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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

[雨162] 第34章 交差点(2)仇の死体はどこにもない 

【海に落ちる雨】第34章その(2)です。
北条の屋敷に預けられているマコト、じゃなくて、真(いや、にゃんが預けられていたら、襖や畳が大変なことに……でも、北条東吾はマコトを可愛がりそう)。
まだまだ闇の中を這いずり回っているようです。
覚書にしかならない孫タイトル、ちょっと変なことになっていてすみません……

 登場人物などはこちらをご参照ください。
【海に落ちる雨】再開に向けてのキーポイント
【海に落ちる雨】登場人物



 朝と夜の区別がうまくつかなかった。時々、鳥が鋭く叫ぶような声が聞こえて、朝だと思って目を開けると、真っ暗な闇の中だった。目を開けたのが、夢なのか現実なのかも分からなかった。眠る前に仁に抱かれていたような気がしたが、朝起きてみるといつも一人だった。

 昼間の日の光には、温度も明るさも感じなかった。誰かに促されるままに食事をし、風呂につかり、あるいは排泄や呼吸までも、他の誰かの手がなくてはできていないような気もした。
 夜の闇はむしろ現実に近かった。その闇の中で、真は今もまだ、殺すべき相手を探し続けていた。手には力があり、突き殺すための刃も持っていた。どこまでも歩いた。だが仇はなりを潜めていた。

 真が北条の屋敷の縁側で、着流しのまま柱に凭れていると、仁のボディガードの大男が、蜂蜜の入ったレモンジュースを置いていった。柑橘類の匂いは、気付け薬の役割を果たす。
 暑くなり始めた気温に焼かれて、グラスの中の氷が位置を変え、からんとたてた音に真はふと盆のほうを見た。

 一緒に盆の上に置かれた新聞には、ある経済界の大物が、惨殺体で発見されたという報道が一面で踊っていた。
 政治の世界にも報道の世界にも顔が利き、あるテレビ局の株の大半を所有している男で、実力と男気に溢れ、精力的で野心に満ち、発展途上国の援助活動にも惜しみなくその力を使っている人物だった。一面に載った写真からは、強い意思と、人受けする人柄が立ち上っている。
 その男は、新宿の街中に取り残された、営業の看板を下ろしたラブホテルの廃墟跡で、身体を文字通り『裂かれて』、投げ捨てるようにして殺されていた。新聞の表現はあくまでも控えめだったが、記者はスキャンダル性を隠したくないかのようで、活字の中には抑えきれない勢いが見て取れた。

 その大手の新聞の下には、あることないことを大きく書きたてることで有名な、それでいて発行部数の多い夕刊紙が置かれている。見出しの文字には、一般紙のようにはスキャンダル性への躊躇などなかった。そこには、男の肛門から太い鉄パイプが挿入され、腸と腹を食い破っていた、しかもそれは生前の傷だった、と書かれていた。

 真はその新聞を、おそらく繰り返し三度は読んだ。二面には、連続殺人か、という大きな文字が斜めに叩きつけられている。京都の運送屋の若社長もまた、生きたまま手足と男根を切り落とされ、出血するままに放置されて殺されていた。やはり肛門には日本刀が突っ込まれていたという。
 運送屋の父親は失踪したことになっていた。他にも、同様の手口で、浮浪者や大学教授が殺されていた。

 別の日付の新聞には、新宿の荒神組の事務所が襲われ、組長以下五人が無残な姿で殺されていたという記事が、面に向けて置かれていた。ヤクザの抗争として扱われ、新宿の警備は、ヤクザも一般人も歩けないほど強化されているようだった。
 真はぼんやりとしたまま新聞を傍らに置き、レモンジュースを飲んだ。からからと氷が音を立てた。

 その夜も、真は闇に囚われた。
 真は死体を捜していた。粉々になるまで砕いてやるつもりだったのに、見つからなかった。足元の感覚がないままに歩き続け、やがて大きな木の下に辿り着いた。
 よく見ると、木の幹には女の胸が浮き上がっている。横暴な神から逃げた女が月桂樹に変わったのだ。ふと足下を見ると、地面から腕が突き出ていた。

