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コーヒーにスプーン一杯のミステリーを

オリジナル小説ブログです。目指しているのは死体の転がっていないミステリー(たまに転がりますが)。掌編から長編まで、人の心を見つめながら物語を紡いでいます。カテゴリから入ると、小説を始めから読むことができます。巨石紀行や物語談義などの雑記もお楽しみください(^^)

 

[雨176] 第38章 そして、地球に銀の雫が降る(1)魔王は獲物を逃さない 

いよいよ本編最終章に突入しました。いったいこのお話を書いたころは何を思っていたのか、どんな本を読んで、どんなニュースを見て、どんなことを感じていたのか、長い年月がたってからこうしてブログにアップしていく過程でその感情を思い出していました。あの「闇」への怒りがあって……その結果としてこの物語が生まれてきたんだなぁと思うと、感慨深いものがあります。
まだまだこの先、主人公たちは心の傷を背負って闘って行かねばならないようですが、ひとまずは最終章の最後の言葉にたどり着くまで、もうしばらくお付き合いください。
あ。孫タイトル、またふざけています。気になさらず……

そうそう、以前から何度か書いておりましたが、いつも物語を書く時には自分にとっての「キラキラシーン」が最初に湧き出してきて、そこに向かってひたすら書くのですが、まさにこの第4節と第5節はすごい勢いで書いていた記憶があります。
今回のキラキラシーンは、シーンじゃなくて、ごく短い言葉なのですが(別に特別な言葉じゃないけれど)……何度も言いますが、この一言を言うのに、ここまでお膳立てしてやらなきゃいけなかったのか? ほんとに、何でもソツなくこなす人だけれど、本気になると肝心の言葉がなかなか出てこないようでして。苦労しました。
その最終章、少し長いのですが、ようやく、京都です! お楽しみください。
あ、初回はまだ新宿にいますけれどね(^^)

 登場人物などはこちらをご参照ください。
【海に落ちる雨】登場人物



 翌朝、ほとんど眠れなかった真は、高瀬が濃い目に淹れてくれたコーヒーだけを胃に納めて新宿に戻った。
 遠くに嵐の気配を孕んだまま、空は灰色に沈んでいたが、まだ荒れ模様の予兆はなく、かえって息苦しいほど重い湿度が、高い気圧と共に身体を締め付ける。早朝の新宿は、前夜の気だるい名残と、新しい一日の始まりへの期待を混ぜ合わせたまま、凍りついていた。

 事務所に真っ直ぐに帰るのが躊躇われて、真は遠回りを続けていた。
 途中、顔見知りのホストに会って、煙草を吸いながら暫く立ち話をした。ホストは、昨夜の客が随分しつこかったという話を気だるそうに繰り返した。まぁ、身入りは悪かなかったけどさ、とほくそ笑む。あんたもしけた探偵稼業なんか辞めてもっと楽に稼いだら、といつものように誘ってくる。真は、考えとくよ、といつものように答えた。
 彼の仕事が楽とはとても思えなかった。別れ際に、でも俺、酒飲めないんだ、と言うと、こんなのは慣れだよ、慣れ、と眠そうな声が返ってきた。

 ホストと別れた真は、結局他には居場所がなくて、事務所に向かった。
 事務所の窓を見上げると、当たり前のことだが、まだ静かで何の気配もない。二階の事務所ではなく、上階の宝田のねぐらまで暗い階段を上がってみると、いつもなら起きだしていてもおかしくない宝田の鼾が扉の向こうから聞こえていた。
 ふと可笑しくなり、その鼾の音をそのまま聞いていたくて、ドアの前に座り込んでいると、自然に眠くなってきた。

 真は目を閉じた。
 宝田も賢二も、真がいなくてもちゃんとやっていくだろう。少なくとも、彼らを助けるために、北条仁も三上司朗も名瀬弁護士も手を貸してくれるはずだった。そう考えてから、真は自分の考えの奇妙なところに気が付いて、また可笑しくなった。頼るべき相手の中に、ヤクザと弁護士と犯罪歴のある車椅子の名探偵が、同じ重さで横に並んでいる。
 この世の中は結構いけているかもしれない、と信じたくなった。

「うわ、先生、どうしたんすか」
 早起きの宝田は、外見からは想像できないほどに寝起きがいい。さっきまで鼾をかいていたと思ったらもうすっかり普通に起きて活動している。
 ちょっと眠れなくて、とあまり筋の通っていない言い訳をしてみる。
「俺、もう掃除に行きますから、中で寝ててください」

