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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

[雨161] 第34章 交差点(1)姫君の覚悟と騎士の欺瞞 

【海に落ちる雨】第34章「交差点」です。孫タイトルがまるでファンタジーの世界になっているけれど……思えばこのお話は『人魚姫』の焼き直し、しかも竹流と葉子の関係は『かぐや姫』の月の姫と無理難題を押し付けられた求婚者。ある意味、究極のファンタジーかも。
さて、ものすごい勢いで書いた怒涛の31~33章が終了し、ここからは再生の巻、です。まだ地獄の底のようなところにいる主人公ですが、ゆっくりと這い上がってきてくれるはず(かな?)。
新年は、北条仁のカッコいい啖呵から、お楽しみください。

 登場人物などはこちらをご参照ください。
【海に落ちる雨】再開に向けてのキーポイント
【海に落ちる雨】登場人物



 竹流は、薬剤性間質性肺炎、という病名から三週間ほどかけて回復した。
 だが、その永遠とも思われる時間で、彼の体力はほとんど叩きのめされるまでに崩壊していた。わずかの幸いな出来事は、その間に足のギプスが取れたことくらいだった。
 竹流は、真が姿を見せないことについて、傍についている葉子に尋ねることもしなかった。愛する女を呼んで欲しいとも言わなかった。何が起こっているにせよ、望ましい事態だとは思ってもいなかった。

 彼の姫君は、彼女に額づきあらゆる義務を果たしてきた騎士のために、どのような世話も焼いてくれた。
 竹流の背中の火傷の瘢についても、新しい残酷な傷跡についても、彼女は何も聞かなかった。竹流は姫君に彼の身体の隅々まで晒すことについて、羞恥の感情を動かされるほどの余裕もなく、姫君のほうは彼の身体のどの一部についても、触れることを躊躇わなかった。

 時々姫君の顔を見ると、彼を安心させようとするのか、目一杯に可愛らしい穏やかな顔を見せた。
 真の居場所について、あるいは真が犯したかもしれない罪について、彼女に不安がないわけがない。それでも姫君は、幼いときから自分を守り続けてくれた騎士たちの罪は、全て自分も一緒に被るつもりであるという気品を崩さなかった。
 もしも竹流が、どうしてそこまでのことをしてくれるのかと葉子に聞けば、彼女はこう答えるのだろう。
 竹流さんがそう教えてくれたんだよ。男が本当に苦しい時に最大の味方になってやれるような女になってくれ、って。

 竹流は肺炎からは回復したものの、夜な夜な魘されていた。何かの拍子には、自分でも理解できない言葉を呟き、自分でそれに気が付いて放心していることもあった。薬の影響なのか、それ以外のもっと複雑な理由なのか、自分でもわけが分からなかった。医師は葉子には何か説明しているのだろうが、葉子は何も言わなかったし、竹流も聞かなかった。

 真の顔を見ないまま、三週間が過ぎたころ、北条仁が病院に尋ねてきた。
 病室には似合わないぞんざいな態度で傍の椅子に座り、腕と足を組むと、仁はしばらく竹流の顔を黙って見つめていた。怒っているようにも呆れているようにも見えたが、それ以外の感情も見え隠れしていた。
「死に損ないの割には、相変わらず綺麗な顔をしてやがる。色男が病に臥す姿が、こんなにもそそるもんだとは思わんかったよ」

 竹流は感情のない目でぼんやりと天井を見つめたままだった。
 溜息をひとつついた仁は、竹流の顎を摑んだ。指先に力が籠っているのが見て取れた。竹流が僅かに顔を歪めると、仁は、どうやら正気らしいな、と言って改めて椅子に深く座りなおした。

 それから仁はまるで嫌がらせのように黙ったまま座っていた。
 竹流は仁から目を逸らし、目を閉じ、窓のほうへ顔を向けて、また目を開けた。普段の彼ならば考えにくいことだが、長い沈黙が彼を不安にさせていた。竹流の身体の内側に巣くった悪魔の薬は、彼の人格の一部を壊してしまったのかもしれない。あるいは竹流の、彼自身さえ知らなかった脆い部分を膨れ上がらせたのかもしれない。

「何故、聞かない?」
 仁は足と腕を組んで、椅子にふんぞり返ったままだった。
「聞くのが怖いか? お前があの世とこの世を行ったり来たりしてる間に、真が何をやらかしたか、今どうしてるのか、何故お前のところに来れないのか」

 竹流は目を閉じた。何を聞かされても、自分には今、どうすることもできないという気がした。
「もっとも、可哀想な病人のお前に辛い事実は知らせないでやろう、なんて優しい了見は、俺も持ちあわせてないんでね、事実はそのまま話す」
 一旦言葉を切ると、仁は葉子の方を見た。
「聞かないほうがいいかもしれないぞ」

