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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

[雨166] 第35章 恋花(2)私を見失わないで 

【海に落ちる雨】第35章その(2)です。
『私を離さないで』にしようと思ったら、今まさにドラマ化されていたのでやめました。
思えば、携帯電話のないこの時代、帰ってこない旦那や子供を心配しても、連絡を取るなんて簡単にはできませんでした。待ち合わせの時に駅のホームの反対で待っていても、出会えないまま、なんてこともしばしばありました。
何でもかんでも「繋がっている」今では考えられないことでしょうけれど。
時々、繋がっていない時代を懐かしむのは何故かなぁ……

 登場人物などはこちらをご参照ください。
【海に落ちる雨】再開に向けてのキーポイント
【海に落ちる雨】登場人物



 村野花は微動だにしなかった。澤田は扉を振り返った。真は思わずスツールから立ち上がっていた。
「村野花、あなたに逮捕状が出ています」
 決然とした声の主は、添島麻子刑事だった。
 添島刑事はまっすぐに村野花を見つめ、それから真のほうをちらりと見た。
「罪状を説明したほうがよろしいでしょうか」

 丁寧でいて有無を言わさぬ気配だった。
 真はこの女は根っからの刑事なのだと思った。大和竹流と別れても、刑事として生きて行く、そのことに疑問のない女だった。それは決して大和竹流への愛情が、御蔵皐月や室井涼子と比べて薄いということではない。この女は、その本質として、己の恋情に潰れてしまうことをよしとしないという信念を抱いているのだ。

 村野花はその時、恐ろしいくらい美しく微笑んだ。
「いいえ、結構よ」
 真はまだ呆然と村野花の顔を見ていたが、花はカウンターの奥からそのままの姿で回ってきて、真の脇をすり抜けた。
 その瞬間、極めて優しい香りが彼女の首筋から香った。

「あんたは間違いなく分岐点にいるよ。あんたがするべきことは、ただそこから飛ぶことだ。行き先が極楽か地獄かは、私の知ったことじゃないけどね」
 村野花は真にそう告げて、澤田顕一郎には何も語らず、立ち止まりもせずに決然と歩き去った。
 扉が閉まる余韻までも収束してから、やっと真は自分が震えていることに気が付いた。

 若い刑事に村野花を任せた添島刑事は、次に澤田顕一郎のところにやって来た。
「澤田さん、あなたの家から貸金庫の鍵を押収しました。その金庫の中には二十二年前のフィルムが入っていました。内容はご存知ですね」
 澤田は息をひとつついて、立ち上がった。
「私は逮捕状を持っていませんし、あなたには弁明する時間と権利、義務が与えられていると思います。私はただ河本からあなたを連れてくるように言われただけですから」
 添島刑事は幾らか心配そうな視線を真に向けたが、真が突っ立ったままなのを暫く見つめた後で、そのまま澤田を伴って出て行った。

 扉が閉まり、突然外界の騒音は消し去られて、静かに有線のリクエストが続いた。
 真は力なく、たった二席だけのテーブル席のほうに座った。季節が理解できないほどに、身体は冷え切っていた。

 分岐点にいることは知っている。だが、十代の頃のように、心のままに選び取り、勢いよく飛ぶほどには思い切れない。それは無鉄砲になれるほどにはもう若くないというだけのことかもしれないし、あるいは振り切れない複数の思いに縛られているからなのかもしれない。自分がただ混乱していることはよく分かっていた。

 ローマについて行くことなどできるはずもない。あの女のように毒を喰らいながら生き続けることもできない。それならば何故、あの時寺崎昂司を殺して、自分もまた一緒に狂い死にしてしまわなかったのだろう。
 真は身体の震えを止めることもできずに、割れるように痛み始めた頭を抱えた。

 浦河に帰ろうか。まだそこに自分の場所があるなら、飛龍がまだそこで待っていてくれるなら、幾らか残された時間をあの場所で過ごすのも悪くない。北斗、銀河、燦、シリウス、七星、流、ルナ。真は順番にハスキー犬、樺太犬、オオカミ犬たちの顔を思い浮かべていた。どの犬たちもみなもうこの世にはいなかった。自分は馴染み深い顔のひとつひとつとどれほど遠く離れてしまったのだろうか。梟のカムイ、狐のカムイ、大鷲のカムイ、彼らはまだそこにいるのだろうか。

 それとも俺は、あの場所へ行っても、彼らを見つけ出すことができないほどに穢れてしまっただろうか。飛龍はそこから抜け出すには、ただもう一度あの崖から飛ぶしかないと言うかもしれない。それでも、子どもの真を慰めてくれた犬たちや昴のいる場所へなら、今こそ行ってしまってもいいような気がする。
 そこはもしかすると真が思う以上にいい場所かもしれない。

 次のリクエストは、一九七五年の作品、中島みゆきさんの『時代』です。
 真の混乱した頭の中に、女性DJの深く優しい声が静かに落ちてきた。

 一九七五年、四年前。その頃真は一体どうやって生きていたのだろう。
 確かあの頃は、美沙子と別れた後で、葉子が家にいて、たまには竹流が灯妙寺に遊びに来ていた。竹流は必要以上に真に近付くこともなく、ある一定の距離を保ったまま、ただ完全に見放してしまうとまた真が『自殺』でもしかねないと思っていたのか、常に義務のように真と葉子の様子を見に来ていた。