 この腕だと思った。骨ばった手には見覚えがあった。
 真は地面を掘り始めた。地面は固く、真の手はすぐに土と血で黒と赤に染まった。それでも真は素手のまま、地面を掘り続けた。
 真が掘ると、腕は地中に沈んでいく。真は追いかけるように地面を掘った。腕が地面にのめり込んでいく速度が上がると、真も逃げられまいと必死で土をかいた。
 爪が裂けて剥がれた。しかし、その時にはもう痛みに反応する感覚は、残っていなかった。
 知らず知らずのうちに、言葉にならぬ声で叫んでいた。

 誰かの大きな身体が真を抱き締めた。真は抗い、無茶苦茶に暴れた。大きな身体は真の身体を、折れるほどの力で抱き締めていた。真はその背中に泥と血に塗れた爪をたて、狂ったように引っ掻いた。
 大きな身体は痛みを受け入れるようにして、さらに真の身体を締め付けてくる。

「真、もういい」
 次第に真は力を失った。
 あぁ、俺は狂っているのだな、と思った。瞬きもせずに闇の空を見上げていた。時々、僅かに現実の中に残された意識が外界を認識しようとすると、激しく頭が痛んだ。身体が割れ裂けるような痛みの中で、真は仁の身体のにおいを嗅いだ。

 真は死体を粉々にしなければならなかった。そのためには今、この男に抱かれなくてはならないと思った。
 頭の細胞の突起は無茶苦茶に繋ぎ合わされて、因果関係が普通ではなくなっていた。真は仁の身体にしがみつき、仁の太い鎖骨に噛み付いた。仁の手を求め、自分の猛り狂った性器を摑ませようとした。
 だが北条仁はその手を真の背中に優しく回し、ただ真を抱き締めるだけだった。真は満たされない欲求に狂いそうになった。

 朝、目を開けると、やはり一人きりだった。真はふらふらと立ち上がった。身体が崩れ落ちそうになった時に、大きな男に抱きとめられた。男は日課のように、真を便所に連れて行き、その後で風呂場に連れて行き、ゆっくりと身体を洗ってくれる。真が男の顔を見ると、男は太い声で、正気ですかい、と尋ねた。
「若が心配してますぜ、姐さんも、深雪の姉さんも」

 真は男の顔を見て、それから自分の爪に視線を移した。爪は剥がれてもいないし、指先が血に塗れているようなこともなく、そのことがただ辛く思えた。いっそ身体が裂けてしまってくれていたらと、どれほど思ったかしれなかった。
「裁きは下されたんですよ。神の裁きだ。兄さんは早く忘れることです」
 真がふらつくと、大男は着衣のままの身体で、真の身体を抱きとめた。この男の身体の内側では、真など子どものようなものだった。

「美和ちゃんは」
「姐さんは昨日から大学に行ってますわ。もう安心だからってんで。若はまだ護衛を外すな、って言ってますがね。夕方には戻って来られまさぁ。深雪の姉さんは、足の怪我でね、一週間ほど入院されてましたけど、退院してしばらくうちにお預かりしたんですが、もう大丈夫だからって一昨日、マンションに戻られましたんで」
「仁さんは」
「若は、今日は荒神組の親分筋と話をつけに行っとります」
「一緒に行かなくていいんですか」
「あっしですかい? なぁに、若にはいっぱしのもんが三人ばかりついていってますわ」

 風呂から上がると、真は久しぶりに意識して少し朝食を食べ、新聞を広げた。まだ雲の中を歩いているような気分だったが、外界の空気はちゃんと一気圧で、真の皮膚を突き通すような痛みを起こさせることはなかった。
 新聞の一面に小さく、澤田顕一郎が検察の事情聴取を受けたという記事が載っていた。詳しいことは何もわからなかった。逮捕された、という文字はないが、家宅捜索令状が出される見込みで、澤田は家に戻れない状況のようだった。連日の殺人事件報道で、澤田の『事件』の扱いが小さくなっているのだろう。

 真は着替えて、それほど濃くはない髭をあたり、久しぶりにネクタイを締めた。大男が驚いたように真を見た。出掛けることを告げると、ついていく、と言われた。断ってもついてくるだろうと思い、真は大男の運転で皇居の近くまで乗せてもらった。
 真が車を止めさせたビルを見て、大男は驚いたようだった。
「そいつはいけませんや」

