FC2ブログ
10 «1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.» 12

コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【20000Hit御礼掌編】君に届け、愛の唄 

20000Hit御礼掌編は【奇跡を売る店】シリーズ掌編です。
舞台は京都、奇跡ではなく奇石(貴石)を売る怪しい店の婆さん・玉櫛と、その2階を間借りしている探偵事務所の留守番探偵・蓮を中心に巻き起こる事件の数々(になる予定^^;)を綴る物語をお届けしています。
実は設定の一部を忘れているところもありまして、【サンタクロース殺人事件】を読み返してみたら、結構面白いやん、と自分で楽しんじゃってました。事件よりも人間関係が面白いかも、なんてね(いけません、自己満足は身を滅ぼす)。
さて、今回はあのオカマショウパブ『ヴィーナスの溜息』の連中が、また変なイベントを考えてついたようです。巻き込まれた皆様、あれこれとお許しあれ。結構読み返して確認したつもりだったのですが、何か設定上不味い部分があったかもしれません。ご指摘くださいね!

【登場人物】
リナ・グレーディグ(八少女夕さん【リナ姉ちゃんのいた頃】より)スイスからの交換留学生。超美形の高校生だが、いささかぶっ飛んでいる? 趣味のひとつは意外な買い物。
エス(サキさん【物書きエスの気まぐれプロット】より)パートナーと友人たちに支えられながら、物語の断片をブログで発表している、少し引っ込み思案の女性。
星河智之(TOM-Fさん【あの日、星空の下で】より)京都の某高校の教師で天文研究会の顧問。何故か押しの強い連中に囲まれやすい。
田島祥吾(けいさん【夢叶】より)人気バンド『スクランプシャス』のヴォーカリスト。実は友人以上恋人未満の女性がいる!(くっついちゃえ同盟はまだ解散していません)
リク(limeさん【RIKU】他より)絵描き、かつ幽霊の媒体になりやすい不思議青年。いつの間にかヤバいものに引き寄せられてしまう体質。
釈迦堂蓮もと小児科医、今はオカマショウパブのホールで釈迦堂探偵事務所の留守番探偵。昭光寺というお寺に居候している。
玉櫛『奇跡屋』の女主人。魔女のように怪しい婆さんだが、元は祇園の売れっ子芸妓。
和子(にこ)蓮の元患者。事情があって蓮が引き取って育てている。蓮に懐かない。
大和凌雲大原に住む仏師。蓮の元家庭教師。
シンシア・ミッキー『ヴィーナスの溜息』のおかまさんたち。

【登場する場所】
ヴィーナスの溜息蓮が勤めるオカマショウパブ。
奇跡屋玉櫛が経営する奇石・貴石を売る店。
昭光寺蓮が居候している寺。
龍泉寺【清明の雪】に登場する寺。大広間の天井の絵は知る人ぞ知る『消える龍』。和尚は物の怪遣いという噂あり。

TOM-Fさん、高校生のリナ姉ちゃんがこのツアーに参加するために智之さんにはすでに高校教師になってもらっちゃいました。えっと、不都合があったらお知らせくださいね。どこかでそんな話もあったのかどうか、思い出せなくて。
limeさん、玉ちゃんはしょっちゅう入院してたり病気になっていたような気がしますが、虫垂炎はなかったかしら? 一応ちらちらと確認したのですが、もし既に切っていたら、病名変更します!


20000Hit君に届け、愛の唄

 どうして待ち合わせが京都駅じゃないわけ?
 京都に着いた途端にリナ・グレーディグは思わず悪態をついた。いや、タクシーに乗れば済むのだから、移動の問題はどうでもいい。京都の碁盤の目の中では、バス、タクシー、もしくは自転車さえあればどこへでも行けると聞いている。
問題はこの気温と湿気だ。噂には聞いていたが、本当にひどい。ここは人間の住むところじゃないわ、と思いながら、リナは迷わずタクシーを選択した。

 外国人観光客には慣れているのか、それともホットパンツから伸びるすらりとした脚に目を止めたからか、嫌な顔一つせずに乗せてくれたタクシーの運転手は、リナの渡したメモを見てすぐに車をスタートさせた。とは言え、タクシープールから出るだけでも赤信号につかまっている。さすが国際観光都市・京都。車も人も半端ない。
 シャネルの新作のバッグの中でiPhoneが震えた。三貴からだ。

「無事に着いた?」
「着いたよ。暑くて気持ち悪い」
「どんなに暑くてもタンクトップ一枚になっちゃだめだよ。泊まりはお寺なんだから」
「これってシュギョウって言うんだよね?」
「何言ってるの。網タイツも駄目だよ。まさかホットパンツで行ってないよね?」
 そのまさかだ。網タイツは、蝶と王冠で迷って、結局蝶にした。そもそも、案内書の注意書きに「ホットパンツと網タイツはご遠慮ください」なんて書いてなかったけど?

「リナ姉ちゃん、それは『日本の常識』ってやつなんだよ!」
 沈黙の間を三貴は正確に理解したようだ。
「それから、変な漢字を書いたTシャツとか半被とか、ぺらぺらの着物とか、そんなのは買ってこなくていいからね!」
 え? それこそみんなが喜びそうなのに。
「忍者」とか「侍」とか「天下統一」とか。でも「寿司」に決めてたんだけどな。
 でもどう考えてもこれは、革のホットパンツに網タイツの私を求めているとしか思えないわ。
 リナは改めてチラシを確認した。華やかなショーのワンシーンの写真が掲載されている。一度行ってみたかったのよね。でも未成年だけじゃ行けないじゃない。

 このツアーに問い合わせの電話をしてみたら、向こうで「きゃ~、ガイジンからデンワよ~」という声がして、その後、かなり流暢な英語を話す男性が電話口に出た。
『ええ、六感で味わう京都がコンセプトですから、言語なんてお気になさらずご参加ください。もちろん、私もおりますのでガイドさせていただきます。あ、私、ミッキーと言います』
 リナは電話の向こうの人物に、「犬を飼っている、耳の大きな、世界で一番有名なネズミ」の姿を当てはめた。
『私、高校生なんですけど、一人でも参加できます?』
『え? 未成年ですか? いや、どなたか成人の方がご一緒なら……』
『何とかします。えっと、和菓子も食べれます?』
『もちろん、高級和菓子から抹茶のソフトクリームにチーズケーキ、葛きり、八つ橋、さらに京料理の粋を極めたランチに懐石まで、京都の味を目いっぱい味わっていただきます』
 ひゃっほう。
 アヤノ姉ちゃんに電話して誰か紹介してもらおうっと。確か、キョウトには知り合いの高校教師がいるって言ってたわ。
 そういうわけで、勢いだけで難なく『付添いの成人』をゲットしたリナは、相手が誰かも知らずに単なる興味でこの京都に乗り込んできたのだった。
 そう、Shall We Dance? よ。


 不安な気持ちは分かるけど、一度ロケハンってのに行って、自分の五感全部使って感じた世界を書いてみない?
 コハクの言葉に乗せられてやって来たものの、駅に降り立ったとたんにエスは少しだけ後悔した。やっぱりダイスケに一緒に来てもらうんだった。知らず知らずに手に持ったiPhoneを握る手に力が入った。
 そのエスの傍らを伽羅の匂いが通り過ぎていく。淡い紫色の小紋を着た年配の女性は、改札口の混雑の隙間を泳ぐように抜けていった。結い上げた髪と年齢を疑うような白いうなじ、すらりと伸びた背中をしばらく見送っていたエスは、自分も背を張り一歩を踏み出した。

 京都のイメージをひっくり返すような近代的な駅の建物を出るとバスターミナルだ。蝋燭をモチーフにした京都タワーだけは昔の姿のまま、中途半端にモダンな駅と、不安と期待が半分ずつのエスを見下ろしている。
 iPhoneが震える。
「大丈夫? やっぱりついて行った方がよかったかなぁって、ちょっと心配になってたとこ」
「うん、何だか大丈夫みたい」
「4番と14番はだめだよ。四条通りを通るから」
「コハク、大丈夫だよ。17番か205番に乗るね。調べて来たから」
「とにかく、私とダイスケに定時連絡は入れるのよ」

 結局みんな優しいんだからと思ってエスはバスを待ちながら、もう一度ツアー行程表を確認した。
 それにしても、どうしてこんな変なところで待ち合わせなのかな。
 そう思ったところへ205番のバスがやって来た。知らない町ではないけれど、一人で歩くとなると緊張する。それよりも知らない人たちと一緒だというのが一番の問題だ。でも、コハクがこれを勧めてくれたのには理由がある。

 エスがダイスケと一緒に『現代の仏像作家』という展覧会に行ったときのことだ。その仏像は会場の一番端の目立たない場所にひっそりと佇んでいた。
『へぇ、円空仏みたいだね』
 確かに、円空の仏のように鑿の痕が残る小さな仏像だった。だが、円空仏よりもずっと繊細で控えめな鑿の痕だった。まるでその痕のひとつひとつに祈りが刻み込まれているような気がした。
 作家のプロフィールには何も書かれていなかった。ただ『大和凌雲、大原在住』とだけ。