 葉子は竹流の方をちょっと見たが、聞いてもいいならここにいます、と言った。
 葉子の言葉には力と覚悟がある。仁はしばらく葉子の顔を見ていたが、納得したように竹流のほうに向き直り、ひとつ息をついた。

「あいつは今、うちに預かっている」短い沈黙の間に、遠くアラームの音が幾つか重なった。「始めの何日かは、自分が誰かもわかっていない様子だったけどな、ここんとこは朝起きて、十分とは言えないが、ちゃんと飯も食ってる。たまに出掛けることはあるが、ほとんど一日中、縁側で座ってぼんやりしている。言葉を忘れたんじゃないかと思うほどめったに口もきかないが、まあ親父の将棋の相手はできるようになったから、頭が狂ったわけでも、喋れないわけでもないんだろう。縁側の柱にもたれて、あぁも無防備にされてるとな、あまりにも凄絶で色っぽいんで、そのうち襲いそうだ」

 それでも竹流は天井を見つめたままだった。
「お前が抱えていたものが何か、寺崎昂司がお前の何だったのか、今更聞いてもしょうがないけどな、遺言くらいは伝えてやるよ。お前を憎んでいた、ってな」
 仁は全く竹流から視線を外さない。その気配を感じながら竹流は目を閉じた。

「お前が与えてくれようとした愛情も哀れみも、寺崎昂司には辛くてしょうがなかったんだろうさ。お前がそうしてあいつのために自分を犠牲にしようとすればするほど、あいつは自分にはないものに傷ついていた。惨めだったろうさ」
 竹流は涙を流した。それは止めることのできない感情の僅かな吐き出し口だった。

「だが、お前を愛していた。これから先のお前の生涯、お前の心のうちに棲み付いて離れてやらないと、そう伝えておいてくれと、それが遺言だ」
 竹流は、寺崎昂司がそんなことを言わないはずだと知っていた。だが、仁が昂司の心のうちをいかに鋭く汲み取ったかについては、疑う余地がなかった。

「人間は皆がお前みたいに聖人君子でも完璧でもないんだよ。自己犠牲や無償の献身は、そいつが『持てる者』だからこそできる。そんなお前を身近に見て、普通の人間はどう感じるか、考えてみたことがあるか。お前の自己犠牲は普通の人間と桁が違う。だから普通の人間はお前からそれを受け取ると、自分が果てなく愛されているような気持ちになる。けれどお前にとってそれはごく一部、僅かなものでしかない。しかも、性質の悪いことに、お前にとっては命さえも、平気で差し出してやれるものらしい。だが、お前が本気になったら、お前は全く別の人間になる。相手にも苦痛を強いるんだ。それが葛城昇にも寺崎昂司にも見えちまったのさ。自分たちに向けられたものとは全く違うお前の姿を見ちまったからだ。本気になったお前が聖人なんかじゃない、偏狭で残酷で、限りが無いほどにいやらしい人間だということに気が付いた」

 仁の声は淡々と続いた。竹流はもう新しい涙を失っていた。
「逆にお前のほうは、そんな自分に我慢がならないことに気が付いた。だから逃げ出す気だ。お前は堕ちてしまうのが怖いんだろう。自分が地獄に落ちることは構わないとしても、誰かを一緒に引きずり落としたら、それがお前にとっては拭うことのできない罪になる。いや、おまえ自身は地獄に落ちようが最後には救われることが約束されているんだろうが、一緒に落ちてしまった人間はただ地獄を這うしかなくなる。そうなればお前自身はたとえ天国に迎えられても、心は地獄にいるのと同じだからな。だが、悪いがな、この国には悪人のほうが極楽に行くのが簡単だっていうとんでもない宗教があるんだよ。すっぱり認めちまえ。お前はとてつもない極悪人だ。もう二度と聖人なんかに戻れやしない。覚悟を決めて一緒に地獄を這ってやれ」

 それから暫く北条仁は黙って竹流の顔を見ていた。微かに、窓ガラスが震えたような気がした。
 やがて仁は、それまでとは違った優しい声で言った。
「お前に約束したことは守れなかったな。俺に全て預けろ、と言ったのにな。珠恵さんにも悪いことをしたよ。俺が真を守るから安心して任せろ、と言っておきながら、どうやら俺も真を甘く見ていた」

 竹流は目を閉じたままだった。
「真は身を売ってまでもお前の仇をとろうとしやがった。あいつは半分狂ってたよ。お前が奴らに犯られまくってる映像を見せられたんだ。寺崎昂司が、真のことを人殺しの息子だからだと言っていたが、あれはあいつ自身の意思だ。血がどうのという問題であるわけがない」

 竹流は思わず目を開けて、葉子を見た。仁も、言ってしまってから心配になったのか、葉子を振り返っていた。
 しかし、葉子はまったく動じる様子もなく、そこに立って静かに微笑んでさえいるように見えた。男たちの戦争に対して、自分も覚悟を決めているというような風情だった。
 仁は呆れたような、感心したような表情で首を小さく何度か振り、竹流のほうに向き直った。

