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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【雑記・小説】タイトルとサブタイトル~物書きブログテーマ(3)~ 

本棚
タイトルについてはこれまでバトンなどでは回答してきたのですが、【物語を遊ぼう】でもまとめて記事にしたことはなかったかな。というのも、私の場合は結構いい加減なので、あんまり書くことが無くて。
でも本当ならもっとこだわるべきなんですよね。タイトルは作品の顔でもあるし、インパクトのあるタイトルならそれだけでも本を開いちゃうかもしれないし。
それなのにいい加減な自分は、まぁ……いいか!(って、ここでマコト化してどうする?)
でもこれで終わったら身も蓋もないので、ちょっと実際のところを吟味してみます。

まずは(大)タイトルから
真シリーズの場合
実は最初の【清明の雪】は随分こだわりました(いい加減ではなかった頃もあったか)。このタイトルは二転三転して、ここに落ち着いたのですが、このタイトルの意味は、ラストシーンでその言葉が鍵になって扉が開くって感じで、自分でも結構満足しています。

2作目の【海に落ちる雨】は、書き始めた頃はタイトルがありませんでした。途中でたまたま村上春樹さんの小説を読んで(私はハルキストじゃないですが)、その文中の一語(「海に降る雨」)からつけました。これがまさにこの作品のイメージにぴったりだったのです。
実は、序章で大和竹流もといジョルジョ・ヴォルテラが若いころ、貿易船に乗ってアメリカに渡った時、海に落ちる雨を見て命や人間の来し方行く末を思うというシーンがあるのですが、この序章は物語をラストまで書いてから、一番最後に書いた部分。その時にはタイトルが決まっていたので、後からイメージを刷り込んだ形になっています。でもこちらもタイトルにはかなり満足。

3作目はまだ未公開ですが【雪原の星月夜】と仮題をつけています。えぇ、実はまだ仮題なんです。でも、こだわりはありまして……分かります? 気象・天体シリーズになっているんですよ。雪、雨、星月夜……あ、雪が被っているのでどうしようかな~って悩み中。実はこのお話のサブ主人公(なんと、本人は登場しないのにサブ主人公)が絵本作家で、彼女の書いた作品のタイトルがそのままタイトルになる予定なのです。

そして、その他の短編たち。【幻の猫】も【人喰い屋敷の少年】も【死者の恋】もほとんど仮題状態のまま。そう、ニックネーム的に付けたタイトルのまま放っているのですね……ひどい^^; う~ん、でもニックネームのほうがインパクトあるかも。単語の力が大きいんですね。「猫」「人喰い」「死者」という単語、かなぁ?

私の中で、これはやられたなぁと思ったタイトルが加藤廣さんの【信長の棺】です(いや、私ごときが言うことじゃありませんが)。あれは「信長」で思わず本を開いちゃうんですよ(人によりけりですけれど、私にとってインパクトのある単語が「信長」だったので)。しかもまた、「信長」と「棺」という組み合わせが憎いんですよね。う~ん。
私の温めている時代物も信長は全然出てきませんが(回想には出てきますが)『信長の○○○』なんです(仮題ですが……結果的に真似っこになっちゃった^^;)。○○○は今はまだ内緒です(*^_^*)

他の作品の場合
シリーズ名というのか、大タイトルとなっているもので【奇跡を売る店】は自分の中の大ヒットなんですけれど、インパクトはどうかなぁ。もちろんこれは奇跡と貴石(奇石)をかけているのですけれど、登場人物たちに奇跡が起こるといいなぁという気持ちも籠めています。
クラシックの話なので、慎一の話の場合はすべてクラシックの曲名になっています(なる予定です)。でもこれがまたちょっとイメージが引きずられ過ぎてしんどい理由になったりするんですよね。しかも「○○協奏曲第○番」ってのはタイトルにはできないし……

その他は本当にいい加減になっているなぁ。もう少し練った方がいいかしら。もしどこかに投稿するとかになったら考えないといけないなぁ(そんな予定も能力も全くないけど)。
あ、珍しく先にタイトルがあったのが【天の川で恋をして】。「天の川」は大阪の枚方市にある交差点の名前なのですが、この交差点の看板を見た時にタイトルだけひらめいたんです。でも中身がなくて。こういうのは珍しいので、自分の中の意外なパターン。