 その話をいつかコハクにしたのかもしれない。コハクが見せてくれたチラシには『大原に住む仏師・大和凌雲の庵』と書かれていたのだ。
 だから思い切って出かけることにした。あの仏像を彫った人に会えるかもしれない。エスはきゅっと吊り革を握りしめた。
たかがブログに載せる小説だけれど、私にとってはとても大事なものだ。誰もが見ているようで見ていない世界を、私だけが知っている言葉で綴りたい。そして、読んでくれた誰かが静かに心を震わせてくれたら、それはとても幸せなことだ。
 コハクとダイスケが私の背中をいつもそっと押してくれる。


 今日も暑い。まだ6月だというのに、これから梅雨の時期を挟んで彼岸までこの暑さは容赦なくまとわりついてくる。それが京都の夏だ。
 星河智之はワンルームマンションの窓を閉めた。開けても閉めても暑いことには変わりがない。とにかく出かけよう。

 希望通りに高校の教員になったものの、就職先をどこにするかはかなり迷った。できれば星空の綺麗な所で、と思ったが、特に子どもの人口の少ない県などは新任教員の募集人数も限られてくる。それに始めは色んな経験をして自分を高めたいと思った。結果的に、教育実習でも世話になった京都市内の私立高校に教員の席を得た。天文研究部があったというのが一番の理由だ。

 6月、生徒たちは期末試験の追い込みに入っている。部活動は休みだし、既に試験問題を提出してしまった智之は、この土日にマウンテンバイクで大原の方へ出かけてみようと思っていたが、そんな時、新婚ほやほやの大学時代の先輩が飲みに誘ってくれて、奇妙なチラシを見せてくれたのだ。
『星河、なんか悩みでもないか? たとえば、どの子にしようか迷ってるとか』
『僕はいつも悩みだらけですけど、どの子にしようか迷ってるわけじゃないです。でも、なんですか、これ?』
『実はさ、俺の弟、家を出てったって話したろ。それがあまり人に言えたことやなくて、つまりマイナーセクシャリティなんや。それで親と決定的な喧嘩しちゃってさ』
『はぁ』
『でも俺だけはあいつの味方をしてやろうって思ってるんや。時々様子を見に行ってやりたいんやけど、何せ、俺も嫁さんの手前、あんまり夜に出歩けなくてさ。実はこれ、弟の勤めてる店が主催のツアー案内なんや。お前、暇やったらちょっと行って、様子見て来てくれへんか』

 そこで、なんで僕が? と言えないのが智之だった。京都市内で行われるツアーに、京都在住の自分が参加しても何も面白くない。その言葉を呑み込んでしまった途端に、まだ智之が何とも返事をしないうちに、じゃ、俺が申しこんどくからと、先輩が話を決めてしまった。

 しかもこの話はここで終わりではなかった。やっぱり断ろうかとスマホを取り出したその瞬間、ニューヨークにいる幼馴染の綾乃から電話があったのだ。
『あのね、私の知り合いの高校生の女の子、今日本に留学中なんだけど、京都でやってる面白いツアーに参加したいんだって。それで、成人の同行者が必要なのよ。あ、詳細は後でPCに送っとくから、頼んだよ』
 どうやら智之の未来予定表には「このツアーに参加する」ことが定められていたらしい。

 叡山電鉄・修学院の駅から出町柳に出て、京阪電鉄に乗り換える。ふと時計を見たら時間が早すぎることに気が付いて、七条まで乗り過ごした。二駅分歩いて四条まで戻ることにしたのだ。
 たまには街の景色を写真に撮りながら、それに、新しい小説のイメージを練りながら、見慣れた京都の町を歩くのも悪くない。それにこのツアー、後でチラシをじっくり見てみたら、何とも奇妙なツアーなのだ。もしかすると期待していない何かを見ることができるかもしれない。


 京都に来るのは久しぶりだ。成ちゃんを訪ねていったことがあるけれど、それからもう何年経つのだろう。今、スクランプシャスは上昇気流に乗っている。将来に対して何の心配もないと言えば嘘になるけれど、仲間と一緒なら何でも乗り越えていけるような気がしているし、実際のところそうなっていっている。スクランプシャスの四人(瞬も入れたら五人)だけでなく、その周りで支えてくれる友人たちも、今ではスクランプシャスのメンバーと言ってもいい。

 その「メンバー」たちの顔を思い浮かべながら、祥吾は溜息をついた。
『そろそろはっきりさせた方がいいんじゃないの?』
 成ちゃんは人の気持ちを置き去りにして身勝手なことを言う人じゃない。だからこそ、その言葉には重みがあった。
 久しぶりの2日間の休みを何に使うかと言っても、次のアルバムの曲作りの準備をしなくちゃと思っていたので、出かける予定も何も入れていなかった。でも今の状態では迷うばかりかもしれない。

 そこに、まるで「待ってました!」とばかりにあるチラシが目に入ったのだ。
『成ちゃん、これどうしたの?』
『あぁ、それ兄貴が送って来たんだ。最近、変な店に行きつけていて、そこのママから貰ったらしいけど、ま、単に、たまには帰って来いっていうことかなぁ』
 その日付けは、まるで誂えたように、祥吾の2日間の休みに当てはまっていた。

 祥吾は今、鴨川の河原を北に向かって歩いている。集合時間よりもかなり早く着いたので、京都駅から四条河原町まで歩くことにしたのだ。
 体力には自信があったが、これまで歩いた場所とは比べ物にならない熱と湿度が足元から昇ってくる。歩き始めて少しだけ後悔したけれど、鴨川を吹き抜けていく風が少しだけ慰めだ。
 そう言えば、最近、全く未知のものに触れるって経験、なかったかもなぁ。

 実は、先日発売された週刊誌に、祥吾の古くからの友人であり、仕事仲間でもあり(つまり『スクランプシャス』のメンバーと言ってもいい)、そしてとても気になる存在である葦埜御堂奏と、ある大物ミュージシャンの密会、なんて記事がすっぱ抜かれたのだ。いや、もちろん奏は「一般人」ということになっているから、名前は伏せてあったけれど、有名人である奏の兄貴の名前が出ていたのだから伏せたところで意味がない。その兄貴は冷静に否定していたから、多分記事自体はガセなのだろう。けれども、その記事が祥吾の気持ちを波立たせていることは否定できない。

 そんな最中だったから、何かの勢いでこの『京都ミステリーツアー』に申し込んでしまったのだ。
 祥吾はナップザックを背負い直し、気を取り直して歩き始めた。
 その先で、一人の青年が立ち止まってはデジカメで写真を撮りながら歩いている。
 随分と距離が近付いた時、青年のポケットからチラシが落ちて、風に飛ばされて祥吾の足元に絡まった。

「あ、すみません」
 爽やかな声で青年は走り寄って来た。
 祥吾は青年とチラシを見比べながら、しばらくその偶然を噛みしめる。既に『ミステリーツアー』は始まっているらしい。
「もしかして、このツアーの参加者の方ですか?」
「はい。ってことは、あなたも?」
 青年は少しほっとしたような顔をして、慌てて汗を拭いてから手を差しだした。
「良かった。あれこれ事情があって断れなかったんですけれど、変な参加者ばかりだったらどうしようかと思っていたんです。えっと、星河智之です」
 祥吾の方もほっとした。感じのいい青年だ。
「田島祥吾です」
「え。って、あの、まさかスクランプシャスの?」
 何気なく握手を交わしてから、青年は改めて驚いたように祥吾を見た。


『間合いが悪い』を具現化した絵を描いて欲しいという依頼が来たら、玉ちゃんの顔を描けばいい、とリクは思った。
 そもそも、言い出したのは玉城だった。
『リク、非公開寺の天井の龍の絵を見に行かない?』
『玉ちゃんがそんなものに興味があるなんて、意外だね』
『違うんだ。長谷川さん命令で、今度はドラゴン特集の記事を書けっていうからさ。日光東照宮の鳴き龍も見に行って、京都の天龍寺、妙心寺、建仁寺、相国寺、東福寺と見に行って、あ、もちろん、取材費は『グリッド』持ちだったんだけどさ、で、原稿を送ったら、なんかありきたりなんだよね~って言われちゃって。そうじゃなくて、こっそり誰にも見せることなく守られてきた龍はいないのか、なんかぐっと心に響くような記事を書けよって。あの人、無茶言うんだからさ。そもそも日本画自体が俺のテリトリーじゃないっての。で、そこにこれだよ』

 そう言って、玉城は如何にも胡散臭さが漂うチラシを出してきた。何が胡散臭いって、そもそもサブタイトルが胡散臭い。『あなたの悩み、石が解決します』。
『でもさ、ちょっと胡散臭いだろ。だから、一緒に行ってほしいんだ』
 あ、それは気が付いているんだ、とリクは玉城の真剣な顔を見て少しだけ笑った。
『玉ちゃん、胡散臭いものに好かれるものね』
『そりゃリクの方だろ』

 と言って、一緒に申し込んだのに、前日の夜になって情けない声で電話がかかってきたのだ。
『リク~、ごめん~、行けなくなった~。入院しちゃったんだ~』
 あまりの腹痛に病院に駆けこんだら虫垂炎で、緊急手術は必要ではないけれど放っておくと腹膜炎になりかねないから、明日、手術だというのだ。じゃ、僕もキャンセルして付き添ってあげるよと言ったら、付き添いもお見舞もいいから、できれば行ってその龍を見て来て欲しいと頼まれた。
『リクの目で見て感じたことを教えて欲しいんだ。でないと、記事、間に合わないよ』
 玉城の泣き落としに仕方なく一人で奇妙なツアーに参加することになった。

