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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

【石紀行】40.福島郡山・鹿島大神宮~巨大なペグマタイト岩脈~と会津の昭和なお宿『向瀧』さん 

ペグマタイト1
石にはいくつかの種類がありますが(大きく分けると火成岩・堆積岩・変成岩)、普段【石紀行】でご紹介しているのは火成岩に属します。要するにマグマが冷えて固まったものです。つまり、これらの石の起源を考えると、地球の内部に行きつくわけですね。成分や生成過程により姿や形は変わりますが、もとをただせば地球。
そう思うと、やはり不思議な力を感じるのも当たり前なんですね。石に触れる時、地球の46億年の記憶に触れているのですから。

さて、普段ご紹介する石の多くは花崗岩(火成岩のうち深成岩の一種。地中の奥深くで冷えて固まったもの)なのですが、その中で特にゆっくりゆっくり冷えて結晶になるまで時間がかかると結晶は大きくなり、「巨晶花崗岩」と呼ばれるものになります。
これがペグマタイトです。
こうしてゆっくりと冷えて固まったマグマ→ペグマタイトの中には水→蒸発→空洞となるところもあり、この空洞が鉱物の結晶を大きく美しく育てるゆりかごとしては最適なものとなります。

つまり、「ダイヤモンド」とか「水晶」といった石の「名前」とは違って、要するに「ペグマタイト」という「状態」なのだと言った方がいいかもしれません。
以上、私の解説よりも、とても分かりやすいHPを見つけましたので、ご興味のある方は訪問してみてください。
 TENDER TIME『石の基礎知識 石ができるまで』
 Void Mark『水晶のふるさとを知ってみよう

おかげで、この岩脈は鉱物の宝庫として掘られまくり……こんな巨大な結晶が地表面近くに見られる場所はほとんどありません。それがここ、福島の郡山市の神社に鎮座しているのです。
ここは郡山市の鹿島大神宮。
ところで、福島市の巨石たちは、山奥深く入って行って一生懸命登ってそこにある、という場合ももちろんあるのですが、道を走っていたらそこに在る、というのも結構あります。これは有難いですね。何より、見つけやすい(^^)
鹿島神宮鳥居
こちら、車道に面していて、向かいに駐車場(広場?)らしきものがあり、停めさせていただきました。
駐車場には以下のように「ペグマタイト岩脈」の説明がありました。

『ペグマタイトとは「巨晶花コウ岩」とも呼ばれているように、花崗岩質で、石英、長石を主成分とした非常に大きな結晶の集合した岩石のことです。
かつて西田町から隣の白沢村にかけての阿武隈山地はペグマタイトの大産出地でしたが、今では工業用原料として採掘され尽くしてしまい、約14000トンと推定される量のペグマタイトが、現在でも保存されていることは大変珍しいことです。
露出している面の延長は約40m、幅14mにおよび、地下10mまではこの岩石があると推定されます。』
鹿島神宮階段
鳥居を潜って、階段を上ります。
鹿島神宮社殿
社殿があり、お参りを済ませてから……いや、もう脇にちらちら見えているので、気になって気になって。
ペグマタイト社殿との位置関係
ペグマタイトは社殿の横~後ろ全体に広がっています。小山のようになっていて、社殿の脇に回って上を見上げると相当の迫力。
ペグマタイト5
これまで石紀行でご紹介してきた花崗岩の地味な岩肌からすると、こちらは透明度のない水晶のような、ちょっぴり高級感があります。何より、花崗岩は山の景色・地面に同化して見えるのですが、こちらはまさに浮き出しているという感じ。
ペグマタイト4
小山の上、後ろから見た感じでは岩脈自体が御神体、というわけではなさそうにも思うのですけれど、それにしてもすごい。
これはアップで見ていただいた方がいいかもしれません。
ペグマタイト2
ペグマタイト3
光の加減が良ければもっと白く輝いて見えるのでしょうけれど、あいにく夕刻で日が傾いていましたので、少し暗めの写真になってしまいました。
ペグマタイト6
ちょっと脇を登って行ってみましょう。
上にのぼっていく
ところで、地方の神社やお寺に行くと、このように行くあての無くなった社殿などが山の中に並べられていたりします。以前ご紹介した津軽の高山稲荷神社などは、全国から引退したお稲荷さんがここに引き取られていたりしました。神仏廃合や後継者がいなくなって荒れ果てた神社仏閣から引き取られた様々な遺品が、こうして静かに他の神社などで時を過ごしているのですね。
丘の上のペグマタイト
上に登ると、あちこちにペグマタイトが顔を出しています。大きめの結晶、小さめの結晶、土中はいかほどか、と想像します。
山の中のペグマタイト
さて、社殿に後ろから失礼ですが、改めて石に触れさせていただいたお礼を述べて、この地に別れを告げます。
上から社殿を見る
さて、福島の旅。次回は福島市内の石たちを少し残していますので、そちらに戻りたいと思います。


