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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

[雨158] 第33章 太陽の破片(1)ラブホテルの廃墟 

【海に落ちる雨】第33章が始まります。この物語のクライマックスの3章分、最後の章です。
ラストスパートですので頑張ってアップしようと思います。追い込まれたジャガーの子どもみたいに牙をむいている主人公の探偵。このままでは探偵が犯罪者になりそうな勢いで、どこへ行きつくのか、際どいシーンが続きますが、もうしばらくお付き合いください。ここを読んで、悪人(一寸の虫)にも「五分の魂」なんて思っていただけるのか、やっぱりこういうシナプスの結合のおかしい奴は欠片も魂が無いと思われるのか。色々と思いを巡らせていただけたら、嬉しいです。

 登場人物などはこちらをご参照ください。
【海に落ちる雨】再開に向けてのキーポイント
【海に落ちる雨】登場人物



 拍子抜けするほど明るい日差しの中で、真は目の前の崩れかかった建物を見つめて立っていた。
 梅雨は明けかけていて、日々に陽射しの温度が上がり、湿気がこもり、身体の温度を上昇させている。緑は目に鮮やかで、遥か天空の楽の音のように、鳥がさえずっている。遠くから、トラックの地響きが木霊したような気がした。
 テレビドラマ並みの構図だと真は思った。

 山奥の国道沿いに、人気を避けるように建てられた古い建物の目的は、明らかにラブホテルだった。入り口のアーチは骨組みだけになっていて、錆び付き、傾いている。駐車場だった場所には屋根はなく、無駄なくらい広く、地面のアスファルトはあちこち割れて草が力強く生えだしていた。ラブホテルは二階建てで、広いだけの敷地を持て余すように、アミューズメントパークのお城のように駐車場を取り囲んで半円を描いている。窓はほとんどガラスがなく、入り口のドアも傾いていた。

 何かの気配を察したのか、鳥や風の音が完全にこの世界から畳まれて消えた。静まり返った廃墟は現実のものとは思えなかった。寺崎の撮影所のひとつだと福嶋は言っていたが、廃墟になったラブホテルというのは、確かにいい舞台なのだろう。
 真は建物を睨みつけたまま煙草を一本吸った。

 誰かに見られているような気配がいつもあり、一方ではいつまでも待ち人は来ないのではないかという気がするほど、一本の煙草が燃え尽きるまでの時間は長かった。福嶋が護衛をつけたろかと言ったのを断っていた。
 真はやがて煙草を投げ捨て、揉み消して建物に向かって歩き始めた。まだ誰も来ていないのだろうと思ったが、何かに引かれるような気がした。

 傾いた外れかけのドアを手前に引くと、異常なくらい大きな音がした。音は周囲の山の中に消え入り、同時に遠くへ高い鳥の声が突き抜けた。
 ドアの向こうはフロントロビーで、意外に明るかった。真ん中に丸い池のような水盤がしつらえてあって、半円分は白い壁で取り囲まれている。壁にはギリシャ神話の某かの場面が浮き彫りになっていて、男が女を捕まえ、逃げようとする女の指が木に変わろうとしていた。その女の手だけが、壁から突き出ている。水盤には勿論水もない。

 明るいのは、天井が吹き抜けで、ドームのように天窓があるからだった。天窓のガラスもやはり割れ落ちている。足下にはステンドグラスのように、幾種類もの色を跳ね返す破片が散らばっている。一歩歩くと、その破片を踏む音が、天国の音楽のように響いた。
 水盤の後ろに小さなフロントがある。小さい窓口の向こうはさすがに真っ暗だった。フロントの両脇を、カーブを描いて階段が上っている。一階と二階は同じような造りなのか、両翼を伸ばすような廊下があり、その両脇に部屋が並んでいるようだった。
 ラブホテルにしてはややオープンすぎる造りだが、その当時としては斬新で開放感があるあたり、高級感を感じさせていたのかもしれない。どっちにしてもすることをする場所なのだ。

 微かに、何かの物音がしたような気がした。
 真は上階を見上げ、吹き抜けのロビーの階段を上った。踊り場から両側の気配を窺い、左翼を選ぶと、二階に上がった。
 廊下の天井にも天窓が所々に開いているために明るかった。真はゆっくりと廊下を歩いた。聞こえるのは自分の足音だけだった。

 木のドアにはひとつひとつ花の絵が掘り出されている。どのドアも、壊れずに閉まったままだった。薔薇、百合、チューリップ、ヒヤシンス、水仙、真にも分かる程度の花だったが、幾つ目かのドアの花には見覚えがなかった。何か、南国の花のようだった。更にその先に進みかけたとき、南国の花の向こうから何かが軋むような音が身体に響いてきた。
 真は立ち止まり、そのドアの前に戻った。暫くドアを見つめていたとき、もう一度ぎっという音が響いた。

 途端に、真はドアのノブを回していた。
 ドアは難なく開いた。円形の大きなベッドが部屋いっぱいに置かれ、その上で太った男が、女の上に跨っている。
 その唐突な光景に真は息を飲み込んだ。だがこれは映像などではなく、明らかに目の前に繰り広げられている場面だった。女の脚には明らかに見覚えがあった。そして、その一方の足首は不自然な角度に曲げられている。太った男は女の脚の間で唸りながら、大きな尻を動かしていた。

 男は突然の来訪者にも振り返りもしなかった。その理由は直ぐに明らかになった。真は男に飛び掛るようにして女の身体から男を引き離し、男の目を見てぞっとした。
 狂っていた。いや、完全に目が座っていた。善悪に対する判断力、あるいは人間としての理性は欠片も見いだせない目だった。

