても嬉しいです。
このお話、オープニング部分から素敵でグングン引き込まれていきました。行ったことのある京都の一角から物語が始まっていたこともあったのですが、細かい描写にまるで自分がそこに居るように感じました。
また読みたいですね。
このお話、確かになんちゃってミステリーなんですが(失礼)、登場人物の人生がとても面白いです。和子に会いたいなぁ。ここでも探偵役には入り込んでいませんが・・・あ!サキは和子に入り込んでいるのかも・・・。

山西 サキ #0t8Ai07g | URL | 2015/05/20 22:22 [edit]


何も考えないままステレオタイプの人物に「深見剛助」と名づけていいかげんな事件に放り込んだわたしとしては非常に耳が痛く……(^^;)

まあ無個性は無個性で使い道もあるんですけどね。事件のほうが個性的だった場合、個性的な探偵を登場させると、書いているうちに「黒死館殺人事件」になっちゃったりするんで往々にして。(往々にはないか)

わたしがショートショートばかり書いているせいもありますが。

個性的な探偵を作ろうとすると「ザレゴット・ダイスキー殿下」になっちまうし、人間的な探偵を作ろうとすると「ナイトメアハンター桐野」になっちまうし、案配が難しいもんであります。

ポール・ブリッツ #0MyT0dLg | URL | 2015/05/20 22:39 [edit]


サキさん、ありがとうございます(^^)

サキさん、コメ返、大変遅くなってすみません! ようやく一仕事を終えてお返事を書く時間ができました。
この【物語を遊ぼう】シリーズは、最初のころに『物語についてのエッセイ』と書こうと決めて作ったカテゴリなんです。途中からは雑記の方にも『本・小説』カテゴリを作ってしまったので、どっちがどっちかよく分からなくなってしまっていたのですが、少し長めのまとまった話は【物語を遊ぼう】の方に入れることにしました。っても、なかなかまとまった記事は書けないのですけれど……

そして、こちら、併せて真の宣伝?みたいになっておりましたね。お付き合いいただいてありがとうございます。
え~っと、でも、私からするとシスカのほうが十分に複雑な設定に思えます。世界も作らなければならないし、その中で人物の動きも決めていかなければならないし、すごく大変だったろうなと。私がファンタジーなワールドを書けない大きな理由は、この「世界自体を創造する・説明する」のがとても大変だ!と思うからなんですが、サキさんは、現実の世界を少し絡めながら、本当にいろんなものをその世界に取り込んであられて、すごいなぁと思うのです。
うちの真は、家族の人物像は複雑に見えますが、関係はわりとシンプルですし、それに両親はともかく、周囲の家族は彼をとても大事にしていたと思うのです(真にとっては両親がいないことは大きな問題でしたが)。実はこれ、混血の子どもをあの当時の日本人はどう受け入れたのだろうと思っていた時に、たまたま横溝正史の某作品で(時代は少し古いですが)ある混血の子どもがとても家族に大事にされていたのを読んで「あ、そうだよね。家族から疎ましいと思われることはないよね」とほっとしたのでした。
真との関係では、真が北海道に引き取られた当時10代の半ばだった叔父がいるのですが、この人との関係が私の中ではなかり美味しいです。あまり書く予定はありませんが(【雨】の回想では書いていますが)、真の幼少期を支えてくれた一番の功労者だったかもしれません。叔父にしてみたら、突然混血の子どもが家に引き取られてきてびっくりしたろうし、実際に彼は家出までしていますから……でも、ひそかに一番気にかけてくれていたアニキです。伯父の方の話は、本編に大きく関わることのなので、【雪原の星月夜】でじっくり書いていく予定です。
真は……確かに環境は無茶苦茶でも、本人はごく普通の感覚をもった人間かな、と思いながら描いています。ま、多少変なものは見えていますが、探偵業には役に立たない^^;
風貌に関しては「かっこよすぎないけれど、印象的」という部分にはとても力を籠めているのですが……サキさんに素敵と思っていただけてとても嬉しいです。うん、入り込むための人物にはなかなかならないかもしれませんが(真自身が時々「俯瞰」していますから。この人、自分の命さえ、時々俯瞰している……)、その生き方を一生懸命書いていけたらなぁと思っています。うん、いつか読んでいただけたときに、サキさんに「な~んだ」と思われなければいいのですけれど……(かなり心配(@_@))

【奇跡を売る店】シリーズについても引っかかっていただいてありがとうございます! はい、このシリーズ、真シリーズが重い部分があるので、これをもしもブログ的に世間様に受け入れやすい設定にしたらどうなるかな、というので、ずいぶん前から頭の中で遊んでいたシリーズなのです。また続きを書きたいと思っていますので、よろしくお願いします! というよりも、最初にあったストーリーは和子と蓮がメインのお話だったので、それを書かなきゃ。和子、いや、ほんと、可愛くない設定なので、これからもサキさんに可愛がっていただけるかどうか、ちょっと自信がないのですけれど^^;
「なんちゃってミステリー」もいいですよね。これからもこの路線を貫きたいと思います!?
コメント有難うございました!!