そして、サブタイトル
真シリーズの場合
章題はついていますが、実は長編のため、自分が迷子にならないようにサブタイトルをつけたのです。その最たるものが【清明の雪】。例えば、最初の3章分をあげてみるとこんな感じです。
1. 古い寺 龍の天井 幽霊の掛軸
2. 五右衛門風呂 不動明王 消える龍
3. 美沙子 指輪 月の宴

まさに自分が迷子にならない道しるべで、その章に登場するシーン・ものを3つずつ選んでタイトルにしただけなのでした。でもこれは結構正解で、校正する時も何のシーンか直ぐに分かるという。それが途中のクライマックスになる14章と15章でいきなり文章になっているのもミソ。
14.修行僧 逆打ち いつかあなたに会いたい
15.汝の足元を深く掘れ、そこに泉あり

そして最終章で初めて、その章に出てこない(前章で出てきたシーンを追いかける)タイトル(『同行二人』)になるという変則がもう一回あって、作品全体のタイトルも登場して、大団円。
20.同行二人 清明の雪 天の鶴群
実はこのお話、最初につけたタイトルが【清明の雪 天の鶴群(たづむら)】だったのですが、長いので却下したのです。物語を読んでくださった方は、この後半をカットしたもう一つの理由も何となくわかって下さるような気がします。そう、説明し過ぎちゃいけないってわけです。

【海に落ちる雨】も第1節なんてひどいんですよ。あくまでも道しるべですから、
1.同居人の留守
2.同居人の入院

って感じで……しかも1章分が長いので、アップする時に幾つかに区切ったのですが、1回分に付けたのは番号だけ。最近になって章題の下にアップしたそれぞれの回に子サブタイトルを付けました。迷子にならないために必要な措置だったんですね。今から以前のところを触る元気はないんだけれど、そのうちにちゃんとしようかな。
第5節になってようやく少しいい感じの章題になっていると思います。
31.何の矛盾もない
32.焼ける
33.太陽の破片

この3章は実は歌のタイトルや歌詞から取ったものですが、一番お気に入りの部分。何しろ書きながらしんどかったのです。実は、他の章のタイトルは書き終えた後からつけたのですけれど、この部分だけは最初に章題があった(もちろん、中身は決まっていました)。そして最終の2章もちょっと説明くさいけれど、キライじゃないんです。
37.絵には真実が隠されている
38.そして、地球に銀の雫が降る

この『銀の雫』という言葉は序章の章題名(『銀の雫、降る』)と被っていて、真のテーマであるアイヌの唄と繋がっています。あ~、この辺は少しこだわったんだなぁ。
でも、今のところは結局自分が迷子にならないための道しるべとしての役割しかないのがサブタイトルかも。他のお話も適当に付けて、後でこそこそ手直ししていますが、少し考えた方がいいなぁ。
いくら考えても、物語の顔なのに扱いが酷い大海のタイトルでした。……反省。

ところで、タイトルを名詞じゃなくて、動詞止めや文章的にするってのは、最近よく見かけるような気がしますが……実は科学的な論文でも「○○は△△をXXする(or するか?)」という感じのタイトルが結構あるんです(昔はそんなのまずなかったのに)。なんかカッコいいのかなぁ?
私の大先輩は「タイトルを文章にするのはけしからん! それじゃ超短い抄録じゃないか。結論の文章じゃないんだから、タイトルはタイトルらしくつけろ!」って言っておりましたが。
うん、私もサブタイトルはともかく(こういうのはたまにやるからいいんですよね……って自分は言い訳)、タイトルは作品の「顔」ですから、やっぱり名詞で止めてあるほうが好きかな。本の表紙や論文のトップに書かれていると、なんかこそばい気がして……
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Category: 小説・バトン

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コメント


おはようございます

ああ~、真のつづきも石紀行もまだ、読めていなくて><
でもここから。タイトルとサブタイトル。
大海さんのタイトルは、中身の物語を彷彿させるように、どこか文学的で情緒的で、ふさわしいなといつも感じます。
歌のタイトルの時は、歌をあまり知らないもので、想像するしかないんですが、舞台背景の年代がイメージされて、きっとこんなイメージなんだろうと、想像させられます。