 ここでは真を降ろせない、と大男は言ったが、真は一時間で戻ると言ってビルに入った。大男はついてこようとしたが、さすがに福嶋に一緒に会わせるわけにはいかなかった。それでも彼はビルのエレベーターまではついてきた。
 案の定、ビルの入口で止められたが、受付の女性は優しく穏やかな声で電話を掛け、連れの大男に待つ場所を教え、真をエレベーターへ誘った。声は優しいが、無駄のない動きと笑っていない目の力には、さすがに大男も気が付いたようだった。

 福嶋は真が訪ねたときにはこの事務所にはいないようだったが、十五分ほどでどこかから戻ってきた。真は待っていたソファから腰を上げた。
「近々来るやろ、思とったんや。どないや、身体の調子は」
 福嶋は部屋に入ってくるなり、例の大きな力強い声で言った。あっけらかんとした強い調子に、一瞬、目的を忘れて流されそうになった。

 真は答えずに、上着を脱ぎ、ネクタイを外した。福嶋は驚いたような顔をしたが、そのうち面白そうに笑った。福嶋と一緒に入ってきた二人の男は表情さえ変えない。
「何のつもりや、兄さん。まさか男に抱かれる気持ちよさが、もう忘れられんようになったんか」
「村野花の居所を教えてください」
 福嶋はしばらく真の顔を見つめていた。そしてそのうち大声で笑い始めた。
「何言い出すんか思たら」

 福嶋はそう言って急に笑うのを止め、厳しい顔になって真の傍に歩いてくると、真が外しかけたシャツのボタンをとめた。
「ええか、兄さん。兄さんの身体はな、そんな安もんと違う、高級なんや。たとえ相手がわしでも、安売りしたらあかん。個人的にわしとのセックスが忘れられん、ゆうのやったら話は別やけどな」
 福嶋はそう言って、真のネクタイを締めなおし、まぁ座り、とソファを勧めた。

「どないしても澤田顕一郎のことに首を突っ込みたいんか」
「あなたは気が付いておられるんでしょう」
「連続殺人事件の犯人か?」
 福嶋は真に煙草を勧めたが、真は手を出さなかった。福嶋は表情を変えないまま自分の煙草に火をつけ、ゆっくりとひとつふかした。
「ほんまに、イタリアのマフィアはこわいわ。わしらでもぞっとするようなことしよる。せやけど、村野花はマフィアの跡取りに直接悪さしたんとちゃうさかい、関係あらへんやろ」

「あの女がいる限り、また犠牲になる子どもがいるかもしれない」
 福嶋は鼻で笑った。
「あほゆうんやないわ。頭のねじがぶっ飛んだ相棒がおれへんようになったんや、あの女にもうそないな勢いはないわ。あるとしたら、澤田への執着だけやろ。どうせ一人では何もでけへんのや。ほっといたり。それに今更どうこうしても、澤田への事情聴取やら家宅捜索は止めらんやろし、澤田にかけられた疑いの目は、たとえ疑いが晴れたとしても、政治家である限りは一生付きまとうもんや」
「だったら、あなたにも村野花を庇う理由はないはずだ。あなたが村野花に弱みを握られているのでもない限り」

 福嶋はしばらく考えていたようだった。
「どないするつもりや」
「あなたは僕に寺崎孝雄を殺させようとした。本当ならその代価としてでも、その女の居場所を教えてくれてもいいはずです。足りないようなら僕を抱けばいい。理由を説明する義務はありませんし、あなたに納得してもらいたいとも思いません」
「北条の息子か。どないしても兄さんに手を汚して欲しいはなかったんやな」

 真はしばらく不可解に福嶋を見ていた。そして福嶋が反応したのが『殺させようとした』という一語だったことに気が付いた。
「あなたが、アサクラタケシに『仕事』を依頼したのではないのですか」
 福嶋も不可解に真を見た。
「アサクラタケシが殺ったんか」
 真はしばらくぼんやりとした頭の霧を払えなかった。振り払うように頭を横に振ったが、全く霧の晴れる気配などない。
「いえ、直接見たわけじゃない。他の誰かかもしれません」

「アサクラタケシは国家に飼われとるんや、少々の圧力かけたかて、仕事を個人的に受けるような立場とちゃうで」
 そう言って、福嶋は立ち上がった。
「まぁ、ええわ。せっかく健気に身を差し出しに来てくれたんや。上、行くか。わしも半時間ほどやったらなんとかなるさかいな」