 宝田は少し、喋り方が慎重になったな、と真は思った。宝田は真を抱きかかえるような勢いで自分の寝ていた万年床に連れていくと、暑いし掛け布団はいいっすね、あとで起こしに来ますよ、といつもの口調で言って、出て行った。
 不思議なことに、万年床に染み付いた宝田の汗やにおいが、真を穏やかな気持ちにさせた。
 冷静に考えたら決して居心地がよいはずのない場所なのだが、まるで浦河の厩舎の中のようだと思って、真は何となく幸せになっていた。馬たちの呼吸と温もり、時々震わす体の大きな揺れ、闇を縫うように耳に届く嘶き。そういったものが全て、幼い真の時間の中に溶け込んでいて、あの場所から祖父の背に負われて出ると、いつも頭上には横たわる天の川、満天の星が迎えてくれた。あらゆるカムイたちが遠く、近く、真を見守っていてくれる。その不思議な闇の気配は、幼い真にとって母のようでもあり、また父のようでもあった。

 あの場所と、この新宿の街の中の古いビルの一室が似ているというのは妙な発見だ、と真は思って、その発見に楽しい気分にさえなっていた。
 家に帰りたがらない家出少年を、宝田はよくここに預かってくれる。宝田は不器用で口下手だから、決して上手に彼らを慰めたりなどできないだろうが、彼らはここで何日か過ごすと、家に、あるいは彼らが本来いるべき場所に戻っていく。宝田の何がそうさせるのか、真はいつも不思議だった。それを今、真は何となく納得した気がした。
 俺は今、家出少年というわけなんだな。そして、俺が帰るべき場所はどこなのだろう。

 名瀬弁護士のところに挨拶に行かなければならない、と考えていた。少なくとも賢二のことは、この先ちゃんと立ち行くようにしてやらなければならない。
 真はうとうとしながら、脳が思い浮かべている景色をひとつひとつ曖昧に追いかけていた。
 いつか真実を見つめるための確かな時間が与えられたら、あの絵の下のマリアを見てみたいと思った。竹流がアトリエに残している、苦悩を叩きつけたような幾枚ものイコンの理由を、彼の口から聞きたいと思った。

 修復する前に竹流は、絵やその他のあらゆる種類の作品の前に、いつも長い時間座っている。まるでそれらと会話を交わすように、時には幾晩も、寝る間も惜しむように見つめ続けている。
 あれが、真の知っている父親の背中だった。
 修復作業となると、竹流はいつでも、どんな小さなものでも丁寧に大切に扱った。そこに誰かの心や願いが籠められていると思っているからだ。

 イタリアを旅している時、ローマのアッピア街道にあるドミネ・クォ・ヴァディス教会で、旅行中の修道女たちと挨拶を交わした。その後で、真は彼らの中の誰かが落としていった小さなクロスを拾った。鎖が古くなって切れてしまったようだった。
 竹流は真の手からそれを受け取ると、知り合いの銀細工師のところに行き、自ら鎖を綺麗に直し十字架を研き上げた。その銀細工師は、竹流やチェザーレが嵌めている指輪の作者の息子だと聞いた。銀細工師は、いつ見ても本職顔負けの器用さだと、真に目配せをする。新しい鎖をつけてやったら、と尋ねる銀細工師に、それでは駄目なんだ、と答える。
 それから竹流は、何年帰らなくても彼が指一本で、あるいは一言発するだけで稼動するネットワークを使って、ローマ中の修道院を調べさせ、僅か一昼夜のうちに持ち主を探し出してしまった。

 あの時、泣き通しだったまだ幼いような顔つきの修道女の笑顔を思うと、真は今も胸が熱くなった。祖母の形見なんです、本当にありがとう、と何度も彼女は言った。竹流は、何も聞かなくても、この持ち主にとっては新しい鎖では駄目だと、その古いクロスから感じ取ったのだろう。それでも年月を経た鎖の寿命はよく分かっていたから、銀細工師から譲り受けた新しい鎖をそっと別に渡して言った。

 パウロがキリストに出会ったあの道の途中でお会いしたのも何かの縁でしょう。もしもその鎖が駄目になれば、これをお使いなさい。あなたがこの新しい鎖に出会ったのも、あなたのお祖母さまの導きに違いないから。
 竹流を見上げた修道女は、まさにキリストに出会ったと思ったに違いない。竹流は頭を下げ続ける修道女に微笑みかけると、黙ってその姿を見つめていた真の頭を撫で、身体を抱くようにして一緒に光溢れる街へ出た。

 眠ったまま、光であたりを見失ったような気がしたとき、突然けたたましい足音が駆け上がってきて、扉をものすごい勢いで開け、何事かと起き上がった真を布団から引きずり出した。
「どうしたんだ」
 美和は言葉なく、しかし力強く、真を見つめている。
 真はその瞬間、美和のうちに、真が見たことのない別の女を見出したような不思議な印象を持ったが、それが何なのか分からなかった。

 美和のほうでも、真といささか気まずい別れ方をしていたことを急に思い出してしまったというような顔になったが、早朝から階段を駆け上がってきた理由は別のことだったようで、口もきかないまま、まだ頭が働いていない真を引きずるように事務所に下りた。
 事務所の中には、ひとりの若い中国人が立っていた。