 そうなったらそうなったで、手術前の玉城から鬱陶しいくらいメールが来るのだ。
<< リク、大丈夫? やっぱり心細かったら、止めてもいいよ。
<< 平気。玉ちゃんこそ、大丈夫?
<< (;_:)(;_:)
 似たようなやり取りが何回か繰り返される。そのうち、リクは鬱陶しくなってカバンに放り込んだ携帯の存在を忘れてしまった。いや、忘れるくらい、何かの強い力に支配されてしまったのだ。

 チラシに書かれた集合場所は『奇跡屋』。四条河原町を東に少し入った、高瀬川の川沿いにある、奇石(貴石)を扱う店らしい。
 四条通りの人混みの中をふわふわと歩くリクの脇をすれ違う人々が、皆振り返る。苦手な人混みだが、そんなことよりも今まさに感じている力の出所を確かめたくて仕方がなくなっている。案内のチラシなど見なくても、引き寄せるエネルギーでその場所は直ぐに分かった。

 もっと暗いイメージかと思って近付くと、パワーは恐ろしく強いものの、意外にも陰湿な気配はなかった。重そうな木の扉の前に、リクよりは少し背の高い青年が立っている。マウンテンバイクを脇に立てかけて、ポケットから鍵を取り出したところで、青年はリクの気配に気が付いて振り返った。
「もしかして、ツアーの参加者の方ですか?」
「はい。すみません。早く着きすぎちゃって。主催者の方ですか?」
「関係者ではありますが、主催者ではありません。どうぞ。中に入ってお待ちください」

 リクが一瞬躊躇うような気配を示すと、青年は直ぐにその理由をくみ取ったように見えた。リクには驚きだった。この人は、リクの中の何かを察しているのだ。
「そうですね。この店の中は『気』が強すぎる。中にいられない人もいる。もし暑いのが気にならなければ、鴨川を散歩していてください。僕が後で迎えに行きますから」
 そう言ってから、ふとリクの方に近付いてきた。
 感じのいい人だな、とリクは思った。背丈はリクよりも少し高く、短く刈った髪のために精悍な印象がある。目は微かにグリーンがかった黒だった。

「あの、もしかして躊躇っているなら、今からでもキャセンルしたっていいんですよ。きっと魔女のような婆さんに高い金を吹っかけられて、奇妙な石を買わされたり、変なショウパブで一緒に踊らされたりする可能性が……」
 青年がまるでリクの身を案じるかのように近づいてきたところへ、後ろからよく通る声が飛んできた。
「レン、お前はまたあたしの商売を邪魔する気だね。さっさと鍵を開けな」

 そう言ったのはまさに「魔女のような婆さん」だ。小柄な体に、暑さをものともせずに黒いローブのような服を着ている。リクに狙いを定めたように鋭い目を向けてきたが、青年がまるでリクを救い出すように、リクの肩を抱いて四条通りへ連れていってくれた。
「この先に大きな橋があります。その脇から河原に降りることができますので。本当に、気が変わってキャンセルしたくなったら連絡してください」
 そう言って渡された名刺には『釈迦堂探偵事務所 釈迦堂蓮』という名前と携帯電話の番号が書かれていた。


 全く。一体誰がこんなものを考えたのだろう。いや、分かっている。オカマショウパブ『ヴィーナスの溜息』が季節ごとにぶちかますイベントのひとつだ。
 こうして目の前に集まっている参加者の顔を一通り見てから、改めてツアー案内のチラシに目を遣り、蓮は溜息をついた。
 とは言え、この参加者たちの身を守るのは自分の役目であると自負もしている。
 とにかく、まずは石屋の婆さんが『あんたは何か悩んでるね』『この石を持っていたらあんたの悩みはたちどころに解決するさ』なんて言いながら、市場価格よりも高値で石を売ることを阻止しなければならない。

 しかもうちの昭光寺の和尚の紹介としか思えないが、今からあの『消える龍』で知る人ぞ知る非公開寺の龍泉寺でお茶をするというのだ。お茶と言っても、あの寺は、住んでいる人間の数よりも物の怪の数の方が何十倍も多いといういわくつきの寺だ。ティータイムから物の怪どもと宴会など、その時点でおかしいだろう? 
『物の怪とパーティ』ってまんまじゃないか。
 だが夕食の和久傳さん。これは大いにいいとしよう。俺だって、和久傳さんなんかで一度くらい夕食を楽しんでみたいよ。

 でも、この後はどうだ? そのまま『ヴィーナスの溜息』でどんちゃん騒ぎに入るわけだ。もちろん、『ヴィーナスの溜息』での飛び入りショーに無理矢理参加させられる犠牲者を守るべきだ。いや、中には喜んで参加したいって人もいるかもしれない。『あなたもオカマたちとショータイム!』なんて、どういう呼び込みなんだ?
 いや、それよりもさっきの青年だ。何よりも彼をあの店に集まる狼どもから守ってやらなければ。『ヴィーナスの溜息』は比較的健全で(あくまでも比較的、だ)ショーの質も高いし、男女問わず純粋にショーを楽しみたい客がやって来るが、中にはホンモノのゲイだっている。

 だが、何よりも問題は、泊りがうちの寺ってどういうことなんだ? しかも明日は凌雲先生の庵でランチ? あり得ない。よくも凌雲がOKしたものだ。いや、彼は意外に人嫌いというわけでもないし、それに『ヴィーナスの溜息』の頭脳派・シンシアとは個人的に付き合いもあるようだから、頼まれたのかもしれない。
 それにしても、よくもまぁ、こんなバラエティ豊かな面々が集まったものだ。蓮は自己紹介を終え四人をざっと見渡した。

 この中で一番ぶっ飛んでいるのは、リナ・グレーディグと名乗った高校生だ。いや、高校生には見えない超絶美人だが、さっきどう見ても初対面と思しき高校教師に向かって不遜な笑みを見せていた。その笑顔がチェシャ猫に見えたので「不遜」と感じたのもかもしれない。ツアー参加希望理由のところには「日本のオカマショウパブで踊りたい。日本で一番おいしい和菓子と和食を食べたい。土産にペラペラの着物をいっぱい買いたい」と書いてあった。
 この子は、少なくとも自分が守らなくてもよさそうだ。網タイツのダイナマイトバディにうちの和尚が鼻血を出さないか、あるいはそのあおりを喰らって、明日朝の稽古に力が入りすぎてコテンパンにやられないか(そもそもやられるのは蓮なのだ)、それはいささか問題ではあるが。

 そして、その隣で不安そうに他の参加者に時折目を配っている女性。本名を呼ばないで欲しいと書かれていたので、希望通り「エス」と呼ぶことにする。彼女こそは石屋の婆さんの餌食になりかねないので、何としても守り通さなければと思う。だが、意外に芯のところはしっかりした女性なのかもしれない。参加希望理由のところには「大和凌雲先生の作品が作り出される場所を見たい」と一言だけ書かれていた。
 凌雲の作品を目にする機会など、普通にはないのだと思っていたが、それにしても審美眼の高い女性なのだと思った。一人旅は初めてだと言っていたので、蓮は特に彼女のことは気に掛けることにした。時折不安そうに周囲を見つめる目が誰かに似ていると思ってたが、それが自分の最も身近にいる人間の目だと気が付いて、蓮は不思議な感覚を覚えた。
 今日、和子(にこ)は舟が連れ出している。舟と和子が一緒に出掛けるというと、コースは大体決まっている。鴨川の河原、それから糺の森で遊んで、大原の凌雲のところだ。

 それから男性が二人。もう一人のリクという名前の青年は、後から蓮が鴨川に迎えに行くことになっている。
 一人は京都在住の高校の教師だという星河智之。よくよく事情を確認すると、リナという高校生の付き添いらしい。どう見ても二人は初対面のようだが、まわり回って断れなかったというところか。押しの強い女性が多くなった昨今、草食系の男子にはなかなか住みにくい世の中になっている。いや、肉食・草食という区別さえ、逞しき女性たちが勝手に男たちにレッテルを貼っているに過ぎない。
 でも、人もよさそうだが、頭もよさそうな、好感度の高い男性だ、教師としても人気があるんだろうなと思った。さっそくリナに絡みまくられて困っているようだが、ミッキーや蓮が手助けをしなくても通訳の役割は果たしてくれるようだ。

 そしてもう一人。後から『ヴィーナスの溜息』のメンバーがキャーキャー言っていたので知ったのだが、彼は有名なバンド・スクランプシャスのヴォーカリスト、田島祥吾だった。もっとも、そんな有名人らしい気配はまるでなく、まわりに気を遣いながら、それにすんなりと誰とでも打ち解ける、芸能人とは思えない人懐こい人物だった。時折、ふと溜息をついて遠くを見ている時は、次の仕事のことでも考えているのだろうか。
 確かにこれは人気があるのも頷ける、と蓮は思った。女性ロックバンド『華恋』の笙子もそうだが、道を歩いている時には本当に普通の人なのだ。それがある場面になると一気に天からオーラの波が降ってきて、ステージの上ではそれを身に纏う。