 真は黙って福嶋に従った。十階に上がると、その日はブラインドも上げられていて、部屋は明るい光に満ちていた。福嶋は自らブラインドを下げ、向きを調節して光だけを部屋に残した。
 この部屋で、あの息苦しいビデオを見て、福嶋に身体を開いたことが嘘のように思える。だが、真は自らもう一度この男に抱かれに来たのだ。それがただ村野花の居場所を知りたかったのか、北条仁が手出しをしてくれないことに痺れを切らしただけなのか、自分でもよくわからなかった。

 俺はおかしくなっているのだろう、と真は思った。
 まだ殺し足りないのだ。飢えた身体の血が、せめて福嶋との狂ったようなセックスで満たされるのならと思っているだけなのかもしれない。
 真がネクタイを解こうとすると、福嶋の手がそれを止めた。時間がないさかいな、と言って福嶋は真の背中をベッドにつけて、足だけがはみ出したままの真のベルトに手を掛けた。下半身だけを剥かれて、真は一瞬で無抵抗になった。いや、始めから抵抗する気などなかった。真は目を閉じ、福嶋を待った。

 しかし、暫くは何の気配もなかった。やがて福嶋がベッドを離れた音がして、暫くの間ごそごそと引き出しの中かどこかを探るような気配だけがあった。真は福嶋が何か道具でも探しているのかと思っていた。
「勃っとらへんがな。時間がないんやで」
 真はそう言われて、目を開け、福嶋のなんとも言えない不可思議な表情を見つめた。つまり意地悪いことをしようというのでもなく、笑っているのでもない。
「自分ではよ、勃たせんかい」

 真は福嶋が表情とは裏腹の冷たい声で言った言葉に、暫くは反応しなかった。それからゆっくりと目を閉じ、自分の性器に手をやり、扱き始めた。無意味で悲しく、乾いていた。
 頭は意識を手離しかけていた。また夢の中と現実との境は曖昧になり、時間の感覚も失われていく。

 霧の中から抜け出せない。死体をもう一度裂くまでは、どう考えても許せることではなかった。それなのに、真の手元にはその死体の欠片もなかった。その代りを求めるように、真は次第に手の動きを速くして、性的な興奮などまるで感じず、規則正しい運動をしているようにただむやみに擦った。
 身体に福嶋の重みがのしかかる。全く準備されていない身体だったが、貫かれてもいいと思った。

 しかし、ふと気が付くと、福嶋に軽く頬を叩かれていた。
「兄さん、正気か」
 福嶋は真の手を除けて、真の尻を上げさせ、下着とスラックスを上げてベルトを締めた。淡々とした動きだった。
「辛そうやな。わしがその気ぃでも、今の兄さんは抱けんわ。もっと余裕のある時に来いや。そのときは例え天皇陛下への謁見であっても仕事全部キャンセルして、朝まで可愛がったるわ」

 そう言って福嶋は一枚の名刺を真の手に握らせた。
 クラブ タランチュラ 新宿三丁目
 真のテリトリーのまさにど真ん中で、その女は生きていた。

(つづく)





どうでしょう? あんまり福嶋の印象は変えていただきたくないのですが(やっぱり、「悪人」がいい)、でも実はちょっと好々爺だったりして。というのか、「効果的なタイミング」を知っているのかも? そう考えたら、無茶苦茶悪人?

必ずしも優しく慰めてくれる相手ばかりではないのですが、この交差点では色々な人間が真の前を行き交い、そして時には叱咤し、時には抱きしめてくれるのです。
さて、次回はくすぐったくなるような友情の物語? 天然級長の出番です。

<次回予告>
 真は享志の腕の中で再び呼吸を荒げ、震え始めると嗚咽を零し、叫ぶと共に享志の身体にしがみついて背中に爪を立てた。その腕の中の真の急な変化を、享志は意外にも上手く受け止めた。享志は狂ったように暴れ始めた真を抱きしめ、耳の内に囁いた。
「そうだ、奴等のしたことは許されるべきことじゃない。お前は何にも間違っていない。もしもまだ足りないなら、俺が一緒に行ってやるよ。そいつらの身体を一片一片切り刻んで、骨を砕いてやろう」
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Category: ☂海に落ちる雨 第5節