 男は行為を中断されたことに突然怒り始め、獣のような声を上げて真に飛び掛ってきた。真は男の体重に一旦は押し潰された。後頭部を床に打ち付けられたせいで、一瞬意識が飛びかける。頭を振って意識をふり戻すと、自分の首を絞めて涎を垂らしている男の裸の股間を思いきり蹴り上げた。男は唸り、床を転げまわった。

「深雪!」
 真は叫んでベッドの上に飛び戻り、全裸で横たわる女を助け起こした。
 深雪の身体は、真の記憶以上にか細く儚く見えた。深雪の目には混乱があり、真の顔を見ても誰だか分からないようで、怯えて暴れようとした。真はその身体を抱き締め、もう一度深雪の名前を呼んだ。

「真ちゃん?」
 腕の中で深雪が呟くように真の名前を呼んだ。真は深雪の顔を見つめた。一方の目には酷い痣があり、腫れ上がっていた。頬も幾らか腫れて見え、唇は色を失っていた。それでも真にはこの女が驚くほど美しく見えた。真はもう一度深雪を抱き締めた。
 薬を使われているわけではなく、動けないようにされたまま犯されていたせいで錯乱していただけなのだろう。真は深雪の足を見て、それからもう一度深雪の顔を見た。

 その時、真の後ろを見つめていた深雪の顔が、恐怖に歪んだ。真は瞬時にそれを悟り、深雪を抱き締めたままベッドを転がった。深雪が苦痛にひきつった叫びを上げた。
 声が出るのだと思って、真はむしろ安堵した。

 振り返ると、全裸の気狂いの男が真に襲いかかろうとしていた。真はベッドに深雪を残して飛び降り、男を蹴り飛ばした。
 自分のものとは思えないほど身体は軽かった。異常な量のアドレナリンが溢れ出しているせいだろう。男は一旦ベッドから落ちたものの、身体つきに似合わず機敏に起き上がった。その男の中でも過剰分泌されたアドレナリンが爆発しているのだろう。

 男の手が何かを掴んだ。三脚の上に載せられたカメラだ。
 カメラは唸るような音を立てていたが、男が三脚ごと掴み取ったために、急に唸りをやめた。男は真の頭上から三脚を振り下ろした。真は飛びのいた。三脚が砕け散る音が、廃墟の廊下を突き抜ける。男はひひ、と笑い、流れる涎をそのままに真を見た。

 起き上がりかけた真の身体にのしかかってくる体重は、真の倍近くはありそうだった。
 男の手が真の首にかかり、締め上げようとしたとき、真は背中に挿してあった珠恵の匕首を掴んでいた。だが、鞘から抜く余裕はなかった。
 そのまま、男の目めがけて突き上げた。男は今度こそ激しく叫んで飛びのき、呻きながらあちこちに身体をぶつけ、廊下へ転がり出た。倒れては立ち上がり、倒れるたびに床が大きく振動した。

 真は深雪に駆け寄り、深雪の意識がはっきりしていることを確かめると、その身体に自分のスーツの上着を掛けて抱き上げた。
「どうして」
 真はただ首を横に振った。わけもなくこの女を犯していた男が憎く、この女を痛めつけた者が許せなかった。
「探したんだ。預かったものを、返したかった」
 それだけ言うと、真は深雪を抱き締めるようにして廊下へ出た。

 これが愛だと言った男の影が過ぎる。お前は女をちゃんと愛することのできる男だと言った草薙の顔が翳めた。
 真の両腕に沈む深雪の重みは、真をどこかありえないほど幸福な未来へと連れ出そうとしている。真の身体と心は、この女を抱いた全ての夜を思い出していた。深雪はどれほど悲しく、美しく微笑んでいたのだろう。もしもこの世にあの男が存在せず、あるいは真があの男と無関係な場所で生きていたら、真はこの女を愛したかもしれないと思った。

 いや、それでも、その俺はきっとどこか心のうちに果てのない渇きを抱えてしまっただろう。
 真は縋りつきたいような想像を打ち消した。この仮定は始めから成立しない。なぜなら、真はあの男がこの世にいなかったら、真自身もこの世には存在していないことを知っていたからだ。
 真は静かに笑みを浮かべていたかもしれない。今、真の前には他の道はなかった。

 気狂いの男の姿は廊下にはない。階段を下りると、水盤の脇で男は全裸のまま突っ立っていた。真が匕首で付いた目の脇から血を流しながらも、男は肩を大きく震わせて、ひっひと笑った。
「先に見つけられてしまったようだね」
 真の視線の先に別の男が立っている。

 背は高いが病的に痩せていた。目は細く、奥まっていて、感情が読み取りにくい目だったが、異様に光って見えた。唇は薄く、何か病気でも抱えているように色が薄かった。頬に黒子があり、大きく目立っている。
 少なくとも、男は身を隠して生きているような人間には見えなかったが、人ごみの中でも真はこいつを見分けられる、と思った。

「ビデオで見たよりずっといいね」
 湿った声だった。この声だ。この声が、昨夜何度も回り続けていたビデオの中で、竹流を押さえつけ、男たちに彼を嬲らせ、楽しむように彼の身体を傷つけていた。

 真は男の手を見た。まさに、映像の中で竹流を押さえつけていたあの手だった。真という死神にだけ分かるように示された刻印を確かめるように、真は寺崎孝雄の手を食い入るように見つめた。痩せて骨ばっているくせに、奇妙に力のある手、異常に関節が膨れて見えるので、まるで骸骨に辛うじて肉がこびり付いているようにもみえる。
 竹流は、この手によって、もう彼自身の力を出すことができないほど痛めつけられていたのだ。