 男性二人は参加希望理由のところに「何となく」と書いてあった。『ヴィーナスの溜息』でさんざん飲み食い踊り歌った後、昭光寺に辿り着いて布団を敷いてから、何故か智之、祥吾と蓮は三人でゆっくりと飲み直すことになった。リクは一人で縁側に座り、庭を眺めている。あまり宴会の輪には入りたがらないようだ。リナはダイナマイトバディで踊り疲れて早々に眠ったらしいし、エスはやはり今日のダイナマイト級の行程に疲れてしまったようだった。

「いや、本当に不思議な一日でしたね」
「一体あのお寺はどういう縁起なんですか? 京都には結構長いこと住んでいますが、初めて知りました」
「僕もよく知らないのです。ただ、あの寺、時々この道だったかと歩いていても、辿り着けない時があるんですよ」
「昼間っから酒を飲んでしまったせいでしょうか、あるいはあのどぶろぐ、何だか妙なものでも入っていたんでしょうかね。何だかこの世のものならざるものと大騒ぎをしてしまったような」
「いや、それもね……あの和尚が既に物の怪の域に入っているという話もありますから」
「それにしても、智之さんのお連れのリナさん、すごいパフォーマンスでしたね」
「『ヴィーナス』のメンバーもタジタジでしたからね」
「いや、連れじゃなくて、ごり押しなんですけど、これからもまた連れて行けって話になったらどうしましょう。一応高校生なので、あまりああいう店は……でも、日本でのいい思い出になったでしょうかね」
 考えてみたら、龍泉寺であの世の物の怪たちとどんちゃん騒ぎをして、『ヴィーナスの溜息』でこの世の物の怪とどんちゃん騒ぎをしたようなものだ。だが、思えばどちらも可愛い物の怪たちなのだ。……個人的な意見だが。
 そう、石屋の婆さんに比べたら……

「そう言えば、祥吾さんは世界のあちこちを歩き回っておられたんですよね。日本なんてちっこくて狭い国だなって感じませんか?」
「うん……正直、そんなふうに感じることもあります。でも今日の方が体験的にはすごかったかも。世界を股にかけたというよりも、あの世とこの世を股にかけたという気がしましたから。何だか、人生って何とかなるんだな、と変に大きな気持ちになりましたよ」
 確かに、どこまでがこの世か分からないものが京都には蠢いている。


 朝方、ほとんど眠れなかった蓮が庭に出てみたら、エスが和子と遊んでいた。一緒に何かを探しているようだ。虫か花か。エスが蓮に気が付いて頭を下げて挨拶をくれる。蓮も頭を下げた。それに気が付いた和子が蓮の方をちらっと見たが、いつものようにぷいと横を向いてしまった。
 何となくどこか似ていると思ったのは間違いでもなかったようだ。二人はずっと昔からの知り合いのように、自分たちが見つけ出した何かを見せ合っている。
 優しい人なんだろうと蓮は思った。

 その景色を、かの不思議な青年、リクがスケッチしていた。
 蓮はリクの傍に近付き、おはようございますと挨拶をする。リクはぺこりと頭を下げた。
 ちらっとスケッチをのぞきこむと、そこには庭の景色と和子の姿が描かれている。色は付いてないものの、まるで鉛筆の濃淡から緑の背景と、和子のスカートの赤が浮き上がってくるようだった。この青年には和子の何かが分かるのかと思って、思わずまじまじと覗き込んでいたら、リクはそのスケッチを蓮に差し出した。
「どうぞ」
「え、あ、ありがとう」
 蓮は絵の中の和子を見つめる。微かに蓮に向かって微笑んでいるように見えるのは、やっぱり気のせいだろうな。彼女はエスに対して微笑んでいたのだ。

 和子の絵の下のページには、昨日龍泉寺で見たあの天井龍が描かれていた。
「龍を見に来たんですね」
 リクは顔を上げた。綺麗な目だと蓮は思った。
「消えるんだそうですね」
 リクの唇が動く様を、蓮はふしぎな気持ちで見つめていた。まるで動かないはずの幻が語っているようだ。
「えぇ。でも早春の一時期、しかも運が重ならないと見られないそうです。それよりも、あの寺自体が本当にこの世に存在するのかどうか……」

 リクは顔を上げて微かな笑みを浮かべた。
「いつもは大概マイナスのエネルギーを感じるんです。でもあの場所は、マイナスのエネルギーは上手く封じ込められて、上にプラスのエネルギーが充ちていた。原因はあの妙な和尚さん、でしょうか。陰陽の全てを丸め込んでいる」
「タヌキ和尚ですね。うちのキツネ和尚とは親戚なんですよ」
 リクは目を丸くして、それから面白そうに笑い、龍の絵に視線を落とした。
「京都、また来たいな。今度は玉ちゃんと一緒に」
 独り言のようだった。

「凌雲先生の庵も、きっと気に入りますよ」
 蓮は少しだけ残念だと思っていた。あの場所に誰か他人が入ってくることに幾分か抵抗があるのだ。もちろん、蓮の知らないところで多くの人間があの場所に出入りしているはずなのだが。
 何かを感じたのか、リクがじっと蓮を見つめ、それからまた庭で遊ぶエスと和子に視線を戻した。

 道場に行ったら、キツネ和尚の前には何とリナがいた。
「あ~、レンさん、オショウサンにケンドー、教えてるヨ」
 って、日本語喋れるんじゃないか。いや、教えてるんじゃなくて、教えて貰ってるんだけど。でもさすがに網タイツじゃないな、って当たり前か。「ケンドー」がすっかり気に入ったのか、「め~ん」「こて~」「どう!」の掛け声も堂に入っている。
 蓮も相手になったが、結構すばしこくて筋がいい。へぇ、あのダイナマイト級の踊りも伊達じゃないな。

 何よりも、蓮は久しぶりにキツネ和尚の餌食にならずにすんだことについては、リナに心から感謝した。無茶苦茶に強い和尚が蓮には本気でかかって来るので、容赦がないのだ。それが今日はリナのお蔭で何となく鼻の下が伸びている。
 でも、今日ももちろん、網タイツで出かけるんだろうな。
 凌雲がリナの網タイツ足に目を奪われないことを願う。


「さてと」
 石屋の婆さんこと玉櫛は、参加メンバーの石を並べながらニタニタしていた。
 まずはリナ・グレーディグの石。八月の誕生石、ペリドットはマグネシウムと鉄を主成分とする珪酸塩鉱物だ。今目の前にある石は緑色が美しい結晶で、マグネシウムと鉄の存在比が4:1程度、微量のニッケルが含まれている。
 かつてエジプト王家に献上された石はトパーズとされていたが、その石が採れたとされる島ではトパーズが採石されたことはなく、実はそれがペリドットではなかったかと言われている。ペリドットは生命力、希望、発展を象徴する。闇を消し去り、悪魔を追い払い、精神を安定させる効能もある。
 ふん、あの娘には出来過ぎた石だが、これはなかなかいい石だ。いつかこの石に相応しい娘になるといい。

 そしてエスという娘の石。三月の誕生石はアクアマリンが有名だが、彼女にはこっちの石が相応しい。ブラッドストーン。細かい粒の石英の結晶が集まった碧玉(ジャスパー)の一種で、鉄に起因する赤色や赤褐色の斑点がある。古代エジプト・バビロニアの時代から護符や印章として利用され、赤い斑点はキリストの血が落ちてできたという伝説もある。困難を乗り越え、勇気や生命力を与えてくれる石だ。 
 さて、越えることが可能かどうかは、本人次第だ。石は勇気をくれるが、未来を切り開くのはあくまでも自分自身なのだ。

 そして田島祥吾の石。あの若者は有名人だという。有名人らしさのない感じのいい青年だが、それだけではこの世間を渡って行けまい。あの男には今、心から支えてくれるパートナーが必要だ。
 九月の誕生石はサファイア。アルミニウムと酸素で構成されているコランダムという鉱物で、不純物として鉄とチタンが含まれているため青くなる。人の意思や組織の礎などを固め、目標を貫徹する意思を持ように支えてくれる石だ。直観力を高め、その時に必要なチャンスを掴む助けになる。
 さて、チャンスはぼんやりしていたらその手からすり抜けていくものだ。目の前にある大事なものを掴みとれるかどうか、お前次第だよ。

 そして星河智之の石。十二月生まれ。十二月の誕生石と言われているものには三種類ある。ラピスラズリ、トルコ石、タンザナイト。だが今の彼に相応しいのはこの石だ。
 玉櫛はタンザナイトを取り上げた。タンザニアの夕暮れ時の空を写し取ったような神秘的なブルー。鉱物的には青色をしたゾイサイトで、ネガティブなエネルギーをポジティブなものに変換する力がある。過去の自分や周囲のしがらみに縛られずに、自分自身の良い部分を高め、新しい力を生み出していく、創造的なエネルギーを持つ石だ。
 もっとも、石はその人間の持つ根源的なパワーに反応するものだ。石だけでは何も変わらない。さて、あの男はどこへ向かうのか、まだ先は長そうだ。