 中国人とわかった理由は、明らかにこれ見よがしの格好をしていたからだが、顔から見てもまだ随分若い、幼ささえ残るような年齢に見えた。それでも人生の大概の辛苦は嘗め尽くしたとでもいうような翳りが瞳のうちに宿り、その影を何か強い光で包み込んだような、不思議な色合いが見て取れる。この若者は、誰か強く信じる者がいるのだと、真は思った。
 真よりも幾らか小柄で、艶やかな黒髪は、真よりも遥かにアジア人らしい。若い中国人は、物事を伝えるのに不自由のない程度の日本語を話した。

 それは、真を取り敢えず数ヵ月雇いたいという『仕事』の依頼だった。
 一瞬、事務所の中の空気は凍り付いた。宝田も美和も何も言わなかった。沈黙の間に賢二がやって来て、あまりの気配に一瞬中に入るのを躊躇ったほどだった。
 中国人の話にその場の空気が凍りついたのは、彼の主人が示した報酬が、一体どういう種類の仕事がそれほどの代価を要求するのかというあまりの破格だったからだ。

「もちろん、あなたが断ることは自由です。しかし、私の主人は、あなたがこの話を受けると信じています。明後日、成田からローマへ飛びます。お返事は今夜いただきたい」
 真はまだ何が起こっているのかわからないまま、中国人を見つめていた。
「私に何をしろ、と」
 中国人は、それは聞いていない、と答えた。

「あなたの御主人は」
「今朝、京都に向かいました」
 宝田が何を察したのか、急にいつもの彼らしいおろおろした気配を示した。
「竹流は、いえ、あの」
 冷淡な表情を変えずに、中国人は真の言葉を受けた。
「ジョルジョ様はまだこのことを御存知ではありませんが、あなたがお受けくだされば、私の主人が話をするはずです」

 ひと月で自分たちの今の稼ぎの一年もしくは二年分の給料を出そうという仕事の依頼が、どういう意味合いかは美和にも宝田にも何となく分かったようだった。しかも長期になれば、その額を上乗せする契約になっていた。真がちらりと美和を見ると、美和の方でもいささか不安そうな顔になった。

 チェザーレ・ヴォルテラが煮え切らない真に痺れを切らしたのか、竹流の望みなのか、と考えたが、どうやら前者のようだ。あなたに覚悟ができたら、と言いながら、チェザーレは、どうせ覚悟なんて考えたところで出てこないことを知っているのだ。だから、いっそ放り込んだほうが早いと決断したのだろう。
 チェザーレは、大事な息子が望む特別な玩具を買い与えるような感覚で、真を雇おうというのだ。しかも、その玩具の本来の値打ちを遥かに越えた破格の値段で。

「京都には先生が自分で行きます。そこであなたのご主人に先生が返事をします」
 真がまだ逡巡している間に、美和が真よりも遥かに冷静な気配で言い放った。叩きつけるような言葉の勢いに、真は思わず美和の顔を見た。
 中国人は美和の言葉をそのまま受けて、胸の内ポケットから封筒を出して、あとは挨拶もなく帰っていった。
 ドアが閉まった途端、宝田がほーっと息をついてソファに座り込んだ。封筒の中を確かめた美和が、真にそれを差し出す。新幹線のグリーン席のチケットが入っていた。

「今の、大家さんの家の人?」
 真は美和の顔を見つめた。しばらく見ない間に、僅かに印象の変わった美和の目からは、あの子どもっぽさは幾らか失われたように見えた。どこか真の知らないところで、美和は少し大人の女になったような気がする。あの仁の従妹だと名乗った女に対抗するためにも、美和も何かを思い切る必要があったのだろう。真はそんなことを思いながら、多分、と短く答えた。

 あの中国人がどういう種類の人間か、今なら言い当てることができる気がした。
 主人の命令ならどれほどの残忍な仕事も、機械のように正確に、冷徹な心でこなしていく人間だと思えた。あれがヴォルテラの主人のボディガードとして、主人のために平気で身体と命を差し出す人間が放つ気だと、真は思った。そのような男を真のところに差し向けることで、新しい依頼人もしくは雇い主は、真の覚悟を聞いているような気がした。

 しかも、その男が傍を離れることでチェザーレ自身が多少なりとも無防備になることを厭わずに、真を雇うという些細な仕事をそれだけ重要で他の人間には任せられないということを示すためだけに、少なくともチェザーレ・ヴォルテラはそう思っていると真に知らせるために。
 命なら、いつでも差し出す覚悟はできている。竹流がそれを望むなら。

「先生、葉子さんからの伝言、忘れてたよ」
 というより、そもそもちっとも会えなかったからだけど、と美和はぼやいてから、顔をきっちりと上げて言った。
「さっさと京都に来いって」
 それからふぅと大きく息をつく。
「もう先生には迷っている時間なんてないはず。先生は直接、大家さんの顔を見て、どうするかちゃんと返事をしなくちゃならないよ。どれほど心で思ってたって、言葉にならないんじゃ意味がないよね」