「福嶋はどうしたんだ」
 不満そうな声で、いらつくように寺崎孝雄は言った。
「福嶋ならここには来ない」
「君一人で来たのか」
 そうだ、と答えて真は深雪に心配しなくてもいいから、という視線を送った。
「福嶋が私に贈り物がある、というから来たんだ。福嶋のところに相川という青年がとっ捕まって犯られてるんだって聞いたからね、君のことだろうとは思っていたが、首に縄を掛けられてここに来るのかと思えば、一人で、しかも拘束されてもいない」
「その必要がないからだ」

 寺崎孝雄の後ろに、どこかで見たようなヤクザたちがふらふらと三人、現れた。ゾンビのようだと真は思った。
「久しぶりだねぇ、兄ちゃん」
 そのうちの一人は、いつか真を痛めつけようとした荒神組のヤクザだった。
「福嶋の旦那に掘られたそうだねぇ。旦那は容赦がないからなぁ。でも良かった、って顔してるじゃないか。イかされまくったんだろうねぇ」
 真は全く反応する気もなかった。雑魚には目もくれずに寺崎孝雄だけを見ていた。獲物を目の前にして、身体は自然に戦闘の準備をしていた。自分の目が今どういう印象を他人に与えているかなど、気にも留めなかった。

「真ちゃん」
 深雪が何を察したのか、不安そうに真の名前を呼んだ。
 それはヤクザに囲まれていることへの不安ではなく、明らかに真の目を見て恐怖を感じている声だった。真は深雪の顔を見て、それからまた寺崎孝雄を見た。
「この人をどうするつもりだったんだ」
 答えたのは、狂気に満ちた目をしていた荒神組のやくざだった。

「なかなか絵のありかを教えてくれないんだよね。それなのに、新津圭一を殺したのかって、まるでこっちが悪いみたいに責めるんだよ。おかしいだろ。この女ねぇ、孝雄さん、殺す気だったんだ。新津圭一の娘を守りたい一心だよ。ちょっとけなげだけどね、だからさぁ、逃げられないように足の関節、外してやってねぇ、ずっと狂った男の相手、させてたんだぁ。殺しちゃうわけにはいかないからね。俺らはそういう中途半端、苦手なんだよね。ついついやりすぎちゃうからね」

「絵のありか? どの絵のことだ」
「村野耕治って人が持ってた絵だよ。新津って記者が昔、盗み出したんだ」
 真は深雪の顔を見た。深雪は静かに真を見つめていた。深雪は、自分は知らないのだ、というように首を横に振った。
 その絵があるとすれば、あの場所だけだ。深雪が真に預けた貸金庫の鍵、その中に何が入っているのか、深雪自身は見ていないのかもしれない。
「あんたたちがその絵を欲しがるわけは何だ」
「村野花が欲しがっているんでね」

 真は深雪を抱え直した。深雪が降ろしてくれと言う。真は深雪の足を見て、それから階段の座りやすい位置に深雪を降ろし、彼女を守るように傍に立った。
「あんたたちが新津圭一を殺したんだな。新津圭一は何かを掴んでいた。あんたたちが犯しているとてつもない罪の証拠を。だから殺したのか」
「殺す前に奴の目の前で娘を犯してやろうと思ったのに、ちょっと手元が狂っちゃってね、先に死んじゃったんだよ。だから奴の死体の下で娘を犯してやったんだ。撮るべき予定が変わったけど、あれはあれで高く売れたねぇ」

 返事をするヤクザには見向きもせず、真は寺崎孝雄を見ていた。寺崎孝雄は狂った目はしていなかったが、神経質そうな、それでいて粘着型の気質を思わせる顔つきだった。
「竹流に何の恨みがあったんだ。ただあんたらの趣味にしても酷すぎる」
 寺崎孝雄は咽喉を詰まらせるような声で笑った。

「珠恵をおもちゃにしている。結婚もせずに囲ってあの子の身体を貪っている。それだけでも死に値する大罪だが、その上、昂司にまでちょっかいを出してきた。素直ないい子だったのに、あの男に会ってからひどく私に逆らうようになったんだよ」
「それは当たり前だろう。貴様は昂司さんに酷いことをしていた」
 寺崎孝雄は不可解な、そして不快な顔をした。神経質そうな頬が歪む。

「酷い? とんでもない。昂司は直ぐに慣れて、自分からいい映像が撮れるようにと私に協力してくれていたよ。中学生の時には、もっと小さな子どもとの共演も喜んで出ていた。あの子は人気があったよ。あの子は私の相手も喜んでしてくれた」
「あんたは狂っている。自分の息子だろう。昂司さんは暗い目をしていた」
「君は何もわかっていないんだよ。昂司はね、母親にも捨てられて、姉にも、その存在すら知られず、私しか頼る者がいなかったんだよ」
「あんたが、珠恵さんの母上を無理矢理犯して子ども産ませた。その人は、子どもに罪がないことが分かっていても、どれほど苦しい思いだったか」

「私はね、淑恵も珠恵も、愛しているんだよ。珠恵とは血のつながりはないが、淑恵の娘だ。大和竹流のように、何人もの女と寝て、珠恵を悲しがらせるような人間とは違う。私は淑恵だけを愛していた。その上、君だ。あのはしたない雑誌のインタヴューを読んだだろう。君を愛していると言っていた。肌を合わせる相手ではない、というのは嘘だろう。こそこそやっているならまだしも、あんなに大っぴらに珠恵を傷つけて馬鹿にした。いい気になっているものだ。稀代の修復師だと? 誰のお蔭であそこまでになったというんだ? 全て珠恵のお蔭だよ。珠恵が彼のためになることを何でもやってきたからだ。本来なら珠恵を妻にして、東京に連れて行くなり、自分が京都に住むなり、しなければならないはずだ」