 あの頃、葉子がいなかったら、真はまともに生活などできていなかったはずだ。だから葉子が結婚した後、真はこの世と折り合いをつけることが、それがこれほど簡単なのかと思うくらい簡単に、できなくなってしまった。
 あの時、竹流と享志が真を救い上げてくれなかったら、真はりぃさと間違いなく心中していた。考えてみれば、葉子も大和竹流もいないところで生きていたことなどないのだ。

 そんな時代もあったねといつか話せる日が来る。
 本当にそうだろうか。いや、今度こそこの新宿の街は真を飲み込んでしまうかもしれない。この街は真にとっての隠れ家ではなくなってしまい、真はこの優しく恐ろしい街に吸い込まれてしまうのかもしれない。そういった人間たちを、ここで一体どれほど見てきたことか。

 真はテーブルに突っ伏した。
 少しずつ新宿は闇の顔を向け始めている。この闇にこのままきっと呑み込まれてしまう。

「ん、もう、陰気臭い店ねぇ」
 夜が近付き、活気付き始めた町の騒音と共に飛び込んできた声は、素っ頓狂なくらい逞しく響いた。
 電気、電気、と呟きながら奥へ進んでいく足音、さらにもうひとつの足音は真が突っ伏したままのテーブルの横で立ち止まり、向かいに座る気配に変わる。

 真は顔を上げた。目の前に美和の、幾らか心配そうな、半分は呆れたような、怒ったような顔を認めた。
 ぱあっと店内が明るくなる。電気を点けた足音は、そのままカウンターの中の酒を物色している。
 新宿二丁目のゲイバーのチーママ、桜だった。逞しい腕で上等のウィスキーの壜とグラスを運び、作り物の胸を真に押し付けるようにして、真の隣に座った。

 途端に、桜は大きな骨ばった両手で真の頬を摑み、いきなり唇を押し付けてきた。頭の回路がおかしくなって、幻を見ているのかと思っていたが、唇に押し付けられた感触は、明らかに現実だった。
「真ちゃん、もう、本当に心配してたのよぉ。東京に戻ってたんなら連絡くらいくれてもいいんじゃないのぉ」
 さ、飲も飲も、といいながら、手際よく桜はウィスキーの水割りを作り始める。真は呆然としたまま、リズミカルにくるくるとマドラーでかき回されている琥珀を見つめていた。

「あんたも、もうストレートはやめときなよ」
 美和に向けた言葉は鼻歌に替わる。よく聞けば、、有線から零れてくる中島みゆきの歌だ。あまりにも奇妙で明るいアレンジだったので気が付かなかった。
 桜に歌われていると、確かに時代は回り、別れた恋人たちも生まれ変わって巡り会うような気がするから不思議だった。

「どうしたんだ」
 他に言葉を思いつかず、真は桜と美和の顔を順番に見た。
「女刑事よ。警察ってほんとに、侮れないわね」
 桜は真に水割りを差し出す。
「桜ちゃんと飲んでたの。そうしたら店に電話がかかってきて、ここに先生がいるから何とかしろって」
 美和が桜の言葉を解説した。まだ明るい時間から既に飲み始めていたのかと思っていると、桜が更に解説した。

「そうよ、この子ったらね、一人前に何か悩んでるみたいだからさ、あたしが誘って飲んでたのよ。それにしても、何で私たちの居場所が分かったのかしらね? 警察の機動力ってのかしら、びっくりするわよねぇ」
 いや、それは単に、君たちが飲んべぇで、出没する店の範囲が、添島麻子刑事個人に知られているだけだろう、と思うのだが、それでも添島刑事が複数の店に電話をかけたことだけは間違いがない。世話になりっぱなしだ、と真は思った。

 桜は、ほら、と美和にも水割りを渡す。自分の分も作ると、強引に乾杯をして、半分ほども一気に飲んでしまう。あ、そうだ、そうだ、と桜は言い、店の公衆電話を見つけると、自分の店に電話を掛けて、少し遅れまぁす、同伴で行くわねぇ、いい男と飲んべぇの女よぉ、と明るく話している。
 真はその間、美和と見詰め合っていた。

 美和が真を心配していることは、鈍感な真もさすがに気が付いていた。だが、その感情の中に複雑な意味合いがあることを、真は微かに嗅ぎ分けている。正気ではなかった分、自覚がなかったにしても、自分が夜な夜な仁を頼っていたことくらい、全く覚えていないわけでもない。
 美和との間に、仁を挟んで奇妙な感情になることだけはないと思っていただけに、真はこの自分が招いた状況に対応できないでいる。

「さ、飲むわよ」
 他人の店だろ、と真が言うと、お代は置いてくわよ、と桜は屈託がない。
「こんな陰気臭い男と女の相手は、素面じゃできないわよ」
 そう桜が言ったところへ、美和が文字通り一気に水割りのグラスを飲み干した。
「ちょっと、あんたは飲みすぎよ」
 桜も負けじと追いかけている。数杯空けたあたりで、頭と口は幾らか軽くなり始めた。桜と美和は、酒が進むと、既に前の店で始めていたらしいバトルの続きを再開した。