 最後がリクという青年の石。絵描きだと言っていた。
 二月の誕生石はアメジストだ。アメジストは水晶だが、水晶を構成するケイ素の一部が鉄に入れ代わり、鉄を取り囲む酸素の1つの電子が天然放射線によって損失しているために紫色になっている。欠けている部分があるということが、もっとも高貴で神聖なる石の美しい色を生み出しているというのは不思議だ。『愛の守護石』『真実の愛を守りぬく石』は、神話では美少女の生まれ変わりだとされている。
 美少女とはよく言ったものだ。
 この石には、特別に愛よりも癒しの力を願っておいてやろう。あの青年には、自分を守る癒しの力が必要だ。

 そして。
 蓮の奴、私がこの石たちを彼らにタダで渡してやろうとしていることに驚くだろうさ。お前が想像するすべてを覆してやるのが、私の一番の楽しみなのだからね。
 そもそも一部の石を除けば、こうした石たちは決して驚くほど高いものではない。だが、石は持つ者を選ぶ。
 玉櫛は「蓮の石」を机の上に転がした。誕生石とは異なっているが、この石は蓮と引き合っている。
 お前は受け取らないだろう。だがこの石はいつもここでお前を見守っている。

 深いエメラルドグリーンの翡翠が、周囲に漂う光を内側に集めてゆらりと瞬いた。



実は短いお話の予定だったのですが、何故か長くなって今日1日を費やしちゃった。
お楽しみに頂けたなら何よりです。

そう、今回出てきましたが、蓮の石は翡翠なのです。だから前回の短編で翡翠に妙に反応していたのですね。
凌雲は? 翡翠が似合いそうですが、実は彼はやっぱり宝石の王・ダイヤモンドなのですよ。隠しても隠し切れない何かが~?(でも凌雲には裏の石がある)

それはさておき。
相変わらず更新も遅くて、来てくださる方も少ない地味なブログですが、気長にお付き合いくださる皆様に心からお礼申し上げます。支えてもらって続いているんだなぁとしみじみこれを書きながら考えていました。
そして、こちらを書くために、ご参加いただいた5人の皆様が書かれた関連する記事をざっと見渡して改めてびっくり。皆様、すごいパワーで書いていらっしゃっるんだなぁ。
こんな素敵な人たちに構ってもらえて、幸せだな~と改めてしみじみ思いました。

今回ご参加いただいた皆様も、今回は遠慮したけれど次回は寄せて!と言ってくださる方も、静かに見守って下さる方も、これからもよろしくお付き合いくださいませ。
え? 次回? 今度はどんなツアーが? えっと、その場合には皆様、今回は描写を省いた『ヴィーナスの溜息』でのショータイムにバニーちゃんで登場する覚悟をしてきてくださいね!
関連記事
スポンサーサイト



Category: 奇跡を売る店・短編集

tb 0 : cm 12   

コメント


ブラボーー!

もう、めちゃくちゃ楽しませていただきました。
何から何まで本当にエンタ性濃厚で^^
あ、最初に玉城の虫垂炎ですが、安心してください。この日のためにちゃんとくっつけてありましたよ(なんて調子のいい^^)

皆さんのキャラの特徴や背景をちゃんと熟知して、その上で適確に絡ませてあるところがもう、本当に神技。そして、やっぱり・・・リクのところにキュンとしちゃいました。
まず、玉城との、本当に目に浮かぶやり取り!リクを使いに送りながら、寂しいとメールするあたり、読みながらひとりで笑っていました。

そしてリクと連の会話や雰囲気がもう、美味しすぎる!
霊感のあるリクを気遣ってくれてありがとう、蓮~。旅の友には玉城よりもきっと適任だろうなあ。(蓮がしんどいかな^^;)
和子の絵を描いて渡すシーンも、なんか温かくて大好きです。
このあと、リクは凌雲先生にも会うのかな~、どんな会話をするんだろうと想像しただけで、なんかドキドキです。

それから、最後の玉櫛の一人語りは、物語の締めとして最高でした。
客たちに選んだ石を一つ一つ解説する様は、なんだか彼らの魂を閉じ込めた結晶を弄ぶ魔女のようにも一瞬見えて、またひっそりと笑っていました(へんなやつ)
リクの2月はアメジストなんですね。この色の秘密の説明が、もう最高にワクワク。アメジスト、大好きなんです。偶然にも、目次の『RIKU』の帯カラーは紫ですし^^
玉櫛にこの石をもらったら、きっとリクも少しは身を守れるようになるかな。(玉城が妬くかな)

他のキャラのことも書きたかったけど、あまりに長くなっちゃうのでこの辺で。本当は続編も書いてもらいたいほど楽しかったけど、これ以上大海さんの創作時間を取っちゃったらヤバいので><
本当に楽しい企画、ありがとうございました!!

lime #GCA3nAmE | URL | 2015/05/31 21:51 [edit]


あはははは

こんにちは。

ありがとうございます〜。
彩洋さん、早いなあ! 私の方はまだ全然書いていません。「発表します」と言った時期に、一ヶ月くらい余裕があるので、余裕で遊んでいます。

記念掌編だけれど、ちゃんと「奇跡を売る店」にもなっているし、随所に蓮の葛藤や、和子や凌雲に対する想い、反対に婆様や和子からの蓮にはまだはっきりとは見えていない想いも見えていて素敵でした。

リナ、素敵に書いてくださってありがとうございます。
でもトップの「いささかぶっ飛んでいる?」の「?」は不要です。いささかどころではなく、ぶっ飛んでますから。
そうそう、ペラペラの化繊着物とか、「舞妓どすえ」と書かれたTシャツとか、もらっても誰も嬉しくない手裏剣セットとか、京都タワーの置物とか、ミツに渡してものすごく嫌がられそうです。

『ヴィーナスの溜息』では、きっと水を得た魚だったろうなあ。
ああいうところ大好きだし。あ、
それに、凌雲の庵では、リクみたいに蓮の心の中を慮ったりはカケラもしないで、馴れ馴れしく凌雲に話しかけて蓮を秘かに苦しめてそうです。
凌雲もリナも100%色っぽさ抜きで、蓮の事を意識も全くしないで、ふつーにイタリア語を使って楽しく騒ぎそう。リナは、その辺は天然だからなあ。

TOM-Fさんの所の智之ちゃん、「どの子にしようか迷ってる」んじゃないのか……。
いや、その話じゃなくて。あ〜、リナの付き添いを無理にお願いしてしまい、ご迷惑をおかけしました。しかも、どうやら綾乃にもお世話になっている模様。すみません! ありがとうございました。

石屋の婆様。もったいなくも、リナにペリドット、ありがとうございます! 妖魔退散、精神安定、いやあ、これ以上は望むべくもない贈り物です。それに、たぶんリナは「おともだち」になりたがると思いますが、「百年早い」と、一喝してやってくださいませ。

智之ちゃん、エス、リク、祥吾もちゃんと萌えどころを押さえて、適材適所に使ってあってさすがでした。エスは、唯一の他の女の参加者がリナで、お出かけが嫌になっちゃわなかったか、若干心配です。

素敵な作品に混ぜていただきありがとうございました。あ、私は、続編熱烈希望〜! オカマバーでバニーも出来る面々、各種取り揃えていますので、次も遊んでくださいね。

P.S. ところで龍泉寺の和尚さま、「清明の雪」でしばし探したのですがお名前はなんとおっしゃるのでしょうか。田貫さん……じゃ、ないですよね、やっぱり(笑)

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2015/05/31 22:43 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

楽しんでいただけて何よりです(^^)
いや、始めはちょろっとイントロだけ書く予定だったのです。でも何だか力が入っちゃって、こんなことに。もっと詳細に書くこともできたのですが、そんなことをすると例のごとく大作になってしまうので、いかんいかん、と^^;
でも、こういうの書き出したら止まりませんよね。しかも、以前拝読した皆さまのお話を一応確認しなきゃとあれこれうろうろしちゃって。目障りだったと思いますがすみません~。そして玉ちゃんの盲腸、残しておいてくださってありがとうございます! いや、さすがのlimeさんです(^^)

リクのところは何だか書きやすかったのです。うん、と、多分真とも共演していただいているので、書きなれてきた? いや、よそ様のキャラに向かってなんてことを……でもね、何だか反応の返し方とか、誰かさんと似たところがあるので書きやすいのかもしれません。
蓮は真よりも大人なので、きっとリクにとってはアニキ的な立場になっていると思います。真だったらこうはいきませんよね(^^)
石にエネルギーがあることについては、蓮自身が一番分かっているのですけれど、人に「ね、感じるでしょ」とは言いません。そんなことを言ったら最後、婆さんにいいように扱われると思っているので。でもそのパワーを感じてる人のことは分かるんですね。蓮自身は石についてはもう免疫ができているのかも。
でも、リクって時々ふっと立場が逆転して自分の方が上に立っているのですよね。にこの絵をプレゼントした時にはリクの方がアニキみたいで。蓮はちょっと面食らっていたかもしれませんね。蓮って、自分のことを棚に上げる性格なので、リクは「ほら、あなたも」って言いたかったのかもしれませんね(^^)