「真は寺崎孝雄に止めをさすことができなかった。誰かがその権利を掻っ攫っていきやがったんだ。もっとも、もう死んでると言ってやっても、まだそいつを殺し足りないとでもいうように、死体にナイフを突き立てようとした。殺しても殺しても足りない、と無茶苦茶に暴れやがった」

「昂司は」
 竹流は目を閉じたまま、ようやく尋ねた。仁は淡々と、しかし低く重い声で答えた。
「きっかけを与えたのが誰にせよ、あれは自殺だよ。俺が看取ったから、間違いがない。あるいは俺が見殺しにしてやったんだから、殺ったのは俺かもしれないな。少なくとも真は無関係だ。もっとも、もし真が寺崎昂司を殺したかったとして、お前に何を言う権利がある?」

 万が一、真が寺崎昂司を殺したのだとしても、竹流はそのことで真に対して憎しみの欠片もなかった。
 もしも、竹流が、いや竹流と富山享志が、小松崎りぃさを死に追い込んだということを真が知っても、真は竹流や享志に対してどのような負の感情も起こさないだろう。それと同じように、真もまた、竹流が自ら入り込んだ沼の底から、彼を救い上げようとしただけなのだ。竹流が真を責める要素などあるはずもなかった。

 だが、竹流がどこかで小松崎りぃさや飛龍の影に怯えるように、真が寺崎昂司の影に怯えるのだとしたら、それは竹流にとっても深い傷となるに違いなかった。それでも、竹流は、自分が寺崎昂司に対して抱いていた想いを真と共有するつもりはなかった。それを真に背負わせるわけにはいかないと思っていた。

「はっきり言っておく。忘れろ。お前が真にしてやれる最も大事なことは、忘れてやることだ」
 それから仁は大きく息をついた。
「今はお前もこんな状態で、どうもならんだろうけど、いつか報いてやれ。そのためにも、あいつを傍から離すな。あいつがお前のために何をしたんだとしても許してやれ。あいつが望んでいるんだ、奈落の底まで連れて行ってやれ。俺が言いたいのはそれだけだ」

 立ち上がりかけて、仁はもう一度竹流の顔を見た。
「しばらくあいつは預かっとく。お前さん、早く良くなって迎えに来ないと、本当に俺が喰っちまうぞ。据え膳を前にしちゃあ、俺にも我慢の限界ってもんがあらぁな」
 仁は、こんな話をして申し訳なかったな、というような視線を葉子に向けて、それから病室を後にした。
 仁が閉めた扉の音が、低く柔らかく病室に残った。

「レディの前でなんてことを」
 竹流は天井を見つめたまま、ただそう呟いた。葉子が仁の座っていた椅子の背にそっと手を掛けて、竹流が疲れきっていないかと、心配そうな顔をした。

 葉子は真についてどんなとんでもないことを聞かされたとしても、おそらく真を信じているだろうと、竹流には分かっていた。
 葉子が信じているのは、お兄ちゃんはそんなことをするはずはない、ということではない。むしろ、真がしたかもしれないあらゆる行為に対して、葉子は自分が動じることもないことを確信しているのだ。

 それでも竹流は、真がそんなところへ足を踏み入れるきっかけを作ったことに対して、葉子には申し訳ないと思っていた。
 葉子は竹流のその表情から何を思ったのか、小さな声で言った。
「私、極道の女にもなれるかも」
 自分で自分に呆れるように息をついてから、葉子は竹流に微笑みかけた。

「竹流さんがこんなことになって、お返しをするのは当然だと思ってるもの。お兄ちゃんが今、どういう状態かわかんないけど、多分お兄ちゃんは後悔してるんじゃなくて、今もまだ怒りが冷めないんだよ。だから、ここに来れないんだと思う」
 その言葉を受けて、竹流は随分長い間葉子を見つめていた。
 彼らが守り通してきたと思っている小さなお姫さまは意外に強く逞しくて、実は彼ら男たちの方が守られていた、などという話は、一人前の騎士気取りであった竹流の自尊心をちょっとばかり傷つけたのだが、本当のところは否定できそうになかった。

 何とも返事できずに、竹流は葉子からまた天井へ視線を戻した。
「それに、竹流さん、お兄ちゃんをとられちゃ駄目だよ。私は、竹流さんだからこそ許してるんだからね。そこを汲んでくれなきゃ、私もお兄ちゃんを諦めた甲斐がないわ」

 さすがにそれにも返事ができなかった。
 葉子の前で自分たちがある特殊な意味で『仲が良い』ことを隠し立てしたこともないのは事実だが、葉子がそんなふうに自分たちを見ているというのは、言葉にされてしまうと実際かなり驚きでもあり、竹流は答えに窮した。だが、葉子は他意は全くない、というように微笑む。