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コメント


うはぁ

更新、お疲れ様でした。

真、壊れてるじゃん。
なんか大荒れですね。掘るわ、噛みつくわ、引っ掻くわ。まさに野生のヤマネコって感じです。そこまで追い詰められていたのか……。でも獲物をもらうために、また福嶋にってのはねえ、たしかに安売りしちゃってる感じがします。福嶋のオッサン、やっぱりグレーでダークですけど、そのへんはよく見てるなぁ。
それにしても、仁道ホテルの待遇、なかなかいいですね。東京に出張したとき、泊まらせてもらおうかな。
で、えっと、あの微妙な描写って、仁がついに……ってこと? いや、真の妄想か。
イタリアの方々、すっごく怖いです。まさに目には目を、歯には歯を、穴には穴をって感じで……ガクブル。

次話の予告を読んで、ちょっとというか、かなり享志のイメージが変わりました。もう、なんかね、怖いひとたちばっかりで……福嶋じゃないけど「兄さんたち、正気か?」(爆)

TOM-F #V5TnqLKM | URL | 2016/01/19 14:17 [edit]


あらぁ

こんばんは。

本当に壊れている……。っていうか、壊れているから、そういう発想になっちゃうのかもしれませんよね。少なくとも普通の神経だったら、服脱ぐって発想にはならないし。

たぶん、もう「竹流のため」という論理もなくなっちゃっているのかもしれませんね。荒神組も巻き込まれて、仁をはじめとする多くの人間が真を心配していることも、きっとあまりちゃんとは理解していないし、ましてや竹流や葉子の心配なども全然頭になさそうです。

早く人間に戻るといいなあ。

新聞沙汰のあれこれはイタリアパパのお仕事ですか。容赦ない感じ。真パパに仕事を依頼した人のことはいずれ明かされるのかしら。

関係ないですが、美和はもう「姐さん」に昇格したんですね。部下たちの認識の中では。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2016/01/20 05:34 [edit]


TOM-Fさん、ありがとうございます(^^)

いつも早速にありがとうございます(*^_^*)
うん、壊れてますね……そもそもいくら真でも、目の前で、いくら憎たらしい仇でも頭をぶち抜かれるシーンを目の当たりにして、しかもそれをやったのが自分の親父かも知れなくて、そのうえ、自分もまたそういうことをしそうになっていて……多分、エミリーとセシルの葛藤じゃないけれど、かなり理性的な自分と、獣のような衝動とが、身体と心の中でゴジラ対キングギドラなんだと思います(って、この文章自体が壊れてる?)。
掘るシーン、実は、これが原型だったのですが、このシーンが(もちろん夢の中)気に入って、ここを独立させたのが桜の掌編にあるのですけれど、最初に掘ったのは真……野生のヤマネコと、竹流に飼われている家ネコと、そういう葛藤でもありましょうか……(う~ん、そんな解釈でいいのかな)。
福嶋のおっさん、いいところをつまみ食いしていますが、あれでいて、結構相手をよく見ているのですよ。このおっさん、実は「大事な人」がいるのですが(息子のような感じの人物……あ、これは裏設定)、その人物はおっさんが悪人だとは重々承知ですが、見守る系に入っています。その人も危ないお仕事をしているからかも……

> それにしても、仁道ホテルの待遇、なかなかいいですね。東京に出張したとき、泊まらせてもらおうかな。
あ、そうですか! そうかぁ、確かにあのホテル(って、どのホテル?)、待遇いいかも。もれなく、大男の御背中お流し付き! しかも朝食とか、絶対美味そう! ただ妙に部屋が広くて、ちょっと襖とかきんぴか系で、虎とか龍に襲われる夢を見そうだ……

> で、えっと、あの微妙な描写って、仁がついに……ってこと? いや、真の妄想か。
あはは~っと、え~っと、こちらは真の妄想です、多分(かな?)。仁は竹流に「据え膳は喰いたいけれど、食えない」と言っていますし、そこで嘘を言うような人じゃありませんからね! うん、仁義に反するし。

> イタリアの方々、すっごく怖いです。まさに目には目を、歯には歯を、穴には穴をって感じで……ガクブル。
ほんとに、怖いですよね。でもこれ、ゴッドファーザーとか、昔の任侠映画とか、ビートたけしさんの映画とか観て、あ、ここまでするんだな、この人たちはと思ったのでした。彼らには彼らしか通じない理屈があって、もう一般人の理解と感覚の及ばない世界ですよね。だから、ここではもうさらりと流していますが(とても一般人の私には描写できぬ)……
チェザーレの立場では、適当なところで手打ちするなんてことになったら、後々、ヴォルテラが舐められるのですね。
ガクブル……ですね、確かに^^;