あ、玉ちゃん、いい感じだったでしょうか。そうそう、自分で言いだしといて実は寂しい……^^; それを顔文字だけで表してみました! そうそう、実はリクに自分の傍にいて欲しかったんですよね、玉ちゃんったら!
などなど、一人で楽しみにながら書きました。
リクと凌雲先生の会話は……う~む。リクが食われないようにしなくちゃ。だって、凌雲はああ見えてタヌキだったりしますから^^; いや、結果的にはキツネとタヌキの化かし合いになるかもしれませんね。
あ、そして最後の玉櫛の一人語り。うん、楽しんでいただいて何よりです。はい、ここ実はね~悪態のようでいてちょっと愛情が籠もっていたり、でもやっぱり悪態だったり^^; いや、limeさんの「彼らの魂を閉じ込めた結晶を弄ぶ魔女のようにも一瞬見えて」に座布団5枚です。
リクのアメジスト、美女の名前というのに一人でにやにやしていた私でした。うふふ。やっぱりリクだわ~。いや、石を持つことでリク自身が自分を守れるようになるわけじゃないので、もしかすると玉ちゃんがパワーアップするのかも?
うん、本当は続編、書いてもいいかなぁ~と思っていたのですが、そうそう、ちゃんと本来の物語の創作をしなくちゃ(*^_^*)
こちらこそ、いつも元気の出るコメントをくださってありがとうございます!! これからもよろしくお願いします(*^_^*)

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2015/05/31 23:01 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

こちらこそ、ありがとうございます~。やった! 夕さんより先に書けた? って、他を棚に上げて遊んでただけじゃんってことですね^^; いやもう、あの『ヴィーナスの溜息』(蓮曰く『ヴィーナスの鼻息』?)の連中をもっと引っ張り出して遊びたかったのですが、どうやら長くなりそうで。
『サンタクロース殺人事件』の中でもあのショウパブのシーンを書いている時は楽しかったなぁと。でもあんまり嵌ると進まない^^;

『奇跡を売る店』は自分の中では遊びで出来上がった世界だったのですが、やっぱりこうして遊んでみると面白いです。TOM-Fさんのお言葉をお借りすると、「自分の好きなものしか書いていない」にかなり近いものです。
どんな好きなお話しでも、今度は夕さんのお言葉をお借りすると「ち。ここは必要だけれど面白くないんだよな」ってところは絶対にあるもので、私にとって最も大事なお話である真シリーズにはそういう場所があるのです。
でも何だかこちらの『奇跡を売る店』のほうはそういう部分はもうカットしちゃってます^^; いいのか悪いのかは別ですが^^;^^;
人物の感情も、真シリーズほど隠しておく必要もないので、割と開け広げです。いや、これくらいでちょうどいいのかも。真のほうが分かりにくすぎるだけかも……
こちらの掌編ではメインは参加してくださった皆様なので、蓮たちは盛り上げ役です。でも端々で楽しんでいただけてとても嬉しいです。うん、和子への想いとか、凌雲への想いは隠せませんからね……

さて、リナ姉ちゃん。いや、実はどこまで崩していいのか分からなくて、結構迷いました。ここ、ぎりぎりのラインだったんですよ。もっとぶっ飛んで書いていいのかどうか……そうかぁ、もっとぶっ飛んでも良かったんだ。ちょっと押さえすぎたかもしれません。えぇ、これきっと「初めてさん」へのちょっとした遠慮ですね^^;
次にご登場いただく時にはもっとぶっ飛んで書けるかな。
いや、最初は普通に『ヴィーナスの溜息』で宴会、と思ったのですが、あれ? よく考えたら高校生、保護者同伴でないとまずいよなぁと気が付き、高校教師の存在に気が付いて、あ、リナ姉ちゃんと知り合っていそうな子がいた!ってので綾乃にご協力頂きました。いや、ワールドワイドに楽しませていただきましたよ。

これ以上遊んでいると終わりそうになかったので凌雲の庵でランチとお土産のお買いものは端折りましたが、いや、どうでしょうね。多分、庵は貸すけれど凌雲は逃げているのではと思ったり、いや、結構興味津々で参加してたりとか……あ、和子もついていったかもしれないので、一緒に参加かな。もしかすると舟が凌雲ちで寝てたりして(ごにょごにょ)。
でも、凌雲は竹流よりずっと真面目な人なので(真面目度は凌雲>竹流>タケル)、どんちゃん騒ぎはしないかもなぁ^^;

> TOM-Fさんの所の智之ちゃん、「どの子にしようか迷ってる」んじゃないのか……。
あ、やっぱりそうですよね? いや、私の方はあれこれ迷ったんですよ。優柔不断をもっと前面に出していいものかどうか。でもこれはTOM-Fさんのお言葉を待ちましょう!
エスは、きっと結構楽しんでいたのではないかと思うのです。そう、なんて人たちだ!とは思っただろうけれど、それも含めて「超越したした世界」に目から鱗だったかも(^^) いや、刺激的すぎますかね。
石屋の婆さんに石の解説を頂きました。楽しんでいたと思われます。皆さんに楽しんでいただけたなら何より。

> 素敵な作品に混ぜていただきありがとうございました。あ、私は、続編熱烈希望〜! オカマバーでバニーも出来る面々、各種取り揃えていますので、次も遊んでくださいね。
わはは~。夕さんちにはいっぱいいそうだな~。じゃ、また遊んでくださいね!
あ、 龍泉寺の和尚さま、名前は出ていません(って、実は考えていなかった^^; 和尚でいいか、と^^; えっと、【海に落ちる雨】のどこかで出ていたかも)。しまった、田貫にしておくんだった! 今から変えとこうかな。
コメント、ありがとうございました!!

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2015/06/01 01:24 [edit]


こんばんは。

うわ~すごいです。
いきなりリナ姉ちゃん全開ですね。この三貴との会話、沈黙の間合いも含めてすごく楽しかったです。思わずニヤニヤしながら読んでしまいますよ。
ツアーで女性は2人だけですからエスとどのような会話を交わしたのでしょうね。エスがいくら引っ込み思案でも関係なさそうですから。

ですからエスを参加させてよかったと思いました。
でも一泊の京都小旅行なんて羨ましい。
相当に不安だったろうなと思いますが、根っこは冒険好きですので楽しんだと思います。だってリナや智之、リク、蓮、、はじめてお目にかかる祥吾(超有名人のようですね)、錚々たるそして個性的な面々と出会えたんですから。
それからもっと嬉しかったのは和子との出会いだったと思います。彼女と打ち解けることができた(ですよね?)のはとても嬉しかったです。彩洋さんも感じておられるようですが、和子とエスには似ている部分があります。もちろん生活環境なんかには大きな違いがありますけど。
エスはサキの分身ですからエスに入り込んで物語を楽しんだのですが。あ!『奇跡屋』が四条河原町を東に少し入った、高瀬川の川沿いにあるんだったら阪急で行くかなぁ・・・なんて経路まで考えてしまいました。
でも京都駅ですれ違った、伽羅の匂いの淡い紫色の小紋を着た年配の女性は誰だろう?サキの読み込み不足かな。エスが京都駅に建物や京都タワーに抱くであろうイメージは物語のままだったので、とても驚きました。大阪駅ではなくて京都駅ですからね。彩洋さんすごいなぁ。よく見ておられます。
またコハクにまで登場の機会を与えてくださいまして感謝しています。そっと後押しをしてくれる、そういう友人はありがたいです。

あ、智之は高校の先生になってるんだ。相変わらず綾乃には頭が上がらないみたいだし、そんな調子ならきっと詩織やありすに対しても同じだろうな。優柔不断もまだそのままですね。女性に振り回されるのはもう慣れっこになっているのでしょうか。そしてそうだ、彼、エスのことはどう見ていたんでしょうね。ちょっと気になりました。エスは気にしていたと思います。

リクと玉城の掛け合いはやっぱり面白いです。いい友達だなぁと思います。
でもリクがマイナスのパワーを感じないなら、ほとんどの人にとって大丈夫かなと安心しました。リクの書いた和子の微笑んでいる絵は見てみたいですね。
リクとエスの接点は無かったんだろうな。と想像してます。
エスの方からは進んで接点を持つということは無さそうですから。どんな話をするのかも想像できません。ここを攻めてみるのも面白いかも。

蓮はずいぶんエスのことを気にしてくれたようでとても嬉しかったです。邪悪なものから守ってもらえそうですものね。和子の親代わりの人ですから和子とエスの類似点にも気が付くし、守ってくれようとしたのかな。怪しいお仕事の人だけど素敵な人だな・・・エスはそんなふうに感じたかも。

祥吾は全く住んでいる世界が違うので一番接点が無いかな。サキにとってもほとんど情報が無いので分からないですけれど。接点ができるかどうかは、彼がエスにどういう印象を持つかにかかっているのでしょう。暗い奴だって思うんだろうなぁ。
でもみんないい人ばかりでエスにとってラッキーなツアーでした。和久傳さんの昼食とか超豪華だし。夜の宴会もその道のプロがお相手をしてくれたんでしょうから、エスは見た目以上に楽しんだと思いますよ。
でも後半部分がカットされていたのは残念です~。大和凌雲の工房に佇むエスを見てみたかったと思います。何を見て何を考えるんでしょう?ちょっと読んでみたいです。