 美和はいつも、彼女自身に言い聞かせるように真に話している。真はそのことに気が付いて、仁の心のうちを最も深く知っているのはやはり美和なのだと思った。そして、竹流の心のうちを最も深く感じているのは、真のはずだった。
 真が神妙な顔をしていると、美和が急に、あのくるっとよく変わる屈託のない笑顔を見せた。今のその笑顔は、真がこれまでに見た美和のどんな顔よりも魅力的で、あのいつもの力強い明るさに満ちていた。

「それにしてもこれはいい仕事よ。うちの経営状況からは、この給料はものすごく有り難いわ。ついでに、もっとふっかけてやろう」
 宝田が、美和さん、それはないっすよ、と涙声になっている。
「何言ってんのよ。先生が『長期出張』で留守をするんだったら、これからはさぶちゃんにも賢ちゃんにももっと頑張ってもらわなくちゃ」
 美和はまるで既に仁義の世界に足を突っ込んだような気持ちのいい切れ味のある声で、断然と言った。「出張」に幾らか力をこめて。

「え、だって、何ヵ月もって話ですぜ」
「何か月どころか、向こうは先生を一生雇うつもりよ。もっとも、うちとしては先生を放すつもりはないけどね。その辺をはっきり言っとかないと。それに先生に危ないことをさせないように釘をさしておかないといけないわね」
 美和はもうバッグを取り上げていた。
「さぁ、先生、行くわよ」
 これまで黙っていた賢二が、真の代わりに、どこに、と聞いた。

「京都に決まってるでしょ」
「京都」そう叫ぶように言ってから、宝田がまだ涙目のまま聞いた。「美和さんも行くんすか」
「当たり前でしょ。大きな契約ですから、秘書がついていかなくちゃ」

 真はようやく息をついた。美和は十分、ヤクザの姐御になれる、と思った。世界中を探してもこれ以上はないという巨大な組織のトップに殴りこみをかけようというのだから。
 美和はもしかして、この勢いを借りて真をローマに放り込んでしまわないと、真が自分の心に押しつぶされてどうしようもなくなってしまうのではないかと考えているのかもしれない。

 何かに飛び込むために必要なのは、タイミングと勢いだ、感情は後から始末したらいい。それは真も分かっていた。そして、美和も同じことを考えてきたのだろう。
 先生、信号は青になっちゃったよ。ギアはドライブだし、前に行くしかないよね。
 美和は、彼女自身にもそう言い聞かせている。お互いに、とんでもない相手に惚れてしまったのだから。そして、本当は、引き返す道を、もうとっくに自分たちの手で断ってしまっているのだから。

 だが、真が恐れているのは、もしかして竹流を守るために自分がまた他人の身体に刃を向けなければならないかもしれない、ということではなかった。今はただ、竹流の顔を見る勇気がないだけだった。竹流の感情に触れるのが、それが真にとっても正であっても負であっても、ただ最も愛おしいあの心に触れるのが恐ろしいだけだった。何故、恐ろしいのかと聞かれても分からない。ただ身体が強張っていうことをきかなくなってしまう。

 寺崎昂司や御蔵皐月の最期の姿を見たとき、真は彼らの感情の内を誰よりも知っているのは自分だと思った。いつか真も、彼らのように狂うほどにあの男を求めるかもしれない、求めながら狂っていくかもしれない。いや、もう既に狂い始めているのかもしれないのだ。
 そのことは、多分、美和も仁も、あの仁の従妹も、三上も、深雪も知らない。ただ寺崎昂司と御蔵皐月だけが知っていた。あるいは村野花、あの女もだ。

 それでも、交差点は過ぎてしまった。この先は一本道だ。狭くて、引き返す幅などない。車はスピードを上げ続けている。いつか確かめなくてはならないことだった。
 新幹線の中でも、京都駅から病院に向かうタクシーの中でも、美和は時々真の顔を窺っている。あれほど勢いよく啖呵を切ったものの、美和は真の身に起こるかもしれない様々な問題を、それは真の仕事の内容を含んでいたが、何度も秤にかけているのだろう。

 タクシーは堀川通を上がっていく。空は相変わらず重い。嵐は今日か明日には日本列島を飲み込むだろう。
 真は目を閉じ、思わず美和の手を摑んだ。美和は一瞬、ぴくりと身体を震わせたが、直ぐに真の手に彼女の手を重ねてきた。熱気を帯びた手は、まさに今、真と感情を共有している。美和は、そして仁も、彼らの立場がやはり同じようなものだと分かっているのだ。

「先生、私、今でも、多分これからもずっと、先生が好きだよ」
 言葉は驚くほど冷静に受け取ることができた。
「煮え切らなくていらいらすることもあるけど」
 そう付け足すと、美和は真の顔を見てにっこりと笑う。女は決心すると、潔いものだと真は思った。