「だから、言ってるでしょ。簡単に極道の妻になれないのは当たり前よ。でもね、あんた、男にはとことん惚れなきゃ駄目よ。少なくとも、惚れて惚れて惚れ抜いて、それで見切りをつけるんだったらつけたらいいのよ。あんたはちょっとばかり頭がいいもんだから、最後の本当に行き着くべきところに行く前に、引いちゃってるんだって。処女でもないんだから、あんたから押し倒したらいいのよ」

 美和もいつものような勢いを取り戻しつつあった。アルコールで頭が飛びかけているのかもしれない。
「仁さんがらしくなく悩んじゃってるから、こっちもどうしたらいいのかわからないだけよ」
「北条仁もヤクザにしてはインテリだから困るのよ。頭ん中も筋肉か睾丸ぐらいのヤクザだったら、あんたなんかちゃっちゃと毎日押し倒してやりまくって、バンバン跡継ぎ作ってさ、そうしたら結構、子煩悩だったりするんじゃないの。いいじゃない、あんたも実家なんて捨てなさいよ。勘当されたらいいじゃない。あたしなんて、もう十年も前に親とは縁が切れてんだから」

「仁さんは、先生に夢中なのよ」
 突然、美和の絡み癖が真のほうへ向けられて、真は狼狽えた。
「先生が苦しんでるのは知ってるけど、それに仁さんが先生を好きなのは知ってるけど、先生が仁さんと寝たら、ぶっ叩く」
 桜は美和の顔に思い切り顔を近づけた。
「甘いこと言ってないで、ぶっ殺しちゃいなさい。だからあんたは甘いって言うの」

 そこで突然桜は真のほうを向く。
「真ちゃん、あんたね、他の男に甘えてどうすんのよ。惚れた男に操を立てて、愛を貫かなくてどうすんの。あんたたち、本当にいらいらするわねぇ。それとも、あんたたちのほうができてるんじゃないの」
 真は何の反応もできずに美和と桜を見ていた。

「そうよ。先生はね、大家さんがいなくって、寂しくって、ちょっとばかり私に甘えてただけなんだから。そんなの最初から知ってたわよ。私はね、仁さんが他の男と寝たほうがいいって言うから、試しに先生と寝ただけなの」
「えーっ、あんたら本当にそんなことになってたのぉ? ショックだわぁ」
 桜は自分の両頬を両手ではさみ、ムンクの叫びを真似ると、それから真剣な顔になった。

「真ちゃん、それはそれで責任ある問題だわよ」
「違うのよ。そんな話じゃないの」
 美和が桜の腕を摑む。酔っ払っている振りを装いながら、美和がその実、かなり素面なのだと真は気が付いていた。酔いを利用して、言いにくかったことを言ってしまいたいと思っているのだ。

「私は絶対に仁さんから離れない。この先どうなるのか分からないけど、仁さんと別れるなんて考えられないよ。でも、先生だって、大家さんと離れられないはずでしょ。何でこうなってんの。何で大家さんのところに行ってあげないの。仁さんに縋ってる場合じゃないでしょ」
「ちょっと、もう、どうなってんのよ」
 真は困った顔をしていたのだろう。美和がまず黙り込み、それから桜も黙った。

 次の曲は今月の二十五日に発売予定の『ひとり咲き』です。
 有線のDJの声が狭い空間にまた優しく落ちてきた。その声が伴ってきた静けさに覆われた空間を、ただ恋の歌が満たしていく。
いい歌ね、と桜が呟いた。

 結局その後、桜の店に行って、さらに飲み続けた。もっとも、真は何時もの通り、酒を舐めていただけだった。美和は飲みながら、ずっと仁さんの馬鹿、先生の馬鹿、と絡みまくっていた。
「あんた、本当に心まで素っ裸になって北条仁とセックスしたことあんの?」
 桜は美和に詰め寄り、美和が泣きそうな顔になると、よしよしと美和の頭を撫でた。

「あんたは強がりだけどさ、なんて言ってもまだ小娘なのよ。もっともっと惚れなきゃダメよ。相手があんな大物なんだから、こっちも身を焦がすくらいに、死んじゃってもいいくらいに惚れなきゃ」
 そう言って美和を抱き締めると、きりっと桜は真のほうを見る。

「真ちゃん、あんたは逆。地獄についていく覚悟ができてんのに、何でちゃんと伝えないわけ? 黙ってたら、伝わらないことっていっぱいあるのよ。まぁねぇ、確かに北条仁も大和竹流も、本気になると慎重で臆病な男なのよね。しかも、『ええ格好しい』だしね。どうせ別れるのも愛、なぁんて情けないこと考えてるんだから。いい男なのは認めるけど」
 あら、あたしっていい男を虜にしている女と男と飲んでるわけよね、と桜は言った。ああ、あたしもいい男に愛されたいわと言いながら、桜は手酌で飲み始める。