> 次話の予告を読んで、ちょっとというか、かなり享志のイメージが変わりました。もう、なんかね、怖いひとたちばっかりで……福嶋じゃないけど「兄さんたち、正気か?」(爆)
あ~(爆) 享志は真面目なんですよ(あはは~)。真面目にまじめに……親友のためならって……でも、ここは前後のシチュエーションが無いからびっくりしますが、通して読むとそうでもないかも。またお楽しみいただけたらと思います。
いつもありがとうございます!!

彩洋→TOM-Fさん #nLQskDKw | URL | 2016/01/20 07:55 [edit]


おわぁ

蜂蜜レモン・・・(がどうした><)
真はまだ彷徨っているのですね。獲物を持っていかれたことに納得がいっていないのか。真の中ではまだ終わっていないのか。どこまで突き詰めたいのか。
珍しく誰かに頼ろうとしたと思ったら、頼ろうとしたのがオヤジで頼り方が安売り?
こらこら。

仁が良いですね。力がある。力というものはこう使わなくっちゃ。
真の意識が野生の猫化しても、仁がそばにいてくれるからある意味安心です。

オヤジは悪人かもしれないけれど、相当の賢人。
賢くなければそれ相応の悪人にもなれないはず。
てか、関西弁(河内?)の語りが妙に良い(←ツボ)

けい #- | URL | 2016/01/20 08:10 [edit]


こりゃぁ

真、思ったよりもさらに深刻に壊れていますね。
なぜにそこまで、自分の手で引き裂いてしまいたいのか・・・。
深すぎる愛ゆえなのか、それとも本当にその中に、冷酷な殺し屋の血が?

仁だけでなく、周りで擁護する人たち(この大男、なんか脇だけど役得)の存在がなかったら、とっくにおかしくなっているところでしょうね。
今回は福嶋も、ちょっと節度を守ったみたいで、ほっとしました。
いや…節度をまもったというよりも、一番おいしい状態でないと料理は食べないグルメなんでしょうね。分かるよ。(←なぜ)

さあ、こんどの標的は村野花。この女が諸悪の根源・・・だとしても、この女を討ったところで気持ちが鎮まるとも思え無いし。
どこで戦いを終えるのか。こればっかりは真にも、もしかしたら分かっていない事なのでしょうね。
今の真を救えるのは、だれなんでしょう・・・。

lime #GCA3nAmE | URL | 2016/01/20 14:30 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

うぅ。壊れてますね……いや、書いている時は自分では当たり前の流れだったのですが、皆様に「壊れている」とコメを頂き「お! そう言えば壊れてる!」と^^;
そもそも、死にそうな竹流を数度(一度回復してまた落ち込んだし)に分けて見せられ、さらにトドメにビデオを見せられ、しかもそこに到達するのに身売りもし(なんか変な表現だな)、自分の手で仇を打とうと思っていたところ、それを目の前で掻っ攫われ……自分の中の血が仇をころそうと思ったものの、それを実際に目の前に見たら、それはそれでショックで、一方ではこの怒りをどこへ持って行ったらいいのか分からなくて、どこかへぶつけたいんだけれど、その仇はいないし、自分への攻撃へと変わっていきそうな、いや、あるいはもう何も感じないようにしようと思ってみたり、そんな感じ? 要するに、くちゃくちゃ。
あ、服脱いでるし……でしたね。福嶋とあんなことをして→仇のところに行った、という因果関係が真の中で変なふうに繋がっちゃったのか(パブロフの犬?)、というよりも、この袋小路を、福嶋がまたなんとかしてくれるって思ったのかもしれませんね。解決方法は別に何でも良かった、と。それに、その瞬間は……きっと色んな辛いこと、忘れられたんだろうな……
でも、さすがに周囲の人間たち、放っておかないでしょう。うん! 何よりもここは、福嶋のおっさんでさえ、真の奇妙な行動に荒療治で対応してくれましたので(あんなことさせて、「おまえ、やってること、おかしいやろ?」って、一応諭してくれたみたいなんですけれどね。諭し方が変だけれど、これが、このおっさん……)、次はもっとまともなことを言ってくれるはずの人間たちが待っています(あれ? それが享志のあの発言? でも、あれはいちばん深い愛の言葉かもって、ちょっと思っています)。きっと立ち直る……はず?? うん、静かに外堀から埋めていきますから……