 真はいかにも正論、というような理屈を並べている男の口元を冷淡に見ていた。ある側面から見たことだけを正しいと信じている、しかも自分自身の悪事は棚に上げて、自分こそが正しく、まさに正義を行っていると考えている。この男に竹流を批判する権利などないはずだ。
 竹流が結婚できないと珠恵に言った理由はひとつだけだ。竹流は、自分がいずれローマに帰らなければならない人間だと考えていた。そこに珠恵を連れて行っても、珠恵が幸せになれないと思っている。

 それに、竹流の修復師としての才能と技術は、彼の天性と努力の賜物だ。この男はなにも知らないのだ。竹流がインタビューに応じたのは、叔父に、ヴォルテラの跡取りではなく修復師として生きていきたいという希望を伝えるためだった。ああいうやり方でもしなければ、叔父の手から、その深い愛情から逃れられないと思ったのだろう。

「君が犯されているビデオを見た時の彼を見て、私は確信したよ。身体の関係がないというのは嘘だとね。あの執着は、身体を知っているからこそのものだ。彼は、彼だけが君を組み敷いて君を貫く権利のある人間だと思っているんだよ。だから苦しんだ。見てくれたかい? 彼が無茶苦茶にされている姿。叩かれたり殴られたりするよりも、男に犯されることのほうが余程、惨めで自尊心を傷つけてられて死にたくなるほど苦しいはずだからね。君が犯されている姿を見たときの彼の顔、ぞくっとするほど魅力的だったよ。もともと本当に綺麗な男だからね、しかも天上の支配者として生きていくはずの人間だ。私もね、これまであれほどの場面を撮ったことはなかったよ。あの男は君が犯されて喘いでいる映像を見ながら、私が押さえつけた手の下で、男のでかいものに身体をケツから貫かれて、怒りと怯えで震えていたよ。これまで一度も、誰にも屈した事がない、踏みつけられたこともない人間が、私の手に押さえつけられて、男に組み敷かれて、薬のせいとはいえ悶えてたんだよ。君に聞かせたかった、彼の喘ぐ声。私はね、長い間勃ちもしなかったのに、久しぶりに、本当に久しぶりに興奮したんだよ。意識が無くなった彼を犯してやった。死体になるまで犯し続けたいと思ったのは二度目だ。本当にこっちも気を失うくらい素敵だったよ。もう彼のそこは血まみれでね、意識もないのに……」

 真は寺崎孝雄に摑みかかり、馬乗りになった。寺崎孝雄の身体は長身というだけで、重石のない看板のように簡単に倒れた。瞬時に真の手は珠恵の匕首を手にして、鞘ごと寺崎孝雄の耳元に振り降ろしていた。
 その振動は寺崎孝雄の顔を怯えさせた。
 真は今、自分がどれほど冷酷に笑ったか、はっきりと意識した。ヤクザたちが真の行動にまだ怯んでいるうちに片をつけてやらなければならなかった。真は躊躇いもなく、鞘から匕首を引き抜いた。

 寺崎孝雄の顔が明らかに恐怖に歪んだ。
 ヤクザが深雪のほうへ動こうとした気配に、真は叫んだ。
「動くな」
 低いどすの利いた声は自分のものとも思えなかった。
 今、俺は人殺しの血で喋っている。真はそう思い、自らの身体のうちにある人殺しの男の血に感謝さえした。

 真は寺崎孝雄に笑いかけてやった。左手をそのけがらわしい男の首にかけて、思い切り締める。手の全ての筋肉が今まで出したこともない力と巧妙さを示し、甲の血管は太く浮き上がった。
 瞬間、寺崎孝雄はうぐ、と呻き、手を真の方へ振り上げようとした。真には何の躊躇いもなかった。匕首を振り上げると、男の右の二の腕に突き立てた。寺崎孝雄は狂ったような叫びを上げた。

「俺が躊躇していると思うなよ。一思いに殺したくないだけだ」
 そう言うと、真は匕首を引き抜き、噴き出した返り血を福嶋が用意したシャツに浴びながら、叫び続けている寺崎孝雄の左の腕にも匕首を振り下ろそうとした。

「真ちゃん、やめて!」
 叫んだのは深雪だった。
 その声は真の耳に届いていたが、真は彼女を見なかった。だがやくざたちは深雪の声に反応して、深雪に近付こうとした。真は匕首を寺崎孝雄の首にあてた。真はヤクザたちを睨みつけ、低い声で言った。
「動くなと言ったはずだ」

 ヤクザは真の殺気に明らかに困惑している。
 真は冷静な頭の中で、深雪との距離を常に測っていた。ゆっくりと切り刻んでやりたいが、深雪の身に危険が及ぶことは避けたかった。その自分自身の冷静さの中に己の恐ろしい血を感じたが、今はむしろそれに酔いそうな気持ちだった。
 寺崎孝雄はひーっと叫んでいたが、真が匕首を首にあてると、何度も胸を上下させてから、絡まった舌のまま叫ぶように言った。
「楽しんだのは私だけじゃない」
「ああ、知っている。貴様のもう一人の息子も切り刻んでやる」
「違う、昂司もだ」

 寺崎孝雄が顔を動かしたので、彼の顎が切れた。その血が、彼の言葉で困惑した真を余計に煽り立てた。
「何を間の抜けたことを」
「あの男の右手を抉ったのは昂司だ。昂司も」
 真は一瞬にかっとなって寺崎孝雄の動かない右手掌に匕首を振り下ろした。寺崎孝雄は、野生動物の牙に肉を食い千切られたような叫びを上げる。ざっくりとした手応えが明らかに身体に響いた。