 まったく、この夫婦はどこまでも、真と彼のことを肯定的に考えようとするのだ。そこにどれほど無茶苦茶な欲望や混乱が渦巻いていても、葉子や享志にかかってしまうと、魔法の粉でも振りかけられたように浄化されてしまう。
「俺は、葉子ちゃんが思ってるほどいい奴じゃないんだ。知ってる通り、幾人か付き合っている女がいて、妻のように想っている女もいる。あいつに対しての感情は、そういうものとは全く別のもので、事実、きれいごとでは済まされない」

 思い返してみれば、竹流は、葉子相手に女の話などした覚えは一度もない。葉子の騎士気取りの彼は、彼女にそういう自分の下世話な部分など見せたくはなかったのだ。真のことについても同じだった。
 姫君に、神の戒律にも背いている複雑な彼の感情を説明するのは、どうにも耐え難いことだった。葉子に言わせれば、それにしては態度にありありと出ている、というところなのだろうが。

 答えない葉子に、竹流は幾らか不安になる。やはり、この病のせいで彼の脳細胞はどこか、おかしくなってしまったのかもしれない。
「もし誰かを本気で好きになって側に置いたら、相手の一挙手一投足まで思い通りにならないと許せなくなる。腹が立てば相手に何をするかわからない、俺は多分そういう人間なんだ。君が見ているような人間ではない。北条さんの言っていたことは何もかもその通りだ」
「それで、イタリアから帰ってきたとき、お兄ちゃんとわざと距離を置こうとしていたわけなの?」

 竹流は事実、あまりにも驚いて葉子を見た。
 葉子は、竹流が知っているどの女とも違っている面があった。時々、非常識とも言える言葉を、あっけらかんと言ってしまう。物事を思わぬ方向に一刀両断してしまうのだ。そして、そのお姫様スマイルであっさりと流してしまう。

 かぐや姫の物語を読んだとき、竹流は思ったものだった。まさにこの娘は重力を含めた常識の範囲の異なっている月からやってきたお姫様で、男たちに無理難題を押し付けて平気な顔をしている。
 だが、どんな苦難に立ち向かわなければならないのだとしても、姫に傅く騎士としては、彼女の願いを聞き届けなくてはならない、と。それだけの価値のある姫君だと竹流は思っていた。なぜなら、その非常識はあくまでも表面上の問題で、その奥で彼女はただ物事の本質だけを見ている。

 葉子に月を取ってきて、と言われたら、竹流は間違いなく月を取りにいく。この娘が、お兄ちゃんをお願いね、と言ったから、竹流は今、苦しんでいる。この娘がそう言ったのは、月には手に入れるだけの本当の価値があり、竹流にとって真がどれほど大事な存在であるのかということを、葉子はちゃんと知っているからなのだ。

「そんなに驚かないで。私は、別にそれでもいいかな、って思ってただけで。でも、お兄ちゃんがりぃささんとああいうことになったとき、竹流さんがちゃんとお兄ちゃんを捕まえておいてくれてたらこんなことにならなかった、と思ったのは事実だけど」
 この夫婦は同じことを言うのだな、と竹流は思った。
「でも、今度は俺があいつを殺すかもしれない」
「それは仕方がないわ」
 そう、葉子にとっては、竹流が真を殺してしまっても、それは仕方がない、ということになるのだ。

「同じに思えるよ」
「だってお兄ちゃん、あの時だいぶとち狂ってたけど、りぃささんのこと、本当に愛してたわけじゃない。彼女のことを哀れに思ったり同調したりしたかもしれないけど、あれは愛じゃないもの。お兄ちゃんは、竹流さんがいるから、他の人を愛せないんだよ。それはなかったことにはできない、抜きにして仮定もできないんだから、仕方ないと思うけど」

 竹流は混乱していた。彼らのお姫様の言葉に、というわけでもない。ただ葉子の言葉から露になりそうな自分の感情に狼狽えていた。

 竹流の答えはもう出ていたはずだった。
 今となっては、真を地獄へ伴う気はなかった。そのために、すっかり真をやくざの手に任せなければならないというのなら、それも仕方がないのかもしれないと、曖昧な意識の中で考え続けていた。香野深雪が無事だったら、真に言ってやってもいいと思っていた。その女を大事にしてやれと、お前はこんな世界にやってこなくても、女を愛し、子を生し、もしかして両親からの愛情に不満があったのなら、お前の子どもに愛情を注いでやれと、そう言ってやろうと、噂に聞く三途の川とやらを行き来しながら真にかけてやる言葉を考え続けていた。

 真が彼に向けている愛情は、ただ子どもが親離れできていないのと同じ種類のものだ。彼が、以前は馬たちや犬たち、あるいは目に見えないあやかしたちに頼っていた感情をそのまま竹流に向けているのだとすれば、それは当てが外れているのだ。
 竹流には、真を守ってきたもの達のような、透明な気高い感情などない。こうなってしまうまでは、自分にも彼らに負けない大きな広い愛情があって、聖書に書かれているように、寛容で情け深く嫉むことも奢ることもない素晴らしい愛情を真に向けることができる、以前はそうではなかったかもしれないが今はできるのだと、感情をコントロールし、恐らくは成功していたはずだった。