> 早く人間に戻るといいなあ。
うぅ、何かの妖怪のお話みたいになっているかぁ……

> 新聞沙汰のあれこれはイタリアパパのお仕事ですか。容赦ない感じ。真パパに仕事を依頼した人のことはいずれ明かされるのかしら。
はい。イタリアパパにしてみたら、自分の身内、しかも後継者が受けた屈辱を中途半端な状態で受け入れたなんてことになったら、後々、復讐もできない集団、と言われてコケにされてしまうわけで(こうした世界の理屈)・……まぁ、本当に怒っていただけかもしれませんけれど。容赦ありません。ゴッドファーザーとか観てて思ったんです。この人らの感覚、こういう感じなのかなって。いや、私は適当なところで手を打ちなさいよと言ってあげたいけれど、中庸は無いんでしょうね。
真パパに仕事を依頼したのは・……(ありゃ、そ、そこにここでツッコまれると、ドキドキしちゃう^^; っても、この辺はもうなぞでも何でもないのかもなぁ。でもあの人、基本的にサラリーマンなんですよね。出来高払いはあるだろうけれど)

> 関係ないですが、美和はもう「姐さん」に昇格したんですね。部下たちの認識の中では。
そうそう、部下たちは美和のことを姐さんって呼んでるんですけれど(だって、こわもてのお兄さんたちからすると「美和さん」ってほうが照れちゃうんですよ、きっと)……さて、こちらのお話もまだ先がありますので、お待ちくださいね。
いつもありがとうございます!!

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2016/01/21 08:07 [edit]


けいさん、ありがとうございます(^^)

けいさん、コメ返遅くなってすみません! 職場でこの頃不測の緊急事態が多く続いてしまって……(>_<)

> 蜂蜜レモン・・・(がどうした><)
あは。それに引っかかってくださいましたか。この寒い冬のさなかに更新しておりますが、実はほぼ真夏の物語。あ、そちらとは季節が合っていますよね。夏はあの、氷がからんとグラスの中で音を立てるのがいいんですよね。そして、中身ははちみつ檸檬(^^) さっぱりとした飲み物に新聞記事のギャップ……そんなシーンでした。

真はものすごく盛り上がった後なので(表現が変ですが、ものすごくアドレナリンが出まくった後で)、それを突然持って行き場無く終わらせられてしまったので、ものすごく中途半端な状態に急になっちゃって、おかしくなっているようです。それに、あれこれ大変なものを見聞きして、体験しちゃったので、訳が分からなくて……何より、自分自身の中の恐ろしい血(本性?)を知っちゃったので、それもあってパニックになっているのかもしれません。でも、一番は……自分が仇を!と思っていたのに、何もできなかったこと、なのかな?

> 珍しく誰かに頼ろうとしたと思ったら、頼ろうとしたのがオヤジで頼り方が安売り?
> こらこら。
あ、ほんとだ^^; 珍しく頼ろうと思ったのに、何故かオヤジ……オヤジって頼りがいがあるように見えていたのかしら??
でも、あんなエロオヤジですが、結構いいとこを突いているというのか(いや、美味しいところを持って行っているというのが正解?)、ちゃんと見極めているみたいですね。ま、このおっさん、なんて言っても今は高見の見物ですから、それは楽しいでしょう^^; でも真にしてみたら、このおっさんだけが自分の本性を見ちゃったかもしれない人、なので、逆に安心したのかもなぁ~(あ、それってマズイのかも……)
このオッチャン、皆様の評価は厳しいと思いますが、インパクトと悪人っぷりを(書きながら)とっても楽しんでおります(^^)
関西弁、このオッチャンにはぴったりですよね。いや、書いていて楽ったらこの上なく……(実は態度とか言葉遣いのイメージは、もう亡くなったけど、私の伯父……文字通り、河内のおっさんでした)
でも、けいさんに楽しんでいただけているようで、何よりです(え、違う?)。