「馬鹿を言うな」
「昂司は、あの男を恨んでるんだよ。昂司に聞いてみろ。私は昂司のために、昂司が望むことをしてやっただけだ。昂司はあの男から離れたがっていた。昂司が望みもしないのに、昂司には住むことのできない世界に連れ出そうとしたからだ。あの男の右手を抉った時の昂司の顔は」
「誰が彼をまともな世界に住めなくしたんだ」
 ついに真は、馬乗りになったまま、匕首を寺崎孝雄の目の上に振り上げた。

「真!」
 その瞬間。
 ヤクザが深雪へ襲い掛かり、真が一瞬気を取られたほんの短い時間。
 ヤクザの身体は見えない何かに投げ飛ばされたようになり、階段に叩きつけられた。腕を切られた寺崎孝雄は、断末魔の力を振り絞ったかのように跳ね起きようとした。真はとっさに匕首を構えた。そして、跳ね起きた寺崎がその刃に飛び込んでくるのを待った。

 しかし、寺崎孝雄は跳ね上がったかと思うと、真の匕首に届く前に、その男のいる場所にだけ直下型の地震でも起こったかのように、がくんと崩れた。真の首に伸びてきた寺崎孝雄の手が、一瞬で力を失う。
 その瞬間、右から左へ、真っ赤な閃光のようなものが一筋、突き抜けた。
 それは寺崎孝雄の脳天を、明らかに貫いていったのだ。

「真!」
 二度目の叫びで真は背後を振り返り、走りこんでくる北条仁を認めた。
 その瞬間、真は寺崎孝雄の目をめがけて匕首をふり降ろした。寺崎孝雄の目は既に生きているものの光を失っていた。ざくっと重い手応えがあり、匕首は引き抜けなくなった。真の身体は匕首から手を離さないまま、寺崎孝雄の身体の横へ引き倒された。

「真!」
 三度目の声は耳のすぐ真横だった。真は肩を摑み身体を抱こうとする北条仁に全身で抗った。手だけは寺崎孝雄の頭に振り下ろしたはずの匕首を引き抜こうとして、柄を摑んだまま固まっている。視界は真っ赤で、人間の身体から噴き出した強烈な臭いが、真の身体にも鼻腔にも口の中にも飛び込んできた。

 何かの拍子に抜けた匕首を、真はもう一度振り下ろそうした。
「よせ、もう死んでる」
 諭すように言った仁の手が真の腕を摑んだ。だが真は抗った。抗って、無茶苦茶に匕首を振り回した。振り回しながら、獣のように叫んだ。離せ、と言っているつもりだったが、ただ喉が出せる一音だけを狂ったように叫び続けた。

「真、落ち着け。死んでるんだ」
 叩きつけるように言った仁の言葉の後に、重く深い沈黙が降った。

 真は自分を抱き締める仁の肩越しに、階段に吹っ飛ばされたヤクザの頭から血が止め処なく零れだしているのを見た。
 深雪がその男を、そしてゆっくりと真のほうを見て、怯えたように目と唇を震えさせていた。見下ろすと、寺崎孝雄もまた、頭から血を流していた。その目は、真を見て怯えていた時のまま、もう何も映していない。真が男の目に振り下ろしたと思っていた匕首は、既に死者となっていたその男の耳を深く傷つけていたが、それは真の願ったような結果ではなかった。

「何故、邪魔をする?」
 真は誰にというのでもなく、うわ言のように呟いた。
 北条仁が拳銃を持っていないことは分かっていた。それどころか、誰も、誰かが持っていたのだとしても、真の目が届く範囲では今拳銃を手に握っているものはいなかった。
 ヤクザたちは廊下の先を薄気味悪く見つめ、一歩ずつ後ろへ下がった。

 至近距離ではない場所から、しかも障害物の多いこの場所で、的確に二人の男の脳天を一瞬の間に撃ち抜いた奴がいる。姿もなく、真に声を掛けることもなく、真の目の前にぶら下げられた獲物を掻っ攫った。
 仁は真を離して、顔を覗き込んできた。
「正気か」
 真は仁の手を逃れ、ふらりと立ち上がった。

(つづく)





ほらね。仁ったら、ほんと、このお話の中ではいいとこどり(*^_^*)
何故ここに来れたのか。説は色々あります。
福嶋が知らせたとか、父ちゃんが知らせたとか、イタリアのマフィアが知らせた、とか。私の案は(決めてないんかい! いや、後で仁が匿名の電話を受けたと真に伝えるんですが)多分、なんだかんだ言って福嶋かなぁと。でも、いい人にはしたくないので言いません。ま、福嶋は面白半分だったかも。「どうしても救いたかったら行ってこいや。間に合うかどうかは知らんけどな」とか言って。
く~、悪いおっさんやわ~(喜んでる^^;)。
まぁ、死体の始末に〇やさんは必要ですからね。

年内にこそこそとこの章を終わらせて、何とか年度末までにこの物語を終えたいと願っているのですが。
何しろ苦しい章なので、早く終わらせて、真の回復を迎えたいと思っていて。だって、このままじゃ探偵の流儀に反していますものね。やっぱり、今のところ、全然ヒーローになれてないや。
次回から、寺崎昂司の独白です。こちらもまた、お楽しみに。いや、みんな、喋る、喋る。この話の中で口数が少ないのは主人公だけかも。