最後、誕生石のお話はとても興味深かったです。
各のキャラに合わせた石の選び方、その薀蓄、とても楽しかったです。
エスはブラッドストーンですか?(ということはサキと同じと考えてもいいんですね)
「越えることが可能かどうかは、本人次第だ。石は勇気をくれるが、未来を切り開くのはあくまでも自分自身なのだ」
このアドバイス肝に銘じておきます。
でも今日の玉櫛ばあさん、彩洋さんのイメージと重なるなぁ。
あ、失礼しました。そういう意味ではなくて(どういう意味だ?)いつもと違って慈愛にあふれているという意味ですよ。彼女の普段は隠れている部分が今日は表面に現れていました。素敵なシーンでした。
勝手な解釈で楽しませていただきました。
長々とコメントを入れてしまってすみません。
ありがとうございました。

山西 サキ #0t8Ai07g | URL | 2015/06/01 20:20 [edit]


はい。掴み取りますよ。ヤツは体もでかいが手もでかい・・・いや、そういう意味ではないですね(汗)

おっと、大海さん。いつもより、短くないですかあ?
いえいえ、皆さんとの絡み、堪能させていただきました。
ほとんどの皆さんとは初対面で、祥吾ちょっとネコかぶってません?
ヤツはもともとカラオケでモノマネやる宴会野郎なんですよ~^^
『ヴィーナスの溜息』ではきっとリナちゃんと一緒にノリノリだったのでは?
いやがるエスさんと智之さんを無理やり輪にいれ、リクと蓮になんだこいつとため息つかれていたかもね。(実は徹さんと成ちゃんがついていないとダメダメな祥吾。あ、そろそろ奏ちゃんにバトンタッチかな。ね)

婆さぁん。サファイヤいただけちゃうなんて、太っ腹^^
お礼にライブにご招待しなくちゃね。あ、えっと、座っていても祥吾がよく見える二階の特別席ね。蓮も和子ちゃんも凌雲さんも舟もタヌキもきつねも皆様ご一緒に(誰か忘れてる? あ、ヴィーナスの皆様も^^ あとは? あ、大海さん!!)

さて、本題を忘れてはいけません(キリリ)
大海さん、20000Hit、おめでとうございます。

大海さんのおっしゃるように、狭くも濃いお付き合いをいつもありがとうございます。
大海さんの書き物に対する情熱、広さ、深さ、にはいつも感動をいただいております。
どうあがいてもきっと追いつけないでしょうけれど、これからも追いかけさせてくださいね。(えっと、本編、遅読ですが、少しずつでも進んでまいりたいと思います-_-;)

いつか和尚さんとお茶飲みながら池の鯉でも眺めながらお話聞かせていただきたい。そんなことを妄想しつつ・・・

これからも大海さんとキラキラと輝くキャラの皆さんとのお話を楽しみにしています。
遠くからですが、いろいろと思いつつお祈りしていますね^^

けい #- | URL | 2015/06/01 21:47 [edit]


更新、お疲れ様でした。
京都ミステリーツアー、楽しませていただきましたよ~。

智之、高校教師になって京都の修学院あたりに住んでいる、と。いいですねえ、この設定、いただきますね(メモメモ)。
「どの子にしようか迷っている」というツッコミに、思わず吹き出してしまいました。まだ悩んどるのか、おまえは……いや、彼らしいですけどね。もう、一生迷っていなさい(笑)
綾乃や先輩の押しにあっさり負けるあたり、智之の性格をうまく拾ってくださってますね。リナのh保護者をさせてもらえるなんて、えらいご褒美ですね。役得だなぁ、くっそ~(落ち着け)
アイツのことですから、リナのダイナマイトバディにどきどきしたり、エスの不思議可愛い感じが気になったりしていたと思いますよ。というより、彼女たちの母性本能をくすぐっていたかもしれません。ああこいつ私がなんとかしてあげないとダメな男だわ、とかね(あつかましい)
そういう意味では、タヌキ&キツネ和尚さんとかに、少ししごいてもらった方がいいのかもしれませんね、彼。
たいした特長も魅力もないのに、こんな錚々たるメンバーのなかに加えていただいて、しかも皆さんから気にかけていただいて、ほんとうに幸せなヤツですな。

それにしても、大海彩洋さん、これだけのキャラをきちんと書き切っておられて、ほんとうに感心しました。そして、ディープな京都の夜ももちろんですが、誕生石である貴石についての薀蓄も興味深かったです。12月の石には、タンザナイトなんてのもあるんですね。勉強になりました。

20000hitの素敵な掌編、楽しませていただきました。

TOM-F #V5TnqLKM | URL | 2015/06/02 09:52 [edit]


サキさん、ありがとうございます(^^)

わ~、サキさん、ご丁寧なコメント、恐れ入ります!!
いや、エスとか智之は書かせていただくのが初めてだったので、結構遠慮がちなのですよ。リナは何となくぶっ飛んでいる感じがしたので、ちょっといじっても大丈夫かなと思っていたのですが、エスはまだどう書こうかかせて頂こうかと試行錯誤している感じがあると思います。
そうですね、こうしてサキさんからある程度のOKを頂いたようですので、次回はもう少し遠慮なくいじってみたいと思います(って、いつのことになるのだか……)。
これを書くにあたって、皆様の作品をある程度ざっと見返したのですよ。とにかく、皆さん、すごくバリバリ書いておられるなぁというのが一番感動した点です。すごいなぁ、と。5人ともすごいです。仲良くしていただいて良かったなぁとしみじみしておりました。ここにさらに参戦してくださる方々が増えると嬉しいなぁ。

さて、一人一人のことでたくさんコメントをくださってありがとうございます!!
リナとエスの会話、そうなんですよ。これこそまだ私には書けないワールドです。この辺りはいつか夕さんにお任せしましょうか。いや、きっとリナがあれこれ遠慮なく根掘り葉掘り、変なことを聞いてきたかもしれませんね。あ、エスは英語は大丈夫なんですよね。あれ?イタリア語か……
エスが実はこういうシチュエーションを楽しむんじゃないかなというのは、この間のサキさんの神戸散歩?で感じました。なので、はじめはちょっと躊躇っていたのが、何かのきっかけで顔を上げて歩き始める、というシーンを作ったのです。それが少し年配の着物女性の伽羅の香り……えぇ、この女性は全く見ず知らずの人です。

そうそう、阪急ですね! 実は私も、アップした後で「あ」と思ったのです。エス(つまりサキさん)の住まいの距離と交通の便からは阪急だよな~と。実はみんなが京都駅→東寺の講堂で待ち合わせるってのが頭の中に最初にあったのです。で、こんなことに。
何となく「京都の玄関口」イメージで京都タワーや東寺の五重塔の近くからスタートしたかったのですね~。でも東寺から書き始めたら終わらない!と思ってさっさと『奇跡屋』に来ていただくことにしたんでした。
いや、これ、ちょっと失敗でした。でも「京都に来たよ!」って雰囲気を楽しんでいただいということでご容赦あれ。私自身も大阪に住んでいる時は阪急を使っていましたが、神戸に来てからはすっかりJRになっちゃって……

和子は誰に対しても笑いかけたりしない子なのですけれど、エスとはあまり会話をしないままでも遊んでいたのじゃないかな、と思ったのです。なんか波長が合うのでしょうか。ぜんぜん可愛くないんですけれど、でも、蓮にとっては大事な「娘」なんですよね。蓮はエスと和子の様子にほっとしたり、半分嫉妬したり、ちょっと複雑だったかも。でも嬉しかった方が大きいかな。

もっとキャラ同士を絡ませたかったのですが、いやいや、難しいですね。リクは以前にも共演頂いたので(って、バス停で会っただけ? いや、真とリクって反応が似ているので抵抗なく書けちゃうんですよね)、わりとすんなり書かせていただいたのですが、他の皆さんは始めましてだったので、すごい遠慮の塊~です。
それに、あまりこまごま書くと終わりそうになかったので、皆の会話を端折りましたが、そうですね、其々もっと絡んだシーンがきっとあったでしょうね。うん、私こそ読みたいぞ。誰か書いてくれないかしら?
あ、リクは完全に会話に参加していなかったと思われるのです。皆の輪とは離れていて、『ヴィーナスの溜息』でもどんちゃん騒ぎの中、シラケるわけでもなく、興味津々ながらじっと観察している感じ。蓮に対してはまぁ、主催者側ですから、仕方なくしゃべっていたかも? 
エスは結構、どんちゃん騒ぎを楽しんだのではないでしょうか。何しろエスのムードはオカマさんたちに気に入られたと思うので、絶対無理矢理ショウタイム!です。えっと、その経験はきっと作品に生かされますね(^^)
で、エスと凌雲の会話は実は考えていたのですよ。あぁ、でも、あまりにも長くなる~と。凌雲、謎な男ですけれど、エスのイメージの世界の中に何かを残してくれたらいいなぁと思います。
祥吾は泣き上戸の面倒見のいい奴ですから、エスのことも気にかけてくれたと思いますよ。そうそう、意外にみんな打ち解けたかもしれませんね。リク以外……リクは多分、物の怪の相手で忙しかったと思うし……
そして選んだ石、満足していただけたなら良いのですが・……(*^_^*) 今回の玉櫛さん、ちょっと優しすぎましたかね? うん、きっと蓮以外の人間には優しいのかも。
続編、裏話も書きたいのですけれど、う~、時間がなぁ~ということで、今回はとりあえずお開きです(*^_^*)
あ、サキさんは和久傳さん、行かれたことがあるのですか? いや、私、憧れなのですけれど、未体験なんです。一度ディナーをしてみたい!
コメント、たくさんたくさん、有難うございます!!