 だが、一度本当のことに気が付いてしまったものは、どうすることもできない。
 真は彼が求めたら拒否をしないことは分かっていた。そして、逆にそれ故に真がどんなに彼のこの厭らしい欲情に応えてくれたとしても、多分竹流はどこまでも真の真情を疑って、ありもしない何かに対しての嫉妬心の切りがないだろうことも分かってしまっていた。

 あの日、襲い掛かってきた欲求に耐え切れず、真とキスを交わしたとき、竹流は己の腹のうちにある欲望が、この九年半の間、一度も消えていなかったことに気付かされた。こいつを支配し、押さえつけていうことをきかせ、身体も精神も壊れるまで思うままに貪りたいという果てのない欲望は、ただ小さな種火になっていただけで、いつでもほんの僅かなきっかけで燃え上がり、二度と消せなくなることに、そして今度こそ逃れられないことに、気付かされた。

 あのキスが最後に引き返せるはずの交差点だった。その交差点を過ぎてしまえば、その先は一本道だった。引き返すだけの幅のない道は、ただ前へ向かって延びている。ここから降りるには、走り続けスピードを上げ続ける車から、飛び降りるしかなかった。竹流は病魔という悪魔が、彼をその車から引きずり降ろし、固い地面に身体が粉々になるよう叩きつけてくれたら、と本気で考えていた。
 彼は真を救ってやるべきであって、壊してしまうために今まで耐えてきたわけではない、そう思っていた。

 いや、俺は単に卑怯者なのだ。今でも、神の戒律に逆らう恐怖から逃れられない偽善者だ。俺はただ罪人になりたくないのだ。惨めに堕ちていくことが怖い。神にとっての善人であることからはみ出し、神の御光から零れることを、こうなってしまっても、まだどこかで恐れている。悪人のままでよいと言ってくれる仏の心に触れ、取り込まれてしまうのが怖いのだ。

 真は、たとえ竹流がどんな人間であろうとも、あるいは悪魔であっても、受け入れるだろう。それがわかっているから恐ろしい。そして、自然のままの感情を内に秘めた生き物は、あの深い空の闇と深い緑の森の色を湛えた瞳で竹流を見つめ、時に引き返すことのできない底なし沼へ誘い込む。愛おしくて苦しい。そして、だからこそ、心も身体も思うままにして、挙句にはその首を絞めてしまいそうになる。そして何よりも恐ろしいことに、真は彼が首を絞めても、ただ黙ってそれを受け入れるのだろう。

 竹流は確かに焦っていたのかもしれない。昨年の秋、予言された異国の教皇が「就任」したと知ったときから、ついに選ぶ時が来たのだと、海の底に潜む異国からやって来た姫君の手を取るのか、懐かしくも優しい同族の姫君の手を取るのか、決断する時が来たのだと思った。
 あの優しい教皇から与えられた指輪を捨てたとき、確かに一度は選んだのだ。それなのに、神は一度は裏切った彼を許した。帰っておいでと、両手を広げて待っている。

 そして、結局は悪人になる覚悟ができなかった俺は、暖かな神の元へ帰りたいと願っている。

(つづく)





新年の初っ端に仁の言葉を有難く拝聴。
さて、次回はやーさんのお家に居候状態の危なっかしい真のその後です。

<次回予告>
 この腕だと思った。骨ばった手には覚えがあった。
 真は地面を掘り始めた。地面は固く、真の手はすぐに土と血で黒と赤に染まった。それでも真は素手のまま、地面を掘り続けた。真が掘ると、腕は地中に沈んでいく。真は追いかけるように地面を掘った。腕が地面にのめり込んでいく速度が上がると、真も爪が剥がれるのも気にならず、激しい痛みを感じながら狂ったように掘った。
 知らず知らずのうちに叫んでいた。
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Category: ☂海に落ちる雨 第5節

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コメント


ちょ、仁さん……

更新、お疲れ様でした。

ちょ、仁さん、いちおう相手は病人だし。ちょっとくらいの手加減は……しないわな、まあ(笑)
仁さん、真に粉かけてますけど、なかなか実力行使に出ませんね。やっちゃえばいいのに(自粛)
冗談はさておき、仁くらいのメンタル強度がないと、竹流とここまでやりあえないんでしょうね。真も寺崎昂司もそうですけど、みんな竹流のオーラに飲み込まれてしまって、結局、自分を見失っちゃったという感じがします。まあ、それだけ強い光だったのでしょうけど。
それと、葉子の落ち着きというか覚悟というか、肝の据わり方はたいしたものです。本人も言ってますけど、仁の嫁でもよかったんじゃないのって、思っちゃいました。あ、でも、考えてみたら、この子がいちばんの「ダメ人間製造機」だったりして(笑)