<次回予告>
「だが彼のように飛ぶことさえできない人間には、永遠に彼の孤独も気高さも理解はできない。理解ができないことに気が付くこともできないかもしれない。地面の暗いところでじっと光を避けて生きてきたんだ。生まれる前から望まれず、形を成す前に母の胎内からさえ追い出されようとしていた命が、間違ってこの世に送り出され、その父親は、自分を捨てた女の代用品として子どもを使った。そう、まさに道具として使ってきたんだよ。時には殺されるほどに殴られ、時には歪んだ愛情を示すために父親のものを受け入れ、ただ試され続けてきた。それが地面を這うものの生き方だった。太陽が上がれば、石の下に隠れ、時には地面に穴を掘って、暖かな光を避けてきた。太陽を見たいと思っても、その方法を知らなかった」
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Category: ☂海に落ちる雨 第5節

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コメント


おっと

更新、お疲れ様です。

場面が大きく前進しましたね。
一瞬、あれれ一話読み飛ばした? ってなりました。
廃墟のラブホ、国道沿いの山奥に建ってたりしますよね。たしかに、ちょっとヨコシマな気分になります。こういうシーンに実に相応しいロケーションですね(まさかロケハンなさったとか?)
最初の大男、ただの噛ませ犬みたいなものですかね。あれで真は、戦闘モード全開になりましたよね。
で、寺崎との対決。用心棒連れてるし、これちょっとピンチなんじゃないの、と思ったら、あっけなく秒殺……。
なるほど、悪人にも五分の魂……というか、言い分はあるんだって感じですね。でもいわゆる横恋慕みたいな感じで、竹流にあそこまでやるっていうのも、さすがにやりすぎかな。むしろ事情を聞いてしまったために、寺崎の歪みとか狂気を感じました。
仁はやはりおいしいところを持って行きましたけど、狙撃したのって、やはり真のパパ? 凄腕ですよね。
いずれにしても、真がいろんな意味で「無事」で、一安心しました。

次話も、まだまだなにかありそうで、楽しみです。

TOM-F #V5TnqLKM | URL | 2015/12/21 20:17 [edit]


TOM-Fさん、ありがとうございます(^^)

いつも早々に本当にありがとうございます。しかも年末のこんなお忙しい時に! 重ね重ねお礼申し上げます。
うぅ、そうかぁ。やっぱり急展開過ぎましたでしょうか。いやいや、1話も飛ばしておられませんよ~(^^) あのまま詳しく書いていても福島が真にXXXなシーンだけになっちゃうので、もう割愛しました^^; なんて冗談はともかく、細かな説明は想像で補っていただいて、物語は進行、福嶋がお膳立てした場所でご対面と相成りました。

> 廃墟のラブホ、国道沿いの山奥に建ってたりしますよね。たしかに、ちょっとヨコシマな気分になります。こういうシーンに実に相応しいロケーションですね(まさかロケハンなさったとか?)
いや~、さすがにロケハンはしておりませんが^^; うちに『廃墟』って本が何冊かあるので、それを見ながらイメージを膨らませておりました。昭和の時代って、妙にド派手でどこに金をかけたんだって建物が、ラブホ以外でもあれこれありませんでしたか? そこ、お城みたいにする必要あり? みたいな。そんなバブリーな廃墟、書きながら実は結構楽しかったです。

そして、最初の男! はい、まさにただの噛ませ犬です。マコト、じゃない、真って本当に火がついた途端に野生化するみたいで。竹流はよくこんなのを飼いならしたなぁと、今更ながらに感心したりしています。
で、寺崎は、言うこと言ったら用無しなので、秒殺……本当だ。書いている時は気が付きませんでしたが、実は結構ひどい扱いですね。私ったら、書いている時は夢中で、とりあえず突き進め~みたいな状態でした。でもまぁ、真がこの後「俺が手を下したかったのに!」ってぐるぐるするのは、この秒殺のせいってわけで……(うちにもいた、ぐるぐる主人公)。

悪人にも五分の魂、というよりも、超身勝手な屁理屈って感じなのですが、こんなに極端な話じゃなくても、普段あれこれ屁理屈こねて何かをやってることってありますよね。悪い人間になるのって、けっこう簡単だったりするのかもしれません。
この寺崎孝雄は、福嶋の言うとおり、珠恵のおかーちゃんに拒否されてから、ちょっと壊れちゃったのでしょう。普通は、失恋は耐えて乗り越えるところ、壊れて変な方向へ行っちゃった。幼馴染のオレが、何で後から現れた学者バカに彼女をかっさらわれなければならないんだ!みたいな。
そして、我慢に我慢を重ねていたところ(本人の思い込み)、竹流のあのインタヴュー記事が、寺崎孝雄をさらに壊しちゃったんですね。でもこの男は、壊れている自分が分かっていない。ストーカーって、こういうふうな謎の屁理屈に嵌っているんでしょうね……こわいなぁ。ゆがみと狂気、読み取っていただいて、ありがとうございます。

> 仁はやはりおいしいところを持って行きましたけど、狙撃したのって、やはり真のパパ? 凄腕ですよね。
> いずれにしても、真がいろんな意味で「無事」で、一安心しました。
……多分、そうみたいですね。結局真は「彼」には会えないのですが、この裏事情はラストまでお待ちください。
「無事」を喜んでいただいて嬉しいです。さすがに……主人公が殺人を犯すってのはね……ほんと、いけません。探偵の存在の崩壊ですから……。気を揉ませちゃってすみません。でも、いつも真を心配していただき、ありがとうございました m(__)m
> 次話も、まだまだなにかありそうで、楽しみです。
寺崎「昂司」の独白、なかなか苦しい思いだったようですので、ぜひ、聞いてやってください。
コメントありがとうございました!!