 今はこうしてまた、美和が真の傍にいる。この道行にこの子は実に心強い道連れだった。新潟に行ったときも、何よりこの新宿の街で仕事をして生きてきた時も、ずっとこの娘は真の傍にいた。元気がよすぎるくらい賑やかでけたたましく、そのあたりの女の子とは少しばかり変わっていて、でも素直で優しく、思い遣りに満ちている。
 真は美和の頭を思わず抱き寄せた。恋人でなくても、この子は真の人生の中で、重く強い存在の意味を持っていると思った。その真の想いに応えるように、美和は突然真の方に向き直り、真の両頬を摑むと真の唇に口づけた。

「桜ちゃんには負けられないわ」
 カーラジオから、微かにあの時、村野花の店で聞いた曲のメロディーが聞こえていた。
「先生、みんなで待ってるよ。もしも、先生がしばらく帰ってこれなくても、先生が最後に帰るところはあの新宿の街の中の、あの古い北条のビルの中の、ちっちゃい事務所だよ。不良少年少女と水商売で落ちぶれた男女の駆け込み寺、失踪人調査、人どころか犬猫も探しちゃえるんで名前を売ってる相川調査事務所しかないんだよ。それを忘れないでね」
 美和の言葉は、心の大事な場所に深く残った。

 それでも真は、あまり軽快とは言い難い足取りで病院の玄関をくぐった。しかもいきなり、煙草を喫ってくると美和に言ってみたが、もちろん許してくれるはずがなかった。
「この期に及んで、往生際の悪い」
 美和は本当に呆れるように言って、それから面白そうに笑った。
「先生らしいけど、さすがにもう諦めたほうがいいよ」

 見えない鎖で美和に引っ張られるようにして、竹流が入院している病棟の詰所の前まで行くと、真の見知っている看護師達がはっとしたような顔をして会釈をしてくれた。真も会釈を返し、その瞬間、廊下の隅に立っている葉子と目が合った。
 葉子は突然に力が抜けたような顔になって、真のほうに走ってきた。

 葉子は真の傍らに美和を見つけると、ありがとうと言った。ううん、私じゃないの、と美和が答えている。一体、真の知らないところで、この二人は何を語っていたのだろうと真は思った。
 三週間、真は何も見ず、何も聞かず、ただ彷徨っていたということが今更ながら感じられる。

 葉子は真に向き直り、努めて冷静な声で言った。
「今、竹流さんの叔父さんが来てて」
「知ってる」
「明日、東京に戻るって相談をしているみたい」
 真は葉子の顔を、今やっと冷静に見つめることができた。

(つづく)





急転直下。そう、あのローマの親分が、こんなぐるぐるのマコトを放っておくわけが、いや、マコトは放っておいて、真を放っておくわけがありません。もうそろそろお礼参りは済んだようだからいいだろう、そう思ったみたいですね。
そう、始めから連れて行く気だったのです。何しろ、息子を連れ帰るにあたってはエサも買い与えなくては、くらいの気持ちだと思います。メダカを買う時にメダカのエサも買う、って感じ?(例えがひどすぎる……)
でもこのくらいの圧力がないと、踏ん切りがつかない、ですよね。
って、この話、ラブコメじゃありませんけれど^^;

<次回予告>
「相川はん、どうぞ、あの人をよろしゅうお願いします」
「僕には何もできません。あなたこそ、彼の傍にいるべき人なのに」
 珠恵は何もかもを包み込むように微笑んだ。
「相川はん、うちは断ったんどす」
「断った?」
「へぇ。もう随分前のことどすけど、東京へついて来いと言われた時に」
「なぜ?」
「祇園の外では生きていけまへんさかい。うちは祇園で生まれて、祇園がうちを育てて、いつも守ってくれました。旦那はんのためなら鬼にでもなりますけど、いくらあの人の頼みでも、この町を出ていくことはできしまへん」

(姐さんに言われたら、もう足かせがっしり嵌められたみたいなものですね(*^_^*))
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Category: ☂海に落ちる雨 第5節

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コメント


ううむ

こんばんは。

真にも竹流にも、いろいろな面があって、どれが本当のというのではなくてすべてひっくるめてその人なんですけれど。

竹流の完璧な外見とか、ラブシーンの濃厚さとかそういうものよりも、なんだろうひたすら真摯に修復しているその姿というのか、持ち主が大切にしていたその心そのものを扱うように修理していくその姿、それを眩しく思い出している真の想い、これに一番じーんときますね。

それにしても、イタリアパパに完璧にお膳立てされて、さらに美和に引っ立てられて、ようやく新幹線に乗ったかと思えば、最後まで逃げまくりな真に苦笑。美和にキスする余裕はあるのになあ。

でも、「東京に帰る」んですか?
ローマ直行便ではなくて?

ともあれいよいよクライマックスの最終章。続きを楽しみにしています。

八少女 夕 #9yMhI49k | URL | 2016/04/22 06:02 [edit]


うむむ(お約束!)