でもこのサブタイトル、やっぱり作者にとっての必需品ですよね。
ここに何が書いてあるか、作者なら一発でわかるインデックス。
読者に、分かりすぎても困るし、分からなさ過ぎても困るし。

そうそう、最近のラノベのタイトルとか、長すぎ(笑)
あれも一つの主張なのかな??
でもきっと、一時だけの風潮でしょうね。
何年、何十年経っても、きらっと輝くタイトル。そんなのがいいなあ~。

ああもう、12月・・・。忙しすぎる。(夜はすぐ寝落ち)
大海さんはきっともっと大変だと思うんだけど。
ストレスをためないように、頑張るしかないですね><
風邪やノロにお気を付け下さい

lime #GCA3nAmE | URL | 2015/12/09 07:31 [edit]


うむうむ

こんばんは。

そうですね。大タイトルはこだわりにこだわるものだと思います。確かに「清明の雪 天の鶴群(たづむら)」より今の方がいいですね。一つはネタバレになるってことと、もう一つは、タイトルが難解だったり漢字が読めないと、読むパワーが半減するという個人的な理由。(関係ないけれどいま話題のラグビー選手の苗字が読めない私)

反対に、ラノベみたいに、わかりやすくても題名が表紙の全部を締めるくらい長い文章なのもちょっと苦手です。「それタイトルじゃなくて、帯に書いてくれ」って思ってしまうので。私の考え方が古いのかもしれません。

サブタイトルは……彩洋さんも、メモか(笑)これはかなり多くの方がそうなのかも。

関係ないけれど大タイトルなのに、「Infante 323 黄金の枷」は時間切れで「なんだかなあ」のままつけてしまいました。続編の「Usurpador 簒奪者」は内容が大した事ないのにタイトルはすごく氣にいっています。その次の「Filigrana 金細工の心」は、また「なんだかなあ」のままです。
タイトルって難しい。

話題を拾っていただき、ありがとうございました!

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2015/12/10 07:08 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

いつもすみません! limeさんもこの季節、無茶苦茶忙しいと思いますが、丁寧に米を、じゃなくて、コメを頂き、ありがとうございます。いやいや、石紀行はコメなど気になさらず(あれは半分自己満足)、写真を楽しんでいただければ幸いに思います。
えっと、そうそう、タイトルとサブタイトル。もっと早くに反応しようと思ったのに、遅くなっちゃった。で、ちょっと時流にお乗り遅れています。

私はlimeさんのタイトルともサブタイトルも、渋いなぁといつも思っているのです。うちはもう本当にセンスがなくて。
特にサブタイトルはいけません。あれはもう、作者が迷子にならないための迷子札で決定ですかね~。でも迷子札にもセンスが光るものとそうでないものがありますよね。プルートなんて「(迷子になっていたら)ミッキーのところに連絡してね!」って書いてあるけど、うちのはあの程度だなぁ(犬なのにネズミに飼われているプルート(..))。
limeさんのところのサブタイトル、いつもえぇなぁ~と思いながら見ているんですよ。あのラインナップが並んでいるところをみると、うんうんと思います。単語だったり、少し長めだったり、テンポも良くて。ああいう感じで私もつけたいと思って、最近子サブタイトルをつけ始めたんですが、結構面倒くさい^^; 考えるのが邪魔くさいので萎えそうです。でも皆さん、迷子札で一致しているようなので、もう適当につきちゃおうっと!

歌のタイトルは時代と趣味がばれますよね。あかねさんがよくタイトルtから物語を作られていますが、あれはすごい。私の場合は、完全に「勝手に拝借」状態ですが、時代とは何の関係もないので、そのイメージをお楽しみくださいませ。あ、たまに歌が文中に出てくるのは、時代を意識しています。しかし、歳がばれるなぁ~~~

> そうそう、最近のラノベのタイトルとか、長すぎ(笑)
> あれも一つの主張なのかな??
ですよね^^; いや、あれはあれでダメってこともないんでしょうけれど、あまりにもたくさんあると、インパクトが無くて印象に残らない。最初にやった人だけが偉いってパターンですね、きっと。同じ文章的なものでも『奴らを高く吊るせ』とか『西部戦線異状なし』とか、もうかっこよすぎるのは別格です。でも、今のは長すぎますよね。
タイトルにはいつまでたっても悩ませられるんだろうな。あ、悩むところ、他にもいっぱいあるんですけれどね。いや、いっぱい過ぎて収拾がつかない^^;
でもカッコいいタイトルがついた時、よっしゃぁ~って思いますよね。うちは『奇跡を売る店』が自分の中の一番です。
コメントありがとうございました!!!