彩洋→TOM-Fさん #nLQskDKw | URL | 2015/12/22 06:41 [edit]


おやまあ

こんばんは。

ようやく来たか! 真を人殺しにさせない人たち。
やれやれ、ひやひやしました。
深雪はもう出てこないのかと思ったら、こんな重要シーンで再登場!
最初の男は誰か重要な人物かと思いましたが、名もないおかしなヤツだったのですね。

そして、寺崎孝雄。竹流の珠恵の扱いに関する言い分だけは、確かに一理あるんだけれど「お前にだけは言われたくない」の典型ですよね。全然説得力がない。で、真にそんな言い分が通用する訳はなく、火に油を注ぐだけになりましたが、ラスボスだと思ったのに意外と簡単にやられてしまったということは、息子の方がラスボス? それに昂司も?

ともあれ、真はもちろんですけれど、実際に手を下したのが仁でなくてよかった〜、とも思いました。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2015/12/22 07:18 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

すみません、昨日は寝落ちをしちゃってました。休日前ってつい頑張っちゃって、また午前様しちゃって……^^;
昨日からくしゃみが止まりません(>_<)
何てご挨拶?はともかく、はい、ようやく来ました。真を殺人者にしないひとたち。
ひやひやしてくださってありがとうございます。このお話、クライマックス!みたいなドタバタはないのですけれど、じわじわと追い込んでおりましたので、ひやひやしていただけて良かったです。何しろ、あんまりクライマックス!みたいな書き方ができていなくて、稚拙だなぁと読み返すと落ち込んじゃいますので……

深雪はこの物語では、ちょっと妖しい魔性の女?→悲劇のヒロイン?→そして、という、一番印象を変える女性です。この数奇な運命と、そしてそれを乗り越えていく強さを何とか表していけたらいいなぁと思っております。
でも、なかなかうまく表現できないんですけれど……きっとちゃんと書こうと思ったら、こんなに書いてもまだ文字を割かないといけないんだろうけれど、それはそれで読む方も面倒だろうし……で、適当に端折って書いているわけでした。
まだ、彼女はこれから真にしっかりと絡んできますので、もう少しお付き合いくださいね。あ、絡むっても、もうあんなことやこんなことはありませんが^_^;
> 最初の男は誰か重要な人物かと思いましたが、名もないおかしなヤツだったのですね。
あ、そうそう。ただの変な奴(>_<) 紛らわしくて、すみません。

> そして、寺崎孝雄。竹流の珠恵の扱いに関する言い分だけは、確かに一理あるんだけれど「お前にだけは言われたくない」の典型ですよね。全然説得力がない。で、真にそんな言い分が通用する訳はなく、火に油を注ぐだけになりましたが、ラスボスだと思ったのに意外と簡単にやられてしまったということは、息子の方がラスボス? それに昂司も?

確かに、一理あるんですよね。これが悪人の理屈(五分の魂?)。でも所詮悪人の理屈なので、普通のシナプスの結合をもっている人間からすると、え??って感じなのですね。普通じゃないシナプスの結合を持っている大天才ってのもいるので、○○と△△は紙一重ってのは本当ですね。どっちにしても常人には理解できない……
ほんと、「お前にだけは言われたくない」ですよね。竹流は、でも、きっとこの男を恨んでいないんだろうなぁ。それが竹流の怖いところで、どこかで「そんな奴もおる」と納得してるのです。それならちゃんと危険回避してくれたらいいのですけれど、ちょっと自信過剰で(自分は大丈夫!ちゃんと相手を説得できる、と)見誤ってしまっていた。相手の常軌を逸した精神状態は、彼の想像の範囲じゃなかったみたいで。ていうのか、そこまで自分が恨まれていると思っていなかったみたい……何にしても、これで懲りたと思うのですけれどね~
このお話にはラスボス、なんてすごいやつは出て来ないのかなぁ? 極悪人と思っていたら、大したことのないやつで、でもそういう奴が一番危ない。この男も、そしてその息子も、さらにそれとつるんでいる村野花も、そしてもしかして昂司は?
みんなどこかで道を少し踏み外しちゃって、のっぴきならないところへ行きついてしまった。
それでも真は、そこから這い上がってきて来てほしい……

> ともあれ、真はもちろんですけれど、実際に手を下したのが仁でなくてよかった〜、とも思いました。
うん! 仁は御曹司ですからね! 今の時代はともかく、この時代の任侠さんたちは、親分のためなら何でもしてくれるはず! って、そっちじゃないか。そうそう、もう裏で暗躍している奴らに任せましょう! 何しろ、本当のラスボスは……!
っと、それは置いといて(^^) この先もよろしくお願いいたします。
コメントありがとうございました!!

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2015/12/23 09:39 [edit]


ひやひや

深雪~、こんなところに。
うう。正直、ここで真にあんなふうに助けられた深雪……羨ましいなとか思ったり。
いや、絶対深雪のこの状況は嫌だけど、マコトが・・・(いやちがう。にゃんには無理)真があんなふうに抱きしめて助けてくれるんですよ。役得ですよ(絶対この感想ボツ><)
そしてね、次に思ったのは、ほんとうに寺崎もやくざも、カス!
こんなやつらの馬鹿げた言い分を聞くだけでも腹立たしいのに、真、こいつらを殺して罪人になるなんて、それこそ割に合わない。

仁、本当にいいところに来ました。
そして、謎のスナイパー。・・・だれ? まさか・・・。ええ??