彩洋→サキさん #nLQskDKw | URL | 2015/06/02 21:40 [edit]


けいさん、ありがとうございます(^^)

あ、そうだ。祥吾はでかかった! そう言えば! でかいのに泣き虫兎祥吾だったですね~。うん、掴みとって! 奏ちゃんを!!(くっついちゃえ同盟、やっぱり発動しておりますよ)
え? み、短いですかね。うん、みなまで書いていないからそう感じるのでしょうか。いや、確かにいつもならもっと詳細に書いていたかもしれません。でもこれでも10000字を越えているのですよ~。まさかこのノリで3回連載はないなぁと、あれこれ端折っちゃいました。う~む、こういうお遊びはやり出したら止まらないですが、結構書くのに時間がかかるんですね~。ちょっとしたことで引っかかっては、確認しに皆様のブログを訪問させて頂いたりしていたので(ちまちまと何回も訪問してごめんなさい!)、なかなか進まなくて、まる1日かかっちゃいました^^;
うん、あれこれ気になる部分は残しているのですけれど、あはは~、限界です^^;
そうかぁ、祥吾は猫被らせすぎちゃいましたか。いや、きっと描写していない『ヴィーナスの溜息』のショウタイムではかなり活躍してくださったのでしょう。うん、祥吾を書くのは初めてなので、私の方も手探りでありました。けいさんのチェックを頂いたので、またの機会には遠慮なく書かせていただきましょう! あ、でも今回は奏ちゃんの熱愛報道(でっちあげ)にショックを受けていたのかもしれませんね~。はしゃぎながらも「はぁ~」って溜息ついたりなんかしてね。
いや、どこかでやっぱり書いて欲しいですね~。その後の祥吾と奏(#^.^#)

こちらの婆さんが扱っているのは磨いていないルース・原石なので、そんなに高くないと思われますが……えぇ、今回は奮発したと思うでしょ。でもね、きっとどこかに裏があるんですよ。代わりに『ヴィーナスの溜息』のママが払ってるかもな~とか。
でも、ライブにご招待いただけるなんてラッキーかも~~~!!! あ、確かに婆さんを立たせたらエライことなので、着席でお願いします~。あ、和子もね、立ってるのは無理だと思うので座らせてやってください(#^.^#) キツネとタヌキは……結構大丈夫かも!
そしてそして、大海も呼んでいただけるのですね~わ~~~い!(って、いきなりマコト化してどうするね)

うん、もう少し大衆受けするものを書きたいわと思いつつ、やっぱりマイナーなものを書き続けていますが、飽きずにお付き合い下さる皆様に支えられて、こうして一歩ずつ進ませていただいております。本当にご訪問くださる方も少なく限られているブログなのですが、お付き合い下さる方々は皆さまお優しい方で、ふか~くお付き合い下さるので、量より質? 濃厚な時間を過ごさせていただいております。ありがとうございます。
けいさんの明るい世界を少しでも見習って、私も皆さんに愛される物語を紡いでいきたいと思います。
うんうん。龍泉寺のあの怪しい庭でティータイム! あの物の怪たちが現れて、絶対に宴会モードになるに違いありません。ノッペラボウの美人がお酌してくれますよ!って、ティーじゃなくてただののん兵衛の集いじゃないか……
いつか京都で皆さまと大宴会! そんな日が来たらいいなぁ。
コメント、いっぱい有難うございました!!
これからもよろしくお願いします!!

彩洋→けいさん #nLQskDKw | URL | 2015/06/02 22:35 [edit]


TOM-Fさん、ありがとうございます(^^)

TOM-Fさん、ありがとうございます!!
えっと、まずはお詫びを~。今回は遊んでくださる皆様が私にとっては「書かせていただくのが初めてさん」がほとんどで、ちょっと空回りしてたかも~なんて思っております。しかも勝手に智之の就職先を京都にしてしまってすみません(>_<)
あれ、そもそも彼の通っていた高校はどこなんだっけ……大学は京都でしたよね。
いや、母校で教師ってのがありかな、とか、教師っても小中高どこ? とか、あれこれ考えつつ勝手をさせていただきました。いや、絶対高校教師だよな~と。だって、小学校はないなぁと思ったし、天文部の顧問は絶対やってそうだし、となるとやっぱり高校ですよね。勝手に想像して楽しませていただきました。

でも、こうしていただいたコメントを拝読すると、あ、皆さん、もっといじっても良かったんだ~と今更ながらに思っておりまして、次の機会がありましたらもう少しいじらせていただきたいと思います。そうそう。本当はですね、智之が「どの子にしようか迷ってる」のツッコミをもっとしようと思ったのですが、ちょっと遠慮しちゃったのです^^;
えと、TOM-Fさんの中では「どの子か決めて」たんでしょうか?(もちろん、本編の中で)いや~、決められないのが智之かと思っていたのですけれど。でも、きっとモテるんだろうな。
 
実は、大学時の同級生に智之のイメージに被る人がおりまして、その人が修学院に住んでいたのです^^; えっと、どのイメージが被っているかって、いや、どの子にするかは迷っていなかったと思うけれど、えと、すごく押しが弱い人でして~。いい人なんですけれど。
『ヴィーナスの溜息』でのシーン、これはかなり皆さんが想像で楽しんでいただけるようですね。誰がどんなふうになってて、誰と誰がどうしてて、うんぬん。これは書くよりも想像が楽しいかもしれません(ということにしておこう!)。
でも、この後に及んでエスとリナまで加わったら、智之周囲は大変なことに……。あぁ、でも智之、エスみたいなタイプの女の子が気になってしかたがないんじゃなかろうか(#^.^#)

うむ、やっぱりちょっくら鍛えますか! いつでもおいで~とタヌキとキツネが手ぐすね引いて待っています。物の怪パワーと力技押切りパワーのダブルですからかなり鍛えられますよ! そうそう、実はちょっと思ったのですけれど、結構蓮と仲良くなったりしてるかも、なんて。
智之の石はトルコ石もラピスラズリもいいなぁと思ったのですが、ちょっと重すぎるかなぁという気もして(ラピスラズリは和子の石だし。被ってもいいのですが)、で、ふと見たら、あ、なんか星空が綺麗そうなタンザニアなんていいじゃないか!と思いまして。気に入って頂けたなら嬉しいのですが。

何はともあれ、大事なキャラを可笑し頂き、じゃなくて(どんな変換!)、お貸しいただき、ありがとうございました!
コメントありがとうございます!! そして、これからもよろしくお願いいたします!!

彩洋→TOM-Fさん #nLQskDKw | URL | 2015/06/02 23:55 [edit]


管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

# |  | 2015/06/03 17:31 [edit]


鍵コメF様、ありがとうございます(^^)

わぁ、ありがとうございます(*^_^*)
えっと、鍵コメで気を使っていただいて、ほんとすみません(>_<)
そしてお祝いの言葉を頂き、ありがとうございます!!
しかも、20005だったのですか~??? じゃ、じゃ、京都ミステリーツアー、参加していただく権利がおありでしたよ! あれ。権利っても、あまり行使したくない権利かもしれませんね。だって、オカマショウパブで無理やり踊らされたり、あれこれ大変な目に遭っていたかも……でも、次回はぜひぜひご参加ください。次回は『ヴィーナスの溜息』でShall we dance? ですね!
網タイツと『間合いが悪い』の絵(どんな絵やら)、それに怪しいオカマさんたち。多分次回も恐ろしいシーンが展開することでしょう^^;

石屋の婆さん、なかなかの人気者です。歯に衣着せぬ、というよりも、身も蓋もないことを言っていますが、結構真実に近いことを言っているかもしれません。もちろん、石には本当の意味で物事をひっくり返すほどのパワーがあるわけではありません。ラピュタの石みたいに空を飛ぶようにする力もない。でも、空を飛ぶ勇気をくれる可能性はありますよね。
石についてはいつもそんな気持ちをもっています。もっとも、私が一番好きな石はいかにも地球って感じの巨石ではありますが、ここに出てくるような鉱物も大好きなのです。石の中には地球の記憶が刻み込まれていますものね(^^)
【奇跡を売る店】ではそんな石の物語を綴っていきたいと思っています(^^)
あ、Fさんは3月生まれなのですね! 大海と一緒です。そうそう、アクアマリンが有名ですが、ブラッドストーンも素敵な石です。共にがんばって前に向かっていきましょう!
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします(^^)
あ、そうそう、こちらこそ、ちらちらとご訪問して、拍手逃げしていてすみません。またコメを残しに行きますね!
コメント、ありがとうございました!!

彩洋→鍵コメF様 #nLQskDKw | URL | 2015/06/03 22:37 [edit]

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://oomisayo.blog.fc2.com/tb.php/600-df06b406
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)