仁はこのお話の中ではひとり、いいとこ取りなので(^^)
こちらは、書きながら「清涼剤」を求めておりましたので、ここでの仁の立ち位置は、作者の心のよりどころ、って感じでした。いや、このしんどいお話を乗り切ったのは、ひとえに仁と美和のおかげです。有難いカップルだ。でもこのカップルだって、実はとっても大変で……次作ではやっぱり追い込められていっていますし、其々お話の中で、立場を変えていくことになるのかもしれません。 。
> 真の意識が野生の猫化しても、仁がそばにいてくれるからある意味安心です。
うんうん。竹流は野生ネコを家ネコに替えるべく頑張ってきましたが、やっぱり野生は野生。仁は、まぁ、野生ネコを野生ネコとして置いといてくれてるみたいですね。でも、またいずれ噛まれたら、考えを変えるのかも。
さて、次話は天然級長の出番です。
またまたよろしくお願いいたします。コメントありがとうございました!!

彩洋→けいさん #nLQskDKw | URL | 2016/01/22 06:59 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

limeさん、コメ返遅くなってごめんなさい! 仕事で不測の緊急事態が続いてしまって、バタバタしておりました。
さてと、真。あ~、limeさんの目からも「壊れている」ように見えますかぁ(いや、壊れてるよ、うん)。でも、大海の予想では、limeさんはそんな真を楽しんでくださっているはず? なんちゃって。

> なぜにそこまで、自分の手で引き裂いてしまいたいのか・・・。
> 深すぎる愛ゆえなのか、それとも本当にその中に、冷酷な殺し屋の血が?
うん。きっとですね、深すぎる愛(ここにも実はちょっと倒錯的なものが??)は、自分の中では「崇高なもの」だったんですよ。それなのに、実はそれが結構どろどろな想いだということに気が付いたってのもあるし、そんなに思いつめていた自分にびっくりってのもあるし(いや、実は知っていたのだけれど、逆行性健忘と一緒に彼方に追いやっていたというのか)、そして、自分がしようとしていたこと(殺人?)を、目の前で見ちゃって、半分はビビったのもあり、自分が恐ろしくなったのものあり、それなのに、自分こそがそうすべきだったという思いにも縛られていて……幾種類もの相反する内容を抱えたものが、身体の中で渦巻いていたのですね……(うん、きっと)だから、なんか身体を裂かれそうな感じで……

が、しかし! そうそう、自分では、自分と竹流との2人の世界?、あるいは、オヤジと自分という閉ざされた世界(あ、福嶋のおっさんではなく、お父ちゃんです^^;)だと思っていたのに、今から、いろんな人たちがやってきて、「おまえ、一人だなんて、勘違いするなよ!」って、言ってくれる……はずだ! えっと、ちょっと言い方が変な人もいますけれど(って、その代表が天然級長かぁ……他の表現無かったの?って……)周りの有難い支えで、きっと立ち直ってくれるはず、です。
福嶋も、あれはあれで、結構助けてくれたんじゃないかしら、と。いや、あれは「兄さん、今の自分を見てみ。ちゃんちゃら可笑しいで」と自覚させたかったんでしょうね(でも、やり方が変? ま、それが福嶋……決していい人ではない……)。

> いや…節度をまもったというよりも、一番おいしい状態でないと料理は食べないグルメなんでしょうね。分かるよ。(←なぜ)
あはは~(爆)そうそう、そういうことです! 私も分かるよ。(←うしし(^^♪)
いや、もう、やりたいだけの血気盛んな若者じゃありませんからね。時にはこうして高みから諭してくれるんですよ(言い方とやり方は変だけど……)。
さて、次は村野花ですね。今まで、人の話の中でしか登場していなかったこの悪い女。でも会ってみたら……どうなんでしょうか。実はこの、真と村野花のシーン(短いけれど)、全編の中で、私がさりげなくとても気に入っている部分なのです。何も起こらないのですけれど……期待していただくようなシーンでもないのですけれど、でもきっとlimeさんは楽しんでくださる……かな? あ、倒錯した世界ではありません^^;
真を救えるのは……でもやっぱり、彼ですよね。そうだよ、うん。福嶋でも、仁でもない。本当の愛って、目を見ただけで、もうそれで救われちゃうんですよね(って、それもなんか変? う~ん、倒錯の愛ではないのに……)。でもなかなか会いに行かない、行けないんですよ。次回、級長がけしかけます(*^_^*)
いつもありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします(^_^)/~

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2016/01/22 07:41 [edit]

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