更新、お疲れ様でした。

都内をうろちょろしたと思ったら、最後はむさくるしい寝床に落ち着きましたか(笑)
いやそこで寛がれてもねぇ……。でもそっか、小奇麗なベッドじゃないけど、真だけでなく、多くの人がほっとできる場所なんですね。ふむふむ。

クロスのチェーンの修復エピソード、ちょっとじぃんとなりました。そうそう、こういう心のこもった「仕事」って、やはりプロというか仕事人というか、人間性が出ますよね。色恋沙汰だけじゃない竹流の素敵な一面、しかと拝見しました。

美和ちゃんが大活躍で嬉しい限りです。この子、なんかふっきれましたね。いや、あいかわらずいい子だわ。京都には連れて行ってくれるわ、大口契約をまとめてくれるわ(これからだけど)、やさしくしてくれるわ……。ホント、もうこの子でいいじゃん。なにが不満なんだよ、真!
大事なボディーガード(?)まで派遣して、真を確保することに乗り出したチェザーレさん、いよいよ本気を出しましたね。
さて、ようやく京都に舞い戻った真ですが、はたして獲物を逃がさない「魔王」は、チェザーレなのか、はたまた美和なのか(笑)

次話は、久しぶりに姐さんの登場なんですね。
真、発信機と匕首は、持ってきてる?

TOM-F #V5TnqLKM | URL | 2016/04/23 10:19 [edit]


夕さん、ありがとうございます(^^)

わ~い。最近、何だか見かけはいいけれどダメな奴になりつつあった竹流が(と言っても、それが彼のコンセプトだったりするのですが)、少しだけ皆さんに見直してもらえたのかしら(^^) 残念だけれど、やっぱりその辺の奴じゃ敵わない何かを持っている、ってのもコンセプトだし。
色んな面があるけれど、真は自分に対しても、絵に対しても、100%、どころか120%くらい本気で向かい合ってくれたのは彼だけだってのを知っていますから、本当にこの人の背中を見て育ってきたんですね。いっぱい怒られて、勉強なんて超スパルタで、本当に大変だったと思うけれど、最後は背中を見ていたのかも。自分の仕事に向かい合う時の背中。これに惚れてたんですよね。うん!(なんか適当にまとめている気もしなくないけど^^;)
あ、でも、夕さんがじ~んとしてくれたのは、それを見ている真の方か……

ラブシーンの濃厚さ、にまた照れていたりして。気が付いたんですけれど、書いていた時よりも、こうして10年(以上?)近くたってからアップしてる時の方は照れるし、皆さんにコメで指摘していただいたら更に照れるものなんですね~^^;^^;
農耕、じゃない、濃厚かぁ~。実は最後におまけにもうワンシーン、濃厚?かもしれないのが引っ付いています。すぐトリに邪魔されますが。そちらもお楽しみに(*^_^*)
また照れちゃう?

はい。マフィアのパパが黙ってるわけがありませんよね。まるででっかい蜘蛛みたいに網を張って待っていました。それなのに、獲物ったら、ちょこまかとあっち行ったりこっち行ったりでなかなかしぶとく、網の目を避けていて……最後はついに実力行使?
しかも、美和にまで捕まってるのに、まだ足掻いているおバカな真です。ぐるぐるもここまで来ると、根性が入っていますね。あ、美和にキスしたのじゃなくて、美和がキスしたので、真はやられっぱなし??

> でも、「東京に帰る」んですか?
> ローマ直行便ではなくて?
う~ん。この当時、関西から直接海外に行く便はなかったのですよね。だからローマに行く、となると、大阪伊丹空港から成田に行って、成田から飛ぶというのが当たり前だったのですよね。まぁ、プライベートジェットだからどこから飛んでもいいのですけれど……で、いったん東京に帰って、まぁ、高瀬にもあれこれ頼まなくちゃならないし、一応後始末もあるってことで(そんなこと、あのドンは絶対に気にしていないと思うけれど^^;)。

> ともあれいよいよクライマックスの最終章。続きを楽しみにしています。 
いつもありがとうございます。この辺りはもう勢いだけなので、ちゃっちゃと進めていきたいと思います(*^_^*) あと少し、我慢してお付き合いいただけましたら幸いです(^^) コメントありがとうございました!!

彩洋→夕さん #nLQskDKw | URL | 2016/04/23 13:18 [edit]


TOM-Fさん、ありがとうございます(^^)

あ。お約束のタイトル遊び、ありがとうございます。これまでは結構「続き」みたいな感じでしたが、今度は重複、ですね! いや、フーガ形式、素晴らしい展開です??