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2015/12/12 13:04 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

タイトルの話題を出していただいてからずいぶん間が空いての記事になっちゃって、何だか時流に乗り遅れている大海です。あ、それを言ったら夕さんの66666Hitのお祝い作品も……う~む。
それはさておき。やっぱり大タイトルはこだわりますか……ね。うん。少なくとも、本編を損なわないようにと気を使うという意味ではそうなんですよね。っても、そんな大した本編を書いているわけではないのですが。ただ、確かに読みにくいと困りますよね。鶴群(たづむら)なんて、万葉集から取ってきた文字ですから、今時普通に流通している言葉とは思えませんし。でも、【清明の雪】ってのも、ちょっとシンプル過ぎたかなぁと思ったりして。あれこれ考えると考えて突き詰めていくと短くなるのかな。

あ、でも確かに長いのは帯に書いた方がいいかも……というのか、長いのって覚えられなくて、それが他の同じような感じのタイトルと区別がつかなくて(覚えられない)、インパクトに欠けるんですよね。でも確かに流行っているみたいで、よく見かけますよね。あれはもう最初にやった人だけは偉いなぁと思うけれど、後はね……中には文章的タイトルでもかっこいいのがあるけれど、それは基本的には短い。○○が△△してXXでした、みたいに長いと覚えられない。

サブタイトルはやっぱり道しるべの役割でしたね。夕さん的には駅名。これってみんな共通しているのかぁ。なんかほっとしました。そう言えば、最古かどうかはわからないけれど、古いサブタイトルとしては『源氏物語』はやっぱりすごいのかもなぁ。もっともほとんどその章で絡んだ女の名前だけれど。そう考えたら、あれも結局はメモ、もしくは道しるべだったのかぁ。
夕さんのタイトルもサブタイトルもカッコいいですよね。あんな感じにつけれたらいいのになぁ。
でもやっぱりタイトルは難しいですね。そして面白い。
素敵なテーマとコメントありがとうございました!!!

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2015/12/13 02:18 [edit]


タイトル

こだわるというのか、やはり深く考えてつけておられるのだなとの印象を持ちました。

タイトルってぱっと浮かぶときと、一生懸命考えても出てこないときとがありません?
私は小説を書くこと自体が、綿密なプロットを立てたりするほうではないので、タイトルも直感が多いです。

それでもまったく浮かばなくて、タイトルがついているほうが書きやすいので悶々していたり、なんてこともあります。

タイトルに限らず、小説を書く手法って人それぞれだなあと、改めて勉強させていただきました。

あかね #- | URL | 2015/12/14 11:02 [edit]


あかねさん、ありがとうございます(^^)

う~ん、深く考えているときもあるのですけれど、大概は適当なので、これを書きながら反省していた次第で。きっと、それを書くために費やした時間とか、思いとか、その深さによってこだわり度も変わっているのかもしれませんね。真シリーズの長編の場合は、書くのに時間がかかっているからあれこれ考える時間も長いし。
短編~中編の時は、たしかに、全く何も思い浮かばないときもあるし、これしかないって瞬間に浮かぶときもあるし、不思議ですね。ぴったりはまっているなぁと思うことよりも、何だかなぁで終わっていることの方が多いのが残念ですけれど。
あかねさんの場合は直感かぁ。なんだかわかる気がします。むしろ、タイトルから物語を生み出しておられるんじゃないかと思うこともあります。言葉から物語が出てきているというのか。そんなの書き方も素敵だなぁって。タイトルの付け方と物語の書き方にはつながりがあるのかもしれませんね。
きっといつまでたっても悩むんだろうな。
コメント有難うございました!!

彩洋→あかねさん #nLQskDKw | URL | 2015/12/14 20:20 [edit]

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