 酔いつぶれた美和を、北条の若い衆が迎えに来た。真は美和に絡まれたからではなくても、これ以上仁の世話になるわけにはいかないと思っていた。何より、美和の感情が真の存在で乱れるのはたまらない思いだった。
 桜がうちに泊まる? と言ってくれたので、行き場所がない真は桜の上がりを待って一緒に彼女(彼)のアパートに行った。

 道すがら、腕に腕を絡めてくる桜に真は言った。
「芝居くさいよ」
「あれ? ばれちゃってた? そうそう、女刑事が深刻な声だったから、真ちゃんをこっちの世界に引き戻すには、ぎりぎり本音の会話でいくしかないわねって、あの子と作戦練ったのよ。なのにあの子ったら、途中からマジになっちゃって。ま、こんな状況だし、あの子もあの子で辛いわよね。分かってんの?」
 真はただ頷いた。

 ワンルームの慎ましやかな住まいは、綺麗に掃除もされていて、カーテンもベッドカバーもトイレのカバーまでも、ピンクの色調の少女趣味であることを除けば、比較的居心地のいい部屋だった。
 かなり酔っていたのも事実だった。シャワーを浴びる元気もなく、そのまま薄いピンクのシーツを敷いた狭いベッドに、桜と一緒に倒れこんだ。

 桜は倒れこんだ途端に笑いながら真の上に乗りかかり、真剣にキスを求めてきた。真は半ばやけくそな気持ちで、半ば真剣にそれに応えた。意外にも柔らかい唇で、かすかに甘く、良い香りがした。
「抱いてって言ったら、抱ける?」
 真は暫くぼんやりと桜の顔を見ていた。感情が壊れてしまいかけていた。桜は優しい顔をした。そして、何かを打ち消すように、村野花の店で聞いた有線の歌を鼻歌にしながら、真の胸に頭をひっつけた。

「あたしだってねぇ、寂しい夜はあるのよ。頑張っちゃてるけどね。でも、真ちゃん、あんたは幸せなのよ、想い想われてるんだから。あんたが望むんなら何時までもここにいたっていいけどね、ちゃんと前を向いて生きていかなきゃならない正念場ってのがあると思うわ。人の生き方って、きっと一番大事なのは、潔さなのよね。散るなら、覚悟を決めて散らなきゃ」

 真は重みを預けてきた桜を抱いた。胸は作っていても、女とは違って骨組みはやはりがっしりと重く逞しく感じた。真が桜の頭を撫でたまま、天井を見つめていると、酔っ払って眠っているのかと思っていた桜が、むっくりと起き上がって真を見る。
「いっそあたしと住んじゃう?」
 それもいいかもしれないと愚にもつかないことを考えた。桜はにっこりと笑って、真ちゃん、それもありかな、ってしょうもないこと考えてるんでしょ、と言った。

「桜ちゃんが聞いたんだよ」
 桜はもう一度、真の胸に身体を預けてきた。
「そうよ、それもありなのよ。真ちゃん、どうあっても人は生きていけるわよ。馬鹿なこと考えちゃ駄目よ」
 でも、こんないい男と住んだら、あたしが嫉妬に狂ったオカマの袋叩きにあうわ、それはご免だわね、と桜は呟いた。

 さすがにそれ以上は桜も話しかけてこなかった。真はさんざん酔っ払っていたはずなのに、冴えた目とからからに渇いた咽喉で、明りがついたままの天井を見つめていた。桜の鼻歌が耳の奥で微かに心を震わせる。
 命を燃やすなら、確かに恋がいいのかもしれない。

 真は眠れないまま目を閉じた。それでもその夜は、短い眠りの間に、死体を捜し続ける夢を見なかった。

               燃え尽きてしまった恋花は
               静かに別れ唄歌うの
               疲れたまんまで
               二人で 心合わせたけれど
               大きな夢を咲かせすぎた
               燃えて散るのが花 夢で咲くのが恋

(第35章『恋花』了、第36章へつづく)





つくづく、いい歌だなぁ。
さて、次章のメインの主人公は美和です。
真? えぇ、まだぐるぐるしています。この人のぐるぐるは、八少女夕さんちのあの人やあの人よりも重症かもしれません^^; 京都は遠いねぇ。

<次回予告>
「誰かの一言が、人を生かすことがございます。旦那様のただひとつの言葉で、私は心からお仕えする主人を得、私の人生も意味のあるものとなりました」
 真は、まるで一緒に高瀬の言葉を聞いているような、そして確かに真の反応を窺っている、トニーの黄金の目を見つめ返した。
「真様、私はあなた様のひとつの言葉が旦那様を生かしていることを知っております」
「僕の言葉?」
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Category: ☂海に落ちる雨 第5節

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コメント


まわる、まわるよ

更新、お疲れ様でした。

あらら、花さん、あっけないですね。
無抵抗とはまた、潔いことで。もっと悪あがきとかするのかと思いましたが、意外でした。
で、真ちゃん、また目の前で仇が消えましたね。しかもこんどは警察ですか。相手が悪すぎで、もう、どうしようもなさは最高ですね。
しかも澤田センセイまで引っ張っていかれちゃって。
でも添島刑事、気が利きますね。ちゃんと真ちゃんの心配してあげてるし。
久しぶりの美和ちゃん、なんか荒れてるというか、凹んでますね。そっか~、仁とのことで悩んでるのか。真と仁のことを考えれば、いろいろと微妙ですよね。
いろんな人からちやほやされて、真は回復が進んできたみたいですね。でも、京都は遠い? ローマはもっと遠いぞ~。