うん。真はうろちょろして、結局最後は新宿のぼろっちい(イメージ「昭和」!な)事務所の、一番むさくるしい場所に落ち着きましたよ(^^) 全くこの人は、宝田のねぐらが浦河の厩舎といっしょだとかって、まるきり失礼千万。でも、そういうところが好きなのかもしれません。竹流と一緒にいるマンションや大和邸とは正反対なので、かえってそのギャップで安心していたりして。
安心できるかどうかって、小奇麗かどうかってことではないんでしょうね。あ、でも、竹流だって大間のマグロ漁師の爺さんちのぼろ小屋でいつも寛いでいますけれどね(^^)

> クロスのチェーンの修復エピソード、ちょっとじぃんとなりました。
ありがとうございます。あくまでもエピソードなので、あんまり長々と描写する余裕はなかったのですが、ドミネ・クォ・ヴァディス教会に行った時、本当にこの道でキリストに会ってもおかしくないかも、と(まだ多感だったころの私は)思ったのですよね。それがこんなエピソードになりました。そうそう、色恋だけじゃないんですよ~。この人はおかねもちのボンボンですが、自分の才能の一番の使い方をちゃんと分かっているのです(というコンセプト)。
その辺り、感じていただけて嬉しいです(^^) でないと、ただのあほボン?

美和ちゃん、本当はぐるぐるしているのですが、表現型が逞しいので、勢いで何でもやっちゃうんですよね。自分も幸せになりたいけれど、基本、みんな一緒に幸せになりたいタイプなのかもしれませんね。なんというのか、大乗仏教系?(例えがおかしいなぁ)
もう開き直っちゃいましたね。本当はまだまだ不安なのですが、勢いに任せる系の考え方で前に進んでいきます。基本ポジティブ。そして、何よりも大口契約ですよね! これからチェザーレに一言物申してくれますし。

> ホント、もうこの子でいいじゃん。なにが不満なんだよ、真!
いや、不満なんじゃなくて……えっと~、何だろ? う~ん、でも仁には遠慮していたかも? それに本命が……?
そして、大事なボディガード、派遣しましたね。この子はもともと中国マフィアに雇われていた殺し屋でして、チェザーレを狙っていたんですが失敗しちゃって、でも、何故かチェザーレに気に入られて。竹流が本当に帰ってこないなら、養子にしようとまで思っていたこともあったみたいで。でもヴォルテラの跡継ぎにはできませんので、あくまで個人的な養子ですけれど。
チェザーレ、もともと本気全開でしたので、ちょっと最後に「え~? そんなことまで?」と思うかもしれませんが、マフィアの血の契り、ってことで。最後の最後までお付き合いただけたら幸いです。
しかも、TOM-Fさん、えらいポイントを突いてこられました。そうそう、「魔王」は実は美和! だったりして……

次話では少し姐さんも登場します。そして、ちょっと泣かせるあの人のエピソードも……(^^) あ~、やっぱりあの人は物の怪遣いだったかぁ~。
> 真、発信機と匕首は、持ってきてる?
発信機は持っていないかぁ。匕首は、ダメにしちゃったんですよね。その会話は出てきます。
引き続きよろしくお願いします(^^) コメントありがとうございました!!

彩洋→TOM-Fさん #nLQskDKw | URL | 2016/04/23 14:34 [edit]


むむむ

クロスのエピソードがキラリと光ってます。
こう、途中途中に入る気合いのエピソードが本当にキャラを豊かにして、身近なものにしていきますね。もしも本当に逢うことができたなら、言葉ないね。だって、もう知ってしまっているから。

チェザパパも目に見える動きを起こし始めたのか。
美和ちゃん魔王説に一票。そうすると、葉子や姐さんやおっさんも魔王かも? 
真の周り魔王だらけじゃん? みんなから逃れられないし。

けい #- | URL | 2016/04/24 11:38 [edit]


けいさん、ありがとうございます(^^)

おぉ、エピソードに反応してくださってありがとうございます。
そうそう、こうして竹流はおぼこい真を毒牙にかけていったということを表すエピソード……じゃなくて^^; エピソードって、考えるの楽しいですよね。でも物語にはめ込むのは結構難しいこともあって、あんまり唐突だとわざとらしいし、さりげなく折り込めたらいいなぁといつも思っています。
あぁ、でもこうしてエピソードでキャラが身近になっていくって、うん、けいさん、上手いこと言いますね。でも実際に会ったら、竹流って結構面倒くさい男かも。料理の薀蓄が長いし(でも、その料理にはありつきたい)、仕事に入ったら全然遊んでくれないし、「もういい! 別れる!」と思って電話しようとしたら、向こうから薔薇の花束が届くみたいな、そんな面倒くさ~い人。でも、本当は寂しがりなんですよ。真よりも断然孤独に弱い。
真? あぁ、もうこの人は基本的に単独行動派。虎みたいなものですから。

はい、でマフィアのドン・チェザパパ(あれ? そんな呼称になったのか。これ、なんか新しいピザの種類みたいでいいなぁ~)はもう、「えぇい。待とうと思ったけれど、いい加減にしろ」って感じで、ぐるぐる真を見守ってくれていたというのか、狙っていたというのか。
そうかぁ、確かにマコトの回り、いや、マコトの周りはいい人ばっかだけれど(でもマコトは女と子どもが苦手)、真のほうは魔王と魔女に取り囲まれていましたか……そうそう、物語を裏で支配しているのは、チェザーレと葉子、というのが私のコンセプトだったのですが、まさかの美和ちゃんと姐さんもかぁ。仁も福嶋も唐沢も、そこから考えたら可愛らしいものかもしれません。
そんな魔王たちに囲まれて、最終章、突き進みます(^^)
あと少し、よろしくお願いします。コメントありがとございました!!