次話、真の壊れっぷりが心配ですが、回復に向かうんですよね?
竹流が迫られている「決断」と、なりを潜めている竹流パパの動きも気になります。
楽しみにお待ちしています。

TOM-F #V5TnqLKM | URL | 2016/01/09 20:06 [edit]


あ、なんか納得したぞ

こんにちは。

って、「TOM-Fさんのコメントに納得した」ということなんですけれど。
お姫様が「ダメ人間製造機」っていう分析です。
お姫様だけでなく、竹流も、持てるものも対応もよすぎて、本人の放つ光が強すぎるから、その意に反して周りがダメになって行くという構造、ものすごく納得してしまいました。きっと、そうなんだ、だからこの人たちの周りでは、「よかれ」と与えまくっていてもこんなにいろいろと、マイナスにぶれることが起こってしまうのかな……と。

仁の容赦ないセリフですけれど、このくらい言ってくれる人が、竹流には必要なんじゃないかなあ。タケルって、別に子分を従えているお山の大将になりたくないだろうに、結局周りにそういう人の方が多いように思います。竹流のような光の側にいる人にはダメな人間の暗闇が、本質的には理解できないのだから、自分の頭で考えるんじゃなくて誰かに言ってもらわなければわからないのですよね。

でも、どんなに容赦なくてもオッサンと真のこと(喜んでいたらしい云々)は言わないであげたのは、仁の優しさかなあって思いました。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2016/01/10 00:47 [edit]


私も納得

お姫様が「ダメ人間製造機」っていう分析です。 (笑)
竹流の広く完璧すぎる愛情が、いろんな人間を逆に悲しませてしまうのと同じように、このお姫様の完全無欠の聖母っぷりが、竹流をちょっと鈍らせちゃったのかな?と。
このお姫様が極道の女になったら、それこそすごい組織になりそう(一般市民に全く迷惑かけずに、他の悪の組織の資金源を吸い尽くす)

仁の言葉は、今の竹流には厳しかったけど、いつか伝えなきゃならない言葉なら、やっぱり今なんでしょうね。
がっつり俯瞰で見た惨状を、地上で血を流す戦士たちに伝える鷹ってところでしょうか。・・・いや、ちょっとエロガッパな鷹ですが^^
仁の役割はこの物語では大きいですね。

次回、真の周りでまた何かが起こりそうですね。
楽しみに待ちます!

lime #GCA3nAmE | URL | 2016/01/10 10:05 [edit]


TOM-Fさん、ありがとうございます(^^)

そうなんですよ。仁ったら、病人だろうがどうだろうが、言いたいことは言うって人ですものね。手加減、ほんと、しませんね。ま、これも、ある意味では竹流への信頼でもあるのですけれど。でもね、「俺しか言う奴はおらんやろ」って自負もあると思うのです。
でもこの二人、ゴジラとキングギドラ? いや、それはチェザーレパパと真パパでした。でも似たようなものかも! それにね、火と油、じゃなくて油と水みたいだけれど、結構分かりあっているのかもね~(いや、もしかしたら火と油が正解? だって、すぐに油注いじゃうし……)。実はこの後は(次話)仁の方がむしろ表面的には大変になっていくので、何故か二人でこそこそ会っていて、今度は竹流のほうが仁の慰め役にまわってたりするし。(←ちょっと内緒話)

> 仁さん、真に粉かけてますけど、なかなか実力行使に出ませんね。やっちゃえばいいのに(自粛)
あはは~^^; えっと~、そ、そうですよね。うんうん。意外にね、ピュアな男なんですよ。美和に対してだって、ピュアだからあんな形で口説き落として、そしてこんな形で悩んでたりしてるわけで。ま、でも「その時」はとんでもない形でやってくるのですけれど(これって、どんな話やねん……すみません)。
竹流は、結果的にいっぱい人を巻き込んじゃいましたね。ほんとに、これが生まれ持った運命なのでしょうか。いや、でも晩年は光源氏なみに落ちぶれて行きますけれど(光源氏といっしょで、表向きはヴォルテラの親分ですから、ある意味権力の頂点に行くんだけれど、精神的にはね、落ちぶれて……でもそれを救うのが慎一坊ちゃんのお仕事でありんす。この息子がまた口下手もいいところで、ピアノでしか語れない……伝わるんかいな……)

そして。葉子ですね。何しろ、お伽噺の姫君って結構勝手ですよね。でも周囲には多大なる影響が……というよりも、裏で全てを牛耳っている感じ、でしょうか。稀代の悪妻かとも言われる北条政子なみの……? 美和ちゃんは感覚がまともですけれど、この姫様は感覚が常識人とはずれていますので、はなから覚悟はついているという。いや、妙な時代に生まれていなくて良かったです。ほんと、「ダメ人間製造機」ですね。「あ、手が滑っちゃった」とか言って可愛い顔で怖いことする系。トモダチ少な目。
真の回復、お待ちくださいませ。本当に、彼は幸せものかもしれませんね。だって、結局周囲にはたくさん、支えてくれる人たちがいるんですから。あ、この先のお楽しみに。