今回も、ナツメロをうまく使ってて、面白かったです。
次話、しぶいおじさまの再登場ですね。楽しみです。

TOM-F #V5TnqLKM | URL | 2016/02/13 00:47 [edit]


TOM-Fさん、ありがとうございます(^^)

いつも早々に読んで&コメを下さってありがとうございます!
はい、花はあっけなかったですね。いや、もうずっと警察はマークしていたはずで(そこまで無能だったら大変だ。相手はデイヴィッドじゃなくて、あくまでただの人だから)……というのか、澤田は真をマークしていて(どこかで福島が絡んでいるかも、なんて勝手に妄想しています。つまり、福島が澤田に(←きっとどこかで知り合いのはず……なんてね)真に話したことを告げてたりして……)、その澤田を警察はマークしていて……という構図だったのですね。

でももう、警察の上層部としては大ピンチの不始末だったのです。だって首謀者たちは先にイタリアの怖いおじちゃんに持って行かれちゃってたんですもの(もちろん、あの世へ。だから真相を語る者は誰もいない……花がどこまで「世間的に大物」たちの下半身の事情を暴露するかは不明。言わないかな)。
実はこの責任を取って『河本』は首になり(と言ってもその辺りは天下りで、まぁあんまり役立たない部署に降格されてヒラになるんですが)、次作で結構地味な役で登場しています。
だからせめて、花だけでも「逮捕」しなくちゃ。

でも、花はもう、これだけの騒ぎになって、そろそろ自分のところにもやって来るって覚悟を決めていたと思うので……警察が先か、それとも澤田が来てくれるのが先か……先に澤田が来たから、それだけでもう、満足したのかなぁと思っています。彼女側の心情を書くと面白いかもしれませんが、怖くて書けませんけど。
澤田に、お前が捨てた女の末路を見ろって、言いたかったのかな。女って怖いわ。

> で、真ちゃん、また目の前で仇が消えましたね。しかもこんどは警察ですか。相手が悪すぎで、もう、どうしようもなさは最高ですね。
いやいや、これが今回の真の運命です^^; でも、今回はマコトは、じゃなくて、真は寺崎孝雄を追っていた時みたいに「この手で仇を!」と思っていたのではなくて、いったいどんな女なのか、会いたいと思っただけなのかもしれません。怖いもの見たさ、じゃなくて、自分の中にある「火の玉」の行く末、もしも燃えつきたらどうなるのか、その実例を見たかったというのか……
それに澤田が会ってくれないから、会いたいってのもあったと思うし。
うん、もうね、仇を打つよりも、ここからどこへ向かうのか、自分自身を確認している作業に入りつつあったのかもしれませんね。まだぐるぐるですけれど。

> しかも澤田センセイまで引っ張っていかれちゃって。
うん(*^_^*) でも、これは単にビデオのことと(深雪の小さい時の)釈明の余地を『河本』が与えてくれただけで、妻かるという結果にはならないのですが、この先、ぼろっちい家で真と澤田が話すシーンも、なかなか好きなシーンです。こちらもお楽しみに(^^)
そして、添島刑事。はい、彼女はこのお話の中でもっとも頭の回転が良くて、ちゃんと物事を見ている人ですよね、こんな人が一人くらいいないと、大変なことに……放っておいたらこの毒蜘蛛の巣で真が溶けちゃうと思ったのでしょう。でも重要参考人でも何でもないし、この場面ではただの一般人(もしくは野次馬)。携帯のない時代ですから、彼女の機動力を発揮して(いや、ただの飲兵衛たちの行動はばれていただけ?)桜ちゃんと美和を呼んでくれたみたい……いい女です。
美和ちゃんは、もともと酔ったら絡む子ですから、すっかり酔って、これをいいことに真に絡んじゃったみたいですね。次章、動きます。こちらもまたお待ちくださいませね。

> いろんな人からちやほやされて、真は回復が進んできたみたいですね。でも、京都は遠い? ローマはもっと遠いぞ~。
本当に、ちやほやしてもらっても、まだぐるぐるのこの男。マイアや瑠水よりも始末が悪いですね。そのへん、女のぐるぐるより、男のぐるぐるの方が面倒くさいのかも。
そうそう、ローマは遠いんですよ。今の真のぐるぐるの半分は「とてもついてなんかいけない」ですよね。

> 今回も、ナツメロをうまく使ってて、面白かったです。
懐メロ、やっぱりいいですよね。昭和です。最近J:COMで『北の国から』を見ていて、酒場とかで流れている感じがもうたまらなくて。いや、ほんとに、お酒はぬるめの燗がいい~です(^^)
大きな花を咲かせすぎてますからね。これは純愛だ!って。もうちょっとレベル下げたらいいのに、と思うわけです。