彩洋→サキさん #nLQskDKw | URL | 2015/05/25 22:51 [edit]


ポールさん、ありがとうございます(^^)

ポールさん、コメ返遅くなってすみません! プチ仕事に思わぬ手間をかけてしまいまして……ようやく通常業務に戻りました。
そうそう、実はこそこそをポールさんちのお話はどこから拝読すればいいのかなぁ、あれ、これを読んだらポールさんの全てが分かる!ってお話もあるようだけれど、かなり濃そう……ライトに読ませていただくものはどれかしら、と探っていたところでした。
探偵もの、面白そうだな。うん、ステレオタイプ、キライじゃないんですよ! だって、私の中の探偵の原型は明智小五郎なのですから(*^_^*)
無個性というよりも、それが探偵の役割・かっこよさの原型なので、ステレオタイプの安心感も含めて実はとっても魅力的なんじゃないかなと思うのです。しかも事件が面白いなら、それこそがミステリー・探偵小説と言っていいのではないでしょうか。私の場合は「なんちゃってミステリー」なので、探偵の個性で頑張るしかないという。だから、きっとポールさんのはちゃんとミステリー、なのかな。
しかも、ショートショートで魅せるのは本当に難しいと思うので、うん、やっぱりSSが書けるというのは羨ましいなぁと思います。少なくともそのアイディアが浮かぶだけでもすごい。
う~む。何から拝読するか、ゆっくり考えます(^^)
コメントありがとうございました!!

彩洋→ポールさん #nLQskDKw | URL | 2015/05/25 23:04 [edit]


 こんばんは。
探偵モノって 僕の中では 半分ファンタジーに足を突っ込んでいる分野って認識になっていますね。
何というか… 探偵って人物像に探偵と言う職業は 実際の現実のものは浮気調査とかがメインで華々しさとかけ離れていますが…
小説の中では エキセントリックな人物 あり得ない様な事件で 探偵の人物像の浮世離れ具合は まるでロールプレイングゲームにでてきそう。
なんかね そーゆー無茶な人物像 無茶な設定が許される分野って感じで 難しいが遊べる分野って認識していますね。

ウゾ #- | URL | 2015/05/26 20:56 [edit]


ウゾさん、ありがとうございます(^^)

うん。ウゾさんの仰ること、よく分かるような気がします。私の中でも、明智小五郎は少年探偵団のワールドで、まさにファンタジーかも。金田一耕助もある意味、ファンタジックな世界の住人ですよね。あの独特の世界感は半分ホラーな気もしますし、他の多くの探偵小説にも独特の世界感があって。
そう、探偵小説の世界感、さらに探偵自身の造形(そんな探偵、現実にはおらんで~)、って辺りで、ウゾさんの仰る通りファンタジーなのかも。
で、この探偵の「味付け」にみんな拘ったりするんですよね。事件もあり得ないし、シリーズものになると「その学園でどんなけ殺人事件が起こるねん! 生徒ははんにんだらけ?」なんてのもあるし。
そう言えば、某刑事局長の弟が主人公のシリーズですが、作者さんが「探偵役が事件に巻き込まれることに違和感がないように」気を使ったという話を聞いたことがあります。それが「旅」であり「刑事局長の弟」という設定なのだとか。偉い作家さんも含めて、みんな、あれこれ心を砕いているのですね~

探偵に限らず、弁護士も医者もハケンも庶務課も……現実には地味~な仕事ですけれどね。そんなドラマなこと、しょっちゅう起こりませんから。金太郎飴のような仕事、と私はいつも思っています。
だから、どんな仕事も、物語になったらどこかにファンタジックなものを抱えるのかもしれませんね。そして、時にはいっそ現実離れしていた方が面白いということも(倍返し?)。
現実離れしていながら、どこかに身近なものがある、それが物語の面白みに繋がるのかもしれません。これって、言うのは簡単だけれど、難しいなぁ~
いや、純文学に相当する分野でも「なんでそうなる?」って恐ろしい展開のものもあるから、文学自体がエキセントリックでファンタジックなのかもしれませんね~
うん。あれこれ考えさせられます。
コメントありがとうございました!!

彩洋→ウゾさん #nLQskDKw | URL | 2015/05/27 04:26 [edit]

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