> 竹流が迫られている「決断」と、なりを潜めている竹流パパの動きも気になります。
うっわ~、TOM-Fさん、怖いこと仰いますね~(どきどき(@_@))
えっと~、あわわわ(@_@) はい、もう最後の最後までお付き合いくださいませね。。
(いや~、鳴りを潜めている奴が一番怖かったりして、ですよね(^_^;))
ほんとにいつもありがとうございます!! 引き続きよろしくお願いいたします。

彩洋→TOM-Fさん #nLQskDKw | URL | 2016/01/11 02:47 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

あ、何の納得か、もしや、「謎は全て解けた!」ってのかと思ったら、そっちでしたか(^^) はい、正しい分析ですよね。このお姫様だけでなく、そもそもお伽噺の御姫様は何となく周囲を操るフェロモンを出しまくっているような気がしますよね。何だか結果的にあなたの思うとおりになってない?って感じで。
実は私の中でこのお話の2大黒幕は、(もちろん)チェザーレと、そして葉子なのです。大体、真と竹流がああいう仲(あ、別にイチャイチャしているってことじゃなくて、運命共同体になっちゃった仲?)になったのって、どう見ても葉子の策略じゃないかと思う節があります。「アニキに他の女を近づけるものか」というのと「私のナイトは私とお兄ちゃんのもの!」ってので……でもって、ダメ人間製造しちゃったかぁ~(あ~あ)

竹流は一生懸命子育てしたんですけれど、ちょっと方向が間違っていたのというのか、頑張り過ぎちゃって子離れできなくなりました(>_<) 思い入れが強いと、子どもに過剰な期待を持ってしまって、「あ~いかんいかん」って頭では分かっているのに、その通りにできないダメ親状態になっています。真に対しては特にそうなんだけれど、他の人に対しても多かれ少なかれそんな感じだったんでしょうかね~。
もっと完璧でかっこいい人を書きたいのに、何だか私が書くと残念な方向へばっかり進んでいくのでした……ま、モデルがモデルだから仕方がないかぁ~

ここで仁があれこれ言いたいことを言ってくれているのは、まさに! 書いている私がいらいらしないため?だったりして。いえ、きっと、読んでくださっている方々も真と竹流だけだったら、なんだよ、もう!ってことになっちゃうと思うんですよ。書いていても、主人公たちがそれなりに可愛くても、何だよもう!なんですものね。で、仁が必要だったんですね。だからこれくらいのことは言ってくれなくちゃ! ね。でも愛情籠もってますよね(多分?)。
タケルが、じゃなくて竹流が、子分を従えるお山の大将になりたくないっての、本当にそうなんですよね。彼は何となく家族的なものをイメージしてるんだろうけれど(イタリアンマフィアですからね~、左手で恐ろしいことをしながら、右手では家族を大事にするという)、周りはそうは思ってくれないみたいで。昂司に関しては、まさに、想いが完全にすれ違っていたみたいです。それにこの人、この事件まではどこかで、自分の(つまりそのバックにあるヴォルテラの)力をもってすれば、昂司のような人を救えるはずだって無邪気に信じていたんじゃないかと思うのです。結局、この事件は竹流にとっては完全に分岐点になりました。

> 竹流のような光の側にいる人にはダメな人間の暗闇が、本質的には理解できないのだから、自分の頭で考えるんじゃなくて誰かに言ってもらわなければわからないのですよね。
本当に、その通りなんですよね。感じることができるかどうかは、やっぱり境遇が似たもの同士でないと分からないのかもしれません。想像力だけで補うのは難しい。思い遣ることはできるけれど、そしてその力は竹流には十分すぎるくらいあるのだけれど、あくまでも頭の理解ですね。これは澤田顕一郎にも当てはまるんですけれど、こちらもまた、頭だけでは理解できない人間の存在によって運命を変えられてしまったみたい。

> でも、どんなに容赦なくてもオッサンと真のこと(喜んでいたらしい云々)は言わないであげたのは、仁の優しさかなあって思いました。
あ! 本当だ! えっと、そんなことをすっかり忘れてました。あ、いや、あれを無かったことにしようってのじゃなくて、仁がそのことを言わなかった点は……えっと? そうか、心遣いがあったのかな? 書いた時はその点に無頓着でしたが、確かに『あいつが何をしたんだとしても』とか言ってるから、意識して言わないでいてくれたのか! なんだ、仁っていい奴だなぁ~
あれこれ、思いめぐらすコメをいつもありがとうございます。
引き続き、よろしくお願いいたします!