次話は、高瀬とトニー(執事と猫。いい組み合わせだにゃ~、ヒツジとネコではない^^;)から始まります。高瀬がむっちゃ語るのはこれが最初で最後と思います。
いつもありがとうございます!! 引き続きよろしくお願いいたします。

彩洋→TOM-Fさん #nLQskDKw | URL | 2016/02/13 08:11 [edit]


時代ぃ~はまわる~

ひとりぃ~~ずあーきぃ~~
くう~~。持って来いやぁ(って、何を -_-;)

ああ・・花も目の前で持っていかれた。大して話していないような気もするのですが・・・
手を出そうとしては持っていかれるのは、手を出すものを間違えていると教えられているからなのか。真、手を出すべき者に手を伸ばさねば。
けどまだ、寄り道が必要なのね。

美和ちゃんもぐるぐる? けど、美和ちゃんはちゃんと会話をする子のようですかね。
次回にわかるのですね。

真が竹流に向かって駆け出すときは来るのか?
執事殿に説教(?)してもらいましょう(?)

けい #- | URL | 2016/02/13 09:01 [edit]


けいさん、ありがとうございます(^^)

けいさん、タイトル遊び? TOM-Fさんに続いていただいてありがとうございます(*^_^*)
みんなで懐かしい昭和の歌、歌って老化に歯止めを……じゃないか^^;
うん、この時代の歌、本当に色んなものがしみついていて、聞くだけで蘇るものがあります。きっと世代世代で違う思いでの曲があったりするのでしょうけれど。

うん。真はもう村野花に復讐しようとかは思っていなかったと思います。花が直接、竹流に何かしたわけではありませんしね。でも、いったいどんな女なんだというのはあって、澤田への義理は果たしたいとも思っていて、そして何より、花に会ったら何かが変わると思ったかもしれません。
というのか、満たされぬ想いを抱いたまま生きながらえるって、どんなことになるんだろうということ、かなぁ?と。
ここでは会話はあまり意味がなくて、きっと「見る」だけで、あぁそうか~だったんじゃないかと思います。だからもうこれで十分。真は分かったと思います。
「こういう生き方は出来ない」と……
じゃ、ローマについていくか!って簡単にはならないところも真なんですけれどね。
さて、そんなぐるぐるのマコトを、じゃなくて、真を何とかするのは誰でしょう?
まだまだいろんな人たちが真を構ってくれますので(いや、真が会いに行っているのもあるけれど)、お楽しみくださいませ。何しろ、みんな、この二人のことではこの先どうなるのか興味津々だと思うんですよ(*^_^*)

> 真が竹流に向かって駆け出すときは来るのか?
> 執事殿に説教(?)してもらいましょう(?)
はい、そんな時は来るのか? いや、まだ黒幕がじっと息をひそめていますからね(え?)。
執事殿、言うことは言う、後は自分でやりなさいって人ですが、何かを言ってもらうことで、真も少し前に進めるのかもしれません。多分?
美和ちゃんは言うことは言う子ですから、うじうじの主人公とはわけが違います。でも相手が相手だけにちょっとね……さて、彼女にもあれこれもう少し動きがあります。お楽しみに。
いつもありがとうございます。そして、コメントありがとうございました!!

彩洋→けいさん #nLQskDKw | URL | 2016/02/13 10:53 [edit]


真が元凶?

花さん、こうやって見て見るとすごく潔くって、裏で悪事を働いてたとは思えない感じだけど、やっぱり嫉妬に狂ってた時期は、荒んでたのでしょうね。
恋ってこんなに人を狂わすもんなんだあ・・・。
自分が淡白なもんで、なかなかそういう女の物語が書けないんだけど、そこでもう一つ想像力を燃やさないと人間(女)は描けないのでしょうね。
(実は不倫も、実に動物的な行為だし、人間が動物である以上無くならないんじゃないかと、冷めた目線。だから昨今のアイドルや政治家のスクープを、鬼の首を取ったように追い回す報道陣が、ちょっとなんか痛いです。本当に大事なのはそこか?と)
ああ、また話がそれてしまいました><
小説で言えば、湊かなえ的に、潔くない女のドロドロは嫌いだけど、大海さんの恋に狂った女たちはもうどこか超越していて、逆に引きこまれて行きます。
なんか花・・・そんなに嫌いじゃないな。

そして添島刑事、かっこいいなあ^^自分では真に触れず、ちゃんと美和ちゃんたちを読んでるところがすてき!

そして花さんのバーが、すっかり桜さんのおかまバーに変身しちゃった(笑)いいなあ、なんかホッとします。
おかまさんって、やっぱり辛酸舐めてるから説得力ある。
そうそう、美和ちゃんはもっと仁さんにどんと体当たりしなきゃ。真が気になると思うけど・・・。

そして、真には「竹流に操を立てなきゃ」っていうお説教も、いいですね^^。すぐ観念して寝ちゃうから。

・・・でも、真にそう言っておきながら、抱いてっていう桜ちゃんwww正直なんだから。

うん・・・やっぱりこの物語、もしも真が存在しなかったらみんなそれぞれの相手とけっこう幸せになれてたのかな、と……一瞬思いました。
真って本当に罪な男よね><(ある意味竹流より)
さあ・・・。罪な男同士、どこへ行くのか!