真の気は収まってなくて、まだ全身の毛を逆立てている状態だと思うけど、最悪の事態は免れたみたいですね。
次回、誰が登場するのか。
待ちます、年内にまだまだ進みそうですね^^

lime #GCA3nAmE | URL | 2015/12/25 23:39 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

そうそう。深雪ったら、こんなところにいました(^^) 彼女のいきさつは本当はもっと突っ込んで書いてもいいネタなのですけれど、それをやり出したらとんでもないことになるので、突然の再登場となっちゃいました。真に「何か」を預けて、それから自分で「奴ら」に近づいていたのですね。彼女はやっぱり新津圭一のことを……あ、これはまだ深雪自身からの言葉を待ちましょう。今のところ、志穂からも新津を不倫に走らせた魔性の女扱いされていますから。マコトは(やっぱり違う。にゃんじゃダメ^^;)、真はなんかこういう薄幸系の女に嵌っちゃうらしい。でもね、彼女実は芯はがっしりした女のようでして。

真、結構今回はかっこよかったと思いません? やるときはやるんです。なんたって主人公ですものね! って、単に野生の血が騒いだだけ?? いや、深雪に対しては、美和ちゃんに対しても同じだけれど、オスとしての本性(あ、そっち?じゃなくて、守るぞという方)が働くみたいですね。いや、ここんところ、竹流に対しても同じかも……

> いや、絶対深雪のこの状況は嫌だけど、マコトが・・・(いやちがう。にゃんには無理)真があんなふうに抱きしめて助けてくれるんですよ。役得ですよ(絶対この感想ボツ><)
いえいえ、採用です(^_^)/~ にゃんにはむりですね。でも、にゃんも、にゃんなりに、頑張る気持ちはあるらしい……(から回ってますけど)

> そしてね、次に思ったのは、ほんとうに寺崎もやくざも、カス!
わ。でた! limeさんのカス発言!!(*^。^*) いやいや、ありがとうございます(なんのお礼?)。やっぱり五分の魂、なかったかぁ。シナプスの結合がおかしいんですよね。limeさんの思い切りのカス宣言?を頂いて、にゃはは、と?思いました。時々limeさんちにも登場するこの手のカス系キャラ、一応言い訳してみたけれど、ダメ、ですね……ま、ミステリーにはこういうのも必要なんですよね~
真には強力な援護射撃集団がいるようで、簡単には罪人にはさせてもらえないようです。でもマコトは、じゃなくて、真はどうしても気持ちが納まらないみたい……この先、まだもう少し振り回されますが、もう少し見守ってやってくださいませ。
このお話では、仁はもうむっちゃいい役どころなんですよ。そもそも、主人公2人が今回はうだうだなので、作者がいらいらすることがあったようで^^; 代弁者が必要になったという、それだけですけれど、いいところを持って行く……次作では結構大変なことになっていますから、今回くらいは、ね。まだまだ仁の美味しいシーン、満載ですから、この先もお楽しみに!

> そして、謎のスナイパー。・・・だれ? まさか・・・。ええ??
えへへ。そうそう、ちょっと忘れていたかもしれませんが、あの人がおります。さて、黒幕は!
って、まだまだ引っ張りますよ。最後の最後に「えええ~~~」ってシーンがあるかも??
あっても、さらり、と流してやってください(^^)
年内に33章は終わります。それが過ぎたら、真の再生過程ですので、ゆったり行けるかな?? まだ一悶着ありますけれど……
いつも読んでくださってありがとうございます! コメントありがとうございました!!

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2015/12/26 10:58 [edit]


やれやれ

深雪にも事情があって、一人で乗り込んじゃったのですね。危なかった・・・

ほんの数分、寿命が延長した悪者は、なんだかんだ言ってさようならでしたか。
いあ、見たくもないし、聞きたくもなかったので、良かったです。
それにしても、一瞬の閃光が場を収めたとは。
ハードボイルド、来ましたか。(違う><)

仁は間に合ったということになるのかな。
ここから帰る道中、三人が会話を持つのか持たないのか、なんか気になってしまった。
真はこれからをどう整理していくのでしょう。
まだまだ追ってまいります。

けい #- | URL | 2016/01/13 18:54 [edit]


けいさん、ありがとうございます(^^)

こちらにもありがとうございます。
深雪は実はキーパーソンなのに、登場が少し少なすぎたかもしれません……もう書き出したら長くなりすぎるので、適当に端折ってやっとここで再登場となりました。でもこの後は少し出番が多いかな。
真、いいところにやってきました。その辺はね、やっぱり主人公だし、ちょっとカッコよく頑張ってもらわなくちゃ。

そして……この「ワルイ奴ら」ですけれど、こういう奴はもしかして現実の世界では結構蔓延ったりするのかもしれませんが、ここはやっぱり「成敗してくれる!」って感じです。そこんところは(物語的に)忘れません。もっとも、やっつけられた後で、あれこれ、事情も語られちゃったりするのが私の話の悪いところです。いや、そもそも悪人の事情を聴いてやる必要なんてないのかもしれませんけれど。あ、でもさすがに、悪いやつの事情はちょっとだけしか出てきません^^;
ハードボイルド、来ましたよ! この辺はちょっと昔の刑事ドラマみたいなノリになっておりました。Gメン75とか、西部警察とか?いや、古すぎるかぁ。
そして、うん、仁は間に合ったということでしょう! いや、これ以上早く来られても困るし(話の都合上^^;)、これ以上遅くても真が犯罪者になっちゃうし。いや、それよりも、「だれかさん」が先に来ていたようですけれど。
あ、帰る道中は出てきません(^^) いや、もうシーンはぶっ飛ばさせていただきました。真はもう気を失っちゃってるし、会話無く帰るはず(あ、それは次話だったか)。
真の復活はもう少し先なので、次話はまだこのややこしい事情の続きです。
引き続きありがとうございます(*^_^*)

彩洋→けいさん #nLQskDKw | URL | 2016/01/15 23:54 [edit]

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