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2016/01/11 03:35 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

> お姫様が「ダメ人間製造機」っていう分析です。 (笑)
あらら、limeさんまで、納得下さいましたか! 実はこのお話、何十年も前の設定から一番変遷したのは女性キャラたちの立ち位置でして、特に真の妻は二転三転しました。テーマソングは『聖母たちのララバイ』ってくらい女神的女性をイメージしていたこともあったのですが、何だかしっくりこなくて、結局一番初めの設定『そこそこの悪妻』に落ち着きました。聖母イメージは珠恵に持って行かれちゃったのですね(といっても、珠恵の腹の内は分かりませんけれど)。これで竹流の「妻」も真の妻も聖母風だったら、ややこしくて仕方がありませんしね。
でも、葉子だけは、最初から「小悪魔」イメージがありまして、この子だけは絶対ワルイよなぁって思い続けていたのでした。悪いって言っても、表面的には姫様なのですけれど、タチが悪い。男を手のひらで転がしているし、多分確信犯。このお話の中の二大黒幕の1人ですからね~ほんと、王子もナイトたちも、あっさり引っかかっちゃって。そう言えば、浦河に初めて行った時(小学3年生くらい)、野生っ子の真のまえに、真っ白なワンピース姿でふんわりと登場した姫君。多分、確信犯^^;
> このお姫様が極道の女になったら、それこそすごい組織になりそう(一般市民に全く迷惑かけずに、他の悪の組織の資金源を吸い尽くす)
え? ほんとに? いや、結構身勝手だったりして? でも気が向いたらいいことをしていた、ってタイプかもしれません。

> 仁の言葉は、今の竹流には厳しかったけど、いつか伝えなきゃならない言葉なら、やっぱり今なんでしょうね。
はい。仁はここぞと思って来たんだと思います。いや、本当はもっと早くに来たかったと思うけれど、さすがに竹流が本当に悪い時は来れなかったんだと思います。それなりに一応目一杯、気を使っていたのかも……それにね、本音はあれですよ。このままだったら本当に手を出すぞ~って???
エロがっぱな鷹は、結局鷹では済まなくなると思うのですけれど、今のところはこの人が(作者の私にとって)頼りです(あ、美和ちゃんも)。ほんと、大きな役割なんですよ。何しろ、作者の精神安定剤でしたから。このお話では主人公二人が大変な状況だったので、誰か私の代弁者が必要でして……まさに役割を果たしてくれました!

次回からは真に接近してみます。limeさんが御贔屓にしてくださっているちょっとエロい、じゃなくて、色気ある真も見れるかも?? いや、この人、別にすごい美形でもないはずなんですけれどね~なんかヤバいフェロモンが??
是非とも引き続き、よろしくお願いいたします。
いつもコメントありがとうございます!!

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2016/01/11 04:02 [edit]


お姫様が「ダメ人間製造機」っていう分析です。

↑一票^^ 相当に賢くて据わっている姫ですな。いえ、好感です。

仁の語りが気持ち良くて嬉しかったです。
竹流の腹を探っているようで、でも、こちらの言い分は言いたいだけ自由に言わせてもらう、みたいな(?)
竹流が思いを言葉にして表に出すのはいつかな。自分でもベッドの上の人でいることは本当は本意ではないはず(?)

でも、まずは真の回復も待たないとね。
交差点まで追いついた^^

けい #- | URL | 2016/01/17 20:53 [edit]


けいさん、ありがとうございます(^^)

わ。けいさんもですか! う~む、姫、すっかり皆様にダメ人間製造器のレッテルを貼られてしまいましたが、うむ、名誉のレッテル?かな?? この姫、強すぎるんですよね。そして確信犯だし。いや、もう影のボス、ラスボス、かもしれません……^^;
でも、この姫がいなければ、物語は先に繋がって行かなかったんだろうな~
好感を持っていただけて良かったです(*^_^*)

そして、仁の啖呵も楽しんでいただけて?よかったぁ。
言いたいことを言っていますが、一応それなりに気は使っているのかもしれません。あ、もちろん、本当に気を使ってるのなら言わないし来ないと思うけれど、そこは放っておけなかったみたいで。基本的にお山の大将ですから、懐に入ってきた人間には優しいし、いや、ここは懐には入っていないけれど、結構気に入った相手?なので、逆に容赦なく言わせてもらうよって感じだったのかもしれません。
> 竹流が思いを言葉にして表に出すのはいつかな。自分でもベッドの上の人でいることは本当は本意ではないはず(?)
うんうん。いつかな?(わくわく) じっくりお待ちくださいね! そう、今回はね、本意ではないところに押し込まれていますから、自分でも歯がゆくて仕方がないんですけれど……でも、ここにきてもう、気持ちが折れちゃっていますから……疲れちゃってるんですね。さて、そこで真がどう動くかで竹流の気持ちも変わっていく、のかな?
これからどうなることか……交差点からの道をまたご確認くださいませね。
いつもありがとうございます!!

彩洋→けいさん #nLQskDKw | URL | 2016/01/17 22:12 [edit]

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