lime #GCA3nAmE | URL | 2016/02/13 18:04 [edit]


ふむふむ

こんにちは。

花の別れ際セリフ、ものすごく意味深ですけれど、この人は何もかも見えていてアドバイスしているのか、たまたま一部について言ったことが全体として的をついているのか、どっちなんだろう。

ともあれ、その後の飲み会も濃いなあ〜。
よく考えると、この小説の主要登場人物の関係って、すごいかも。
「操を立てて、愛を貫かなくてどうすんの」って、そこを踏まえて放たれるとどーんとくる言葉ですよね。
愛の貫き方もひとつではないのも、この小説ではありとあらゆる形で提示されていて、その上でのひと言ですものね。でも、相変わらず真は人のいう事は何も聴いちゃいないのかな? ヤケクソかつ真剣にキスしちゃうってあたり。

京都はまだ遠いんですか。
イタリアからのお迎えは、まだ猶予を与えてくれるのか……。
ぐるぐるも、時と場合を選んだ方がいいと思うけれどなあ。
それとも、こういう時だからぐるぐるするのか。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2016/02/14 00:33 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

村野花はlimeさん的に合格をいただきましたかぁ。でもちょっとありがたいです。彼女がどのくらい関与していたのか、あんまり語られていないし、実際に悪事を働いているシーンが出てきていないので、その辺りは反則だと思うのですけれど、まぁもう事件自体は終わっているので、今やこの人は燃えカスみたいなもので。
燃えカスなりの後始末をつけるべく現れました。それから、物語的な役割としては、真に何かを感じさせてくれという点かなぁ。真からすると、「満たされない想いに縛られたらこうなるのか」って残骸の怖さを見たと思うので、自分だってそうなっちゃうかもしれない恐怖がじりじりとあったりして。

> 自分が淡白なもんで、なかなかそういう女の物語が書けないんだけど、そこでもう一つ想像力を燃やさないと人間(女)は描けないのでしょうね。
うぅむ。私も実はあんまりよく分からないままに書いています。そうなんですよね。女を書くのって難しいのです。ドロドロですごくウエットな女を書くのって、結構難しい。自分が淡白かどうかは分からないのですが、いや、かなりウエットな時代もあったと思うのですが、それを物語に起こすかどうかというとかなり難しくて。
私が書いている女って、可愛くて誰からも好かれそうなのはあんまりいないのですが(美和ちゃんはぎりぎりセーフ?)、よくみたら、結構怖い・危うい女は出てきているなぁ(りぃさとか。ただ自分がそういう人たちの脳内構造をあまりよく分かっていないので、扱いは「さらり」かもしれません。
そうそう、やっぱり女を書くのは難しいですね。でも難しいから、せめてステレオタイプにならないように気を使っています。恋に狂った女とか、死にたがる女とか、お兄ちゃんと男とくっつけようとする変な妹とか、そして、妙に潔くてかっこいい女とか。
添島刑事、きっと気持ちはね、真なんて嫌いなんですよ(って、はっきり言っていましたけれど)。でも彼女は自分の感情よりも義務とか仕事への情熱とか、つまり「こうあるべき自分」に忠実でいたい人だから、このカッコよさになるのかな。いや、たまにはカッコいい女も出しとかないと!

> (実は不倫も、実に動物的な行為だし、人間が動物である以上無くならないんじゃないかと、冷めた目線。だから昨今のアイドルや政治家のスクープを、鬼の首を取ったように追い回す報道陣が、ちょっとなんか痛いです。本当に大事なのはそこか?と)
あ、これは何だか分かります。いや、社会倫理というものの中では悪いんだろうけれど、私も結構、人類を自然界の中のひとつの種として捉えているので(だから、滅びることもあるのだろうと)、まぁ、そんなこともあるだろうと……今の世の中白黒はっきりさせようとしすぎるのか、ある局面で極端に判断しすぎですよね。人間の器がどんどん小さくなっているような気がします。そして、本当に、もっと大事なことを伝えるような人がいなくちゃと思いますよね。

> そして花さんのバーが、すっかり桜さんのおかまバーに変身しちゃった(笑)いいなあ、なんかホッとします。
> おかまさんって、やっぱり辛酸舐めてるから説得力ある。
はい。桜ちゃんのバーはまだ名前が出てきていないのですが(あ、彼女はチーママなのですが)、『奇跡を売る店』の『ヴィーナスの溜息』の立ち位置(ん?)。なんかね、みんな色々抱えているから、真や美和のことを可愛がっちゃってるんですよね。新宿は怖いところだけれど、時々ゆりかごになる。そんな町として書いています。
美和のことは次章で少し掘り下げて、そして一歩前に進みます(^^) でもね、女は開き直ったら強いかも。結果的に男の方がうじうじしていて……

で、あ~真ですね。
「すぐ観念して寝ちゃうから。」←^_^;(コメントは控えさせていただきます^^;)
> ・・・でも、真にそう言っておきながら、抱いてっていう桜ちゃんwww正直なんだから。
あ、これは、いや、きっとなんだかさみしいのを抱えているんですよね。えっと、友情ということで……(ちなみに、何もしていません^^; 言ってるだけ。だって、2人とも実は結構飲んでいる。真は少量の酒ですでに撃沈ですし)