ところで。
見た順番にご紹介しているわけではないのですが、実は今回は結構非効率な動きをすることになりました。というのも、遠方に行く石の旅では、日程は変えられませんし延ばせないけれど、残念ながら雨に当たることもあるのです。しかも旅館を予約しているので、経路を大きく動かすにも限界があります。一応、臨機応変に対応できる範囲で石たちの場所を地図に書き入れて、雨でも行けそうなところ、ちょっと難しそうなところを確認して、その都度天気予報とにらめっこで変更していくのですが、何しろ現地に行ってみないと分からないことが多くて……雨は本当に残念です。
が、それはそれ。今回は結構な雨に当たってしまったので、石をいくつか諦めて、会津のころり観音巡りをしてきました。次回、ちょっと休憩して、そちらをご紹介したいと思います。

続きを読むからは、今回選りすぐった?福島の旅館をご紹介いたします(*^_^*)
お楽しみくださいませ。
向瀧正面
さて、今回実は以前から泊まりたいなぁと思っていたお宿があまりにも高くて(値段が!)断念。
もう一軒、特に気になっていたお宿があり、こちらに泊まりたくて旅程に会津を入れたわけなのです。石たちはあまりこっち方向(会津)にはないのですけれど、雨の日の観光にはちょうど良かったかもしれません。
そのお宿が、会津東山温泉の向瀧さん。「むかいたき」さんです。
建物は登録有形文化財という歴史あるもので、客室、お風呂もなかなか風情があります。ただし、バリアフリーではなく、結構急な階段を上り下りする必要があり、便利さを求めるとなると少し目的に合わないのですけれど、こういう雰囲気がお好きな場合には大満足、というお宿に違いありません。
中庭
この中庭を取り囲むように建物が山の斜面に建てられていて、上層階になるとかなり階段を上り下りしなくてはなりません。あ、お部屋食なので、一番上り下りしなくてはならないのはお客じゃありませんけれど(本当にお世話になりました)。
中庭から見る4
写真を撮ったのが夕刻だったので写りが暗いのですけれど、ちょっとワクワクしませんか。
向瀧さん3
泊まらせていただいたお部屋は「かきつの間」……東郷平八郎自筆の書が掲げられていて、ベランダの手摺など建具も素晴らしいものでした(2つ下の写真、左上)。
向瀧さん1
着いたら、まずは手作りの羊羹と御抹茶。それからお風呂に向かいます。お風呂は普通に広めで温度もややぬるめの「さるの湯」から入ります。シャワーや蛇口がこちらにしかありません。
向瀧さん4
廊下のあちこち、造りが素敵なので写真を撮りつつ、次はきつね湯へ。こちらは会津藩指定保養所時代から続く温泉で、動力なしの自然の温泉。45度と熱めです。ちょっとにおいも古くて独特な感じですが、嵌るかも。大理石の凄い洗面台がありますが、こちらもいつからあるのか……写真のお風呂はまた別の家族貸切風呂です。
向瀧さん2
お食事はどれも素朴で、一品一品は少しずつですが、食べ残すところなく頂けます。それに何より福島は米が美味しい! ご飯だけでも甘くていくらでも食べられそうです。写真の左上は、こちらの名物の鯉の甘煮。多いようなら真空パックにして持って帰ることができます。骨の髄まで食べることができます。半分持って帰りましたが、持って帰っても美味しかった!
では、もう一度、中庭の散歩へ参りましょう。
中庭へ
廊下から中庭に出ることができます。
中庭から見る2
実は、丁度予約を入れた頃だったか、テレビで古い2時間ドラマをやっていて、たまたまこちらが映っていました。期待度マックスで行きましたが、期待通り大満足。ちょっとレトロで昭和な時間を過ごさせていただきました。
お世話になりました(*^_^*)
中庭から見る3
さて、次回もお宿のおまけつきで福島の石紀行最終回です。
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Category: 石の紀行文(写真つき)

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