彩洋→けいさん #nLQskDKw | URL | 2016/04/24 23:11 [edit]


使い魔的な

ああ~、早く来ようと思ったのに~。もう次号が出てた!
毎晩寝落ちする自分がくやしい。
まずはこちらから^^

今回もいろいろな動きがありましたね!
やっぱり古巣に帰った真を見るのはホッとしてうれしいです。
職場なんだけど巣って感じ^^
宝田のベッドで馬の厩舎を思い出すところ思わず笑っちゃったけど、真にとっては一番ほっとする場所なんですよね。

そして来ましたね、チェザーレの使者。
なんかすごく鋭いものを感じるチャイニーズ。文章だけでビシビシ感じます。敵に回すと怖いけど、味方にもしたくないな^^;

美和ちゃんは相変わらずビシッと真を導きますね。
なんか少し吹っ切れた感じが力強い。
真ッたら、いまはすっかり守られてる感じ^^; 女は男が弱ってると強くなりますよね。これも本能なんでしょう。

さあ、ようやく京都にたどり着いたというのに、何やら慌ただしい展開の予感。チェザーレさん、せっかち><
もうちょっと抱擁させてよ><(しないよ・・・って真に言われそうだけど)

lime #GCA3nAmE | URL | 2016/04/27 23:48 [edit]


limeさん、ありがとうございます(^^)

limeさん、お忙しい中、ありがとうございます(^^) お、そう言えば素敵なニュースがアップされていましたね。後でコメ書きに参りますね。と、それはともかく。もう全然気になさらずにおってくださいませ。きっちり5日おきの更新にしようと思っていたのに、現実生活=仕事に大きく左右されちゃいますし、寝落ちはもうお約束ですから! お暇な時に来てよね、なので、ごゆ~っくり、お楽しみくださいませね。あ、でも実はラストスパート。勢いでアップしているかもしれませんので、コメはまとめてでも何でも、いや、コメ自体、またいつでも一言でも、ほんと、気になさらずにね(^^)

はい、そしてこのちょっと小汚い宝田の寝床。真のホームみたいなものですかね。何しろしょっちゅう馬小屋で寝ていたマコト、ならぬ真。こういうところが落ち着くんでしょうね。ハイジの山小屋の屋根裏の方がまだましです。って、それは宝田に失礼だな。でも、きっとちょっと臭い……(ひどい)
この新宿の町は、真にとっては懐って感じなんでしょうね。北海道の大自然と、人間界の大自然? まるきり正反対だからこそ、ここが真の寛げる海なのかもなぁ~。いや、何だか目立つ奴だったのに、この町にいたら溶け込んじゃってて(保護色?)、気にならないというのか。あ、探偵の条件って、目立たないことなのに、だめじゃん。

はい、そして。来ました! チェザーレの必殺技?忍法木の葉隠し。じゃなくて、かどわかし? あれ?
もう真は、ヘビに睨まれた子ネズミ状態です。丸のみですからね。
このチェザーレのボディガードというのか、秘書というのか、彼はもうチェザーレにぴったり張り付いていて、何かあったらいつでも楯になるつもりですから、こんなふうに離れることは普通はないのですが、今回は最大のミッションですので派遣しました。もともと上海でチェザーレを狙った暗殺者だったのですが、なんとチェザーレに見初められ?連れ帰っちゃった。昔々、その話を書いたことがあるのですが、どこかに行っちゃった(^^)
いや~、これこそ、イメージモデルはいるのですよ。花郁悠紀子さんの漫画に出てきたチャイナの若者。でも中身は全然違う(こわい)。

美和も吹っ切れたというのか、もう肝が据わりかけているのか、あるいはやけくそ? そう言えば、何となく詩織に似ているかも。それもそのはず。美和ちゃんの子ども(父・仁、育ての親・井出ちゃん)は詩織の祖先でした。詩織は真の子孫であり、美和の子孫でもある。そういう意味ではここもまた「割れても末に」ですね。
そして、女は男を守る? どうやらうちの話の女性陣は逞しいようで……

> さあ、ようやく京都にたどり着いたというのに、何やら慌ただしい展開の予感。チェザーレさん、せっかち><
> もうちょっと抱擁させてよ><(しないよ・・・って真に言われそうだけど)
うふふ。しないよ。って思ったでしょ? それがね……(こそこそ)
次回もまたお楽しみに(*^_^*)
あ、ゴールデンウィーク、楽しんでいらっしゃいますかね。またお土産話、お待ちしていますね(^^)
コメントありがとうございました!!

彩洋→limeさん #nLQskDKw | URL | 2016/05/03 21:38 [edit]

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