> うん・・・やっぱりこの物語、もしも真が存在しなかったらみんなそれぞれの相手とけっこう幸せになれてたのかな、と……一瞬思いました。
> 真って本当に罪な男よね><(ある意味竹流より)
> さあ・・・。罪な男同士、どこへ行くのか!
えぇ~? そうかぁ、そういう視点では見たことがなかったけれど、う~む。元凶かぁ……いや、でも、美和だって、真が居なくても仁相手じゃどこかで躓くだろうし、それにえっと~葉子はまぁ兄貴がいなくても勝手に道を切り開いていくし、えっと~^^;
でもこのお話で一番貧乏くじを引いたのは、実は『河本』じゃないかと思うんですよね。だって、あれこれこそこそ真に肩入れしちゃって(表面上はそうは見えていないけれど)、結果的に不祥事の責任を被ることになるし。ま、この人は憧れの先輩=武史の息子にちょっと憐れを感じただけなんですけれどね。
そうかぁ、やっぱり結構な実害をあちこちに振りまいてしまったかぁ……
そんな罪作りな男同士、どこへ行くのか! この先もお楽しみに!(って、こう書いたら、どんな話だって誤解されそうですけれど。あれ? 実は理解?)
いつもありがとうございます!! 引き続きよろしくお願いいたします(*^_^*)

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2016/02/14 02:01 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

夕さん、scriviamo!でお疲れのところ、ありがとうございます(^^)
花の別れ際の台詞……そうですね、意味深だなぁ、いや、もしかしたら占い師とかそういう系統の才能がある女なのかも? 自身はただの犯罪者と言っちゃそれまでなんだけれど、書きながら「魔女っぽく」と思っていました。だからこんな台詞になったのかな。ただ、うん、アドバイスではないですよね。嫌がらせというのか、やれるもんならやってみな的な挑発というのか、そういう感じ? 多分真のことはある程度知っていたと思うので、占い師が「当たりそうなことしか言わない」のと同じで、「分かり切ったことをもっともらしく言った」だけかもしれません……

この飲み会の濃さ……ご指摘いただいてありがとうございます(^^) そうそう、実は結構濃いんですよ。思えばそもそも敵の陣地に侵入して勝手に飲んでいるんですものね。いや、敵は捕まっちゃったからいいとしても、毒が入っているかもしれないのに? 桜ちゃんと美和の精一杯の縁起と本音、だったかな。

> よく考えると、この小説の主要登場人物の関係って、すごいかも。
> 「操を立てて、愛を貫かなくてどうすんの」って、そこを踏まえて放たれるとどーんとくる言葉ですよね。
う~む。昭和ですからね~、なんか人間関係、濃い時代ですよね。最近、J:COMでちょっと古いドラマとか映画とか観るのですけれど、いや、暑苦しいくらいに濃い話が多い……その理由は人間関係ですよね。平成じゃない^^; 携帯もスマホもない時代だから、今ほどは「繋がって」いないんだけれど、それだから余計に人間関係は淡白ではなかったのかもなぁ。
ここんところ開き直っていますが……でも、主人公二人も別に愛を貫くって関係でもないはずなのですが、ただ周りのみんなは師弟関係や兄弟分の関係ってのが、恋人同士と同じくらい濃い意味を持っていると思っていて、寝る寝ないじゃなくて、想いの深さを受け入れいているというのか……

> 愛の貫き方もひとつではないのも、この小説ではありとあらゆる形で提示されていて、その上でのひと言ですものね。でも、相変わらず真は人のいう事は何も聴いちゃいないのかな? ヤケクソかつ真剣にキスしちゃうってあたり。
わぁ、ここありがとうございます(^^) うん、ひとつではないんですよね。みんなそれぞれの立場でちゃんと答えを出していて。実は私、澤田と深雪の関係とこの後出てくるその決着も好きなんですよね。こちらは他人なんだけれど親子というのか……男女間の恋愛じゃないけれどちゃんと愛情がある関係で。世間様には愛人関係とか疑われていましたが。
闇鍋、ごった煮、そして絡み合ったピタゴラスイッチ。もう少しで完結です(^^)

> 京都はまだ遠いんですか。
> イタリアからのお迎えは、まだ猶予を与えてくれるのか……。
えへへ。京都はあと少しまだ遠そうです。いつになったこの男、開き直るのか? いや、この後、大和邸の執事の高瀬にとんでもない宣言していますが(すぐに高瀬に却下されたけれど、いや、無視されたというのか)……イタリアからのお迎え、本当にあの侮りがたい男がそこまで迫っていますからね……ぐるぐるしている場合じゃないのですけれど、今の真はきっと頭がぱんぱんで、優先順位が分かっていないのかもしれません。中途になっていることを放置できない、って気持ちの方が強くて。それに、本音のところは竹流の顔を見るのが怖いのです……

ぐるぐる大会をしたら、優勝は誰だろう?
23と真でいい勝負かも?
コメントありがとうございました!! 引き続きよろしくお願いいたします(*^_^*)

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2016/02/14 02:36 [edit]

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